■武装錬金1話 「新しい命」

ストライクぅぅぅ傷が疼くだろうがぁぁぁ!!
横から見た斗貴子さんがもうイザークにしか見えない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


怒涛のジャンプアニメ大売り出しの中でも、なにげに一番見るのが楽しみだった作品。
でも一話の出来としてはもう一つってところでしょうか…なんだか妙に駆け足で慌ただしいなーという印象が。
次回予告見たら2話でもう鷲尾登場ですよ!ガンダムで言うと2話でもうガルマ・ザビを出すようなことを!(えー
もうちょっと展開に溜めが欲しいかなぁ。今回のカズキがホムンクルスに襲われる→まひろも巻き込まれる
→斗貴子さんが助けに来る→まひろを家に送る→敵のアジトに乗り込む
っていうのが結構詰め込みすぎてカツカツだったので、いっそまひろの部分カットして
アジトでの戦闘をガッチリ描いて欲しかったような気も。


でもまぁまひろ可愛いからいいか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  原作ではなんか微妙でしたがアニメは結構可愛い感じ

というかまひろも声優平野綾ですか!アイシールドのまもりとかデスノートのミサとか
ジャンプ系ヒロインみんな平野綾ですか!ジャンプめそんなにハルヒが好きか!
まもりはともかくまひろは100%ハルヒそのまんまの声質ですね。なんだかそのことで早くも賛否両論騒がれてるようですが
でもまぁまひろ可愛いからいいか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


■武装錬金2話 「ホムンクルスの正体」


人間を超えた怪物・ホムンクルスの巣窟と化していたオバケ工場。
ホムンクルスの研究を行っていたのは誰なのか、その調査のためにカズキと斗貴子さんは再びオバケ工場を訪れます

俺の武装錬金の名前どうすっかなーと工場にやって来ても大ボケをかますカズキでしたが、
そんな2人を上空から狙う怪しい影が…

「鷲尾…攻撃だ」

ドドドドドド!

「…!?上だ!」

2人の頭上に降りかかる無数の刃!素早い身のこなしで攻撃をかわし、2人が空を見上げると
そこには事件の首謀者である変態蝶々マスク・パピヨンと、その腹心ホムンクルス・鷲尾の姿が…
すぐに武装錬金を装備して体勢を整えるカズキ達。しかし近接武器しか持たない2人にとって、
上空から羽手裏剣を飛ばしてくる鷲尾は天敵のようなもの。スパロボで言うところの「射程距離外からだとぉ!?」な状態です

「ランスを空に撃て!武装錬金は闘争本能から発した己の分身…必ず扱える!」

「わ、分かった…!突き刺され、俺の武装錬金ッ!!」

ランスの発射に合わせてそれにしがみつき、上空に向けて斗貴子さんミサイル発射!
予想を超えた斗貴子さんの突撃戦法に、「こんな女と戦ってらんねえぜ!」と早々に鷲尾達は撤退していくのでした
しかし高度数百メートルまですっ飛んだ斗貴子さんはそのまま地面にまっさかさま。
このままではグチャリと地表に激突してミンチにー!

…って、落下の衝撃はバルキリースカートがあっさり吸収。
ウオオ〜バルスカって実は物凄く高性能な武装錬金なんじゃなかろうか…
どうも原作を読むかぎり一番不便そうなイメージが強かったんですが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

戦い終わった2人がオバケ工場から出てくると、カズキの友人と出くわしてギャグパート突入。
原作ではこの序盤のギャグパートがどうも滑りぎみだなーと少し苦手だったんですが、
アニメではギャグに多少アレンジが加わってることもあって、この辺の不満はだいぶ解消された感じですね

そしてパピヨンの放ったホムンクルスの幼体に寄生されてしまう斗貴子さん。
下っ腹に寄生されてしまったことで、幼体が見えるたび制服がぺろぺろめくれるめくれる。(えー
というかシャツは着てないんですか斗貴子さん!今回はスカートも何度かきわどい場面が多くて
カズキが赤面しながら目をそらすような場面がいくつか…斗貴子さん…エロスは程々に(えー

それにしても一番最後の次回に続く瞬間、BGMが初期勇者シリーズと言うか、ライジンオーと言うか、グランゾートと言うか、
あの頃のアニメとちょうど同じようなのが使われてて、凄く懐かしいと思ったのは私だけでしょうか(えー
あれですよ、ほら。あんな感じの、ほら。伝えにくいのでなんとも言えませんが…まあ見て確かめてください:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


■武装錬金3話 「キミは少し強くなった」


ホムンクルスの幼体に寄生されてしまった斗貴子さん。今はまだヘソの横あたりにチョコンとくっついている状態ですが、
このまま体を侵食されて脳まで到達されたが最期、斗貴子さんの精神は消えてなくなり、パピヨンに忠実なバケモノと化してしまいます
幼体が斗貴子さんの脳に至るまで残り一週間…それまでにパピヨンを探し出し、解毒剤を用意させなければなりません

「パピヨンマスクの創造主の身体的特徴はこのメモの通りだ。
 腕章のラインから3年…1日2クラスずつ当たって行こう」

「でも…素顔は分からないんじゃないの?」

「目を見れば分かる。ドブ川が腐ったような色の目だ」

前回パピヨンの目の前まですっ飛んだ時、その一瞬でしっかりパピヨンの制服を記憶していた斗貴子さん。ぬかりないのね
その制服からカズキの上級生ということを突き止め、斗貴子さんもこっそり学校へ忍び込み調査開始。
しかし2人必死の捜査もむなしく、4日経っても何ひとつ手がかりは得られませんでした

