■ゼロの使い魔11話 「ルイズの結婚」
ワルドとの戦いで使い魔としてのプライドをバラバラに砕かれてしまった才人。
その日の夕暮れ時となってもまだ、自分の無力さを噛み締めたまま立ち直れずにいました。その目にはうっすらと涙が…
「…泣いてるの…?」
「放っとけ…!」
「相手は魔法衛士隊の隊長よ、陛下を守る守護隊長なのよ!負けたって…」
「そんなんじゃねえよ…!空を眺めてたら、もう一生帰れねえのかなって涙が出てきただけだ」
「と、とにかく!このハルケギニアにいる間は私の使い魔なんだからね!
身の回りの世話もしてもらうし、私も守ってもらわないと…」
なんとか才人に立ち直ってもらおうとするルイズでしたが、
これもツンデレの悲しいサガか、素直に励ますことができずに「お前の仕事しっかりやれや」みたいな言い方しかできません
しかしあれほど「ルイズを守れない」と思い知らされた才人にとって、私を守ってというのはタブーそのもので…
「ワルドに守ってもらえよ…」
「やっぱり負けたこと気にしてるんじゃない!いい加減になさいよ、男でしょ!?」
「うるせェッ!!」
とうとうルイズの言葉をさえぎるように怒鳴り散らしてしまった才人。
言葉を失くすルイズを見てバツが悪そうな才人でしたが、すぐにプイッと目をそらしてしまいます
才人のつれない態度に、ルイズは一言だけ残してその場を去って行くのでした
「私…ワルド様と結婚するわ」
日が沈み、アルビオンへの船が出港する時間になってもそこから戻らない才人。ギーシュが呼びに来てもテコでもそこを動きません
その時、そんな2人の元に思いもよらない訪問者が…
「フッフフフフッ…!」
「フ、フーケ…!?何しに来やがった!」
「牢屋に入れられたお礼を…言いに来たんじゃないッ!」
なんとその場に現れたのは脱獄したフーケ!またもやゴーレムを呼び出し才人に襲いかかります
ギーシュも才人を援護しようとするものの、やっぱりこのレベルのメイジ相手では戦力になりません(´・ω・`)
やむなく一人でゴーレム相手に戦う才人。しかし、ロケットランチャーがない以上ゴーレムの再生能力を上回ることができず…
「何をしても無駄よっ!」
キュドオオオオ!!
「な…なんだ!?」
その時、攻めあぐねる才人を助けるように強力な炎弾がゴーレムを直撃!下半身を潰されてゴーレムは行動不能に!
魔法の飛んできた方向に目をやると、そこに居たのはキュルケと長門。
才人達が学院を出発する時ワルドを見かけたキュルケは、「ウホッ!いい男…」と長門を連れてここまで追ってきたのです
それにしてもキュルケ、以前ゴーレムと戦った時はまったくダメージを与えられなかったのに
今回は一発で下半身を粉砕ですか!なんだかえらくパワーアップしてないですか!?
「強ぇーっ!!私のゴーレムが――相手になんねぇーっ!!」
「おいおい…おまえさんほんとにキュルケか?ちっと強すぎやしねぇかよ…」
「夏休みのおかげさ、夏休みの間タバサの実家でじっくりと休んだ…
おかげで魔力をたくわえ、たっぷりとイメージトレーニングをつむことができた
強くなるには休養も必要だとおしえられたよ」
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(C)細井雄二/講談社 |
とかこんな感じでパワーアップを!?まさかイメトレでパワーアップを!?(えー
「ちっ、まあいい…!足止めはできた」
人が集まってきて騒ぎになってしまい、すぐにその場から撤退していくフーケ。
しかし才人は、最後の「足止め」という言葉が頭から離れませんでした。一体何の目的でそんなことを…?
ともかく宿へ戻ってみると、ちょうどその時才人達の頭上を1隻の船が飛んで行くところでした
「あ…あれは船か!?飛んでるじゃねえか!」
「当たり前じゃなぁい、アルビオンは浮遊大陸だもの」
「あれは僕達が乗るはずだった船さ」
ラピュタは本当にあったんだ!アルビオンは空飛ぶ国家だったのか…
才人達が戻ってくると同時に、すっ飛んで行った船の中にはもちろんルイズとワルドが。
宿主に問いただしてみると、ワルドは船に乗る前「才人たちは船に乗らずに引き返す」と勝手なことを言っていたようです。
ということはフーケに足止めをさせたのは…
そしてアルビオンへと到着したルイズ達はウェールズ皇太子の下へ。
姫様からの親書を渡して目的の手紙を受け取ったルイズでしたが、それでハイさよならとはいかずルイズには言いたいことが…
「あの、皇太子様…アンリエッタ様は亡命をお勧めになったのではありませんか?」
「…ミス・ヴァリエール。大使が親書の中身を知ろうとするのは越権行為が過ぎるな」
アルビオンは今貴族派の反乱によってひどい内戦状態。
皇太子達の王侯派はほとんど敗北寸前で、あとは勝ち目のない戦いしか残っていなかったのです
「これは単なる王侯と貴族の闘争ではない。レコンキスタ…この内乱の裏で糸を引く集団の名だ。
貴族は奴らに踊らされているに過ぎない…私はアルビオンの王子としてこの国を守らねばならない。
その代償が我が命であろうともだ…アンリエッタにはそう伝えてくれ」
「皇太子様…」
すでに国のために散る決意を固めていた皇太子。ルイズはその重い覚悟の前にかける言葉が見つからないのでした
というか皇太子様、このアニメの中でもブッちぎりの美形だなぁ 脇役にしておくにはもったいないぞ
なんだかデジモンセイバーズのトーマを100倍はカッコよくしたような感じ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「これで任務は終了だな。ルイズ、僕はウェールズ皇太子に結婚の媒酌をお願いしようと思う」
「そ、それってここで結婚式をするってこと!?そんな急に!」
皇太子の部屋から出てきた瞬間「今から結婚しようぜ」とムチャクチャなことを言い出すワルド。
親が決めた仲なのにそれを呼びもせずに勝手に結婚する気かよ!何考えてんだ!
