■機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン第5話 「故国燃ゆ」
 

「ソレスタルビーイングの復活を予見し、それを逆手にアロウズの権限拡大をはかる…
 これは君の考え?それともヴェーダ?」

「さあ、どっちかな」

「ともあれ、そろそろ僕達の出番となりそうですね」

「…リヴァイヴ・リバイバル…」

「すでにガデッサもロールアウトしています。出撃命令をくださればすぐにでも」

冒頭で話をしているのはリボンズ達イノベーターの面々。そこには今回初登場となる3人目のイノベーター・リヴァイヴの姿もありました
それにしてもこいつらの名前、リボーンだのリヴァイヴだのって再生をイメージさせるような名前ばかりですね
刹那達のシンボルが破壊なのに対して、リボンズ達のシンボルは再生…まさに刹那達の対極に位置するキャラとして用意されたってことでしょう
それにしてもリジェネのやつ、いつもリボンズの考えが分かってなくて「ねえリボンズ教えてよ〜」的なことを言ってますが
毎度毎度リボンズの返答がおざなりすぎてなんだかこいつ哀れに思えてきたんですけど(えー

「それには及ばないよリバイバル。例の作戦は、ある者に頼んであるからね」

「ある者…?ディバインですか?それともブリンク?」

「人間だよ、ある意味そのワクを超えているけどね」

ガデッサだのディバインだのブリンクだの、聞き慣れない名前が次々と…何のことやらよく分かりませんが、
一つだけハッキリしているのは、リボンズの指示で動いているという人間がアリーだということ。
5年経った今もアリーはリボンズとつるんでいたのか…しかも何やら細長いフォルムの異様なガンダムまで入手しているようで、
今後もまた色々とこいつを駆って暗躍することになりそうです

「こんな場所に…よく連邦に見つからないものだ」

「連邦は、非加盟国の多い中東全域にGN粒子を撒いている。
 建前では”粒子効果でテロ組織の情報網を遮断するため”らしいが、
 実際は中東国家の経済活動を麻痺させるのが目的だ。連邦の政策に従わない者は、
 痛い目を見るってことさ。もっとも、GN粒子のおかげでカタロンの施設も発見されないでいるがな」

「…詳しいな」

「…そうかい?常識の範疇だよ」

その頃刹那達は、前回出会ったカタロンの面々が根城にしている砂漠へ向かっていました
砂漠の中に簡単なカムフラージュで佇むカタロンのアジト。ティエリアは呆れたように「こんな場所で大丈夫かよ」とつぶやきますが、
連邦がバラ撒いているGN粒子を逆手に取っているため、見つかる危険性はかなり低いようです
それにしてもGN粒子で経済活動を麻痺させるなんて、中東国家はこんな嫌がらせを連邦から受けていたのか…
粒子がバラ撒かれた中では通信機器が役立たずになりますから、中東の生活はもうガタガタになってることでしょうなあ
でもテレビはなぜかしっかり見れるみたいでよかったね姫様:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「よく来てくれたソレスタルビーイング!歓迎するよ!」

「会談に応じてくれて感謝する、カタロン中東支部のクラウス・グラードです」

「マリナ姫を助けてくださって感謝しますわ、以後は我々が責任を持って保護させてもらいます」

「シーリン…」

「ソレスタルビーイングにいたいの?」

「あなたこそ反政府組織に…!」

「いけないこと?」

「…」

同じアロウズと戦う同志として、刹那達を心からの歓迎で迎えるカタロンの面々。
しかしその中で、貧乏姫に対するシーリンのイヤミな喋り方がなんだか目につきます
というか「マリナはこっちで保護するわ」とかなに勝手に決めちゃってんのあんた!
貧乏姫は保護されるよりアザディスタンに戻って国建て直したいって前回言ってたばっかりなのに!
しかし貧乏姫の安全を優先してか、刹那はカタロンに貧乏姫を預けることを了承してしまいます。裏切ったな刹那ー!(えー

