■ゼロの使い魔10話 「姫君の依頼」


「あなた達にお願いしたいことがあるのです…私はゲルマニアに嫁ぐことに致しました」

「なんですって!?よりによって、あんな野蛮な成り上がりどもの国に!?」

「私はトリステインの王女、国のためにこの身を投げ出すことなど厭いはしません。ですが…
 その前に、ある物を回収して来て欲しいのです」

「ある物…?」

「私がアルビオン王国のウェールズ皇太子に宛てた一通の手紙です。
 その手紙のことが世間に知られれば…この縁談は破談になってしまう」

やはり極秘の頼み事があってルイズの元へやってきた姫様。その依頼とはなんとラブレターの奪還でした。
姫様の嫁ぎ先がキュルケの故郷というのが気に入らないルイズでしたが、姫様の頼みとあらば!と承諾しようとすると…
話はすべて聞かせてもらったぞ!

「お話は全て伺いました。このギーシュ・ド・グラモンにも仰せつけ下さいますよう…」

なんと盗み聞きしていたギーシュが俺も連れてってくれようーと乱入!
前回に続いて、またもギーシュと一緒に遠出の旅をすることになってしまいました




そして旅立ちは2日後と決まり、その日の晩は普段通りルイズの下着を洗濯する才人。
そこへやって来たのは、浮かない表情の腹黒さんでした。

「あの…すいませんでした、惚れ薬のこと本当だったんですね…私、才人さんに失礼な事を…」

はっはっは。腹黒の言い訳はきこえんなー!(えー


C原哲夫・武論尊/集英社

今さら謝るくらいなら、才人が弁解した時少しでも信じる素振りを見せて欲しかったかな。
完全にホラ吹き扱いされたうえに、「あんたとは元々何もないでしょ?」とか言われちゃなぁ。
ここで才人が「いやぁ気にしてないよ。シエスタとは元々何もないんだから」とか返せば面白かったんですが(えー
あっさり許してしまうところは、まるでウルトラマンエースの申し子と言うか何と言うか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン




そして翌日。才人は今まで気になっていた「ガンダールヴ」について詳しい話を聞きに、コルベール先生の元を訪れます

「魔法は火・水・風・土の4系統ではなく、元々は5系統ある。その失われし一角こそ虚無の系統。
 ガンダールヴとは伝説の虚無の魔法使いの使い魔のことなんだ。
 だが現在において、虚無系統の魔法は確認されておらん。
 君の手に現れたルーンはガンダールヴのそれと非常に良く似ているが、
 虚無の魔法使いが存在しない以上、君がガンダールヴという確証もないなぁ」

「主人が伝説どころか、あれだからなぁ…」



へっぽこルイズが伝説の魔法使いだなんて、んなバカな…とその可能性を否定する才人達でしたが、
以前ルイズが学院宝物庫の強力な防御魔法をブチ破ったところを見ると、その虚無の魔法使いだということは十分ありえそうですね。
ただ、虚無の魔法って聞くと主役が使う魔法って言うより
ラスボスとかが使いそうな邪悪な魔法ってイメージがあるのがなんとも…(えー




その日の晩。次の日の出発を前に眠りにつくルイズ達でしたが、ルイズは任務の責任の重さにプレッシャーを感じていました

「アルビオンのウェールズ皇太子と姫様は従兄妹同士なの」

「従兄妹で幼なじみってわけか」

「魔法もまともに使えないのに、こんな重大な仕事…私なんかに出来るかどうか…」

「心配しても始まんねえよ、今までだってどうにか乗り切って来たじゃねえか」

「あんたは気楽でいいわね…」

「…あのさ」

「何よ」

「何かあったら俺が守ってやるよ」

「そっ…そんなの当たり前でしょ!使い魔なんだから!」



ディ・モールト!ディ・モールト!(非常に非常に)良いぞッ!
ツンデレの魔力は凄いな、何度見てもハァハァさせてくれる(えー




そしてとうとう出発の朝。姫様が手配した「護衛の者」とやらの合流を待つルイズ達。
その時、ギーシュの後を追って使い魔のデカモグラがひょっこり顔を出して…

「ああ〜、僕の可愛いヴェルダンデ!この間黙って湖に出かけてしまったから、
 また置いてけぼりにされると思って…」

べ…べるだんで?モグラの名前がこれとは、女神さまファンからしたら何かフクザツそうですね(えー
「こんなアニマル連れて行けるかよ」とそっけない態度のルイズでしたが、その時ヴェルダンデが突然ルイズを押し倒す!



えらいことになった!早く去勢しなきゃ!(えー
発情期!?発情期に突入したのか!?と思いきや、ヴェルダンデの目当てはルイズの指輪だったようです。
しかしルイズが襲われてることには変わりありません。誰かお助けー!

バヒョオオオオオオ!

その時、ルイズを守るように突風がヴェルダンデを吹き飛ばす!
そこに現れたのは、グリフォンに乗ったダンディなヒゲのおじ様でした

「アンリエッタ様から君達の同行を命じられた、グリフォン隊隊長・ワルドだ。
 ルイズ…驚かせてすまない。僕の許嫁が襲われているのかと思ってね」

「お…お久しぶりですわ、ワルド様…」

あんですとー!?(゜д゜;)ここに来てルイズの許嫁が登場!貴族となればこういう相手がいて当前なんだろうか…
それにしても、ヒゲのワルドとロリなルイズが許嫁ってヴァン師匠アニスが許嫁ってくらい違和感が(えー

超エリートのワルドとの旅にワクワクが止まらねえー!のギーシュ。対して才人はルイズを取られてしまってご機嫌斜め。
そして早朝から夕方までの長い旅路にも関わらず、ずっとルイズをお姫様抱っこしていくワルド。
なんという腕力!こいつは疲れってものを知らないのか!ドラクエ1の勇者じゃあるまいし!(えー




