■機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン第5話
「故国燃ゆ」
「ソレスタルビーイングの復活を予見し、それを逆手にアロウズの権限拡大をはかる…
これは君の考え?それともヴェーダ?」
「さあ、どっちかな」
「ともあれ、そろそろ僕達の出番となりそうですね」
「…リヴァイヴ・リバイバル…」
「すでにガデッサもロールアウトしています。出撃命令をくださればすぐにでも」
冒頭で話をしているのはリボンズ達イノベーターの面々。そこには今回初登場となる3人目のイノベーター・リヴァイヴの姿もありました
それにしてもこいつらの名前、リボーンだのリヴァイヴだのって再生をイメージさせるような名前ばかりですね
刹那達のシンボルが破壊なのに対して、リボンズ達のシンボルは再生…まさに刹那達の対極に位置するキャラとして用意されたってことでしょう
それにしてもリジェネのやつ、いつもリボンズの考えが分かってなくて「ねえリボンズ教えてよ〜」的なことを言ってますが
毎度毎度リボンズの返答がおざなりすぎてなんだかこいつ哀れに思えてきたんですけど(えー
「それには及ばないよリバイバル。例の作戦は、ある者に頼んであるからね」
「ある者…?ディバインですか?それともブリンク?」
「人間だよ、ある意味そのワクを超えているけどね」
ガデッサだのディバインだのブリンクだの、聞き慣れない名前が次々と…何のことやらよく分かりませんが、
一つだけハッキリしているのは、リボンズの指示で動いているという人間がアリーだということ。
5年経った今もアリーはリボンズとつるんでいたのか…しかも何やら細長いフォルムの異様なガンダムまで入手しているようで、
今後もまた色々とこいつを駆って暗躍することになりそうです
「こんな場所に…よく連邦に見つからないものだ」
「連邦は、非加盟国の多い中東全域にGN粒子を撒いている。
建前では”粒子効果でテロ組織の情報網を遮断するため”らしいが、
実際は中東国家の経済活動を麻痺させるのが目的だ。連邦の政策に従わない者は、
痛い目を見るってことさ。もっとも、GN粒子のおかげでカタロンの施設も発見されないでいるがな」
「…詳しいな」
「…そうかい?常識の範疇だよ」
その頃刹那達は、前回出会ったカタロンの面々が根城にしている砂漠へ向かっていました
砂漠の中に簡単なカムフラージュで佇むカタロンのアジト。ティエリアは呆れたように「こんな場所で大丈夫かよ」とつぶやきますが、
連邦がバラ撒いているGN粒子を逆手に取っているため、見つかる危険性はかなり低いようです
それにしてもGN粒子で経済活動を麻痺させるなんて、中東国家はこんな嫌がらせを連邦から受けていたのか…
粒子がバラ撒かれた中では通信機器が役立たずになりますから、中東の生活はもうガタガタになってることでしょうなあ
でもテレビはなぜかしっかり見れるみたいでよかったね姫様:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「よく来てくれたソレスタルビーイング!歓迎するよ!」
「会談に応じてくれて感謝する、カタロン中東支部のクラウス・グラードです」
「マリナ姫を助けてくださって感謝しますわ、以後は我々が責任を持って保護させてもらいます」
「シーリン…」
「ソレスタルビーイングにいたいの?」
「あなたこそ反政府組織に…!」
「いけないこと?」
「…」
同じアロウズと戦う同志として、刹那達を心からの歓迎で迎えるカタロンの面々。
しかしその中で、貧乏姫に対するシーリンのイヤミな喋り方がなんだか目につきます
というか「マリナはこっちで保護するわ」とかなに勝手に決めちゃってんのあんた!
貧乏姫は保護されるよりアザディスタンに戻って国建て直したいって前回言ってたばっかりなのに!
しかし貧乏姫の安全を優先してか、刹那はカタロンに貧乏姫を預けることを了承してしまいます。裏切ったな刹那ー!(えー
「もう一人保護を頼みたい。沙慈・クロスロード、民間人だ。
言われなくアロウズからカタロン構成員の疑いをかけられている」
「それは気の毒なことをした…責任を持って保護させていただく」
「ちょっと!勝手に!」
「そうするのが一番よ」
「…」
そしてもう一人、アロウズに狙われる身の沙慈もカタロンの世話になることに。
独房生活からおさらばできてよかったね沙慈、と思いきや「うるせー勝手に決めてんじゃねー!」と逆ギレを始めてしまいました
沙慈お前…要するに「俺様にも選択の権利よこせカス」って言いたいんだろうけど…
姫様はまだいいですよ、アロウズに見つかっても捕まるだけで済みますから
でもお前はアロウズに見つかったら問答無用でぶっ殺されるやん!そこんとこ分かった上でものを言ってるんですか!
