■反逆のルルーシュ2話 「覚醒の白き騎士」

顔を合わせただけで他人を意のままに操る能力を手に入れたフルーチェさん。
早速その能力を使って、周囲を囲んでいたブリタニア兵を皆殺しにしてしまいます

「な…!ここで何があった、答えろ!さもなくば…!」

しかし運の悪いことに、そこへブリタニアのロボット兵器(ナイトメアフレーム)サザーランドに乗った兵士が到着。
威嚇射撃でフルーチェさんのわずか数十センチ横がブチ抜かれる!
「むしゃくしゃして俺がやった。今は反省している」とでも答えようものなら、即刻射殺されそうな雰囲気です

そこでサザーランドの搭乗者を黙らせるべく再び邪気眼発動。お前も俺の手下にしてやるよ!

「そこから降りろ。今すぐに」

「お前…何様のつもりだ?」

さあ今すぐ俺の手下に…ならん!!(;゜Д゜)
邪気眼全然効いてませんよ!そう、便利な邪気眼も相手と直接顔を合わせなければ、その力を発揮することができなかったのです
殺されます。このままでは殺されます。平静を装うフルーチェさんですが、内心こんな感じ↓になってたと思います(えー


(C)板垣恵介/秋田書店

「私はアラン・スペイサー、父は公爵だ。内ポケットにIDカードが入っている。確認して欲しい」

しかしフルーチェさんは得意の二枚舌でテキトーな身分をでっちあげ、まんまとパイロットを引きずり降ろすことに成功します。
あとは邪気眼を発動してコロリ。フルーチェさんはサザーランドを奪って戦場へと身を投じるのでした

「俺を巻き込んだ借りを返してもらおうか…」

こ、このセリフのセンスがまた!まさに邪気眼ならでは(えー
ここに邪気眼レベルを測れるスカウターがあったなら、間違いなく振り切ってぶっ壊れてることでしょう:;y=_ト ̄|○・∵. ターン





その後、輸送中だったブリタニアのサザーランドを大量に奪取したフルーチェさん。
苦戦を続けるレジスタンスにそれを提供し、自らレジスタンスの指揮を執りブリタニアに対抗します

「さあて…敵の選択肢は五つだ。…ん?なんだ、最も愚かな手を打ったな。
 これでチェックだ!フッハッハッハッハ!やれる!やれるぞッ!ブリタニアを倒すことが!」

分かりましたから落ちついてください!
サザーランドから得た情報でブリタニアの裏をかき、次々に敵部隊を撃滅していくフルーチェさん。
興奮する気持ちは分かりますがひとり言多すぎですよ!他人に聞かれてたらと思うと…

一方その頃、前回あっさり死んだと思われていたアスランことスザク君ですが、
なんと胸に潜ませておいた懐中時計のおかげで事なきを得ていました。
漫画としてはよくある展開なのですが、最近では財前が第一話で同じ事をやっていたので
すごくだっぽんクオリティに見えてしまうのは私だけでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ランスロット…MEブーストッ!!」

「ランスロット、発進!」

レジスタンスの猛攻を食い止めるべくブリタニアの切り札投入!最新鋭ナイトメア・ランスロットを駆りスザク発進!
ランスロットの超絶的な性能とスザクの卓越した操縦技術が相まって、
レジスタンスのサザーランドはみるみるうちに倒されていく!

「ん…?増援か、敵の数は?」

「一機だよ一機!新型じゃないのか!?四機があっと言う間に…!うわあああっ!」

(使えないテロリストだな…!たかが一機、物量で押せ)

スザク相手に手も足も出ないレジスタンスに手厳しい態度のフルーチェさん。
足止めを最優先に多数でかかるよう指示しますが、スザクは足止めの弾幕すら意にも介さずレジスタンスに襲いかかる!
どれだけの銃弾が襲ってこようとも全く被弾しないスザク。
まるでヤンマーニが流れてる時のマドラックスのようです(えー

「お前が指揮官だな!?」

「こいつか…!俺の作戦をぉぉっ!」

スザク怒涛の活躍でついにレジスタンスは全滅!
互いに親友が乗り込んでいるとは露知らず、最後に残ったフルーチェさんとの一騎討ちに!
しかし、スザクの圧倒的な戦闘力の前にはフルーチェさんでも相手になりません。
負けを悟ったフルーチェさんはすぐにトンズラを開始しますが…



どっこいスザクは逃げるフルーチェさんを追う追う追う!
フルーチェさんの気分はもうターミネーターから逃げ回るジョン君です。助けてシュワルツネッガー!

「なんだあの化け物はーッ!!」

ズダダダダダダダ!!

もはやスザクを狙っても無駄と悟ったフルーチェさんは、少しでも障害物を増やそうとひたすら周囲のビルを破壊!
しかし、「あいつ無駄に被害を増やして…!」と正義感の強いスザクには逆効果。
障害物などものともせずにフルーチェさんに追いすがります

「きゃああああーっ!!」

その時、フルーチェさんの攻撃に巻き込まれて一般人の親子が高層ビルからまっさかさま!
それに気づいたスザクは、親子の命を守るために躊躇なくその手を差し出すのでした



「戦闘中に人助けとはな…。フン、戦術的勝利などいくらでもくれてやる!」

「バッカで〜人助けなんてしてやんの」と、そのスキにまんまと逃げおおせるフルーチェさん。
第一話ではフルーチェさんも他人のために体を張るシーンがあったんですが、
たったの一話で落ちるとこまで落ちてしまいました(えー