そして一行はアルビオンへの中継地点、港町ラ・ロシェールに到着。
ここで一泊してから船に乗っていくようですが、いまだに仏頂面の才人にルイズが弁解します

「あのね、言っとくけど…許嫁って言っても親が決めたことなのよ」

ふーん…その割にはゆうべはおたのしみでしたね(えー
「親が決めた」とは言いつつ、結局まんざらでなさそうなのはどうなんでしょうか

「ふーん」

「…ふーんって何よ」

「キザだけど、今まで会った貴族の中では一番まともそうだし、良い人じゃないか」

「そ、そうよ!子供の頃から憧れてたんだから!ご両親を早く亡くされて、
 苦労して魔法詠師隊の隊長になったんだから!あんたみたいな…」

「…」

「…な、何よ」

「ま、あれだ。俺が付いて来ることもなかったって言うか…」

「…使い魔なんだから一緒に来るのは当然でしょ!?」

いつも通り「あんたなんか…」とツンツンした物言いをしてしまったルイズ。
しかし才人はかなり深刻に考え込んでいたらしく、本当に自分はワルドに取って代わられたように感じていました

「はあ…なんだかな…」

「なんだオメェ、ルイズに惚れてたのか?」

「惚れてねえよ」

「じゃあ何でそんなに落ち込むんだ」

「俺が守ってやるなんて…カッコいいこと言わなきゃ良かった」

「ルイズを守るためにここにいる」という使い魔としての信念が揺らぐ才人。
単にウワーン俺の女を寝取られちゃった・゜・(ノД`)・゜・では済みそうにありません




食事時になっても才人の気分は晴れないまま。当然会話が弾むわけもありません

「人間の使い魔を呼び出すなんて、さすがルイズだ」

「ワ、ワルド様までそんなこと…」

「いや、皮肉を言ってるわけじゃない。これはね…凄いことなんだよルイズ。
 …君達は決闘をしたそうじゃないか?」

「んぐ!?あ、あれはですね!」

「才人、剣を持ったのはその時が初めてだったというのは本当かね?」

「ええ、まあ」

「破壊の杖を使って土くれのフーケを捕えたと言うが、これも事実かい?」

「一応…。お詳しいんですね

「立場上色々細かい情報が入って来るんだ…それで君に興味を持ってね。
 ぜひとも手合わせを願いたいと思っている。船が出るのは明日の夜…
 何もせずに待っているのも退屈だろう。もちろん無理にとは言わないが」

「…別に。いいですよ」



あれよあれよと話がタイマン勝負の方向に!ムシャクシャしている才人はあっさりそれを承諾してしまいました
それにしてもルイズの召喚を特別視していたり、才人の能力をあれこれ聞いてみたり
明らかに裏がありそうですねワルド。名前もなんかワルっぽい感じだし:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「さあ、そろそろ部屋に行くとするか。ルイズ、おいで」

「部屋…って!?」

「そ、そんな、ダメよ!まだ結婚してないんだし…」

「いいじゃないか、許嫁なんだから」

な、なんだとぉぉ!?まさか大事な任務の前日におっぱじめるつもりですか!
ば、ばかものが!こんなことで体力を消費するつもりか!というかそれ以前に、許嫁とは言え学生相手に子作りだなんて…
しかし「大事な話があるんだ」とこっそりルイズに耳打ちするワルド。
ああ、部屋に行くって言うのは単なる口実…なんて人騒がせな奴なんだ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン




その後ギーシュもナンパに出かけてしまい、ゲキリュウケンと2人になってしまった才人。
仕方ないので、またガンダールヴについて尋ねてみると…

「なあデル公、ガンダールヴって知ってるか?」

「なに今さら言ってやんでえ。おめぇがガンダールヴでなくて何だってんだ。
 六千年前も今も、俺の相棒はガンダールヴに決まってらあ」

「…武器屋のバーゲン品をたまたま買ったんだぞ?」

「この世に偶然なんてねえ。おめぇさんは俺の相棒だ、だから俺はここにいる」

「…武器を自在に操る力か…」

「言っとくがな、武器として作られたモンだけだ。この間の金ピカの剣みてえな、
 飾り物として作られたモンは意味がねえ」

「じゃあさ、お前を抜けば勝てるのかな…あのワルドにも」

「アホか。そりゃおめぇ次第だろう、俺は使われるだけだ」

ほー…今まで漠然と「紋章の力」ってぐらいにしか思ってませんでしたが、才人のアレは「武器を自在に操る紋章」だったんですね。
ただ、2人の話だとゲキリュウケンを抜けばいつでも紋章発動するみたいなニュアンスですけど
品評会の時は抜き身でも素振りすらできなかったじゃないよ!
実戦でないと発動しないとか?まあとにかく、これからの戦いでは紋章不発の心配はしなくてよさそうです




一方2人っきりで部屋に向かったルイズ達。
ワルドの大事な話とは、なんと「この任務が終わったら結婚しよう」という正式なプロポーズでした。
そしてやっぱりまんざらでもない態度のルイズ。チューできそうな雰囲気になると、目を閉じるのも顔を近づけるのも自分から…
なんてこと!ガイキングみたくこのアニメでもヒロインは脇役のものになってしまうのか!?(えー
しかしチューの寸前、「君は僕が守ってあげるよ」という言葉に才人の同じセリフがフラッシュバック。
ルイズは思わず才人の名前を口にして、チューは未遂に終わってしまいます
ギリギリで踏みとどまるのがルルとは違うところだなぁ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「…君の心に、誰かが住み始めているみたいだね」

「違うの、そんなことない!聞いてワルド様!」

「いいさ、今返事をくれとは言わない」

そして部屋を出て行ってしまうワルド。うーん…ここは普通に「ごめんなさい」だけでよかったんじゃないか?
なんだか凄くキスが名残惜しそうでルイズが悪女っぽい:;y=_ト ̄|○・∵. ターン




そして翌日、男のプライドを賭けて才人とワルドのタイマンが開始!ゴーレムを倒したほどのパワーとスピードを持つ才人でしたが、
長門とキュルケに敵わなかったように、対人戦のテクニックとなるとまったくの経験不足。
才人の太刀筋はすべて見切られ、反撃に転じたワルドの魔法であっさりと一本取られてしまいます

「君の腕では本物のメイジに勝てない…つまり君ではルイズを守れない!」

「ぐ…っ!」

自分の存在意義を真っ向から否定されてしまった才人。このどん底から這い上がることができるのか?次回に続く!

