■内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎6話 「退場者…エグジッター」


「本日未明、内閣権力犯罪強制取締局本部の建物で爆発があり
 取締官一名の死亡が確認されています」

ニュースでも大々的に報じられた財前あぼーんのニュース。
陣内は愛人とホテルにしけこみながら、そのニュースを見てニヤニヤと笑みを浮かべていました

「わ、私が情報を漏らしたせいで財前さんは…!」



なにーこの愛人は!2話前に登場した取締局の新入りじゃないですか。やはり裏切りかいシャアアズナブル!(えー
自分から暴力団に情報を漏らしておきながら「わーん財前さんが死んでもーた」と泣きわめく新入りさん。
今更なに言ってんでしょうかこのバカ女は
覇王黒龍会が情報を何に使うと思ってたんでしょうか。しかし陣内はそんなおバカ一匹を「お前はワシの宝や」と優しく慰めるのでした



「ははははは!あの若造くたばりよったわ!」

同じ頃、松坂議員もまたそのニュースを見て大喜び。「今日のパーティは盛大に行くか」とノリノリで
自分の政治生活50周年祝賀パーティに出かけます

「甘い汁を吸い、のうのうと私腹を肥やす者が生き残る昨今…
 今日も日本のどこかで国民の血税が無駄な公共事業に消えておる!」

屋外の祝賀パーティでしらじらしいスピーチを打つ松坂議員。
すでに観客も松坂の黒さには勘付いているようで、会場全体がどっちらけな雰囲気の中
突然松坂の横にヘリから男が降って来た!

「内閣権力犯罪強制取締官、財前丈太郎!参上ッ!!」

げー!やっぱりあの爆発の中でも生きていた財前!
というか高い所から姿を現して「参上!」って数十年前の特撮ヒーローかお前は!

「なっ…!?なんで生きとるお前ッ!?」

「あの爆破は事前に分かっていた…そこで、爆破処理班の防護服と
 消防の防火服を着て脱出。皆に死んだと思わせることができたんだ」

「き、貴様わしを追い込むために!」

「ああ…!地獄から帰って来たゼッ!!」

ぼ…防護服と防火服!?そんなのでビルがまるごと消し飛ぶほどの爆発に耐えたというのですか!?
それより何より、前回爆発した瞬間をもう一度見てみると
スーツ姿で電話中の財前→陣内の姿を確認→次の瞬間大爆発 だったんですが
お前いつの間に防火服とか着替えたんだよ!引田天功でも無理だってば!



「内閣権力犯罪強制取締官の名において、お前を逮捕する!」

「…わしを捕まえても何も言わんぞ!」

「上等だ…!」

逮捕してからてめえをじっくり料理してやるぜ!ついに松坂を同じ土俵に引きずりおろした財前でしたが、
その時、大鹿建設に乗り込んでいた仲間から驚くべき連絡が!

「す…鈴木が!?」

「そうです!我々が社長室に辿り着く前に、すでに…!」

「ぐっ、やられた…!」



なんてこと!すでにプレジデント神羅はセフィロスに殺されていたのです(違
まさかの大鹿建設社長・鈴木暗殺!まだ何も吐かせていないのに死なれてしまっては…
何者かに先手を取られてしまい唇を噛む財前。そして隣で会話を聞いていた松坂議員も激しく動揺します

「な、なんだ、鈴木がどうした!?おいっ!」

その時、無防備になった松坂に向けて客席から飛び出した一人の男が!

「国賊松坂征二郎!天誅ゥゥゥゥッ!!」


(C)細井雄二/講談社

光線剣(レーザーソード)!?
宇宙刑事最強の必殺武器をなぜこんなオッサンが!?(えー

「そ…曽根屋め…!トカゲの…シッポ切りかっ…!」

突然飛び出してきた男のシャリバンクラッシュを食らって絶命する松坂。
松坂も鈴木も、彼らより上に位置する黒幕・曽根屋康造によって口封じに消されてしまったのです
それにしても「天誅ー!」と叫びながら刺殺ってどんな幕末だよ!
もっと現代的にゴルゴみたいなスナイパーを雇うとか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!

■内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎7話 「権力者…モンスター」
 

「り、利用価値がなくなれば国賊扱いか…ワシの人生はなんだったんじゃ…!」

「松坂…」

「わ、若造…確かに今のワシは国賊じゃ…若い頃強く抱いた信念と理想は、
 権力を持つにしたがい淀み腐っていった…ワシら老害が消えぬ限り、この国は何も変わらん…!
 この国の行く末は…お前らに託す…ぞ…!」

「松坂…!あんたがこの国を思う気持ち、受け止めたよ…!」

前回受けた傷が致命傷となり、財前の腕の中でとうとう息絶える松坂。
今となっては汚い仕事なんでもござれの松坂でしたが、若い頃は純粋に日本を思って政治の道を選んだ青年だったようです。
最期の瞬間にそのことを思い出し、財前に日本の将来を託して散っていく松坂。財前も涙を浮かべながら熱い返答で応えるのでした


「これで松坂と鈴木、ふたつの巨悪が倒されたわけだー!」
しかし空気読めてない望月さん「ざまーみろ松坂めバンザイヤッホー」的な発言でもうだいなし
財前も望月さんのお気楽な考えを静かに否定します

「いや、まだだ…それどころか、松坂も鈴木もただのトカゲのシッポだってことが分かっただけだ。
 もっと悪い奴がその上にいる…!」

「…民自党最高顧問、曽根屋康造…!」

「そう。そしてその上に全ての絵図を描いている奴がいる」

松坂達を影で操っていた曽根屋康造。さらにその曽根屋をも従わせている巨悪のドンとは?
財前はその情報を求めて、陣内に情報をリークしていた美奈子の元を訪れるのでした



しかし、財前が到着するより先に美奈子の部屋には陣内の放った刺客が!
前回美奈子に「お前はワシの宝や」と呟いていた陣内ですが、やっぱり口からでまかせでした

「私はもう用済みなんですね…」

「ヘヘヘッ、辛抱たまらんのう」

「何してはるんでっかアニキ…まずいでっせ」

「じゃかあしい!黙っとれ!」

すっかり死を受け入れた様子の美奈子でしたが、ここにきて刺客のオッサンのスケベ心が爆発。
「殺す前にいい思いしたいもんねー」とベタベタさわりまくっている間に財前が部屋に到着!ひとあばれすっぞーっ!
やはりというかなんというか、刺客達は財前一人にあっさり叩きのめされてしまうのでした。(ノ∀`)かっこわる

「陣内に命令されていたとはいえ、私にお詫びする術なんてない…死ぬことしか…」

しかし財前達を裏切った罪悪感で、まったく生きる気力をなくしていた美奈子。
部屋の窓へと歩み寄ると、そのまま外へ身を投げてしまいます



って…お、おいおい窓から出るシーン人形かなんかみたいに体がガチガチだよ!
横にひっぱられるみたいにスイーって!頭にヒモでもつけてひっぱられてるんじゃないか!?(えー

いきなりの飛び降りに血相が変わる丈太郎、自らも美奈子を追って窓からダイブ!
ふっふっふ、こんなこともあろうかとワイヤーをふところに忍ばせておいたのさ!
そーれこいつを棒に巻きつけてしまえば、この危機からも脱出だ!



