ゼロの使い魔 双月の騎士5話 「間蝶の刻印」

今日も今日とて、えいさほいさと竹ヤリ特訓に明け暮れる魔法学園の生徒たち。
しかしさすがにこの訓練だけやってても意味がないと感じたのか、アニエスは新たに魔法の訓練もメニューに加えるのでした

「今日は諸君の要望通り、実戦における魔法の使い方を学んでもらう!
 そのため、王立魔法アカデミーから特別講師を招いた」

「エレオノール・ド・ラ・ヴァリエールです。ほんのわずかな間だとは思いますが、
 みなさん一緒に楽しくお勉強しましょうね♪」

な、なんだってー!!特別講師ってあんたのことですか!
きっとそんなものは建て前で、ルイズを連れ戻したら即おさらばするに違いない(えー
前回やっとの思いで逃げて来たと思ったら、いきなり冒頭からこんな手で追いかけてくるとは…

「姫様じきじきにルイズに協力してくださいって頼まれたわ、じきじきによ!
 あなた姫様の密命で何かやってるそうね。一体なんなの?ロクに魔法も使えないくせに」

「そ、それは…」

「とにかく、いい機会だから私はここであなたの行動を監視します。おかしな虫がつかないようにね!」

「げげ…」

あ、あら?(゜д゜;)どうやら姫が手を回してくれたおかげで、ルイズが連れ戻される心配はなくなったようです
でも「悪い虫がつかないように」って、悪い虫どころかルイズ父は才人のことを
あれほどぶっ殺したがってたのに、監視なんて生ぬるいことを言ってていいんでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

体の弱いカトレアも、無理を言ってエレオノールに同行してきたようです
そして引っ越してきたばかりで荷物を全然整理していないエレオノール。その日の晩、才人はエレオノールに命令されて
大量に散らかった下着の整理を始めますが…

「まあ素敵!私も一度でいいからこういう下着つけてみたいなぁ〜!」

そこへいきなり腹黒さん登場!豪華なエレオノールのパンツに興味津々の様子です
薄暗い部屋でパンツを握って2人きり…なんだか才人は悶々とした気持ちになってしまいますが
腹黒さんはそれを狙ってやって来たことは言うまでもありません(えー

「私だってこういうのをつければ、ミス・ヴァリエールに負けないと思うんです」

そう言うと腹黒さんはがさごそスカートをたくし上げ…っておいおい!今ここで履き替える気かー!!
なんという直接的な色仕掛け。これがキュルケなら明るいお色気アタックで済まされるかもしれませんが
腹黒さんだとドス黒いものを感じずにはいられないのはなぜなんでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「才人一体いつまで…あぁ!?」

「ルイズ!?ち、違うんだ!シエスタはただ服の整理を手伝ってくれて…」

「はい〜!私はただ才人さんに喜んでもらおうとしただけです」

「な、何を言ってるのかなぁ…!?」

「才人さん、誤魔化す必要ないですわ〜」

「ゆ…許せない…誓ったのに…!キスまでしたのに…!」



またしても腹黒さんの黒さ爆発!ルイズはみるみる怒りに染まっていき、魔法の杖を才人に向かって振り上げる!

ぼっがあーん!!

「な、なんだ!?」

「学院長室の方でしょうか…?」

しかしルイズの魔法が炸裂するよりも早く、突然他の部屋からすさまじい爆音が!
逃げ出す口実ができたぜ!とエレオノールの部屋から飛び出した才人は、そのまますぐに学院長室に駆けつけますが…

「コルベール先生、何があったんですか?」

「どうやら賊が入ったらしいんだ…」

さらに学院長に詳しい話を聞いてみると、姫から預かったという風のルビーと水のルビーを
部屋を空けている間に狙われてしまったらしく、学院長が駆けつけた瞬間に犯人は壁を吹っ飛ばして逃げてしまったそうです
犯人の顔こそ見ることはできませんでしたが、手がかりは3つ残されていました
犯人は巨乳だったこと土系統の魔法を使っていたこと、それともうひとつ


(C)高橋和希 スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・NAS

オレイカルコスの結界マークを
胸元につけてやったこと
(えー

この3点からなら犯人を絞り込めるだろう、ということで
アニエス、脳筋女、才人、ジュリオの4人で学院中のメイジを調査することに…

「ヴァリエール姉妹にはお前が行け、私は他の教職員を調べる」

「ええ?2人で協力するんじゃ…」

「お前がいては足手まといだ、私の邪魔をするな!」

脳筋女とチームを組まされた才人ですが、いきなりこの横柄な態度でほっぽり出されてしまいました
仕方なく、脳筋女の指示通りエレオノールの部屋へと向かう才人。
奇しくも前回と同じく寝込みの最中に進入することに…

「お、お姉さん?眠ってます…よね?ではちょっと失礼して…」



「確か胸の谷間に印鑑を…って胸の谷間なんかねえじゃん!」

想像以上にド貧乳のエレオノール。犯人の条件にまったく当てはまらず、誰がどう見ても潔白です
それにしてもこれだけペッタンコだとこっちまで悲しくなってくる:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「へえ、相変わらず大胆ね」

「ぎええええええ!?」



起きてらっしゃったーー!!才人死んだー!
ドンガラガシャーンと部屋を転がり、言い訳を並べる才人でしたが
夜中いきなり忍び込んできて胸をじろじろ眺めた男の弁解に
エレオノールが聞く耳を持つわけがありません

「言い残すことがあれば今のうちに言っておけ」

言うなり鞭を取り出して処刑タイム開始!泣き叫べ命乞いをしろ!慈悲深い俺様の気が変わるかもしれんぞ!(えー
思う存分ビシバシにぶっ叩かれて、ほうほうの体でエレオノールの部屋から出てきた才人。
しかしおちおち休んでもいられずに、おぼつかない足取りで今度はカトレアの部屋へと向かうのでした

「どなたですか…?」

「え、えーとあの…」

「才人…帰りがあんまり遅いから探してたら…!」

「ル、ルイズ!?まだ起きてたの!?」

ドアを開けたままモタモタしていたらルイズと遭遇!潜入作戦は大失敗。物凄い勢いでルイズに問い詰められてしまいます

「よりにもよってちい姉様の部屋に忍び込もうだなんて!」

「ご、誤解だよ!俺はただこっそり入って胸を見ようと…あだあ!?」

「…ちい姉様ごめんなさい、この犬は殺しておきます」



ズルズルとルイズの部屋に引っぱり込まれ、再び拷問ムチ地獄の時間が始まる!
200ゴールドで買ったいばらのムチ(えー を前にして青ざめる才人でしたが…

ぼっがあーん!!

