第10章 最終兵器(エンジェルハイロゥ)降臨す!!

「母さん…」
冒頭、「ミューラ・ミゲルここに眠る」と記された亡き母の墓標を立てるウッソ。その目にはうっすらと涙が…
でもあれ?これってタイミング的にどーなんですか?

前々回:ミューラ死亡。ウッソ号泣 「うわああああ!母さーん!!」
前回:母さんの話題ゼロ。それよりウッソは釣りに夢中 「うおっ!きたきたーっ!」
今回:母さんの墓を立てる。墓前で泣くウッソ 「母さん…」

前回だろ!墓を立てるなら前回だろ!
なぜに今さら!クジラ釣りを心ゆくまで楽しんでおきながら!思いだしたように「母さん…」ってそりゃありませんがな(´・ω・`)


そんなウッソ達の前に姿を現した巨大戦艦、それはリガ・ミリティア艦隊旗艦ジャンヌ・ダルク!
いよいよザンスカールの最終兵器、エンジェルハイロゥの撃滅作戦が開始されるようです
ジャンヌ・ダルクに召集されて作戦の説明を受けるウッソ達。説明を行うのはリガ・ミリティアのリーダー、ジン・ジャハナムその人!
しかしそのジン・ジャハナムはなんとウッソの父。突然の再開にウッソは驚きの声をあげます


「と、父さん!父さんオレだよ!」
「…それでは諸君、まずはこの映像を見てもらいたい」
しかし、嬉し泣きしながら見つめてくるウッソを華麗にスルーする父さん
ウッソがアニメ版と口調が違いすぎて
「何この野蛮な子?オレの子供はどこ?」と思ったんでしょうか(えー


「父さん、せっかく会えたっていうのに…冷たいよ父さん…」父さんのつれない態度にすっかりしょぼくれてしまったウッソ。
しかし目前に迫る決戦はウッソに立ち直る時間を与えてくれず、失意のまま最終作戦のため出撃することに…
戦場へ出たウッソの前に現れたのは、MSザンネックを駆るファラ・グリフォン中尉!
アニメでは中佐でしたが今回は中尉と
だいぶ格下げされていますが
「ただものじゃないぞあのMS!」
とウッソも警戒を強めます
ザンネックも近接武器がビームサーベルだけのアニメ版と違い、槍・ムチ・ビームサイズを兼ねた

死神の魔手(デスイビルハンド)という凶悪な武器を装備している様子



ザンネックキャノンに加えて変幻自在の近接武器を持つザンネック。遠・近ともにスキのない相手にウッソは苦戦を強いられます


「首だけ残して蒸発しておしまい!ザンネックキャノン最高出力!」
「や、やられる!」

ジャアアアアアアアア!!

終始押され気味のウッソは、とうとうザンネックキャノンの照準に捉えられてしまう!
強力なビーム砲の光が眼前に迫る中、ウッソの脳裏に浮かんできたのは優しかった父親の走馬灯…ついにウッソもここまでか…
しかしウッソがまぶたを開けると、そこには身を挺してV2をかばうジャンヌ・ダルクの姿が!

「と、父さんの艦!?父さんが…助けてくれた…?」
「く、すみません将軍…やはり私も一人の父親でしたか…」
「それで良いのではないですかな…他の将軍が何か言えば、私が放っておきませんよ」

優しい父さんは今も変わっていなかった!戦争が終わるまでは、ウッソの父ハンゲルグではなく
ジン・ジャハナムの立場を通すつもりだったのです
V2の盾となりザンネックキャノンの直撃を受けたジャンヌ・ダルク、幸運にも被害はそれほどでもなく乗員も無事のようですが
なぜかハンゲルグだけ
激しく血まみれです。父さん!一人だけどういう乗り方してたんですか!父さーん!


思わぬ父さんの助けに、ウッソの抱えていた心のモヤもきれいに解消。
「今度はオレが父さんを助ける番だぜ!」
ウッソはVガンダムのハンガー(上半身パーツ)2つを持ち出します。武器になりそうにないコレで一体なにを…?


