■あさっての方向。3話 「あたらしい生活」
「そんなに緊張しなくて大丈夫よ、面接とかじゃないんだから…」
「で、でも…でも…」
「はぁ…手ぇ出して、人人人って三回書いて飲み込む!」
「んく…はぁ…」
冒頭からやけに緊張した面持ちで順番待ちをしているからだ。何かと思えば単に郵便貯金を下ろしに来ただけでした
ついつい「なんだそんなことかー」と思ってしまいますが、まあでも小学生は普通親としかお金のやり取りはしませんもんね…
私も通帳とか親に渡しっぱなしだった気がします。それにしてもこの郵便局ATMとか置いてないのかしら:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「こんなことこれからしょっちゅうよ、とにかくあなたは大人で私は子供になった。
いつ元に戻れるかも分からない、でもまずは生活して行かなくちゃ」
椒子のマンションで二人暮らしを始めるにあたって、ひとまず下ろしたお金で生活必需品を揃えていくことにした2人。
ヒビの入った椒子のメガネ、胸がぱっつんぱっつんのからだの服、歩き慣れないからだのハイヒール、二人用のベッド…
買い替えなければいけない物は山ほどあります。
というわけでデパートにやってきた2人は、衣服から何から次々に購入。
一人ファッションショーを見られて真っ赤になる椒子萌え。私の萌えスカウターはすでに爆発寸前です(えー
そして今まで幼児体型だったからだに、初めてのブラジャーも購入してあげることに…
「んー…(D70のブラを持ってくる)」
「うーん…(F70のブラを持ってくる)」
「ぐ…ぐぐ…(F70のブラをレジに持っていく)」
い、いやちょっと…アンダーが70でFカップってことはつまり…
からだのバストは余裕で90越えてるってことですか!
す…すげぇ…可愛い顔してなんて凶悪なボディを持ってるんだこの娘は…(えー
女のプライドと戦いながらレジに向かう椒子の気持ちも分からんではありません
「それではお支払いの方は?」
「あ、払いますっ」
(バカね、現金かカードかって聞いてるのよ)
「あ、げ、現金で」
「それではお届けの方は…」
「お、おとどけ?」
(商品の発送のことよ、あんなの持って帰れるわけないでしょ?)
(あ、あの、住所って…)
ベッドなどの清算もやっぱり初体験でからだはオロオロ。
2人は電車でこのデパートにやって来たので、まさかベッドを背負って帰るわけにもいきません(えー
「は〜、くたびれたぁ。子供って疲れ知らずだと思ってたけど、こんなんだったかしら…」
買い物を終えて家に戻ってきた2人。外ではあれだけ頼りにならなかったからだでしたが、
尋との長い2人暮らしで家事の腕前なら折り紙つきです
「洗濯物は後でいーや」とすぐに寝っころがる椒子をよそに、からだはテキパキ2人分の洗濯物をたたみ食事の準備を開始。
出てきた料理はもちろん絶品です。これこそまさに理想の嫁!
私なんて洗濯物は家の中に干しっぱなしで着る時に取るだけだぜ…(えー
「しっかりしてるのねぇ…私なんかよりよっぽど大人だわ」
「あ、そんな…」
「とにかく…慣れないとね」
ご飯が終われば風呂の時間。いい湯だな〜と湯船につかる椒子でしたが、どれだけ足が伸びるか試しているうちにドボン。
改めて自分の体が小さくなっていることを実感するのでした
「ごほっ!ごほごほ!」
「椒子さん?どうかしたんですか?」
「なっ、な、なんでもないわよ?(…慣れないとね…)」
さっきからだんだん大きくなってきた「小さい体に慣れなきゃ」という気持ち。
とりあえず形から入るために、椒子はからだの使っていたリボンを借りることにするのでした
そして翌日、行きつけの喫茶店で溜め息をつく男が一人。尋兄です
「警察からはまだ何も…?」
「ええ、今のところ…」
からだが姿を消してからもう3日、さすがに警察にも通報したようです
しかし手がかりはまるでゼロ。尋は仕事の最中も魂を引っこ抜かれたような状態でした
というか不精ヒゲで髪ボサボサな見た目からして、てっきりフリーターか何かだと思ってましたが
尋の職業は薬剤師だったんですね。まあアメリカに留学しておいてフリーターなわけないか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「すいませーん!ちょっと道を聞きたいんですけど、この辺詳しくなくて…」
その時喫茶店にやってきたのは、からだ達のベッドを送る途中の宅配業者の人。
伝票を見せられた尋はそこで初めて椒子の住所を知り、からだの手がかりを求めてマンションを訪ねてみることに…
「ど、どうしてここが…?」