「もう一人保護を頼みたい。沙慈・クロスロード、民間人だ。
 言われなくアロウズからカタロン構成員の疑いをかけられている」

「それは気の毒なことをした…責任を持って保護させていただく」

「ちょっと!勝手に!」

「そうするのが一番よ」

「…」

そしてもう一人、アロウズに狙われる身の沙慈もカタロンの世話になることに。
独房生活からおさらばできてよかったね沙慈、と思いきや「うるせー勝手に決めてんじゃねー!」と逆ギレを始めてしまいました
沙慈お前…要するに「俺様にも選択の権利よこせカス」って言いたいんだろうけど…
姫様はまだいいですよ、アロウズに見つかっても捕まるだけで済みますから
でもお前はアロウズに見つかったら問答無用でぶっ殺されるやん!そこんとこ分かった上でものを言ってるんですか!

「トリロバイトを失うとは、失態だな少佐」

「…面目次第もございません」

「マネキン大佐、少佐と共に隊の指揮を執れ。我々アロウズは連邦の盾となり矛となる存在だ、失敗は許さん」

「くっ…」

一方のアロウズ陣営では、マネキン大佐に続いて今度はリントがグッドマンのダメ出しを受けていました
お前一人じゃ役に立たんからマネキンとでも一緒にやってろだとか言うとはなんという横柄。
というか失態失態言ってますが、他の部隊からリントを「コイツは使える!」って引っ張り出してきたお前も十分失態だろ!(えー
それを全部リント一人に責任をなすりつけるとは最低ですグッドマン。ダブルオーで一番性格クズなのは間違いなくこいつです
ともかく前回大見得を切ったリントのメンツは丸潰れ。再び部隊はマネキン大佐が指揮することになってしまい…

「というわけだ、今後は私の指示にも従ってもらう。よろしいなミスターブシドー」

「断固辞退する」

「なに…?」

「私は司令部より独自行動の免許を与えられている。つまりはワンマンアーミー…
 たった一人の軍隊なのだよ」

「そんな勝手が…!」

「免許があると言った」

しかし自分勝手に戦っていい免許があるからなどと言い出して、大佐の言うことをさっぱり聞いてくれないミスターブシドー
こんな変態に自由を与えるなんて何を考えているんだ軍は!(えー
独自の判断で何やってもいいなんて魔装機神みたいな立場ですねブシドー、
いずれ世界のために独自の判断でアロウズに牙を剥くとか、そんな展開もあったりするのかも…

「大佐が出動なさっているのですか?」

「ガンダム探索のための部隊を任された。よもや正規軍がアロウズの小間使いにされようとは」

「そうでしたか…」

「ところで、あれは元気かね?」

「…アンドレイ少尉のことですか?任務を忠実に果たしていますが」

「私へのあてつけだな…あれは私を恨んでいる。私は軍人であっても、人の親ではなかったということだ」

「大佐…」

こちらは定期的に連絡を取り合っているソーマ&セルゲイ大佐。
大佐もそろそろ自宅でゆっくりしてはいられず、アロウズの命令でガンダム捜索に駆り出されてしまったようです
そしてアンドレイと自分の気まずい関係を明かしますが…正直今までアンドレイの影が薄いから
大佐の言っていることにいまひとつ実感が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「大佐…あの件、お受けしようとかと思います」

「あの件?」

「大佐の養子にさせていただく件です」

「本当かね…!」

「詳しくはお会いした時に…では」

よ、養子の件ですって!?嫁の件の間違いだろ!!(えー
なんということでしょう、ようやく判明した「例の件」の内容ですが、それはソーマを養子にするという話でした
大佐めもっと自分に正直になれよ…(えー
というか今までずっと迷っていたはずのソーマが、今になって養子になると決心することができたのは、
「私は人の親ではない」と自分を卑下する大佐を見て、きっと「大佐は私の自慢の親です」という思いがあったからなんだろうなあ

