■反逆のルルーシュ9話
「リフレイン」
「福祉とはいえ、イレブンにくれてやるには惜しいですな」
「だからそちらに流しているのだろう?フン、イレヴンは少し減ったほうがいいのだ」
「報酬は奥様の口座のほうに…」
「コーネリア殿下は武人だ、こうしたことには疎くていらっしゃる」
ある日の晩、どこかの施設で行われていた悪人達の闇取引。越後屋お主も悪よのう、いえいえお代官様ほどでは…
闇に紛れて私腹を肥やし、他人を食い物にする巨悪ども。しかし、世の中にはそんな連中と戦う正義の味方がいました
バババッ!!
「お…お前は!?」
(C)北芝健・渡辺保裕/財前丈太郎製作委員会
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内閣権力犯罪強制取締官!
財前丈太郎!(えー |
ワハハハハハハ アハハハハハハ
悪人どもの前に颯爽と黒の騎士団登場!というシーンで、「黒の騎士だーん!」と寝ぼけて大声を出しながら目を覚ましたカレン。
しかし今は授業の真っ最中。恥ずかしい大失態を見せてしまい、カレンはクラスの笑いものにされてしまいました
「珍しいねぇ、カレンが居眠りなんて」
「う、うんちょっとね…」
「ルルーシュに弟子入りしたら?あいつ居眠りの達人だから」
「え…あれ眠ってるの!?」
「毎晩何してるのか知らないけどさ、授業の半分は寝てるよあいつ」
何を隠そう俺は居眠りの達人だ!(同じ声優ネタ)
あのホテルジャック事件から2週間、フルーチェさんとカレンは毎晩のように
黒の騎士団として巨悪どもに裁きの鉄槌を下していました
民間人を巻き込むテロ、横暴な軍隊、汚職政治家、営利主義の企業、犯罪組織…
次々と悪事を撲滅していく黒の騎士団は、民衆にとってはまさに正義の味方。
たった2週間の間に、世間はすっかり黒の騎士団の話題一色となっていました
「ふわぁ…あ〜あ…さすがにきついな二重生活は…」
優等生を演じるカレンも、あまりの睡眠時間の少なさに常に睡魔につきまとわれる状況。
大あくびしながら生徒会室へ向かうと、部屋の中からフルーチェさんの妙な悲鳴が…
「馬鹿!やめろスザク!やめろやめるんだっ!」
「ごめんルルーシュ、会長命令だから…!」
ネコミミモード
ネコミミモード ネコミミモードでーす
カレンがドアを開けると、そこには恥ずかしい格好をさせられているフルーチェさんが。
どうやら前々回言っていたネコ祭りの準備のようですが…
「おっはようにゃ〜ん!」
「おは…ようございます、平和ですねえ…」
「カレンの分も用意しといたから!この間変なこと言っちゃったお詫び。どれにする?」
「え、私も!?」
「カレンはいらないだろ。とっくにかぶってるもんな」
「…。あなたテレビにでも出れば?人気者になれるわよ」
普段ネコをかぶっているカレンに皮肉を飛ばすフルーチェさん。自分からなに余計なこと言ってんですか!
カレンも負けじと反撃を試みますが、「テレビに出ろ」というのは単に恥ずかしい格好で晒し者になってこいやということなのか
それとも今テレビで大人気のゼロってお前だろということなのか…まあここは前者の方かな?
そしてテレビと言えば、記憶に新しいのが前回ニュースでバンバン流されていたシャーリー達。今度はそっちに話が振られます
「どうですか、テレビスターさん?」
「そういう冗談やめてよ!あの後大変だったんだから!
四六時中追いかけられて質問攻め…お風呂の中までよ!」
なんだこのバカでかい風呂はー!
学校の中に風呂なんかあるんですか!しかも体育館みたいにムチャクチャ広いし…
というかこの豪華絢爛な様式は、体育館と言うより美術館というかどっかの城というか…今さらながら相当なお金持ち学校ですね
「よかった…またみんなで集まれて本当よかった…」
俺は今猛烈に感動している!冗談めかして他のメンバーが盛り上がる中、
スザクだけはみんなが無事に戻ってきたことにボロ泣きしてしまいます
「なんだよ〜ここは笑うとこなの!」
「ま、でもそこがスザク君のいいとこよね」
「たまに空気読めって言いたくなるけどね〜」
「す、すみまふぇん…」
「うふふふふっ」
何かズレてるスザクがおかしくてカラカラ笑う一同。あれだけスザクを警戒していたニーナも楽しそうに…ってニーナ!?Σ
(゚д゚;)
いつの間に打ち解けたんだよあんた達!6話の時はあんなに毛嫌いしてたのに!