「…学校での捜索は今日で終わりにしよう。何かが間違っているようだ、探し方・探す場所…
 とにかく一度リセットしてやり直す。その方がいい」

「…うん、分かった」

「コラ、あからさまにしょぼくれるな!これまでの時間が無駄に終わったわけでもないんだぞ、
 私たちを警戒して連中が4日前から動いた気配はない。つまりこの4日間、犠牲者は一人も出ていない」

これまで頻繁に人を襲って食らい続けてきたホムンクルス達。2人の捜査は結果的にその抑止力となっていました
「だから見つからなくてもおあいこだねー、アッハハー」と気丈にふるまう斗貴子さんでしたが、
幼体ホムンクルスの侵食により、明らかにその体は限界に近づきつつありました

「イッヒヒヒヒッ…!美味しそうだなぁ…あの子」

そんな2人の別れ際、カズキを挑発するかのようにニヤニヤ現れたホムンクルス・蛙井!
ハラヘリモードの蛙井はパピヨンの指示を無視して、斗貴子さんを狙ってやってきたのです

「僕、あの子食べたくてもう我慢できないんだよ!ホムンクルスになっちゃったら食べられないしねぇ。
 賞味期限はあと3日、早く食べちゃわないと!でもその前に君かなぁ?武藤クン」

「…分かった。斗貴子さんには指1本触れさせない!お前を倒して創造主のことも吐かせる!」

斗貴子さんに余計な負担をかけまいと、未熟ながらカズキは一人で蛙井との戦いに臨むことに…





「カズキいるか?入るぞ」

その夜。カズキが戦いに向かったとは知らず、潜入捜査に使ったジャージを返しに来た斗貴子さん。
しかし当然カズキの部屋はもぬけの空、ジャージだけ置いて帰ろうとする斗貴子さんでしたが…

「カズキー!いいモノゲットしたぜ!お前の好きなお姉さん系の…と、斗貴子しゃんッ!?」

出たー!Hでキレイなお姉さん。これこそが武装錬金序盤の山場と言っても過言では:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
やっぱりリアル妹がいるカズキは年上の方が好みなんでしょうか。姉弟を持つ私としてはよく分かる話だ(えー

「ん?そうか、カズキはこういうのが好きなのか。というかなんだキミ、エロスはほどほどにしときなさい」

斗貴子さん、エロ本を前にして全く動じる様子なし。
この手のキャラは「なんて不埒な奴らだ!」とか怒り出しそうなものですが、
さすが斗貴子さんは男の生活必需品ということに理解はあるようで:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「カズキはまだ帰ってないのか?」

「多分…夕食の時もいなかったし」

(まさか…また一人で何か無茶を…?)

学校帰りに別れてから、カズキが一度も戻ってないと聞いて嫌な予感が走る斗貴子さん。
そのまま二階の窓から飛び出し、住宅街の屋根を次々飛び越えてカズキの元へ!
というかバルスカも使わずにこの運動能力は一体…(;゜Д゜)忍者かアンタは





「どうだい?夜の川原って真っ暗だろ、町外れで人気もまったくない。
 落ち着いて食事をするには最高の場所だよ…!」

(俺、一対一で戦うのは初めてだ…こうやって真っ向から向かい合うのも…!)

その頃、決戦場の川原で殺気をピリピリとみなぎらせていた2人。そして蛙井がついに戦闘形態へと変化を遂げる!

ゲェー!!本当にカエルまんまの格好ですね蛙井さん
愛嬌がありすぎて、どっからどう見ても人を襲う恐怖のバケモノには見えないんですけど…(えー
しかし相手の見た目がどうあれ、斗貴子さんのサポートがない戦いはこれが初めて。
湧き上がる不安を振り払うかのように、カズキは武装錬金を構え蛙井に突撃する!

「今この町でお前と戦えるのは俺だけ…!だから戦うんだ!」

「分かってないなァ…!決意一つ上乗せしたくらいでどうにかなるほど、
 人間とホムンクルスの差は小さくないんだよォッ!」

そんなカズキの突撃に動じもせず、蛙井は次々に子ガエルを射出して迎撃!
凶悪なドリルを装備している子ガエル達は、やすやすとカズキの体をぶち破り左胸に大穴を!

カズキは しにました(えー
これも前番組の主人公がカエルを武器にしてボカボカ爆発させていた報いなのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  カズキと声同じだし…

(あれ…俺生きてる…?そうか、心臓はカラッポだっけ…
 穴が空いても全然平気…じゃない、やっぱり死ぬってメチャメチャ痛い…)

こんなこともあろうかと、すでに第一話で心臓をなくしていたカズキ。(えー
核鉄の持つ生命力のおかげで、なんとか胸を貫かれても死なずに済んでいましたが…

(こんなに痛くても、斗貴子さんは我慢して隠そうとするんだろうな…
 まひろはビエンビエン泣くんだろうなあ…岡倉や大浜や六舛はどうだろ…
 …嫌だな…こんな痛いこと…!誰にも味あわせたくない…!)

倒れたカズキの脳裏に浮かんできたのは友人達の平和な姿。それを脅かすホムンクルスにカズキの闘志が爆発する!