その後サザーランドから降りたフルーチェさんは、敵部隊を指揮していた男の元へ
邪気眼を駆使して直接乗り込んで行くのでした。次回に続く


そして次回予告がまたすごい。「俺の取るべき選択は…」って「それが世界の選択か…」と雰囲気的にモロかぶりで
爆笑してしまいました。なんだかもうフルーチェさん面白すぎ。基本的に凄く優秀なのに、
妙なところでうっかりミスが発動したりとかザイリンを思い出してしまいました。なるほど面白いはずだ(えー
仮面ライダー剣の橘さんとか、私は大マジメに大ボケをかますキャラが大好きなので
フルーチェさんが今回のノリを継続してくれるなら楽しく見ていられそうですね



それにしても…CLAMP作品ではおなじみとは言え、この妖怪みたいな頭身はちょっと…(えー

■反逆のルルーシュ3話 「偽りのクラスメイト」

「う、嬉しいよルルーシュ、日本占領の時死んだと聞いてたから…」

邪気眼の力で厳重なガードを全て突破し、敵の指揮官とサシで向かい合うフルーチェさん。
その指揮官とはブリタニア帝国第三皇子…そしてフルーチェさんの実の兄でもありました
フルーチェさんも元はブリタニアの第十七王位継承者だったのです
しかし貴族達に母の命を奪われ、妹の足を壊され、今ではブリタニアに深い恨みを持つことに…



「母の身分は騎士候だったが出は庶民だ…他の皇女達にとってはさぞ目障りな存在だったんだろうな!
 しかし、だからと言ってテロリストの仕業に見せかけてまで…!母さんを…殺したな!」

「わ、私じゃないッ!私じゃないぞ!」

「なら知っていることを話せ…!俺の前では誰も嘘はつけない!誰だ?殺したのは…」

「…第二皇子シュナイゼルと…第二皇女コーネリア…彼らが知っている…」

クロヴィスの口から出てきた名前はさらに上の兄貴達。しかし彼らが「殺した」ではなく「知っている」とは…?
どうやら他にも黒幕がいそうな雰囲気ですが、これ以上クロヴィスからの情報は得られないと悟ったフルーチェさん。
必死で命乞いする兄貴を容赦なく射殺し、戦場となった新宿を後にするのでした





新宿での戦いでは誰にも顔を見られることなく戻ってきたフルーチェさん。
とりあえずあの戦いのことは心の中にしまっておき、今日からまた気楽な学生生活ワショーイと思っていると…

Σ (゚Д゚;)ギャガーン!!
いつもの教室で真っ先に目に入ってきたのは、なんと新宿で一緒に戦ったテロリストの赤髪女!
向こうはフルーチェさんの顔を見ていないものの、声か何かでバレてしまったら一巻の終わり。
ブリタニアの支配下にあるこの日本で、レジスタンスをそそのかしてブリタニア軍人殺しまくったと分かってしまえば
フルーチェさんにもう未来はありません

「カレン久しぶりー!もう大丈夫なの?」

「うん、あんまり無理はできないけどね…あんまり休むとみんなについて行けなくなっちゃうし」

赤髪女・カレンとクラスメイトの会話に聞き耳を立てるフルーチェさん。
どうやらカレンは病弱な少女を装って、学校を休んだ時にテロ活動を行っているようですが…

「ルルーシュくんな〜に見てるのかなぁ?ひょっとして惚れちゃったぁ〜?」

「珍しいだけだよ…彼女、始業式以来来てなかったよな」

「カレン・シュタットフェルト、なんか体が弱いらしくてさぁ。前の学年でもたまにしかねぇ〜
 でも成績は抜群に優秀!シュタットフェルト家のご令嬢だから、金はあるし性格も穏やか!
 いやぁぁ〜〜お目が高い!」

「違うって…」

「隠さない隠さなぁい。まあちょっと箱入りすぎるけどね〜」

なんか超絶キモイ友人登場。フルーチェさん…友達は選べよ…(えー
なんだかナメクジみたいに粘着質なうえに、お調子者な自分に酔ってる風なのが最高にキモイです
そして何より声がキモすぎ。こいつ学校パートだと毎回出てくるのかなぁ…(´・ω・`)嫌だなあ





「あーイライラするっ!病弱なんて設定にしなきゃよかった!」

昼休み、なよなよした病弱少女を演じることに早くもストレス爆発のカレン。むしゃくしゃしながら校庭で愚痴ります
サンドイッチを口に突っ込みながら振り向くと、目の前になんとフルーチェさんの姿が!俺の後ろに立つんじゃねえー!

(やば!見られた…?)

「質問に答えろ。昨日新宿でグラスゴーに乗っていたな、どうしてテロを?」

「…私は日本人だから…ブリタニアの血も半分入ってるけど…」

手っ取りばやく邪気眼でカレンの情報を聞き出すフルーチェさん。要するにカレンの戦う動機は日本人の誇りだと…
とりあえずカレンがレジスタンスだと確認できて満足したらしく、フルーチェさんは口止めしてその場を去ろうとします

「新宿のことは何も言うな」

「え…!?新宿ってどういうこと…?どうしてそんなこと言うの!?」

「…!?教室に戻れ!」

「あなたが質問に答えてくれたらね!」

(…効かない!?どういう事だこれは!)


(C)武論尊・原哲夫/集英社

この体には邪気眼はきかぬ!
おれの体は生まれついての帝王の体!
誰もおれを操ることはできぬのだァーッ!!