「ええい性懲りもなく!ザンネックキャノン!!」
「ダブルビームバリアー!!うおおお!
 バリアー流星(シューティングスター)アタック!!」



岩村オリジナルの勢いは止まらない!2重のバリアを使った体当たりでザンネックキャノンをぶち破り、ファラ中尉を撃破!
うじゃうじゃと邪魔なザコ共をそのままバリアー流星アタックで蹴散らすと、ウッソはエンジェルハイロゥ内部まで一気に突貫!
ババババババドガアッ
(ウッソ…) 「え…シャクティ!?」
ウッソがエンジェルハイロゥに突撃したその時、エンジェルハイロゥの奥からシャクティの気配が…
そしていよいよ起動を始めたエンジェルハイロゥ。作戦のリミットが迫る中、ウッソはエンジェルハイロゥ内部でシャクティを探し始めます


「く…くそっ!」
「エンジェルハイロゥに侵入したの!?オデロ、一人で無茶よ!」
「中にウッソがいるんだよ!一人じゃやられちまうだろうが!」

一人で突出してしまったウッソを追って、その援護にとエンジェルハイロゥへの侵入を試みるオデロ
しかし、そんなオデロを待っていたのは数十機という恐ろしい数のゾロアットだった!
「敵は一機だ!やれやれーっ!」と容赦無用の集中砲火がオデロを襲う!
「へっ…以前のオレだったら逃げてたかもな…
 だけどオレは退かねえぜ!うおおおおお!!」
すべては大事な友のため、砲弾が飛び交う中オデロは決死の覚悟で突撃をかける!
しかし「以前のオレなら逃げてたかもな…」というオデロですが、これまでの事を考えてみると
初登場第3話で
ウッソと血みどろの殴り合い、次の第8話でいつの間にかパイロット、また次の第9話でウッソオデロダブルクロスカッター
以前のオレなら…ってちょ、ちょっと待ってください
どう見ても最初から血気盛んです
本当にありがとうございました



一方、エンジェルハイロゥの中心部・キールームでついにシャクティを発見するウッソ
しかし、その傍らにはザンスカールを牛耳る総統・カガチとシャクティの母・女王マリアの姿が…
「敵兵がよくもここまで来れたものだな…まだ子供のようだが、生かして帰すわけにはいかん」
とカガチはマリアの制止も聞かず、丸腰のウッソに銃口をつきつける!
ドガアアアア!
その時、銃弾からウッソをかばうように壁をぶち破りガンブラスターが登場!
「へへっ…間に合ったな、ウッソ…」
「オデロ!?ひどいやられ方だ…!」
ここまで辿りつけたものの、ゾロアットとの戦いでガンブラスターのダメージは相当深刻な様子です
するとオデロは、何かを悟ったようにウッソを遠くへと跳ね飛ばすと…

「あばよウッソ…オレはお前のことを本当の弟のように思ってたぜ…」
ドドオオオオン!!
「オデローーッ!!」
とうとうガンブラスターが限界を超え、爆発の中に消え行くオデロ!しかも近くにいたカガチや
マリアまでも巻き込んで死んでしまいました。母さんが!シャクティの母さんがー!!


親友を失い、失意の中V2のコクピットへと戻ってきたウッソ。すると間の悪いことに、またもゾロアットの大群がV2の前に現れる!
「やべえ!こいつはガンダムだぞ!」 「なーにたった一機だ、さっきのヤツみたいに一斉にやっちまえ」
「きさまらが…きさまらがオデロを!!」
憎っくき敵兵ども!親友の仇を前にして、ウッソは鬼神のごとき強さでゾロアットの群れを次々に叩き伏せる!
「うおおおおおッ!!V字斬乱れ斬り!!」
ヴァオオオオオオオ!!



砕け散れザコ共!数十機ものゾロアットをウッソは無傷で
全滅させてしまいました
というかオデロは
「ウッソ一人じゃやられちまうだろうが!」と心配してましたが、まるっきりそんな心配いらなかったんじゃ…


一方、ザンスカール戦艦カリスト。そこでは艦長のクロノクルが、姉である女王マリア死亡の報を受けていました
「姉さんが…死んだだと…?う、う…うわあああああ!!」



とめどなく溢れる涙!ジョジョ第二部の
エシディシを髣髴とさせる泣きっぷり。HEYYYYYYYYYYY!!
ビエーンビエーンという言葉がピッタリのように涙の止まらないクロノクル。
赤子のような艦長の変貌ぶりに、部下のみなさんもただ呆然とするばかり

←とんでもない艦長の下につかされた可哀想な部下たち


ピタッ……

と、その時。まるで時が止まったかのように、それまでの叫びを止めるクロノクル。
そして次の瞬間、顔を押さえていた腕をゆっくりと離していくと…
ゴゴゴゴゴゴゴゴ

大・魔・神!!