折れちゃったよオイ!!
これにはさすがの財前も驚愕!もはや打つ手なし!2人は重なりあうようにしてまっ逆さまに地面へと…

ドガシャアアアアアア!!

って…あ、あれ?どうして道路のド真ん中にこんな看板が?
藤森学園生徒会の人たちが用意してくれてたとしか思えません(えー

「な…なんとか助かったみたいだ…」

「財前さん…!死ぬのは私一人で十分なんです!それを…!」

「…見てみなよ、神様は君に”新しく生まれ変われ”ってさ。気の利いたことするねえ」

偶然落ちた看板の上に書かれていたのは”REBORN”の文字。財前はもう一度美奈子に人生をやり直すよう説得しますが…
ちょ…ちょい待ち!この看板”RE     BORN”って空白入れすぎですよ!
REBORNを財前丈太郎に置き換えるなら、”財     前丈太郎”みたいなもんだよ!(えー


そして財前の説得に心を動かされた美奈子は、ぽつぽつと曽根屋の上にいる人物について話し始めます。
その男とは、90歳を超える高齢にしてザンギエフみたいなマッチョボディを維持し続けるスーパージジイ・今津博堂。
どうやら今は沖縄の病院で暮らしているそうですが…



「ご気分はいかがですか?」

「すこぶるよろしいよ教授」

「さすが今津様だ、90歳を過ぎようとも40代の生気がみなぎっておられる」

「ふふ…君が財前丈太郎か?」

Da Bomb!内閣権力犯罪強制取締官、財前丈太郎だ!
 総回診とは言うものの、この病院にはあんたと俺しかいないんだよ。
 この病院はまるごと買い取らせてもらった」

相変わらず行動の早い財前は、いきなり悪の総元締めの所へ単身突撃!
病院を買い取って無人にしたそうですが、まさかわざわざ患者とか全員他の病院へ移したんでしょうか。なんてやつだ!
それにしても財前が教授で総回診って、
財前教授の総回診です」思い出して吹いたよ!あーめーじーんぐれーいす



「この病院を買い取っただと?はっはっは!このモガスケが!」

「モガスケ…?」

「お前のような頭のネジの吹き飛んどる危ない奴をそう言うんじゃ」

しかし財前の素性が明らかになっても、まるで動揺する様子のない今津博堂。
それどころか梅干しを取り出して「お前も食うか?」と言い出す始末です



「敵を前にして余裕だねぇ…そんな高酸化性のものを食べて、それほど長生きしたいのか?」

「なかなか詳しいのうモガスケ。長寿の秘訣は高酸化の食べ物、
 そして免疫を増強させる食べ物を食することにある。
 高酸化性で代表的なのは梅干し、ゴマやゴーヤもそうだ。
 ちなみに免疫増強ならニンニクとヨーグルトが一番ッ!
 
東欧コーカサスのグルジアや南米のビルカバンバではのう、
 100歳を過ぎても重労働をし、ダンスを楽しみ、セックスまで興じるそうじゃ」

誰も聞いてないのに健康についてあれこれ語りまくる今津博堂。
しかも話の間じゅう梅干しを食っては種を飛ばし、食っては飛ばし、いい加減種攻撃がしつこいので財前もうんざり。
「種飛ばすなボケ!その瓶こっちよこせ!」とばかりに手を伸ばす財前。しかしその時…

ガシイイイッ

「何ッ!?」

「ほう…この拳のタコは空手使いか。90歳も過ぎてくると人生もいささか退屈になる。
 こうしてワシを殺りに来た男と戯れるのも一興よのう」



さっきまでの友好的な態度は消え失せ、突然闘志をムキ出しにする今津!
おじいちゃん落ち着いて!梅干し取ったりしないから!梅干し取ったりしないから!(えー
まさに一触即発!今津がギリギリと腕に力を込める中、財前の鋭い眼光が今津を射抜く!

(…!?なかなかの使い手…!あのままやり合えばワシの命もどうなっていたか…)

財前のただならぬ殺気を感じ取り、今津はとっさに手を離してしまいます
こんな怪物ジジイをひるませるほどの腕前とは…財前は肉弾戦をやらせても相当な達人のようです

「しかし…!ワシに関わる全ての者の命運を握るのはこのワシだッ!」

「そ、それは…起爆装置!?」

「この病棟の爆破まで3分!選ぶ道はふたつ、素直に引くか…2人で死ぬかだ!」


(C)サンライズ

ファイナルフュージョン!プログラムドライブ!(えー
いきなり起爆装置を取り出すと、ためらいもなくスイッチを押す今津!あらかじめ病院に爆弾仕掛けておくってなんつージジイだ!
というか「財前が引くか、2人で死ぬか」ってあんた全然脱出する気ないんかい!死ぬ気満々じゃないか!

しかし、爆破20秒前となってもまるでその場から動こうとしない財前。粉々になっちまうぞー!