「な、なんだ!?」

またもお仕置きが始まる寸前で轟く爆音!今度はカトレアの部屋から爆発が起こったようで、ルイズやアニエスも一斉に駆けつけます
カトレアの部屋に着いてみれば、さっきの学園長室と同じくバカでかい大穴が!
カトレアの話によれば、こっそりと部屋に入ってきた誰かが、突然魔法をぶっぱなしていったそうですが…



「自作自演の疑いありですね」

しかしカトレアの言い分をまるで信じていないジュリオ。それもそのはず、ジュリオはすでに
一連の事件の容疑者(地属性魔法を使える学院内のメイジ)について、全員胸元を確認してきていたのです
まだチェックされていないのはカトレアただ一人。しかも、今の爆発でカトレアは胸に軽い火傷を負ってしまい、
その位置があたかも胸につけられたマークを火傷で消したように見えてしまったのです

「ミスカトレア、容疑を認めますか?」

「いいえ、何かの間違いですわ!」

しかしまったく心当たりがないといった様子のカトレア。
確かに絵に描いたような善人のカトレアが、盗難だの自作自演だのをするとは考えられないことです
そこでずいっと前に出てきたのはエレオノール。可愛い妹の無実を証明するべく、犯人を一発で見分ける秘策を披露する!

ドラアアア―――ッ!!
『クレイジー・ダイヤモンド』!
現場に落ちていた
髪の毛を『治せば』…
犯人のところへ
戻るはずだよなあ〜〜〜

取り出したるは魔法のポーション。これを落ちていた犯人の髪に振りかければ、たちどころに犯人のところへ飛んで戻っていくそうです
説明通りふわりと浮き上がる髪の毛。そしてそれが示した犯人は、なんとカトレアではなく脳筋女だった!

「え、ええいバカな!つまらない魔法で妹の罪を私に着せようというのか!
 隊長、この女もグルです!2人とも逮捕しましょう!」

いきなりあたふた取り乱して逮捕だなんだと騒ぎ出す脳筋女。なんて分かりやすいやつなんだ(えー
それに対してアニエスは冷静そのもの。「ガタガタ言う前に胸見せればいいだろ」と脳筋女に無実の証明を迫ります

「隊長、私は賊ではありません…証拠をお見せします!」



( 0M0)でたらめを言うなー!!
犯人丸出しだこいつー!!と一同の動きが固まった瞬間、その隙に脳筋女はアニエスへ先制攻撃を仕掛ける!

ガッキイイイ!

「くうっ!」

「ええいどけ…!私の邪魔をするな!」

「いつまでもダメってわけじゃ…ないぜ!」

その辺の鉄棒を引っつかみ、アニエスを庇いに入った才人!脳筋女ごとき倒すのにガンダールヴの力など無用
つばぜり合いから脳筋女の剣をはじき飛ばし、続けざまにアニエスの銃撃とカトレアの魔法でチェックメイト!
あえなく脳筋女は御用となりました。というかこいつ、口だけはでかいくせにこの場にいる誰よりも弱いんじゃ…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「裏切られたのはこっちだ!10年前、法務院の参事官だった父は
 国に裏切られ命を絶ち、母も後を追って…」

その後、アニエスと2人きりで取り調べを受ける脳筋女。何かと思えばお涙ちょうだいの犯行動機ですか!
ふふん、名探偵コナンの逮捕シーンじゃあるまいし盗っ人のたわごとなんて誰が聞く耳を持つか!
悪党のなき声は聞こえんなー!!(えー

(C)武論尊・原哲夫/集英社

さようなら脳筋女、お前のことはたぶん来週には忘れる:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!

ゼロの使い魔 双月の騎士6話 「女王の休日」

「またここ来ちゃったよ…俺あそこの店長苦手なんだけどな…」

「なに言ってんのよ、お店で待機するようにってアニエスに言われて来たんじゃない。
 きっと姫様からの大事な任務に違いないわ!」

今回もまたアニエスからの指令が下ったルイズ達。しかし指令の内容については全然知らされていないらしく、
「とりあえず指定した店で待機しといて」とアニエスに言われるままにやって来たようです
その指定された店とはいつぞやのメイドバー。なんでこんなところ選ぶんだアニエス:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
久しぶりに変態スカロン店長たちと再会するルイズ達。
しばらく見ないうちに、なんだか見覚えのない宝塚みたいな女の新キャラが、この店にも増えたみたいで…

「どうしたのあんた達!急に来たりして」

「いやあ、ちょっと待ち合わせで」

「そっちこそどうしたのその服?」

「ああこれ?今日は私たち、タニアリージュ・ロワイヤル座の舞台に立つのよ!」

あ、あれ?(゜д゜;)ルイズ達は初めて会った宝塚女とずいぶん親しげに会話を…一体なんでだろーと思ったら
この宝塚女ってジェシカだったのかよ!!全然分かんねー!

「ついに私の美しさが世間に認められたのよ!
 ちょうどいいわ、あんた達も出なさいよ!ちょっと人手が足りないから!」

強引にルイズ達も舞台に出演させることにしたスカロン。ルイズ達が嫌だ嫌だと何を言おうが問答無用です
「ついでだから店の手伝いもやっといて」と日中の労働にも駆り出される2人。今日は客としてやってきたのに!

