「ダメ…!暗いし、何も見えないわ」
「そうか…ご苦労だった」
「あいつ、どこほっつき歩いてるのよぉっ!」
一人で野良ゾイドの元へ向かったルージを探して、夜の山をレインボージャークで飛び回るコト姉。
しかし、この暗さではルージの姿を発見することはできませんでした。
ルージの無事が気がかりな一同ですが、ミイラ取りがミイラになっては意味がありません。仕方なく捜索は日が昇るまで待つことに…
一方、ソウルタイガーを駆るセイジュウロウに野良ゾイドから助けられたルージ。
セイジュウロウの意図が読めずに困惑するルージでしたが、セイジュウロウは「馬鹿め」とだけつぶやくと
さっさとその場から立ち去ろうとします。あらら、お早いお帰り…
と、思いきや。そっけない態度とは裏腹にしっかりとルージを安全な場所へ連れて行くセイジュウロウ。
エレファンダーからも助けてくれたしなんだツンデレじゃないですか(えー
夜は野良ゾイドの活動が活発になるのか、そこらの林の影にはエレファンダーの気配がうようよ。
これではサクサ村の方に戻るのも危険なので、2人はセイジュウロウの住む小屋へと向かいます。
その途中、セイジュウロウはソウルタイガーにレッゲルを補給するのですが…
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妙に可愛く見えるレッゲルたん |
ただのゼリー状の燃料なのに、なんだかいそいそと自分で動いてるみたいで可愛いぞ!可愛すぎる!
あんまり可愛いので、とりあえず一話のレッゲルたんもGIF化してしまいました
はあ…レッゲルたん超萌える…
そして無事にセイジュウロウの小屋へと着いた2人。
夜も遅いのでセイジュウロウは眠りにつこうとしますが、晩飯を食べていなかったルージは腹がペコペコ。
それに気付いたセイジュウロウは、しっかり晩飯の用意をしてやると「食ったら寝ろ」と言い残しさっさと寝てしまうのでした。
ある意味どころか本格的なツンデレです。こうして新たなヒロインがまた一人…(えー
翌朝、普段の日課なのか竹林で居合いの鍛錬をするセイジュウロウ。
食前の運動を終えて小屋に戻ってくると、そこにはズラリと並べられた朝食が。
「ムラサメライガーに積んでおいた食べ物です、お口に合うかどうか分かりませんけど…」
「…俺にか」
「はい!昨日のお礼です!」
ルージのにっこり笑顔の前にも無愛想なままのセイジュウロウ。
「ざけんじゃねぇ!ガキにめぐんでもらうほど落ちぶれちゃいねーぜ!」みたいなことにならないかとヒヤヒヤしましたが、
全部きれいに平らげたところを見ると十分満足しているようです。見てて飽きないねこの人
「やっぱり、ゾイドを上手く動かすには体も鍛えた方がいいですか?さっきの凄かったですね」
セイジュウロウの居合いを見ていたルージ、ゾイドの操縦に肉体的な強さが必要なのか質問します。
いやそれは関係ないだろ〜!と突っ込みたくなりましたが、改めて考えてみると
ミィ様
→ 言わずと知れた超武闘派。打撃技・関節技・投げ技・凶器攻撃までこなす戦闘の鬼。
ラ・カン
→ ミィ様に護身術を教えた師匠。となればやはりミィ様と同等以上の達人か。
コト姉
→ 突然殴りかかってきた盗賊団を、返り討ちにしてギタギタにできるほどの腕前。
ガラガ
→ 怪力の持ち主。素手でブ厚い岩壁をバラバラに粉砕できる。
セイジュウロウ
→ 剣の達人。
ザイリン
→ ミィ様と生身対決で互角以上に渡り合う。
思い当たるフシがありすぎる。ロン以外全員武闘派じゃないですか!あんたらはガンダムファイターですか!
一方、朝になったということでコト姉は再びルージの捜索に飛び回っていました。
「コトナの奴、もう出たのか?」
「これで2度目だ。1度目は日が昇ってすぐ」
「クルックーがお腹を空かせたから、朝食に戻ったってだけよ」
「やけに熱心だな…」
「案外ルージ君に惚れてるのかも」
睡眠や食事をほとんど採らずにルージを探しているというコト姉。
あながちロンの言うことも間違ってないかもしれません、だってその方が興奮するもんね!(えー
「あっ、いた…!ん…?あのゾイド、まさか…」
捜索の甲斐あって、ついにムラサメライガーを発見したコト姉。
しかし、コト姉はその横のソウルタイガーにも何か見覚えがあるようです。はて?
「ルージ…!無事だったのね」
「ええ、昨夜野良ゾイドに襲われたんだけど、通りがかりの人に助けられて…」
「あ…やっぱりあなただったのね」
ルージと再会したコト姉、やはりセイジュウロウとも知り合いである様子です。
ま、まさか。まさか元彼!?三角関係勃発!?いやミィ様もいるから四角関係か!?
ゾイドもついに昼ドラのようなドロドロとした愛憎劇の時代が到来してしまうのか!?マジかよー!