「ククク…逃げんのか。正気の沙汰ではないな、モガスケ」

「俺は死ぬことを恐れちゃいない。あんたこそ死ぬのが恐いんじゃないのか?
 なぜなら…権力を持つ者は、死によって全てを失うことを一番恐れている!」

財前の強気な一言に、わずかに図星を突かれたような表情を見せる今津。
そ、そうか!今津が一番死を恐れているなら、起爆装置なんてのはハッタリで爆発なんて絶対に起こらないはず!
だから財前はこうも落ち着いて部屋の中に…



って粉々にぶっ飛んだー!!
なんだこりゃー!しかもこんな爆炎の中を、無傷のまま歩いてくるパンツ一丁の怪物ジジイ!
マジでモンスターだよこの爺さん!こんな不死身ジジイがなんで入院なんかしてるんだ

「フフフハハハ!面白い!面白いぞモガスケ!
 ワシの敵になった事を後悔させてやる!」

「しかし…財前もあの爆発の中、無傷のはずは…」

「甘いな、奴は内取本部の爆破の中でも生き残っていたではないか。
 あれくらい屁でもあるまい」

い、いやあの…本部爆破の時、財前は防火服と防護服かぶってやっと助かったんで…今回完全に着替える暇ゼロじゃん!
しかし、「あれくらい屁でもない」っていうのは実際自分はそうなんでしょうなこの爺さん
さっき「死ぬことを一番恐れている!」って図星を突かれても居座ったのは、
起爆装置がハッタリだったんじゃなくて、爆弾の直撃を食らっても無傷の肉体を持っていたからというわけか…(えー


そして爺さんの予想通り、財前はあの爆発の中からでも無事に脱出していました。戦闘機で。
な、なん、なん…なんだそれはあああああっ!?もうなんか防火服とかそういう次元をはるかに超越してるよ!
戦闘機て!カウントダウン0になるまで部屋にいたのに戦闘機て!
いつの間に乗り込んだのやら、どこから飛び立ったのやら全くの謎です。こいつも相当常人の想像を超えてるな…


しかしなんと、財前が戦闘機を用意していたことを見抜いていた今津。
「奴の命運もこれまでだ!」と新たな爆破スイッチを押すと、
大空を飛んでいた財前の機体が大爆発とともにチリと消える!


「きっと戦闘機で脱出するだろうから爆弾を仕掛けておこう」なんて、その発想はどこから!?
肉体だけでなく頭脳まで常人と次元が違いますこの爺さん。逃げ場のない上空で吹っ飛んでしまった財前の命運やいかに?次回に続く!


それにしても、最後の病院爆破→ジジイ無傷→財前戦闘機で脱出→戦闘機爆破の流れとかマジ笑いの神の領域。
このアニメは俺を笑い殺す気ですか
財前ならではの超演出がこれ以上ないほど炸裂した回でした。
今期のアニメで一番笑えるのは間違いなく財前。面白すぎるよこのアニメ

■内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎8話 「復活者…カムバッカー」
 

前回、ボンバーマン今津博堂から逃れられずにぶっ飛んだ財前。その安否が気になるところですが、
なんと冒頭ですでに墓が立てられ、世間には死亡ニュースが流されていました。
それにしても、この悪人ヅラじゃどう見ても財前が犯罪者です。もっとマシな写真はなかったんでしょうか(ノ∀`)

というか第6話でも本部爆破→財前死亡のニュースが流されたわけですが、そうなると今回のニュースは
先日死亡したと思われていた財前捜査官は実は生きていてやっぱり死にましたとか
そんな感じのニュースだったんでしょうか。(えー  ニュースキャスターも大変だ



そんな中、鈴木社長亡き後の大鹿建設にはその娘婿が社長に就任。
さらに松坂議員の息子・高辻までもが政界デビューを果たし、二大悪が消えてもすぐにその意志を継ぐ者が現れていました。
しかし、財前達の活躍により彼らの汚さを暴こうとするメディアも現れ始め、
GNNというテレビ局が鈴木新社長に突撃インタビューをかますことに…

「合併ですか…?」

「そう。大手数社を吸収合併し、国内最大のスーパーゼネコンを目指す…GNNさんだから話すスクープだ」

「いえ、伺いたいのは故・松坂議員に流れたと言われる大鹿建設の闇献金のことです」

「あれは先代社長の死と共に終わったことだ。
 合併劇のスクープをさせてやるんだ、それ以上の詮索はやめてもらいたいな」

「その合併劇の黒幕は今津博堂氏ですね?」

「…女だてらに余計なことに首を突っ込まん方が身のためだッ!
 突っ込むのは男の専売特許だよ」

「悪いのは全部前の社長ナリ」とすっとぼける鈴木社長でしたが、今津の名前が出された途端に態度が豹変!
いきなり「突っ込むのは男の専売特許」とかとんでもないセクハラ発言が飛び出してしまいました
というかインタビューの間、キャスターはずっとボイスレコーダー構えてるんで、
この問題発言とかあまさず録音されちゃったんじゃないでしょうか。大丈夫ですか社長!


そして取材が終わり、一足先に車を降りていく社長。すると、話を聞いていた運転手がキャスターに話しかけてきて…

「あの今津博堂にまで首を突っ込んだんじゃ、命がいくつあっても足りないぜ。
 そんなことはさ…モテモテの超イケメンスーパーヒーロー、内閣権力犯罪強制取締官に任せておきなよ」

「も、もしかしてあなた…!?」

Da Bomb!内閣権力犯罪強制取締官・財前丈太郎!」



墓を立てられようが死亡ニュースが流れようがやっぱり死にませんこの男。
ベリベリと運転手のマスクを脱ぎ捨て財前丈太郎参上!お、お前はルパンかー!

「でも飛行機事故で死んだはずじゃ…!?」

「あいにく脱出装置つきだったんでね」

脱出装置て!一瞬のうちに粉微塵になったのにいつ脱出を!?
いや、それよりもまず病院の部屋からどうやって戦闘機に!?
もはや「無事だったのか!?」「ああ、サタンだからな」「サタンじゃあ、仕方がないな( ´∀`)」で済まされたデビルマンのごとく
「財前じゃあ仕方がないな」と納得するしかありません(えー




ともかくキャスターに手を引くようすすめる財前でしたが、意外にも彼女の決意は固く引き下がる気はないようです

「真実の報道のために命を賭ける…そんなバカなこと…
 平気で出来るのがジャーナリストってものなのよ!」

「困った人だ…」

とうとうその熱意に負けて、内取の新アジトへと記者を案内する財前。
以前のボロい事務所と違って、厳重なセキュリティに守られた新しい拠点とは…



「もはや捜査なんて生ぬるい…!これからは戦争だゼッ!」

だだっ広いフロアに集められた選ばれし同志達!
ほんの数日前までは藤堂局長・財前・望月さん・ローゼンさん・潤子ママ・美奈子6人しかいなかったのに
いつの間にこれほどの仲間を!?何をするにも「財前じゃあ仕方がないな( ´∀`)」と納得するしか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン




さすがにこれだけ仲間がいれば仕事も早く、手始めに大鹿建設課長の不正を暴いて逮捕に踏み切った取締局。
GNNも協力してこの事件をスクープしますが、大鹿建設の不祥事を大々的に取り上げたことで鈴木社長の恨みを買ってしまいます
案の定、社長自らの謝罪会見ではGNNはマスコミのドンケツに追いやられることに…