「トリロバイトを失うとは、失態だな少佐」
「…面目次第もございません」
「マネキン大佐、少佐と共に隊の指揮を執れ。我々アロウズは連邦の盾となり矛となる存在だ、失敗は許さん」
「くっ…」
一方のアロウズ陣営では、マネキン大佐に続いて今度はリントがグッドマンのダメ出しを受けていました
お前一人じゃ役に立たんからマネキンとでも一緒にやってろだとか言うとはなんという横柄。
というか失態失態言ってますが、他の部隊からリントを「コイツは使える!」って引っ張り出してきたお前も十分失態だろ!(えー
それを全部リント一人に責任をなすりつけるとは最低ですグッドマン。ダブルオーで一番性格クズなのは間違いなくこいつです
ともかく前回大見得を切ったリントのメンツは丸潰れ。再び部隊はマネキン大佐が指揮することになってしまい…
「というわけだ、今後は私の指示にも従ってもらう。よろしいなミスターブシドー」
「断固辞退する」
「なに…?」
「私は司令部より独自行動の免許を与えられている。つまりはワンマンアーミー…
たった一人の軍隊なのだよ」
「そんな勝手が…!」
「免許があると言った」
しかし自分勝手に戦っていい免許があるからなどと言い出して、大佐の言うことをさっぱり聞いてくれないミスターブシドー
こんな変態に自由を与えるなんて何を考えているんだ軍は!(えー
独自の判断で何やってもいいなんて魔装機神みたいな立場ですねブシドー、
いずれ世界のために独自の判断でアロウズに牙を剥くとか、そんな展開もあったりするのかも…
「大佐が出動なさっているのですか?」
「ガンダム探索のための部隊を任された。よもや正規軍がアロウズの小間使いにされようとは」
「そうでしたか…」
「ところで、あれは元気かね?」
「…アンドレイ少尉のことですか?任務を忠実に果たしていますが」
「私へのあてつけだな…あれは私を恨んでいる。私は軍人であっても、人の親ではなかったということだ」
「大佐…」
こちらは定期的に連絡を取り合っているソーマ&セルゲイ大佐。
大佐もそろそろ自宅でゆっくりしてはいられず、アロウズの命令でガンダム捜索に駆り出されてしまったようです
そしてアンドレイと自分の気まずい関係を明かしますが…正直今までアンドレイの影が薄いから
大佐の言っていることにいまひとつ実感が:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「大佐…あの件、お受けしようとかと思います」
「あの件?」
「大佐の養子にさせていただく件です」
「本当かね…!」
「詳しくはお会いした時に…では」
よ、養子の件ですって!?嫁の件の間違いだろ!!(えー
なんということでしょう、ようやく判明した「例の件」の内容ですが、それはソーマを養子にするという話でした
大佐めもっと自分に正直になれよ…(えー
というか今までずっと迷っていたはずのソーマが、今になって養子になると決心することができたのは、
「私は人の親ではない」と自分を卑下する大佐を見て、きっと「大佐は私の自慢の親です」という思いがあったからなんだろうなあ
「刹那…!待って!行ってしまうの…?」
「ああ」
「その前に、ひとつだけお願いを聞いて欲しいの…」
また場面は変わりカタロン支部の刹那&マリナ。カタロンはしきりにソレスタルビーイングへの協力を申し出ていましたが、
刹那達は「べ、別にあんた達と協力なんてしないんだからね」とだけ残して、カタロン支部を去ろうとしていました
そんな帰ろうとする刹那を呼び止める貧乏姫。やはり貧乏姫は保護されるよりアザディスタンへ戻りたいようで、
刹那にこっそり自分も連れて行って欲しいと頼み込むのでした
「マリナ・イスマイールをアザディスタンに送り届ける」
「それって…?」
「本当にいいのですか…?」
「無理を言ってすみません…」
「ガンダムは使えないわよ、万が一発見されればアザディスタンに危害が及ぶ可能性があるわ」
「この機体を使わせてもらう、ガンダムはトレミーへ」
「分かったわ」
「なんなら、そのまま帰ってこなくてもいい」
「…馬鹿を言うな」
スメラギ達はケルディムとアリオスでトレミーへ帰らせ、自分と姫は輸送機でアザディスタンへ向かうと話す刹那。
ですがティエリアはお前らそのまま駆け落ちしちゃいなよと凄いことを言い出します
ど、どういうことなんだ!ティエリアはそんなに刹那×マリナのカップリングに夢中なのか!(えー
この間からしきりに刹那達の恋のキューピッドを買って出ようとしてるティエリアは一体…
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「この4年間に何があったんだい?君が冗談を言うなんて」
「本気で言ったさ」
「えっ?」
「…ふふ、冗談だよ」
「…??」
アレルヤもティエリアどうしちゃったんだろうと本人に質問してみますが、
「俺は全然ふざけてなんかいないなーんちゃって」と、またしてもリアクションに困るジョークで返すティエリア。
一体どうしてしまったんだティエリアは…何か悪いもんでも食ったんだろうか…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
(ソレスタルビーイングもカタロンも戦いを引き起こす奴らじゃないか…!
