■プリンセス・プリンセス7話「汗と涙の合唱コンクール」

夏休みが終わって亨たちの学校ライフも再スタート。
休みの間姫に会えずに悶々としていたヘンタイ生徒たちのために、さっそく笑顔をふりまいてサービスする亨たち。
しかし、今までのサービス以外にも生徒会長からドカドカと仕事の追加が。新学期早々大変です



「二学期は少々姫の仕事も大変になります。これまでと同じ仕事は置いといて、
 体育祭、合唱コンクール、学園祭、生徒会選挙などなど…まずは合唱コンクールが問題だな」

「合唱コンクール…?俺たち、何をするんですか?」

「まあ一言で言えば前座だね。野太い男の声しかない合唱コンクールなんて、盛り上がると思う?
 だからコンクール前のステージで、姫が歌ったり踊ったりしてみんなを発奮させるんだ」

新たな試練は歌!なんてことでしょう、容姿はともかく歌となるとごまかしがききません
声まで女の子っぽくないとダメとは…毎年姫役を見つけるのも相当大変なんじゃないでしょうか

いよいよエスカレートしてきた姫の仕事に、し放題さんも「お、俺たちは新人アイドルですか!?」と珍しく反発。
しかし目の前に経験者がいる以上、強く抗議することもできません。
その経験者である会長が去年やった前座とは…

「ああぁ〜んんんあああ〜〜〜んん♪」

ぐわー!!どこが女声だどこが!!
姫として演歌を熱唱していた会長!しかし声優さんもさすがに女声はムリだったようで氷川きよしみたいな歌声です。ぎえー


またも会長に丸め込まれてしまった3人ですが、歌とかマジ勘弁してよといった感じで
すっかりしょぼくれてしまった実琴。普段女装を嫌がる時よりさらに深刻そうな表情です。
実琴の抱える不安とはスーパーど音痴。歌はどうにもヘタクソなので自分には無理だと言いますが…
それならどれほど下手か確かめてみよう、ということで一同はカラオケボックスへ。
とりあえず歌いやすそうな曲を入れて実琴にマイクを渡します

身も心もヘロヘロになって部屋から出てくる亨たち
どうやら想像以上の怪音波のようです。そして余計に自信をなくしてしまう実琴。こいつは前途多難です


コンクールまでは残り2週間。その短期間で実琴の歌唱力をどうしたものか…と亨たちは頭を悩ませます
いい策が浮かばないまま寮へ戻ってくると、そこへ「妹さんから電話があったよ」と亨に伝言が。
妹!?今日もまたこのアニメに女性降臨か!?
鼻息を荒げたくなる視聴者と対照的に、亨はなにやら暗い表情になってしまいます。
むむ、亨の家族仲はよろしくないんでしょうか?


結局亨は妹への連絡をしないまま、翌日実琴の特訓を開始。
コスチュームに着替えて本番を想定した練習です。そして我に秘策あり!!



バケツマスク参上!!
「前にテレビでやってた」というバケツの音痴矯正法を試してみる3人。自分の声が聞こえやすくなるっていうやつでしょうか?
半信半疑ながらも特訓を始める実琴。しかし、効果のほどが現れる前に1人の訪問者が…

「亨…くん…?」

「…!?さやか…!」
え…ええええええ!妹が来ちゃった!妹が来ちゃったよ!女装中なのに!!!
か、家族にこんな格好を見られるとは…気まずいこれは気まずいぞー!

絶句する亨の代わりに「かくし芸大会の練習なんだよ」と女装について嘘でかわすし放題さん。さすがの対応です
なんとか落ち着いた亨は2人に妹を紹介しますが…

「ああ…この子、お世話になってる叔父さんの娘なんだ」

「ふうーん…」

へっ?妹なのに叔父さんの…ってことは、ま、まさか!
亨は叔父さんに引き取られた身なので義理の妹かよ!!
盛り上がってまいりました!義理の妹と聞くと、ギャルゲー経験のある人は嫌でも反応してしまうでしょう。
さらに2人の間で衝撃の会話が!

「さやか…俺のところには来ちゃいけないって言われてるだろ?」

「そうだけど…亨くん、夏休みも帰ってこなかったし電話にも出てくれないんだもん!
 ねえ、戻ってきて!亨くんが傍にいない生活なんて、私やだ!」

「俺は…お前のことを妹としか思えない。さやかも兄貴だと思ってくれるか?」

「嫌よ!私、昔から亨くんのお嫁さんになるのが夢だったの!」

ゲェー!義理の妹からの猛烈アタック!
なんだこれ!妹萌えの人間ならこの展開をどれほど妄想したことか!こいつはえらいことになって参りました
実琴なんかはあまりのことにまったくついて来れてません



「本当の兄妹じゃないって聞かされた時は本当に嬉しかった…
 私と結婚したらパパとママと本当の家族になれるのよ!?」

す、すげえ…お嫁さんだとか結婚だとかとことん本気だ!
正直私は妹萌えとかよく分からん人間なんですが、これだけ将来が約束されるとコロリと行ってしまいそう:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


しかし妹との恋愛をまったく考えられない亨は、この求愛にほとほと困り果ててしまいます
なんとか説得を試みますが、妹は応じる様子がありません。そこで再びし放題さんの助け舟が…

「あのね…お兄さんにいくらアタックしても駄目なんだよ。
 お兄さんは女の子に興味ないんだ、今は僕と付き合ってるから

「そ…そんなことない!亨くんは前、好きな女の子いたもの!
 騙されると思ってるの!?」

「本当なんだけどなぁー…証拠、見せようか?」

ええええぇーーーーーーーーー
ちょっ!どんどん話が怪しげな方向に行ってますよ!証拠ってまさか…既成事実ってやつですか!?は、はやまるなー!

