■デルトラクエスト 第22話「魔女テーガンの復活」
皆さん久々の感想ですっかり忘れてるかもしれませんが、前回はおっさんが初めて宝石集めの役に立った記念すべき回ですよ!
今回ばかりは温かい目で、冒頭の「おっさんのおかげ」を見守ってあげましょう
「僕はリーフ!」
「私はジャスミン!」
「僕たちは奪われた宝石を取り戻すため、7つの魔境を目指して旅をしている」
「トパーズ、ルビー、オパール、ラピスラズリを手に入れたわ!
凄いモンスターもいたけど、私たち結構やるわよね」
「おいおい、まだどんな敵が待ち構えているか。2人とも気をつけろよ」
「もう、バルダは慎重すぎるのよ」
「そして今僕たちは、5つ目の宝石がある恐怖の山へ…」
「俺のおかげ」消えやがったーー!!なんだよコレーー!!
今までさんざん何もしてない時は「俺のおかげ俺のおかげ」言ってたのに!肝心な時にかぎって言わせてもらえないなんて!
それと「僕はリーフ!」「私はジャスミン!」ときて「俺はバルダ!」と言わせてもらえないおっさん涙目
スタッフはおっさんをいじめてるのか!まあ単純に次の魔境を目指すセリフに変えたからこうなったんでしょうけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン「これで4つの宝石が集まった!あと3つだ!」
「あんまり調子に乗って無茶しないでよ」
「いつ僕が無茶なんか…」
「いつもよ!」
「はっはっは!リーフはいつもジャスミンに叱られてるな」
順調に宝石集めも半分以上が終わり、すっかりご機嫌なリーフ。
この調子でどんどん行こうと次の魔境・恐怖の山を目指しているところでした
しかしその道の途中、3人は道ばたですっ転んでいる美少女と出会ってしまいます
「(どてっ)きゃあっ!?」
「あっ…大丈夫ですか!」
「ご親切にありがとうございます…」
「一人で旅をしているのか…?」
「ええ、お母さまのところへ行く途中なんです」
「お母さんの?」
「はい、この先の虹の洞窟というところに住んでいるんです」
立った立った!フラグが立った!(えー
いきなり一目惚れとは久々にチェリーの本領発揮か:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
どうやら実家へ帰る途中らしいその女の子。しかし彼女が指差した先は、
今まで生い茂っていた木々がいきなり枯れまくっているという、いかにも死の荒野な感じのヤバそうな道でした
リーフ達もついさっき、「あんなとこ通ったら絶対死ぬな…」と別ルートを探していたところです
そんな道をこんな女の子一人が突っ切ろうとは、何か普通ではなさそうな…
「あんな所に…?」
「ええ、ちょっと恐そうなところなので誰も近づかないんです。ですから住むにはかえって安全なんですよ」
「なるほど、そうかもしれんな」
え…?ちょ、ちょっと待てよその理屈って底無し沼の隣に家建ててるからかえって安全だおとか言って
ニジとドッジの時にまんまと騙された考え方じゃないですか!またあの時と同じ失敗を繰り返す気か!
「私は離れた村で働いているんですけど、お母さまが病気になったので
お見舞いに行くところで…あの、皆さんはどちらへ?」
「ああ、この先の山へ…」
「恐怖の山ですか?でしたら一緒に…」
「えっ!?一緒ぉぉっ!?」
「はい、虹の洞窟を通ると近道なんですよ。それに、やっぱり一人では心細いんですもの…」
ああ…チェリーお前ってやつは…(えー
一緒にあの超物騒な荒野を進もうと言い出す女の子。まさかこれはリーフ達を誘い出す罠なのか…
危険な臭いがプンプンの展開に顔をしかめるジャスミンでしたが、
女の子にデレデレしまくりのチェリーは「よし行こうすぐ行こう」とすでに同行する気満々です
「虹の洞窟か…」
「近道なんだから一緒に行こうよ!」
「あんな所を通るのは嫌よ」
「でも同じ方向なんだし!」
「クリーも嫌だって。危険は避けて通らなきゃ、全部の宝石を見つける前に命を落としてしまうわよ」
「だが、あそこを通る方がかえって安全かもしれないぞ?」
「そうだよ!ついでにあの娘をお母さんのところに送ってあげようよ!」
「…2人の弱点が分かったわ…可愛い女の子に弱いってこと!フンッ!!」
この女の子の言うことをまんま鵜呑みにしているチェリー、
思慮深く考えてはいるものの「この子の言う通りだな!」とすっとぼけた結論に達するおっさん
今日もまたジャスミンの苦労は絶えません。「お前ら可愛い子について行きたいだけだろ!」と思いきり皮肉を言ってやりますが、
チェリーとおっさんは全然気にせず女の子に同行してしまいます。ダ、ダメだこいつらー!!