「あぁ?なるほど、君はもっと恐くてもっと痛い思いをしたいんだね?」

「恐いのも痛いのも我慢する…!これは斗貴子さんがくれた新しい命…
 この新しい命に宿るのは、自分を守るための力じゃない!
 お前達からみんなを守るために戦う力だ!」

傷の痛みを闘志でねじ伏せカズキ復活!その闘争本能に呼応して、真の力を発揮した武装錬金が子ガエルどもを焼き尽くす!
カズキの思わぬ反撃にビビッて速攻トンズラする蛙井。それを黙ってカズキが見逃すわけがありません



空の果てまで追いかけて蛙井撃破!
ぶ、武装錬金強え〜…これだけの戦闘力があればサイバイマンくらいならなんとか倒せそうな気が(えー





やっとの思いで蛙井を倒したものの、やはり胸をブチ破られてすでに限界を超えていたカズキ。
戦いの後、意識を保つことすらできずにバッタリ倒れてしまいます。

「主に逆らう者は全て醜い…」

そんなカズキの前に次なる刺客、バラのホムンクルス・花房が出現!気絶しているカズキは完全な無防備。
花房がトドメを刺そうと触手を延ばしたその時、斗貴子さんがその前に立ちふさがる!

「それ以上動くな…動けば即殺す!」

「…動かなければ?」

「楽に殺してやる」

ホムンクルス化による衰弱もなんのその、斗貴子さんは強引に武装錬金を発動しバルキリースカートを装備!

「醜い…!その言葉、その態度、その表情!主の邪魔をする者は許さない!」

しかし先手を取ったのは花房!無数にうごめくその触手で、バルキリースカートをがんじがらめに封じてしまいます

「忠告はしたぞ…動かなければ楽に殺してやると!
 臓物(ハラワタ)をブチ撒けろォッ!!」

武器がなければ生身で倒す!バルキリースカートをキャストオフした斗貴子さんは、花房に向けて一直線に突撃する!


(C)荒木飛呂彦/集英社

「親指をッ!こいつの!目の中に…つっこんで!
 殴りぬけるッ!!」

単なる目潰しと言うにはあまりにも過激な斗貴子さんの十八番!花房がひるんだスキにバルキリースカートで一気に両断!
確か原作では目ん玉ひっこぬいたあげく「脳漿をブチ撒けろォッ!」と頭を吹っ飛ばしてましたが、
この深夜枠をもってしてもそれは放送できなかったみたいです。斗貴子さん…恐ろしい子!





そんなおっかない斗貴子さんも、戦いが終われば一人のお姉さん。重傷のカズキを気づかって傷の手当てを施します

「生存本能に働きかけて治癒力を高める…核鉄に付属する力のひとつだ」

「斗貴子さん…?なんで…」

「ほら、大人しくしていろ…まだ傷の修復中だ」

あれほどの大怪我を負ったカズキですが、ちょっと時間を置けば核鉄が元通りに治してくれるようです。
まあ心臓がなくなっても代わりにできるくらいですからね…即死でもしない限り、大抵の傷は治してくれるんじゃないでしょうか

「まだまだキミは未熟だ」

「うん…分かってる。もっともっと頑張らなきゃ…」

「そうだ…でもキミは今日少し強くなった。明日からまた頑張るために、今はゆっくりおやすみ…」

まだまだ新米で危なっかしいものの、少しずつカズキに頼もしさを感じるようになってきた斗貴子さん。
戦いに疲れて眠るカズキを優しく見守るのでした。次回に続く!





というか放送後の「また見てね♪」的な一枚絵がすごい。
1本いっとく?みたいなノリで次回もブチ撒けとく?とか聞かれても…(゜д゜;)



次回予告の決めゼリフも「ハラワタをブチ撒けろ!」だしどんだけブチ撒ける気ですか!うーむカズキの立場がない(ノ∀`)


■武装錬金4話 「もう一つの新しい命」

「目が覚めたか?」

「う…!?ぎゃあああああああ!ホテル+パンツ+私服の斗貴子さん!?
 一体何があったーーッ!?」

蛙井との戦いの後、ケガで動けないカズキは斗貴子さんのホテルに運ばれ寝かされていました。ゆうべはおたのしみでしたね(えー
ケガの方はもうほとんど核鉄の力で治癒したようですが…ところでカズキのパンツやシャツに書かれてる
963って数字が気になるんですが、どんな意味があるんでしょうか?
まさか仮面ライダーカイザの変身コードとかそんなん:;y=_ト ̄|○・∵. ターン(微妙に違う

「斗貴子さんってこんなところに泊まってたんだ…(そういえば俺、斗貴子さんのこと何も知らないな…)
 ねえ、斗貴子さんはどこの学校の何年生なの?」

「学校には行ってない、あの制服は前のミッションで潜入した学校のものだ
 普通に学校に行っていれば今年で高3になる」

「あ、やっぱり年上なんだ!」

「年上だと嬉しいか?」

カズキよりも一つ年上の斗貴子さん。前回Hでキレイなお姉さんを発見しているので、「この年上好みめ」とジョークを飛ばしますが…

「え?でもなんで斗貴子さんは戦士になったの」

カズキ、まったくそれに気づかず華麗にスルー。ちゃんと突っ込んであげてよ!





