デルトラクエスト8話
「トムのふしぎな店」
新たな宝石を求めて再び旅立ったリーフ達。次の宝石がある目的地はラットシティという場所のようです
しかし長い旅で食料も尽きかけていた頃、ちょうどそこになんでも屋の看板が…
「”TOMの店。旅行用品何でもあります”…?」
「店…?」
ずっと森で育ったので店には行ったことがないジャスミン。
というかこのファンタジーな世界観で日本語の看板が出てくると吹いてしまうんですけど
このどこかズレてるような感じが実にデルトラ的です
「店に行けばきっと食べ物もあるはずだよ」
「よし急ごう!」
うーむ…ジニとジッドの一件で、看板を見るといかにも怪しく見えて仕方ないんですが「やったー店だワーイ」と微塵も疑ってない2人。
大丈夫かよもう!しかし店に向かおうとしたその時、険しい表情でジャスミンが後ろをふり返ります
「つけられてるわ…!しかも追手は大勢よ!」
耳のいいジャスミンは接近してくる多くの足音を感知!
念のためリーフがルビーの色を確認してみると、テーガンの時と同様その色がピンクに!
追っ手の正体はオオカミの群れ。追いつかれる前に店の方角へ逃げるリーフ達でしたが、
さすがに獣の足には敵わずみるみる距離を縮められてしまいます
「すぐ後ろに殺気を感じるわ!」
「…襲われる前に戦うしかない!」
逃げ切れないと悟った3人は迎撃体制を整える!そこへ一斉に姿を現すオオカミ達でしたが…
「「子供の名前は〜♪ホットトッドジニ、ジッドフィーにフライに、
ザンにゾット、ピクにスニック、ランにロッド〜♪最後に嫌われ者イカボット〜♪」」
う、歌うオオカミ!?(゜д゜;)しかもまたナゾナゾ巨人の歌かよ!
リーフ達が困惑する中、オオカミ達は次々に妙な煙を発して真の姿へと変わっていく!
「オオカミじゃない!?」
「こいつらは…テーガンの13人の子供たちなのか!?」
母親を殺された恨み晴らさでおくべきか!オオカミの正体は変身能力を持つテーガンの子供たちでした
ご丁寧に歌に出てきた全員もれなく登場です
というか「最後に嫌われ者イカボット〜♪」って自分自身でそんな歌歌ってんのかよ!
イカボットさん…何が悲しくてそんな自虐的なことを…(えー
ドバアアアッ!!
「うわああっ!しまった!」
「くっ…剣が!」
そしてリーフ達の足元でトラップが作動!網にかかって3人は宙吊りにされてしまい、その拍子に剣も落としてしまうことに…
「丸焼きにして食ってやる…!」
「もう逃がさないよ!」
「こ、このままだと…本当に丸焼きだ!」
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(C)TOMY (C)小学館プロダクション・テレビ東京 |
ああ見える…見えるぞ恐怖の丸焼き料理人の姿が…(えー
大喜びで火を焚き始めるテーガンの子供たち。しかし、これから丸焼きショーを始めようという時に
いきなり子供の一人が凄い勢いで殴り飛ばされる!
「このイカボット様には足を2本と頭ひとつよこせ!」
軟骨がうめーんだよ軟骨がァー!美味い箇所は俺によこせ!自他共に認める嫌われ者イカボットが自己主張を始めてしまいます
こうなると他の連中も黙ってはおれず、俺も俺もと言い合いになりどんどん険悪な雰囲気に…
魔物たちがギャーギャーやりあっているスキに、こっそりと網を噛み切っていくフィリ!
魔物たちの注意をしばらく逸らせれば、じきに脱出できるだけの穴が空けられそうです
「おーい!そこのバカな奴ら!3つの体を11人で分けるんだろ?
平等に分けるなんて出来るはずないじゃないか!
9人だったら1人3分の1ずつ分けられるけどなあ!」
「3分の1ずつ…?そうだその通りだ!」
時間稼ぎに魔物たちを煽るリーフ!なんておバカな連中…1つの体を11分割して食えばいいだけなのに!(えー
まんまと騙された魔物たちは、「9人にするからてめえが減れや!」と激しくどつき合いを開始します
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バキバキドガシャ
ドスバスドガアアアアアア!! |
コイツ等容赦なさすぎ!死人出てるだろコレー!
身内に対する親愛の情とかまるでなし。リーフ達を捕まえたのも、テーガンの仇討ちじゃなくて
単に腹が減ってたからだってことか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ヒャッハー!これで9人だ!」
「確かに…でも3人だったらどうだ!3人なら1人ずつ丸ごと食べられるぞ!」
おらおらもっと仲間割れせんかい!リーフの煽りに乗せられて、ますます仲間の数を減らしていく魔物たち。
リーフに言われるままにとうとう3人にまで減ってしまいました
「これで1人ひとつずつだ…!さあ食おう!」
「僕達3人、みんな体の大きさが違うぞ!
1人ひとつずつでは不公平になるじゃないか、腹一杯にもならないだろ!
