■あさっての方向。9話 「みちしるべ」
からだに拒絶されてしまい、失意の中叶町に戻ってきた尋。
椒子もそんな尋にかける言葉が見つからず、2人だけの家でひたすら無言の気まずい時間が流れて行きます
しかしどんなに落ち込んでいようと仕事の時間は待ってはくれません
のそのそと立ち上がり、スーツを羽織って家を出ようとする尋でしたが…
「どういうことだよ!これ消印叶町のじゃねえか!
何が親戚のところだよ、いるんだろ五百川!どこにいるんだよ!なァ!」
いきなりそこへ怒り狂ったテツが登場!何かと思えば、その手には以前送った残暑見舞のハガキが…
やっぱりあれは小細工も何もなしに身近な郵便局から出したのね(´・ω・`)まあ多分からだが1人で出したんだろうし…
それにしてもテツの言葉遣いがひどすぎ。「おい五百川いるんだろ!?わかってんだよ!出せよオラァ!」って
これじゃまるで借金取りに来た暴力団の人じゃないか!(えー
こんな危険人物大事な妹に会わせたくねえよ!むしろ私なら警察呼ぶ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「妹はいない…ここにもこの町にも…出て行ったんだ…」
「で…出て行ったってどこに!?どこに行ったんだよ!おいなんとか言えよ!」
喋るのもおっくうなほど落ち込んでいるのか、重たい口をやっと開いてボソボソと喋りだす尋。
相変わらず乱暴な言葉を浴びせるテツでしたが、尋の普通でない落ち込み方にただならぬ様子を察したんでしょうか
これで終わったと思うなよ!と今は引き下がっていくのでした
「いなくなったとか…見つかったとか…親戚の家だとか…出てったとか…一体何がどうなってんだよ…」
今まで尋の矛盾だらけの言い訳を聞かされ続け、からだに関する情報がムチャクチャで頭を抱えてしまうテツ。
透子のアパートに転がり込んでぐちぐち弱音を吐きますが、そんなテツの態度に透子はイライラ。
蹴りを一発お見舞いするとテツをほっぽり出してしまいます
「あいででで!な、何すんだよ!」
「私、バカな弟はいるけどウジウジした弟を持った覚えはないのよね!
考えるより先に突っ走るのがあんたでしょ!今を生きるんじゃなかったの!?」
うーむ姉ちゃん手厳しい。まだ小学生の弟にはハードルの高い問題なんでは…
と思いきや、透子の言葉で吹っ切れたのか、テツは決意の表情で荷物をまとめると
電車に飛び乗りからだがいなくなったという大泉学園駅を目指すのでした
「ここ、いーですかー?」
「ああ、どうぞ…」
「んふー」
「…?こ、琴美ちゃん!」
その途中、テツが電車に揺られているとそこで琴美と遭遇!なんで琴美がここに!?面白そうだから尾けて来たとか?
どうでもいいけどセーラー服姿に激しく違和感が!
やっぱり中学生には見えないよ!正直なんかイメクラみたい:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「今日は何?買い物か何か?おば様は一緒じゃないんだ…」
「こ、琴美ちゃんこそ何なのさ!」
「小学校の時の担任の先生んちに、泊まりがけで遊びに行くんだー。
近くだから遊びに来いって。公私共にお世話になったってやつ?」
「担任の先生…?げぇー」
え…?(゜д゜;)つまりテツとは全然関係ない目的で電車に乗ったと…?
たまたま偶然同じ方向・同じ時間・同じ電車の同じ車両に乗ったのかよ!なんて偶然だ!
まあでも叶町のことだから、電車は数十分に一本・車両も2両とかそんなのかもしんないなあ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「琴美ちゃん、乗り換えなんだよね。じゃあ俺はここで」
「うん、じゃあね」
結局大泉学園駅で琴美は乗り換え、テツは情報収集のためその駅に残留。
テツはからだの写真を片手に、まずは駅員さんから聞き込みを開始します
「2・3日前だと思うんですが、覚えていませんか?」
「う〜ん…ちょっと分からないな、毎日大勢の人が通るからね」
「そうですか…どうもありがとうございました」
え、駅員さん!この間迷える子羊のような目であんたを見ている少女がいたじゃないですか!もう忘れてしまったんですか!
あんたおとといの晩飯のおかずとか絶対思い出せないでしょ!(えー
とは言え、駅員さんが覚えていたとしても「そんなような子が自動改札のハイテクさに戸惑ってたなあ」というくらいで
すでに「からだがこの町に来た」と知ってるテツには意味のない情報ですけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
それにしてもテツが礼儀正しく喋ってて驚き。ちゃんと敬語で喋れるんじゃないですか
ということは、いつもタメ口で話される尋はよっぽど舐められてるんだなぁ(えー
「あっ…?」
「白状しろぉ、こら」
テツが次の駅員さんに話を聞こうとした時、その行く手にはまたも琴美が。結局乗り換えはすっぽかしてついて来てしまったのです
「ゆ、行方不明!?」
「こ、琴美ちゃん声でかい!」
「だ、だってこんな小さい子が…それってやばくない、やばすぎない!?
