■プリンセス・プリンセス11話
「秘められた過去」
学園祭も終わり、姫の生活サイクルもようやく一段落といった感じ。
普段どおりに生徒達へ笑顔をふりまく徹たちでしたが、実琴の恵さんドーピングはすっかり切れてしまったようで
また女装なんていやだいいやだいという生活に逆戻りです。
ああしかし、私もそろそろホモ生徒達の気持ちが分かってきてしまったなぁ 実琴かわいいよ実琴(えー
そんなある日、し放題さんの元に届いた一枚の封筒が。
開けてみるとなんとそれはカミソリレター。その後も無言電話がかかってきたりと、何者かの妙な嫌がらせが続きます
しかし、「やれやれ、世の中にはヒマ人もいたもんだぜ」という感じでさらりと受け流すし放題さん。
亨たちに知らせるようなこともせず、それより遊びに行こうぜーと普段どおりに振る舞います
「今度の日曜みんなで一緒に出かけようぜ、実琴は彼女とデートなら別に来なくてもいいけど〜」
「そんなこと言ってないだろ、それに恵さんは麻琴と買い物に行くって…」
放課後、実琴をからかいながら寮へ戻ってきたし放題さん。しかし寮の玄関は異様な光景となっていました
そこにはなぜか山のように積み上げられたダンボールが!うーむ誰かの引っ越しかな?
と、よくよく見てみると依頼人の名前欄にはし放題さんの名前が!当然身に覚えなんてありません
寮長たちには「イトコが送ってきたんです」と誤魔化して、さっさと部屋へ運ぶし放題さんでしたが…
「これ…本当にイトコが頼んだのか?通販会社のばっかりで、お前が頼んだことになってるじゃないか」
「…実琴のくせにするどいな」
「お前、また何かに巻き込まれてるんじゃないだろうな!だったらみんなに話して…」
「亨には言うなよ」
いいかタカヤ、アマノには言うな。言えばお前を殺す!という超おっかない眼光で釘を刺されてしまう実琴。
この雰囲気では言うことを聞くしかありませんが…
「…で、何を聞いても河野には言うなの一点張りで。絶対また厄介なことに巻き込まれてるんだ!」
「亨にはダメよ」と言われたので坂本に相談しに行く実琴。いいのかそれー!
「それだと日曜日の外出はやめた方がいいかもしれないね…何があるか分からないし」
「けど河野になんて言うんだ?四方谷がきっと止めるだろうし」
「うーん…それなら」
何か当日のことで名案があるらしい坂本。とりあえず、坂本に任せて日曜は予定通り遊びに行くことにしましたが…
「あ、CD屋寄ってっていい?」
「ああ、いいよ。俺も欲しいのあるから」
「キミ四方谷君だよねぇ!近くで見るとさらに可愛いなぁ!」
「男でもこれだけ可愛かったらいいなぁ!」
日曜当日、街を歩く亨たちの前に現れた怪しげな男ども!会うなり突然「可愛い」だのなんだのそっち系の人間かー!!
「あ…あのっ!何か彼に御用ですか!」
「ヒュウー!お友達も可愛い子ばっかりじゃん!」
「よかったらみんなで遊ぼうよォ!んんんん〜っ!!」
うっぎゃああああーー!!
こいつら真性だ!真性のヘンタイ野郎だ!というか顔赤くしてどうする坂本!
ガタイもよくてまったく話を聞かないヘンタイ2人組。ああこのまま4人まとめておいしく料理されてしまうのか!?
「僕たちの連れに何か御用ですか?」
ヤクザキターー!!
4人の貞操の危機に会長&生徒会見参!坂本があらかじめボディガードを依頼しておいたのです
「な…なんだよアンタ達!」
「大人しくついて来たほうがいいと思うなぁ」
「ここで騒ぎを起こすと…二度とこの辺りを歩けなくなりますよ」
ギギギギギ…メッシャアッ!!
なんじゃこりゃー!スチール缶片手でぶっ潰したー!!
強すぎるぞ生徒会!あんたもしかしてミスターホワイティより強いんじゃないのか!
会長のおかげで難を逃れた亨たち。ヘンタイ2人組も捕獲されて厳しい尋問を受けます。ある意味哀れな奴らだ…
「お、俺たちはただ頼まれただけだって!」
「自分の友達が遊んでくれる人を探してるから、よかったら声をかけてくれって!」
2人組に自白させた結果、知らない女の子に頼まれて声をかけたんだそうです
さらに生徒会の調査によれば、その女の子と同一人物とみられる人間が、最近学園の近くでし放題さんのことをかぎ回っていると…
「まさか…さやかが!」
「…心当たりがあるのならぜひ聞きたいね。話してくれないかな、河野くん」
まさか妹の仕業では!?と勘付いた亨。確かにぶっとんだ妹ではありましたが…以前にもこんなようなことがあったんでしょうか?