というか今回のルイズの態度は正直いただけなかったなぁ…
才人はハーレム状態になってても、ルイズのために体を張ったりなんだかんだで一番ルイズに尽くしてますが
ルイズはワルド寄りの態度と発言ばっかりで、時たま「なんで嫉妬しないのよ」みたいな視線を投げかけるだけっていうのは…
私が才人なら任務ほっぽって一ヶ月くらい放浪の旅に出るね(えー
ツンツンするのはいいんですけど、才人が落ち込んでる時までそれを続けるのは
いくらなんでも時と場合ってもんがあるというか、さすがに空気読めてないというか…
前回惚れ薬で超デレデレだっただけに、ギャップで余計そう感じるのかなぁ


■ゼロの使い魔11話 「ルイズの結婚」


ワルドとの戦いで使い魔としてのプライドをバラバラに砕かれてしまった才人。
その日の夕暮れ時となってもまだ、自分の無力さを噛み締めたまま立ち直れずにいました。その目にはうっすらと涙が…

「…泣いてるの…?」

「放っとけ…!」

「相手は魔法衛士隊の隊長よ、陛下を守る守護隊長なのよ!負けたって…」

「そんなんじゃねえよ…!空を眺めてたら、もう一生帰れねえのかなって涙が出てきただけだ」

「と、とにかく!このハルケギニアにいる間は私の使い魔なんだからね!
 身の回りの世話もしてもらうし、私も守ってもらわないと…」

なんとか才人に立ち直ってもらおうとするルイズでしたが、
これもツンデレの悲しいサガか、素直に励ますことができずに「お前の仕事しっかりやれや」みたいな言い方しかできません
しかしあれほど「ルイズを守れない」と思い知らされた才人にとって、私を守ってというのはタブーそのもので…

「ワルドに守ってもらえよ…」

「やっぱり負けたこと気にしてるんじゃない!いい加減になさいよ、男でしょ!?」

「うるせェッ!!

とうとうルイズの言葉をさえぎるように怒鳴り散らしてしまった才人。
言葉を失くすルイズを見てバツが悪そうな才人でしたが、すぐにプイッと目をそらしてしまいます
才人のつれない態度に、ルイズは一言だけ残してその場を去って行くのでした

「私…ワルド様と結婚するわ」




日が沈み、アルビオンへの船が出港する時間になってもそこから戻らない才人。ギーシュが呼びに来てもテコでもそこを動きません
その時、そんな2人の元に思いもよらない訪問者が…

「フッフフフフッ…!」

「フ、フーケ…!?何しに来やがった!」

「牢屋に入れられたお礼を…言いに来たんじゃないッ!」

なんとその場に現れたのは脱獄したフーケ!またもやゴーレムを呼び出し才人に襲いかかります
ギーシュも才人を援護しようとするものの、やっぱりこのレベルのメイジ相手では戦力になりません(´・ω・`)
やむなく一人でゴーレム相手に戦う才人。しかし、ロケットランチャーがない以上ゴーレムの再生能力を上回ることができず…

「何をしても無駄よっ!」

キュドオオオオ!!

「な…なんだ!?」

その時、攻めあぐねる才人を助けるように強力な炎弾がゴーレムを直撃!下半身を潰されてゴーレムは行動不能に!
魔法の飛んできた方向に目をやると、そこに居たのはキュルケと長門。
才人達が学院を出発する時ワルドを見かけたキュルケは、「ウホッ!いい男…」と長門を連れてここまで追ってきたのです

それにしてもキュルケ、以前ゴーレムと戦った時はまったくダメージを与えられなかったのに
今回は一発で下半身を粉砕ですか!なんだかえらくパワーアップしてないですか!?

「強ぇーっ!!私のゴーレムが――相手になんねぇーっ!!」

「おいおい…おまえさんほんとにキュルケか?ちっと強すぎやしねぇかよ…」

「夏休みのおかげさ、夏休みの間タバサの実家でじっくりと休んだ…
 おかげで魔力をたくわえ、たっぷりとイメージトレーニングをつむことができた
 強くなるには休養も必要だとおしえられたよ」

(C)細井雄二/講談社

とかこんな感じでパワーアップを!?まさかイメトレでパワーアップを!?(えー

「ちっ、まあいい…!足止めはできた」

人が集まってきて騒ぎになってしまい、すぐにその場から撤退していくフーケ。
しかし才人は、最後の「足止め」という言葉が頭から離れませんでした。一体何の目的でそんなことを…?




ともかく宿へ戻ってみると、ちょうどその時才人達の頭上を1隻の船が飛んで行くところでした

「あ…あれは船か!?飛んでるじゃねえか!」

「当たり前じゃなぁい、アルビオンは浮遊大陸だもの」

「あれは僕達が乗るはずだった船さ」

ラピュタは本当にあったんだ!アルビオンは空飛ぶ国家だったのか…
才人達が戻ってくると同時に、すっ飛んで行った船の中にはもちろんルイズとワルドが。
宿主に問いただしてみると、ワルドは船に乗る前「才人たちは船に乗らずに引き返す」と勝手なことを言っていたようです。
ということはフーケに足止めをさせたのは…




そしてアルビオンへと到着したルイズ達はウェールズ皇太子の下へ。
姫様からの親書を渡して目的の手紙を受け取ったルイズでしたが、それでハイさよならとはいかずルイズには言いたいことが…