なんとカレンは突然正気を取り戻し、フルーチェさんの邪気眼を全く受け付けなくなってしまいました
これでは正気のカレンに「お前昨日新宿でテロやってたよなぁ?」と言ってしまったも同じこと。
みるみるカレンの表情はフルーチェさんへの疑惑に染まっていくのでした





なんとかその場はトンズラしたものの、まさにヤブをつついてヘビを出す大ポカをやらかしてしまったフルーチェさん。
なぜ突然邪気眼の効果が…?その辺の人でもう一度邪気眼を試してみるフルーチェさんでしたが、
どうせなら得になる方がいーやということで、先生にちゃっかりテスト問題を聞いてみることに。

「先生、今度の論述試験の問題教えてくださいよ」

「…エディンバラの屈辱と新大陸への遷都、北南戦争についてだ…」

(この力…なくなったわけではないのか…?)

「先生、今度の論述試験の問題教えてくださいよ」

「…冗談言ってないで真面目に勉強しろ!」

聖闘士(セイント)に同じ技は二度と通用しない!(えー
またもや二回目の質問を投げかけた途端、先生はあっさりと邪気眼の呪縛から逃れてしまいました
邪気眼が効くのは一人につき一度まで。能力の重要な制限に初めて気づいたフルーチェさんでしたが、
これは非常にまずいことになってしまいました。なにしろ、肝心のカレンにはもう二度と邪気眼が通じないということです
もはや力技で解決できる問題ではありません

(与えたのは新宿という情報だけだ…しかし…)

(もし私の正体を知られていたら…)

(早いうちに…)

(処理しなければ…!)

「ルルーシュ…」

「カレン…」

「「必ずおまえを捜し出して始末する!!」」
(もう見つかってるけど)

思わぬところでデスノ的な展開になってきてしまいました。お互いに腹を探り合いながら学校での時間を送る二人でしたが、
放課後意外なところでそんな二人に接点が…

「あの…なんですかこれ?」

「ああ、カレンさん生徒会に入れるから!お祖父ちゃんに頼まれちゃってさあ、
 体のこともあるから普通に部活は難しいだろうって」

カレンの病弱さを聞いた理事長が気を回して、彼女をフルーチェさん達の生徒会へ招き入れる話が持ち上がります。
押しの強い生徒会長の言われるまま、あれよあれよという間にカレンは生徒会の新メンバーに…

「私、生徒会長のミレイ!よろしくね」

「俺リヴァル、書記ね!分からないことがあったらな〜んでも聞いて」

「シャーリーです、水泳部と掛け持ちだけどよろしく!」

「わ、私ニーナ…です」

「ナナリー、お前まで…」

「カレンさん、よろしくお願いします」

生徒会長ミレイ、元気のいいシャーリー、眼鏡っ子のニーナ、フルーチェさんの妹ナナリー、そしてナメクジ。お前はいらない(えー

「さ〜て!まずは乾杯といきますか!」

さっそくカレン歓迎のために、料理をズラズラ並べていく生徒会役員。そしてナメクジはシャンパンを取り出しますが
「えー…こんなとこで酒かよ」と周囲のメンバーはドン引き。それでもナメクジは一人だけハイテンションです。お前空気読めよ!

(これだからブリタニアは…まったく)

結局ナメクジのシャンパンでカレンがびしょ濡れになってしまい、せっかくのパーティはどっちらけ。
食事に手をつける暇もなくカレンはシャワーを浴びに行くことに…





「あー…わ、悪いな、賑やかすぎる連中で…」

「ううん、たまにはこういう無邪気な楽しさも悪くないわ」

シャーリーと会長がカレンの服を洗濯している間に、
一番家が近い(というか学校のクラブハウスで暮らしてる)ので、ひとっ走り着替えを持ってきたフルーチェさん。
カーテン一枚隔てた先には無防備な裸体が…さすがのフルーチェさんも、このシチュエーションには目が泳ぎます

「取ってくれる?そこのポーチ」

「…ああ」

シャンプーでも入ってるのか、フルーチェさんの近くに置いてあったポーチを渡すよう頼むカレン。
裸の女に手渡し…。フルーチェさんは平静を装いつつ、なるべく見ないように見ないようにとポーチを渡しますが…

ガシイッ!!

「…っ!?思ったより活発なんだな…」

「あの日新宿にいたの…?なぜ新宿って言ったの?」

無防備に伸ばされたフルーチェさんの腕、すかさずカレンはフルーチェさんに掴みかかりポーチから仕込みナイフがジャキン!
完全にフルーチェさんは主導権を握られてしまいました

「…新宿だと何か都合が悪いのか?」

「質問に質問で答えないでッ!!」


(C)荒木飛呂彦/集英社

質問を質問で返すなあーーっ!!
疑問文には疑問文で答えろと
学校で教えているのか!?

フルーチェさん絶体絶命!テキトーな言い訳をすれば破滅、本当のことを言っても破滅、一体どうすれば…

ジリリリリリ ジリリリリリ

その時シャワー室の電話にコールが。放っておけば誰か来てしまうかもしれないので、
ひとまず受話器を取るフルーチェさんでしたが…

「はい…え?いや俺は…はあ。君宛てだ…出れば分かるってさ」

「…?」

なぜ自分宛てに電話が…?いぶかしげな表情を浮かべながらも、、カレンはフルーチェさんを牽制しつつ受話器を取ります

《無事だったようだな、Q1》

(…!?違った…!?)

そこから聞こえてきたのは、新宿での戦いでカレン達を指揮した男の声!
「馬鹿な、こいつはルルーシュのはずでは…!?」と言いたげにカレンは動揺が隠せません
そう、フルーチェさんはこんなこともあろうかと前もってボイスレコーダーに声を録音しておき、
邪気眼で手ごろなメイドを操って、それを電話の先から再生させていたのです
というか声色を変えて録音しただけなので、よく聞けば同じ声だと丸分かりだと思うんですが、
目の前にフルーチェさんがいることが、よほどカレンに動揺を与えているようです

《明後日の16時、旧東京タワーの展望室に一人で来い(ガチャッ)》

「お前は誰だ!停戦命令を出させたのは…おい!切るな!」

「なんだ?停戦命令って。ずいぶん物騒なお友達だな…」

「あっ…今のは…その…」

自分のしわざにも関わらず、白々と「今の電話誰から?」と尋ねるフルーチェさん。もはやカレンに主導権はありません。俺のターン!