6話のニーナ:イレヴン大嫌い。だからスザクも大嫌い
7話のニーナ:出番なし
8話のニーナ:イレヴンに暴行されそうになる。多分イレヴン嫌いがさらに重症に。
9話のニーナ:もうスザクは全然平気だよーん
何この急展開。もっと後まで引っ張るのかと思ったら、ずいぶん急に仲良くなってしまったな…
さてそのニーナですが、前回助けてくれたユーフェミアをちょくちょく思い出してはぽーっと頬を染めていました
ななな…やおい少女かと思ったら百合かよ!
どっちにしても、なんだか微妙にアブナイ趣味の持ち主というか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
うーん第一印象は生徒会で一番まともそうな人だと思ったんですけどね
そんなある日、カレンの家に届け物をしにやってきた会長。
さすが天下の名門シュタットフェルト家、カレンはとんでもない豪邸に住んでいましたが…
「あら。お友達だって言うからてっきり男だと思ったら。
朝帰りに不登校、ゲットーにも出入りしてるようね。
お父様が本国にいるのをいいことに…血は争えないわね」
「父の留守を楽しんでいるのはあなたの方でしょう!」
会長が目にしたのは、母親と激しい罵り合いを繰り広げるカレンの姿。
内緒でテロ行為をしているカレンを、母親は「いつも朝帰りしてくる男好きのメス」と相当毛嫌いしているようです
ガッシャアアアン!!
「あぁ…!どうしましょう、ど、どうしましょう…」
「何をやっているのあなたは!本当に使えないわね…!女を売るしか能がなくて…」
そんな中、あるメイドが玄関に飾ってあった花瓶をブチ割ってしまいました
そのドジなメイドを「女を売るしか能がない」と、まるで個人的な恨みでもあるかのように叱責する母親。
どうやらこのメイドと母親の間にも色々と事情があるようで…
「なかなか複雑な家庭みたいね…」
「…渡したい物ってなんですか?」
「お祖父ちゃんから頼まれてね、中学からの成績証明書…学校で渡さない方がいいと思ったから」
「あ…バレたってことですね、私がブリタニア人とイレヴンのハーフだってこと…」
「大丈夫、人の秘密って知りたくなる方だけど、話す趣味はないから」
カレンにイレヴンの血が流れていることを知ってしまった会長。しかしイレヴンに対する偏見をあまり持っていない会長は、
ハーフだからと言って特に気にしてはいないようです。こういうことには頼れる人ですね
「…さっきのは継母です、本当の母親は花瓶を倒したドジなメイドの方」
「父親は…シュタットフェルト家のご当主様?」
「馬鹿なんです母は…結局使用人扱いで、大した仕事もできないから
どんなに馬鹿にされてもヘラヘラ笑ってるしかできなくて…要するにすがってるんですよ、昔の男に」
「嫌いなんだ…お母さん。ヘビーな話よね、正妻も妾もその娘も一緒に暮らしてるなんて」
オロオロしていたさっきのメイドがカレンの実の母。
それが一緒に住んでいるということは、継母にとって2人は目の上のたんこぶといったところでしょうか
事あるごとに継母に罵倒され、それでもヘラヘラしている実の母にカレンは憤りを隠せずにいました
それにしてもカレンの部屋、豪華なピアノの下に鉄アレイとかバーベルが転がってたり
本棚にはやたら難しそうな蔵書が並んでたり、一体普段どんな暮らしをしてるんでしょうか
やっぱり妾の子ということで難癖をつけられないよう、知性と教養を身につける努力をしてきたとか…
まあ鉄アレイとかバーベルは趣味で:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
一方、カレンの母親が暮らしているのはまるで刑務所のように狭い部屋。
さらに壁には「KILL YOU」「GET LOST」というひどい言葉が…。朝に脚立を倒した時も、
頑丈そうな脚立が明らかに不自然なほどポッキリ折れていたことから、どうやら継母の他にも相当酷い嫌がらせを受けているようです
妾ということに加えて、やはり純粋なイレヴンということで周囲から容赦なく攻撃されているんじゃないでしょうか
「あんなところで泣くなよな、恥ずかしい奴」
「素直って言ってよ」
「まあ、みんなが助かったのは良かったけどな。黒の騎士団さまさまだ」
同じ頃、生徒会室で雑談をしていたフルーチェさんとスザク。
しかしなんとなく出てきた黒の騎士団という言葉に、スザクはどんどんヒートアップしてしまいます
「犯罪者を取り締まりたいなら、警察に入ればいいのに…彼らはどうしてそうしないんだろう」
「警察じゃ出来ないと思ったんだろう」
「今はダメでも、警察の中に入って変えていけばいいじゃないか!」
「変える過程で、結局は色々なしがらみを抱える事になる」
「それはギリギリまで変える努力をしてから初めて言える事だよ!