「刹那…!待って!行ってしまうの…?」

「ああ」

「その前に、ひとつだけお願いを聞いて欲しいの…」

また場面は変わりカタロン支部の刹那&マリナ。カタロンはしきりにソレスタルビーイングへの協力を申し出ていましたが、
刹那達は「べ、別にあんた達と協力なんてしないんだからね」とだけ残して、カタロン支部を去ろうとしていました
そんな帰ろうとする刹那を呼び止める貧乏姫。やはり貧乏姫は保護されるよりアザディスタンへ戻りたいようで、
刹那にこっそり自分も連れて行って欲しいと頼み込むのでした

「マリナ・イスマイールをアザディスタンに送り届ける」

「それって…?」

「本当にいいのですか…?」

「無理を言ってすみません…」

「ガンダムは使えないわよ、万が一発見されればアザディスタンに危害が及ぶ可能性があるわ」

「この機体を使わせてもらう、ガンダムはトレミーへ」

「分かったわ」

「なんなら、そのまま帰ってこなくてもいい」

「…馬鹿を言うな」

スメラギ達はケルディムとアリオスでトレミーへ帰らせ、自分と姫は輸送機でアザディスタンへ向かうと話す刹那。
ですがティエリアはお前らそのまま駆け落ちしちゃいなよと凄いことを言い出します
ど、どういうことなんだ!ティエリアはそんなに刹那×マリナのカップリングに夢中なのか!(えー
この間からしきりに刹那達の恋のキューピッドを買って出ようとしてるティエリアは一体…

「この4年間に何があったんだい?君が冗談を言うなんて」

「本気で言ったさ」

「えっ?」

「…ふふ、冗談だよ」

「…??」

アレルヤもティエリアどうしちゃったんだろうと本人に質問してみますが、
「俺は全然ふざけてなんかいないなーんちゃって」と、またしてもリアクションに困るジョークで返すティエリア。
一体どうしてしまったんだティエリアは…何か悪いもんでも食ったんだろうか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン





(ソレスタルビーイングもカタロンも戦いを引き起こす奴らじゃないか…!
 そんなところにいられるか!!)

「何をしている!」

刹那達が出発の準備を進める一方で、とっととここから逃げ出そうと勝手に出歩いていた沙慈。
しかしノコノコ外へ出て行ったところを、見張りの兵士に止められてしまいます
というか沙慈のやつ、考えることのレベルが推理小説もので言うところの
「こんな殺人犯の潜んでる屋敷になんていられるか!俺は一人でも帰るからな!」
とか言って真っ先に死ぬ典型的なダメ脇役とほとんど同じなんですけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「…ん?おお、ソレスタルビーイングの!」

「ま、町に仲間がいて連絡を…」

「町までは遠い、車を使いな」

「あ、ど、どうも…」

しかし、沙慈のことをソレスタルビーイングの一員だとすっかり思い込んでいる見張りのおじさん。
ソレスタルビーイングなら喜んで協力するよと、沙慈に車のキーを渡してしまいます
幸運にもこうして車を手に入れた沙慈は、ともかく遠くへ逃げようと砂漠を突っ切っていきますが…

「あんな軽装でなぜ砂漠を走っていたァ!!」

「…う…」

あっと言う間に連邦軍に捕まってしまいました。わざわざ死にに来たようなもんだよ沙慈!お前は馬鹿か!
沙慈を捕えたのはセルゲイ大佐率いるガンダム捜索隊です、アロウズのメンバーではありませんが
こいつらもアロウズに負けず劣らず横柄な性格をしているようで…

「バイオメトリクスがヒットした!こいつはカタロンの構成員だ!」

「ち、違う!僕はそんなんじゃない!」

「そんな嘘がァ!!」

ボガアアアッ!!