「えっと、ここ野上椒子さんのお宅ですよね。野上さんの友人なんですけど…」
「あ…姉は今留守にしてます」
ちょうどその時からだは留守で応対したのは椒子一人。
やはりというかなんというか、出てきた子供が椒子だということに尋はまったく気づいてません
とっさに「わたし椒子の妹でぇーす」と嘘をつく椒子。せっかくなので椒子は少し尋と話をしてみることに…
「あ、あの!実は……実は…………お、お腹空いてませんか?昨日の残り物なんですけど…」
「あ、いや、俺急ぐから…」
「ちょっと待っててください!」
「あ…。凄いね、そんなに小さいのに料理できるんだ。やっぱりお姉さんは作ってくれないの?」
「…姉が作りましたっ!」
なかなか自分たちの悩みを打ち明けられずに、とりあえず料理を出してみる椒子。
せっかくの好意を無下にするわけにもいかず、尋は料理を口に運びながら部屋を見回しますが…
「お姉さんってこんなにきれい好きだったっけ?」
「あ、新しい彼氏ができたんです!それでお料理を勉強してきれい好きになったんです、
なんでも前の彼氏が甲斐性なしのろくでなしで、相当苦労したって言ってました」
尋が自分のことを料理も掃除も全然しないガサツ女と思っていたことにムカムカする椒子。
うさ晴らしに、以前尋が自分を捨てたことについてチクチクつついてみることに。
「実は妹を探しに来たんだ。君のお姉さんが何か知ってるんじゃないかと思って…」
「…さぞご心配なんでしょうね」
「ああ…心配だよ。大事な妹だからね」
「…約束よりも?恋人よりも?」
「…お姉さんから何か聞いてるの?」
「別に…ただ甲斐性なしのろくでなしと別れられて、せいせいしたって」
「はは、やっぱり俺のことだったんだ…君もお姉さんに似てるよ。
気が強い、憎まれ口たたく、可愛げがない」
しかし「お前ら姉妹は可愛げないな」と尋の反撃ターン開始。うーんちょっと大人気ないぞ
というか赤の他人に「君の姉さんって、料理できなくて掃除しなくて可愛くなくて口が悪くて気が強い人だよねー」
とか家族を悪く言われたら、さすがになんだコイツと思いますよ。椒子の場合自分のことなのでなおさらです
「椒子に君みたいな妹がいるなんて、知らなかったよ」
「私だって…!あの子のことなんて全然知らなかったわよ!バカァッ!!」
「からだのこと秘密にしてたくせしてよぉ!」と椒子はついに爆発!あっと言う間にマンションを飛び出してしまいます
さすがにやり過ぎたと思った尋は、すぐ追いついて椒子に謝りますが…
「ま、待てって!悪かったよ!」
「“アメリカには戻らない…日本に来てもらうつもりもない…”
“椒子はまだ学生だし、俺のために犠牲にできない…これからは別々の道を進もう”
それっきりあなたは私の前から消えた…!」
「…!?」
「私が椒子だよいい加減気づけコノヤロー」と、半ば自暴自棄に尋の別れの言葉をそのまま言ってのける椒子。
それにしても一字一句間違えずに暗記してるとは、よほどひどい振られ方をしたんでしょうか…(えー
2人が知り合ったのは尋がアメリカ暮らしをしていた時。
これまでの言い合いから相当冷め切った関係だったのかと思いきや、
当時は毎日ベタベタ熱々のバカップルな暮らしをしていたようです
笑顔の絶えない幸せな毎日を過ごしていた2人。しかしある日、「すぐ戻って来るから」とだけ言い残して
尋は日本に戻ってしまいます。多分これが、両親を亡くしてからだと暮らし始めたということなんでしょうが…
それから一年もの間、椒子のことは音信不通でほったらかし。
一年ずっと待ち続けていた椒子に届いたのが、さっきの別れの言葉が書かれたエアメールでした。
なんというか、尋にものっぴきならない理由があったと思いますがそれにしても最低すぎます
一年放置して一方的に別れ話って。しかも今の町で偶然再会した時のセリフが「まだ俺のこと好きなの?」ですよ
こいつ刺されても文句言えないんじゃないか。いやむしろ殺っておしまいなさいと思うのは私だけでしょうか(えー
というわけで回想終了。椒子しか知らない別れの台詞を聞かされ、ついに尋も「椒子なのか…?」と言葉を返します
「やっと気づいてくれた!」という風に一瞬表情が明るくなる椒子でしたが…
「椒子なのか、それも椒子に聞いたのか!文句があるなら直接俺に言えばいい!」
天国から地獄。あのアマ妹に言いつけやがったのか!と誤解してブチ切れる尋。
これだけ話しても尋に自分のことを気づいてもらえず、椒子は落胆のドン底な気持ちになりながら
もうこれしかないと全てを打ち明けます
「…そんなに大事な妹なら、そこにいる願い石にでも聞いてみれば…?