それをしない限り、彼らの言い分は独善にすぎない。
彼らの言う悪って何だい?何を基準にしているのかも分からないじゃないか、一方通行の自己満足だよ」
(C)荒木飛呂彦/集英社
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なるほど完璧なお話っスねーっ
不可能だという点に目をつぶればよぉ〜〜(えー |
なんというか、きれい事を言うこと自体は全然構わないんですが、
スザクの理論は実現の見込みがまったくない夢物語なのがどうにも共感できません
国のトップから国民の一人一人まで差別意識に凝り固まっているブリタニアで、警察がまともに機能するわけがないでしょうに…
根本から腐り切ってるものは最初からやり直すしかありません
そもそもスザクは第四話で、ブリタニアの横暴さを受け入れて自分から死のうとしてるし
もうね…フルーチェさんみたいに、理想をなにがなんでも実現しようって気概が伝わってこない。
「世の中何も変えられないまま死んじゃった!でも俺がんばったよ」なんてそれこそ自己満足の極みです。
やっぱりきれい事を言うなら、死にものぐるいでそれを実践してください。そんでもって結果を見せてください
今のところそれが全然できてないので、スザクの話が妄言にしか聞こえない…
「あれ、2人だけ?」
「あ、それじゃ僕は軍に戻らなくちゃいけないから」
そんな2人の討論中にやってきたシャーリー。以前シャーリーのキューピッド役を買って出たスザクは空気を読んだのか、
シャーリーに目配せをするように生徒会室を出て行くのでした
「(う…うん!)ね、ねえルル!今度…さ、時間があればでいいんだけど、私と!」
「あいつ…軍に戻らなくちゃって言ったよな」
「へ?」
「戻る…そこがあいつの居場所ってことか…!」
俺は今スザクのことで頭がいっぱいなんだよ!(えー
フルーチェさんの頭の中ではスザク>>>>>>>>>>シャーリー?誰それ
くらいにしか認識されてないようです:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
まだCCの方が見込みがありそうだ…こりゃあシャーリーがフルーチェさんを射止めることは絶対ないな…
場面変わって公園を散歩中のカレン。そんな時にちょっとした事件に居合わせてしまいます
何やら怒鳴り声が聞こえて来た方を見ると、そこにはブリタニア人から暴行を受けているイレヴンが…
すかさず助けに向かおうとするカレンでしたが、たまたま居合わせたフルーチェさんがそれを制します
「相手は五人だ、勝てるわけないだろう」
「だからって…!放っておけるの!?」
「よく見ろ、やられてるイレヴンを。ヘタに加勢してあいつらに勝ってみろ、
あのイレヴンは明日からここで商売ができなくなる」
暴行を受けているイレヴンは、普段この公園でホットドッグの屋台を開いていました
ここでブリタニア人を撃退できても、かならずお礼参りにやってきて何倍も酷い目に遭わされてしまうでしょう
「あいつは自分でブリタニアの奴隷を選んだんだ、租界で働くってのはそういうことだろ」
「だからって!」
「文句あんのぉ?そっち。イレヴンが可哀想だってか?」
しかし結局、大声であーだこーだ言い合いをしてるうちに不良どもがこっちへ!