そんなところにいられるか!!)
「何をしている!」
刹那達が出発の準備を進める一方で、とっととここから逃げ出そうと勝手に出歩いていた沙慈。
しかしノコノコ外へ出て行ったところを、見張りの兵士に止められてしまいます
というか沙慈のやつ、考えることのレベルが推理小説もので言うところの
「こんな殺人犯の潜んでる屋敷になんていられるか!俺は一人でも帰るからな!」
とか言って真っ先に死ぬ典型的なダメ脇役とほとんど同じなんですけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「…ん?おお、ソレスタルビーイングの!」
「ま、町に仲間がいて連絡を…」
「町までは遠い、車を使いな」
「あ、ど、どうも…」
しかし、沙慈のことをソレスタルビーイングの一員だとすっかり思い込んでいる見張りのおじさん。
ソレスタルビーイングなら喜んで協力するよと、沙慈に車のキーを渡してしまいます
幸運にもこうして車を手に入れた沙慈は、ともかく遠くへ逃げようと砂漠を突っ切っていきますが…
「あんな軽装でなぜ砂漠を走っていたァ!!」
「…う…」
あっと言う間に連邦軍に捕まってしまいました。わざわざ死にに来たようなもんだよ沙慈!お前は馬鹿か!
沙慈を捕えたのはセルゲイ大佐率いるガンダム捜索隊です、アロウズのメンバーではありませんが
こいつらもアロウズに負けず劣らず横柄な性格をしているようで…
「バイオメトリクスがヒットした!こいつはカタロンの構成員だ!」
「ち、違う!僕はそんなんじゃない!」
「そんな嘘がァ!!」
ボガアアアッ!!
第一話のコロニーで働いていたせいか、沙慈の個人情報はすでにカタロン構成員としてリスト入りしている状態!
必死に自分はカタロンじゃないと訴える沙慈でしたが、「なに見え見えの嘘ついてんだコラー!」と
まるで話を聞いてもらえず怒りの鉄拳を食らってしまいます。自業自得すぎて涙も出ないぜ…
「手荒な真似はよせ!話は私が聞く!」
「あっ…大佐!」
「…君は戦士ではないな?君は戦う者の目をしていない、
つまりカタロンではないということだ。一体何があったのかな」
「あ…」
そこへ現れたのは根っからの善人セルゲイ大佐!軍の情報では、沙慈=カタロン構成員と断定されているにも関わらず、
情報よりも目の前にいる沙慈を信じて事情を聞いてあげることにします。いい人すぎるだろ大佐…
「ソレスタルビーイングと行動を共にしていたのではないか?」
「…!」
「理由はある。データを見ると君は、数週間前までガンダムが現れたプラウドでコロニー開発に従事していた。
そして昨日ガンダムと戦闘があったこの地域に君がいる…なあに、簡単な推理だよ」
「…僕は…カタロンでもソレスタルビーイングでもありません…!」
「分かっている、ただ話を聞かせて欲しいだけだ。悪いようにはしない」
「…僕にかかっている嫌疑を解いてもらえますか?」
「尽力しよう」
もはや隠し事をするのは無駄と悟った沙慈。するとなんと、「あいつらの情報やるから俺の命は助けてくれよ」などと交換条件を持ち出します
き…貴様ー!!我が身かわいさに命の恩人達を売るっていうのか!あそこには戦いと関係もない子供達もいるっていうのに!
