■武装錬金10話
「君と俺は相性がいい」
「時間だ…死合おう」
「でもまだ桜花先輩が…」
「君が姉さんのことを気にする必要はない」
守衛さんの見回りが終わった夜8時、真っ暗な体育館で秋水と対峙するカズキ達。
セキュリティを止めに行った桜花の帰りを待たず、決闘を始めようとする秋水でしたが…
それにしても、学校で暗くなるのを待ってセキュリティ眠らせてから戦うよりは
特撮みたいに誰もいないどっか採石場みたいな場所に移動した方がお手軽だった気が:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
バガーンドガーンズガーンボガーン!
カズキと秋水のバトルが始まると、周囲を巻き込みまくり学校のあちこちがメチャクチャに!
やっぱ他で戦うべきだったんだよ!
体育館の壁をブチ破り、渡り廊下の柱をへし折り、昇降口のドアをどんがらがしゃーんと吹き飛ばし…学校が!みんなの学び舎がー!
「ハァ…ハァ…け、計算通り!ここなら壁や床を気にせず戦える!」
「本当か…?」
「確かに。それに、君の流す血の後始末も簡単だ」
嵐のような秋水の攻撃に押されてやってきたのは運動場。
激しい戦いで息を荒げるカズキでしたが、秋水はあれだけの攻撃にも関わらず息一つ乱してもいません
地力で上を行く秋水を相手に、なんとか突破口を開こうと気合を入れ直すカズキでしたが…
「…っ!?」
ドドドドドドドドド!!
突然カズキを襲う弓矢の雨!今まで姿の見えなかった桜花が、卑怯にも屋上から不意打ちを仕掛けてきたのです
バカめ勝てばいいんだ何を使おうが!
「まずは一人…」
「姉の方は奇襲戦法がお好みか?だがそれでいい…それでこそホムンクルスだ!」
ウメハラ流全段ブロッキング発動!バシバシバシバシ射撃見てからバルスカ余裕でした
瞬時にカズキの盾となり矢を叩き落とした斗貴子さん。2度も奇襲を仕掛けてきた桜花はブチ撒けてやらなければ気が済みません
秋水はカズキに任せて屋上へと駆け出します
「さあ、死合いを続けよう」
「…エネルギー全開!サンライトォ!クラッシャアアアアッ!!」
仕切り直しでカズキはいきなり大技発動!自爆覚悟の必殺サンライトクラッシャーで突撃!
というか同じ技で鷲尾の時スラッシャーって言ってたのはやっぱり単なる間違いだったのか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ガギイイイイイッ!!
「な…何!?エネルギーが消える!?」
「いかなる量のエネルギーも、刀身から吸収し下緒から放出する…
これが俺の武装錬金ソードサムライX!
俺にエネルギー系の攻撃は一切通じない。どうやら本当に君と俺は相性がいい」
互いの武装錬金がかち合った瞬間、サンライトクラッシャーの破壊力は全てソードサムライXにかき消される結果に!
敵のエネルギーを自分のものにするんではなくて、その場で捨てちゃう能力っていうのは意外に新しい気がしますね
ドラゴンボールのヤコンみたいに、許容量オーバーでぶっ飛ぶことも多分ないんでしょうし
ソードサムライXの前ではサンライトハートは単なるでかい槍。後は本人の能力のみが勝負を左右することになります
しかし技量で上回る秋水相手に、カズキは辛い戦いを強いられることに…
というかソードサムライXって秋水もハジケたネーミングセンスしてるよなぁと思っていたら
「サムライX」っていうのはるろうに剣心の英語版タイトルだったんですね
刀の武装錬金だから剣心にあやかってこの名前になったと…。それにしても、サムライXってだけなら特になんとも思わないのに
頭にソードがつくと妙に笑いがこみ上げてくるのは一体なぜなんだろう:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「降りろ。そこは私の特等席だ」
「あらそうでしたの。でも今夜はあなたを狙い撃ちするための、私の射撃台です」
そして屋上にやって来た斗貴子さん。給水タンクの上に陣取る桜花へ激しく睨みを飛ばします
日頃からタンクの上でホムンクルスへの殺気をみなぎらせるのが習慣の斗貴子さんにとって、
LXEの手下である桜花がそこにいることはかなりの屈辱です
(アーチェリーの武装錬金…特性は、あのふざけたオートマトンによる精密高速射撃…)
(デスサイズの武装錬金…特性は、マニピュレーターによる精密高速機動…)
桜花の連射と斗貴子さんのブロッキングで膠着状態になりながら、互いの武装錬金を分析する2人。
ところで原作を読む限り、桜花の矢がどう発射されてるのか特に意識してなかったんですが、
これって御前様が一発一発がんばって撃ってたんですね。お疲れ様です御前様…
「私の武装錬金とちょっと似てますね、けれど…私のこのエンゼル御前の方が少し上等です」
激しい攻防の中、精密高速○○という能力の共通点に親近感を覚える桜花。
しかし自信ありげに自分の武装錬金が上だと言い放つと、宣言通りバルキリースカートのアームを一本たやすく砕いてしまいます
「…フ…フフフ…」
にっくき敵にコケにされてしまった斗貴子さん。その表情には怒りを通り越して笑みすら浮かんでいました。逆に恐すぎる!
「後始末のことや、相手の手の内とか…四の五の考えるのはもうヤメだ…
臓物(ハラワタ)をブチ撒けろォッ!!」
もはや守りなど知ったことか!どれだけダメージを受けようがブチ撒けてしまえばこっちのものよ!