やっちまったあああああああああああ!!
す…寸止めで終わるかと思いきやおもいっきりブチュー!とうとう主役3人にもホモの波が押し寄せてしまったのか!
亨はあぜん
妹はぼーぜん
そして実琴はドン引きです

「そ、そんな…そんな…!イヤあああああああああああ!!」

濃厚なチューを目にして脱兎のごとく駆け出していく妹。なんとかこの場は切り抜けることができましたが…

「ま、今のはしょせん一時しのぎだよ。今度はキスより先の行為を見せなきゃダメかもなぁ〜」

「…裕史郎ぉぉ…!」

あんた何でそんなにノリノリなんだよ!ホモか!ホモの道に堕ちてしまったのか!
まあし放題さんの場合、むしろ性別にこだわりがないっつーかなんつーか…男でも女でもバッチコーイな雰囲気あるよね、うん


そしていよいよやってきた合唱コンクールの日。
3人の声優は男2人、女1人ですが、果たしてどんな歌をチョイスしたんでしょうか

「「「この頃流行りの女の子〜♪おシリの小さな女の子〜♪」」」

ゲェー!なんと3人が熱唱したのはキューティーハニー!
し、しかし!問題なのは選曲じゃなくて!な、なぜだ…なんだかマジで女の声に聞こえるぞ!!
俺の耳か!?俺の耳がおかしいのか!?それともこれがプリプリクオリティなのか!?
3人は見事にキューティーハニーを一曲歌いきり、ステージは大盛況に包まれたのでした


そういえば今回のアイキャッチはついに実琴登場。
エンディングテーマでは完全にハブられている実琴ですが、こっちではちゃんと絵が用意されていて一安心:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

 
■プリンセス・プリンセス8話「姫存続の危機!?」

「そんなことがあったんだ…それで亨の元気がないんだね」

「河野は気にするなって言ったけど、やっぱり気になるし…」

妹に関する悩みを今回も引きずっている亨。教室では終始憂鬱そうな表情です
しかし姫の仕事をやっている間だけは、「他人のために働く」というやりがいのおかげで気が紛れるようで…
 

つうか今回の衣装すっげえヒラヒラ!
こ、これは恥ずかしい!いや遠慮がちに手を振る実琴とか可愛いけどさ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「みなさーん!頑張ってくださーい!」

姫の仕事をやっている間だけはいつもの亨。それにつられて2人にも気合いが入ります
が、3人が部の応援にまわっている中、校門へ見慣れない車が到着。
何やらお偉いさんがやってきたようで、生徒会長たちが出迎えに行きますが…

だから!
ドリルは取れと
言ったのだ!!

車から現れたのはマイトガインのエグゼブ様新任の理事さん。かなりマジメそうな感じです

「ようこそ竜崎理事、校長より理事の案内役を頼まれました」

「ありがとう、助かる。引退した父から理事職を引き継いだばかりで、分からないことが多いのでね…
 ここがいかに素晴らしい学校か、父は誇らしげに自慢してくれたが
 やはり自分の目でキチンと確認しておきたいと思ったんだ」

な、な、なんと!このアニメ始まって以来最もまともな人が現れてしまいました!
しかもそれが学校の理事とは…学校がヘンタイの巣窟になってるということがばれてしまったら、非常にまずいんではないでしょうか

「ちょうどいいところに!河野君、豊君、四方谷君、こっちに来てくれないか!」

案内を始めて早々、近くにいた亨たちに手招きする会長。ああ!そんな自ら地雷原に足をつっこむようなマネを!

「知らない人に女装見せるなんてヤダヤダー!」とダダをこねる実琴を連行する2人。ああ実琴は可愛いなあ
しかし校内をうろつく美少女3人を見て、理事は当然目がまん丸になります

「どっ…どういうことだ、男子校に女性がいるとは…!?お、男の子!?」

「我が校自慢の姫達です、前理事からお聞きになっていませんでしたか?」

「…『学園には素晴らしい宝がある、見ればお前もきっと気に入る』と…
 まさかコレが…?」

理事大ショック。この学校にこんな風習があったこともそうですが、
自分の父親にもそんな趣味があったとは…予想外のことに頭を抱えてしまいます

「バ、バカげている…男の子に女装をさせ、あまつさえ姫としてイベントに駆り出す…
 名門と名高い藤森学園に、こんなバカげた制度があるなんて!」

せ、正論だ…あまりにも正論すぎる!「すぐに理事会を招集してやめさせる!」と不機嫌になってしまう理事。
周囲に動揺が広がりますが、実琴だけは「ええーっ♪」とマジ嬉しそうです

「俺たちは別に強制されてやっているわけではありませんから…な、亨」

「えっ?あ、ああ」

嬉しがる実琴の足を踏んづけながら抗議するし放題さん。しかし、理事もハイそうですかと納得はできません。

「姫制度は歴史ある我が校の伝統です。それをよく知りもせず、
 バカげたことだと否定するのは性急ではありませんか?
 結論を出されるのはこの学園のこと、姫のことを
 もっとよくお知りになってからでもよいのでは?」

おーっと会長の強烈なカウンターブロー炸裂!
つまりは「何も知らないくせに先走ってんじゃねーぞボケが」ということでしょう、怖い!怖いよ会長!



とりあえず、昼食をはさんでから理事の案内役をすることになった亨たち。
食事中の話題はもちろん姫制度のことで持ちきりです

「実琴は姫制度がなくなった方がいいんだろうけど〜、普通の男の子に戻れるしな」

「お、俺だって姫がこの学校に必要とされてるのは分かってる!
 ただ、俺がやるのが恥ずかしいだけで…河野は姫制度がなくなったら困る…よな?」

「俺のことはいいんだけど…ただ、姫がいなくなると…」

実琴に話を振られて少し表情が曇る亨。そして亨が周囲を見渡すと…

「ひ、姫が勢揃いしてお昼を食べている!!」

「坂本様も一緒なんて、なんて贅沢な!!」

「俺…ここの生徒で本当によかったアアアア!!」

だ…ダメだコイツ等ー!!もう一般生徒は完全に姫なしの生活に耐えられません
「ここの生徒で本当によかったー!」ってぐらいですから、たぶん生徒の頭の中には
この学校>>>>>>>>>共学の学校>>>>>>>>>>>男子校というような図式が…