無駄話を切り上げた2人は、似顔絵を作成してパピヨンの捜索を再開。これまで4日間まったく学校で見つかりませんでしたが、
逆に4日連続で学校を休んでいた人物が怪しいのでは…?と発想を変えてみたところ、これが大当たり。
ついに寄宿舎でドブ川が腐ったような目をした男・蝶野攻爵を発見します(凄い名前だけどこれが本名)

「先輩は…なんでホムンクルスなんて化け物を作ったんだ!」

「こいつは自分自身をホムンクルス化する気なんだ…
 ホムンクルスは通常の力で粉々に破壊しても、
 徐々に必ず再生する不老不死に近いシロモノ…
 こいつの目的はヤワな人間の体を捨て、ホムンクルスの体を手に入れること!」

「そう…それが俺の目指した究極の人間型ホムンクルス。
 動物型や植物型は単なる化け物だが、この人間型ホムンクルスは超人だ…!」

ホムンクルスの強靭な肉体に強い執着を示す蝶野。
それと言うのも蝶野の体は、どんな名医でも治せないほど重い病に侵されていたのです
これまでの蛙井や花房は試作品にすぎず、真の目的は自分の体をリニューアルすることにありました

「けど…ホムンクルスになったら人を食うんだろ!
 これまでにも何人もの命を犠牲にして…!あんたそこまでして生きたいのかよ!」

「生きたいね…!俺は自分が生きるためだったらどんな手も使う。
 お前はどうなんだ、一度死んだんだろ?
 生きたくありませんって言うならじゃあ死んだままでいろよ!
 自分はのうのうと生き返っておいて、お前俺にはこのまま死ねと?
 病という運命を受け入れて死んでしまえと?」

蝶野を問い詰めるつもりが逆に執拗な言葉責めを受けてしまうカズキ。
前回の戦いでも「やっぱり死ぬってメチャメチャ痛い…」と死の辛さを実感したカズキにとって、
「他人のために我慢して死んでよ」
とは口が裂けても言える言葉では…

「死んでしまえ!アレは今すぐ破壊する」

ゲェー!なんの躊躇もなくパピヨンの研究フラスコをブッ壊そうとする斗貴子さん。鬼だ、あんた本物の鬼だ!
「やめてよしてお願いやめて」と蝶野の悲鳴が響く中、情け無用のバルキリースカートが姿をあらわ…

ドバガアアアアアア!!

「大丈夫ですか…主」

その瞬間、天井をブチ破って斗貴子さんの動きを阻んだ鳥の怪物!蝶野の手下の中で最強の実力を持つホムンクルス・鷲尾です
経験不足のカズキと寄生されている斗貴子さんでは、2人がかりでもかなり厳しい相手と言えるでしょう

「形勢逆転だな…女、貴様は化け物になって死ね!俺は超人になって生きる!」

「化け物も超人も…どっちも止める!」

「阻止する…?つまりお前も俺にこのまま死んでしまえと?」

「違うッ!死ねなんて軽々しく人に言えるか!
 今まで犠牲にした人たちにちゃんと償って、それから命が終わる最後まで生きろ!」

死ねなんて軽々しく人に言えるか!そんなことを言う奴はクズだボケだクソッタレだーって
あーさっき完璧に言い切った斗貴子さんの立場がないなぁ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「口論している暇はないぞカズキ…すぐに人が来る、行くぞ!」

「武装――!」

ガシイイイッ!

「この私を見くびったが最後…覚悟しろ!」

武装錬金を具現化しようとしたその矢先、特撮ヒーロー掟破りの変身途中に攻撃を食らってしまった2人。
カズキ達をその手に捕えた鷲尾は、蝶野を戦いから遠ざけるため2人を連れてマッハで離脱!
戦いは寄宿舎から離れた森の中で仕切り直しとなりました

「体の一部だけをホムンクルス化…!?」

「なるほど…こいつは確かに出来が違う」

「主に害をなす者たちは全て倒すッ!」

巨大な翼を巧みに操ることで、これまでのホムンクルスより防御力が圧倒的に優れている鷲尾。
バルキリースカートの攻撃をやすやすと防がれ、さすがの斗貴子さんも攻めあぐねている様子です
そんな斗貴子さんを援護するべくカズキの大技が炸裂!

「エネルギー全・開!くらえ!ジュースティングスラッシャー!」

カ…カッコわるーー!!!
待ってください!リューナイトのクラッシュドーンみたいに、ブースト吹かして一足飛びで突撃するかと思いきや
ドタドタ自分で走って攻撃するのかよ!だ、ださい…必殺技にしてはあまりにもださい…
そしてあっさりその大技を回避する鷲尾。うーん、このVS鷲尾は原作では大不評の話だったようですが
アニメの方も同じことにならなければいいんですが…次回に続く!


■武装錬金5話 「守るべき人のために」

「あの鷲型…!明らかに他のホムンクルスと一線を画している!」

「勝つ!私に力をくださった主のために!」

まさに難攻不落の要塞と言える防御力を持つ鷲尾。
斗貴子さんが本調子でないとは言え、2人がかりでカスリ傷を負わせるのがやっとといった状況です
このままではジリ貧になるのは確実。そうなる前に、2人は一発逆転の連続攻撃を仕掛けることに…

「狙うはひとつ…高速連続攻撃!1人目が囮になって奴の翼の防御を誘い出した後、
 間髪入れずに2人目が一撃を叩き込む!」

「よし…囮は俺がやる!俺のランスなら、スラッシャー+フラッシャーの合わせ技で
 ギリギリまで斗貴子さんの姿を隠すことができるはず!」

激しい光を発するカズキのジュースティングドタドタ突きはまさに囮にうってつけ。
派手にギューンと鷲尾に向けて突撃し、そのスキに斗貴子さんが頭上へと舞い上がる!