ぽつぽつと妹の過去語りを始める亨。亨が藤森学園へ転校してくる前のこと、
当時の学校では亨と特に仲のいい女子生徒が一人いたようです。まあ普通に考えて彼女でしょうな
ある日、自宅から亨が彼女に電話していると…
ドッギャアアアーーン!!
殺意にまみれた目で亨の背中を睨みつける妹!もう正気を保ってないよコレー!
「今の…だれ?」
「と、友達だよ、学校の…」
「……!!」
本当のことを喋れば確実にブッ殺されるので、学校の友達とぼかして答える亨。
しかし見え見えの嘘ついてんじゃねーぞコノヤロウと言わんばかりに、妹はさらに険しい表情でその場を去るのでした。こえー
「あはははっ」
「そうなのよー、だから河野くんも今度一緒に行こう?」
次の日、彼女と和やかな談笑を交わして登校する亨。
亨にとってはいつもの風景なんでしょう。しかし歩道橋の階段にさしかかったところで…
「亨くんは私のものよッ!近づかないでェェッ!!」
「きゃあああああっ!?」
ドンッ!ゴロゴロゴロ…ドグチャアッ!!
うわあああああああ!!
グチャッてなんか明らかに嫌な音が!こ、これはやばい、これはやばいぞー!
これこそまさにお兄ちゃんどいてそいつ殺せない!
ま、まさかこれほど危険極まりない妹だったとは…これなら亨が避けたがるのも仕方ないってもんです
「もう一緒に暮らすわけにはいかないと思って…ここに来ることにしたんです」
「そんなことがあったのか…」
「姫の特典に飛びついたのって、その叔父さん達になるべく負担をかけないようにか…?」
「引き取ってもらったのに揉め事の原因作っちゃって…これ以上迷惑はかけたくないからな…」
なるほど、色々と今までの話も繋がってきました。
し放題さんへの相次ぐ嫌がらせも、この間妹に見せ付けたチューが原因と見て間違いないようです
「このままだと、さらに四方谷君に危害が及ぶことになりかねない」
か…会長!眼光がすっかり職業・殺し屋ですよ!
このままでは妹が会長にぬっ殺されてしまうので、亨としてはなんとか話し合いで解決したいところです(えー
「叔父さん達はさ…本心はさやかと一緒になってもらいたいって思ってるんだよ。
長年一緒に暮らしてきたし、さやかも思いつめるまで望んでいるから…。
だからハッキリ断るのは、あの人たちとの関係が崩れてしまうかもしれなくて、怖いんだよ…」
「お前…言っただろ?俺が家族から疎外感を感じてるって話した時、
自分の気持ち全部ぶつけてみろよって…あの時、家族とちゃんと話ができてよかったと思うんだ」
「いつも一緒にいる家族でも、ちゃんと言葉で言わないと伝わらないことがあるよ
大切だからこそ、言わなくちゃいけないこともあると思う」
叔父さん達との関係もある分、どうしても妹に強く出られないと悩む亨。そこへし放題さんや坂本からアドバイスが。
そういえばこの2人、同じような家族間のトラブルを経験済みだったんですね。重みのある2人の言葉に亨も心を揺さぶられます
「俺のところなんかいっつも麻琴とケンカしてるぜ!
なんであんな凶暴なのが恵さんの親友なんだろ。恵さんはすっごく優しいのに〜!」
お前はなんてお気楽なんだ実琴
一人だけ空気読めてない実琴でしたが、おかげで亨も暗い気分は大分ふっとんだ様子
「とにかく一度叔父さん達に連絡してみるよ」と校門の方へ歩いて行きますが…
「あっ…!?」
「…さやか!?」
なにー!タイミングがいいのか悪いのか、校門でし放題さんをかぎ回っていたさやかとバッタリ再開!
突然のことに、動転したさやかは一目散に逃げ出してしまいます
「待てさやかっ!話を…!」
近くの林へと逃げ込んださやかを追って、亨たちも林へ!ドタドタと追いかけっこが始まりますが…
アレーーー!?
唐突に目の前にガケ出現!なんだこの危ない地形はー!
それもかなりの高さ、落ちたらまず助かりそうにありません。安全柵くらい作っといてよ!
「来ないでッ!こっちに来たら飛び降りるから!」
錯乱した妹はなんといきなり自殺発言を!お、落ち着いてください!
でも冷静に考えたら自分から消えてくれるなんてありがたいなーとか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
果たして亨は妹を説得することができるんでしょうか、次回へ続く!
と思ったら次回最終回!うわああああああ・゜・(つД`)・゜・早すぎるぜええええ
せめてあと1話くらいはあると思ってたのに…ちくしょうこれからの水曜は一体何を楽しみにすればいいんだ(えー
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