■反逆のルルーシュ8話
「黒の騎士団」
「わ〜!私、東京租界を出るのって初めてなんですよ!」
アッシュフォード学園が休日のある日。生徒会の女性メンバー3人は、泊まりがけで河口湖への観光に出かけていました
「今夜は恋バナで誰も寝かさねーぜ」と盛り上がる会長。和気あいあいとした雰囲気の中で電車に揺られて行きますが…
「あ…っ!」
電車がトンネルに入った途端、身をこわばらせてガタガタ震え出すニーナ。暗所恐怖症ってやつでしょうか
「大丈夫、河口湖はブリタニアの観光客も多いから治安もいいって…ゲットーみたいに恐くないよ」
「でも…」
「一緒にいてあげるから。今度は置いてきぼりにしない」
勢いだけのアネゴ肌かと思いきや、優しくさとすようにニーナを元気づける会長。
ニーナは単なる暗所恐怖症じゃなさそうですね。イレヴンに対する異常な脅え方といい、会長のセリフといい
過去にイレヴン達の行為でトラウマを受けたことでもあるんでしょうか
「今からここが私たちのアジトだ。どうした?早く入れ、私たちは仲間だ」
そんな会長たちと違って、フルーチェさんはコーネリアに対する戦力集めにゼロの姿で休日出勤。
邪気眼の力で大型トレーラーをかっぱらい、「どーぞどーぞくつろいでいってください」とレジスタンスの仲間達を招待していました
「すっげぇなー!なんだこれ!」
「テレビまでついてる!」
広いなすごいなテレビもあるんだわーいわーいっておい!遊びでやってんじゃないんだよ!(えー
レジスタンスのメンバーはしゃぎすぎ。友達の家に遊びに来たのと違うんですよ!
しかし、偶然レジスタンスの一人がつけたそのテレビから、意外な臨時ニュースが飛び込んで来ました
《こちら河口湖のコンベンションセンターホテル前です!
ホテルジャック犯は日本解放戦線を名乗っており、
ジェームズ議長を中心とするサクラダイト配分会議のメンバーと、
居合わせた観光客を人質に取っています!》
「は…なんだって!?」
日本最大の反ブリタニア勢力・日本解放戦線。その中の過激派が河口湖のホテルをジャックし、
コーネリアに政治犯の解放を迫っていたのです。その人質の中には、偶然そのホテルに泊まっていた会長たちの姿が!
「…!?」
「え…!生徒会の…!?」
命の危険に晒されている会長たちを見て、青ざめるカレンとフルーチェさん。
いくらブリタニアと戦う同志とは言え、日本解放戦線の汚いやり方には到底賛同できません
「あれじゃあ玉砕しかねえだろ」と他のレジスタンスのメンバーも呆れ顔です
(このまま放っておくわけには…コーネリアの性格なら、人質など無視して…!
…?なら何故動かない?まさか…)
普段のコーネリアならとっくの昔に人質ごと叩き潰しているはず。
それがいまだに動きを見せていないのは、何かよほどの弱みを握られているのか…
「おーいゼロ、こいつみんなに配っていいのか?」
うんうん悩むフルーチェさんを尻目に、とっくにニュースから興味をなくしていたレジスタンス達。
何やらコスチュームの入ったダンボール箱を取り出すと、その中身に苦笑しながらフルーチェさんに尋ねます
「これさ、カッコいいとは思うんだけど…俺たちレジスタンスだし…」
「違うッ!私たちが目指すもの…それは正義の味方だ!」
(C)野中英次/講談社
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それはひょっとして
ギャグで言ってるのか!? |
唐突に一体なにを!?それにしても、これほど正義という言葉が似合わない主人公も珍しい…(えー
「実は汚いけど傍から見れば正義」ということなのか、それとも真面目にヒーローを目指すつもりなのか…
「あぁ、分かってるよ。今度は上手くやる…でも私は保護者なんかじゃないんだ」
そして学園に残っていたCCは今日もまた電波受信中でした
保護者がどうとか言ってるのは、またフルーチェさんを手助けしようということでしょうか?
まあこの人の人間ワープさえあれば、人質救出なんて造作もないかもしれないけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
《我々の要求に対して返答がなされない限り、30分ごとに一人ずつ飛んでもらう!