「やあルイズ、僕もこの店で待機するようにアニエスに言われて来たんだ」

「ちょ、ちょっと、そんなに近寄らないでよ!」

なんとジュリオまでこの店に呼ばれてきてしまいました。
店員のおっぱいランク付けに夢中だった才人も、ルイズにベタベタするジュリオを見て激しく嫉妬の炎を燃やします
そんなにルイズが好きなのに、なんで他の女ばっかり見てんだろうこの人:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「あいつ、ルイズにちょっかい出しにわざわざこんな所まで来たのかな…」

「あの、この辺りに魅惑の妖精亭というのはありますか?」

「え?それならここですけど…って、その声!?」

才人が裏路地へゴミ出しに出て行ったその時、待ち合わせの店を探してやってきたアンリエッタと再会!
とりあえずルイズを呼んで来ようとする才人でしたが、アンリエッタは才人一人に話があるようで…

「私はあなたのお力を借りに参ったのです、数刻私を護衛してください!」

「え?なんで俺なんですか…?あなたは女王様なんだし、護衛ならもっと…」

「秘密裏に事を進めなければならないのです…」

「じゃあ、ここで待機してろというのもそのためだったんですか…?」

細かいことはよく分かりませんが、とにかく今回はアンリエッタの護衛が任務のようです
とりあえずアンリエッタの頼みを受けることにした才人。どうやら相当急ぎの任務のようで、
そうと決まればアンリエッタはすぐに店を出発しようとします

「才人さん、できれば平民に見えるような服を貸してください」
「ルイズのシャツくらいしかありませんけど…いいっ!?」

 

いきなり脱ぎだしたーー!!なに考えてんだこの姫ー!
恥ずかしげもなく才人の目の前で着替えを始めるアンリエッタ。あんたには恥じらいってものがないんですか!
うーん。そういえばルイズも最初期では、いきなり脱いで「着替えさせろ」とか言ってたような…
貴族にとっては平民の目なんてのは屁みたいなもんなんでしょうか

そしてルイズのシャツではまったく収まり切らないアンリエッタの胸。
あんたバスト84じゃなかったんですか!コレ90ぐらい行ってるんじゃないのか!
84っていうとキュルケより10センチ下、ルイズより8センチ上の数字なんですが
こうして見るとキュルケとほとんど変わらず、ルイズとは天と地ほどの差がある感じです(えー
一体何がどうなってるんだ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン




「…?なんだか非常線張られてますけど…」

「貴族の娘がさらわれたという名目で、兵士たちに捜索命令が出されているのです」

こっそりと店を出た2人でしたが、街の中にはアンリエッタを捜索中の兵士達がウヨウヨ。
突然国のトップがいなくなってしまったわけですから、兵士たちも探すのに必死です
どうにかして正体がバレないように進んで行かなければなりませんが…

ためらいもなく才人の手を胸に突っ込むアンリエッタ!
じょ、女王様ー!!まんまと兵士たちの目を欺くことには成功しましたが、人として大事なものを失った気がします:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
お前ら公然わいせつ罪で現行犯逮捕してやる!(えー

というかアンリエッタは、普段の髪型よりポニーテールの方が格段に似合ってる気がしますね
それとこんな雨ザーザー降りの中を、ノーブラシャツ一枚で歩いてたりしたら
あっと言う間にスケスケになっちまうぞ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「本当にこんな部屋でいいんですか?」

「ええ…」

「姫様、どうしたんですか?」

「…寒いのです…」

とりあえず格安の宿へ入った2人。しかし、シャツ一枚でさんざん雨に打たれたアンリエッタは
体が冷え切ってしまいカタカタと震えていました

「肩を…抱いてください…」

アンリエッタ…恐ろしい子!!
まさか護衛なんていうのは単なる建て前で、すべては才人を落とすためのアンリエッタの計画なのか!
この人ってなんだか腹黒さんとすごく似てますね。それとやっぱりこのロケットおっぱいはでかすぎだと思う:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ドンドンドン!ドンドンドン!

「開けろッ!王室の巡邏の者だ!非常時ゆえ無理矢理にでもこじ開けるぞ!」

2人の甘いひとときを叩き壊す激しいノックの音!またもや兵士たちが捜索にやってきたのです
アンリエッタの居場所を突き止めたというよりは、手当たり次第に部屋をまわっているようですが…

「…仕方ありません!」

「姫様…!?でえぇっ!?」

 

ならさ…見せつけてやりゃいいのよ!(えー
兵士たちを追い返すために、さらに濃厚なベッドシーンを演出!ひえー
姫様もちょっと前まではキスされただけで卒倒するような人だったのになあ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「姫様…なんのためにこんなことを」

「裏切り者をいぶり出すため、私が失踪したという情報を流しました。
 でも偽の情報にやすやすと引っかかるような相手ではありません。
 そこで、私なりに本気で逃げてみたのです」

「本気でって…姫様自らそんなことをして万一のことがあったら!」

「ですから才人さんに護衛をお願いしたのです、守ってもらいたかったのです、ルイズのように…」

ようやく兵士たちから逃げているワケを語ったアンリエッタ。
その目的は、脳筋女の事件に関わっていた黒幕・リッシュモンを誘い出すことでした。
アンリエッタが失踪したという事態になれば、リッシュモンが何らかの動きを見せるはずだと考えたようです

それにしてもこの表情!これで才人と愛の逃避行する口実ができたワーイって
リッシュモンを利用したようにしか見えないなあ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン




「アニエス!?こんなところで何してるの!?兵士もたくさんいるし…一体何が起こってるっていうの?」

「今は説明している暇がない…一緒に来い!」

その頃アニエスは、リッシュモン一味の男を尾行するうちにスカロンの店へとやってきていました
尾行中のアニエスとばったり出くわしたルイズも、アニエスに手を引かれて尾行に付き合うことになりますが…