「あの、皇太子様…アンリエッタ様は亡命をお勧めになったのではありませんか?」

「…ミス・ヴァリエール。大使が親書の中身を知ろうとするのは越権行為が過ぎるな」

アルビオンは今貴族派の反乱によってひどい内戦状態。
皇太子達の王侯派はほとんど敗北寸前で、あとは勝ち目のない戦いしか残っていなかったのです

「これは単なる王侯と貴族の闘争ではない。レコンキスタ…この内乱の裏で糸を引く集団の名だ。
 貴族は奴らに踊らされているに過ぎない…私はアルビオンの王子としてこの国を守らねばならない。
 その代償が我が命であろうともだ…アンリエッタにはそう伝えてくれ」

「皇太子様…」

すでに国のために散る決意を固めていた皇太子。ルイズはその重い覚悟の前にかける言葉が見つからないのでした

というか皇太子様、このアニメの中でもブッちぎりの美形だなぁ 脇役にしておくにはもったいないぞ
なんだかデジモンセイバーズのトーマを100倍はカッコよくしたような感じ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン




「これで任務は終了だな。ルイズ、僕はウェールズ皇太子に結婚の媒酌をお願いしようと思う」

「そ、それってここで結婚式をするってこと!?そんな急に!」

皇太子の部屋から出てきた瞬間「今から結婚しようぜ」とムチャクチャなことを言い出すワルド。
親が決めた仲なのにそれを呼びもせずに勝手に結婚する気かよ!何考えてんだ!

「無理よ!まだトリステインに戻ってもいないのに…!」

「ダメだ。君は僕に…いや、我がレコンキスタに必要なんだ」

「レコンキスタ…!?それって…!」

「僕のルイズ…君は何も考えず、ただ従えばいい!」

その時、突然現れたワルドの仲間によって洗脳の術をかけられてしまうルイズ。
レコンキスタだかれんこんキスしただか知りませんが、ワルドはその組織の一員だったのです

そして出席者は皇太子の兵士だけという超味気ない結婚式が始まってしまいました

「新婦、ラ・ヴァリエール公爵三女ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 この者を敬い、愛し、そして夫とすることを誓いますか?」

(誰かが勝手に体を…!)

「ち…誓い…誓い…ま…」

(誰か…助けて!)

「ルイズゥゥゥッ!!」

その時教会のドアを開け放ち才人が乱入!才人の声を聞いた途端、ルイズは自力で洗脳を打ち破ってしまいました

「バカなっ…!呪縛が!なぜここが分かった!」

「姫様の指輪のおかげだ!」

「み、みたか…ヴェルダンデは一度嗅いだ宝石の匂いは忘れないんだ…!」

凄いじゃないか発情モグラ!!
前回ルイズにのしかかった時の指輪の匂いを追ってきたとは!てっきり単なるお色気シーン用の設定なのかと:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ルイズを返してもらうぞ!」

「衛士、そやつを取り押さえよ!」

「違います皇太子様、この男が…!」

才人の乱入で一瞬混乱に陥る式場。その混乱に乗じて、皇太子へと歩み寄ったワルドがその胸を一突きに!

「き…貴様…!?レコン…キスタ…!」

「皇太子様ァァッ!」

なんとここで皇太子様死す!ぐわー!一話だけで死んじまったよ・゜・(ノД`)・゜・せっかくの美形キャラが
事切れる瞬間、姫様と対の指輪をルイズに託して皇太子様は動かぬ屍に…

「い…嫌ぁぁぁぁっ!」

「許さねえ…!」

「フン、どう許さんと言うのだね?」

「よくも…ルイズの気持ちを弄びやがったな!」

「叶わぬ恋か?平民の貴様が貴族の娘に恋とは、愚か者が」

「知るかよ…!俺には平民も貴族もねえ、家族も家も何もねえ!
 あるのはルイズの使い魔だってことだけだッ!」

レーザーブレード起動!

紋章の光が剣へと伝わり光の刃が出現!才人はワルドに向けて跳躍すると、最上段から思い切り振り下ろす!

「そうだ相棒ッ!戦うのは俺じゃねえ、お前の心の震えが俺を振るんだ!」

ギャバンダイナミック!!

ズドアアアアア!!

才人渾身の一撃を食らって崩れ落ちるワルド。さすがの超エリートも撤退を余儀なくされてしまいます

「ちっ、まあよい…三つのうち二つの目的は果たせた。一つは潜伏中のウェールズを亡き者にすること、
 いま一つは手紙の入手、最後の目的はルイズ…君だったのだがなァ!」

手に入らないなら死んじまえーと教会を火の海へと変えるワルド!
あっと言う間に教会は崩壊を始め、才人達は脱出するヒマもなく瓦礫の下敷きに…

というか皇太子の兵士さんたちはどこへ!?
皇太子が死んだ瞬間は確かにワルドを包囲していたんですが、いつの間にか全員どっかへ消えてしまいました(えー
そしてまたもやキュルケと長門の魔法で窮地を救われた才人たち。
そのままシルフィードの背中に乗っかり、アルビオンを後にする一行でしたが
ルイズは度重なるショックで気を失ったまま泣いていました

「大丈夫だ…俺がついてる…」



寝込み襲ったー!!おいおい!寝てる相手の口を塞いだら息が苦しく:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
驚いて目を覚ましたルイズでしたが、そのまま才人からのキスを受け入れ身を任せるのでした。次回に続く!


