セブン第26話 超兵器R1号

ある日のこと、地球防衛軍で惑星攻撃用兵器・R1号が開発された。
その威力は、実験用でありながらなんと水爆8000発分!
惑星ひとつ程度なら軽く壊滅させられる強力な兵器の完成に、手放しで喜ぶウルトラ警備隊の面々。


「これで地球の防衛は完璧だな。
 地球を侵略しようとする惑星なんか、ボタンひとつでこっぱみじんだ」

「それより地球に超兵器があることを知らせるのよ。
 使わなくても、超兵器があるだけで平和が守れるんだわ」

しかし、そんな中でただ一人ダンだけは浮かない顔をしているのだった。

ダン   「フルハシ隊員、地球を守るためなら何をしてもいいって言うんですか!?
      参謀に進言してきます、実験の中止を…!」


フルハシ「どうしたんだダン、地球は狙われているんだぞ!
     
 いつか今の我々では守りきれないような、強大な侵略者がきっと現れる!
      その時のために…」


ダン   「侵略者は超兵器に対抗して、もっと強力な破壊兵器を造りますよ!」

フルハシ「我々はそれよりも、強力な兵器をまた造ればいいじゃないか!」

ダン   「それは…血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ…!」

ダンはもともと宇宙人です、だからこそ地球のためとはいえ他の星が滅びるのには抵抗を感じるのでしょう
『地球防衛軍』はその名の通り侵略者から地球を防衛する組織。
惑星を壊滅させるほどの兵器は、その範疇を越えてしまっているのではないか?
それどころか永遠に終わらない闘争を繰り返すつもりなのか?と問いかけるダン。

しかしダンの抗議もむなしく、実験する惑星を6か月間検討した末に
生物はいないとされる「ギエロン星」でR1号の実験は行われた。
R1号の強烈な破壊力にバラバラに吹き飛ぶギエロン星。
実験は成功したかに思われたが、その時
宇宙観測艇から『ギ、ギエロン星から攻撃を受け…!』という通信を受け、観測艇からの交信はその後途絶えてしまう。

生物がいないはずのギエロン星から何かが…ただならぬ様子に、ホーク1号で出撃するフルハシとダン。


「僕は絶対にR1号の実験を妨害するべきだった…。それができたのは僕だけだったのに…!」

ギエロン星へと向かう途中で激しい後悔を繰り返すダン。
と、しばらくしてホーク1号の前に現れたのは、なんと地球へまっすぐ向かっている巨大な生物!
ギエロン星に生物がいたことに驚愕する面々だが、このまま放っておくわけにもいかない。
ホーク1号で迎撃を試みるものの、その強靭な体に全く歯が立たない!
どうやらR1号の影響で強大に成長してしまったらしく、
偶然飛んできた隕石をもはじき飛ばして、ギエロン星獣はまっすぐに地球へと向かう。

ついにギエロン星獣は地球へと降り立ち、すさまじい放射能の灰をあたりにまき散らす!
自分達の招いてしまった事態の大きさに、責任を感じるR1号の開発者たち。


「すべて私達の責任です…。参謀!この危機を救えるのは、R1号の十数倍の破壊力を持つR2号だけです!」

お、おいこらー!あんた反省する方向が間違ってますよ!
水爆8000発の十数倍なんて兵器を地球上で使われてたまるかー!

結局R2号使用の許可は降りないまま、セブンに変身したダンがギエロン星獣に立ち向かう!
しかしあまりに頑丈なギエロン星獣には必殺のアイスラッガーも通用せず、右腕を痛めつけられ苦戦するセブン。
勝ち目はないかに思われたが、力まかせにギエロン星獣の右腕をもぎ取り(ひえー)
ひるんだスキにアイスラッガーで喉笛をかっ切る!
ただただギエロン星獣が哀れな戦いでした( つд`)

事件のあと、今度こそ考えを改めた兵器開発者たちの意見もあって
ついにこれ以上の超兵器開発は凍結されることになるのでした…





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