デルトラクエスト7話
「魔女テーガン現る」
ドッバアアアア!!
「く…!だあああっ!!」
目前に迫ったソルディーンの大口!あわやという瞬間、リーフはとっさに食料袋を投げつけて事なきを得ます
あまりに勝ち目の薄すぎる戦い。逃げるが勝ちと判断した一行は、一度撤退して態勢を立て直します
「残ったのはこれだけか…すっかり泥につかってしまったな」
あれー!?おっさん食われたと思ったら普通に生きてるよ!(えー
まあしかし無事で何よりです。残り少ない食料で腹ごしらえをする四人でしたが、
口に広がる泥の味に「うえ〜」という顔をするリーフ。平然と食ってる野生児ジャスミンとの対比が面白いですね
「リーフ、宝石は確かにここにあるんだな?」
「うん…ベルトはまだ熱い。間違いない、この湖のどこかに宝石はあるんだ」
宝石があることは分かっていても、それはあくまで「湖のどこか」という話。
あのソルディーンの目をかいくぐりながら、この広い湖で宝石一個を探すなど到底無理な話です
何か名案がないか話し合う四人でしたが、八方手詰まりでお先真っ暗落ち込みモード。
しかしキョトンとした表情のジャスミンはかわええのう(画像左下)
「…マナス、笛を吹いてよ。何かそう…楽しい曲を」
「…?」
「笛だと?こんな時に…」
「こんな時だからこそだよ」
こうネガティブな空気の中ではロクな考えも浮かびません
せめて気休めくらいになれば…とリーフは界王神さまの得意な笛の演奏を頼みます
♪ピロリロリ〜リロリロリ〜♪
重たい静寂を和らげるように鳴り響く笛の音。つかの間の安息を得たリーフ達は、次第に表情が柔らかになっていきます
でもこれだけ静かな中で笛の演奏やってたら、ソルディーンに居場所を教えてるようなもんでは…
ザバアアアアア!!
「ソ…ソルディーン!?」
ああ言わんこっちゃない!振り向けばそこには再び恐怖の化物が!
ざんねん!リーフたちの ぼうけんは これでおわってしまった!
「…!」
「やめるな。吹き続けるのだ」
あら?(゜д゜;)一気にバクリと行かれるかと思いきや、笛の音に関心を持った様子のソルディーン。
知性のない怪獣かと思いきや、人間の言葉とか普通に喋れたんですね
「答えろ。お前達の目的はなんだ」
「…僕たちはある宝石を求めてここに来た。それは空からこの湖に落とされた…16年前のことだ」
「…その宝石なら私が持っている。こんな寂しい場所で暮らす惨めさを慰めるためにな。
そんな大事なものを手放すと思うか?」
「代わりに何が必要なんだ、俺たちに揃えられるものなら何でも言ってみろ」
「よかろう…石はくれてやる。代わりにそいつをよこせ!」
ソルディーンが宝石の代わりに指名したのは界王神さま!
退屈で虚しいだけの嘆きの湖での暮らしには、界王神さまの笛は絶好の退屈しのぎだったのです
「お前は生きている限り、日がな一日・夜は夜通しその笛を吹いて私の心を慰めるのだ」
「冗談じゃない…!渡さないわよ!」
「…」
「マナス、いかん!」
「昼も夜もなく笛を吹き続けろ」という酷い要望に対して、それで宝石が手に入るのなら、と犠牲になろうとする界王神さま。
しかし、リーフ達は誰一人としてそんな結末は望んでいませんでした
「その男をよこせ…さもないと皆殺しにするぞ!」
「やるならやってみろォッ!!」
ドガアアアアッ!!
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怒り狂うソルディーンの一撃を食らい、弾き飛ばされるリーフ!しかし、気迫でソルディーンに食らいつきその目に剣をつきつける!
「な…!?」
「マナスは渡さないぞ…!あの人は散々辛い目に遭って、やっと解放されたんだ!
なのに僕らの旅について来てくれた…
見殺しにはしないッ!どんな事があってもだ!」
ウオオー格好いいぞリーフ!自分より遥かに強い相手にも気力で勝利!