「無理よ!まだトリステインに戻ってもいないのに…!」
「ダメだ。君は僕に…いや、我がレコンキスタに必要なんだ」
「レコンキスタ…!?それって…!」
「僕のルイズ…君は何も考えず、ただ従えばいい!」
その時、突然現れたワルドの仲間によって洗脳の術をかけられてしまうルイズ。
レコンキスタだかれんこんキスしただか知りませんが、ワルドはその組織の一員だったのです
そして出席者は皇太子の兵士だけという超味気ない結婚式が始まってしまいました
「新婦、ラ・ヴァリエール公爵三女ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
この者を敬い、愛し、そして夫とすることを誓いますか?」
(誰かが勝手に体を…!)
「ち…誓い…誓い…ま…」
(誰か…助けて!)
「ルイズゥゥゥッ!!」
その時教会のドアを開け放ち才人が乱入!才人の声を聞いた途端、ルイズは自力で洗脳を打ち破ってしまいました
「バカなっ…!呪縛が!なぜここが分かった!」
「姫様の指輪のおかげだ!」
「み、みたか…ヴェルダンデは一度嗅いだ宝石の匂いは忘れないんだ…!」
凄いじゃないか発情モグラ!!
前回ルイズにのしかかった時の指輪の匂いを追ってきたとは!てっきり単なるお色気シーン用の設定なのかと:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ルイズを返してもらうぞ!」
「衛士、そやつを取り押さえよ!」
「違います皇太子様、この男が…!」
才人の乱入で一瞬混乱に陥る式場。その混乱に乗じて、皇太子へと歩み寄ったワルドがその胸を一突きに!
「き…貴様…!?レコン…キスタ…!」
「皇太子様ァァッ!」
なんとここで皇太子様死す!ぐわー!一話だけで死んじまったよ・゜・(ノД`)・゜・せっかくの美形キャラが
事切れる瞬間、姫様と対の指輪をルイズに託して皇太子様は動かぬ屍に…
「い…嫌ぁぁぁぁっ!」
「許さねえ…!」
「フン、どう許さんと言うのだね?」
「よくも…ルイズの気持ちを弄びやがったな!」
「叶わぬ恋か?平民の貴様が貴族の娘に恋とは、愚か者が」
「知るかよ…!俺には平民も貴族もねえ、家族も家も何もねえ!
あるのはルイズの使い魔だってことだけだッ!」
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レーザーブレード起動! |
紋章の光が剣へと伝わり光の刃が出現!才人はワルドに向けて跳躍すると、最上段から思い切り振り下ろす!
「そうだ相棒ッ!戦うのは俺じゃねえ、お前の心の震えが俺を振るんだ!」
ギャバンダイナミック!!
ズドアアアアア!!
才人渾身の一撃を食らって崩れ落ちるワルド。さすがの超エリートも撤退を余儀なくされてしまいます
「ちっ、まあよい…三つのうち二つの目的は果たせた。一つは潜伏中のウェールズを亡き者にすること、
いま一つは手紙の入手、最後の目的はルイズ…君だったのだがなァ!」
手に入らないなら死んじまえーと教会を火の海へと変えるワルド!
あっと言う間に教会は崩壊を始め、才人達は脱出するヒマもなく瓦礫の下敷きに…
というか皇太子の兵士さんたちはどこへ!?
皇太子が死んだ瞬間は確かにワルドを包囲していたんですが、いつの間にか全員どっかへ消えてしまいました(えー
そしてまたもやキュルケと長門の魔法で窮地を救われた才人たち。
そのままシルフィードの背中に乗っかり、アルビオンを後にする一行でしたが
ルイズは度重なるショックで気を失ったまま泣いていました
「大丈夫だ…俺がついてる…」
寝込み襲ったー!!おいおい!寝てる相手の口を塞いだら息が苦しく:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
驚いて目を覚ましたルイズでしたが、そのまま才人からのキスを受け入れ身を任せるのでした。次回に続く!
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