■ゼロの使い魔12話 「ゼロの秘宝」

アルビオンから帰還してきたルイズ達でしたが、ワルドの裏切りにより姫からの任務は完全に失敗です。
さらにワルドに奪われた手紙が公開されてしまったことで、姫のゲルマニアとの縁談も立ち消えに…
思い人の皇太子を殺され、国のための結婚も破談となった姫。彼女に残されたのはもはや百合だけです(えー



「手紙を奪われ、目の前で皇太子様のお命も…!」

「この私に一番の責任があるのです、あのワルドを見抜けなかった…
 あの人の形見と遺言をありがとう…ありがとうルイズ…」

「姫様…」

結果として姫にいくつも辛いニュースだけを届けることになってしまい、自分の無力さを呪うルイズ。
そんなルイズを姫は一言も責めることなく抱きしめるのでした





学院に戻ってからも心ここにあらずといった感じのルイズ。パンツ一丁になりながら、のそのそと着替えを続けていると…

「よっと。ただいまー」

「え!?きゃあっ!!」

いつも着替えを手伝わされているので、何の遠慮もなく部屋に入ってくる才人でしたが
どっこいルイズは前回のキスで才人を意識しっぱなしです

「あぁ〜、まだ洗濯物あったんじゃねえか!ったく…」

(な、なんでそんな風にいつも通りに戻れるのよ!キスしたくせに…)

しかし何も考えていないようで、ルイズが落ち込んでいることには気がついていた才人。
洗濯物をかき集めながら、何気なしに励ましの言葉をかけてあげるのでした

「あのさ、元気出せよ。まぁ…俺にはこれぐらいの事しか言えねえけど…」

「才人…」

ぷちーん

と、思わず才人の方を振り向いたその瞬間。ルイズのパンツが切れるような音を立てて足元へするーりと…

「イヤアアアアアアアアアッ!!」

(C)荒木飛呂彦/集英社

パン ツー まる…いや、それどころじゃないものが丸見えに:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


すぐさま猛スピードで制服に着替えたルイズ。
才人さんよ、なめた真似してくれるじゃないのとのびのびになったパンツを手に、才人を問い詰めます

「ゴムが切れてるわねぇ…どういうこと?」

「と…と言われましても。あ…もしかしてあの時…」

洗濯の最中につい力を入れすぎてしまったことを思い出す才人。その瞬間、うなりを上げてルイズのムチが炸裂!

「ひいいっ!わ、わざとやったわけじゃねえって!」

「ご主人様の持ち物を大切にしない使い魔に、少し躾けするだけよ!」

「パンツ一枚ぐれえでいちいち躾けされてたまるか!?
 俺だってやりたくてやってるわけじゃねえんだ!」

「そうよねぇ、ご飯が食べられないから仕方なく使い魔やってるのよねぇ!」

「ぐ…そうだよ分かってんじゃねえか!」

「う…そんなに嫌ならここから出て行きなさいよ!」

「ああそうですかご主人様!」

まさしく売り言葉に買い言葉!まるで阿部ちゃんと女医のように会話のドッジボールを繰り広げた2人は、
心にもないセリフを吐いてケンカ別れしてしまうのでした





部屋を飛び出した才人が広場にやってくると、そこには実家へ帰省しようとしていた腹黒さんが。
ふと才人は腹黒さんの爺さんが異世界の人間だということを思い出し、そのことについて詳しく聞き出そうとします

「2匹の竜だって…?」

「はい。1匹は日食の中に消えて、
 残ったもう1匹の方に乗っていたのが曾お祖父ちゃんだって聞いてます」

「で、その竜ってのは!?」

「どこかに家宝として祀られてるって聞いてます、私は見たことないんですけど…」

んん…?なんだかよく分かりませんが、その爺さんは次元を越える竜に乗ってこの世界にやって来たってことですか?
助けたカメの背に乗って竜宮城に来たようなもんでしょうか(えー
でも道ばたで竜が苛められてるシチュエーションなんてあるわけないしなぁ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

その竜についてもっと情報が欲しい才人は、腹黒さんの実家へ同行を願い出るのでした

「あの時は嫌で嫌で仕方なかったのに…もう!どうしてこんなに気になるのよぉっ!」

その頃のルイズ。一話の才人との契約キスは心底イヤだったようですが、前回のキスはラブそのものだったようで…
とりあえず謝り方の練習をしながら才人を探し回ります

「『言いすぎたわ…ごめんなさい』 これじゃ主人として威厳がなさすぎね…
 『許してあげる、ありがたく思いなさい!』 ちょっとキツすぎ…?
 …どこ行っちゃったんだろ…せっかく人が謝ろうと…」

その時やっと才人の姿を見つけたルイズ。
しかし才人は腹黒さんと一緒に馬に飛び乗り、タルブ村へと向かうところでした

「あ…あの万年盛り犬!私にキスしたくせに!キスしたくせに!キスしたくせに!
 キスしたくせに…キスした…くせに…」

仲むつまじく去っていく2人を見てしまっては、もう謝るどころではありません
ルイズは自分と才人のキスに対する温度差をもどかしく思うのでした



「俺、ここで待ってるから」

「ここで?私の家にいらしてください、家の人にもちゃんと紹介したいですし」

「ちゃんと!?そ、それは何かと誤解を…!」

村に到着したものの、さすがに2人っきりで同年代の女の子の家に行くのは気が引ける才人。
さすが腹黒さんは家族公認の仲になって才人と接近するつもりだったようですが(えー
いさぎよく諦めて、家宝の地図だけを才人の下へ持ってくるのでした





「ここに竜がいるのか…」

「正しくは竜の羽衣という名前なんだそうです、それを使って曾お祖父ちゃんは異世界から飛んできたとか」

さっそく地図に示された竜の居所に向かう2人でしたが、
そこには宝見たさにやってきたキュルケ・長門・ギーシュ・コルベール先生の姿が!
そしてルイズもなんだかんだと理由をつけて、才人を追ってきていたのでした

「せ、先生の研究の助手で来ただけよ。別に追いかけて来たわけじゃないんだからね」

「なんにも言ってないだろ」

「変な誤解してるといけないから先に言っただけよ!」

「なんで俺が誤解するんだよ!」

結局朝の時と変わらず、やいのやいのと言い合いを続ける2人。
そうこうしているうちに洞窟を抜けると、そこには目的の家宝が収められている倉庫のようなものが…

「…」

「…?なに見てんだ、タバサ」

先生達が倉庫の鍵を開錠しようとしている間、長門は何かに気づいてしげしげと眺めていました

「見慣れない文字ねぇ…」

「…!?”海軍少尉佐々木武雄、異界に眠る”…」

「読めるの!?」

「日本語…!俺の国の言葉だ!」

そこにあったのは腹黒さんの曽祖父の墓でした。
やはりその爺さんは才人と同じ日本人、となれば竜とやらにもきっと手がかりが…
そしてとうとう鍵を開けることに成功し、竜の姿をおがむ時がやってきました

