セイジュウロウが一行に加わり、ジンゴからもジェネレーター職人の情報を得られたルージ達。
その職人の名はフェルデ。鉱山の街ゼ・ルフトに住んでいると聞き、さっそくルージ達はサクサ村を出発します。
ゼ・ルフトへ向かう道のり、その途中には険しい山々がそびえ立っていました。
ディガルドに見つからないよう、安全な道よりも山の中を突っ切る一行でしたが
ただでさえキツいその道で、いきなり師匠がムラサメライガーの上にどっかりと飛び乗る!
なっ!何をするだァーーーッ!!ゆるさんッ!
「うわっ!?セイジュウロウさん、何を…!?
あっ、そうか!これも修行なのか!セイジュウロウさん、行きますよ!」
え…ええええええ!?本当ですか!修行って本当なんですか師匠!
「険しい道でめんどくせーなぁ、こいつに運んでもらおう」とか思ってないですか!思ってないですよね、師匠ぉぉぉ!!
そしてルージ達がゼ・ルフトへ向かっているその頃、ディガルドの首都・ディグにザイリンが呼び出されていました
「この街の臭いはどうも好きになれん…」
自軍の本拠地であるというのに、ディグにはあまりいい印象を抱いていないザイリン。
まあ無理もありません、なんかめちゃめちゃ空気悪そうなところです
こんなところで老後とか暮らしたくねえなあ
「やあザイリン、直接顔をあわせるのは三ヶ月ぶりかな」
「はっ。ジーン大将もお変わりなく」
「二人きりの時はジーンでいいよ。私と君の仲じゃないか」
大将と少将、階級に差はあるもののジーンとザイリンは士官学校の同期。敬語はいらないと言うジーンですが、
これだけ老けてれば敬語も使いたくなるってもんです
なんというかシャアとドズル・ザビが同期だとか言われてるような気分です。ありえねー!
ザイリンは突然ディグへ呼び出されたことをジーンに問いただしますが、
返って来た答えはザイリンにとって好ましくないものでした。
「休暇をあげようと思ってね…君も働きづめだったからな。
たまには骨休めも必要だろう、故郷にでも帰ってゆっくりするといい」
な…なにー!ザイリン左遷キター!!
やはりあれだけうっかりを連発してきたことは、少将として責任問題になってしまったのか!?
「しかしッ!ラ・カンとメタルZiの武器を持つゾイド達の問題が、解決していない!」
休暇などいらんとジーンに食ってかかるザイリン。
そんなものを貰っては自分がルージきゅんと戦えなくなってしまいます。そんなことは断じて許せん!許せんぞー!
しかし、ザイリンの反論に何も答えずに誰かを呼び出すジーン。それに応じてやってきたのは…
「お呼びですか、ジーン大将!」
「ゲオルグ少将、君は明日から南部戦線だったね。かつてのキダ藩領主ラ・カンが、
その辺りをうろついている可能性がある。発見次第処分しろ」
「ディガー!」
「これでいいだろう?」
「……ディガー」
ザイリンと同格のバイオ四天王・ゲオルグ少将にラ・カン討伐を命じるジーン。
もはや休暇を拒否する言い訳もなくなり、ザイリンは渋々ジーンの話を受け入れ首都ディグを後にします。
「なんということだ…よりによってあんな男に任せてしまうとは…!