「当てようか?ゲームの話だろ、ネットとかさ」

「えっ!?え、ええ、そうなの!私、家にこもりがちだったから…」

「だから忠告したんだよ、新宿のことは言わない方がいいって。
 いるんだ、君みたいな人にわざと画像とか見せたがる奴らがさ」

ええええええええーーーーー(゜д゜;)
いくらなんでも言い訳苦しすぎ!今の電話はゲームの話、新宿の話はグロ画像見せられないように忠告しただけって…
というか「お前は誰だ!」とか見ず知らずの人間が、ゲームの話でわざわざ学校に電話かけて来るのか!?そんな無茶な!



とりあえず新宿の件はごまかせたので長居は無用。「おぱーい見えてるんですけど」とカレンの羞恥心をくすぐり、
フルーチェさんはシャワー室を後にするのでした





やーこれで一安心だ、会長たちの部屋に戻ってきたフルーチェさん。
しかし会長たちはテレビの臨時ニュースを見て騒然となっていました。何かと思ってフルーチェさんもそこに加わると…

「お兄様、大変…!」

「クロヴィス殿下が亡くなったのよ!」

《たった今実行犯と見られる男が拘束されました!容疑者は名誉ブリタニア人の枢木スザクです!》

(…っ!?まさか…!)

フルーチェさんが冒頭で殺したクロヴィス殿下死亡のニュース。その罪をかぶったのは、なんと何も関係ないはずのスザクでした
スザクが生きていたことを初めて知ったフルーチェさん、それがいきなり自分の罪を着せられて逮捕とは…。
スザク本人も何が何やら分からないといった様子。これを目にしたフルーチェさんの次なる行動は…?次回に続く!

 

■反逆のルルーシュ4話 「その名はゼロ」

「この銃…なんだか分かるかね?枢木スザク。クロヴィス殿下殺害に使われたものだ、
 調べさせてもらったが…君は日本最後の総理大臣、その嫡子だそうだね?動機も十分だ」

「何かの間違いです、自分はこんな銃見たこともありません!」

「君の指紋が検出されているんだよ。認めたまえ、今ではイレヴン(日本人)ではなく
 名誉ブリタニア人として裁いてもらえるぞ?」

「自分はッ…やっていない!」

冒頭、クロヴィス殿下殺害の容疑で取調べを受けるスザク。
しかし証拠として出てきたのはでっちあげの指紋に見たこともない銃。明らかにスザクを犯人に仕立てるための陰謀です
それというのも、日本人はブリタニア人にサル呼ばわりされるほどの差別の対象であり
日本総理の血が流れるスザクは、その中でもとびきり忌み嫌われていました
「犯人見つかんねーから一番目障りな奴になすりつけちゃお」という結果、スザクに白羽の矢が立ってしまったのです





そんなスザクを救出するために行動を開始するフルーチェさん。
前回シャワー室のカレンに「東京タワーに来い」と電話したことを利用して、レジスタンスをスザク救出に役立てるつもりのようです

ピンポンパンポーン

《アシュフォード学園からお越しのカレン・シュタットフェルト様、落とし物が届いております
 サービスカウンターまでお越しください》

東京タワーにやってきたカレン達がフルーチェさんからの接触を待っていると、そこにサービスカウンターへの呼び出しが。
そこには、カレン宛てにフルーチェさんからの通信機が預けられていました。
通信機を受け取ると、そこから「環状線に乗れ」「一番前の車両に移動しろ」と次々に場所を移動するよう指示されるカレン達。
フルーチェさんの狙いが分からず、戸惑いながらもカレン達が一番前の車両に到着すると…

いかにも怪しい仮面の男が登場!何このガテゾーン(えー
もちろん中の人はフルーチェさん。こんなこともあろうかと、正体を隠すために特別性コスチュームを用意していたのです
先頭車両の乗客達も、すでに邪気眼で別の車両へとすべて移動させていました

「お、お前なのか…?新宿のアレは…停戦命令もお前なのか?」

「おい、なんとか言えよ!」

「テロではブリタニアは倒せないぞ!
 テロなんてのは子供っぽい嫌がらせに過ぎない、やるなら戦争だ!
 覚悟を決めろ!正義を行え!」

バッバッバッ!と派手な身ぶり手ぶりで「俺と一緒に戦争やろうぜ!」とレジスタンスに呼びかけるフルーチェさん。
しかしこの格好と、どっかのミュージカルみたいな喋り方を見て「こんなふざけた奴だったのか…?」
レジスタンスのメンバーは半ば呆れ気味です

「ふざけるな!口だけならなんとでも言える、顔も見せられないような奴の言うことが信じられるか!」

「そうだ、仮面を取れ!」

「分かった、見せよう。ただし見せるのは顔ではない、力だ!
 不可能を可能にしてみせれば、少しは信じられるだろう」

不可能を可能にする、それこそが厳重な警備に捕らえられているスザクの奪還作戦でした。
日本総理の息子であるスザクを引き込むことは、レジスタンスにとってもオイシイ話。
日本マンセーのレジスタンスにとってスザクは絶好の反乱のシンボルとなるでしょう
しかし、どっから見ても変態丸出しの仮面フルーチェさんに協力する気になったのは、カレンも含めてたったの2人でした
あまりに少ない協力者に、何もしないうちからすでに意気消沈のカレン。それでもフルーチェさんは一人だけ自信満々で…