それすら自分のために切り捨てるとは酷すぎるぜ沙慈…洗いざらいセルゲイ大佐に知っていることを話してしまう沙慈でしたが、
ドアの向こうでは一部始終盗み聞きをしているさっきの兵士が!
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「なに?それは本当か!すぐに指令書を送る、あの甘い女では事を仕損じるからな」
沙慈の話を聞いた兵士は、すぐにその情報をアロウズへと報告してしまいます。
その話を聞いたグッドマンは、「マネキンのバカに任せてもどうせ失敗するから」と自ら指令書を書き上げて
マネキン大佐に送りつけてしまいます
「な…!?なんだこの指令書は!オートマトンをキルモードで使用せよだと!?
馬鹿な、こんな非道な作戦を…!」
「大佐、上層部からの命令は絶対です」
「この作戦の内容を、貴官はなんとも思わんのか!」
「もちろん思いません。相手は反政府勢力、情けをかける必要などありませんよ」
「カタロンの奴らを徹底的に皆殺しにしろ」という、あまりにむごすぎる指令書にわなわな震えるマネキン大佐。
しかしリントはそんな大佐に「敵に情けをかけるとかバカじゃない?」と冷たく言い放ちます
もはやこいつらに良心というものはないのか…結局大佐の怒りもむなしく、上層部からの命令を覆らせることはできませんでした
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「このような作戦を…大佐がこの転属に反対していた理由がようやく分かった…」
「中尉は誤解しています、スミルノフ大佐は任務のためなら肉親すら見捨てられる男ですよ」
「肉親を…?」
「あの男は母を見殺しにしたんです」
「…」
MS部隊を率いるソーマにも作戦内容が伝えられ、出撃前に心を痛めているとそこにアンドレイが…
なるほどアンドレイが大佐をあれだけ嫌っているのは、母親の死が関係していたんですね
しかしあの大佐が奥さんを見殺しにしただなんて、何かよっぽどの理由があったとしか…
それに奥さんがいたんじゃソーマが大佐の嫁になれないから仕方ない:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
バキイイイッ!!
「この馬鹿者がァッ!!誰がアロウズに報告しろと言った!」
「で、ですがそれが我々の任務で…」
「判断するのは私だ!クロスロード君、今すぐここから脱出したまえ!」
「ど、どういうことです?」
「君の存在をアロウズに知られた…!奴らは超法規的部隊だ、
私の権限で君をかばい切ることはできん…!」
「そ、そんな!?」
「急ぐんだっ!」
自分の部下が勝手にアロウズへ報告を行ったと知り、そいつを思い切り殴り飛ばしていた大佐。
こうなってしまった今、沙慈の潔白を証明するという約束も無意味なものとなってしまいまいました
ここにアロウズがやって来ようものなら、間違いなく沙慈は問答無用で殺されてしまうはず…
やむなく大佐は沙慈に車を返し、すぐにここから逃げ出すように指示をするのでした
ドドオオオオン!!
「うう!?ば、爆撃か!?」
「敵基地と思われる構造物を視認!掃討作戦に移行する!オートマトン射出!」
「そ、そんな…!待って!」
間もなくして始まってしまったカタロン支部への奇襲攻撃!
手始めに爆撃で基地の天井に大穴を空け、そこから例の虐殺ロボを次々と突入させるアロウズ。
カタロン側もMSを発進させて応戦を試みますが、アロウズのアヘッドやジンクスVに比べて
リアルドやティエレンではあまりにポンコツ…カタロンは成す術なく一方的に蹂躙されるだけでした
「私は抜けさせてもらう」
「ミスターブシドー!なぜ!」
「興が乗らんッ!!」
そんな中、「こんな作戦やってらんねえぜ」と一抜けしてしまったミスターブシドー!さすがにこの作戦はブシドーの怒りを買ってしまったか!?
そういえばブシドーと星座が同じあの人も前期では、ガンダムスローネの一方的な虐殺に怒り爆発して
阿修羅すら凌駕したこともあったっけ…いや、別にあの人とブシドーは関係ないんですけどね:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「間に合わなかったか…!」
「無人兵器による虐殺行為…!自ら引金を引こうとしないなんて!