やる時はやる男です、おっさんとは違います(えー
カアアアアアアア
「…!?トパーズが…」
「な…なんだ…?私の心が…清められていく…!?」
リーフとソルディーンが接触したその時、ソルディーンに対して激しく反応するトパーズ。
トパーズの力で、ソルディーンにかつて人間だった時の記憶が甦ります
ナゾナゾ巨人と同じで、ソルディーンもテーガンに姿を変えられた過去があるみたいですね
「なんだ…私にどんな魔法をかけたのだ!」
「魔法じゃない。今お前が見たもの、それが真実なんだ!頼む、宝石を渡して欲しい…
昔のお前に戻るために、お前が失ったものを取り戻すためにも!」
「……………分かった」
いつか人間に戻れる日が来るなら…とリーフを宝石の場所へ案内するソルディーン。
めでたく二つ目の宝石を入手したリーフでしたが、その色を見てふとした疑問が浮かびます
(…ピンク色の宝石?デルトラ7つの宝石にピンク色のものなんかないはずだ…
エメラルドは緑、アメジストは紫、ラピスラズリは青の地に金の斑点がある。
オパールは虹の七色、ダイヤモンドは氷のように透明で、ルビーは赤い…ルビー?)
ベルトが反応している以上、確かにこの宝石は目的のものに違いありません
宝石の特徴を思い返しているうちに、ルビーの特殊能力が思い当たりハッとするリーフ。
「ルビーは幸福を象徴す。されど邪悪な怪物の存在を知る時その色は褪せる」…
「赤が褪せればピンクになる…!ソルディーン気をつけろ!邪悪な者が近くにいる!」
ズバシャゴオオオオオ!!
「うわあああああーーっ!!」
身の毛もよだつ凄まじい電撃!ソルディーンほどの巨体がたやすく吹き飛ぶ衝撃の中、恐怖の魔女がその姿を現す!
「ようこそ…私のお庭へ」
「ぬうっ…!?」
「魔女…テーガン…!」
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やってくれましたねみなさん…
よくわたしの可愛いジニとジッドを
殺してくれました…
ナゾナゾ巨人の反応がありませんね…
あなた達が殺したんですか?
どんな手を使ったか知りませんが、
これはちょっと意外でしたよ…
まさかこんな結果になろうとは
思いませんでした…
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絶対に許さんぞ虫ケラども!
じわじわとなぶり殺しにしてくれる!
一人たりとも逃がさんぞ覚悟しろ! |
「ふふふ…可愛い坊や。私のお庭に入り込み、奴隷の鳥を逃がし
今またもう一匹の奴隷も逃がそうと言うの?
おまけに…ジニとジッドをこんな目に遭わせて。酷い侮辱よねえ!」
ズドバアアアアア!!
「ぐおおおおーーっ!!」
見せしめにソルディーンを一撃で葬り去るテーガン!これまでの敵で最強と思われたソルディーンをたやすく…
魔法使いなのに登場シーンでギガデインを使って現れたことからも、
テーガンの並外れた実力の高さがうかがい知れます
「魔女めえっ…!はあああーっ!!」
果敢に突っ込むおっさんでしたが見事なまでに返り討ち
強力な魔術の障壁に阻まれて触れることすらできません、続けて突撃したジャスミンも同じ結果に…
しかし、バリアの衝撃を受けてもすぐ起き上がるジャスミンと違っておっさんは転がったまま起きてきません。お、おっさんー!!
「守りを…破らなきゃダメだ!」
なんとかして突破口を開こうとするリーフ。しかし今度は、テーガンに近寄る間もなく強力な魔法攻撃が!
直撃を食らいながらも、魔法のマントの防御力のおかげでかろうじて耐えしのいだリーフ。
そしてケガの功名というべきか、今の魔法攻撃でテーガンにつけいる隙を見つけます
「リーフ…!」
「分かった…テーガンを倒す方法が。攻撃呪文の直前だ…!