ああ五人だから勝てるわけないって言ってるのに!フルーチェさんともあろう者がまさかこのままボコボコに…
「フフ、まさか。あんたらももう飽きたんだろ?イレヴンいじめなんて」
きゅいいいーんとここで邪気眼発動!不良達はまんまと操られて公園から去ってしまいました
というか最初からそれで助けてやれよ!お礼参りの気にする必要全然ないじゃんか!
聞き分けのいい不良達に呆然としながらも、カレンは痛みにうめくイレヴンの元へ駆けつけます
しかし、助け起こされたイレヴンからは予想だにしない言葉が…
「あ…ブ…ブリタニアの学生さん…!?いらっしゃいませ、
カリフォルニアドッグはいかがですか!
よかったらお二人でどうぞ、アイスクリームもありますよ!」
「え…!?」
もはやブリタニア人に対する奴隷感覚は骨の髄まで染み付いてしまっているのか、
このイレヴンは袋叩きにされたことを忘れたかのように、すでに次の商売のことしか考えていませんでした
ブリタニア人に虐げられることが当たり前のイレヴン。それを見てカレンは愕然とします
「エリア11は、日本だった頃に比べて良くなったとも言えるよ。
ブリタニアの植民エリアに入れたおかげで、軍事も経済も格段に安定した。市民権だって手に入る。
役所に行って手続きをすれば、名誉ブリタニア人になれるじゃないか。
後はプライドの問題…ま、そっちを大事にしたい気持ちも分かるけどね」
「それで…?そこまで分かっていて、ルルーシュ・ランペルージはどういう考えなの。何をしたいの」
「別に」
ペラペラと現在の日本の状況について語るフルーチェさん。
その知識を何かに活かす気はないのかというカレンに対して、「いや俺は関係ないし」と傍観者を装います
実際はゼロとして活動しているわけですが、それを知らないカレンには
言うだけ言って何もしない口だけのクズにしか見えません
「君は随分頭が良いみたいだけど、持ち腐れね!シャーリーが嘆いてたわ…
ルルは努力しようとしない、せっかく頭が良いのにって!」
「だから何もしないんだろ?さっきのイレブンだって分かってるんだ、
ブリタニア人に頭を下げたほうがいい暮らしができるって」
「…!」
「ハハハハ馬鹿だなあ、頭がいいから何もしないのさ」と火に油を注ぐフルーチェさん。
いくらゼロだとバレたくないからってその一言は余計だー!
ばちこーん!!
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お、親父にも
ぶたれたことないのに! |
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殴られもせずに
一人前になった奴が
どこにいるものか!
今のままなら
貴様は虫ケラだ!! |
「かっこいいと思ってるの!?そんな評論家ぶって世間を斜めに見てるのが!
少しでも期待した私が馬鹿だったわ、多少はマシな男だと思ったのに!」
360度振り回すようなフルスイングで乙女のビンタ炸裂!いてえー!
イレヴンのスザクを率先して仲間に引き入れただけあって、カレンもフルーチェさんのことは一目置いていたんでしょうか
しかし今回のことでそれもご破算。完全にフルーチェさんに幻滅したカレンは、足早に公園から去っていくのでした
その日の晩。黒の騎士団は今日もまた悪人どもを成敗しに、ある施設へと向かっていました
その施設とは麻薬「リフレイン」の流通拠点。この麻薬を服用すると、過去のイメージが鮮明に甦るという幻覚状態に陥るので
現在に絶望しているイレヴンこそ絶好のカモです。放っておくわけにはいきません
「なに考えてんだよゼロの奴は…ブリタニアを倒すとか言ってたくせに、
やってることは警察の手伝いじゃねえか」
「でも人に感謝されるのって悪い気分じゃないよ」
「そうそう、ネットじゃ英雄だもんな」
「ケッ…!お、ゼロからの合図だ。毎回毎回どんな手品使ってやがんだか…
黒の騎士団さぁんじょぉぉーーう!!」
マシンガン片手に黒の騎士団突入!やっぱり口では文句言いつつも誰よりノリノリの玉城。
そしてカレンはナイトメアフレーム・グラスゴーを駆り、先頭を切って施設を制圧にかかります
(やっぱりナイトメアは凄い…!一機あるだけで圧倒できる!)