「二度も上を取られるとは不覚…!だが負けぬッ!」

「臓物(ハラワタ)をブチ撒けろォッ!!」

「ぐあああああっ!!」

「うがああああっ!!」

は…はらわたがー!ブチ撒けられてしまったー!!(えー
結果は壮絶な相討ち!鷲尾の脳天にバルキリースカートをお見舞いしたものの、
同時に鋭い爪の直撃をもらってしまい、斗貴子さんは相当な深手を負って倒れてしまいます

「斗貴子さん…斗貴子さん!」

「危険な女だ…!その執念はお前がホムンクルスになっても
 必ず主に災いをもたらす!今この場で確実に仕留めるッ!」

あー!決死の攻撃にも関わらず初号機再起動しました!
バルキリースカートが頭にブスリ、左半身はジュースティングドタドタ突きで吹き飛んだのにピンピンしてますこの男

「ぐ…あと一手…必要なようだな…」

「後は任せて…!ここから先は俺一人で戦うから!」

「強がっても無駄だ。知ってるぞ…囮とは通常、戦力に劣る者が担う役。
 未熟な貴様は後回しでいい、まずは女子の方が先決!」

傷ついてもなお戦おうとする斗貴子さんを制し、一人で鷲尾に戦いを挑むカズキ。
鷲尾も斗貴子さんも「未熟なカズキ一人では勝てない」と判断しますが、
どっこいカズキは2人の想像を遥かに超える気迫をもって鷲尾に迫ります

「退かないッ!斗貴子さんの命令でも!絶対に退かないッ!!」

(少々風が変わった…!?相変わらず未熟、強風や暴風には程遠い…
 だが…力強い息吹を感じる)

「あの女子はそれほど重要か…力量の差からくる上下関係か、
 それとも貴様たちは”つがい”か?」

奮闘するカズキでしたが、片腕・片翼となってもまだ地力は鷲尾の方が上。
しかし、カズキの闘志の根源が気になる鷲尾は「もしかしてキミら付き合ってんの?」と質問を飛ばします

「斗貴子さんは俺の命の恩人…!一度死んだ俺に新しい命をくれたんだ!
 今その人の命がかかっているんだ、負けてたまるかァッ!!」

「つがいか?」という鷲尾の天然混じりの問いに、この時ばかりはカズキもマジレス。
しかし、死んだ身に命を与えられたというなら鷲尾も同じこと。
なおさら蝶野のために負けられないと、カズキに勝るとも劣らない闘志が爆発します

「主は私の命の恩人…!一度死んだ私に新しい命と力をくださった!
 今その方の命がかかっているのだ、邪魔立ては許さんッ!!」

「そうか…俺とお前は同じ…でも!互いの恩人が全く違う!
 蝶野はお前たちを実験材料としてしか見ていない、
 他人の命をないがしろにして死の恐怖から免れ…
 自分が生きることしか考えていない!」

お婆ちゃんが言っていた、「人を救う一方で殺していては話にならん」とな!(えー
うーむそれにしても上着をまくる斗貴子さんがものすごくエロイですね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「くだらんッ!死を恐れるのは生物の本能…
 野生に生きた私には十分分かる。主の行為は間違いにあらず!
 死を恐れ、死から逃げてもそれは恥でも悪でもない!
 貴様とてこのまま死にたくはなかろう…
 主に二度と関わらないと誓うなら見逃してやってもいい」

しかし、鷲尾の信念は今さらカズキの言葉で揺らぐものではありませんでした
撤退する最後のチャンスを与えられるカズキ。しかしそんな気は元から微塵もありません
意地と意地、最後の激突を前にカズキは相打ち覚悟の大技で勝負に出る!

「俺が逃げれば、代わりに死につかまる人がいる…!
 退いてたまるか…!負けてたまるか!
 斗貴子さんを死なせてたまるかぁぁッ!!」

カズキにもダメージが及ぶ代わりに、武装錬金のエネルギーを
推進力でなく全て破壊力に変える荒技!その名もウルトラダイナマイ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「お前の言う通り死ぬのは恐い…。俺は一度死んだし、
 蝶野も死に直面してるから分かると思う…
 だけど俺も蝶野も人間なんだ…!だから!
 死んでもやっちゃいけない事と!
 死んでもやらなきゃいけない事があるんだぁっ!」

「ジュースティングスラッシャアアアアア!!」

決め技炸裂!ジュースティングクラッ…Σ (゚Д゚;)なにー!?ジュースティング『スラッシャー』!?
確かこの大技バージョンはクラッシャーだったような…アニメ版ではスラッシャーで統一するんでしょうか

ズドバアアアアアア!!

「ぐぅあああああーーっ!!」

莫大なエネルギーと共に突撃するカズキ!羽の防御すらやすやすと突き破り鷲尾は粉々に!まさにガード不能!

「い…息吹が…本当の風になった…か…。頼みがある、主を…」

「ハァ…ハァ…殺さないよ、最初からそんな気はない…止めるだけだ」

「…それを聞いて…安心して死ねる…安心して死ねる、か…そんな死があるとは…知らなかった…」

最期の瞬間まで蝶野のことを案じて散っていった鷲尾。
知識が豊富で「知ってるぞ」が口癖の鷲尾でしたが、最後には安息の死というものを初めて知ることになったようで…





「よし…タイムリミットは明日夜12時!十分間に合う!」

蝶野のホムンクルスはこれで全て倒され、残るは非力な蝶野本人ただ一人。
残された時間は丸1日、これなら斗貴子さんの解毒剤も十分入手できると喜ぶカズキでしたが…

「…コイツのおかげで下半身がもう動かない。私は…山を降りられない」

「…!?で、でもそれじゃ解毒剤を手に入れても、戻ってくる時間が…!」

「いいんだ…明朝キミの姿が見えなくなったら、私は自分で自身に始末をつける」

希望を捨てちゃいけないよ!あきらめたらそこで試合終了だよ!(えー
「ここで死ぬことにした」と言う斗貴子さんを、ゆっさゆっさとなんとか思い留まらせようとするカズキ。全力で思いなおせ!
しかし、前回鷲尾に捕まってこの山中へ飛ばされた時に、2人は相当人里離れたところまでやってきてしまったようです
明朝カズキ一人で下山したとして、電車で銀成市に戻っても着くのはおそらく夕方ごろ。
それから蝶野の解毒剤をぶん取ったとしても、斗貴子さんの元へ戻る時間はとても残されていません
自分のことはもう忘れて、新しい錬金の戦士がやってきたら普段の生活に戻れと言う斗貴子さんでしたが…