「え、知り合いなんですか?」
「すごい有名人よ。史上最強のゾイド乗り、セイジュウロウ」
なんだ、ただの有名人か。ちぇっ。(えー
以前カグラックという街に住んでいたというコト姉。そこには数多くのゾイド乗りが住んでおり、
優秀なゾイド乗りを雇う目的で、世界各地からも人が集まってきていました。なのでゾイド乗りとしての優秀さを証明しやすいよう、
年に一度最強のゾイド乗りを決める大会が開かれていたそうです。天下一武道会みたいなもんね
そして、その大会で10年連続優勝したというのがセイジュウロウとソウルタイガー。
セイジュウロウの素性を聞いて、前回「師匠につくと覚えが早い」と聞いていたルージは弟子入りを希望します。
「これから先、旅の途中でまたディガルドとやり合うことになるかもしれない…
村に戻ってからも、いつディガルドが攻めてくるか分からない…オレ、強くならなきゃいけないんです!」
「……!強さなど……無意味だッ!!」
しかし、ルージの「強くなりたい」という言葉に異常な反応を示したセイジュウロウ。
珍しく感情をあらわにして、その場から立ち去ってしまいます。何かトラウマのようなものがあるようで…
「うおおおおおッ!!」
竹林へ向かうと、メチャクチャに刀を振り回して竹を斬りまくるセイジュウロウ。なんかアブない人みたい
そこへセイジュウロウを追いかけてきたコト姉が。コト姉は、これほどセイジュウロウが荒れる理由を知っているようです
「セイジュウロウ…あなたが10回目に優勝した時、決勝で戦った黒いライガーに乗っていたのは
お弟子さんだったわね。ジロ君…だったかしら、明るくて素直な子だった…あれは不幸な事故だったのよ」
「…強さを求めた先にあるのは…破滅だけだ」
かつて最強のゾイド乗りを夢見て、セイジュウロウに弟子入りした少年ジロ。
しかし、決勝でセイジュウロウと戦えるまでに成長した彼も、その決勝の最中に不運な事故でこの世を去ってしまいます。
大事な弟子の死は自分との戦いが原因だったことに、セイジュウロウは今も心を痛めているのでした。
「あのっ…さっきはすみません、いきなりゾイドの戦い方を教えてくれなんて…
こんなところで一人で暮らしているくらいですから、きっと何か事情があるんですよね。
でも…やっぱりオレは村を守りたい!誰かうちの村を守ってくれる人を、紹介してくれませんか!?
これで足りなければ、村に帰ってなんとかします…!」
と、婆ちゃんにもらった貯金を全て差し出すルージ。ええ…?数十年も貯めてきたお金をそんなことに使っちゃうんですか!
うーん、なんだか色々目的がすりかわってるような。
元々、旅をするのに自分が無力で仲間に申し訳ない
→ 自分が強くなるには師匠が必要ってことだったのに、
ミロード村が攻め込まれるかもしれない
→ 守ってくれる人を紹介して欲しいって…をいをい
他人に頼るのが申し訳ないってのがそもそもの動機でしょうが!自分が強くならないと意味ないってことでしょうが!しっかりせんかい!
結局、セイジュウロウから答えを聞く前にあたりに野良ゾイドの足音が…
セイジュウロウの話によると、つい最近野良ゾイドのエサ場が潰れてしまったそうです
エサ場を失った野良ゾイドは、レッゲルを求めて村のジェネレーターを襲う!
サクサ村をミロード村の二の舞にしたくないルージは、すぐムラサメライガーに乗り込み村へと向かいます
「クルックー、私たちも行くわよ!」
「コトナ!彼は…」
「カグラックで育ったあなたには不思議かもしれないけど、
彼は強さだけを求めてるわけじゃない…ただ、守りたいだけなのよ」
ルージが本当に求めているのは、強さではなくその先にある平穏な暮らしです。強さはそれを勝ち取るための1つの手段に過ぎません
「強さを求めれば破滅」とセイジュウロウ自身話していましたが、ルージはそれとはタイプが異なるといったところでしょうか。
そのことに気付き、小屋に一人残ったセイジュウロウの心は揺れることに…
「もう!誰もいないときに限って…!全部ルージのせいよ!」
ロンとガラガもルージの捜索に出ている最中であり、村ではミィ様とラ・カンだけがエレファンダーの群れと相対する!
さすが戦い慣れている2人は、一対一でなら苦戦することはありません。しかし今回は数が違いすぎます
「ラチがあかんな…!」
四方八方を囲まれているだけでも戦いにくいというのに、倒した先からすぐに増援が登場!
じりじりとラ・カン達が追いつめられていく中、ルージとコト姉がその場に到着する!
「大丈夫か!?ミィ!」
「遅いわよ!」
「ルージ!前!」
到着すると同時に、ミィ様を襲っていたエレファンダーを斬り伏せるルージ。
しかし、ミィ様に気を取られていたスキに別のエレファンダーがルージを襲う!うわーお助けー!
ズガアアアアッ!!
と、その時現れたのはセイジュウロウのソウルタイガー!
ソウルタイガーが現れた途端、天敵でも見たかのように逃げ出していくエレファンダー。
セイジュウロウはエレファンダーを崖へと追いやると、次々にそこから叩き落として一体残らず片づける!一人で勝っちゃったよ!
「ありがとうございます!また助けてくれて…それで、さっきの話ですけど…」
「駄目だ」
「あ…」
「旅をしながらでも修行はできる。俺の修行は厳しいぞ」
「は、はいっ!よろしくお願いします!」
「あっらら〜、史上最強のゾイド乗りまで一緒に行くことになっちまったか」
こうして、ルージ達の一行に新たなツンデレがまた一人加わったのでした。
次回へ続く!
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