みんな公平だ、全員公平に腹一杯になるなら、一人で全部食べるしかない!」
「イカボット腹一杯食いたいィィィィ!」
こ…こいつらどれだけ乗せられやすいんだ!10人はり倒して1人で獲物独占なんてどう考えても不公平すぎる!
このスキにとうとう網に大きな穴を空けたフィリ。リーフ達はまんまと逃げ出すことに成功するのでした
「来てる!ピッタリと…!」
「あんな間抜けな奴らに捕まってたまるか!」
しかし最後に一人残ったイカボットは再びリーフ達を追跡!
というかリーフさん、ついさっき思いっきり捕まっといてなんというセリフを!
バシャバシャと川原を走って逃げるリーフ達でしたが、不運にも川は滝で途切れて行き止まりに!
「冗談でしょ…!?回り道は!?」
それを探す暇もなく現れるイカボット!こうなれば戦うしかありません
しかし13人の子供のうち最強のイカボットが相手では、正直おっさん達に勝ち目はかなりなさそうな…(えー
「飛び移ろう、見た目ほど大した距離じゃない!」
「よし…奴らを驚かせてやろう!」
(C)前川たけし/講談社
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ほっぷ
すてっぷ
じゃんぷ
かーるいす! |
チンミもびっくり大ジャンプで滝を飛び越えた3人。なんとかイカボットを振り切ることに成功するのでした
「追ってこないぞ、助かった…」
「やれやれね…」
「ん…?おいあれを見ろ、トムの店だ!」
ふと気がつけば目の前にはもうトムの店が。さっそく3人は店内に入ります
というか普通の道を外れて来たとは言え、日没から夜明けまで走り続けてようやく到着って
どんだけ遠い場所にあの看板置いてあったんでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「誰もいない…」
「店の人、出てこないわね」
「店主はお人好しだな。これじゃ黙って何か持っていっても分からない」
しかし店内は無人で商品が置いてあるだけ。「これなら盗んでもバレないね!」とバルダは商品のランプに手をかけます
おっさん…店が初体験のジャスミンの前でなんて教育に悪いことを!(えー
しかし、ランプはテーブルにガッシリ固定されているかのようにまったく動きません
そしてバルダの手もまた、ランプについたまま取れなくなってしまい…
「ん…?は、離れない!」
「…何やってんの?」
「離れないんだ!」
一人でコントをやりだしたおっさんに心底あきれた表情のジャスミン。ね、年長者としての威厳が…
「さて、それがお気に召しましたか?」
突然の声にリーフ達が振り向くと、今まで誰もいなかったはずのカウンターに店主のトムが!
手が離れないおっさんの醜態を見かねたトム。何やらカウンターの隠しスイッチを押すと
おっさんの手はするりとランプから外れてしまいました。というかグイグイ引っ張ってた手が急に外れたので、
後ろの何かにぶつかってドガシャーンとかいう音してるんですけど
大丈夫でしょうかおっさん、いきなり弁償とかいうことにならないでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「さて…何かご入り用の物はおありですか?お買い上げいただいた方には、
もれなくおまけも差し上げますよ」
「…長くて丈夫なロープ」
(C)細井雄二/講談社
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旅のお方ですな、何をお出ししましょう?
カポエラ…
ゲゲッ!?あ…あいつ客じゃねえ!? |
試しにロープを注文してみるリーフでしたが、トムの用意したロープは銀貨3枚という異様に高い品。
「ぼったくりかコノヤロー」とバルダがケチをつけると、トムは実演を交じえてロープの説明を始めます
「お客様…こんないいロープ、トムの店以外にはございませんよ」
トムがひょいっとロープを柱に投げると、結ぶもほどくも変幻自在!まるでロープが意志を持って動いているように
ほとんど勝手に柱に巻きついてしまいます
「はあ〜…」
「ふん、手品か!」
目を丸くするジャスミンやリーフと違って、おっさんはロープの能力をまるで信用してません
まあしかしこれだけ悪人ヅラの商人が相手では、裏があると思うのも当然ってもんです
「それもらいますっ!」
そんなバルダにまるで構わず、「なんて凄いロープなんだ!」という様子で即座に銀貨3枚を差し出すリーフ。
というかロープを旅の何に使う気なんでしょうか…リーフに通販のCMとか見せたら大変なことになりそうです(えー
「ぼっちゃんは品物の価値がよくお分かりの方とお見受けしましたぞ!
トムの店自慢の品は他にもございます」
まるで「こいつはいいカモが見つかったぜ!」とばかりに次々とあやしげな品の紹介を始めるトム。
こうなると、ろくでもない品を掴まされないためにも、おっさんに冷静な判断が求められるところです
「水を加えるだけでパンができるマジックブレッド。
こいつは火起こしビーズ。投げて割ればたちどころに火が起こります」
「ほぉ〜!」
「そんなの買っても買わなくてもいいじゃない…」
な、なんてことだ!トムが新しい商品を見せるたびにどんどん目が輝いていくおっさん
止めなきゃいけない立場の人が一番ノリノリでどうするんですか!