ルージ君とは、私自身の手で決着をつけたかったが…」
同僚のゲオルグを「あんな男」呼ばわり。どうやら相当ザイリンに毛嫌いされている男のようです。
それとやっぱり拒否の理由はルージきゅんだったザイリン。あんたも変なところでわかりやすい人だね…
ゼ・ルフトへ向かう途中、夜が更けて一日目の野宿を行うルージ達。
みんなが休む間に2人の見張りを立てますが、夜通し同じ2人で見張るのではなく、
一定時間で一人ずつ交代していくという方式のようです。
「さいあく…最初の見張りがこいつとだなんて…」
「なんか言ったー?」
「…マジメに見張りしてる!?」
「大丈夫、周りには注意してるよ」
いきなりルージと見張りを組まされて不満たらたらのミィ様。とはいえ見張りの役目はルージに丸投げです
少しでも体を鍛えておきたい、と棒で素振りをしながら見張りに立つルージ。
結局ゾイドと生身の強さは関係あったんでしょうか。謎だ…
「そういえばさ、ミィが食事当番の時っていつも丸焼きだよね」 ピクッ
「鳥も魚も丸焼きだったし、豚とかも…」
「と、得意なのよ。丸焼きが…」
ミィ様の料理がいつも丸焼きだけのことを質問するルージ。
笑顔でそれに答えるミィ様が逆に恐ろしいです
「でもさ、野草や野菜まで丸焼きにするのはどうかなぁ…食べるところ残ってなかったし」
「くだらないこと喋ってないで、マジメに修行してなさいっ!」
そ、そのへんにしておいた方がいいぞ!それ以上続けると生死に関わる!デンジャーデンジャー!い、命を無駄にすることは…
「もしかしてミィ、丸焼きしかできないんじゃ…」
あ、ああー!!言ってしまった!言ってしまった!ついに禁句を!それだけは言ってはならんというのに!
「う、うわっ!あち!あちあち!うわっちゃああああーー!!」
哀れにも、タブーを口にしてしまったルージきゅんはその身に丸焼きの制裁を受けるのでした。合掌
「…知ってたか?コトナって、本名じゃないんだぜ」
ミィ様がガラガと交代し、見張りを続けるルージ。今度は2人でコト姉の話になります
「あいつの故郷じゃ、普段は字(あざな)で呼び合うんだ。本名は家族しか知らないらしい…
つまり、あいつの名前を知るには家族になるしかねぇんだ。つまり、オ、オレが知るには…その…」
「結婚して、家族になるしかない?」
「こっ、こいつ!言いにくいことをズバリとぉっ!」
ぬおおお!コト姉と結婚フラグキター!!もちろんガラガの方ではなしに:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ガラガも哀れなやつです、こんなことを教えたばっかりにコト姉とルージきゅんが将来結婚することになろうとは…(えー
明くる日、やはり師匠を背負ってゼ・ルフトへの道のりを駆けるルージ。
それにもずいぶん慣れたのか、昨日よりは大分足取りも軽くなっているようです。
しかし、順調に進めるかと思いきやルージに新たなる試練が!
あおおおーっ!!3連結だ!!
師匠に加えてコト姉までがムラサメライガーの上にどっかり。もうムラサメライガーの顔が画面に映りません
「コ、コトナさん!」
「レインボージャークって結構レッゲルを食うのよ…いざって時のために、節約しておかなくっちゃ!」
「は、はい…」
とはいえ、さすがに3連結はきつそうなルージ。コト姉って結構Sの気があるのね
平原を抜けて雪山までさしかかると、さすがに上に乗るのは危険なのかルージも2人から解放されます。
「あの白いのって、もしかして…」
「なんだ、雪を見るのは初めてか?」
「はいっ!いやっほぉぉーい!!」
初めて体験する雪に大はしゃぎのルージ。我慢しきれずにムラサメライガーで腹ばいになりスケートを楽しみます
「ばっかみたい、まるで子供ね」
「無理もあるまい、初めて雪を見たのだ」
「ミロード村の人間で雪を見たのなんて、きっとオレが初めてだぁ!」
そして今日の野営地に適当な洞窟を選び、早めに休息を取る一同。
ゾイドから降りると、先ほどにも増してルージは雪に触れるのに夢中です
「すごい!本当に空から落ちてくる!?砂浜より走りにくい!本当に冷たいぞぉ!すごーい!」
「本当にバカまるだし…」
べしゃっ
ミィ様にぶっかけキター!なんという命知らずなー!
「これ、雪合戦って言うんだろ!?本で読んだことがあるんだ!」
「…本物の雪合戦を教えてあげるわっ!!」
「ふふっ、私も入れてー!!」
童心にかえって雪合戦に興じるコト姉達。
しかし、その様子を遠くから眺める師匠は、なぜかせつなそうな顔をするのでした。
も、もしや仲間に入りたかったんですか!?自分も一緒にやりたかったんですか!?師匠ーー!!