そして昼食が終わり、理事を案内して回る亨たち。
歩きながら雑談を交わす一同ですが、実琴に迷いがあると見た理事はそこを集中攻撃です

「豊君、君は姫になってから成績が落ちてきているね」

「あ…」

「姫の仕事が負担になっているのではないかな?」

「そ、そんなことはありません」

実琴がうりうりと言葉責めされるばかりで、なかなか理事の心変わりをさせられない3人。
案内が一段落したところで3人は緊急会議を開きます

「実琴の成績下がったのって、姫の活動のせいじゃなくて
 毎日彼女に長電話してたからでしょ」

「うう…」

「勉強も手につかずにうわの空。姫制度が廃止されたら実琴のせいだかんな!」



と、いうわけでお優しい先輩方に勉強部屋へ連行される実琴。ああ実琴はこんな姿も可愛いなあ(えー
そして亨たちは案内続行の前に衣装変えに向かいますが…

「あ、あの、名田庄先輩…お客様が待ってますから」

「そんな事はどーでもいい!!あっここもレースが曲がってる!」

あ、ああー!とうとう来ちゃいましたよ!一番隠しとかなきゃいけない人が!
いつもの通り名田庄先輩の全身から溢れる変態パワー!理事は遠くから呆然と眺めるしかできません

「名田庄先輩は今年、全国高校服飾大会で優勝しました。元々才能はあるのですが
 姫たちの衣装担当になってから、ますますその才能を発揮しています。
 姫たちの衣装を考える時、素晴らしいインスピレーションが湧いてくるのだと言っていました」

そんな理事に会長がフォローを入れますが…に、日本一だったのか!?
それに他にも豪華なトロフィーがゴロゴロ!す、すげえ…こんなに凄い男だったのか名田庄先輩!
普段の飛ばしっぷりから凡人で収まるわけがないとは思ってましたが、すでに世間からこれほどの評価を受けていたとは!
ただの変態だと思っててすいません、日本一の変態だったんですね名田庄先輩(えー



そして衣装変えの済んだ2人と一緒に校内を歩く理事。いつものごとくあちこちから生徒たちの歓声があがります
そう、この生徒たちは確かにみんなヘンタイ野郎かもしれません。でも同時に誰もが笑顔で朗らかです
姫がいなければこんなに明るい雰囲気は生まれなかった。そう考えると、理事も徐々にこの学校の良さが分かってきたようです

「…君達は、この学校が好きかい?」

「…はい!」「好きです!」

「そうか…」

理事もすぐに納得というわけにもいきませんでしたが、去り際に亨たちの言葉で少し踏ん切りはついた模様。
その足で理事は始めての理事会へと向かいます。先輩たちと理事長に囲まれて、ここでは理事も一人の新参者です

「さっそく視察に赴いたと聞いたが、どうだね竜崎君。我が藤森学園は」

「はあ…正直、驚きました」

「ああ、姫に会ったのですな?どうですカワイイでしょう!」

「あの子達がいるだけで場が華やかになりますからなぁ、
 特に今年の姫たちは粒ぞろいだ!」

「報告書に新しい衣装の写真がありますぞ!」

「おお、これは!写真もいいが、私も早く実物に会いたいと思っているんです!」

え…ええっ、えええええええええええ!?なんだこの理事会はああああ!!
全員生徒と同じ思考回路してるよ!理事会からしてこんなだったのか!

「あ、あのっ、それはどういう…!?」

「不思議と姫になった者には優秀な人材が多い、その周りに集まる生徒達もだ。
 実際に我々理事にも姫経験者は多いし、理事長も姫経験者なのだよ」

「…!?!?」

ぎょー!まさかこの真ん中のアストナージみたいな人も姫経験者なんでしょうか。い、嫌だ嫌すぎる!
しかも理事会トップの理事長までもが女装をやったという現実!
可哀想に、竜崎理事は上司も女装、生徒も女装のサンドイッチ状態です。
果たして竜崎理事の明日はどっちだ!?次回へ続く!


いやー面白かった。ここまで愛すべき変態キャラを徹底されると、もう笑うしかないっていうか
私の日記では変態は誉め言葉なので、大好きですねこのアニメ

 

 
■プリンセス・プリンセス9話 「学園祭開始!」
 


合唱コンクールが終わり、亨たちの次なる試練は学園祭。
今度は劇をやるそうで、寝る前に台本とにらめっこの毎日です。しかしこのアニメ的に考えて
王女様(もち男!)を起こすための王子様(もち男!)のキスとか、そんな劇しか浮かんでこないぞ!(えー
果たして実際にはどうなるやら…うーん、いい意味で予想を裏切ってください:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


学園祭は一日目・二日目の二部構成になっており、一日目は学園関係者だけのオリエンテーリング。
そして早くもその日がやってきてしまいました。

そのオリエンテーリングの内容とは、一言で言うとスタンプ集め。
姫3人からキスマーク、生徒会3人からハンコ、そして特別ゲスト1人からハンコをもらえばゲーム終了。
その賞金額はなんと10万円!学校でやるイベントとは思えない高額!そして特別ゲストに選ばれた人間とは…

坂本様だーーーー!!!
な、なんなんだこの人!常に周りに羽が浮かんでるよ!
ワケわかんねえ!並んで見るとあの会長ですら凡人に見えるとは…

この間のブラコンっぷりを見て「噂ほどじゃないよ。まあ美形は美形だけど」「実物を見たらガッカリって感じかな」
と坂本様をあなどっていた亨たちですが、改めてその恐ろしさを再認識した模様です


「ハンコをもらうためには、生徒会メンバーとの勝負にそれぞれ勝たなければなりませんし
 姫たちには移動と反撃が許されています」

げえ移動はともかく反撃って。こいつはなかなかデンジャラスなイベントになりそうです
そしていよいよゲーム開始10分前!亨たちは講堂を出てそれぞれ移動しようとしますが…

「ひょっとして…裕ちゃん!?」

「か…母さん!?」

「裕…お前、なんなんだその格好…」

 

ぎゃあーまたも自分の家族に女装姿を目撃ドキュン!
二日目と日にちを間違えてやってきてしまった四方谷一家。
でも女装した息子を見ても終始和やかなムードです。パパさんママさんいい人そうじゃない

「いつもお世話になってます、ほら慎ちゃんもご挨拶しなさい」

「……」

「慎ちゃん?どうしたの、もう…」

「慎之介は人見知りだから…」

あれれ…しかし弟きゅんは、し放題さんの視線から逃げるように顔をそむけてしまいます
これがし放題さんの言っていた「自分と家族との微妙な距離感」というやつなんでしょうか?

ピイイイイイイイ!!