あの子が願ったのよ、自分を大人にしてくれって…
まるで私はその引き換えみたいに、願いもしないのに子供の姿に…!」
「いい加減にしろ、そんなこと聞いてるんじゃない!
そのリボン妹のだろ?お前知ってるんだろ、からだの居場所!」
だ…駄目だこいつ…早くなんとかしないと…
椒子へのイライラとからだが見つからない焦りがブレンドされて、尋の中で化学反応を起こしスパーク。
もう尋は椒子の話を聞く耳持ちません。頭の中にあるのは「からだはどこだ!からだに会わせろ!」ただそれだけ
「バカッ!甲斐性なし!鈍感!無責任!なんで分かんないの!?
私が椒子よ、野上椒子!何よ妹、妹って!」
とうとう椒子は涙をこらえ切れず、尋にボカボカとだだっこパンチを叩き込みます
子供っぽいその仕草を見て少し落ち着いたのか、尋は優しく椒子のパンチを受け止めると…
「本当の妹じゃない…親戚の子だ。2歳の時母親が死んでウチに引き取られた…
俺と血の繋がりがないこともあいつは知らない。俺もすぐ留学したから
2人の思い出なんかないし、妹だって思ったこともなかった…」
え…?(゜д゜;)な、なんで突然身の上話を…?そんなことより直接「私が野上椒子よ!」って言われたわけですが、
そのことはもうちゃんと理解できたんでしょうか…?
「だから君の姉さんにも妹の話はしなかったし、葬式が済んだらすぐアメリカに戻るつもりだった。
でも放っておけなくなった…葬式の時あいつは一人で涙をこらえて俺の方へ寄って来て…
からだは俺の妹だ、たった一人の大事な妹なんだ」
き…君の姉さん!?ってことはつまり、さっきの「私が椒子よ」って話は結局全然信じてないと!?
そして言いたいことはさっきと同じで、妹の大事さをアピールして早く会わせてくれと…
こ、こりゃひどい…葬式の後アメリカに戻るつもりだったっていうのも、
結局ロリに目覚めて戻らずに連絡もしなかったんだから、なんの言い訳にもなってないじゃないですか
「お帰りなさい椒子さん、ダメですよちゃんとカギしめないと…あ…!?」
「あなたの妹よ…」
「…!?」
もはやからだに会わせるしかないと悟った椒子は、尋と一緒に再びマンションへ。
前回尋はまったくからだ本人とは気づいてませんでしたが、果たして今回の反応は…?次回に続く!
というか過去の話が色々ありすぎて、そろそろゴチャゴチャしてきましたね。ここらで整理しておくと
からだは元々親戚の子。母親が死んだため尋の義妹になる。からだは覚えておらず、尋もからだと仲良くしていなかった
↓
尋がアメリカに留学。椒子と知り合ってラブラブの日々を過ごす
↓
尋の両親死亡。葬式のためにアメリカから戻り、寄り添ってきたからだを見てロリに目覚める
↓
そのまま尋とからだの2人暮らし開始。椒子は放置されて振られる
↓
何もかも嫌になった椒子が、偶然尋たちの町に住み始める ←今ここ
ってところでしょうか。こうして見ると椒子は散々だなぁ…
それにしてもあれですね。改めてこのアニメが凄いと思うのは、単なる日常描写でも死ぬほど萌えまくるってことですね
今回一番萌え狂ったのは、椒子が携帯いじって眠りにつくシーンでしょうか
ここで私の萌えスカウターは3倍界王拳を計るブルマみたいに粉々にぶっ壊れました(えー
ただ寝るだけのシーンでここまで萌えさせてくれるってすげえ…
というか世の中には早くもからだ抱き枕なんてものが出回ってるんですね、
表と裏でロリも巨乳も思うがまま。(えー
でも抱き枕に7000円も出すのは勘弁な!
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