夜が更けて。今日ルージと一緒に見張りについたのはロンでした。
「ロンさんって、本当に色んなこと知ってるんですね!」
「世の中にはまだまだ不思議が満ち溢れてる、女性の心の中なんて永遠の謎だね。
例えばコトナはどうしてついてきたのか…ひょっとして好きな人間がこの中に」
またまたコト姉の話になってしまう2人。しかし、今回はガラガの時とは状況が違いました
「あなたには関係ないでしょ?交代の時間。さっさと寝なさいっ!!…………あ」
そう、ロンの次の見張りはコト姉の番。コト姉の怒号に休んでいるみんなが目を覚まし、コト姉は恥ずかしそうに口を押さえるのでした。
「キミについて来たら、こんなところまで来ちゃった。今までの人生で一番楽しんでるかも」
「コトナさん…」
「でも、もうすぐ終わっちゃうのよね…フェルデって人を見つけたら。
このままキミにくっついて、ミロード村とか行っちゃおうかな」
ぶばー!!!嫁入り宣言キター!!やめてやめて!俺ルージきゅんじゃなくてよかったよ!
こんなこと言われたら脳みそ焼き切れて死ぬから!!コト姉ことんねえ!まったくコト姉は最高だな
そして翌日、ひどい吹雪で洞窟に足止めされ、さらにミィ様が体調を崩して高熱を出してしまいます。
携帯していた薬も効果がなく、この吹雪ではレインボージャークで他の薬を取りに行くこともできません。
かくなる上は現地調達しかありません、ロンの本でファルル草という薬草が近くにあることを調べ上げ、
さっそくルージとセイジュウロウが採取に出向きます。
えーとこんな時にすいません、
おでこにタオルを乗せる時でも頭のハッパは取らないのかよ!やはりあれが本体;y=ー(
゚д゚)・∵. ターン
そして吹雪の中を駆け回り、ようやくファルル草を発見したルージ達。
しかし、ファルル草が生えていたのは急な崖のど真ん中だった!またなんてところに!
決死の覚悟で崖に飛びつき、ファルル草へと手を伸ばすルージ。
うーむ。高い所が嫌いな私はこういうのを見ると尻がムズがゆくなります。
足場を崩しながらも、なんとかファルル草を手に入れたルージ。
すぐにムラサメライガーへ乗り込みますが、今度はムラサメライガーの足場が崩れてルージは崖の下へまっさかさまに!
せっかく薬草を手に入れたのにこんなバカな!気分は1UPキノコを追いかけて穴に落下したマリオです(全然違う
しかしルージは、落下スピードを抑えるために崖に向かってムラサメブレードを叩き込む!げげー!!
それでも緩まないスピードに、刃をどんどんと横向きに!ぐおおおお!!折れる折れる!
最後の最後で減速に成功し、なんとかギリギリで無事に着地できたルージ。
リーオの武器ってすごいのね…折れなかった刀身もそうですが、
全体重がかかりそうな刀とゾイドのジョイント部分も、よく持ったというかなんというか…
ルージの努力の甲斐あって、ファルル草で回復に向かうミィ様。ラ・カンもこれで安堵した様子です。
「どうやら落ち着いたようだ…」
「よかった…!」
「あの子は、ずっと私にくっついて旅をしてきた…周りはずっと年上の男連中ばかり。
すっかり男勝りに育ってしまった。悪い子ではないのだが、口が過ぎる時があって…」
「わかってます」
「これからも、仲良くしてやってくれ」
「はい!」
あ、あのう…なんかほとんど
結婚式前日に「うちのふつつかな娘をよろしく頼む」って言ってるように聞こえるんですけど!
マジですかおじ様!というか地球じゃないんだし一夫多妻制でいいよ!コト姉×ルージ×ミィ様これ最強:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
後日、ミィ様が無事に全快し雪山を越えた一同。
原っぱで一休みするルージに対し、ミィ様は真っ赤になりながらお礼の言葉を伝えるのでした
「あっ……あ……ありがと……」
「え…なにか言った?ミィ」
しかし、まどろみの中にいたルージには、ミィ様のしぼり出すような声は聞き取れていませんでした
「聞いてなかったあんたが悪いっ!ばかぁーーーっ!!」
いやもうなんと言いますか、ツンデレは人類の宝ですね (えー
それにしても今回はコト姉、ミィ様と両者フラグの嵐でした。果たしてこの先、正規ヒロインの座を得るのはどちらか?
次回へ続く!
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