「この度は、弊社の社員個人の行為とはいえ皆様に多大なご迷惑を…」

「個人による行為ですって」

「企業の謝罪会見って、どうしてこうワンパターンなのかねえ」

GNNキャスターと一緒に会見に潜り込んでいた財前。歯切れの悪い他社に代わって、ズバズバと社長を問い詰めにかかります

「GNNの者ですが…政界への闇献金疑惑の強制捜査を受けて3ケ月、
 今回はとうとう逮捕者を出すという不祥事ですよねえ。
 鈴木社長、なぜあなたは責任を取ってお辞めにならない?」

「…辞任は致しません」

「専務の古橋です。鬼頭課長の不正行為は弊社への背任行為であり、私どもは被害者であって…」

「つまり企業ぐるみの権力犯罪には当たらないと?」

「その通り。むやみに権力犯罪などと騒ぎたてた内閣権力犯罪強制取締局には、強く抗議する所存であります!」

課長が勝手にやったんだ、そうだ課長が勝手に!俺は悪くねぇっ!俺は悪くねぇっ!
ここにいると馬鹿な発言に苛々させられる…あくまでも個人に責任を押しつける専務を相手に、とうとう財前が反撃に転じる!

「ぬけぬけとよく言えたもんだぜ…!
 この写真を前にしてもまだ同じことが言えるってのかァ!
 専務!副社長!先日あんたらが大日本道路公団に裏金を渡し、
 ドンチャン騒ぎをした時の証拠写真だよッ!」

「な…!?なんでこんな物が!?」

「ま、まさか貴様は!」

Da Bomb!内閣権力犯罪強制取締官・財前丈太郎!
 古橋専務に太田垣副社長、あんたら2人を権力犯罪取締法違反で逮捕する!
 鈴木社長…これでもまだ企業ぐるみの犯罪でないとおっしゃるんで?」

(こ…こいつが財前か…!)

ちょ、ちょっと待て!財前のことは顔写真つきでさんざん報道されまくったのにあんたら全然知らないんですか!
GNNが財前達の活躍を報道する→怒った鈴木社長が圧力をかけるって流れだったのに、なんで報道の顔写真知らんねん!
駄目だこの社長…早くなんとかしないと…
なんにしろ社長も年貢の納め時です。こうも重役が不祥事に加担して「ボクは知りましぇーん」で通るわけがありません

「うっ…裏切られたぁぁ〜〜!!」



オンドゥルルラギッタンディスカー!!

突然泣きわめき専務につかみかかる社長!まさか精神崩壊!?彗星はバーッて動くもんなー!

「社員ばかりか役員までも国民の信頼を裏切るようなことをぉぉ〜!」

「そ…そんな!あれは社長が!」

「醜すぎるぜ…!」

「我が社は一度ならず国民の皆さんを裏切ってしまいました!
 この事態を重く受け止め、半年間の営業停止をお約束いたします!
 本来なら私は責任上社長を辞任するところでありますが、
 信頼回復のために血ヘドを吐く覚悟で頑張りたいと思いますッ!」

なんと、この期に及んで専務たちに責任をなすりつけ、自分の社長の座だけは死守する鈴木社長!
テレビカメラの前で土下座しながら、心にもない反省の言葉を並べ立てる始末。
ここまで見苦しい真似をしてでも権力にしがみつくとは…
あまりのクズっぷりに見下げ果てた財前は、一言だけ吐き捨てると社長に背を向けるのでした

「ヘドが出そうだぜ…!こんな猿芝居!」



そんなある日、覇王黒龍会の陣内が京都から動けないという情報を得た取締局。
ここ一ヶ月多忙で家に帰っていなかった岡村副局長は、久々に家に戻って可愛い孫と楽しい時間を過ごします

「おじいちゃん、今日はまだ会社には行かないよね!」

「大丈夫、今日は一日早苗のために空けてあるよ!一緒に公園へ行ってレストランでお食事しよう」

幼女の前では甘いおじいちゃんになる副局長…って、
内山さんが死んだ時と状況かぶりまくってるんですが!
本当に大丈夫なんですか!?このアニメの幼女は死神みたいなもんなんじゃ…ってあー陣内キター!

「お久しぶりですわ…付き合うてもらえますか」

まんまと罠にはまり陣内に拉致されてしまった副局長!幼女マジ不吉すぎ!
副局長は内山さんの作ってしまった不吉なジンクスを打ち破れるか?次回に続く!


■内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎9話 「決闘者…デュエラー」


とりあえず遊戯王を毎週見ている人はまずサブタイトルにツッコんだことでしょう(えー
デュエラーなんて知らないよ!そこはデュエリストだろ普通!( ゚д゚)ノ俺のターン!



バルバルバルバルバルバル

「…まだ岡村さんを連れ去った車はNシステムに引っかからないのか!」

拉致された岡村さんの捜索に、ヘリを持ち出しあちこち飛び回っていた財前。
しかし陣内の車はNシステム(自動車ナンバー読み取りシステム)を巧妙にかいくぐり、その行方はまったく掴めずにいました

「岡村の旦那…死んでもらいやす!」

その頃、とある砂浜で陣内は副局長を抹殺すべく軍刀を!…っていきなり殺す気満々ですか!?
人質として交換材料にするとかじゃないんですか!?これって拉致る必要あったのか!?(えー
岡村さん宅の玄関先あたりでバッサリやっとけば手早く済んだんじゃ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「どんな事にも潮時はあるんだぜ、陣内ィッ!」

その時なんとヘリから飛び降り空から降ってくる財前!ば、ばかな!なぜここが!?
わずか15秒前までは陣内の行方がまったく分からなかったというのに!

「ようここが分かったのぉ…」

「フン、分かるも何も昔の大物政商誘拐事件をなぞっただけじゃねえか。
 ここの場所を探すなんざ簡単なことさ!
 しょせんお前はサルマネしか出来ねえチンケなヤクザなんだよッ!
 ま…ヒントをくれたのは、お前が捨てた綾野美奈子だがね」

そ…そんなー!俺にかかればお前の考えはまるっとお見通しだ!みたいに言っておいて
結局美奈子に教えてもらったんかい!最後にちょこっと言うあたりが見栄っ張りです財前

ザッパアアアアン!!