そしてとスザクの軍事裁判当日。法廷へと向かうその前に、スザクはまるで何かのパレードのように晒し者にされ、
街中を連れまわされてしまいます。今やスザクは世紀の大罪人。テレビカメラもわんさと駆けつけて
全国のお茶の間へその姿を中継していました

「ジェレミア代理執政官!サードストリートから本線に向かう車両があります!」

「…対象はテロリストのものだと思うか?」

「そ、それが…クロヴィス殿下の御料車でして…」

「殿下の!?ふざけた奴だ…構わん!そのままこっちに通せ!」

その時、ブリタニアの警備網がスザク目指して突っ走る不審車をキャッチ。言うまでもなく乗り込んでいるのはフルーチェさん達です
その車とは、こともあろうに殺されたクロヴィスの専用車。バチ当たりにもほどがあります(えー
しかしスザク連行の責任者であるジェレミアは、面白いショーが見れそうだとあえてフルーチェさん達のやりたいようにさせることに…

(ほ…本当にこんなハリボテで…!?)

しかし一見豪華なその車は、あちこちガムテープをはっつけて作った見せかけだけのハリボテ車。
運転手をつとめるカレンは、いつ車のバケの皮がはがれやしないかと気が気ではありません
そんな中、ついにスザクの前に到着したフルーチェさんの華麗なる演説タイムが始まります

「私はゼロ…」

「もういいだろうゼロ!君のショータイムはお終いだ!」

ま、まだ名前しか言ってないのに!華麗なる演説タイムの予定がー!
問答無用でフルーチェさんを取り囲むサザーランドの群れ!ジェレミアは勝ち誇った笑みを浮かべて「仮面を取れ」と命じます
しかしまるで動じないフルーチェさん。パチンとひとつ指を鳴らすと、車の中から今度は巨大な毒ガスカプセルのハリボテが出現!

「なに!?こ、こいつ…!ここにいるブリタニア市民を丸ごと人質に!?」

「交換だ、こいつと枢木スザクをな!イレヴン一匹で尊いブリタニア人の命が
 大勢救えるんだ、悪くない取引だと思うがな」

「笑止!この男はクロヴィス殿下を殺めた大逆の徒、引き渡せるわけがない!」

「違うな…間違っているぞジェレミア、犯人はそいつじゃない。
 クロヴィスを殺したのは…この私だ!」

ゲェーいきなりの暴露!残念だったな真犯人はこの俺だー!
しかし、ジェレミアもはいそうですかと認めるわけにはいきません。ここまで大々的にスザクを犯人扱いしてしまった以上、
「いやーなんか人違いだったみたい」と言おうものなら、全国からすさまじい大バッシングを受けてしまうでしょう

「こ、こやつは狂っている!殿下の御料車を偽装し愚弄した罪、あがなうがいい!」

「いいのか?公表するぞ、オレンジを!私が死んだら公開されることになっている」

「…?なんのことだ、何を言っている!」

「そうされたくなければ…私たちを全力で見逃せッ!!」

しゅぱーん、とフルーチェさんの左目だけがあらわになり邪気眼発動!
オレンジがどうたらというのは、ジェレミアの弱みを握っていると周囲に見せかけるための完全にテキトーなフレーズでした
邪気眼の呪縛にはまったジェレミアは、「よかろう」とあっさりスザクを解放してしまいます
それを見たジェレミアの部下たちは大混乱。数秒前まで「誰が渡すかバーカ」と言っていたのが突然「どうぞお持ち帰りください」
と態度が一変してしまい、周囲からすれば突然ジェレミアの頭がおかしくなったようにしか見えません

「君は…一体?」

「話は後だ」

ボッシュウウウウウウウ!!

まんまとスザクを手に入れたフルーチェさん達は、ダミーの毒ガスを思いっきり噴射!
大通りが大パニックに陥る中、その混乱に乗じてトンズラするフルーチェさん達。
しかし、サザーランドに乗り込んでいる兵士はガスなど恐くありません。おかしくなったジェレミアを無視して追跡を開始します

「くっ…!ここで逃がしたら私たちは!」

ドガッシャアアア!!

「ジュ…ジェレミア卿!?どうしてっ!」

「これ以上の行為は処罰の対象となる!いいな…!
 全部隊に徹底させろッ!全力を挙げて奴らを見逃すんだッ!!」

恐ろしいまでの全力パワー!追おうとするサザーランドを次々なぎ倒し、全力でフルーチェさん達を見逃すジェレミア!
すげー全力パワーマジすげー  かくしてフルーチェさん達の作戦は大成功に終わったのでした

「相当手荒な扱いを受けたようだな。奴らのやり口は分かったろう、枢木一等兵…
 君が世界を変えたいなら私の仲間になれ」

ひとまずレジスタンスの隠れ家にやってきたフルーチェさんはスザクの説得を開始。なーに親友相手の説得なんて簡単に…

「…毒ガスは?民間人を人質に取って…」

「交渉事にブラフはつきもの。結果的には誰も死んでいない」

「結果…?そうか、そういう考えで…ふふ…」

あ、あれ…?(゜д゜;)スザクの顔にはフルーチェさんの理屈を哀れむような笑みが。なんだか雲行きが怪しいですよ!
その途端、くるりときびすを返して去っていくスザク。俺を置いていくなー!慌ててフルーチェさんが引き止めます

「待て、どこへ行く!」

「あと1時間で軍事法廷が始まる」

「ば、馬鹿かお前は!あの法廷はお前を犯人にするために仕組まれている!
 検察官も、判事も、弁護人も!」

「それでもそれがルールだ、
 僕が行かないとイレヴンや名誉ブリタニア人に対して弾圧が始まる」

「だがお前は死ぬ!」

「構わない、どうせ殺されるなら僕はみんなの為に死にたい。
 でも…ありがとう、助けてくれて」

「こ、この…馬鹿が!!」

まさかの説得失敗!ああ…せっかく助けた苦労も水の泡、スザクは自分の足で軍事法廷を目指していくのでした
それにしても、せっかくスザクを救出したのに「ごめーん説得ミスって逃がしちゃった」なんてことになったら
フルーチェさんはレジスタンスに対して面目丸潰れなんじゃないでしょうか
果たしてフルーチェさんはレジスタンスと上手くやっていけるのか…次回に続く!