「わかった…帰るよ」

「それでいい…」

「一緒に」

「はぁ!?」

「こ…こらぁぁっ!人が動けないのをいいことに!
 降ろせぇぇっ!!」

おんぶキター!往復が無理なら片道にすればいいじゃない、と斗貴子さんをおぶって銀成市を目指すカズキ。
このときばかりは、さすがの斗貴子さんも恥ずかしさで真っ赤になりながら怒鳴り散らします

「勝手な真似をするなぁぁっ!」

「夜明けを待たずに山を降りれば、2人でも夕方までになんとか!」

「こんな無茶をしたら体力が持たずにぶっ倒れるぞ!」

「大丈夫、斗貴子さん軽いから」

「バ、バカッ!そういう問題じゃない!」

鷲尾との戦いで相当体力を消耗しているにも関わらず、カズキは休憩も取らずに斗貴子さんを抱えて下山を試みます
そしてそのまま、電車の中でも大通りでもおんぶのままという辱めを受けてしまう斗貴子さん。(えー
寄宿舎に到着した頃には、「うっうっ…嫌がる私をあの男が無理やり…」とばかりにへなへなと倒れ込んでしまいました

「うう…ううう…もういい、もういいから死なせて…」

「弱音厳禁!諦めるにはまだ早い!」

なんとか無事に寄宿舎まで着いたとはいえ、斗貴子さんがホムンクルス化するまで残りたったの数時間。
カズキは看護の達人・まひろに斗貴子さんを任せ、また休む間もなく蝶野のいる実家を目指します

「…カズキ、これを持っていけ。2倍とまではいかないが、1つより2つの方が治癒力は高まる。
 それにもしもの時、1つは武装錬金、1つは治癒にあてがえば体への負担は軽減できる」

そんな疲労困憊のカズキのために、斗貴子さんは自分の核鉄をカズキに託し寄宿舎で帰りを待つことに。
カズキは力強い笑顔でそれを受け取ると、蝶野の元へと駆け出していくのでした。次回に続く!


■武装錬金6話 「黒死の蝶」

「見つけたよ斗貴子さん、斗貴子さんの読み通り!」

志々雄巻きで治療された斗貴子さんと連絡を取り合いながら、蝶野を探して走り回っていたカズキ。
その甲斐あってついに蝶野を発見!蝶野は実家にある研究用の倉で、
最後のホムンクルスが完成する時を今か今かと待ちわびていました

「ぐ…お前が生きているということは、鷲尾は敗れたか…!」

「…ああ、最後までお前のことを心配していたよ」

「それがどうした?目的を果たせないならただの役立たずだ!」

「蝶野、お前…たとえホムンクルスと人間どっちに転んだとしても、
 今のままだったら死んでもずっと一人ぼっちだぞ!
 墓があっても花も線香もない、誰の記憶にも残らない…」

アムロ、今のままなら貴様は虫ケラだ!
自分のために他人が死ぬことを何とも思っていない蝶野に、カズキは今からでもやり直すよう最後の説得を試みます
しかし、自分の命が何より惜しい蝶野には何を言っても通じません

「それがどうした、死んだ後のことなど関係ない!」

「蝶野、もしお前が犠牲者に償うと誓うなら俺が…!」

「お前、偽善者だな」

そこに蝶野そっくりの弟・次郎が乱入!そして次郎がドカドカ連れてきた黒服の男たちに
カズキと蝶野は羽交い絞めにされてしまいます。何をするだァー!

「何の用だ、次郎…!」

「家督の件、今度正式に僕が継ぐことになったよ」

「そんなことか、俺にはもうどうでもいいことだ」

「へぇ〜そう?でもね、僕には凄く大事なことなんだ。
 蝶野の家に生まれたのに、一年遅かっただけでずっと兄さんの予備扱い!
 普通の教育・普通の学校・普通の生活!
 名前だって由緒ある爵の一文字をつけてもらえず、至って普通!次男で次郎…!
 兄さんが発病するまで、僕がずっと地を這うイモムシだったんだッ!!」

蝶野の髪をグワシと掴んで恨みトーク開始!蝶野は今でこそ「病弱な役立たず」として親にも見捨てられてしまったものの、
発病する前は一流の英才教育を受け、とびっきり優秀な人間として周囲から期待されていました
次郎はそれに対して激しいコンプレックスを抱いていたようで…
個人的には、次郎っていうのもヒーローの名前なんだからいいじゃんと思うんですけどね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「だからさァ…今さら病気治ってもらっちゃ困るんだよ。これがあれば兄さんは助かるんだろ?」

そしてホムンクルスの幼体フラスコに手を伸ばす次郎!思惑がどうあれ、その目的はカズキと同じく蝶野の不老不死を阻止すること。
蝶野の「やめてそれだけは」という悲鳴が響く中、無慈悲にもその研究フラスコは打ち砕かれる!