その時、オリエンテーリングの開始を告げる笛の音が!生徒たちに見つからないよう、すぐ移動しなければなりません

「…それじゃ母さん、また後で!先生も、後でね!」

(え…)

自分の父親をいまだに『先生』と呼ぶし放題さん。
そのことに気づいた亨は、結局あのナンパの日からし放題さん達の関係がうまく行っていないことを悟ります

押し寄せる生徒たちから逃げるためにとりあえず移動する亨、そのころ各地での様子は…

「ハンコかい?いいよ」

「おああああーーっ!!恐れ多くて近づけない!」

なんだこれは!坂本様の放つ神々しさに押し戻されて、生徒が部屋からどんどん吹っ飛ばされる!
住む世界が違うとはこのことか。坂本様マジ神の領域。なんか後光とか差してるし



一方、生徒会役員3人の部屋。こちらは勝負に勝った人だけがハンコを貰えるということでしたが…
役員その1、腕相撲勝負!しかし強すぎて誰も勝てません
役員その2、コインシャッフル勝負!しかし上手すぎて誰も勝てません
役員その3、暗算勝負!しかし頭良すぎて誰も勝てません

勝てっこねーよこんなの!と生徒達が嘆いていると、そこに朗報が。

「お布施を払えば勝負抜きでスタンプが貰えるよ、お布施は100円」



賞金10万がもらえれば100円なんて!とガンガンお布施をブチ込む生徒たち。
それにしてもえらい勢いです、賞金出なかったら生徒会大儲けだなコレ

「いやあ〜坂本様に参加してもらって正解だったよ、おかげで成功した生徒はゼロ。
 賞金もお布施も生徒会のもの、万事ぬかりなしってことかな〜
 はははは、はっはっはっは、あーっはっはっはっはっは!」

ぐわー!会長め最初からそのつもりだったのかよ!
それにしてもなんて嬉しそうな笑い方をするんでしょうかこの人は。いい味出しすぎだぜ会長


そして、し放題さんと別れてから学校の敷地内を見て回っていた四方谷一家。
にしてもパパさんメッチャ寂しそうです。先ほど「父さん」と呼んでくれなかったのが相当ショックだったみたい

「アーッ忙しい!明日は本番だって言うのに
 衣装合わせができないなんてまったくモォーッ!!」

そこへ奇声を上げながら通りかかったのは、言うまでもなく名田庄先輩!
そんな様子に興味を持ったのか、親の目が離れたスキに弟きゅんが先輩についていってしまいます。ああよりによって!
これでは弟きゅんがめくるめく変態の世界に!!
名田庄先輩といえばこの世で最も予測不可能な男ですから、この先何が起こるか分かったもんじゃありません(えー



そんな中、生徒から逃げる途中でバッタリし放題さんと出くわした亨。家族とのことについてひたすら問い詰めます

「お前…あれからお母さん達と話をしてなかったのか?
 家族といると疎外感を感じる…でもそれを作ってきたのは自分の方なんだって、
 だから家族と話し合ってみるって、そう言ったじゃないか」

「………慎之介、俺のこと避けてた。無駄だよ、もういいだろ?」

「勝手に決めるな!話せばいいだろ、お前…弟のこと嫌いなのかよ!」

「そんなこと!」

「だったら話せよ!お前の気持ち全部ぶつけてみろよ!」

亨の説得で気持ちが揺れるし放題さん。その時、慎之介を探してバタバタと両親が2人の前に。
弟がいなくなったと聞いてし放題さんも顔色が変わります。自分も探すのを手伝おうとしますが…

ドドドドドドドド!!

「お前らなにサボってんだアアアアア!!」

見るも恐ろしい人のビッグウェーブ!実琴は亨とし放題さんの分まで生徒に追いかけ回されていました

「ここは俺達に任せて慎之介くんを探しに行け!!」

どぉー!なにこのバトルものの最終ダンジョンな展開!ここは俺が食い止める、お前は先に行けー!
というわけで、特別ルールと称してし放題さんの分もスタンプカードにちゅっちゅする亨たちでしたが…

竜崎理事なにやってんすかーー!!(泣)
生徒たちの列の中で、亨のちゅーを待ち遠しそうに並ぶ理事!ああああああ理事いいいいいいい
唯一まともだった人が!この番組最後の砦が!こんなに早く染まってしまうとは…うっうっうっ


「はっ…はっ…慎之介…」

弟を探して校舎中を駆け回るし放題さん。いくら走っても見つからず、焦りだけが大きくなっていきます
とうとうたまらなくなってその場で大声を…

「慎之介ェェェーーーーッ!!」

「……?」

その声を聞き、ふら…とその場に現れた慎之介。よかった変態色に染まってなくて!(えー
大声にビックリしたのか突然泣きじゃくってしまいますが、お兄ちゃんが駆け寄ってくるとその顔には満面の笑みが…

やべえ弟きゅん可愛すぎて死ぬ  死ぬか俺!?死ぬのか!?(えー
やはりさっき顔を合わせなかったのは、し放題さんが嫌いなのではなくて恥ずかしかったんでしょうか
初めて笑顔を見せてくれた慎之介と、し放題さんもまた笑顔でスキンシップを楽しむのでした


「今日は迷惑かけてすまなかったな…じゃ、また。元気で…」

「うん…あ、あのさ。次の休みには帰るから、父さん」

「!!!裕ゥウウウウ!!あうううあああああー!!」

「おうち帰るのやぁぁー!兄ちゃんと一緒!兄ちゃんと遊ぶ!」

別れの時間になると、あっちもこっちも涙で大洪水です。し放題さん愛されてんなー

「大丈夫、またすぐ会えるよ」

「ほんとにほんと?慎ちゃんねぇ、いつも兄ちゃんと一緒にいたいの!
 だから兄ちゃんと結婚する!!」

ぐぉー!!!前々回にも同じセリフを聞いたぞオイ!また義理の兄弟で結婚かよ!
まあさすがに今回は子供が相手なので、亨とちゅーしてごまかすことはなかったですが(えー
ともかく四方谷一家のわだかまりはこれで氷解したようです。大団円で次回へ続く
 

 
■プリンセス・プリンセス10話 「恋人達の時間」

一般客で溢れる学園祭2日目を迎えた藤森学園。
実琴は姫の仕事の合間をぬって、自分の彼女と出し物を見て回ろうとします

5話以来久々の登場となった実琴の彼女!あの時おあずけをくらった素顔がついに拝めるのか!