悪人どもを蹴散らしカレンは一気に奥の部屋へ!薄暗いその部屋に何が隠されているかと思えば…
「日本!日本!」
「任せてください!日本の技術は世界一ですから!」
そこには、リフレインで麻薬ジャンキーとなったイレヴン達が押し込められていました
麻薬に取り付かれてしまった仲間達を見て顔を歪めるカレン。そして、その中にはなんとカレンの母親までもが…
「こらナオト、ちゃんとカレンのこと見ててあげなきゃダメでしょ?」
「お…お母さん!?あなたって人はどこまで弱いの…!
ブリタニアにすがって、男にすがって、今度はクスリ!?
お兄ちゃんはもういないんだよ!これ以上…!」
フラフラとカレンの死んだ兄・ナオトの幻影を追い続ける母親。
転びそうになった母親をグラスゴーで受け止め、激しく叱咤するカレンでしたが
幻覚状態の母親にその声はまったく届いていませんでした
ドドドドドド!!
「ぐっ…!ナイトポリス!?」
「あ、あれ警察のだろ!?グルってことか…?玉城!」
「し、知らねえよ!俺が調べた時は確かに!」
その時、突然現れた警察のナイトメアがカレンのグラスゴーを攻撃!
率先して麻薬組織を撲滅するべき警察が、まるで逆にそれを守るように…
つまりは警察もリフレインの流通に一枚噛んでいたのです
「腐ってやがる…!」
警察も所詮は弱者を食い物にする巨悪の一角。どこまでも腐ったブリタニアにフルーチェさんの怒りは止まりません
こうなるとスザクの警察入って世の中変えていく作戦は完全にバカ丸出しです(えー
そして母親をかばいながらの戦いで、思うように反撃できずひたすら被弾していくカレン。
いっそ邪魔な母親を放り捨てようとしますが、やはり無意識のうちに体がそれを拒否してしまいます
「どうして…!いらないのに!いらないのにィッ!逃げろ!この馬鹿!」
「…ずっとそばにいるから、カレン、そばにいるからね!」
カレンの声が届いたのか、それともまだ幻覚の中にいるのか、カレンの名を呼んで微笑みかける母親。
その言葉を聞いて、カレンの中の疑問が一つ氷解していきました
「…だ、だから、だからあんな家に居続けたっていうの?そんなことのために…
ぐっ……馬鹿は……私だ!」
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パシュ
《ファイナルベント》
AP5000ヘビープレッシャー!! |
ギャギャギャギャギャドッガアアア!!
ナイフで直接ケリをつけに来たナイトポリス!しかしカレンはそれを逆手に取り、
スラッシュハーケンで自分ごと牽引して相手のコクピットをペシャンコに!
「よかったねぇカレン…お前はブリタニア人になれるんだよ、そうすればもう殴られることもない…
電話だって旅行だって、自由にできるんだよ…」
「母親…だったのか…」
なんとか事なきを得た黒の騎士団でしたが、フルーチェさんもカレン母の哀れな姿に複雑そうな様子です
やはり母親を亡くしたことがブリタニアを倒す原動力になっているだけあって、
他人の母親にもフルーチェさんは何か思うところがあるんでしょうか
その後めでたしめでたし…と言いたいところですが、麻薬常習者として病院に収容されたカレンの母には辛い判決が待っていました
「判決…出たよ、20年だって…待ってて、お母さんが出てくるまでには変えてみせるから!
私とお母さんが普通に暮らせる世界に!」
「…」
リフレインの使用によって20年もの懲役を言い渡されてしまった母親。
必死に世界を変える誓いを立てるカレンでしたが、麻薬で精神を蝕まれた母親は
ベッドで虚空を見つめたまま何の反応も返してはくれませんでした
「うっ…う…う…」
「…がんばれ…私の娘…」
「え…?」
「うん…頑張る…!私…頑張るから…!」
ほとんど廃人同然の母が、カレンの涙に反応するかのように励ましの言葉を…
その言葉に背中を押されたカレンは、力強くこれからの決意を固めるのでした。次回に続く!
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