それにしてもスザクの頭の中は理想論で満パイみたいですね
なんだかこの2人を見てたら白い巨塔の財前と里見を思い出しました。(゜д゜(゜д゜(゜д゜)全力仮面の総回診です(えー

■反逆のルルーシュ5話 「皇帝と魔女」

「ハァ…ただいま」

珍しくぐったりした様子で家に戻ってきたフルーチェさん。せっかくのスザク救出作戦も骨折り損に終わり、
俺のやったことはなんだったんだ…と少々まいっている様子。まるで仕事でミスしたサラリーマンが
「今日はもう風呂入って冷たいビール一杯やって寝よ」と考えている時のようです(えー

「おかえりルルーシュ。その様子だと食事は外で済ませてきたな」

「…!?」

なななな なにい!?フルーチェさんがドアを開けると、なんとそこには一話で脳天ぶち抜かれて死んだ謎の少女が!
死んだ女がなぜここに!?頭を撃たれて死んだ以上、スザクのように財前クオリティで助かることも不可能なはずです(えー


(C)荒木飛呂彦/集英社

あ…ありのまま今起こったことを話すぜ!
「見知らぬ女が目の前で死んだと思ったら、
 いつのまにか俺の家にあがりこんで折り紙をやっていた」
な…何を言ってるのかわからねーと思うが
俺も何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
押しかけ女房だとか
女ドラえもんな感じのラッキーだとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

死人の少女に押しかけられるという異常な状況。さすがのフルーチェさんも、呆然としてなかなか言葉が出てきません

「お帰りなさいお兄様、心配しました…ゼロと言う人の騒ぎに巻き込まれたんじゃないかって」

「………」

「お兄様?せっかくC.C.(シーツー)さんが来られたのに」

「…シーツー…?」

ナナリーに言われて初めてCCの名前を知ったフルーチェさん。
そう、2人は互いに名前を名乗ってもいないような浅い関係です。だからこそ余計に不思議なわけですが…

「変わったお友達ですよね、イニシャルだけだなんて…ひょっとしてお兄様の恋人?」

「将来を約束した関係だ。なっ」

「は…!?」

「将来って…結婚!?」

「ち、違う!違うって…そういうのじゃなくて、だからその…彼女は冗談が」

「きらいだ」

「ぐっ…」

「そ、そうですかお兄様が…意外と早いんですね、でも人それぞれって言うし…おかしくはないのかしら…」

CCのムチャクチャなでまかせに一人で盛り上がってしまうナナリー。
一体CCは何がしたいのか…会話のペースを握られっぱなしでフルーチェさんは面白くありません
おもむろにフルーチェさんは紅茶のカップを手に取ると、パッシーンと床にむけて放り投げてしまいます

「あっ…!?」

「あーあ何やってんだよCC、濡れちゃってるよ。ほら洗面所行かないと」

ナナリーの目が見えないのをいいことに、割れたカップをCCのせいにしてスタコラサッサと強制連行。
自分の部屋にCCを連れ込むと、ドッシーンと突き飛ばして尋問タイム開始です

「誰だお前は…!」

「言ってただろ?CCと」

「そうじゃなくて…!お前は!」

「『死んだはず』か?気に入ったか、私が与えた力は」

「…!やはりお前が…」

以前、死んだと同時に邪気眼の力をフルーチェさんに与えたCC。死んだ時の記憶もはっきり覚えているらしく、
どうやら「私は多分3人目だから」とかいう展開はなさそうです:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「お前…これからどうする?軍に追われているんだろう」

「軍と言ってもごく一部だけ。普通に隠れているだけで十分だ、ここで我慢してやるよ」



しゃきーんと妙に格好つけたポーズで喋るフルーチェさん。
しかしCCは「何やってんのお前?」とどうでもよさげにポイポイ服を脱ぎだして、ベッドを占領してしまいます
この野郎俺のベッドを!人のベッドで寝る気満々のCCに、フルーチェさんも黙っていられません

「おい!泊まるつもりか!」

「男は床で寝ろ」

「そういうことじゃなく…」

「私が捕まったらお前も困るだろ」

相変わらず人の話を聞かないCC。こうなったらもうテコでも動きません
そっちがその気なら…とフルーチェさんの悩殺作戦開始。少女マンガにありがちなイケメンマウントポジションでCCに迫ります
このタイミングで「俺のものにしてやるよ」とでも言ってしまえば女はみんなコロッと…(えー

「一緒の方が危険だ」

「野宿したら補導される」

「お前の都合じゃなくこちらの都合を…」

「しつこいのは嫌いだ」



なんてこと!フルーチェさんの悩殺アタックがまるで通用しません
とうとう言ってもムダと悟ったか、フルーチェさんはやれやれとベッドの横に腰を下ろしてしまいます

「…緊張感のないやつだな、そもそもどうやって助かった?バックボーンは?
 それにお前があの時言っていた契約って…」

「おやすみルルーシュ」

「ぐっ…」


(C)土山しげる/日本文芸社

ち…ちょっと待ってくれ!
俺にも少しは事情の説明を…
質問は一切受け付けん!
私はさっさと寝させてもらう!