「僕はリーフ!それとバルダにジャスミンだよ、君は?」
「あっ、わ、私は、フラ………フ、フランソワーズ!よろしく、リーフ」
これからよろしくと軽く自己紹介をするリーフでしたが、名前を聞かれた女の子はオタオタと慌てて
今この場で考えたような名前を…やはりこのフランソワーズという女、怪しさ満点です
馴れ合いたくないジャスミンは、1人だけチェリー達と距離を取って歩いていくことに…
「私の意見なんてちっとも聞いてくれないんだから…!」
ズズズズズズズ
「…!?リ、リーフ!その子の鞄が!」
とその時、突然フランソワーズの鞄が勝手に動き出し、バカでかい口となってリーフに食らいつこうと!
仰天してリーフに叫ぶジャスミンでしたが、3人が振り返った瞬間
鞄は元の形に戻ってフランソワーズの手におさまっていました
「あっ…!?」
「私の鞄が…?」
「口を開けてリーフにかじりつこうとしたのよ!」
「…?普通の鞄じゃないか」
「私は見たのよぉっ!」
目撃したことを主張するジャスミンでしたが、リーフが鞄をあれこれいじってみても別に異常ありません
もっとちゃんと調べろカスとジャスミンは引こうとしませんが、
話を聞いていたフランソワーズがジャスミンの服から何やらつまみ出し…
「あっ、この辺りに生えているまぼろし草の実です。触ると幻覚が見える植物なんですよ」
「げ、幻覚…?」
「そんな植物があるのか…」
「はい、この辺りにしか生えないんです。気をつけてくださいね」
「ありがとう、地元の人がいると助かるね!」
「そうだな」
「むーっ…!」
そんな草があるなんて知らなかったなぁ!とまんまとフランソワーズに騙されてしまう2人。
あんたらもう少ししっかりしてよ!唯一まともなジャスミンは、いよいよ本格的にフランソワーズへ疑惑の目を向け始めます
(私はごまかされないわよ…)
次は何をしでかすかとフランソワーズをジロジロ眺めていると、今度は鞄でなく帽子の方が巨大な口に!
その口はおっさんを狙っているようです。咄嗟に石を拾ったジャスミンは、帽子へ向かって思い切り投げつける1
「バルダ!危ない!」
ガコオオッ!!
「あいたぁ!!」
おっさんにブチ当たったー!!こいつはいてえー!
相変わらず世界一災難の似合う男です(えー
やはりおっさんは笑いの神だな
「危ないことしてるのはジャスミンじゃないか!」
「だって今度は、この帽子がバルダに噛み付こうとしたのよ!」
「ジャスミンさん…大丈夫ですか…?」
「本当にすいません、ジャスミンは理由もなくこんなことする子じゃないんですけど」
「やはりまぼろし草のせいかな…」
ジャスミン…酸素欠乏症にかかって…と、3人に哀れみの視線まで向けられてしまうジャスミン。お前らという奴はー!
その後もフランソワーズ自身からシッポがぴょこんと出てきたり、怪しい点を次々に指摘するジャスミンでしたが
すべて「ジャスミンあなた疲れてるのよ」で片づけられてしまい、リーフ達はちっとも話を聞いてくれません
「ジャスミンやめろよ!」
「だってシッポが!」
「…ちょっと休憩しませんか?そうすればジャスミンさんも落ち着くかもしれませんし」
「そうだな」
「私、水を汲んできますね。向こうに泉があるんです」
「あんなことをされても怒らないなんて…!」
「優しい子なんだなあ…!」
疑うどころかとてもすがすがしいまなざしでフランソワーズを見つめる2人。
あれだけボロ出してるのに全っ然気づいてないのかよ!ダメだ…こいつらはもうダメだ!
「…何やってんだよあんた達はッ!!」
「あんな美味そうなごちそうを目の前にして我慢してられるか!
お前だってヘマしたろ、シッポなんか出しやがって!」
「誰も気づいてねーよ!」
しかし、泉で一人になったフランソワーズはついにその本性を現す!