第一話のコロニーで働いていたせいか、沙慈の個人情報はすでにカタロン構成員としてリスト入りしている状態!
必死に自分はカタロンじゃないと訴える沙慈でしたが、「なに見え見えの嘘ついてんだコラー!」と
まるで話を聞いてもらえず怒りの鉄拳を食らってしまいます。自業自得すぎて涙も出ないぜ…

「手荒な真似はよせ!話は私が聞く!」

「あっ…大佐!」

「…君は戦士ではないな?君は戦う者の目をしていない、
 つまりカタロンではないということだ。一体何があったのかな」

「あ…」

そこへ現れたのは根っからの善人セルゲイ大佐!軍の情報では、沙慈=カタロン構成員と断定されているにも関わらず、
情報よりも目の前にいる沙慈を信じて事情を聞いてあげることにします。いい人すぎるだろ大佐…

「ソレスタルビーイングと行動を共にしていたのではないか?」

「…!」

「理由はある。データを見ると君は、数週間前までガンダムが現れたプラウドでコロニー開発に従事していた。
 そして昨日ガンダムと戦闘があったこの地域に君がいる…なあに、簡単な推理だよ」

「…僕は…カタロンでもソレスタルビーイングでもありません…!」

「分かっている、ただ話を聞かせて欲しいだけだ。悪いようにはしない」

「…僕にかかっている嫌疑を解いてもらえますか?」

「尽力しよう」

もはや隠し事をするのは無駄と悟った沙慈。するとなんと、「あいつらの情報やるから俺の命は助けてくれよ」などと交換条件を持ち出します
き…貴様ー!!我が身かわいさに命の恩人達を売るっていうのか!あそこには戦いと関係もない子供達もいるっていうのに!
それすら自分のために切り捨てるとは酷すぎるぜ沙慈…洗いざらいセルゲイ大佐に知っていることを話してしまう沙慈でしたが、
ドアの向こうでは一部始終盗み聞きをしているさっきの兵士が!

「なに?それは本当か!すぐに指令書を送る、あの甘い女では事を仕損じるからな」

沙慈の話を聞いた兵士は、すぐにその情報をアロウズへと報告してしまいます。
その話を聞いたグッドマンは、「マネキンのバカに任せてもどうせ失敗するから」と自ら指令書を書き上げて
マネキン大佐に送りつけてしまいます

「な…!?なんだこの指令書は!オートマトンをキルモードで使用せよだと!?
 馬鹿な、こんな非道な作戦を…!」

「大佐、上層部からの命令は絶対です」

「この作戦の内容を、貴官はなんとも思わんのか!」

「もちろん思いません。相手は反政府勢力、情けをかける必要などありませんよ」

「カタロンの奴らを徹底的に皆殺しにしろ」という、あまりにむごすぎる指令書にわなわな震えるマネキン大佐。
しかしリントはそんな大佐に「敵に情けをかけるとかバカじゃない?」と冷たく言い放ちます
もはやこいつらに良心というものはないのか…結局大佐の怒りもむなしく、上層部からの命令を覆らせることはできませんでした

「このような作戦を…大佐がこの転属に反対していた理由がようやく分かった…」

「中尉は誤解しています、スミルノフ大佐は任務のためなら肉親すら見捨てられる男ですよ」

「肉親を…?」

「あの男は母を見殺しにしたんです」

「…」

MS部隊を率いるソーマにも作戦内容が伝えられ、出撃前に心を痛めているとそこにアンドレイが…
なるほどアンドレイが大佐をあれだけ嫌っているのは、母親の死が関係していたんですね
しかしあの大佐が奥さんを見殺しにしただなんて、何かよっぽどの理由があったとしか…
それに奥さんがいたんじゃソーマが大佐の嫁になれないから仕方ない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

バキイイイッ!!

「この馬鹿者がァッ!!誰がアロウズに報告しろと言った!」

「で、ですがそれが我々の任務で…」

「判断するのは私だ!クロスロード君、今すぐここから脱出したまえ!」

「ど、どういうことです?」

「君の存在をアロウズに知られた…!奴らは超法規的部隊だ、
 私の権限で君をかばい切ることはできん…!」

「そ、そんな!?」

「急ぐんだっ!」

自分の部下が勝手にアロウズへ報告を行ったと知り、そいつを思い切り殴り飛ばしていた大佐。
こうなってしまった今、沙慈の潔白を証明するという約束も無意味なものとなってしまいまいました
ここにアロウズがやって来ようものなら、間違いなく沙慈は問答無用で殺されてしまうはず…
やむなく大佐は沙慈に車を返し、すぐにここから逃げ出すように指示をするのでした

ドドオオオオン!!

