第9話・温泉の村

サクサ村を目指して進むルージ達一行。途中でディガルドと遭遇することもなく旅は続き、もう村は目前です
しかし、温泉の村であるサクサ村の周囲には特有の腐卵臭がプンプンと。

「なんだろう…?さっきからタマゴが腐ったような臭いがしてるんだけど」

「そりゃあ温泉の臭いだな」

「温泉…?」

「お湯が地面から自然に湧いてるところよ。知らないの?」

「本で読んだことはあるけど…あんまり好きになれそうな臭いじゃないなあ」

「これがいいのさぁ!硫黄臭くない温泉なんて、温泉と認めたくないね」

温泉の臭いの良さを熱くルージに語るロン。
現代っ子の私にはさっぱり分かりません
臭いもんは臭いんですよ!
この世にはシャワーがあればいいんですよ!(えー


村の中へと入ってきたルージ達ですが、どこの村でもゾイドは子供達にとってあこがれの存在。
ムラサメライガーの歩行に合わせて一生懸命に駆ける少年を見て、
「オレも村にいる時は、こんなことしたなぁ…」と、ルージはファージと一緒にゾイドを追いかけた昔のことを懐かしむのでした。

「なにやってんの?ミロード村のこと思い出してたんでしょ〜?」

「えっ、い…いや、そんなんじゃないよ!」

とミィ様に図星を突かれてしまうルージ。2人の丸ホッペがイカスぜ!超萌えだ!



ゾイドを降りたルージ達は、さっそくジンゴの作業場へ直行しますが
あいにくジンゴはゾイドの修理に没頭している最中。作業が一段落するまで話を聞くのは待つことに。

「ルージ君、試運転の相手をしてもらえるかな」

するとそれまでの時間潰しに、直りたてのバンブリアンで模擬戦をやっておきたいと言うロン。
対戦相手にルージを指名しますが、そこにミィ様が割って入ります

「なんで初心者のルージなんかとやるのよ!あっと言う間に勝負がついたら、試運転にならないでしょ?
 私が相手してあげるわよ」

「ルージが経験を積むにはいい機会じゃないかな?」

「ここならやり過ぎてもすぐ修理できるしな」

「何事も経験だ、思いきりやってみるといい」

しかしミィ様を除いて全員ロンの意見に賛成。しぶしぶその場は引き下がるミィ様でしたが…



「ふっふっふ…この私をソデにした男…ロン・マンガン!
 あなたの実力、とくと見せてもらうわ!」

観戦中も
吹き上がるほどの邪悪なオーラを放つミィ様。
別のアニメなら
ハイパー化とかしてしまいそうです。その怨念で何を手に入れたー!


かくして、
武器の使用禁止・押さえ込んだ方の勝ちというルールで模擬戦がスタート。正々堂々と試合開始!俺のオイルが沸騰するぜ!

「おほっ、速いな」

「避けられた!?」

ムラサメライガーのスピードを生かしてガンガン攻めるルージと対照的に、
その場で微動だにせず最小限の動きだけで攻撃をかわすロン。
まるで
攻めブランカVS待ちガイルを見ているようです。ソニブー!ソニブー!サマソ!

「正面からの攻撃がダメなら…!」

真っ向からの攻撃が無駄と悟り、動きにフェイントを織り交ぜるルージ。
その甲斐あってロンの背後を取ることに成功する!

「ふふっ…」

「うわあっ!?」

しかし、背後から攻撃しようと近づいた瞬間にロンのカウンター攻撃が!
とっさの判断で回避に切り替えたルージですが、その後の体勢がわずかに乱れてしまう!

「最小限の動きでかわさないと、体勢が崩れるんだなー。油断しちゃいけないよ」

そのスキを見逃さずにロンがムラサメライガーへ飛びかかり、そのまま押さえ込み一本!
「まいったな…何もさせてもらえなかった…」と、ルージはまだまだ自分の実力が足りないことを痛感するのでした


模擬戦が終わり、その頃には手の空いていたジンゴ。
さっそくルージ達はジェネレーターの修理の話を持ちかけますが…

「ジェネレーターか…そりゃ無理じゃ。ゾイドとジェネレーターでは根本的に作りが違うんじゃ、
 医者は石屋にはなれんということじゃな」

へ…?
「いしゃはいしやには」って…あんたそのダジャレが言いたかっただけじゃないんですか!
しかし、ジンゴのシャレに全く反応せずに話を続ける一同。誰か笑ってやんなさい!おじいちゃんがヘソ曲げちゃうでしょ!