一瞬防御が解かれる。その隙を狙えば…!」
♪ピロリロリ〜リロリロリ〜♪
リーフ達が勝機を見い出したことに気づいたのか、笛を吹き出してテーガンの注意を引きつける界王神さま。
「笛なんかで何がしたいわけ?」とあざ笑うテーガンでしたが、演奏をやめようとしない界王神さまに次第にイライラが募ります
「ええいおやめ!その笛も吹けないようにしてやろうか!」
テーガンが界王神さまに狙いを定めたその時、矢のように飛び出したリーフとジャスミンが一気に間合いを詰める!
「テーガンッ!!」
「…?」
リーフの突撃に気づき、ニヤニヤと余裕の表情で狙いを変えるテーガン。
しかしその時、リーフの背から飛び出したジャスミンがナイフを投げつける!
絶妙のタイミング!バリアが空いたまさにその瞬間、これ以上ない軌道で飛んで行くナイフ!そのままテーガンに向けて一直線に…!
バシイイイイッ!!
(C)武論尊・原哲夫/集英社
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北斗神拳
二指真空把!! |
な、なんてやつだ!あれほどの投げナイフを無傷で受け止めてしまうテーガン!
しかし、わずかでも反応が遅れていれば間違いなく仕留められていました
テーガンから今までの余裕が消え失せ、その表情はみるみる怒りに染まっていきます
「おのれ…!もう手加減はなしだ!まとめて化物に変えてくれる!
醜い姿となって永遠に泥の中を這いずり回るがいいッ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
かつてないほど強力な魔力がテーガンの腕に集約する!あまりの凄まじさにリーフ達は一歩も動くことができません
誰もが敗北を覚悟したその時、目にも止まらぬ速さでテーガンに突撃するひとつの影が!
カ…カラスだー!!
テーガンの極大魔法が放たれるその瞬間、頭上から奇襲したクリーがテーガンに傷をつける!
「そ…そんな!?嘘!嘘よッ!!ぐああああアアアアアア!!」
その強さと引き換えに「一滴でも血を流せば死ぬ」という弱点を持つテーガン。
その体は見る間に朽ち果てていき、とうとう絶命してしまいます
パアアアアアアアア
「ドールの民が…甦った…!?」
「夢でも見てるのか…?」
「現実だよ、みんなが同じ夢を見てるってなら別だけどね」
テーガンの命が散ったその瞬間、嘆きの湖やソルディーンにかかっていた呪いは解け、
姿を変えられていた人間達が次々に元の姿へ戻っていきます
そして声を奪われていた界王神さまもまた、ようやく自由に会話ができるようになり…
「皆さんありがとう…!感謝の言葉もありません!」
そして再び戻ってきたララディンの町。リーフ達は住人全員に心からの祝福を受けます
というか族長あんた女の人だったのかよ!見た目からじゃ全然分かんないですよ!
「リーフ、バルダ、ジャスミン、本当にありがとう!君たちのことは一生忘れないよ!」
そして苦楽を共にした界王神さまとも別れの時が…しかし「本当にありがとう」って、リーフやジャスミンは本当によく戦いましたが
バリアに弾かれてそのまま寝てたおっさんを同列に扱うってのはどうなんでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
おっさん…漫画版のあんたはこんなにがんばってますよ!(えー
ゴールに対して不意打ち使わずに正面から圧倒してるし、ジニとジッドに眠り薬飲まされても
自分の足に剣ぶっ刺して痛みで意識を保って戦ってるし、まさに勇猛果敢。少しは見習ってください:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
というか漫画版はテーガンがめちゃめちゃ美人のねーちゃんだな…
それとセリフを読んでようやくテーガン一家の名前が分かりました
ホット、トッド、ジニ、ジッド、フィー、フライ、ザン、ゾッド、ピク、スニック、ラン、ロッド、イカボットだったのね
これを一発で聞き取ったアニメ版リーフやっぱすげえよ
字で見ないと絶対分かんないよこんなの:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
しかし今回のデルトラはムチャクチャ作画の質が高くて、まるで映画でも見てるような気分になりました
テーガンの魔法もド派手だったし、リーフとジャスミンにも見せ場があったし面白かったなー
そろそろネタ的にじゃなくてマジに面白くなってきました。この先も期待してます
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