■遊戯王デュエルモンスターズ185話、186話
ダーツを成敗しついにドーマ編終了!今までアメリカで戦い続けてきた遊戯たちも、これでようやく日本に帰れます
「そ、そういえば…オレ達どうやって帰ればいいんだ!?
オレ達ペガサスの飛行機に乗ってきたんじゃねーか!
帰りのことなんて考えてなかったぜ!」
しかしここで新たな問題が!そう、遊戯たちはペガサスの自家用ジェットでアメリカまですっ飛んできたので、
帰りの旅費なんて1円も持ってなかったのです
こうなったらまた同じように誰かの自家用ジェットで帰るしか…
しかし「ああウチにもあるよ自家用ジェット機」なんて知り合いがいるわけが…
って、めっちゃ身近にいたよ!どっかの社長さんが!
苦しい時の社長頼み。というわけで海馬コーポレーションに泣きつくことにした遊戯たち。
モクバに事情を話したところ、いともあっさりと頼みを引き受けてもらえることになりました
「そんなことなら海馬コーポレーションの自家用機で送ってやるよ!
ただしKCグランプリに出場することが条件だ」
しかし「代わりにウチのデュエル大会に顔出してちょ」とモクバから交換条件が。
KCグランプリとは、海馬ランドのアメリカ初オープンを記念して開催される大規模なデュエルトーナメント。
すでにデュエルキングの称号を手にしている遊戯が出場するとなれば、大会は申し分ない大盛り上がりを見せることでしょう
「面白そうだね!楽しいデュエルができそうだし!」
というわけで出場を了承し、会場の下見に海馬ランドのブルーアイズホワイトドームへやってきた遊戯たち。なんだコレー!!
他にも海馬ランドを見てみれば、ブルーアイズホワイトブロンズ像とか、ブルーアイズホワイトオブジェとか、
ブルーアイズホワイトジェットコースターとか、どこもかしこも社長の趣味丸出しです
そういえば以前にも社長はブルーアイズホワイトトレインやら、ブルーアイズホワイトジェット機やら、
ブルーアイズホワイトくじ引きマシンやら
なんでもかんでもブルーアイズの機械使ってたっけな…一体どこまでブルーアイズが好きなんだよ!
「うわぁデュエルキングの武藤遊戯だ!」
「ほ、本物なの!?サインください!」
そしてドームに足を踏み入れた途端、あっと言う間に遊戯の周りには目を輝かせた子供たちの大群が!
アメリカでもこれだけの大スターとは…やはりデュエルキングの称号は相当影響のでかいもののようです
「あの、僕のデッキ見てくれませんか!?僕いつも負けてばっかりなんです、
どうやったら遊戯さんみたいに強くなれるの?」
「デッキを…?」
「なんだこりゃ、ドラゴン族ばっかりじゃないか」
そんな子供の一人からデッキについてのアドバイスを求められる遊戯。
どれどれとデッキを受け取ってみれば、いかにも「初心者の子供が組んだ」という感じの
マジックカードやトラップカードの全然入っていない、へっぽこモンスターてんこ盛りなデッキでした
「僕ドラゴンが好きなんだ!友達とトレードしてたくさん集めたんだよ」
「うーん…好きなのは分かるけどこれだとバランスが悪いわ」
「え…?ダメなの…?」
「そ、そういうわけじゃ…」
本来ならなぁにこれぇ、全部戦闘タイプのモンスターじゃない、ダメだよこれじゃ。
デュエルモンスターズじゃ魔法カードとモンスターカードのコンビネーションが
重要なんだ、モンスターだけじゃ相手の魔法カードに軽くいなされちゃうよと、言いたいところですが
そこは子供のためを思って我慢する遊戯。(えー
(↑の台詞は第2話で城之内のデッキに言った)
「大丈夫、君がカードを好きだって気持ちが君のカードを強くするんだ」とうまく受け流すあたり、世渡りの術を心得てます
せめてその子の助けになればとカードを一枚プレゼントしてあげる遊戯。
その子は大興奮の様子でカードを受け取ると、今すぐ試したいとドーム中央のデュエルコンピューターへ駆け出していくのでした
「あのデュエルコンピューターが海馬ランドの目玉のひとつさ。
あらゆるデュエリストとカードのデータを組み込んであるんだぜ、
対戦したいレベルを設定できるから、初心者も楽しめるようになってるんだ」
超上級者から初心者まで楽しめるデュエルコンピューター。
さっきの子は初心者レベルに設定してデュエルを始めようとしますが、デッキをセットした瞬間にドームに異変が!
「な、なに!?停電!?」
「なんで非常シャッターが…そんなバカな!?」
突然ドームの管理システムが何者かに乗っ取られ、ドームから出られなくなってしまった遊戯たち!
すぐに天才少女のレベッカがシステムを解析しますが、ドームの管理システムは大幅に書き換えられており
「最高レベルのコンピューターに勝たないと出してやんねー」というふざけたプログラムが加えられていました
「デッキはもうセットされてる…!変更はできないぜ!?」
「ドラゴンばっかりのバランスの悪いデッキだろ…!?
そんなんで最高レベルに勝てんのかよ…」
「こ、恐いよぉぉ…」
「大丈夫だ…オレがついてる!君の思いの詰まったデッキ、オレに預けてくれ!」
よりにもよってセットされたデッキはさっきのへっぽこドラゴンデッキ!
プレイヤーの子供はドーム内の人命すべてがかかったデュエルに怯えきってしまいます
そこで遊戯が颯爽と壇上へ駆け上がり、子供の代わりにコンピューターとデュエル開始!