「恵さーん!さすが時間どおり!」

「ああ、麻琴に案内してもらったから…」

うぉー!なにこれなにこれ恵さんすげえ美人じゃん!
今までの1クセ2クセある美形連中と違って、なんだか本当にまっとうな美人って感じだよ!
えーと念のため聞いときますけど右のオニババみたいな人は恵さんじゃないよね?(えー

「恵さん、今日の服かわい…」

「実琴ォォォ!少しはこのお姉さまに感謝しなさい!」

「ええ!?な、なんで…」

「ほらほらペアルックよ?コーディネートしたのはこの私なんだからね」

オニババ眼鏡はなんと実琴の姉ちゃん!ああよかったこっちが恵さんじゃなくて(えー
わざわざ実琴に見せつけるために、恵さんとペアルックで来たというイジワルな姉ちゃんですが
なんだかんだ言って、実琴と恵さんを2人っきりにしてあげようとすぐ別行動に。ちゃんと空気は読める人なのね



「実琴、いこっか?」

「う、うん!案内するよ!」


2手に分かれて校内を回る3人でしたが、
姉ちゃんの方はすぐに男子生徒たちのナンパ攻撃で足止めを食らってしまいます

「どこに何があるか分からないでしょ?」

「だから結構だと言ってるでしょ!?」

「そう言わずに案内しますから!」

「ああ鬱陶しい…!近寄らないで!」

気安い男どもの態度に姉ちゃん怒りゲージMAX!その表情はすでに野獣!
いつ男子生徒達の喉笛に食らいつくかと恐ろしくて見てられません(えー
さすがにナンパするより命が惜しいと悟ったか、すごすごとその場を去っていく男子生徒たち。

偶然通りかかってナンパを注意に来た亨たちも、姉ちゃんの恐ろしい形相にすっかりタジタジです

「あのー…この学校に親戚の方とかいらっしゃいませんか?」

「…?ええ、いるわ弟が」

「もしかして豊実琴って言うんじゃ…」

「そうそれ、それよ!」

「や、やっぱり!」

「似てると思いました!性格は正反対ですけど」

ちょっと待て!どこが似とるんだ、どこが!
このクソおっかない姉ちゃんより、実琴はもっと可愛いつーかプリチーつーか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


亨たちと知り合って、この学校に姫制度があることを始めて知った様子の姉ちゃん。
実琴は姉ちゃんや恵さんには女装のことを秘密にしていたようです。まあアレだけ嫌がってれば当然か…

実琴も姫をやっているとは露知らず、
「うちの弟にも似合いそうねぇ、着るのはメチャクチャ嫌がりそうだけど」とのんきに話していると…

その弟がノコノコとやってきました。
隠し事と彼女!実琴をオモチャにする絶好の材料を得て、極上の笑顔を浮かべる亨たち。てめえらの血は何色だー!

「あなたが実琴の彼女さんですかー!お噂はかねがね。確かに奇麗だなあ…」

「超美少女系と言われた実琴に見劣りしないねえ〜!」

「これじゃあ実琴と並ぶと美少女アイドルユニットって感じだよな…」

「…?…?…?」

突然見知らぬ女装した男にまじまじと見つめられて、ひたすら困惑する恵さん。
チクショウてめえらにこれ以上はやらせん!と実琴は恵さんに「そろそろ先に帰ってて」コール発動!

「そ、そう!これ以上他の男どもに言い寄られてほしくないんだ!
 だからこの後すぐに!絶対に寄り道しないでまっすぐ帰って!」

もうすぐ自分も女装して劇に出る時間なので実琴も必死です。
実琴の剣幕に圧倒されて、思わず恵さんも首を縦に振ってしまいます

「わ、分かったよ…」

「でも、今日はこんなところまで来てくれてありがとう。また電話する、メールも!」

「勉強もあるんだし、無理しなくていいんだぞ」

「無理じゃないよ、恵さんに会えない方がつらいよ!
 今度は俺のほうが会いに行くから!」

キラキラと星を飛ばすほどの熱意をぶつけて説得完了!すぐに劇の準備へと向かう3人ですが
実琴のクサいセリフをネタにして2人は大爆笑。悪魔かお前らはー!


そして実琴の言いつけ通りに帰ろうとした恵さんですが、その表情はどこか物憂げです

「さっきの2人…本当に男なんだよな?ちゃんと普通の友達なんだよな…?」

「恵…実琴は恵しか見てないわよ!」

「あんな風に遠慮のない態度、オレには取らないんだよ、実琴…」

「そりゃあ彼女と友達とじゃ態度違うわよ」

「うん…」

やたら可愛い亨たちとバカをやってる実琴を見て、どうも寂しくなってしまった様子
しかし取り越し苦労ってもんですよ!恵さんにあって亨たちにないものが確実に存在するんだから!
で始まってで終わる女の最終兵器が!

って微妙だーーー!!(泣)
恵さん意外にぺったんこ!ううむ、もう少しありそうな印象だったんですが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

それにしても気になるのは、恵さんって一人称オレだったんですね。
まさかこの人まで「実は女装」とか言い出さないでしょうね!ちょっと変わってる人なだけですよね!
この人が男だったとしたらもう俺世の中信じられないよ!(えー
うーむそれだけはないと思いたい


しかし、そんなに恵さんが実琴を気にしてると知って「実琴ごときが生意気な!」
がぜんヒートアップしてしまう姉ちゃん。実琴の必死な説得が怪しすぎたことも加えて、
その隠し事を突き止めてやろうと恵さんを連れ回すことに…

「この私に隠し事しようなんて10年早いわ!」

あっさりと実琴たちの舞台を突き止め、あろうことか姉ちゃんは劇の合間に舞台裏へ乗り込む!
な、なんということを!姉ちゃんアンタは時と場合っていう言葉を知らないんですか!
とうとう恵さんに女装を見られてしまった実琴は、
精神が銀河旅行へ旅立ってしまいます。あっははは彗星はもっとバーッって動くもんなー!

「ああ、実琴がフリーズしてる!」

「な、なんてことしてくれたんですか!?まだ一仕事あるのに
 使い物にならなくなっちゃったじゃないですか!」

「あ〜〜らごめんなさい、いかにも隠してますって態度が
 ムカついたものだから〜。じゃあ恵、おねがいね」

「いいけど…人に頼むんならいじめんのやめろよ…」

すっかり電池の切れちゃった実琴をぽいっと恵さんに任せる姉ちゃん。
まるで「恵なら簡単に修理できます」と言いたげな様子ですが、果たしてそんなうまく行くもんでしょうか…

めぐみさんは ベホマを となえた!