睨み合いを続ける2人の間に大波の飛沫が飛び散る!
そして水滴のひとつひとつに反射する2人の顔・顔・顔!なんじゃこの演出ー!
なんか2人の周りにまとわりつくスーパーアンポンタン菌みたいで面白すぎますよ

(C)こせきこうじ/集英社

「ワレのせいでようけ要らん血ィ流されて来たんじゃ…財前丈太郎!
 オドレで流しおさめじゃ!」

「じ、陣内!仁義を重んじるお前が丸腰の丈太郎を斬ると言うのか!?
 今津博堂から譲り受けたその軍刀を手にしている限り、お前は今津の犬でしかない!
 目を覚ませ陣内、お前はそんな終わる男じゃないはずだ!」

「ふん、岡村の旦那…時間稼ぎやったら無駄でっせ。
 地元警察は全員飼い慣らし済みや…今ごろゴルフでもしとるはずやで。
 東京の内取も応援どころやのうなっとる頃や…!」

なんと、東京各地の内取捜査員に向けて同時多発テロを仕掛けていた陣内!
捜査員が次々に襲撃されて内取本部は大混乱。財前の応援に送るはずだったSATも、全て呼び戻す結果になってしまいました

そして炸裂する超演出の数々!
銃撃を受けてパリーンと割れる捜査員、
顔面をバッサリやられたかと思いきや実は腹の方をやられていた捜査員、
鏡みたいに陣内の顔映りすぎの軍刀と、財前ならではの演出絶好調!こ、これ以上笑わせないでくれ!



「若の手は汚させまへんでぇッ!」

その時、先走った陣内の手下が仕込み刀で財前に斬りかかる!しかし、それを見た陣内自ら部下をバッサリ!何をするー!

「ぎゃああ!う、腕がー!」

「これで存分にお前を殺れる…さあ拾え財前」

部下の落とした仕込み刀を財前にすすめる陣内。主人思いの部下になんという仕打ちを…(ノ∀`)
しかし財前は「やなこったプー」と刀を拾おうとしません。とうとう痺れを切らした陣内が軍刀を思いっきり振り下ろす!

「往生せいやあああッ!!」



「な…なに!?」

「斬れるものなら斬ってみな…!このネクタイには鋼鉄製の糸を編み込んであるんだ!
 陣内!貴様には刑務所すらなまぬるいゼッ!」

は…はがねのネクタイ!?そんなドラクエにすら存在しないような装備を!?
そのままネクタイを巻きつけた財前は、強引に軍刀をまっぷたつにへし折る!

「お前の力は所詮今津からの授かり物…この軍刀がその象徴だ!
 今津の呪縛断ち切ってやったぜ!さあ来い陣内…
 今津の犬としてではなく、一人の男としてな!」

「財前…わしゃあのう…理屈や概念ちゃうんじゃ…!
 オドレを殺るだけじゃああああッ!!」

「陣内ィィーーッ!!」



そして2人はますます濃い表情になり続けるのでした
萌え全盛のこの時代にここまで濃いアニメが見られるなんて、私はある意味幸せ者だなぁ(えー




「財前さんは殺させない…!隆一さん、あなたも死なせはしない!」

そんな2人の戦いに割って入ったのは美奈子!
以前は陣内の道具に過ぎなかったこの身、そして今の陣内も今津の犬という立場。
陣内を他人の呪縛から解放しようと説得する美奈子ですが…

ズバッシャアアアアア!!

「何を言うとんのかサッパリ分からんなぁ…」

ゲー!これがスパロボなら確実に陣内味方入りフラグが立つところで
まったく説得に耳を貸さずに美奈子を惨殺!息絶える美奈子に対して、ゴミでも見るようなこの表情!く、くされ外道〜!!

「ざァいぜェん…お前の言う正義もモロいのぉ」

財前の正義を心底コケにするように見下す陣内。あまりに鬼畜なその行いに、とうとう財前の怒りがレッドゾーンを突破!
その体からは北斗神拳伝承者としか思えないほどのオーラが!お前はもう死んでいる!
あまりの怒りで目からビームを放出しつつ陣内ボコボコ!そうか財前はX-MENだったのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「内閣権力犯罪強制取締官の権限で逮捕するッ!お前の負けだな、陣内隆一!」

「まだや…!ワシに負けはあらへんぞ!まだ負けるワケにはいかへんのじゃあッ!
 施設育ちのワシが、腐れ世間の荒波の中で必要やったのは学歴や…」

財前に叩きのめされてもまだ抵抗を続ける陣内!そうかと思えばずいぶん唐突に過去語りがスタート。
なんか大分前置き長そうなんですけど!普通こういうのって負けを認めてから話すもんじゃないのか!?(えー




かつては正攻法で世の中を変えようと奔走していた陣内。
しかし裕福な人間だけが得をする世の中に絶望し、もう荒療治しかないと若き陣内は今津博堂の暗殺を企てていました



「なんじゃこの程度か…?この今津博堂を舐めるなッ!美味い物も食わず、
 洒落た服も着ず、いい女も抱かぬ男が世を動かすなど出来るはずもなし!」

ですが相手はモンスタージジイ今津博堂。今津を奇襲した若き陣内はあっさり叩き潰されてしまいました
これがきっかけで今津に目をかけられるようになった陣内は、極道という道で世の中を変えることを考えるようになり…




「この国を牛耳り、甘い汁を吸う権力者はアホばっかりや…!
 そこでワシは今津博堂を利用し、過酷な極道の競争社会を勝ち上がった…
 誤った方向に進みつつある日本の舵を大きく切るためや!
 それをオドレはムチャクチャにしよりよったんじゃあッ!」

「陣内…お涙頂戴話はおしまいか?
 負け犬の遠吠えには同情できねえなあッ!
 未だにそのアホの道具に成り下がったままなのが分からねえのかァッ!」

とうとう両者最後の激突!死力を尽くした戦いに倒れ伏したのは陣内!
さあ今度こそ逮捕させてもらうぜ!と陣内の方を振り向く財前でしたが…



「人生の幕引きはワシの手でやる…!地獄で待ってるでえ!」

なんと自ら喉をかっ斬り陣内隆一死す!
陣内を殺すことより逮捕にこだわった財前にとって、実に後味の悪い結末となってしまいました



「丈太郎!よかった…連絡はもらっていたけど、あなたの顔を見るまでは…」

「…」

「…?丈太郎?ま、待って…!あ、ああ…!あああ…!」



ど、どうした財前!帰ってくるなり無言のままで潤子ママとのベッドシーンに突入!
ま、まさか今津の「いい女を抱かないと世は動かせない」理論を聞いてさっそく実践に移したとか!?(えー

そして陣内が倒れたことで、ついにボンバーマン今津博堂が自ら動き出す!次回に続く!