「うう!?ば、爆撃か!?」

「敵基地と思われる構造物を視認!掃討作戦に移行する!オートマトン射出!」

「そ、そんな…!待って!」

間もなくして始まってしまったカタロン支部への奇襲攻撃!
手始めに爆撃で基地の天井に大穴を空け、そこから例の虐殺ロボを次々と突入させるアロウズ。
カタロン側もMSを発進させて応戦を試みますが、アロウズのアヘッドやジンクスVに比べて
リアルドやティエレンではあまりにポンコツ…カタロンは成す術なく一方的に蹂躙されるだけでした

「私は抜けさせてもらう」

「ミスターブシドー!なぜ!」

「興が乗らんッ!!」

そんな中、「こんな作戦やってらんねえぜ」と一抜けしてしまったミスターブシドー!さすがにこの作戦はブシドーの怒りを買ってしまったか!?
そういえばブシドーと星座が同じあの人も前期では、ガンダムスローネの一方的な虐殺に怒り爆発して
阿修羅すら凌駕したこともあったっけ…いや、別にあの人とブシドーは関係ないんですけどね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「間に合わなかったか…!」

「無人兵器による虐殺行為…!自ら引金を引こうとしないなんて!
 罪の意識すら持つ気がないのかァ!!」

「これが…こいつが…!人間のやることかァァッ!!」

その時セラヴィー・アリオス・ケルディムのガンダム3機が現場に到着!アロウズの動きを察知して、大至急こちらへ舞い戻ってきたのです
特に馴染み深いカタロンを襲われたライルの気迫は凄まじく、虐殺ロボの群れに突撃するとハンドガンで次々に片付けていきます

「あ…ああ…」

ライルを追って虐殺ロボの投下場所へ降りてきたソーマ。しかし、虐殺ロボの作り出した死体の山を目にして
何も出来ずにその場で立ちすくんでしまいます。そのまま呆然とケルディムの戦う様を見つめていましたが、
虐殺ロボを片付けたライルがソーマへ狙いを変えると、ハッと我に返って撤退命令に従うのでした

「初期目標は達成した!撤退するぞ!」

「許さねえ…!許さねえぞアロウズ…!逃げんなよ…!
 逃げんなよォォォアロウズゥゥゥゥッ!!」

もはやとどまるところを知らないライルの怒り。撤退したアロウズのMS部隊が彼方に消えてもなお、
怒りの弾丸を撃ち続けずにはいられないのでした

「私は超兵…戦うための存在…そんな私が、人並みの幸せを得ようとした…
 これはその罰なのですか…?大佐…!」

そして母艦へと帰還する途中、自分達が引き起こした残酷な光景に身震いするソーマ。
この5年間大佐と温かい時間を過ごしたことで、人間的な感情を育んできましたが…
しかしそれだけに、胸に突き刺さる痛みも以前の何倍にも感じていることでしょう
『超兵』ソーマ・ピーリスから『人間』ソーマ・ピーリスへ変わりつつあったソーマでしたが、
今回の件で自分は超兵に徹するべきなのではと思い始めてしまったようで…

「あ…あ…ぼ…僕が…僕が話した…せいで…」

そしてこちらにも、目を覆いたくなるような惨状に打ちひしがれる男が一人。
アロウズのMSがカタロン支部へ飛んで行くのを見て、こちらへ戻ってきた沙慈です
自分がどれほど取り返しのつかないことをしたのかようやく気づき、へなへなとその場に崩れ落ちてしまいます