多少のダメージをまるで意にも介さず、斗貴子さんは大ジャンプから渾身の一刀を振り下ろす!
ズドバアアアア!!
勢いあまってお気に入りの給水タンクまで真っ二つ!ああ大事な特等席が!
本当に後先考えてません、明日以降生徒達は水道とかトイレとか一体どうしたら:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「…武装解除…逃げに入ったか」
斗貴子さんのクレイジーな突撃戦法を前に、つきあってらんねえぜ!と御前様を残してスタコラ逃げ出す桜花。
斬り裂かれた右腕を押さえながら、態勢を立て直そうと秋水との合流を目指します
「あの人は私の手に負える相手じゃない…秋水君の方はどうなってるかしら…」
(C)冨樫義博/集英社
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「すげーぜ秋水!
圧倒的に強いじゃねーかよ!」
「なん回切った?」
「14回だ」 |
「ぐあああああっ!」
「14斬…ずいぶんと耐えたな。武藤、君に感謝する…君のこの死のおかげで、
俺はついに望みを叶えるあと一歩のところまで辿り着いた」
やはり秋水との実力差はどうにもならず、カズキは一方的に斬り裂かれて大の字に倒されていました
カズキの死を確信し、背を向けてターゲットを斗貴子さんに移そうとする秋水。
しかしカズキはブラボーとの特訓・秋水との稽古の成果で、致命傷だけはなんとか免れていました
「俺はまだ死んでいない…!斗貴子さんだって…死なせない!」
「なぜ生きている…?ギリギリ紙一重で避けたか…!?」
「秋水先輩…さっき言ってた望みってなんなんだ、
人間やめてまで叶えたい望みって一体なんなんだ!」
傷だらけの体でありながら、再び立ち上がり秋水の前に立ちふさがるカズキ。
先ほど耳に入った「望み」という言葉に、カズキは秋水の戦う目的が大きく関わっていると睨んで問いただしますが…
「知りたいのなら教えてやる…君のその槍で、この刃を凌ぐことができたらな!」
そう言うと得意中の得意技・逆胴の構えを取る秋水!
今までの稽古でこの技を食らった時も、カズキが避けることも防ぐこともできなかったガード不能の超必殺技です
「お前は死ぬ。俺が殺す」
今までとはまるで迫力が違う秋水の殺気。しかしカズキは、それに臆することなく自ら勝負を決めに突進する!
「肉を切らせて骨を断つか…
だがこのソードサムライX、肉も骨もまとめて切り裂く!」
「俺の命と核鉄は二つで一つ!
切り裂くことなんで絶対にできないッ!!」
あー直撃いったーー!!
無防備な脇腹へ致命の一撃!それどころかカズキの胴体は下半身と永遠にお別れ!
と思ったその時、妙な手ごたえと共にソードサムライXはカズキの胸で止まってしまいます
「なに!?肉も骨も断った…!だが…これは!?」
「武装…解除…!この核鉄は斗貴子さんにもらった新しい命…簡単には譲れない!」
あえてサンライトハートを核鉄に戻し、体内で逆胴をガードするという離れ業を見せるカズキ!
ってちょっと待ってください!核鉄が頑丈なのはいいとして、これほどの衝撃だとカズキの体が耐えられずに
野球のボールみたいにカキーンって核鉄が内臓突き破って飛んでっちゃうんじゃないんですか!?(えー
ともかく、無防備となった秋水めがけてカズキは再びサンライトハートを具現化!
さしもの秋水も超至近距離からの攻撃は防ぎようがなく、ドテッ腹に風穴を空けられてしまいます
「ぐ…あああああ!!」
「イヤアアアアアアア!!」
そこへやってきた桜花はあまりの光景に絶叫!何を思ったのか、秋水に向けて御前の矢を突き刺してしまいます
死人に鞭!?オーバーキル!?もうやめて桜花!秋水のライフは0よ!(えー
と思いきや、早坂姉弟の体が光に包まれて秋水の傷がみるみる桜花の方へ…
ところで秋水が腹を貫かれた時は、吹き出る血が残虐シーンの規制か何かであしたのジョーの光るゲロみたいになってましたが
桜花の場合は普通に赤い血がドバッと出てますね、男女で規制が違うのかそれとも単なる演出なのか…
てめえらの血は何色だー!!(えー
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(C)武論尊・原哲夫/集英社 |
「ダ…ダメージを引き受ける武装錬金…?
今の傷はホムンクルスなら致命傷にならないはず…
まさかこの2人は…生身の人間!?秋水先輩、桜花先輩、なんで…」
「…俺たちの望みとは、ホムンクルスとなって2人だけで永遠に生きていくこと」
「健やかなる時も、病める時も」
「富める時も」
「これを愛しこれを敬い」
「死が2人を
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「喜びの時も、悲しみの時も」
「貧しき時も」
「これを慰めこれを助け…」
分かつまで…」 |
「逆胴を破ったら話す」という約束通り、LXEに入った目的をイチャイチャしながらカズキと斗貴子さんに伝える早坂姉弟。
人前でなんてこと言い出すんでしょうかこの姉弟は
そういうのは誰も見てないところでやりなさい!(えー 次回に続く!
というか今回、戦いに関係ないシーンでまひろ達が見ているテレビに
エンバーミングのジョン=ドゥが出てきて盛大に吹きました
スタッフも粋なはからいをしてくれます。ある意味今回の主役はコイツだな…
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