「こっ、これが竜の羽衣!?」

「こんなの見たことない…」

「う…嘘だろ…!?」



ゼロ戦だーーー!!
竜ってあなた!竜ってあなた!ゼロ戦!?ゼロ戦ですか!?
いやこれどう見ても竜じゃなくて鳥じゃないのとか色々言いたいことはあるんですが(えー
まさかこんな異世界でゼロ戦を拝むことになるとは…と感慨深げな表情の才人。
そして「もう一機のゼロ戦は日食の中に消えた」という話を思い出したコルベール先生は、
元の世界に戻る鍵は日食にあるのではないかと言い出します

「才人、君は元の世界に帰れるかもしれませんぞ!
 ”日食と共に現れ、一体の竜の羽衣は日食へと消えた”…
 もう一体、すなわちこれはなぜ帰れなかったのか?タイミングを逃した…と思われますな。
 空を飛んでいるうちに日食が終わって帰れなくなった…
 この竜の羽衣で日食に飛び込めば、再び異世界に跳躍できるのではないかと」

「え…!帰れるかもってこと!?」

(さ、才人が…いなくなる…!?)

目を輝かせる才人とは対照的に、才人が帰ってしまうと聞いて愕然とするルイズ。
というか第一話では「神聖なる使い魔の儀式を愚弄すんじゃねー」と、ルイズに才人を一生の相棒にするよう説教してたのに
元の世界に帰しちゃっていいんですかコルベール先生(えー





その後正式な手続きを踏んでゼロ戦を学院へ運ぶ一行。
「竜の血」と称して燃料の研究を進めていたコルベール先生のおかげで、ガソリンの心配をすることもありません
そして試しに才人が操縦席へ乗り込むと、ガンダールヴの紋章が輝きだして…

「これがラダー…こっちがピッチレバー…マジかよ本当に分かるぞ!」

「だから言っただろうが、おめぇは武器や兵器を自由に扱えるんだっつうの」

紋章の力でゼロ戦の操縦方法も丸分かりな才人。こんなものまで扱えるって便利だなー
チェーンソーみたいな武器なんだか森林伐採の道具なんだか分からんようなもの
扱えるのかどうか気になるところですね(えー

いやぁそれにしてもこの構図、
操縦桿がとてもいやらしいものに見えてしまうのは私だけでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
才人…なぜか君がとてもたくましく見えるよ…(えー


順調に才人が元の世界へ戻る準備が進んで行きますが、それを望まないルイズの機嫌はどんどん悪くなるばかり。
そんな中、ギーシュが息を切らせて町から戻ってきて…

「た、大変なことになったぞ!アルビオンが新国家レコンキスタと名前を変えて!
 このトリステインに宣戦布告した!」

なんとアルビオンだけの支配にとどまらず、ハルケギニア全土を掌握せんと動き出したレコンキスタ。
トリステインへの総攻撃が予定されているのは、奇しくも次の日食・才人の帰還の日!
ルイズ達の国そのものの危機が迫る中、果たして才人が選ぶ行動は?最終回に続く!



…とは言ってもやっぱり元の世界には帰らないラストしか想像できないなぁ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
「今から戦争なんて大変ですね、じゃあ僕は安全な自分の世界に帰ります」なんてのはさすがにないだろうし…
ところで今回、魔神英雄伝ワタルで言うところのエクスキューズミーみたいな場面切り替えがやたら多用されてましたね
なんだか最終回に向けてずいぶん慌ただしいなぁ…という印象が。
やっぱり1クールは短いね…(´・ω・`)もっと話数をかけてじっくり見たかったなぁ


■ゼロの使い魔13話 「虚無のルイズ」

「あのさルイズ…今先生がさ、日食が3日後にあるって…その時に飛ぼうって言われて」

「え…?」

次の日食の日に帰れると言われていた才人。しかしその日はたったの3日後。
あまりに急な話に、才人自身もかなり困惑している様子です。対してルイズの反応は…

「そ、そう、良かったじゃない!おめでとう。あんたあれほど帰りたかったんだもんね、
 上手くいくことを祈ってるわ」

「…ああそうかよ!」

こ…こらこら〜っ!そらだめだわよ、ルイズちゃん
それじゃあ2話前の展開と同じになっちまうじゃないの
(byテリー・ボガード)
あの時も素直でない一言から仲がこじれて、キスの後に仲直りしたばかりなのに…
また同じ事をやらかしてしまいました。さすがに少しは反省を活かして欲しかったなぁ





「3日後…かぁ…」

「情が移っちまったか?」

「…誰があんな奴!」

「奴?俺はこの世界のことを言ったんだがなぁ」

「い、いきなりで気持ちの整理がつかないだけだっての!」

夜になってもこの世界との別れに決意が固まらない才人。眠れない夜をゲキリュウケンと語らいながら過ごします

「なぁデル公、俺がいなくなったらお前はどうすんだ?」

「また古道具屋で寝てるさ。何も変わりゃしねえ」

「俺もこの世界の住人じゃねえし…帰っちまえば戦争なんか関係ねえんだよな…」

「ああ…その通りだ」

この世界がどうなろうと知ったこっちゃねーぜとつぶやく才人でしたが、
その言葉とは裏腹に、頭の中を巡るのはルイズと過ごした思い出ばかり。何もかも忘れて帰るにはあまりにも愛着がありすぎました





翌日。才人が目を覚ますと部屋にルイズの姿はなく、そこには一枚の書き置きが…

「…ん?なんだコレ、デル公読めるか?」


(C)細井雄二/講談社

あんたクビ!
どこへでもお行きなさい!
ルイズ 

↑と知らない文字で書いてある

ルイズはレコンキスタとの戦いに備えて、すでに魔法学院を後にしていました。
それというのもトリステイン軍を率いるのが姫様であるため。「戦えばトリステインの全滅確実」という
レコンキスタとの戦力差に、姫様以外のお偉いさん方は皆指揮を取ることを拒んでいたのです