「うあああああああああ!!」

「ヒャーッハッハッハッ!
 てめぇーなんか誰も必要としてねーんだよ!
 何の役にも立たねーんだよ!」

ざまーみろと言いたげに追い打ちのパンチパンチ!蝶野はとうとう足の力が抜け前のめりに倒れてしまいます

「この一族、歪んでて面白いだろ?」

「バ…バカ野郎ッ…!!」

カズキを締め上げながら、次郎たちのドロドロした関係を面白がる黒服の男。主人が最低なら部下も最低です
思う存分蝶野をボコり悦に浸る次郎。しかしその時、死に行く幼体に向けて蝶野が必死の叫びをあげる!

「来いィィィィィィッ!!お前は俺の分身だ、誰よりも何よりも生きたいはずだ!
 今こそホムンクルスに…!華麗なるパピヨンに生まれ変わるんだァッ!!」

蝶野の激しい命への執着!それに呼応して幼体がついに蝶野と融合を開始する!

「な…なんだ!?何が起きた!?」

「武藤…お前、確かこれ以上犠牲者を出さないとか言ってたよな?ざァんねェん…」

ホムンクルスへと進化を遂げた蝶野は、次郎に向けてアイアンクローをグギギギギ!
なんとそのまま、手の平からきれいさっぱり次郎を吸収してしまいます

(C)鳥山明/集英社

「んん〜…悪魔のように黒く、地獄のように熱く、口付けのように甘ァい…!
 これが人間の味か!」

そしてパンツの中から愛用のパピヨンマスクを取り出し装着!って、パ、パピヨンさん…?(゜д゜;)
どう見てもパンツの中で別のものいじってるようにしか見えないんですがなんということを:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「こ…この変態がぁぁぁぁッ!!」

「その通り、今や俺は完全変態を遂げた!!」

ズギューンズギューンドギューン!!

「フフフフ、意外と痛いけど…ちょっとカ・イ・カ・ン

その体は強靭そのもの!黒服達の銃撃ですらも「ちょっと快感」程度にしかダメージを受けないパピヨン。
一瞬のうちに黒服を食い尽くし、カズキを楽々叩き伏せたパピヨンは
まるで好物を最後に取っておくように、カズキだけ放っておいたまま屋敷の人間を食いにいくことに…

「あの女がホムンクルス化するまで残り3時間。お前はそこで、しばし自分の無力さに打ちひしがれていろ」





「次郎さん?どうしたんスかその格好…うおあああああ!!」

「次郎ね…フン、まぁそっくりだからな。
 そうだ…俺と次郎の見分けがついた奴は助けてやろう。さて何人分かるかな?」

パピヨンのことを次郎だと思い込み、うかつに声をかけて食われていく黒服達。
次郎と顔も同じ、声も同じでは見分けるのは相当困難です。マリオとルイージなんてレベルじゃありません(えー

「次郎さん?ビックリさせないでくださ…ぐおおおお!」

「じ、次郎さんが!?」

「次郎さんが化け物になったーッ!!」

気がつけば皆殺し!この家の人間は皆パピヨンのことをすっかり忘れていました
実家暮らしの次郎と違って、パピヨンはずっと寄宿舎での生活をしていましたが…まさか全滅とは…
そして、屋敷に残ったのはもはや蝶野の父ただ一人。果たしてその父の反応は?



「父さん」
「ん?おお、素敵なスタイルだな。今夜はなんのパーティだ?次郎」

ドズシャアアアアッ!!

「そうだな…しいて言うなら、故・蝶野攻爵を偲ぶ会」

「じっ…じ…ろ…お…?」

やはり見分けはつかなかった!次郎の名を聞いた次の瞬間、パピヨンの手刀が深々と父の腹をえぐる!
最後の最後までパピヨンのことに気づかなかった父。
再び次郎とつぶやいた父の言葉をさえぎるように、パピヨンはその体を吸収するのでした





一方その頃、瀕死の体で立ち上がる力すら湧いてこないカズキ。
少しでも自分を支えるものが欲しいカズキは、ケガのことを隠して友人に電話をかけるのでした

《カズキ、やっぱ助太刀いるか!?このリーゼントの真の力見せてやるぜ!》

「ああ…見たいなぁ…」

《カズキ?枕の下にあったHできれいなお姉さんマキシマム、僕が隠しといたから。
 気をつけなよ、斗貴子さんやまひろちゃんに見つかったら大騒ぎだよ》

「助かったよ…大浜…」

《とりあえずカズキ、帰りは裏から入ってこい。お前最近寮監に目をつけられてるから、ヘマするなよ》

「ああ…いざとなったら代返頼む…」

《お兄ちゃん?今みんなでリンゴ食べてるの。早く帰ってこないとなくなっちゃうよ!》

「俺の分…取っておいてくれよ…今すぐは帰れないからさ…」

《カズキ…》

「大丈夫…斗貴子さん、みんなの声を聞いて…何だか本当に力が湧いてきた…!」

岡倉、大浜、六舛、まひろ、そして斗貴子さんの声で、再び自分を奮い立たせるカズキ。
周囲の人すべてを始末したパピヨンとは対照的に、周囲の人との繋がりを原動力にして再び戦場へ…





そして実の父親さえもその手にかけたパピヨンは、これでもう完全に理性のタガが外れてしまったのか
とうとうその目を屋敷の外に向け始めます

「蝶野攻爵は今夜ではなく、とっくの昔に死んでいたわけか…
 じゃあここからはパーティの二次会!
 どうせこの蝶野攻爵を必要としなかった世界だ、全て燃やして焼き尽くしてやる!」

行け行け
ゴーゴー
ジャ〜ンプ!!
(えー

ぜ〜ん〜ぜ〜ん〜へい〜き〜♪近しい人が全員死んでも凹む様子のないパピヨン。威勢よく屋根の上へと跳び上がりますが…

「そんな真似はさせないッ!!」

「…お前か、絶望してろと言ったはずだが?」

そこへ立ちはだかったのはカズキ!その左手は斗貴子さんの核鉄を、
そして右手は自分の胸にあるもう一つの核鉄を起動!同時に2つの武装錬金がカズキの手に現れる!