結局、フルーチェさんの問いかけには何ひとつ答えてくれなかったCC。
こうしてまたフルーチェさんの頭を悩ますタネが増えてしまったのでした





そして翌朝、きれいに整理されていたフルーチェさんの部屋をとっ散らかして
ベッドの上で宅配ピザをむさぼるCC。ああ、そんなところで食ったらダニが…(えー

「なあ、結局オレンジというのはなんだったんだ?」

「…人の質問には一切答えないくせに、俺には質問するんだな」

「答えたくなければ答えなければいい、私のようにな」

「…でまかせだよ、オレンジなんて。ただ、同志とか言いたがる連中ほど
 疑惑というトゲで簡単に分裂するものだからな」

やはりオレンジという言葉に特別な意味はなく、「向こうが勝手に勘違いしてくれたらラッキー」程度に
ハッタリをかましてみただけの様子。しかし実際には、フルーチェさんの期待以上にオレンジは抜群の効果を挙げていました
ブリタニア軍内部では、オレンジについてワイロだなんだと
噂が完全に一人歩きしている状態です。内閣権力犯罪強制取締局が動き出すのも時間の問題:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そんな騒ぎの中心にいるジェレミアは、「もともと器じゃなかった」「無能なオレンジ」と一般兵にすらナメられる始末でした





学校に行く時間となり、CCを家に残して登校するフルーチェさん。(もともと学校の敷地内ですが)
昼休みにベンチでカタカタパソコンをいじっていると、そこにもう一人の悩みのタネが…

「ルルーシュ君、その…この間の電話のことなんだけど」

「電話?」

「ほら…バスルームで…着信履歴って分からない?ちょっと連絡を取りたくて…」

どうやらカレンはゼロの手がかりを探している様子。フルーチェさんにゼロの着信履歴を尋ねますが、
フルーチェさんがそんなことをわざわざ教えるわけがありません
「学校の電話じゃどうにもならないなー」としらばっくれながら顔を上げると…

(…!!!あっ…あの女ァァッ…!!)

カレンのすぐ後ろには、家を抜け出しふらふらと出歩くCCの姿が!
「家に隠れてれば見つからないからだいじょーぶ」と言っていたにも関わらず、こそこそ隠れるつもりは微塵もないようです

「え、なに?どうかした…ぶうぉええっ!」

一人でも目撃者を減らしたいフルーチェさんは、振り向こうとしたカレンの顔を思いっきりグワシ!
とっさのことで力加減を間違えたのか、カレンの口からは女の子の口から出てはいけない声が出てしまいました(えー
なんとか注目されずに去っていったCC。しかし今度はどう見てもチュー寸前のこの状況がまたもでっかいピンチです

「ね、ねえ…これは…何?」

「…ああ…何だろう…」

ヤケクソだー!さすがのフルーチェさんも言い訳が浮かばず、自分でやっといて「なんだろうねコレ?」と発言
フルーチェさんマジ笑いの天才。2話以降、必ず笑いどころを用意してるのが流石すぎる…





「馬鹿かお前は!?ふらふら出歩くな!」

「いいだろ学校の中くらい。堅いことを言うな…ん?なんだあいつは」

カレンと別れてCCに説教をかますフルーチェさん。しかしCCには何を言ってもまるで無駄
フルーチェさんの話の最中にもキョロキョロしていると、その視線の先に壁をガリガリ削っている少女の姿が…

「ああ…今日もやっているのか。彼女には毎日壁に印をつけるようギアスをかけた」

「ふふ…持続時間のテストか?」

「武器のスペックは理解するべきだろう。
 ギアスを使うには相手の目を直接見る必要がある…メガネ程度の透過率なら問題はない。
 有効距離は270メートルほど…また、ギアスをかけた前後および発動中には記憶の欠落が見られる。
 これは、ギアスが大脳に介入したために生じたダメージだと思われる。光情報だとすれば反射も可能」

「これだけの短期間によく調べたものだ…」

邪気眼には説明書もなにもない以上、自分で試して能力の特徴を知るしかありません
そして女の子が壁につけた印はもう結構な数が…どうやら邪気眼は、一日二日で解除される能力ではなさそうです
ということは、あのミスターオレンジはこれからも
フルーチェさんに出会うたびに全力で見逃し続けるんでしょうか(えー





「枢木スザク一等兵、クロヴィス殿下殺害容疑については証拠不十分につき釈放とする」

一方その頃、前回死を覚悟して法廷に出向いたスザクは、なぜか証拠不十分であっさりと釈放されていました。
一体何がどうなってんの?と自分でも状況が掴めないスザク。わけが分からないまま法廷を後にすると…

「どいてくださぁぁぁぁぁい!」

「え!?うわっ!」

突然空から女の子がズドーン!一体なんでしょうか、今日の天気は晴れ時々女ドラえもんな感じのラッキーなんでしょうか(えー
落ちてきた女の子の名前はユフィ。悪人から逃げようとして建物から飛び降りてきたそうで、
スザクは半信半疑ながらもボディガードとして連れ回されることに…

「スザクさん、もう一箇所だけ案内していただけますか?」

「なんなりとお申しつけください、お姫様」

「では…新宿に」

「え…?」

街をスザクと遊び歩いた後に、イレヴン達の住む廃墟となった新宿へ行きたいと言い出すユフィ。
第1話でブリタニア軍に新宿のイレヴン達が虐殺されたこともあり、今ではその墓とボロボロの建物くらいしかないのですが…