みことのキズが かいふくした!
誰もいない教室に実琴を連れ込んでチュー!恵さんのえぐりこむような動きがエロすぎるぜ!
「がんばってこいよ」という恵さんのエールを受けて、史上最高の笑顔で復活する実琴。
やっぱりこのアニメで一番可愛いのはどう見ても実琴だな それは間違いない(えー

チューの力で学園祭の残りも乗り切った実琴。
その後もしばらくは笑顔の絶えない生活が続くのでした。愛以外に人を強くするものなどあるか!次回へ続く!
 

 
■プリンセス・プリンセス11話 「秘められた過去」
 

学園祭も終わり、姫の生活サイクルもようやく一段落といった感じ。
普段どおりに生徒達へ笑顔をふりまく徹たちでしたが、実琴の恵さんドーピングはすっかり切れてしまったようで
また女装なんていやだいいやだいという生活に逆戻りです。

ああしかし、私もそろそろホモ生徒達の気持ちが分かってきてしまったなぁ 実琴かわいいよ実琴(えー



そんなある日、し放題さんの元に届いた一枚の封筒が。
開けてみるとなんとそれはカミソリレター。その後も無言電話がかかってきたりと、何者かの妙な嫌がらせが続きます

しかし、「やれやれ、世の中にはヒマ人もいたもんだぜ」という感じでさらりと受け流すし放題さん。
亨たちに知らせるようなこともせず、それより遊びに行こうぜーと普段どおりに振る舞います

「今度の日曜みんなで一緒に出かけようぜ、実琴は彼女とデートなら別に来なくてもいいけど〜」

「そんなこと言ってないだろ、それに恵さんは麻琴と買い物に行くって…」

放課後、実琴をからかいながら寮へ戻ってきたし放題さん。しかし寮の玄関は異様な光景となっていました
そこにはなぜか山のように積み上げられたダンボールが!うーむ誰かの引っ越しかな?

と、よくよく見てみると依頼人の名前欄にはし放題さんの名前が!当然身に覚えなんてありません
寮長たちには「イトコが送ってきたんです」と誤魔化して、さっさと部屋へ運ぶし放題さんでしたが…

「これ…本当にイトコが頼んだのか?通販会社のばっかりで、お前が頼んだことになってるじゃないか」

「…実琴のくせにするどいな」

「お前、また何かに巻き込まれてるんじゃないだろうな!だったらみんなに話して…」

「亨には言うなよ」

いいかタカヤ、アマノには言うな。言えばお前を殺す!という超おっかない眼光で釘を刺されてしまう実琴。
この雰囲気では言うことを聞くしかありませんが…


「…で、何を聞いても河野には言うなの一点張りで。絶対また厄介なことに巻き込まれてるんだ!」



「亨にはダメよ」と言われたので坂本に相談しに行く実琴。いいのかそれー!

「それだと日曜日の外出はやめた方がいいかもしれないね…何があるか分からないし」

「けど河野になんて言うんだ?四方谷がきっと止めるだろうし」

「うーん…それなら」

何か当日のことで名案があるらしい坂本。とりあえず、坂本に任せて日曜は予定通り遊びに行くことにしましたが…



「あ、CD屋寄ってっていい?」

「ああ、いいよ。俺も欲しいのあるから」

「キミ四方谷君だよねぇ!近くで見るとさらに可愛いなぁ!」

「男でもこれだけ可愛かったらいいなぁ!」

日曜当日、街を歩く亨たちの前に現れた怪しげな男ども!会うなり突然「可愛い」だのなんだのそっち系の人間かー!!

「あ…あのっ!何か彼に御用ですか!」

「ヒュウー!お友達も可愛い子ばっかりじゃん!」

「よかったらみんなで遊ぼうよォ!んんんん〜っ!!」

うっぎゃああああーー!!
こいつら真性だ!真性のヘンタイ野郎だ!というか顔赤くしてどうする坂本!

ガタイもよくてまったく話を聞かないヘンタイ2人組。ああこのまま4人まとめておいしく料理されてしまうのか!?

「僕たちの連れに何か御用ですか?」

ヤクザキターー!!
4人の貞操の危機に会長&生徒会見参!坂本があらかじめボディガードを依頼しておいたのです

「な…なんだよアンタ達!」

「大人しくついて来たほうがいいと思うなぁ」

「ここで騒ぎを起こすと…二度とこの辺りを歩けなくなりますよ

ギギギギギ…メッシャアッ!!



なんじゃこりゃー!スチール缶片手でぶっ潰したー!!
強すぎるぞ生徒会!あんたもしかしてミスターホワイティより強いんじゃないのか!


会長のおかげで難を逃れた亨たち。ヘンタイ2人組も捕獲されて厳しい尋問を受けます。ある意味哀れな奴らだ…

「お、俺たちはただ頼まれただけだって!」

「自分の友達が遊んでくれる人を探してるから、よかったら声をかけてくれって!」

2人組に自白させた結果、知らない女の子に頼まれて声をかけたんだそうです
さらに生徒会の調査によれば、その女の子と同一人物とみられる人間が、最近学園の近くでし放題さんのことをかぎ回っていると…

「まさか…さやかが!」

「…心当たりがあるのならぜひ聞きたいね。話してくれないかな、河野くん」

まさか妹の仕業では!?と勘付いた亨。確かにぶっとんだ妹ではありましたが…以前にもこんなようなことがあったんでしょうか?



ぽつぽつと妹の過去語りを始める亨。亨が藤森学園へ転校してくる前のこと、
当時の学校では亨と特に仲のいい女子生徒が一人いたようです。まあ普通に考えて彼女でしょうな

ある日、自宅から亨が彼女に電話していると…

ドッギャアアアーーン!!
殺意にまみれた目で亨の背中を睨みつける妹!もう正気を保ってないよコレー!

「今の…だれ?」

「と、友達だよ、学校の…」

「……!!」

本当のことを喋れば確実にブッ殺されるので、学校の友達とぼかして答える亨。
しかし見え見えの嘘ついてんじゃねーぞコノヤロウと言わんばかりに、妹はさらに険しい表情でその場を去るのでした。こえー


「あはははっ」

「そうなのよー、だから河野くんも今度一緒に行こう?」

次の日、彼女と和やかな談笑を交わして登校する亨。
亨にとってはいつもの風景なんでしょう。しかし歩道橋の階段にさしかかったところで…

「亨くんは私のものよッ!近づかないでェェッ!!」

「きゃあああああっ!?」

ドンッ!ゴロゴロゴロ…ドグチャアッ!!