「あなたがいてくれて心強いわ、ルイズ・フランソワーズ…」

って…ひ、姫様?他の兵士達は重点的に胸元を固めているのにその無駄にエロい格好はなんですか?
なぜに一人だけ恐ろしく無防備なんですか?ほんとにやる気ありますか?(えー





そしてとうとう開戦の日。大方の予想通り、空中を飛ぶ巨大戦艦相手にトリステイン軍は為す術がありません
唯一空中戦を行えるグリフォン部隊も次々に撃ち落とされ、
飛竜に空中から一方的にいたぶられるマイトガインのごとく、もはやトリステインは蹂躙されるしかありません

そして日食の時間が刻々と迫る中、学院の才人は準備を終えて出発を目前に控えていました

「あなた本当にいいの?ルイズとこのまま一生の別れになるかもしれないのよ?」

「キュルケ…」

しかし、キュルケの言葉でまたもトリステインに残りたい気持ちがうずく才人。
そんな中、シエスタの村付近でルイズ達が戦闘に入ったとの報せが入り、才人はいてもたってもいられずルイズ達の元へ!

「こりゃあ速いな!竜なんぞと比べ物にならねーぜ!」

全速でゼロ戦をかっ飛ばし、あっと言う間に戦場へ到着!長門のシルフィードを大きく上回る速さです

「…!?あ、あんな竜見たこともないぞ!」

いきなり戦場に現れたゼロ戦に戸惑いを隠せないレコンキスタの竜騎士部隊。
浮き足立った連中を相手に、才人は容赦なく銃撃をブチ込み次々と竜騎士を撃墜していく!



「12機のリックドムが全滅!?
 3分も経たずにか!?ば…化け物か…」

なんと才人一人の活躍で、あれほどトリステイン軍を脅かしていた竜騎士部隊は全滅!
並の兵士では相手にならず、とうとうワルドが竜に飛び乗りその姿を現します

ズダダダダダダ!

「避けやがった!?」

「この風竜…火竜とは速度の桁が違う!
 あいにく攻撃力はないが、我が力こそ最大の武器!」

ゼロ戦の銃撃を難なくかわして反撃の魔法を放つワルド!しかし才人もまたゲキリュウケンを引き抜き魔法を吸収!
一進一退の攻防を繰り広げる2人でしたが、とうとうゼロ戦の弾薬が底を尽き…

「な…弾切れ!?くそっ!武器がなくちゃ話になんねえ!」

なんとかゲキリュウケンのおかげで魔法は防げるものの、攻撃手段がなくなり防戦一方の才人。このままではジリ貧は確実か…

一方、地上ではフーケがゴーレムを呼び出し兵士達をなぎ倒していました。
そこへ、才人を追ってやってきたキュルケ・長門と戦場を逃げ回っていたギーシュが…

「おやァ?面白い連中がいるね。いつかの恨みをまとめて晴らそうじゃないか!」

キュルケにゴーレムを破壊された苦い思い出。その恨みを晴らすべくフーケは3人に襲いかかる!
しかしキュルケ達はなぜか余裕綽々です、そして長門がギーシュに「錬金」とつぶやくと…

「わっ…分かった!」

ギーシュと長門の合体魔法発動!ギーシュの生み出した花びらを長門の嵐が巻き込む!
花びらをモロに全身にかぶるフーケでしたが、直接的なダメージはなく余裕の笑みを浮かべます

「ふん!そんな子供だまし!」

「花びらよ油と成せ…!錬金ッ!!」

しかしギーシュ達の狙いはここから!瞬時に花びらが油へ代わり、フーケ達がグショグショになった所へキュルケの炎魔法が炸裂!

ズボアアアアアア!!

「うああああっ!?く、くそおおっ!!」

一瞬にしてゴーレムの丸焼き完成!フーケはこれで終わったと思うなよー!と言わんばかりの勢いで逃げ出していくのでした
というか…第6話の戦いもギーシュ連れてけば楽勝だったのかよ!
いくらなんでもフーケ簡単に負けすぎ!こういう展開だと、6話で苦労して勝ったのがむなしくてしょうがないな…(えー





フーケを片づけた長門達が才人の方を見上げると、ワルドの猛攻で才人は非常に危ない状態に!
ワルドは魔法の効果範囲を絞ることで、ピンポイントでゼロ戦を狙う戦法に切り替えていたのです
ゲキリュウケンで防ぎ切れずにゼロ戦の損傷が増していき、もはやチェックメイトも同然の状態に…

「こ…このままじゃ!」

「これでぇっ…!うおっ!?うおあーっ!!」

その時、横やりを入れた長門の魔法をモロに食らってワルドの風竜はまっさかさま!
そ…そんな!因縁の対決がこんな横からぶっぱなした魔法で幕ですか!?そんなのありですか!?

「才人ぉぉっ!」

「なっ!?何してんだバカ!」

シルフィードで空高く飛び上がったルイズは、いてもたってもいられなくなりゼロ戦に向かってスカイダイブ!
長門のフォローのおかげで無事にコクピットへ飛び込んだものの、
その目前には再び飛翔してきたワルドが!ああやられてなくてよかった:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ぐ…来た!お前なんで…!」

「だって…だって!あんたが危ない目に遭ってるのに
 放っておけるわけないじゃない!」

もはやチマチマした小技は無用!ワルドは剣を構えての直接攻撃で勝負に出る!

「ガンダールヴ!今度こそ…その伝説と共に葬り去ってやろう!!」

「…俺には伝説も貴族も平民も関係ねえ!こいつを守るだけが取り柄の…!
 ゼロの使い魔だッ!!」

番組タイトルキター!才人はこういう時の盛り上げ役としては抜群だ!
才人の熱い告白にポロポロと嬉し涙を流すルイズ。その時、才人の紋章からかつてないほどの強い輝きが!