そして「これもいいなあ〜!」とはしゃぐリーフに、うんうんと激しくうなずくおっさん。
ダメな子2人を見つめるジャスミンの背中がやけに哀愁漂います
カランカラン
「…」
さあこれから会計だ、というその時。トムに負けず劣らずの悪人ヅラの男が新たに店へやってきました
「邪魔だ」
「…!」
ジャスミンを避けようともせず、そこをどけと吐き捨てる謎の男。
この全身殺気のカタマリのような雰囲気、まさかダースベイダーとか暗黒騎士ランスロット的な
敵軍の幹部キャラとかじゃないでしょうか
「…いくらだ?」
「銀貨一枚でございます、お客様」
謎の男はリーフと同じロープを購入。値段を聞く際に、ついっと机にレジスタンスの紋章を指で表します
するとトムが提示した値段はリーフの時の3分の1に…。というかレジスタンスってことはこの男、
こんだけ悪人ヅラなのに味方サイドの人間なのかよ!
ということは、それに対して割引きするトムも単なる悪徳商人じゃないってことに…人ってやつはなんて見かけによらないんだ(えー
買い物を終えてトムの店を出たリーフ達。すると、ちょうどさっきの男が馬で走り去っていくところでした
「俺たちにも馬があればな…」
「ありますよォ〜、馬ではありませんが格安の乗り物が」
店の外の会話なのに抜け目なくやってきたトム。またしてもうさんくさい商談を始めます
「こ、これは…?」
「マドレッドです。こいつらは風のように走りますよ、馬よりずっと丈夫で言うことも聞きますしねえ」
そんなトムが紹介したのは3本足の変わった動物・マドレッド。
野生児ジャスミンは人間よりも動物と触れ合うことの方が慣れているのか、あっと言う間にマドレッドと打ち解けてしまいました
「走る時は”アブラ”!止まる時は”カタブラ”!と命じればいいんです」
「乗り物があればずいぶん旅がはかどるなあ」
「それはそうだが…」
「勉強させていただきますよォ〜、金貨18枚では?」
「そ、そんなに…!?」
やっぱり今度もとんでもない高額!とてもリーフ達の払えるような金額ではありません
しかし「金貨ってこれでしょ?」とジャスミンはポーチから山ほどの金貨を取り出します。な、なにー!?
資金力までリーフやバルダより遥かに上なのか!
本当にあらゆる場面で役に立ちますねジャスミンは
ちなみにこの金貨、ジャスミンが森で暮らしていた頃、影の憲兵団に会うたびにかっぱらっていたものでした
「まいどありー!そうだお客さん、この先を行くと二手に分かれた道がありますが、
くれぐれも左の道を行くように…ではよい旅を」
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パカパカとマドレッドに乗りラットシティ目指して出発。
なるほどトムが風のように走ると言うだけあって、マドレッドはいいペースでどんどん道を駆けていきます
そして、すぐにトムの言っていた分かれ道に到着することに…
「右は”はばひろ川”…左は”粉屋の丘”か…」
「確かラットシティは、はばひろ川沿いにポツンとある町だとか…」
トムは粉屋の丘の方に行けと言っていましたが、ラットシティははばひろ川の方面なので
リーフ達は今日もまた人の忠告を無視。
あ…あんた達はー!そんな真似するの今回で一体何回目ですか!
第2話:怪獣ウェンバーから逃げようとジャスミンが忠告→無視してウェンバーに襲われる
第3話:沈黙の森深部に行くなとジャスミンが忠告→無視してゴールに襲われる
第4話:安全な道を通ろうとジャスミンが忠告→無視してナゾナゾ巨人に襲われる
第5話:怪しい家に入りたくないとジャスミンが忠告→無視してジニとジッドに襲われる
第6話:嘆きの湖に行くなと族長が忠告→無視してソルディーンに襲われる
第8話:左の道を行けとトムが忠告→無視して右の道へ
人の話にはもう少し聞く耳持ってください!
そして今日もまた渋々ジャスミンは2人の後をついていくことに…
「フギャアアッ!!フギャアアアア!!」
「な、なんだ!?どうしたんだ急に!カタブラ!カタブラ!カタブラカタブラカタブラ!」
「ダメだわ…!どうして!?」
しばらく右の道を進んで行ったその時、突如として暴走するマドレッド!制止の合図カタブラを連呼してもまったく言うことを聞きません
「う、うおおおおお!?」
そしておっさん真っ先に落馬!バ、バルダアアアアアア!あんた今回まったくいいとこなしじゃないですか!
リーフ:13人の子供達を話術で撃破
ジャスミン:追っ手の気配を察知、マドレッド購入
フィリ&クリー:リーフたちを網のトラップから救出
バルダ:ランプ盗ろうとして手が接着、トムのうさんくさい商品を次々に購入、真っ先にマドレッドから落ちる
テーガンとの戦いの時もそうでしたが、明らかにカラス達より役に立ってないですよ!
ああ…だがそれでいいんだ、それでこそ俺たちのバルダだ!(えー
そして結局リーフとジャスミンもマドレッドから落馬!落ちた時の衝撃で全員気絶してしまいます
マドレッドがこれほど暴れ狂った理由とは一体…?次回に続く!
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