うわあああああああ!!
グチャッてなんか明らかに嫌な音が!こ、これはやばい、これはやばいぞー!
これこそまさにお兄ちゃんどいてそいつ殺せない!
ま、まさかこれほど危険極まりない妹だったとは…これなら亨が避けたがるのも仕方ないってもんです


「もう一緒に暮らすわけにはいかないと思って…ここに来ることにしたんです」

「そんなことがあったのか…」

「姫の特典に飛びついたのって、その叔父さん達になるべく負担をかけないようにか…?」

「引き取ってもらったのに揉め事の原因作っちゃって…これ以上迷惑はかけたくないからな…」

なるほど、色々と今までの話も繋がってきました。
し放題さんへの相次ぐ嫌がらせも、この間妹に見せ付けたチューが原因と見て間違いないようです

「このままだと、さらに四方谷君に危害が及ぶことになりかねない」

か…会長!眼光がすっかり職業・殺し屋ですよ!
このままでは妹が会長にぬっ殺されてしまうので、亨としてはなんとか話し合いで解決したいところです(えー


「叔父さん達はさ…本心はさやかと一緒になってもらいたいって思ってるんだよ。
 長年一緒に暮らしてきたし、さやかも思いつめるまで望んでいるから…。
 だからハッキリ断るのは、あの人たちとの関係が崩れてしまうかもしれなくて、怖いんだよ…」

「お前…言っただろ?俺が家族から疎外感を感じてるって話した時、
 自分の気持ち全部ぶつけてみろよって…あの時、家族とちゃんと話ができてよかったと思うんだ」

「いつも一緒にいる家族でも、ちゃんと言葉で言わないと伝わらないことがあるよ
 大切だからこそ、言わなくちゃいけないこともあると思う」

叔父さん達との関係もある分、どうしても妹に強く出られないと悩む亨。そこへし放題さんや坂本からアドバイスが。
そういえばこの2人、同じような家族間のトラブルを経験済みだったんですね。重みのある2人の言葉に亨も心を揺さぶられます

「俺のところなんかいっつも麻琴とケンカしてるぜ!
 なんであんな凶暴なのが恵さんの親友なんだろ。恵さんはすっごく優しいのに〜!」

お前はなんてお気楽なんだ実琴
一人だけ空気読めてない実琴でしたが、おかげで亨も暗い気分は大分ふっとんだ様子
「とにかく一度叔父さん達に連絡してみるよ」と校門の方へ歩いて行きますが…

「あっ…!?」

「…さやか!?」

なにー!タイミングがいいのか悪いのか、校門でし放題さんをかぎ回っていたさやかとバッタリ再開!
突然のことに、動転したさやかは一目散に逃げ出してしまいます

「待てさやかっ!話を…!」

近くの林へと逃げ込んださやかを追って、亨たちも林へ!ドタドタと追いかけっこが始まりますが…
アレーーー!?

唐突に目の前にガケ出現!なんだこの危ない地形はー!
それもかなりの高さ、落ちたらまず助かりそうにありません。安全柵くらい作っといてよ!

「来ないでッ!こっちに来たら飛び降りるから!」

錯乱した妹はなんといきなり自殺発言を!お、落ち着いてください!
でも冷静に考えたら自分から消えてくれるなんてありがたいなーとか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
果たして亨は妹を説得することができるんでしょうか、次回へ続く!

と思ったら次回最終回!うわああああああ・゜・(つД`)・゜・早すぎるぜええええ
せめてあと1話くらいはあると思ってたのに…ちくしょうこれからの水曜は一体何を楽しみにすればいいんだ(えー
 


■プリンセス・プリンセス最終話 「姫の選ぶ道」

「さやか、とにかくこっちへ…!」

「亨くんが悪いのよ!私より他の人を大事にして…!
 亨くんは私のものなのに、どうしてみんな私から亨くんを取ろうとするの!?
 
その人と別れてよ!それで私と一緒に家に帰って!」

崖を背にした妹をなんとか落ち着かせて話をしようとする亨。
しかし、説得もむなしく妹は好き放題に叫びながらじりじりと崖へ寄って行きます

「まったく聞いてられないな…!小さい子供みたいにダダこねて、
 あんたは亨の気持ちを考えたことがあるのかよ!
 妹だと思って大事にしてきたのに、その妹が他人を傷つける…
 それも自分が原因でなんて、亨がどんな思いをしているか
 考えたことはあるのか!?」

「…!!」

あまりにも勝手な妹の言い分に我慢ならなくなったし放題さん。言葉に詰まった妹はさらに後ずさってしまいます
ギャーもう後がない!し放題さんの言ってることはまったくの正論なんですが、
これ以上刺激するとマジで人死にが出てしまいますよ!

「ごめんさやか…もっとちゃんと話すべきだった。お前のことは、本当に妹以上に思えないんだ」

「嫌よッ!そんなの認めない!亨くんが受け入れてくれないなら…
 死んだ方がマシだもんッ!!」

自暴自棄になった妹はとうとう崖から身を乗り出す!あーもうダメだー!

バチイイイイイイン!!

「死ぬなんて簡単に言うなッ!
 死んだらもう二度と会えないんだぞ!
 叔父さん達を悲しませるつもりか!」

な…なにいいいいいいいい!?
まてまてまてまてまてまてまて
落ちる寸前数センチの余裕もないところで思いっきりビンタ!?
い、いやあの亨さん…「死ぬなんて言うな!」とか言いながら君の一撃で妹にトドメを刺すところでしたよ!
しかし亨のブン殴った衝撃をすべて吸収しその場に踏みとどまる妹。こ…こいつは一体なんという奇跡だ…

「わ…私…」

亨の精神注入ビンタでハッと我に返る妹。これでようやく落ち着いて話を…って!

ガラガラッ

「きゃあああっ!?」

「さやかっ!?」

うわー!足から力が抜けた途端、妹はバランスを崩してガケの下へとまっさかさま!
そして亨もまた妹を追ってガケ下へ!ざんねん!亨のぼうけんは これでおわってしまった!