あ、あれよほら、最近あれだからきっと…!むぐ」
「そんなんじゃねえっつーの!」
とりあえず喫茶店で事情を話すテツ。すると琴美は予想外の事態に激しく取り乱してしまいます
お黙んなさい!口をふさいで上上下下左右左右BA!
ぶうぉええの時のカレンといい小清水亜美の演じるキャラは、顔をぐいぐい左右にひねられることが多いですね:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
というか後ろに見える「Books Yosheno」っていうのは、からだが2回目に面接に向かった本屋ですか。芸が細かい
「警察には届けたの?」
「家の人がやってるでしょ」
「だったら連絡待った方が…」
「…探さなきゃいけないんだ」
「………分かった、私も手伝う!」
「え!?だって先生の家に行くんじゃ…」
「それどころじゃないでしょ!こんな大変な話聞いちゃったからには!」
妙なところで責任感を発揮する琴美。ある意味テツよりも張り切りながらからだ探しを手伝うことに。
「この町で降りたことと、さっきの駅から中山線の下り電車に乗ったとこまでは分かってるんだ
だから片っ端から駅員に…」
「ダメダメそんなんじゃ!」
1人ずつ聞き込みしようとするテツを「ぬるい」と一蹴し、からだの写真をガーガーコピーしまくる琴美。
というか中山線の下り電車とか、尋もかなり具体的なところまで教えてるんですね。それがいいことなのか悪いことなのか…
「お願いしまーす!どうも、お願いしまーす!」
「こ、琴美ちゃん恥ずかしいよ…!」
「何言ってるの、友達なんでしょ!?そんなこと言ってる場合じゃないでしょ」
そして街頭でひたすら「五百川からだを探してます」のビラ配り。
椒子の時もそうですが、琴美は友達についてかなりこだわる性格みたいですね
やっぱり転校を重ねただけあって、友達の大事さみたいなものを実感してるんでしょうか
ってBooks Yoshenoのオッサン来たー!!
昼間っから店はどうしたオッサン!なんにしろ「これなんて読むの?」ってからだの名前を履歴書ではっきり見てた店主ですから
あんたならこの名前に見覚えがあるでしょう!きっと名前も知らない駅員さんより印象は深いはず…
ポイッ
スタスタスタスタ
…(゜д゜;)あ、あの店主さん?なんでビラを投げ捨てて立ち去ってしまうんですか?
まさか全然覚えてないんですか!それとも思い出す気がないんですか!
なんにしても目の前でビラ放り捨てて行く奴があるかー!ひどい人だ…これも都会の悲しさよ…
私も上京してきた当初は「配ってる人が可哀想」とか思って、ビラやティッシュの類は一つ残らず受け取ってましたが
今となっては面倒くさくて何があっても絶対受け取りませんからね(えー
都会ってのは人があまりに多すぎていちいち気にしてらんないので、他人を見捨てることを覚えてしまうのです
まったく嫌な話だ…そう分かってても受け取らないんだけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ぐ…よろしくお願いしーまーす!」
しかし店主のオッサンがビラを捨てたのを見て、逆に猛烈にやる気が湧いてきたテツ。
琴美に負けじとリキを入れてビラを配り続けるのでした。叩かれれば伸びるタイプなのね
「お昼の用意ができましたよー!」
「ああ、佐藤さーん!」
「はーい!」
一方、大泉学園駅を飛び出したからだが向かったのは、第一話で尋やテツと遊びに行った海辺の駅でした。
特に理由もなくそこで降りたからだでしたが、ペンションを経営する中年夫婦に運良く住み込みのバイトとして雇ってもらったのです
ていうか旦那さん絶対出るアニメ間違ってるよ!
な、なんだこの妙につぶらな瞳は!からだと目の大きさが全然違うじゃないですか!お、同じ人間に見えない…
「今までずっと生活のために働いてきて、色んなものを我慢して…
だから、この辺であの人の好きにさせてもいいかなって思ったの。付き合うわよって」
どうやら中年夫婦がこのペンションを始めたのはつい最近のことらしく、そのいきさつを簡単に説明する奥さん。
旦那さんは脱サラか何かしたんでしょうか?それにしても「好きなものを犠牲にして働いてきた」っていうのは
尋となんだか境遇が似てますね。明るい雰囲気の中年夫婦から、からだもポジティブなものを吸収できればいいんですが…
プルルルル プルルルル
「…もしもし」
「………私、大丈夫ですから、ちゃんとやってますから…心配しないでください」
「からだちゃん!?今どこにいるの、大丈夫!?