「な…なに…!?」

「ようやく来たぜえッ!目覚めろルイズ!
 ガンダールヴの主人であるお前は…!虚無の使い手だっ!!」

虚無って言うか…種割れの使い手じゃねえか!(えー
いきなり愛のパワーで虚無の力に目覚めてしまったルイズ。
その目は虚空を見据えたまま、何やらぶつぶつと怪しい詠唱を始めます

「バ、バカ座ってろ!」

「やっと繋がったか…!虚無の詠唱は時間がかかる、時間を稼げ相棒!
 そのためのガンダールヴだ!」

どうやらルイズはよほど強力な魔法を唱えている様子。
時間稼ぎが目的とはいえ、接近戦を挑んで来ているワルドと才人最後の激突!これはよっぽど熾烈を極める戦いに…

ぼかーんぼかーんぼかーんぼかーん

え…?ちょ、ちょっと、時間を稼ぐってこれ一方的にやられてるだけじゃんかよ!
ワルドもワルドだよ!ここにきてなんでいきなり遠距離からチクチク戦法に戻るんだよ!
そうこうしているうちにあっさりルイズの虚無魔法発動。あーあ。あーあ。あーあ。(3回言った

「こ…これが…虚無の力…か…!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

巨大な虚無の光に飲み込まれワルド消滅!そして虚無の力はワルドだけには留まらず、
その後ろに控えていた空中戦艦までも撃沈!才人はボロボロになったゼロ戦で、なんとか地面に不時着するのでした





「ま…まだ本国に戻れば戦力が十分…」

ルイズに叩き落とされた戦艦。その近くでずりずりと這い出してきたのは超絶影の薄かった黒幕クロムウェル。
水の精霊から奪ったアンドヴァリの指輪により、洗脳の術を使えば意のままに動く兵が無尽蔵に…

「あ…あなた!?」

そこに偶然居合わせてしまったキュルケと長門!出会い頭に指輪の光を浴びせられて徐々に洗脳状態に!

行けーレイスティンガー!(えー

「な、なにこれ…!だ、誰か…」

「フフフフ!これさえあればなんぴとたりとも…」

バコッ

「は〜…フーケに逃げられちゃったよ。で、誰だいこの人?」

ぐおおー!な、なんと情けない!誰かも分からずとりあえず殴られて退治される黒幕。
影が薄すぎるうえにアホすぎな退場劇。こいつ一体何しに出てきたんだ…

そして気がつけば日食の時間はすでに過ぎ去った後。
ゼロ戦もボロボロになってしまい、才人が全てを犠牲にして残ったことでルイズは嬉しいやら悲しいやら…

「…クビだって言ったでしょ」

「俺、この世界の字読めねえし」

「羽衣まであんなにしちゃってどうするのよ…」

「まあ…なっちまったもんは仕方ねえよ」

「バカっ!アホ犬っ!!」



「いいこと、これ…再契約の証だからね」

うわーいチューで仲直り。ってそれはいいんですけど、今回の話の大筋って
ルイズの素直じゃない態度 → 才人切れる → 2人離ればなれ → ルイズピンチ → 才人助けにくる → チューして仲直り
って何から何までアルビオンの時と同じじゃないですか!もう少し何とかならなかったんですか!



そしてエンディング。実質的に5人でレコンキスタを壊滅させたルイズ達は王室から表彰を受けることに。
喜び勇んで部屋に戻ってきたルイズでしたが、才人はその頃腹黒さんと甘いひとときの真っ最中。
結局やはりムチを片手に才人を追いかけ回す日々が続くのでした



ゼロの使い魔・完



というわけで最終回でしたが、まー正直言ってかなり不満の多い最後になってしまいました
まず姫様。いくらなんでもその格好は緊張感なさすぎです。
ルイズが来てくれてうれし〜わ〜な雰囲気も、なんだか遠足みたいでずいぶんお気楽に見えてしまった…


そしてレコンキスタの竜騎士部隊ふがいなさすぎ。トリステイン軍はもっとダメすぎ。
いくらなんでも才人一人に全滅させられちゃまずいでしょ…戦国自衛隊でさえもっと苦戦してましたよ(えー
まして魔法の使える連中相手にあれはなぁ。才人が活躍するのはいいんですけど、
それをきっかけにしてトリステインが反撃の糸口を掴むとか、もっと集団の戦いって雰囲気を出して欲しかったなぁ
結局才人が戦ってる最中、トリステインの連中は「わーいすごーい」ってただ眺めてるだけだったし。
あんたらここに何しに来てますか!?国家の存亡を賭けての戦いでしょうが!しかも絶望的な!
姫様の格好もそうですけどあまりにも緊張感なさすぎ。なんでこんなに他人事みたいなんでしょうかこいつら


そしてフーケのゴーレムすぐ死にすぎ。もうね…こういう過去の強敵があっさり倒されるのって本当にダメなんですよ
なぜってそりゃ、あれだけ熱かった6話の戦いが全然意味ないものになっちゃうじゃないですか。
過去の名エピソードにまで冷や水をぶっかけられるみたいでもうね…あの戦いはなんだったんだって凄くむなしくなる
頼むからもう少し粘ってよ!バイオティラノを見習えバイオティラノを!(えー


最後にクロムウェル。こいつは本当にもう…
敵の大半を洗脳してる黒幕で、レコンキスタにしてみれば万が一にも倒されちゃいけない人間ですよね。
なんでそれが兵を温存したままのこのこ最前線にやってくるんですか?
金将とか銀将を本国に残したまま、歩兵と一緒に王将が突っ込んできて自爆した大バカ野郎
にしか見えないんですが…影薄すぎだしまったくいいとこなしでした



全体を通して見れば、中盤までは本当に毎週楽しみに見ていただけに
最後にケチがついてしまってとても残念です。結局は詰め込みすぎちゃったってことなんだよね…
もったいない。超一流の作品になれるはずが最後にすっ転んでしまった。実にもったいないアニメでした






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