ドグシャアアアアア!!

「どうやら間に合ったようだね。大事な姫にケガがなくてよかった」

こんなこともあろうかとガケの下へマットを用意していた有定会長!相変わらずなんて手回しだ
死ぬかと思うようなガケからの落下で半分放心状態の妹。しかし、逆に今まで固執していたことも完全に吹っ飛んだようです

「…運命だと思ってたの。小さい時から本当に大好きで、だから思い込んじゃったの…
 私と亨くんは結ばれる運命なんだって…でも、分かってきた。
 こんなことしたって何にもならない、亨くんの気持ちが離れていくばっかりなんだって…」

「嫌いじゃないよ。さやかのことは大切な家族だから」

「…ごめんなさい…お兄ちゃん…

初めて亨のことを「亨くん」ではなく「お兄ちゃん」と呼ぶ妹。これで妹の異常な求愛も落ち着くことになりそうです

「あのっ…四方谷さん!迷惑をかけてごめんなさい!
 亨くんとのこと、これからもよろしくお願いします!もう邪魔はしませんから!」

ホモが嫌いな女子なんていません!!
晴れて家族公認の仲になってしまった2人。よかったね(えー


おとなしくなった妹は実家へと帰っていき、これで一連の騒動も一件落着。
しかし、その後亨に「妹も落ち着いたことだし、家族みんなで一緒に暮らさないか」と叔父さんからの電話が…
家族と一緒の時間を取るか、友人と一緒の時間を取るか、亨はまたも新たな悩みを抱えることになってしまいました

「俺は…この学校に来てからすごく自然に笑えるようになった。いきなり姫なんてやらされたり、
 走り回って怒って笑って…でもすごく楽しいんだ。この学校に居たい…」

「だったら居ればいいだろ!いくら叔父さんの頼みでも、
 無理に聞くことないんだぞ!」

「難しいね…亨も家族を大切に思っているから、
 叔父さんの望むようにしてあげたいと思ってるんだよね。でも、亨にはこの学校にいて欲しいな。
 俺にとって大事な友達だから…」

「それは姫をやめるってことか!?そんなの絶対許さーーん!
 河野が抜けたら俺と四方谷の2人で姫をやらなきゃならないんだぞ!?
 そうなったら俺は…シンデレラの姉のごとく
 いびられまくるに決まってるじゃないかー!」

「だ…だから居なくなるなよ河野、俺たち3人で姫なんだ」

悩みを抱える亨をそれぞれの言葉で引き止める友人達。
というか赤面しながら懇願する実琴が乙女にしか見えません まったく実琴は最高のヒロインだな(えー

「…俺…」

この学校に残りたい、しかしもう一歩のところで踏ん切りがつかないような表情の亨。自分はどうしたら…
とその時、校庭から亨たちの居る屋上へ向けて凄まじい叫び声が!

「亨姫ェーーーッ!!行かないでェーーーッ!!」

「行っちゃ嫌だぁーーーっ!!」

「亨姫の応援がないとホームラン打てないよぉぉぉっ!!」

ぎゃああああああああ!!
に…逃げたい!これは逃げたい!(えー

亨の転校話を聞きつけた全校生徒が校庭に集結し、亨を退きとめようと必死に叫ぶ!
正直言ってちょぉぉぉぉっとムサい光景ではありますが
しかしこれほどの人に必要とされることは、やはり亨にとってよほど大きい後押しとなったのでしょう
今度こそ迷いのない表情で、亨は力強く叫ぶのでした

「俺…もっとみんなと一緒にいたい!どこにも行かないよ!」

最後のサービスカットキター!!
あれから数日後、一度実家に戻ってきっちりと話をつけてきた亨は
再び藤森学園へ戻ってきて姫生活を再スタートするのでした

それにしても実琴の可愛さがやばい(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ ア
というかヒザの裏まで可愛く見せるとは、こいつらは俺達をどこまで犯罪者にするつもりなんだ!(えー

「さて、今日も張り切って仕事しますか!」

「まずは野球部の応援からだな!」

「あ〜あ…やっぱりやだなこんな格好」

いつもと変わらない調子で姫の仕事へと向かう3人。その途中、亨はふと足を止めてし放題さんに尋ねるのでした

「そういえばさ、あの時お前はどう思ってたんだ?
 ハッキリお前の気持ちを聞いてなかったな」

「なっ…………俺は…お前にここにいて欲しいって思ってたに、決まってるだろ

ぐわーとうとうし放題さん陥落!(えー
最後にし放題さんをからかうことができて満足気な亨。ニッコリと満面の笑みを浮かべて仕事へと励むのでした

「さあっ!今日も一日がんばろう!」

プリンセス・プリンセス・完


というわけで終わってしまいましたプリンセス・プリンセス
無数のアニメが放送開始となったこの春でしたが、「結局面白いのはなんだったの?」と聞かれれば
プリプリとリンかけがぶっちぎり最高だったと間違いなく私は答えるでしょう
最初は「どれどれどんな腐女子アニメか見てやるか」と、バカにしたような目で見始めたこのアニメでしたが
この数ヶ月は本当に楽しませてもらいました。
名田庄先輩とか坂本様とか恵さんとか実琴とか実琴とか実琴とか
みんなお気に入りのキャラでした。面白いアニメを本当にありがとう


そして次回からスタートするのはプリンセス・プリンセスD!
なんと!まさかドラゴンボールZとかセーラームーンRとかそういう続編で再スタートか!と思いきや
ぎゃああああああああ!!
じ…実写かよ!ドラマのDかよ!
しかもなんと、キャストを見てみればし放題さん役は仮面ライダー555の北崎さん
名田庄先輩は忍風戦隊ハリケンジャーのハリケンイエローですよコレ
ハリケンイエローがまったく面影ないほど役作りしてるのが凄すぎます
かなり期待と不安の巻き起こるドラマ版プリプリ。一体どうなってしまうのか…


そしてプリプリの今後の動きはドラマだけではありません
発売日未定ながらもPS2でゲーム化決定!その名もプリンセス・プリンセス姫たちのアブナい放課後!
なんだか副題からしてエロゲーにしか聞こえないぞ!大丈夫かオイ!
ま、まあPS2ということで全年齢向けに間違いはないと思いますが、
どうアブナい展開が待っているのか気になるところです。プリプリ好きは今後の情報に注目するべし







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