「ご主人様がいつもの劇場でお待ちです…どうやら女王が何者かに拉致されたらしい」

「なふぐっ!?」

仲間と合流した男の話に、こっそりと聞き耳を立てる2人でしたが
アンリエッタの失踪を知らなかったルイズが思わず大声を!慌てて口をふさぐアニエスでしたが時すでに遅し
2人の存在に感づいた男は、つかつかとこちらに寄ってきて…

またキスでごまかすのかよォォォ!
それ以外の方法ないんですか!まあそれが一番手っ取り早い方法だとは思うけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「な、何すんのよぉぉっ!!」

「これも任務だっ!!」

不本意なキスで顔を真っ赤にする2人でしたが、ともかくこれでリッシュモンのシッポをつかむことに成功しました
アニエスとルイズは劇場で才人たちと合流し、いよいよリッシュモンの密談現場を押さえることに…

「それで女王陛下はまだ…?」

「さよう、まだ見つかっておりませぬ」

「攻め込むなら今というわけですな…」

「フフフ、女王も今頃どこにいるやら…」

そんなに会いてぇなら
会わしてやる!
この桜吹雪に
見覚えがねぇとは
言わせねえぜ!!

「私ならここにいますわ!話は全て聞かせていただきました、リッシュモン殿!
 あなたを国家反逆罪の現行犯で逮捕します!」

客席でニヤつくリッシュモンの前に姿を現し、大量の兵士を動員して捕り物を開始するアンリエッタ!
しかしリッシュモンも一筋縄ではいかない男、同じような数の配下を即座に呼び出して激しいチャンバラ合戦に!

「待ちなさいリッシュモン!」

「さらばだアンリエッタ!この劇場は私の管轄…!逃げ道は用意してある!」

チャンバラ合戦のドサクサに隠し通路へ飛び込み、まんまと劇場を抜け出してしまうリッシュモン。
ざまーみろ小娘、ツメが甘いんだよとばかりにほくそ笑みますが…

この道は通行止めだ
他をあたれ…

悪党の考えることなどお見通しよ!とすでに退路をふさいでいたアニエス!
銃口をつきつけ、ここでリッシュモンを始末するべく戦いを挑みます

「ダングルテール…貴様に罪を着せられ、何の咎なく我が故郷は滅んだ!
 今こそ仇を取ってやる…」

「なるほど…あの村の生き残りか?フフッ、教えてやろう!
 貴様が探しているダングルテール事件の記録は、魔法学院の下にある!」

「…!?」

「甘いわァ!!」

故郷を火の海にされたアニエスのトラウマ。その黒幕でもあるリッシュモンに殺意を燃やしますが
それを逆手に取ったリッシュモンは、アニエスの動揺を誘ったスキに炎の魔法を発射!
瞬く間にトラウマがフラッシュバックし、炎に包まれていくアニエス。勝利を確信し笑いを浮かべるリッシュモンでしたが…

「うおおおおおおッ!!」

「バ…バカなっ!!」

マントで炎を弾き飛ばし、一足飛びで剣突きを繰り出すアニエス!ファイヤークラッシュドーン!
避ける暇もなく体を貫かれたリッシュモンは、その場で絶命するのでした

「これは我らが、貴様ら貴族にせめて一噛みと磨いた牙だ…
 その牙で死ねリッシュモン!」

これにて悪党成敗完了!さっきの会話からすると、これからもアニエスメインの話が続きそうですね
まあ最近のアニエスはまともなので嫌いじゃないですけど、そろそろキュルケやタバサの出番を:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ゼロの使い魔 双月の騎士7話 「地底の秘密文書」

「極秘公文書館…?」

「うむ、この学院の地下に極秘扱いの公文書を保管する場所がある。
 
私はそこを閲覧する許可を女王陛下からいただいた…
 ところが、オスマン学院長は入り口を開けることを拒否した」

前回リッシュモンとの戦いで、故郷の虐殺事件についての手がかりを掴んだアニエス。
その重大な秘密が眠る地下書庫へと行こうとしますが、学院長は色々と理屈をこねて扉の魔法を解いてはくれませんでした
「別にいいもんね!勝手に開けてやるから!」アニエスはルイズに開錠を頼むことにしますが…

「そりゃ虚無の魔法で解呪を使えばもしかしたら…でもよっぽど精神力が溜まってないと無理だし…」

「ルイズが使える魔法と言ったら爆発くらいのもんだ、もうホントバカの一つ覚え。
 あっちでドカーンこっちでドカーン、鍵を開けるなんてそんな複雑なことできるわけ…」

「ぐぐぐぐ…!どうせバカの一つ覚えよぉぉっ!!」

イオナズンは使えるのにアバカムは覚えていなかったルイズ。
さらに虚無の魔法でこじ開けるにはMPが足りないようです。だ、駄目だこいつ…早く転職させないと…(えー

ルイズがアテにならないので開錠はエレオノールに依頼し、いざ地下の洞窟へ。
成り行きで腹黒さんやコルベール先生も同行することになり、ぞろぞろと大人数で先へ進んでいきます
ちなみに今回腹黒さんは、才人が街で買ってきたセーラー服姿で登場。すごく…微妙です…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
この世界観からすると浮いてるなーっていうのもそうですが、
腹黒さんが着ると、女子高生じゃなくて悪徳イメクラ業者に見えるというかなんというか…(えー

「君の故郷では若い女の子も戦争に行くのかい?あれは軍服なんだろ?」

「まさか!俺の国では学校の制服だよ、男も女も戦争なんか行かねえし」

「ふむ…私もいつか行ってみたいものだな、才人君の国へ。戦争がない国がうらやましいよ、
 私は若者たちが戦争の犠牲になるのがたまらなく辛いんだ…」

「ふん、今は戦時だぞ。王国のために戦えと教えるのが、お前たち教育者の役割だろう!」

「馬鹿な!君は戦争の実態を知らないからそんなことを言うんだッ!」

物知らずが寝言言ってんじゃねえ!とアニエスの言葉に激しく反発する先生。
この言い方からすると、先生は過去に何か戦争でトラウマになるような出来事を経験したみたいですね。
結構年もいってそうだし、以前徴兵されたことでもあるんでしょうか?

