セブン第８話 狙われた街
近ごろ、『北川町』という町の住人の飛行機事故・列車事故・人身事故などが異様な勢いで頻発している。
新たな事故の警戒のため、北川町をフルハシ・ソガがパトロールしていると
街中でライフルをめちゃくちゃに乱射する男が出現！
ソガがライフル男の銃を狙撃してその場で捕らえることに成功するが、
男は留置所に入れられると人が変わったように大人しくなり、記憶さえ失っているようだった
「ラ、ライフルをぶっ放したなんて！？そんな恐ろしい…本当に何も知らないんです！」
「…じゃあ話を続けるぞ。お前は朝飯にトースト二枚とミルクを飲んで、それからどうした？」
「日曜日だし、映画でも見ようと思って家を出ました…１０時ごろだったと思います。
新聞とタバコを買って…それで、映画にはまだ間があったんで…
行きつけの銃店に寄ったんです。…それから…？」
どうやらそこから先はまったく覚えていない様子。
銃店の店主の話では、ライフル男と世間話をしている最中にいきなり狂ったように暴れだし、ライフルを奪っていったというが…
その頃、防衛軍本部でも休憩をしていたフルハシが同じように突然発狂して暴れだしていた。
いきなり暴れ出したと思うと、取り押さえられたとたんに気を失って倒れてしまうフルハシ。どーなってるの？
しかも北川町のライフル男とまったく同じ症状ではあるものの、フルハシは北川町とは何の関係もない…
と、今度はソガまでもが同じように暴れだす！ブルータスお前もかー！
だがそのとき、２人ともタバコを吸った直後に暴れ出した事に気付いたダン。
そういえばライフル男にも「新聞とタバコを買って…」という言葉が…
すぐにタバコを化学班に解析させると、
『人間の理性を消し去り、殺意だけを植えつける』という効力をもつ赤い結晶体が発見された。
やはり一連の事件の原因はタバコ。その出どころを調査すると、事件に関係したものは
すべて北川町駅前の自動販売機で買われたものということが判明。
ダンは自動販売機で張りこみをし、タバコの補充員の後をつけるものの…
あ、あれー？補充員はごく普通な下町のアパートの中へ。
はたしてこんな安アパートに何が…？なんか野球中継の声とか聞こえてくるんですが
とにかく踏み込んでみないことには始まらない！男の入った部屋へとダンが向かうと、
ドアからなんとメトロン星人が出現！すかさず銃を構えるダンだが
「まあ座れよ」と言わんばかりにちゃぶ台であぐらをかくメトロン星人
一方的に攻撃するわけにもいかないので、ダンもちゃぶ台を挟んで腰掛けます。律儀だなー
ダン「君達の計画は暴露された、おとなしく降伏するんだ」
星人「ははは、我々の実験は十分成功したのさ。
『あの結晶体に人類の頭脳を狂わせる効力はあるのか』というな。
地球を壊滅させるのに暴力をふるう必要はない、
人間同士の信頼感をなくせばいい。
人間達は互いに傷つけ合い、やがて自滅していく…」
ダン「そうはさせん！地球にはウルトラ警備隊がいる！」
星人「ウルトラ警備隊？恐いのはウルトラセブン、君だけだ」
星人のその言葉と同時にアパートが割れ、中から二機の円盤が！部屋の中にいたダンは円盤に捕らわれてしまいます
「君には宇宙へ帰ってもらう」とメトロン星人。まんまとハメられてしまったダン
しかしすぐさま円盤を迎撃にホーク１号が出る！
円盤の攻撃に手こずるものの、なんとか一機の円盤に着弾！
円盤内部が激しく揺れたスキにダンはセブンに変身して円盤から脱出
しかし追ってきたメトロン星人と夕日をバックに激しくぶつかり合う！
ホーク１号も残った円盤と戦闘になりますが、「恐いのはセブンだけ」と言っていた円盤の戦闘力を考えると果たして…
と、思ったらなんなくホーク１号が円盤を撃墜！口ほどにねぇー！！
円盤を二機ともやられたメトロン星人、やばいと思ったのかセブンをほったらかして逃走をはかります。おいおい！
しかしみすみすセブンが逃がすわけもなく、メトロンをアイスラッガーで両断！さらにエメリウム光線で追い撃ち！あえなく粉々になってしまいました
こうしてメトロンの起こした事件は解決を見たものの、
最後のナレーションがまた皮肉でやってくれます
人間同士の信頼感を利用するとは、恐るべき宇宙人です。
でもご安心ください、これは遠い遠い未来のお話なのです。
なぜかって？我々人類は今、宇宙人に狙われるほど
お互いを信頼してはいませんから―――