「…」

「新宿ゲットーは…もうお終いです、やっと人が戻り始めていたんですが…」

破壊と殺戮の跡だけが残る死の街・新宿。
ユフィは何やら目に焼き付けるように、その風景を真剣に見つめていましたが…

「あーあー、やっぱイレヴン相手じゃRGは使ってないな〜」

「おいこっち!ヒューマー弾の後だ、わぁ〜ちょっと撮って!」

「わかってるよ、次俺な!」

そこへ現れたのは、戦争の爪跡を記念撮影に来たバカな軍事オタクたち。
他人の痛みを知らないバカに、ユフィの表情も余計に険しいものに…

「出てけよッ!ブリタニアのブタども!!」

「な、なんだよイレヴンのくせに!」

「お前らウチに負けたんだろ、敗戦国のイヌが!」

「この…ブリキヤローッ!!」

次の瞬間、たまたま通りかかったレジスタンスの一員が、軍事オタクの行動にブチ切れて大ゲンカに!
最低野郎ども死ねよやー!と思いきや、ケンカを見過ごせないスザクはバカオタク達をかばいに入ります

「やめてください!暴力は!」

「ジャマすんなよッ!…お前…!枢木スザクか!?ケッ、何が名誉ブリタニア人だ…
 プライドも仲間も魂も売って、それでも日本人か!?」

日本人ということにこだわりの強すぎるこのレジスタンスにとって、スザクはブリタニアにシッポを振った売国奴。
「オタクの前にてめえから片付けてやるよ!」とばかりに余計目が血走ってます

「違う…!僕は!」

「このブリタニアのイヌがぁぁぁっ!!」

やめてよね…本気でケンカしたら
サイが僕にかなうはずないだろ?

殴りかかってきたレジスタンスを逆にブーンと背負い投げ!ロボ戦だけかと思いきや肉弾戦でも強いのね

「やめてください、自分は訓練を受けた人間です!これ以上同じ仲間で…」

「何が仲間だ…この裏切り者が…!」

投げ飛ばされてもまだまだやる気のレジスタンスでしたが、周囲の連れに止められて渋々去っていくのでした
しかし、彼の憎悪の視線は最後まで消えることはなく…

「スザク、大丈夫ですか!?」

「…ええ」

「大丈夫じゃないよォ!ボクのプライムGとLX4が!」

「遅いんだよ!ったく、『名誉』のくせに!」

一難去ってまた一難。今度はオタクたちが壊れたカメラを手にして騒ぎ出しました
元は日本人であるスザクは、生粋のブリタニア人であるオタクにとってサルも同然なのです
結局はどっちを向いても敵ばかり…つまり奴のコインは両方とも裏だということだ(by手塚

「なんで逃がしたんだ!?殺っちまえよ!
 どうせ何人もイレヴンを殺してきたんだろ、誰がお前を養ってると思ってんだよ!」

バシイイイイ!!

「これ以上この方を侮辱することは許しませんっ!!」

ユフィ怒りのビンタ炸裂!オタクの悲しいサガか、口は達者でも暴力をふるわれると途端にしおしお。
オタク達もまた、すごすごとスザク達の前から姿を消していくのでした

ズズズズズズ…

しかしまたまたトラブル発生!今度はナイトメア同士の戦闘による振動が伝わってきました
煙の位置からして、そう遠くない場所で戦闘が行われているようですが…





「身内の恥は濯がねばならん!ジェレミア、これが粛清だ!」

「ぐ…卑怯なキューエル!本気か、本気で私を…!」

「黙れオレンジッ!!」

なんと、サザーランド同士で戦うハメになっていたのは我らがミスターオレンジ!
とうとう存在自体がブリタニアの恥さらしとして、粛清されることになってしまったのです
4対1でどうにもこうにもボコボコにされるミスターオレンジ。
もはやこれまでか…という瞬間、スザクのランスロットがその戦いに割って入る!

「やめてください、同じブリタニア人同士で!」

「わ、私を助ける…?枢木スザクが…?」

「ぐっ…ならばオレンジだけでもォッ!!」

相変わらず無敵ヤンマーニ状態のスザクに手が出ないキューエル達。
なんとかミスターオレンジだけでも始末しようとしますが、そこへオレンジさん唯一の味方ヴィレッタが登場!
戦況は一転してオレンジさん側が有利に。それでも無駄な抵抗を続けるキューエル達でしたが…

「双方とも剣を収めなさい!わたくしはブリタニア第三皇女、
 ユーフェミア・リ・ブリタニアです!」

「ユ…ユフィ!?」

「ま…まさか…まことに申し訳ありませんッ!!」

そこへ乗り込んできたユフィが衝撃の事実を!…といってもさっきから偉い人オーラバリバリ出してましたが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
ユーフェミアの一言で戦闘はピッタリ終了。そして、気に入ったスザクには今後も協力してくれるよう願い出るのでした

「スザク…あなたが父を失ったように、私も兄・クロヴィスを失いました。
 これ以上皆が大切な人を失わなくて済むよう、力を貸してくださいますか?」

「はっ!もったいなきお言葉…!」

「本日を持ちまして、アシュフォード学園に入学することになりました枢木スザクです!」
というわけでフルーチェさんのクラスにスザク入学!ってええええええええええええ(゜д゜;)
「ユーフェミア様に忠誠を誓います!」の次の瞬間一体どうしてこんなことに!?なぜいきなり入学!?
今回は最初に続いて最後もとんでもないサプライズでした。果たして次回フルーチェさんの反応は?次回に続く!






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