人質のためにも誠意ある対応を期待する》
とうとう30分おきに人質を殺し始め、コーネリアに決断を迫る日本解放戦線。
「テロリストが調子に乗りやがって」と怒り心頭のコーネリアでしたが、やはり手出しできないのには理由がありました
「交渉に応じ、女子供だけでも先に解放させては…」
「駄目だ!一度でも交渉に応じれば、テロという手段を肯定することになる!」
「では強攻策を…?それはユーフェミア様の安全を確保してからのことではないでしょうか」
(ぐっ…ユフィ…!)
コーネリアの弱み、それは秘密裏に河口湖の会議に出席するはずだったユーフェミアのことでした
一般客に紛れてホテルに泊まっていたところ、運悪くこの事件に巻き込まれてしまったのです
なんとかして人質を救出してからテロリストを蹴散らしたいコーネリア。
しかし日本解放戦線はホテルに繋がる橋を次々叩き落し、一つだけ残されたルートを徹底的に守りで固めており
救出作戦はほとんど不可能といった状況です
「コーネリア様!ゼロが…ゼロから連絡が入りました!」
(コーネリア…ここで借りを返したいところだが、お前の使いどころはもっと先だ。
読みどおりならギアスを使うまでもない)
打開策の見いだせないコーネリアの下に、堂々とフルーチェさん登場!
クロヴィスの仇がのこのこ何しに来たー!と銃を向けるコーネリアでしたが…
「コーネリア、どちらを選ぶ?死んだクロヴィスか、生きているユーフェミアか」
「ぐっ…!」
フルーチェさんお得意のハッタリ攻撃が炸裂!妹の名前を出されて思わず顔を歪めてしまうコーネリア。
ユーフェミアが捕われていることを確信したフルーチェさんは、
「俺が助けて来てやるよ」とホテルへの進入をコーネリアへ願い出ます
(やはりそうか…相変わらずだなコーネリア。あなたは昔から
ユーフェミアを溺愛していた…だから動けない、情のシッポが邪魔をする!)
かつて無邪気にじゃれあっていたコーネリア達を思い出すフルーチェさん。
ああ…昔はこんなにラブリーだった女の子が、今ではこんなおっかねーオバサンに!(えー
時間っていうのはなんて残酷なんだ…それにしても、コーネリアの弱みを掴んでニマアッと笑うフルーチェさんが
どっから見ても正義の味方に見えません
やっぱり本心じゃ全然そんなの目指してないだろ!その方が都合がいいってだけだろ!
(C)土山しげる/日本文芸社
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天下のコーネリア様が
いまだにシスコンとは!
まったく甘い女だぜ! |
「コーネリアも結局この程度か」と言いだけにコーネリアを見下すフルーチェさんでしたが、
多分逆の立場でナナリーが捕えられてたらまったく同じことになると思います。あんたら似た者同士だよ!
「ひっ…!イ、イレヴン!?」
「ぬ…!今なんと言った!イレヴンだと!我々は日本人だッ!」
ちょうど同じ頃、人質の見回りをしていたテロリストに余計なことを口走ってしまうニーナ。
日本人ということに異常なこだわりを見せるテロリストは、イレヴンと呼ばれたことに怒り狂ってしまいます
「訂正しろッ!我々はイレヴンではない!」
「訂正するから…!」
「なんだその言い方はァ!お前たち隣まで来い!じっくり教え込んでやる!」
「い…嫌!嫌ぁぁぁ!」
「立たんかコラァァッ!」
じっくりかわいがってやる!笑ったり泣いたりできなくしてやる!さっさと立て!