「アニエス…君は仇を討ち果たしたらその後はどうするんだ?」

「後は陛下の為に戦い死ぬ。それだけだ」

「せっかく生き残った大事な命を、復讐と戦争ですり減らしてしまうのか…
 君はその、恋をしたことはあるのか?」

「なんだと…?」

「君は若い、戦いより大事なことがあるとは思わないか?」

「馬鹿馬鹿しい…!お前と議論している暇はない!」

アニエス君。強いだけではつまらん、くだらんぞ!
組まないかわたしと!
(えー
アニエスの過去話を聞いてからというもの、先生はやたらとアニエスに話しかけるようになり
戦いとは別の人生を歩ませようと説得を続けます
アニエスの過去を知った直後の「まさか…」という反応といい、ひょっとして先生はアニエスの故郷を滅ぼした側の人間なんでしょうか?
でもあんまり前線に立つタイプとも思えないので、メタルギアソリッドで言うところのリッシュモンは大佐的ポジション
実行犯どもはスネーク
、そして先生はオタコン的な役回りで作戦に参加していたとか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

やたらと長いダンジョンのような地形を進み続け、ようやく一行は目的の地下書庫へ到着。
はーやれやれと入り口に手をかけるアニエスでしたが、そこには何やら注意書きが彫られていました

「資料の改変、破壊、持ち出し、および一切の魔法の使用を禁じる…
 規則を破りし者には死の災厄が降りかかる…?」

要するに資料は大事にしてね、魔法はお外でねということでしょうか(えー
とにかく書庫に入って、目当ての文書を探し始める一同。意外にもあっさりと文書は見つかりますが…

「う、うぅぅん…ひゃああああ!?」

「これ!平民が分かりもしないのに触るんじゃない!まったく…」

山のような本を整理しようとして、ドサドサ逆にとっ散らかしてしまった腹黒さん。
本の後片付けが面倒に思ったエレオノールは、サクッと終わらせてしまおうとうっかり魔法の発動を!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

次の瞬間、ルイズ達を圧殺しようと急激に迫り来る本棚の群れ!
さらに書庫の入り口に架かっていた橋もみるみるうちに崩壊を始める!

「もうお姉さまったら!!」

「いいから逃げましょう!!」

「待て、これだ!”命令書…疫病蔓延を防ぐ為に、
 ダングルテール一帯の人間を焼却処分せよ…”疫病だと…!?」

ルイズ達が次々書庫から飛び出す中、ただ一人中に残ってむにゃむにゃ本を読みふけるアニエス。そんな場合かー!
電車の発車ベルが鳴ってるのにまだ駅弁買いに行った奴が戻って来てないような気分で待ち続けるルイズ達でしたが(えー
ついに業を煮やした才人と先生が、無理矢理にでもアニエスを連れ出そうとします

「アニエス君、逃げるんだ!」

「待て!まだ隊長の名前が…な!?
 ない!名前の部分が破られている…なぜだ!?」

「アニエス早くっ!!」

「放せッ!名前を、隊長の名前がまだどこかに!」


(C)鳥山明/集英社

はやくしろっ!!
間にあわなくなっても
しらんぞ―――っ!!

聞き分けのないアニエスをおぶった先生は、すぐに書庫を飛び出し崩れる橋の上を必死に駆け抜ける!
一秒でも遅れれば間違いなく転落死という状況の中、アニエスは先生の背で不思議なデジャブを感じていました



故郷が焼き尽くされたあの日もまた、こうして幼い自分をおぶって助けてくれた人が…
うーむ、どうやらこれが若い頃の先生ってことで間違いないでしょうな。
しかし、そうだとすると当時は先生もフサフサだったのか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「コルベール…お前のおかげで助かったようだな、感謝する」

「先生、俺見直したっす!いざとなると勇気ありますね!」

「なあに、恐くて夢中だっただけだよ…はは、さあ学院へ帰ろう」

なんとか無事に橋を突破し、地上に戻ることができた才人達。
しかしダングルテールの事件に関しては、結局多くの謎が残されたままとなってしまいました。次回に続く


(C)サンライズ・バンダイビジュアル


 

というか放送が終わった瞬間アイマスのCMって狙ってるのか!?狙ってやってるのか!?
相変わらず雪歩と腹黒さん同じ顔すぎ。声優まで同じだしなあ、これって単なる偶然なんでしょうか

ゼロの使い魔 双月の騎士8話 「魔法学院の危機」

「女王陛下はいよいよ前線に赴くことになった…まもなく私もここを去ることになる」

ルイズ達の戦争回避のための努力もむなしく、とうとうトリステインとアルビオンとの決戦は秒読み段階となっていました
それに合わせて魔法学院を出発する予定のアニエスでしたが、
「だったら私も女王陛下を助けるもんね!」とルイズもそれについて行く気満々です

「ラ・ヴァリエール家の娘が戦地に行くなんて許すわけにはいかないわ!
 ルイズ、あなたにはしばらくここにいてもらいます。
 戦場はあなたが考えているほど甘いところではないのよ!」

しかし話を聞いたエレオノールが、ルイズを地下の独房へ閉じ込めてしまいます
学校にこんな部屋があるなんて物騒だなあ(えー

「悪いけど今回はお姉さんに賛成だ、ルイズが戦争に行くなんて無茶だよ」

才人もルイズを戦争に行かせたくはないようで、ルイズの杖を預かり独房の見張りを任されることに…

「お姉様の分からず屋!」

「お姉さんは君のことが心配なんだよ…」

「私、魔法は上手じゃないけど姫様のためならなんだって出来ます!
 敵の軍隊だって倒してみせます!」

「敵を倒す…つまり君は、敵の人間を殺しに行くと言うんだね?
 女王陛下のために戦う…国のために敵を倒す…
 どんな言葉で飾っても結局は人殺しだ!
 これ以上私の生徒に、そんな真似はさせたくない…」