なんとその正体はテーガンの子供4人。ホットとドットが帽子と鞄に、フィーとフライが上半身と下半身に変身していたのでした
そういえばこいつら変身能力あったんだっけな…名前を聞かれた時に「フラ…」って言いかけたのは、
フライがうっかり自分の名前を答えそうになってしまったんでしょうね
「あ〜食いてえ食いてえ!」
「我慢して!ママの所まであいつらを連れて行くんでしょ?」
「どうせ殺しちまうんだろ、その前に俺たちが食っちまっても同じじゃねえか!」
「黙れ!」
「な、何すんだよ!」
そしてこいつらの目的は、復活したテーガンの下へリーフ達をおびき出すこと。
テーガンじきじきに「生きたまま連れて来い」との命令ですが、何しろこいつらは
リーフ達を食いたくて兄弟全員バトルロイヤルかましたこともある大バカヤロウどもです
今日もまた食いてー食いてーとぐだぐだ言い出し、取っ組みあいの大ゲンカを開始!
しかしそこへ、フランソワーズを探しに来たリーフが現れてしまい…
「フランソワーズ?フランソワー…ええ!?」
「なんですか?リーフさん」
なんですかじゃねええええ!!慌ててフランソワーズに戻ったせいでとんだドジを!
うっかり変身を間違えて鞄の方を頭にかぶってしまいます、さすがにそれは不自然すぎだろ…
「そ、それ…?」
「え…?きゃっ!わ、私ったら、鞄を頭に乗せてみたら楽かしらなんて…」
「あ、あぁ…すみません気がつかなくて、僕が持ちます」
めちゃめちゃ苦しい言い訳で取り繕うフランソワーズでしたが、
なんとリーフは鞄が重かったんじゃあ仕方がないな( ´∀`)とあっさり納得してしまいます
それでいいのかお前はー!そんな重たいもんわざわざ頭に乗せる奴なんているわけないですよ!
ともかく再び虹の洞窟へ向けて歩き出した一同。その途中、フライ達のバカは性懲りもなくリーフ達に手を出そうとしますが
そのたんびにフランソワーズに妨害されてしまいます
それにしてもおっさんのこの楽しそうな表情ときたら…(えー
「他に家族はいないのか?」
「兄弟がたくさんいます」
「いいなあ〜」
「いいことばかりじゃないんです…ケンカもするし、お母さまが死んだ時は大変でした」
「死んだ…!?」
「あっ、一度死にそうになったの間違いです!」
「そうか…お母さん、体が弱いんだね」
「ええ、でも今ごろは好物のカラスを食べて元気になっていると思います」
「え…!?」
「カラス…!?」
「いえ…か、からす、辛すぎるくらいの物が好きで!」
たわいない会話をしているうちにボロを出しまくりのフランソワーズ!これではいくらリーフ達がアホでも疑われるのは時間の問題です
ところがそんな正体バレの危機にも関わらず、またしてもリーフ達を食おうとするバカな鞄と帽子ども。
いい加減うっとうしくなったフランソワーズは意外な行動に出てしまいます
ガブッ!
「いたっ…!」
「ごめんなさい!鞄のフタが開いて指を挟まれたみたいで…
止め金が緩んでいたのかなぁ…あっ!」
「どわあああああ!「きゃあああああー!」
「だ、大丈夫?」
「ええ、ごめんなさい大きな声をあげて…」
谷底に投げ捨てやがったー!!一応は血を分けた兄弟だろそれー!
しかもバカ2人の断末魔が聞こえないように不自然な悲鳴まであげる徹底ぶり。
なんてひどいことを!大人しく言うこと聞いてればよかったものを、バカ2人よ安らかに眠れ…(えー
「これじゃ取りに行けないなぁ」
「いいんです、大したものは入っていませんし」
「気を使わせないように振る舞っているんだなぁ…!」
「そうか、優しいんだなぁ…!」
(絶対あの子はおかしいわよ!どうして2人とも気づかないの!?)
どこまでもアホの子一直線なリーフ達が面白すぎる
一体どんだけおめでたい頭をしてるんですか!もういっそのことジャスミンも
こいつらをあのバカ達と一緒に谷底へ突き落として処分した方が:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
そしていよいよリーフ達は虹の洞窟へ到着。メルヘンチックな名前の割には、薄暗くて不気味な雰囲気の洞窟です
そして注意深く洞窟の中を進んでいくと、なんとその奥には何人もの影の憲兵団が!
「う…!?影の憲兵団だ!フランソワーズは離れてて!」
「で、でも…」
(ちっ…!とんだところで邪魔が…!ここであいつらに殺されちゃ元も子もない!)