いやぁ放送当初はMUSASHIみたいに低クオリティがウリだと思ってましたが、
回を重ねるごとに、財前ならではの超演出にどんどん磨きがかかって来ましたね。
特に財前オーラ放出→目からビーム、パリーンと割れる捜査員、ペラリとめくれる建物
あたりは笑い転げて死にそうになりました。ある意味一番期待を裏切らないアニメですね財前は(えー


■内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎10話 「窮地者…ディフクルター」


「本日、曽根屋康造議員邸に多額の闇献金が集められることが判明した!
 巨悪の一角を脱税の現行犯で突き崩す絶好のチャンスだ!行くぜェッ!!」

冒頭、松坂や鈴木社長を裏から操っていた曽根屋のシッポを掴んだ取締局。一気に乗り込んで勝負をつける気のようですが、
今津博堂を大魔王ゾーマとするなら曽根屋は魔王バラモス級の大物です。
やはり一筋縄で行く相手ではないでしょう。おそらく今津との最終決戦を前にした最大の難関といった感じに…

「緊急ニュースです。本日午後三時、元総理大臣・民自党最高顧問 曽根屋康造議員が逮捕されました」

       ヽ(・ω・)/   ズコー
      \(.\ ノ

もう逮捕!?一瞬にして逮捕!?
今津に次ぐ大物のはずが捕り物劇完全カットで御用となってしまいました
もっと何か巧妙な知略戦が見られるかと思いきや、本編開始たったの1分で逮捕!そんなバカな!いつにも増して急展開すぎます



そして曽根屋逮捕の影響モロかぶりな大鹿建設。
ついこの間、社長が土下座してムリヤリ不祥事問題を沈静化させたばかりなのに
またもや曽根屋への闇献金がバレてしまい、マスコミからやいのやいのと集中攻撃です。

「揃いも揃ってなんの名案も浮かばんとは…!
 あの忌々しい内取が、明日早朝にも家宅捜索に乗り込んでくると言うのに!」

「ウワーン誰かいい案出してよぅ」と緊急会議を開いた鈴木社長でしたが、大鹿の重役達は名案どころかお手上げ状態。
家宅捜索で今までの悪事を記した裏帳簿が見つかってしまったら 大鹿はもう一巻の終わりです

「議長!すいませんが鈴木秀明社長解任の緊急動議をお願いしたい!」

そんな時、社長をかばうどころかとうとうその汚いやり方に愛想を尽かし、反旗を翻した人物が!

「かつては技術の大鹿と謳われた我が社も、ものづくりそっちのけで悪事の温床と成り下がっとる。
 こうなった責任はワシら経営陣にもあるが、まずは社長が解任されるのがスジかと思います」

「袴田…!それ相応の覚悟があっての物言いだろうな!」

「覇王黒龍会を動かして口封じでもするんですか?面白い!」



社長に真っ向から食ってかかる袴田さん!それにしてもカットインが絶好調すぎます
袴田さんの手の中に顔がどーん!この超演出もついにここまできたかという感じが…


残念ながら賛同者には恵まれず、袴田さんの主張は棄却されてしまいます。
しかし会議の内容を盗聴していた財前に裏帳簿の在り処がつつぬけ!
いまだに運転手に変装して社長に近づいていた財前でしたが、とうとうそれからもおさらばする日がやってきました

「いやぁ〜緊急役員会議は大変でしたなぁ〜。社長がいなくなっても、あの袴田さんなら
 大鹿を健全に再生してくれるでしょう。まだああいう役員さんが居て私も安心ですよ」

「き、貴様!?なぜ貴様がそれを知っている!」

「地下三階に隠し倉庫があったとはねぇ。そこにあった裏帳簿は、
 うちの潜入捜査官がさっき押収してこの車に積んでおいた!」

「ま、まさか貴様…!内角権力犯罪強制取締官…財前丈太郎!?」

Da Bomb!



い、いやあの、だっぽんはいいから前見て運転してください!
高速道路で後ろ見ながら片手運転って!恐くて乗ってらんないよ!




裏帳簿のおかげで鈴木社長もめでたく逮捕。財前自ら曽根屋とまとめて地獄の取調べ開始です。
さあ覚悟しな!てめえら悪人にはもはや人権はないぜ!おそらくは情け無用の厳しい取調べが…

「ん〜〜、いい肉だ」



!?
こ…このVIP待遇は一体何ですか!?取調べと言えばせいぜいカツ丼じゃないんですか!?(えー
取調べっていうかほとんど会食じゃないですか…

「敵を宴でもてなし、その出方を見て敵の技量を測る。死線をいくつもくぐり抜けんと出来ん芸当だ、
 さすがは財前と言っておこうか」

「さすが肝が座ってやがる。かつて一国の首相を務めただけのことはあるねぇ」

「ふん…日本の建設投資額は70兆円を超え、国内総生産の約14%を占める。
 その受注の半分は公共事業だ…国や地方自治体と建設業界の関係は、自ずと密接にならざるを得ない。
 それを君らは権力犯罪だなんだとメスを入れ、禁断の火種を投げ込もうとしている!」

「…だから国のために保釈しろと言うわけか?」

何を言い出すかと思えば、「俺たちは国の利益に貢献してんだからさっさと保釈しろよ」と語る曽根屋。
財前の前に黙って頭を下げますが、ゴメンなさいで済めば警察はいりません

「見ろ!曽根屋先生が国を思って、ここまで保釈を求めておられるんだ!
 確かに闇献金や談合は罪かもしれん、だが!
 公共事業費を政官に還流させれば皆が幸せになれる。
 それがこの土建国家が作り上げてきたシステムなんだ!
 誰も悪くない!だからもう我々をイジメないで…」



ドグシャアアアア!!

ゴチャゴチャと屁理屈を並べくさって!男なら拳ひとつで勝負せんかい!!

「そもそも公共事業費は!国民の税金だろうがァッ!
 日々額に汗して働いてる庶民の金をふんだくり!
 無駄な道路やダムを作ったあげく、自分達だけ甘い汁を吸いやがって!
 何が誰も悪くない、イジメないでくれだぁ!?ふざけんなァッ!!」

「き、貴様!本気で民自党と建設業界を潰す気か!?」

Da Bomb!潰れるなら潰れちまえよ!
 自分たちの手で変革する気がないのならな…!」

てめえら腐った人間がのさばる日本にはさせねえよ!と真っ向から曽根屋達を否定する財前。
それはいいんですが結局取調べになってねえよコレ!討論会じゃないんだから!