「姫様が行くなら私も行くの〜」とごねるルイズを先生が一喝!遊びでやってんじゃないんだよ!
やはり先生は身をもって戦争の悲劇を体験しているようですね
戦いを嘆く先生の脳裏には、理不尽な炎に身を焼かれていく罪のない人々の姿が…

「よし…作戦通りに動けェ!!」

誰もが寝静まったその日の夜、怪しい男たちが魔法学院に忍び寄っていました
それはまるでドラグナーのグン・ジェム隊のようなアルビオンの荒くれ者部隊。
戦争を有利にするために、貴族の娘が大量に集まっているこの魔法学院を襲撃しようというのです
突然襲われた見張りの銃士隊はたちまち倒され、ぐーすか寝ていた生徒や職員は次々と人質に!

「前線で勝負をせずに学院へ攻め入るなんて…
 アルビオンもずいぶん追い詰められているようだな」

「フン、嫌味のつもりか小僧?」

「ジュリオ君危険だ、刺激するのはやめなさい!」

ゲー!ジュリオあっさり捕まったのかよお前ー!
生徒の中じゃ一番戦力になると思ってたのに!こいつ才人と決闘して以降なにげに役立たずですよ!(えー
そして人質の中には学院長やエレオノール、カトレアの姿も…ああ…先生クラスまでそんな簡単に(´・ω・`)
もしかして魔法が上手いからって、戦闘力が高いとは限らないのかしら:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「うっ…!うう…うっうっうっ…!」

あまりの恐怖と不安でだばだば泣きじゃくるモンモン。そういえばこんな人もいたっけな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
1期もあんまり出番なかったけど、2期になってからより一層影が薄くなっちゃって…
そしてその泣き声が癇に障ったのか、リーダー格の男・メンヌヴィルはずいっとモンモンに歩み寄ります


(C)鳥山明/集英社

わめくなっ!
静かにせんと
首の骨をへし折るぞ!!

「静かにしろッ!消し炭になりたいか…!」

「う…う…」

死にたくなければお静かにとモンモンを脅しつけるメンヌヴィル。そう言われてはモンモンも素直に従うしかありません
喋ったら死ぬ…と辺りが静まり返る中、部屋の外からアニエスの大声が響き渡ります

「聞け!我々は女王陛下の銃士隊だ!我らは一個中隊で貴様らを包囲している、
 人質を解放しろ!大人しく投降すれば命までは取らぬ!」

君のお母さんは泣いているぞ!立て篭もり犯相手には定番の説得を試みるアニエスでしたが、
策も無しにこんなことをしているわけではありません。アニエスがこうして相手の気を引いているスキに、
部下たちが周囲の壁を爆弾で破壊し、一気に突入する手はずになっていたのです

「ん…!?ふうううんッ!!」

しかしメンヌヴィルは鋭い直感で銃士隊の動きを察知!即座に火炎魔法を放ち、待機中の銃士隊へ先制攻撃を仕掛ける!


(C)武論尊・原哲夫/集英社

汚物は消毒だ〜!!

ドガアアアアアアン!!

爆弾が炎で誘爆し次々と吹き飛ぶ銃士隊!こうなりゃヤケクソだ!クソッタレー!と一斉に突撃する銃士隊でしたが、
狙いすましたメンヌヴィルの炎がまとめて手持ち武器へ命中!武器をドロドロに溶かされ、銃士隊はあっと言う間に丸腰にされてしまいました

「く…!人質を取るような卑怯者には負けぬ!」

「フン、個人的には人質を取るのは好きではない。
 そんな手間をかけるなら丸ごと焼いてしまえばいい!」

「なんだと…!?」

「昔ひとつの村を焼き滅ぼしたことがある…
 炎が全てを飲み込む様は圧巻だった!あれこそ戦場の醍醐味だ…!」

「お前は…お前は!ダングルテールを焼いたのは…!お前かァァッ!!」

ここで会ったが百年目!とうとう憎い仇を見つけたアニエスは、焼かれた銃を投げ捨て剣での近接攻撃を仕掛ける!
しかし悲しいかな、やはりメンヌヴィルの炎を防ぐ術はなく、すぐに剣も溶かされて使い物にならなくなってしまいます



アニエスが危機に陥っているその時、学院が襲撃されたことに気づいたルイズと才人は独房を抜け出し、
キュルケやタバサと合流していました

「あいつらアルビオンの連中ね…」

「くそ、人質を取るとは…!キュルケ、アルビオンの奴らは何人くらいか分かるか?」

「数はそんなに多くないと思う、でも…」

「かなりの腕…」

タバサにここまで言わせるとは、敵は相当なやり手の集まりのようです
うかつに飛び込むわけにもいかずに才人達がまごまごしていると、そこへコルベール先生が…

「ここにいたのか、探したよ…!
 先ほど援軍を要請した、君たちは今すぐ逃げるんだ!」

「援軍って宮廷からでしょ?悠長に待っていられないわ、
 私たちがなんとかしなくちゃ」

「敵はプロだ、君たちが敵う相手ではない!」

「臆病者は必要ないわ。そんなに逃げたければどうぞ」

なんというキュルケ敗北フラグ!これだけ横柄に敵を見くびるキャラは
あっさりとのされてしまうのが定番です。例えばそう、
「戦闘力たったの5…ゴミめ…」と言いつつトランクスにやられたフリーザ軍のザコみたいな感じで:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



その頃のアニエスは、もはや攻撃する手段がなくトドメを待つしかないような状況でした

「お前が…お前があの時の隊長か!」

「残念ながら違うな…当初の私は副官に過ぎなかった。
 指揮官は炎の蛇…炎蛇と呼ばれる男だ!
 奴は私より残忍で全てを焼き尽くす炎を持っていた!
 私こそその男を探し続けているのだ…!この私に傷を負わせた炎の蛇をなぁ!
 あの男を焼きたい!俺の願いはそれだけだァアア!!」

事情はなんだかよく分かりませんが、この男が頭イッちゃってるくさいのはよく分かりました(えー
「変な奴と関わり合いになっちゃったなー」と引き気味のアニエスで次回に続く!