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「オレのターン!ドロー!」(やはり…すべてモンスターカードか…!)
分かっていたことではありますが、しょっぱなから手札6枚すべてへっぽこモンスターカード!
先攻のコンピュータはすでに、生贄なしで破格の攻撃力2000を持つバーサークゴリラを召喚しています
ここは守備表示でターンエンドするしか選択肢がない遊戯。
しかし次のターン、それをあざ笑うかのようにコンピューターの瞬殺コンボが発動する!
《マジックカード発動、”コストダウン”!手札を1枚捨てることで、
手札にあるモンスターカードのレベルを2つ下げます。
よって天空騎士パーシアスが召喚可能になりました、天空騎士パーシアスを攻撃表示で召喚!
天空騎士パーシアスの特殊能力…守備表示モンスターを攻撃した時、
攻撃力が相手の守備力を超えている分だけプレイヤーへダメージを与えます。
天空騎士パーシアスでプチリュウを攻撃!》
「く…!」
《バトル続行、バーサークゴリラでプレイヤーへダイレクトアタック!》
「ぐわあああああっ!!」
なんてこと!まだ2ターン目なのに遊戯のLPわずか800!
パーシアスの守備力貫通効果と、攻撃力の高いバーサークゴリラでごっそりとライフを持って行かれてしまいました
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その後もまったくコンピュータに対抗する術がなく、一方的になぶられ続ける遊戯。
もはやライフは200、手札もゼロという完璧に絶望的な状況に…
誰もが遊戯の敗北に怯える中、先ほど遊戯が少年に与えたマジックカードが最後の望みを賭けて発動する!
「そ、そのカードは…!」
「君のデッキは、君の思いに応えてくれた…!
この瞬間!永続魔法”凡骨の意地”の効果発動!
ドローしたカードが通常モンスターだった場合、
そのカードを相手に見せることでもう一枚ドローすることができる!
オレが引いたのはこれだ…!カース・オブ・ドラゴン!
もう一枚ドローする!デビルドラゴン!
ドロー!砦を守る翼竜!
ドロー!ダイヤモンドドラゴン!
ドロー!地を這うドラゴン!
ドロー!暗黒の竜王!
ドロー!」
ドローモンスターカード!ドローモンスターカード!
あのバーサーカーソウルを髣髴とさせる連続ドローで、一気に遊戯の手札は6枚に!覚悟しろよこの虫野郎!
7枚目に効果モンスター(特殊効果持ちのモンスター)のスピリットドラゴンを引いたので連続ドローは終了、
さっそく遊戯はそのスピリットドラゴンを攻撃表示で召喚!
「スピリットドラゴンの特殊効果発動!
バトルの時、手札のドラゴン族モンスターを墓地に捨てるたびに
攻撃力・守備力を1000ポイントアップする!
オレの手札にドラゴン族のモンスターは6枚…!
攻撃力6000ポイントアップ!行けスピリットドラゴン!
スピリットバーストオオオオッ!!」
炸裂する攻撃力7000の一撃!ライフがほぼ満タンだったデュエルコンピューターもたまらず即死!
ドラゴン族の通常モンスターばかり集めたデッキだからこそ可能になった奇跡の戦法です
「カードを好きな気持ちで勝つ」という言葉を現実にしてみせた遊戯に、子供たちはぶるぶると計り知れない感動を覚えるのでした
「遊戯〜!なんだよあのカード!まさかお前までオレのこと凡骨だと思ってねーよな!?」
「え?あ、あれはその…後は頼む、相棒!」
「ええ!?ひどいよもう一人の僕!」
しかし「誰が凡骨だよチクショー!」と自分を象徴するようなあのカードに城之内は複雑な心境です
ずいずいと城之内に迫られてそそくさ退散する闇遊戯萌え
闇遊戯は普段かなりマジメな奴なので、こういうおふざけシーンは貴重ですね
「モクバ!無事か、モクバ!?」
「海馬!今ごろ来やがって、お前が作ったデュエルコンピューターのせいで
酷い目に遭ったんだぞ!?」
「わめくな凡骨!あれはオレのミスではない、
何者かが我が社のシステムにハッキングをかけて来たのだ。
恐らくKCグランプリが成功するのが面白くない輩の仕業だろうが…
オレに挑戦したことを必ず後悔させてやる!」
モクバが心配のあまり社長もそこへすっ飛んできました
気になるのはわざわざあんな手の込んだ真似をした犯人ですが、社長も今のところ手がかりは掴めていない様子です
それにしても海馬コーポレーションのセキュリティ、ドーマ編ではレベッカにも簡単に突破されてたし
こんな頻繁に侵入されまくってて大丈夫なんでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「皆さまお待たせ致しました!海馬コーポレーション主催、
KCグランプリ・最強デュエリスト決定トーナメント前夜祭を開始します!
デュエリストの皆さんはステージ上にお集まりください!」
そしていよいよKCグランプリに出場する猛者達が集結!
最強デュエリスト決定戦と言うからには、さぞ手強そうな連中が集まってきたことでしょう
って、医者デュエリストとか探偵デュエリストとか野育ちデュエリストとか修行僧デュエリストとか
トンデモデュエリストばっかりじゃねえかよ!!
特に医者デュエリストには爆笑です。こいつは何を考えて前夜祭にこの格好をして来たんだ。意味分からなくて最高すぎる
こんな連中が遊戯に敵うとはとても考えられませんが、そんなイロモノ大会KCグランプリの結果は!?次回に続く!
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