ねえ、からだちゃん聞いて…お兄さんとのこと、ちゃんと話したいのよ!」
「ごめんなさい…」
とりあえず生活の見通しがついたので、椒子に心配しないでと連絡を入れるからだ。
しかし、一言ぽつりと話しただけですぐに電話を切ってしまいます
椒子の声を聞いたら少しは気が変わるかと思いきや、やっぱりまだ全然帰ろうって気持ちはないのね…(´・ω・`)
「どうしてここに…?」
「からだちゃんから電話があったわ、元気でいるから心配しないでって」
「…」
お昼時、いつものように尋が透子の喫茶点にやって来ると
そこでは椒子がオレンジジュースをズーズー吸っていました
からだのかけて来た電話はあっという間に切れてしまったと聞いて、余計に沈んでしまう尋。
「ご注文は?」と尋ねる透子に答える気もなくガン無視です。お客さん冷やかしはお断りですよ!(えー
ああ…それにしても透子の背中のラインがえろい。えろすぎる。これだけでご飯3杯はいける:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「分からないのよね…別に責任逃れするわけじゃないけど、あの子どうして出て行ったの?
私たちの関係を知ったからって、何も家出することないじゃない…妹なんだから…
ねえ、あの子知ってたんじゃないの?本当の妹じゃないって…」
「…」
「確かめたことないの?」
「必要ないだろ…!実際はどうであれ、俺たちは兄妹なんだ」
からだのことで言い合いしながら激しくタバコ争奪戦を繰り広げる2人。
子供がそんなもの吸っちゃいけません!と慌ててぶん取る尋ですが、
たぶん煙草を今一番取り上げたいのは料理人の椒子です(えー
(C)土山しげる/日本文芸社
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食を扱う料理人たる者
調理の前に味覚嗅覚を鈍らせる
煙草を吸うなど言語道断!
ましてや小学生の客である椒子がだ! |
そう、もしこの喫茶店に次の瞬間海原雄山でもやってきたら大変なことになります(えー
ヤニの味がする料理にブチ切れテーブルをムチャクチャに!「なんだこの店は!女将を呼べ!」怒りのはけ口に女将を召喚!
君が泣くまで怒鳴るのをやめない!女将だけでは怒りが収まらず調理場にまで踏み込み、タバコの犯人をとっ捕まえてひたすら罵倒
「きさまには料理をする資格がない!死ね!死んで償え!」いやあ煙草って恐ろしいですね:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
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(C)雁屋哲・花咲アキラ/小学館 |
「逃げてるんでしょ、聞くのが恐くて逃げてたのよ!
あなたはどうして本当のことを避けて通ろうとするの!?
傷付いたり傷付けたりすることを、なんで分かってくれないの!
かわいそう!?同情!?それって本当の兄妹なの!?臆病者!卑怯者!」
「いい加減にしろ…!あいつのことが心配なのは分かるけど…!」
「心配なんかしてないわ!寂しいのよ…!あの子がいなくなって私が寂しいのよ!」
からだが戻って来ないこと、過去に尋が自分を捨てたこと、積もりに積もった尋への不満をメチャクチャにブチ撒けて
喫茶店を飛び出してしまう椒子。その場にぽつんと残された尋でしたが、
椒子がオレンジジュースの代金を払わずに出て行ってしまったので
自分は何も頼んでないのに伝票をレジに持ってく姿が哀れすぎます
「そう落ち込まないでも、今日みたいに探してればきっと見つかるよ」
一方、日が暮れるまでビラ配りを続けていたテツ達。やはりというか成果はゼロでした
今日はもう帰った方がいいと言う琴美でしたが、テツは実家に帰れば厳しいママンに監禁されるだけ、
透子のアパートに行っても追い出されるのがオチです
「俺…五百川見つけるまで帰らないから」
「へえ…なんだかカッコいい!でも今日はどこに泊まるの?」
「あ…考えてなかった」
「なんだよしょうがないなあ。だったら私と一緒に来ない?
大丈夫、先生んち中山線の沿線だからその子探すのに都合がいいよ」
先生の家ってのはよっぽど大きいんでしょうか、テツ一人増えてもどってことないないと
一気に同行を決めてしまう琴美。そして2人が先生の家に到着してみると…
「ご無沙汰してます磯貝先生!」
「おおやっと来たか!佐藤さーん、お客さんだよ!」
「はーい!」
ってさっきのカエルみたいなオッサンが琴美の先生かよ!
いくらなんでも偶然すぎ!図らずも一気にからだ(佐藤花子)に急接近する結果に!
残り話数も少ないことだし、ここで一気に正体バレでしょうか?次回に続く!
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