しかし憲兵団との遭遇はフランソワーズにとってもまったくの予想外。
リーフ達をテーガンの下へ連れて行きたいというのに、こんなところで死なれては今までの苦労が水の泡です
なんとか怪しまれない程度にリーフ達を守りたいフランソワーズでしたが…
「いやあっ!」
ブスッ!!
「きゃあああああ!!」
ドゴオッ!!
きゃーきゃー叫びながらもえぐい攻撃連発!ひ、ひでえー!!
どこの世界に泣き叫びながら目を直接つぶしにくる女の子がいるんだよ!恐ろしすぎます
さらに憲兵たちを物影に引きずり込んだフランソワーズは、変身を解き圧倒的なパワーでボコボコに!
あっと言う間に憲兵団を片づけてしまったフランソワーズ。しかしそこに新たな人影が…
「お前らよくも俺らを投げ捨てやがったな!?殺す気かー!」
まだ生きとったんかいお前ら!足手まといはさっさと成仏してくださいよ!(えー
なんとか谷底から生還してフランソワーズを追っかけてきたバカ2匹。時と場所も考えずにまたまたケンカを始めてしまいます
まったくいつリーフ達が気づくかも分からんというのに…
「…?あっさり片づいたわね」
その頃、いつもよりやけに簡単に全滅した憲兵団に拍子抜けしていたジャスミン達。
それは要するに、リーフ達よりフランソワーズの方がとんでもなくつえーってことなんですけどね
テーガン>>>フランソワーズ>>>リーフ達>憲兵団ってとこか…
相変わらず主人公なのにそこらのモンスターより遥かに弱いんだなあ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ともかく戦いは終わったものの、フランソワーズの姿がないので探し始めたリーフ達。
またしてもさっきと同じように、ケンカ中のフランソワーズのところへ歩いて行ってしまいます
「フランソワーズは…?」
「こっ、ここよ〜」
「…ええ!?な…あっ…あ…」
もはや人間じゃねえええええ!!
バカだー!!また慌てて変身した4匹はハチャメチャな造形に!さすがにこれはもう言い逃れできんでしょう
失敗に気づいて変身しなおすフランソワーズでしたが、あんなバケモン丸出しの姿を見られた以上すでに手遅れってもんです
「…?げえっ!!(ぼんっ)」
「彼女いた?」
「ど、どうしたんですかリーフさん、そんな顔をして」
「えっ?ぼ、僕もまぼろし草に触ったのかな」
でもああなんだまぼろし草かとまだフランソワーズを疑いもしないリーフ。こんだけ決定的な場面見といてそれかよ!
あれほどボロを出しまくってるのにまだ気づかないとは…
ここまで来ると、むしろどうやったらリーフ達が気づくのか想像もつかないな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「無事でよかったなぁ」
「でも…鞄と帽子…?」
「こ、この辺りに落ちていたんです。影の憲兵団たちが拾って持ってきたんじゃないでしょうか」
「そっか、戻ってきてよかったね!」
ついさっき谷底に落とした鞄と帽子についてもじぇんじぇん気にしておりません。本当こいつら鈍感ってレベルじゃねーぞ!
結局まんまとフランソワーズに騙されたままのリーフ達は、虹の洞窟を抜けて何も知らずにテーガンの館へ到着してしまいます
「さあどうぞ、ぜひお母さまに会っていってください。お食事とお茶の用意もしますね」
「帰りましょうよ…!ここまで送ってきたんだからもういいでしょ?」
「ん…?ルビーが危険を知らせてる!」
もう早く帰りたいとリーフ達をせかすジャスミン。その時、ジャスミンの不安を裏付けるようにルビーが館の危険を察知!
こ、これは…ルビーと言えばジャスミンより索敵能力が低くて普段いらない子なのに今日は意外な活躍を!(えー
ともかくこれ以上この場に留まるのは危険。「フランソワーズを実家まで送る」という義理も果たしたことですし、
ここは一刻も早くここから退散を…
「もしかしたら…フランソワーズのお母さんに何かよくないことが!?
行ってみよう!」
そ、そうじゃねええええええええええ!!!
何を言ってんだお前はー!こんな時までそんなアホな勘違いを!
せっかくのベルトのありがたい効力もまったくの逆効果に変えてしまうリーフのアホの子ぶり。
とどまるところを知らないこの暴走には大爆笑です
面白すぎだろデルトラ。テーガンの罠に自ら飛び込んでいったリーフの運命やいかに…次回に続く!
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