罪の意識すら持つ気がないのかァ!!」
「これが…こいつが…!人間のやることかァァッ!!」
その時セラヴィー・アリオス・ケルディムのガンダム3機が現場に到着!アロウズの動きを察知して、大至急こちらへ舞い戻ってきたのです
特に馴染み深いカタロンを襲われたライルの気迫は凄まじく、虐殺ロボの群れに突撃するとハンドガンで次々に片付けていきます
「あ…ああ…」
ライルを追って虐殺ロボの投下場所へ降りてきたソーマ。しかし、虐殺ロボの作り出した死体の山を目にして
何も出来ずにその場で立ちすくんでしまいます。そのまま呆然とケルディムの戦う様を見つめていましたが、
虐殺ロボを片付けたライルがソーマへ狙いを変えると、ハッと我に返って撤退命令に従うのでした
「初期目標は達成した!撤退するぞ!」
「許さねえ…!許さねえぞアロウズ…!逃げんなよ…!
逃げんなよォォォアロウズゥゥゥゥッ!!」
もはやとどまるところを知らないライルの怒り。撤退したアロウズのMS部隊が彼方に消えてもなお、
怒りの弾丸を撃ち続けずにはいられないのでした
「私は超兵…戦うための存在…そんな私が、人並みの幸せを得ようとした…
これはその罰なのですか…?大佐…!」
そして母艦へと帰還する途中、自分達が引き起こした残酷な光景に身震いするソーマ。
この5年間大佐と温かい時間を過ごしたことで、人間的な感情を育んできましたが…
しかしそれだけに、胸に突き刺さる痛みも以前の何倍にも感じていることでしょう
『超兵』ソーマ・ピーリスから『人間』ソーマ・ピーリスへ変わりつつあったソーマでしたが、
今回の件で自分は超兵に徹するべきなのではと思い始めてしまったようで…
「あ…あ…ぼ…僕が…僕が話した…せいで…」
そしてこちらにも、目を覆いたくなるような惨状に打ちひしがれる男が一人。
アロウズのMSがカタロン支部へ飛んで行くのを見て、こちらへ戻ってきた沙慈です
自分がどれほど取り返しのつかないことをしたのかようやく気づき、へなへなとその場に崩れ落ちてしまいます
「あ…そ…そんな…そんなぁぁっ…嘘だぁぁぁぁっ…!!」
(C)福本伸行/講談社
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ところがどっこい
嘘じゃありません…!
現実です…!
これが現実…!(えー |
まあ沙慈君には海よりも深く反省してもらいましょう。自分が情報漏らした時点で、こうなることが予想できないっていうのはいくらなんでも酷すぎる…
自分の命が懸かってるのにグダグダ言ったりするのもそうですが、沙慈は「命を失うかもしれない」っていう危機感があまりにもなさすぎるぜ…
これから沙慈が物語にどう関わってくるか分かりませんが、ともかく精神的に大きくなってくれることを祈るばかりです
「間もなくアザディスタンだ」
「戻ってこられたのね…」
「ああ…あんたの国だ」
一方で、カタロン支部がそんなことになっているとは思いもしない刹那&貧乏姫。
長い空の旅を終えてルンルン気分でアザディスタン上空に到着し、あとは眼下に広がるぶ厚い雲を突き抜けるのみ。
姫様なんぞは無事におうちに帰ってこられて、少し涙腺がゆるくなっているようです(えー
いま万感の思いを込めて雲海にダイブ!おお懐かしの我が家よ!と思った次の瞬間!
ドッギャーーン!!
な…なんじゃこりゃー!!目の前に飛び込んできたのは、辺り一面火の海となった懐かしの町!
一体何がどうなっているのか、アザディスタンは戦火に包まれ見る影もなく荒れ果てていました
「あ…あ…!?アザディスタンが!?どうして!?」
「燃えている…!?この規模…テロなんかでは…はっ…?あれは…!?」
あまりの事に動揺が隠せない刹那&貧乏姫。とその時、刹那の視界の端に一機のモビルスーツの姿が映ります
どうやらあの機体が引き起こしたことに間違いなさそうですが…しかし、その機体は刹那を二重三重に驚かせるものでした
「あれは…ガンダム…!?しかも…あの色は…!まさか!?」
「そうよォ…!そのまさかよォ!!」
刹那の前にまさかの最凶の敵現る!相手はガンダム、自分は輸送機というこの状況でどう出る刹那!?
それにしても刹那は通信なんかしてないのに、「そのまさかよォ!」とか返してくるアリーは一体なんなんだ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン 次回に続く!
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