しかし曽根屋と鈴木社長が捕まって今津博堂は完全に怒り心頭。
総理大臣の所へ直接出向くと、銃まで持ち出して総理を脅しつけて内取を潰すように命令します。
民自党の一員である総理は逆らうこともできず、やむなくマスコミに言論統制を敷くことに…

「内取は非常に巨大な捜査権限を持っていますから、戦前の特高のように暴走していく危険があります」

「私も同意見ですね。内取の巨大な権力と暴力が事実を捻じ曲げ、
 手柄欲しさに多くの無実な人間を罰していく可能性があるでしょうなぁ」

たった数時間前まで内取を絶賛していたマスコミが、あっと言う間に手のひらを返して全面的に批判一辺倒に!
マスコミのバッシングに影響されて、一般市民も「ふざけんじゃねー内取」と一気に抗議運動開始。
犬も歩けば棒に当たると言いますが、財前も歩けば石に当たるといった状況です。情報ってのは恐いもんだね…




さらには、「内取創設に関わった大先輩」笹野さんという人までテレビで内取を批判する始末。
しかしなぜか、財前に向けてその笹野さんからの呼び出しが…

「招待を受けてくれてメルシー。ムッシュ財前」

「内取批判報道の急先鋒であるアンタにお会いできて光栄だ…!」

「はっはっはっ。命を賭して正義を貫き通しているのに、世論から目の敵にされるのは
 さすがにこたえますかな?若くて無鉄砲な君にとってはいい薬だと思いますがねぇ」

「はぁ…?」

「ああでも言っておかねば、今津博堂に私たちの存在が勘付かれるのだ」

突然マジ顔になって「内取への批判は今津に自分達の行動を悟られないようにするため」だと明かす笹野さん。
ふーむ本当のところは財前たちの味方だったのか…敵を欺くには味方からってやつでしょうか



それにしても笹野さん眉毛つながりすぎ  これじゃこち亀の両津だよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「藤堂は君に何も話していないようだね、内取創設を陣頭指揮した影の創設者が
 あのホテルで君を待っている!」

「ヘェ…上等じゃねえか!」

なんと笹野さんの用件とは、かつて活躍した内取創設者と財前を対面させることにありました。
内取の創設者と言えば、ちょうど今津博堂とは対極に位置するような人物でしょうか。
この土壇場で登場するとは、よほど重要なカギを握ってることは間違いなさそうです。泣いても笑っても次週最終回!


■内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎11話 「完結者…エンダー」

「泣けて来るね〜え、内取の生みの親に会えるってのは」

笹野さんに連れられて高級ホテルへとやってきた財前。
エレベーターの隠しスイッチにより秘密の部屋へと案内され、いよいよそこに待ち受ける内取創設者との対面が…

「えーらやっちゃえーらやっちゃよいよいよいよい!」

「なっ…なんだこりゃあ!」



扉が開くとなぜだかそこは飲めや歌えのドンチャン騒ぎ。
何これ部屋間違えたのと違う?とあっけに取られる財前でしたが、その時ひときわ目立つ爺さんに目が留まります

「お〜君が財前君か」

「ご…五島田元副総理!」

この爺さんこそ財前を招待した張本人!内取創設者の五島田元副総理だったのです
ただ今津博堂の下にいる曽根屋が元総理なので、
どうもインパクト的に今津>>曽根屋>>五島田副総理という印象が…(えー
いっそのこと国連総長みたいな人が出てきてもよかったんじゃ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン





「しかし爺さんが権力犯罪取締法を立案し、内取を創設したとはねぇ」

「ほほ、驚いたか。肩書きだけでは人は動かんし改革などできん。
 ワシが官房長官時代に唱えた五島田五箇条を君は知っとるかね?」

「キョーミないねぇ」

さっそく丁重なもてなしを受けて言葉を交わす2人でしたが、横柄な態度で話に乗ってこない財前。
五島田五箇条って言うとあれじゃないですか?
一つ・腹ペコのまま学校へ行かぬこと
一つ・天気のいい日は布団を干すこと
一つ・道を歩く時には車に気をつけること
一つ・他人の力をアテにしないこと
一つ・土の上を裸足で走って遊ぶこと

そうウルトラ五つの誓い:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ムッシュ財前、無礼は慎め。この五島田先生無くして内取の創設は…
 おい!私の話を聞いているのか財前!」

「ウィームッシュ。もったいぶって何の話を聞かせるのかと思ったら、そんな話か」



オヤジどもが説教長いんだよ!と言いたげにうんざりした表情の財前。3人の間にイヤ〜な空気が流れます

「内取創設者だとか言いながら、結局は今津博堂におびえ
 我が身可愛さに自ら創った内取を批判しやがる!
 おかげで現場の俺たちは矢面に立たされ、世論からは袋叩き!
 やってらんねえゼッ!」

もはや財前は完全にヘソを曲げてしまいました。「偉そうなこと言って結局お前ら高見の見物じゃん、おめでてーな」
不満をぶちまけると、黙って聞いていた五島田先生が怒りの表情で財前に吠える!

「情けないことを言うな財前!今や国の舵取りをすべき政治は腐敗を極め、
 国民から憤怒と侮辱の目を向けられておる!
 誰かが圧倒的な権限をもって、自己浄化せねばこの国は滅びる!
 
なのに君はなんだ?矢面に立たされるのが嫌でちゅ?
 世間から袋叩きにあってまちゅ〜?まるで女学生だな!
 そんな軟弱な奴に内取がつとまる訳がない!辞めろ!辞めてしまえ!」

「言わせておけばこのクソ親父ィィィッ!!」

とうとう悪口合戦に敗北した財前は、怒りに任せて右手を思いきり振りかぶる!あーそんな!相手はおじいちゃんですよ!
しかしその時、周囲で踊り狂っていたおっさん達が一斉に財前に向けて銃口を!

「なーんちゃって。降参降参、やはり皆さん立派なモノをお持ちで」

途端に振り上げた拳を開き、ヒラヒラとハンカチを振る財前。今までの拗ねた態度はおチャメな芝居だったのです
それにしても財前、銃に囲まれるのってこれで何回目ですか。何だか2話に1回は囲まれてる気がするぞ

「どうやら俺が落ち込んでると勘違いして励ましてくれようとしたようだが…余計なお世話だぜ、爺さん」

「ふふふ…これは失礼なことをした。ならば今まで通り、憎まれ役に徹してなさい」

Da Bomb!じゃ、こいつは貰ってくぜ」

五島田先生との話を終えて、ちゃっかり高級そうな酒瓶を持って帰ろうとする財前。慌てて五島田先生が引き止めます

「こりゃ!年寄りの楽しみを奪う気か?」

「五島田五箇条一つ!私益を忘れ国益を思え!
 一つ!真実だけを報告せよ!
 一つ!恐れず意見具申せよ!
 一つ!何事も自分の仕事と思え!
 一つ!命令が出れば即刻従え!」

「なんと…」

「守りたいものは俺も一緒。五島田五箇条、肝に銘じておくぜ」

「興味がない」というのはやはり真っ赤なウソ。その場でウルトラ五つの誓い 五島田五箇条をすらすらと暗唱してのける財前。
五島田先生があっけに取られている間に、まんまと酒瓶をお持ち帰りすることに成功します



さらに酒瓶だけでは飽き足らずエレベーターガールまでお持ち帰り
エレベーター内のわずか数十秒で口説き落とすとは、財前…恐ろしい子!





