第7章 白い彗星!!
「Vガンダムの対応が若干遅れるんだよなあ…オレの気のせいかな…」
ある日のこと、整備は万全なはずのVガンダムに微妙な反応の鈍さを感じるウッソ
ロメロじいさんにVガンダムを見てもらうものの、やはり異常はどこにも見つかりません
ウッソの心の引っかかりは取れないまま、そんな時にでもザンスカールの追撃部隊の襲撃が!
細かいことは気にしていられません、とにかく今はVガンダムで迎え撃つのみ!
しかし今度の相手もまた一味違う連中です。ウッソの前に現れたリグ・シャッコーのパイロット三名。
その名もシューマッハ!プロスト!そしてセナ!
三人そろってサンダーインパルス隊!ゲーッ!
F1の大スター達そのまんま!作中ではモビルスーツグランプリのトップドライバーというよくわからない設定になっています
実在の人物のオマージュというと、濁点をどこかにつけたりして(ジューマッパとかゼナとか)少しだけぼかす場合が多いですが、
さすがこの漫画は問答無用。実名そのまんまで使われることとなりました
それにしてもサンダーインパルス仕様のリグ・シャッコー、そんじょそこらのモビルスーツと圧倒的に違います。見た目が。
胸には海賊のようなドクロ!肩には無数の星マーク!機体のあちこちにほとばしる稲妻!
とにかく派手。不必要なほど派手。この謎デザインは一体何でしょうか
もしかして当時のボンボン誌上には「ぼくの考えたモビルスーツ」とかいうコーナーがあって、
読者の考えたオレモビルスーツが採用されたりとかしたんでしょうか
そんなサンダーインパルス隊に「なめられたもんだぜ!」と果敢に突撃するウッソ
しかし限界まで軽量化・高速化がはかられた彼らのリグ・シャッコーは、目にも止まらぬ動きでウッソを翻弄する!
「上か!?クソッ、こっちか!?」
必死に三機の動きを追うウッソですが、狙いをつけたビームライフルはむなしく宙を撃つばかり
このままジリジリと押されてしまうのか…?と思ったその矢先!
ビュバキィィィン
「な…なにィ!?アームが!?」
なんといきなり真っ二つにヘシ折れるVガンダムの腕!直撃を受けた様子もないのに一体なぜ?
原因はダメージや故障ではなく、ウッソの速すぎる反応にとうとうVガンダムの機体性能はついていけなくなっていたのです
「わあああ!このままではやられてしまう!」とみるみる窮地に追い込まれていくVガンダム。
正攻法では勝ち目なしと見て隕石帯へと逃げ込むウッソ、しかし…
「それで俺たちの足を封じたつもりかーーっ!」
「くそっ、どんどん差をつめてきやがる!!」
サンダーインパルス隊の身のこなしは隕石の群れをものともしない!策が通じずついにウッソはサンダーインパルスの餌食に…
ズヴァッドオオオン ビッビッドガァァァァン
一発、また一発とVガンダムをビームが貫く!ついに腕も頭部ももがれてあとはトドメを待つのみ…さすがのウッソもここまでか…
ゴオオオドオオオオン
「フ、フロストがやられた!?」
その時、突然飛来したV字の光がプロストのリグ・シャッコーをコナゴナに粉砕した!
突然のことにセナもプロストをフロストと呼び間違えてしまいました(関係ない
V字の光はそのままウッソのVガンダムを回収すると、サンダーインパルスの前から一瞬にして姿を消す!この光は一体…?
「あ、あなたは一体…?この機体はまさか!?」
「説明は後よ、早くこっちに乗り移って!」
ウッソの元へと追いついてきたサンダーインパルス隊、先ほどウッソを助けた光の正体とは…
「機動戦士!V2ガンダム!」
その正体は乗り換え機のV2ガンダム!スピードに優れるサンダーインパルスのリグ・シャッコーを相手に、
V2はそれさえ上回る驚異的な速さでシューマッハのふところへと潜り込む!
「受けてみろ!真・V字斬!」(※普通の縦斬り)
シュドオオオオオン!!
一撃でたやすくシューマッハを撃破!このV2すごいよ!さすがVガンダムのお兄さん!すごいけどその斬りV字じゃねえ!!
波に乗ったウッソは、残ったセナも「まるで動きがスローモーションだぜ!」と
ビームライフルで撃ち落とす!このV2すごいよ!すごいけどそのスローな動きも追いきれずに壊れたVガンダムって…(ノ∀`)
新しい機体・V2ガンダムによって強敵サンダーインパルス隊を倒したウッソ
しかし、最初にV2に乗ってウッソを助けた女性は一体?
「間に合ってよかったわウッソ…大きくなったわね…」
「その声、まさか…!?あ…お…おかあさ――ん!」
なんとV2に乗ってきたのはウッソの母ミューラ・ミゲル!思わぬところで母親との再会となりました
それにしても漫画ウッソのことだから「おふくろー!」とか呼ぶと思ったんだけど…
とすっかり漫画ウッソが基準になった私はどうしようと思いながらも次回へ続く!!