残念ながらジンゴにジェネレーターを直す技術はありませんでしたが、
その代わり、ジンゴはそれができる男に昔会ったことがあると言います。

あとで台帳を調べればすぐに分かると聞いて、目を輝かせるルージ。
とりあえずいい知らせも聞けそうで、これで安心して温泉へ向かえます。
ようやく本日誰もが待ち望んだ展開が!!

コト姉のおっぱい!おっぱい!コト姉コトんねえ!
なんか横に
洗濯板さんがいますがそれは置いといて:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「は〜…極楽極楽…♪」

「ほんと、いい気持ち…手足伸ばして温泉に入れるなんて、贅沢よね〜」

「旅の途中なんて川か沼で水浴びするしかないから、こんなにゆっくりできないしね〜」

「そうね、それに危ないし。特にガラガ」

相変わらず信用ないのねガラガ。あわれな奴…
というかミィ様が頭の葉っぱを取ってるのって、なにげに一話以来じゃないですか!
あれがないと微妙に別人っぽいというか、
むしろあっちが本体というか…(えー


一方、男湯ではルージがロンとの戦いの結果に少々気を落としていました。(´・ω・`)ショボーン



「ロン相手にあれだけやれりゃあ十分さ」

「でも、みんなが協力してくれてるのに肝心のオレがこれじゃ…」

「師匠とかについて習うと上達が早いんじゃないかな」

「師匠かぁ…」

しっかしガラガめちゃめちゃデカイですね。ルージと見比べると
なんだか悟空と
メタリック軍曹くらい身長差ありそうな気が。ウェルカム!


温泉でまったりと英気を養ったルージ達ですが、その夜村のバラッツゾイドが襲われるという事件が発生!
ディガルドの仕業かと騒然となるルージ達。しかし、どうもそういう様子ではないようで…

「また奴らか…!」

「奴らって…?」

「野良ゾイドだ…エレファンダーだよ」

乗り手を失い、本能のままにレッゲルを求めてさまよい続ける野良ゾイド。ここ最近何度も村のゾイドを襲っているようです。
それを聞いたルージは村を守るため、そして自分の腕だめしのために、散歩と言って宿を抜け出し野良ゾイドのいる山奥へ…



しかしその途中で出会った生物が
妙に気になります
なんか( ゚д゚ )こっち見んな!の顔文字を思い出しました。見るんじゃねー!


珍獣との出会いはさておき、とうとう目当ての野良ゾイド・エレファンダーに遭遇したルージ。
ムラサメライガーを見るなり突然襲ってくるあたり、どうやら相当に凶暴な相手のようです。

「こいつっ…!でか過ぎる!」

果敢に飛び掛っていくルージでしたが、エレファンダーの圧倒的なパワーの前に強引に弾き飛ばされる!
攻めあぐねているところに、ルージの脳裏にロンと闘った時のあの言葉が…

(最小限の動きでかわさないと、体勢が崩れるんだなー)

「…そうか!やってみる!」

そう、先ほどルージをブランカに例えましたが待ちブランカは嫌な相手なのです!くらえ伝家の宝刀
しゃがみ中足連打!

「いまだっ!うおおおおおおッ!!」

ルージはエレファンダーの体当たりをギリギリの間合いで外し、カウンターの斬り下ろしでクラッシャータスクを両断する!
自慢の牙を折られて戦意を喪失するエレファンダー。
しかしルージが一息ついたのもつかの間、さらにそこへ何体ものエレファンダーの群れが現れてしまった!

若林「よーし!鳥かごだァー!!」

ダッシュダッシュダッシュ!キックエンドダッシュ!修哲トリオの必殺技・鳥かご作戦がルージに炸裂!お前ら鳥かご好きか?
ツインクラッシャータスクの連続攻撃を食らい、ビーム砲の雨を浴びせられ、もはやムラサメライガーは完全にグロッキー。

「このままじゃ…やられる…!」

周囲を囲まれ逃げることもできず、撃破されるのも時間の問題か…というその時!

分身殺法!ゴッドシャドー!!

そこに突如として謎のゾイドが出現!そのゾイドは目にも止まらぬ動きでエレファンダーのビーム砲をかわすと、
瞬速の爪で数体ものエレファンダーを同時になぎ倒す!なんて強さだよ!

残ったエレファンダー達もそのゾイドの凄みに戦慄し、すごすごと立ち去っていくのでした。
いきなり現れた謎のゾイド、圧倒的な実力を持つ乗り手の正体とは果たして?


次回へ続く!








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