まるでハートマン軍曹のようにブチ切れてニーナを連行しようとするテロリスト。
止めに入ったシャーリーの言葉も逆効果に終わり、テロリストは泣き叫ぶニーナに強引に掴みかかり…
「おやめなさい!私はブリタニア第三皇女、ユーフェミア・リ・ブリタニアです!」
テロリストの乱暴な行いを見ていられずに、とうとう正体を明かすユーフェミア。
なんとか解放されたニーナでしたが、皇女とバレたユーフェミアはリーダーの部屋へと連れて行かれることに…
「聞かせて欲しい。お前はこの行動の果てに何を求めている?」
「知れたことを…日本人がまだ死んでいないことを内外に知らしめるのだ!」
しかしその頃、リーダーの部屋ではブリタニアと戦う同志として、フルーチェさんが話し合いを行っていました
「古いな…お前たちは古い。もう救えない」
と、思いきやいきなり「お前らもう救いようがないわ」と言い出すフルーチェさん。
どうやらテロリストのやり方が相当お気に召さなかったようです
「ゼロ…もはや問答無用ォォッ!!」
「死ね」
激昂して襲いかかってきたリーダーに邪気眼発動!振りかざした刀はそのままリーダーの腹へとブッ刺されてしまいました
「ち、中佐!?」
「落ち着け、中佐達は自決なされた。行動の無意味さを悟ったのだ」
ユーフェミアを連れてきた見張り達はビックリ仰天。死体に変わっていた中佐達を見て呆然としていましたが、
そのスキにフルーチェさんの連れてきたレジスタンスに確保されてしまいました
「ユーフェミア…民衆のために人質を買って出たか?相変わらずだな」
「え…?」
「副総督に就任されたと聞きました。ユーフェミア皇女殿下」
「喜ぶことではありません」
「クロヴィスが死んだからですね?私が殺した…彼は最期まで私におもねり命乞いをした。
イレヴンを殺せと命じたその口で」
「だから兄を殺したのですか…!?」
「いいや、あの男がブリタニア皇帝の息子だからです。そういえば…あなたもそうでしたね」
そう言うとフルーチェさんはユーフェミアにさえ銃を向ける!ブリタニア皇帝に繋がる者は殺す!敵は全て殺す!
しかしその時、ユーフェミア救出のために動いていたスザクが、ランスロットでフルーチェさん達の前に登場!
「…!?まさか!」
「ちっ…!あの時の白カブトか!」
し、白カブト?何その天狼抜刀牙でしか死ななそうな名前(えー
スザクに姿を見られてしまったフルーチェさんは、おもむろに怪しげな装置を取り出しスイッチON!
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ワシに関わる全ての者の
命運を握るのはこのワシだ!
そ…それは起爆装置! |
ドバガアアアアアア!!
「ユフィーーッ!!」
「みんなーーっ!!」
フルーチェさんに爆破され大爆発に包まれるホテル!フルーチェさんもモロに巻き込まれた感じですが一体どうやって脱出を!?
戦闘機で脱出か!?はたまたパンツ一丁で脱出か!?(えー
答えはどちらでもなく船でした。ホテルの横からスイーッと出てきたフルーチェさん達ですが、
ホテルの何十階という部屋から一体どうやって移動を:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ブリタニア人よ、ホテルに捕われていた人質は全員救出した!
あなた方の下へお返ししよう」
フルーチェさんはそのまま電波ジャックを行い、船上から全国へ向けて華麗なる演説がスタート。
先ほど銃を向けたユーフェミアもそのまま返してしまうようです
「人々よ!我らを恐れ、求めるがいい!我らの名は黒の騎士団!」
カァンカァンカァン!とスポットライトが点灯し、妙な衣装を身にまとったレジスタンス達が出現!
さらにフルーチェさんは、マントをバサバサ派手な身ぶり手ぶりで演説を続けます
「我々黒の騎士団は、武器を持たない全ての者の味方である!
イレヴンだろうとブリタニア人であろうと…
日本解放戦線は、卑劣にもブリタニアの民間人を人質に取り、無惨に殺害した!
クロヴィス前総督も同じだ、武器を持たぬイレヴンの虐殺を命じた…
このような残虐行為を見過ごすわけにはいかない!私は戦いを否定しない…
しかし、強い者が弱い者を一方的に殺すことは断じて許さない!
撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ!
我々は、力ある者が力なき者を襲う時再び現れるだろう…
たとえその敵がどれだけ大きな力を持っているとしても!
力ある者よ、我を恐れよ!力なき者よ、我を求めよ!
世界は…我々黒の騎士団が裁く!」
見て驚けー!これが俺の兵士達だー!と得意気なフルーチェさんで次回に続く。
それにしても、いつもフルーチェさんのやることに不満タラタラのメンバーまで
この時ばかりは心底嬉しそうですね(右上の画像)
こいつなら、このままギニュー特戦隊のポーズみたいなことも喜んでやりそうな気が:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
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