ゼロの使い魔 双月の騎士9話 「炎の贖罪」

「彼らはプロなんだ!小細工が通用する相手ではない!」

「先生は引っ込んでてよ!いいから具体的な作戦をたてましょ」

再三メンヌヴィル達の実力の高さを訴える先生でしたが、うっせーバーカとキュルケ達はまったく話を聞いてくれません
先生に向かってなんて態度!これが学級崩壊というやつなのか…(えー

「最初に誰かが囮になって飛び込んで…」

「ただ飛び込むだけじゃ駄目」

「敵の目をハデに引き付けなきゃ…」

「待ちなさい」

「何よ!」

「私ならこの事態を収拾できる…ここは私に任せなさい」

かわいい生徒達を危険な目に遭わせるくらいなら…と、自ら作戦の立案を買って出る先生。
何やらお手製の閃光弾のようなアイテムを大量に用意すると、人質救出のための手はずを整えます

「今思い出しても身震いがする…!ダングルテールを焼いた時の隊長は凄かった、
 顔色ひとつ変えずにあっという間に村を炎で攻め滅ぼした、完璧にな!」

「…!」

「俺は隊長のあまりの強さに興味を引かれた…
 思わず奴の背中に攻撃を仕掛けてみた!若気の至りというものさ、
 隊長がどれだけ強いのか確かめたくなったのだ!」



「あいつは本物だった…!難なく俺をあしらいやがった!」

まだ悠長に喋ってたのかこの人(えー
アニエス死ぬー!とか思ってましたが全然そんなことなかったな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
聞いてないのに過去話をペラペラと並べてうっとり陶酔するメンヌヴィル。自分が丸焼きにされた話を嬉々として語るとは、
こいつ根っからの変態野郎です

「貴様は…!狂っている!」

「そうかもしれんな、昔話はこれくらいにして…そろそろ交渉の時間だ。
 学院長、アンリエッタに使いを出せ。アルビオンから無条件に兵を引くという
 誓約書にサインをさせろ」

「む…無理だ!女王陛下にそのようなことをさせる権限は私にはない!」

「大事な生徒が灰になっても構わないのか?」

「ぐ…!」

「馬鹿なやり方だ、このことが前線に知れたら一斉攻撃が始まるだろう。
 自分の首を絞めるようなものだ、アルビオンは考えが足りないな」

アルビオンって頭わりーなプギャーとメンヌヴィルを挑発するジュリオでしたが、
この言い方ではどうぞ殺してくださいと言ってるようなもんです。
ジュリオ…言ってるそばからお前も自分の首絞めてるよ!(えー
案の定、メンヌヴィルはお前うるさいから殺すわと魔法の杖を振りかぶる!あージュリオ死んでまうー!

ぽわんぽわんぽわんぽわん

「な…なんだありゃあ?」

その時、先生お手製の閃光弾がタバサの風魔法で次々と部屋に侵入!
ぽわぽわ宙を舞う妙な物体に、ポカーンとその場の一同の注目が集まります

「いいな、あくまでも皆の救出が目的だ。敵を相手にするな…よし、今だ!」

「はぁっ!!」

チュドドドドドドドドド!!

キュルケの炎で閃光弾を一斉発火!それと同時に才人達が部屋の中へなだれ込む!
目のくらんだ荒くれ男どもはデク人形も同然。あっさりと人質の所まで到達する才人達でしたが…

   

「タバサ行くわよ!」

「うん…!」

「いかん!敵に歯向かうな!」

あっひゃっひゃどうだ防げまい
と無防備な男どもに攻撃を仕掛けるキュルケ達。先生の忠告もまるで聞く耳持たず!ボカンボカーン
やりたい放題魔法を発射する2人でしたが、次の瞬間2人の眼前にいきなり特大の炎魔法が!

チュボガアアアアアア!!

「きゃああああああーーっ!!」

よ、よええーー!!(泣)一瞬にしてキュルケ&タバサ戦闘不能!
以前こいつらをカプセル怪獣に例えましたが、今回はそれ以下だな…
怪獣が出てきていきなり撃ち落とされる防衛軍の戦闘機みたいなもん:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「惜しかったなァ?俺はあの時目を焼かれて以来、光が分からんのだ…!」

「とっくの昔に義眼じゃよ!!」
20年も前から視力のない生活を送っていたメンヌヴィル。目くらましを使おうが使うまいが、こいつにとっては何の関係もないことでした
メンヌヴィルは倒れたキュルケに歩み寄ると、「お前の(焼けた)臭いが嗅ぎたい!」と変態丸出しの台詞を吐きますが…

わたしの生徒にさわるなーっ!!

キュゴオオオオオオ!!

突如メンヌヴィルを襲う青い炎!たまらずメンヌヴィルはキュルケから間合いを取る!
ついに真の力を見せたコルベール先生。普段の穏やかな先生からは想像もつかない凄まじい炎に、
その場の誰もが固唾を呑んで見守ります

「お…おおお…!お前は…お前はお前はお前はァ!!
 探し求めていた温度だ…!なんと懐かしい隊長殿ォ!!」

「コルベール先生が…隊長…!?」

「先生!?ハッハッハッハッ!貴様が教師か!?戦場で会わぬはずだ!
 まさか教師になっていたとはなぁ!炎蛇と言われた貴様が!」

「え、炎蛇…?」

「そうだ…この男はな、かつて女だろうが子供だろうが構わずに燃やし尽くした男だ!そして俺から両の目を、光を奪った男だぁ!」

なんだか全部コルベール先生が悪いみたいに言ってますが、お前は自業自得だろ
それに村を焼いたのも、リッシュモンの策略で疫病対策と命令されたせいだし…

って、メンヌヴィルの話を聞いているうちにどんどんアニエスがキチガイじみた顔になっていきます
こ、こいつ…頼むから変な気起こさないでくださいよ!