とはいえいまだに内取はあらゆる批判のまっただ中。まだまだ前途多難です
そんな中、アンチ内取の流れを利用して今津博堂が内取潰しの策を実行に移します

「大鹿建設に会社更生法を申請させる。大鹿建設倒産の元凶は内取だと言論統制すれば、
 批判の論調はさらに強固になる…そして忌まわしい内取を完膚なきまでにぶっ潰す!」

内取を道連れにするためあえて大鹿を潰す!今津はすぐに大鹿の重役に手を回し、その倒産はもはや秒読み段階に!
しかし大鹿の社員には、なんとか会社を立て直そうと不眠不休で働き続けるガッツマン達が多く残されていました。
財前達はそんな社員達をかき集めると、彼らに大鹿再生の秘策を授けることに…





「間もなく我が国最大の総合建設会社、大鹿建設の会社更生法申請の記者会見が行われます!」

「えー…昨晩臨時取締役会において、次期代表取締役社長に選任されました、袴田邦弘でございます」

そして運命の倒産発表の日。しかし会見場に姿を現したのは、なんと前回社長に反旗を翻した袴田取締役!
次期社長となっただけでなく、「あくまでも自主再建を目指す」と言う袴田さんに会見場は騒然となります

「つ、つまり会社更生法を申請しなかったということですか!?」

「ええ、新たに支援していただけるビッグスポンサーが名乗りをあげてくれたおかげで…
 お呼びしております!内閣強制取締局・財前丈太郎取締官です!」



な、なんだってー!大鹿再生のために一肌脱いだスポンサー!それはなんと財前!
ゴールドブラックカードか!?ゴールドブラックカードは会社の支援をも可能にしてしまうのか!?

「お…大鹿を倒産寸前に陥れた内取が何故!?」

「破産寸前に陥れたのはこれまでの無策無能な経営陣であり、
 大鹿建設を食い物にしてきた政治家や裏社会です。それをお忘れなく」

財前の敵はあくまでも権力犯罪を犯す巨悪ども。
大鹿が健全な再生を目指すつもりであれば、喜んで協力するつもりのようです

「待ってください!国家機関である内取が資金援助ということは、
 国民の税金じゃないですか!」

「ご心配なく…税金はビタ一文使いませんから」

「えぇ!?じゃあ援助資金はどこから…」

「それは…権力を乱用し、私腹を肥やす巨悪どもの財産からだァ!!」



な…なにぃぃぃぃい!?いやちょっと!それはちょっと!ちょっと待ってくださいよ!
ゴールドブラックカードと違うんかい!巨悪どもの財産使う気ですか!
というかそれって元々国民の血税だよ!国民から金を搾り取るから巨悪なんですよ!

「我々はこれからも権力犯罪を取り締まり!
 そこから没収した財産の全てを再建につぎ込んでいく!
 政治家や官僚はもちろん、マスコミのトップも例外ではないッ!
 そのためにも、大鹿から闇献金の全てを明らかにしなければならない!」

「我々はこれまでの不正の全てを情報公開し、
 新たにゼロからやり直す所存でございます!」

♪燃やしてくれ〜ゼロの気持ち〜♪

「ゼロからやり直す」と同時にゼロの気持ちがかぶる!これいい演出じゃないですか



そして記者達の顔に財前が次々映りこむという謎カットインを連発しつつ、財前は巨悪どもに向けて挑戦状を叩きつける!

「公僕であることを忘れ、私利私欲で公権力を乱用し…!
 この国を私物化する巨悪を!
 内閣!権力犯罪強制取締官の名において
 片っぱしから撲滅することをここに誓うッ!!
 テレビの前でふんぞり返っている巨悪ども!
 首を洗って待っていやがれッ!」

「「Da Bomb!!」」



64分割&ダブルだっぽんキター!!
ステレオ音声を用いた多重だっぽんでフィニッシュ!内取の戦いはこれからだ!

内閣権力犯罪強制取締官 財前丈太郎・完

「この物語はフィクションであり、実在の個人・団体・出来事と一切関係はない。
 しかし、今日もどこかで弱者を追い込む権力犯罪は行われているのだ」

最後に藤堂局長の一言が…って「今日もどこかで」と言いつつ実写の国会議事堂をモロに映しまくりです
どう考えても明言してるじゃないですか!「国会議事堂は権力犯罪の巣窟です」って言ってるのと全然変わらんではないですか!

そしてエンディングテーマはこれまでの人物総登場という特別仕様!
サブキャラもてんこもり。財前と一話で戦った神父とか、内山さんの幼女とか副局長の幼女とか幼女(以下略



「財前なんてアニメ化してもコケるの確実じゃねーか」と最初は完全にナメていたこの作品でしたが
終わってみれば個人的に今季ナンバーワンの出来でした。
作画の質は低かろうと、見る側を飽きさせない超演出・超展開の連続で最後まで楽しめました
今津との決着はすがすがしいほど投げっぱなしで終わってしまったわけですが、
全部まとめようとして最後グチャグチャになったゼロの使い魔みたいな例もあるので、
投げっぱなしでもこれはこれでいい最終回だったんじゃないかと思います

あとなにげに声優陣の演技がレベル高かったですね
桃白白の今津、星一徹の曽根屋、安西先生の松坂、魔人ブウの望月さん、ドズル・ザビの内山さん、デカマスターの藤堂局長などなど
大ベテランがぞろぞろと揃っていたおかげで、演技の方はまったく心配せずに見れました
女性キャラが大半の萌えアニメでは、なかなかこうはいきません
まぁ入江沙綾というスーパー棒読みグラビアアイドルも中にはいましたが…(えー
でもやはり一番良かったのは財前の声優でしょうね。お世辞抜きに声がもうカッコいいのなんのって
さすがニンジャレッド。今回声優としては初主演だそうですが、これを足がかりにどんどん活躍してほしいもんです






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