煮えたぎる血涙とともに般若の形相を浮かべるクロノクル!
国民よ立て!悲しみを怒りに変えて!立てよ国民よ!
「ドッゴーラ改!エンジェルハイロゥに向けて発進する!」
今!復讐の竜が戦場に飛び立った!という文字をバックに出撃するドッゴーラ改。
それはいいけどドッゴーラ改って!
リグ・コンティオは!リグ・コンティオは出てこないんですか岩村先生!先生ー!


「オデロ…ジュンコさん…オリファーさん…みんな、みんな死んじまった…」
その頃、すでにゾロアット部隊を全滅させていたウッソですが、次々と仲間を失っていくことに深い悲しみにとらわれてしまいます
で、でも、ちょっと待ってください!オデロはともかく、ジュンコは第6話のギンザエフ大尉との戦いから出番なし、
オリファーに至っては終始メカニックのような役割で出撃すらしてないんですが
いつの間にか死んでいたというこの悲劇
アニメの方でもシュラク隊は全員哀れな最期を遂げましたが、漫画では第四話のビヒモスの時と合わせて
全員
いつの間にか死亡という、ある意味アニメ以上に悲惨な最期となりました。岩村先生ーッ!


そしていまだに傷心状態のウッソでしたが、まだ一人助けなければならない人がいることに気づきます
それはキールームに取り残されているシャクティ。まだ僕には守れる人がいるんだ、こんなに嬉しいことはない!
V2でシャクティの元へと向かうウッソでしたが、その行く手を阻むようにクロノクルのドッゴーラ改が現れる!
「やはり貴様だったかウッソ・エヴィン!姉のカタキ、死ねーーっ!!」
これまでとは段違いの気迫を見せるクロノクル!その目が
666の字に燃え上がり、ウッソに必殺の一撃を仕掛ける!
「星さえも砕く我がドッゴーラのバリアーアタック!くらえええい!」
「や…やられる!?」
星さえ砕くとはいささかビッグマウスな気もしますが、クロノクル渾身の攻撃にウッソも回避のタイミングを逃してしまう!
ドガアアアアアン!!
「な…なにぃ!?」
そんなウッソの窮地に、再び父さんのジャンヌ・ダルクが体当たりでドッゴーラの攻撃を阻止!
しかしザンネックキャノンの直撃にも耐え切ったジャンヌ・ダルクですが、ドッゴーラのお尻にガツンとぶつかっただけで
ジャンヌ・ダルクは
一方的に大破してしまいました
えーと…前言撤回。
さすが星をも砕くだけあります(えー
すでに撃沈寸前となってしまったジャンヌ・ダルク。ハンゲルグはそんな状況から
「ウッソ!新しい装甲を出す、受け取れ!」
ギリギリまで艦に残ってウッソを支援しますが…
「よくもジャマをしてくれたな!」
その時、逆上したクロノクルがジャンヌ・ダルクに襲いかかる!ウッソが助けに入る暇もなく、ドッゴーラのサーベルが艦橋を貫き…
ドオオオオオン!!
「とうさーーん!!」
母だけでなく父までも…自分の目前で散っていく親の姿を目にし、ザンスカールへの怒りに震えるウッソ
「次は貴様だ…V2ガンダム!」とクロノクルはウッソの方に向き直りますが…
「V2じゃない…!」
「なに…?き、貴様は!?」
CROSS!!
「V2アサルトガンダム!!」
父さんが死の寸前に残してくれたアサルトパーツ!ウッソはこの装甲で最後の決戦に挑む!
「クロノクル!よくも父さんを!」
「ウッソ・エヴィン、最後の決着をつけてやる!」
身内を亡くしたライバル同士、憎しみの火花を散らしながら
最終回へ続く!!




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