「才人君、ミス・ヴァリエール、みんなを連れて逃げなさい!」

生徒達を安全な場所に避難させた先生は存分にその力を発揮!
メンヌヴィルと激しい魔法合戦を繰り広げますが、その様子を一人見ていたアニエスがとうとうトチ狂ってしまいます

「コルベールが私の仇…?父を…母を…私のすべてを奪った男…!
 
ぐっ…!死ねエエエエエエエ!!」

「アニエス君!?近づくな!」

「ふざけるな!お前は私が殺す!!」

拾った剣でぶっ殺したるーと先生を襲撃!だめだこの女ー!
元々好きじゃなかったですが、いよいよアニエスがうざったくなって参りました

「引っ込んでろ平民!お前に用はないッ!!」

「つあああっ!!」

ボッゴアアアアアア!!

 

2人のハイレベルな攻防にまったくついて行けないアニエス。
すさまじい炎の激突を前にして、その場でまごまごとうろつくことしかできません。あんたはずっとそうしててください!(えー

「アニエス君危険だ!私から離れなさい!」

「そうは行くかあああああ!!」

アホの子アニエスはとりあえず先生の言うことを聞きたくないので、離れろと言われて逆に先生へ猛突進!
その様子を見ていたメンヌヴィルは、ニマアッと笑みを浮かべるとアニエスへ特大火球を発射する!

「ウオオオオオオオ!!…お!?」

「くうっ…!」

ズボアアアアアアア!!

「ぐおおおおーーっ!ぐがあっ…!ぐゥあーっ…!う…ぐ…」

せ、先生ー!!こんなドアホをかばったばっかりにひどい致命傷を!ちくしょうアニエスさえいなければ
炎に焼かれてズタボロになってしまった先生の衣服。そこから覗いた首筋の傷痕を見て、
ようやくアニエスが我に返ります。その傷跡は、かつて燃え盛る村から自分を助けてくれた人と同じ…

「この瞬間を待っていたのだ!お前を焼き殺す日を!感謝しているぞ隊長!?
 お前への復讐心で俺はこんなにも強くなれたんだからなァ!!」

「あの頃の…ままだ…」

「なに?」

「慢心は…!あの頃のままだなァァッ!!」

余力を振り絞って放った極大の炎!余裕をこいていたメンヌヴィルはまんまとその中に飲み込まれる!

「グオオオオオオッ!お、おのれェェェッ!」

しかし先生の受けたダメージが大きすぎたのか、それほどの炎でもメンヌヴィルを仕留めるには至りませんでした
お返しだとばかりにメンヌヴィルの杖へ集まる超特大の炎!食らえば丸焼きどころか、跡形もなく吹っ飛んでしまいそうです

「食らええええええっ!!」

「我が故郷の恨みィーーッ!!」

な、なんだそりゃー!!いきなり横からすっとんできたアニエスがグサリ!そのままメンヌヴィルはばったりと…
っておい!こんなんで決着っておっさんとやってることが大差ないじゃないですか!(えー
結局アニエスが勝手にピンチを作って、勝手に不意打ちして勝ったって感じで
すっきりしない終わり方になっちゃったな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「先生!」

「コルベール先生!」

さっきの炎で相当な深手を負ってしまった先生。すでに立っていることもままならず、ばったりとその場に倒れ込んでいました
すぐに駆け寄る才人たちでしたが、事もあろうにイカレポンチのアニエスは先生にとどめを刺そうとします

「何するつもり!?」

「アニエスやめろォッ!!」

「どけッ!!私はこの日のために生きてきたんだ…!20年!20年だぞ!!」

「お願いやめてぇ!!」

「ミス・ツェルプストー…ど、いて…くれ…アニエス君には…私を、殺す…権利が、ある…」

かつてリッシュモンに言われるままに、アニエスの故郷を焼いてしまった先生。
「命令だから」という理由だけで何の疑問も抱かず、リッシュモンの思惑に気づきもしなかったことを先生は心底悔いていました

「命令に従うのが…正しい、ことだと…思っていた…
 でも違う…!たとえ戦争であっても…人を殺すことは…罪だ…!
 アニエス君…私を殺せ…だが…これを最後に…人を、殺すのは…やめて…くれ…」

「貴様ァッ!何をぬけぬけと!」

どんどんと目の光がなくなっていき、とうとう力なくうなだれてしまった先生。
”命令を聞くだけの兵士”という自分の二の舞にはさせまいとする先生でしたが、そんな必死の説得もアホの子アニエスには通じません
怒りに任せて剣を振りかぶるアニエスでしたが…

「…」

「アニエス…剣を収めて」

「ふざけるなァッ!」

「…亡くなったわ…」

あああああああああああ
とうとうあの世へと旅立ってしまった先生。深手とは思っていましたがまさか死んでしまうとは…
いい人だったのに…そんな先生がアホの子アニエスの代わりに死ぬなんて納得いきませんよ!





翌日、アニエスが先生の部屋で遺品を整理していると、
あらかじめ先生が才人に宛てて書いていた手紙を発見します

”才人君、この手紙は君が戦争へ行かねばならなくなった時、渡そうと思って書いている。
 君には話しておこう、私はかつて犯した罪を贖おうと思って研究に打ち込んできたが、
 最近思ったことがある…それは、罪を贖うことは出来ないということだ。
 だから約束してほしい、人の死に慣れるな…戦いに慣れるな…殺し合いに慣れるな…
 才人君、君はたくさんの話をしてくれたね。君がいた世界の話を…
 私はその世界が見たい、いつか連れて行ってくれ”

「う…くっ…!」

もう2度と叶わない先生の願い。誰よりも平和を夢見た人との永遠の別れに、才人たちは大粒の涙をこぼすのでした。次回に続く






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