「ダブル武装錬金ッ!!決着をつけるぞ…蝶野!」

「ほう、ダブルトマホーク…いや、ダブルランスか」

ダ、ダブルトマホーク!?(;゜Д゜)パピヨンあんた…ゲッターロボがそんなに好きだったんですか!(えー
しかしゲッタードラゴンのダブルトマホークと言うよりは、
この場合コンバトラーVのツインランサーの方がふさわしい:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「しかし今のお前に使いこなせるのかな?満身創痍!疲労困憊!
 それで勝とうなんておかしくて吹き出しそうだ!
 解毒剤は培養機背面のボックスの中。このカギ以外で無理に開けようとすれば即爆発する!」

カズキとの完全決着を望むパピヨンは、解毒剤のカギを取り出すとそれを口に突っ込んでゴクリ!リュウケンキー発動!
こうなってしまっては、パピヨンを殺さない限り斗貴子さんを救うことはできません

「さあ来い!お前を食って核鉄を手に入れて、ホムンクルス化した女を従えて
 この世界を焼き尽くしてやる!」

「どれもこれもさせるか!お前を倒して食い止める!
 これが…最後の一撃!!」



ランスを2本構えての猛突進!必殺ダブルジュースティング…っておいおいおい
武装錬金の推進力とか一切使ってないじゃないですか!自分の力だけのドタドタ突きじゃないですか!
それでもこの威力!次々に倉を突き破りパピヨンを張り付けに!ゲー!

「バカな…!超人の俺がただの人間の貴様などに…!」

「ただの人間だけど…命賭けの戦いをくぐり抜けてここに来たんだ!」

「フン…では、強くなったお前は俺を倒してどうする?ホムンクルスとなった俺は元には戻れないし、
 人食いもやめられない。ましてやあの女の解毒剤はこの腹の中だ、クソに混じって出るのを待つか?
 さあ…お前は俺をどうする、どうする!」

確かに戦いに勝ったのはカズキ。しかしこの後パピヨンを殺さない限り、斗貴子さんも他の人も助かることはありません
とは言え、パピヨンを殺すことは「もう誰も犠牲者にしない」というカズキの信念に反すること。
そして鷲尾との約束も破ることにもなります。パピヨンの「どうする」という問いにうつむくカズキでしたが…

「すまない…蝶野攻爵…!」

(―――ああ、俺の名前…)

蝶野がパピヨンとなってから初めてその名前が呼ばれた瞬間。
パピヨンは一瞬満足げな笑みを浮かべると、宿敵に一言皮肉を残して粉々に散るのでした

「謝るなよ、偽善者」






「ハァ…ハァ…カギを…カ…ギを…斗貴子…さ…ん…」

パピヨンをバラバラに粉砕し、フラフラと解毒剤のカギへ手を伸ばすカズキ。
しかしカズキにはカギを拾い上げる余力すら残っておらず、そのまま倒れ込んでしまいます
鷲尾との戦いの傷、斗貴子さんを背負って走り回った疲労、パピヨンとの戦いの傷、ダブル武装錬金の負担…
カズキの体はとっくに限界を超えていたのです。倒れると同時に、カズキの意識は深い闇の中へと沈んでいき…

「…う…光…?朝日…朝…!?あ…あ…!」

次にカズキが意識を取り戻したのは、タイムリミットを大きく過ぎた次の日の朝。
時間までに解毒剤を届けることができなかった…斗貴子さんはもう…
あまりの絶望に目の前が真っ暗になるカズキ。例えるなら、
大事な試験の前に徹夜で猛勉強 → 肝心の当日の早朝、力尽きて爆睡。気がついたら試験の時間終わってる
とかいうのを50倍深刻にしたような気分:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「知っているか?カズキ…君の武装錬金のエネルギー、間近で見ると太陽の光によく似た山吹色なんだ」

って…こ、これは夢か幻か!?すでに化け物となっているはずの斗貴子さんが、どこぞの丘でむっちりふともも膝枕のサービスを…
うーむ。幻にしろなんにしろ男の夢なのは間違いない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ずいぶんと遅くなったが、君のランスの名前…」


(C)荒木飛呂彦/集英社

フフフフフ、名前が欲しいな
「君の武装錬金」じゃあ
今いち呼びにくいッ!
この津村斗貴子が名付け親になってやるッ!
そうだな…

メキシコに吹く熱風!という意味の
サンタナというのはどうかな!!
(えー

「サンライトハート…で、どうだ?」

「斗貴子さん…!」

「ありがとう、カズキ…これで…任務完了だ」

斗貴子さんは無事ホムンクルスの呪縛から開放されて一件落着。これにてパピヨン編終了!次回に続く!



というか次回予告が面白いことになってますね
「次回!もし君が偽善と疑うのならハラワタをブチ撒けろ!!」
って、サブタイトルが「もし君が偽善と疑うのなら」で決めゼリフが「ハラワタをブチ撒けろ!」なんですが
つなげて言ってるからひとつの文章みたいに聞こえて、斗貴子さんが
「はぁ?偽善って言われたから何?この軟弱主人公が!ハラワタをブチ撒けろ!!」
ってカズキをブッ殺そうとしてるように聞こえるっていう:;y=_ト ̄|○・∵. ターン






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