「あ…そ…そんな…そんなぁぁっ…嘘だぁぁぁぁっ…!!」


(C)福本伸行/講談社

ところがどっこい
嘘じゃありません…!
現実です…!
これが現実…!
(えー

まあ沙慈君には海よりも深く反省してもらいましょう。自分が情報漏らした時点で、こうなることが予想できないっていうのはいくらなんでも酷すぎる…
自分の命が懸かってるのにグダグダ言ったりするのもそうですが、沙慈は「命を失うかもしれない」っていう危機感があまりにもなさすぎるぜ…
これから沙慈が物語にどう関わってくるか分かりませんが、ともかく精神的に大きくなってくれることを祈るばかりです





「間もなくアザディスタンだ」

「戻ってこられたのね…」

「ああ…あんたの国だ」

一方で、カタロン支部がそんなことになっているとは思いもしない刹那&貧乏姫。
長い空の旅を終えてルンルン気分でアザディスタン上空に到着し、あとは眼下に広がるぶ厚い雲を突き抜けるのみ。
姫様なんぞは無事におうちに帰ってこられて、少し涙腺がゆるくなっているようです(えー
いま万感の思いを込めて雲海にダイブ!おお懐かしの我が家よ!と思った次の瞬間!

ドッギャーーン!!
な…なんじゃこりゃー!!目の前に飛び込んできたのは、辺り一面火の海となった懐かしの町!
一体何がどうなっているのか、アザディスタンは戦火に包まれ見る影もなく荒れ果てていました

「あ…あ…!?アザディスタンが!?どうして!?」

「燃えている…!?この規模…テロなんかでは…はっ…?あれは…!?」

あまりの事に動揺が隠せない刹那&貧乏姫。とその時、刹那の視界の端に一機のモビルスーツの姿が映ります
どうやらあの機体が引き起こしたことに間違いなさそうですが…しかし、その機体は刹那を二重三重に驚かせるものでした

「あれは…ガンダム…!?しかも…あの色は…!まさか!?」

「そうよォ…!そのまさかよォ!!」

刹那の前にまさかの最凶の敵現る!相手はガンダム、自分は輸送機というこの状況でどう出る刹那!?
それにしても刹那は通信なんかしてないのに、「そのまさかよォ!」とか返してくるアリーは一体なんなんだ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!


■機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン第6話 「傷痕」
 

「貴様達がここの情報を漏らしたのか!?」

「そんなことはしていない」

「貴様らのせいだ…!貴様らが仲間を殺した!」

「やめろ!こいつらは何もしてねえ!」

「分かるものか!」

「信じろよ!」

「けどよ…!仲間が…さっきまで笑ってた奴がよ…!」

(一体、誰がアロウズに…)

アロウズが深々と残していったカタロンへの傷跡。多くの仲間を失い、この基地もズタズタに破壊されてしまったカタロンは
やり場のない怒りをソレスタルビーイングにぶつけるしかありませんでした

「ひっ…!あ…うああ…」

そんな中のこのことカタロン支部に戻ってきてしまった沙慈。そんな沙慈の足元に転がっていたのは、
沙慈に車を貸してくれたおじさんの遺体!この人死んじまったのか…(´;ω;`)
自分の引き起こした現実をまざまざと目の当たりにして、「俺は悪くねぇ!俺は悪くねぇ!」とその場から逃げ出そうとする沙慈。
しかし、そんな沙慈の様子に気づいたティエリアは「ちょっとお前ツラ貸せや」と沙慈を捕まえて事情を聞き出すことに…

バシイイイイン!!

「なんという…なんという愚かなことを!」

「こんなことになるなんて…思ってなかった…僕は…!戦いから離れたかっただけで、こんなこと…」

「彼らの命を奪ったのは君だ!君の愚かな振舞いだ!
 自分は違う、自分には関係ない、違う世界の出来事だ…
 そういう現実から目を背ける行為が、無自覚な悪意となりこのような結果を招く!」

「ぼ…僕は…そんなつもりじゃ…ああ…あああ…」

沙慈に怒りの平手打ちをブチ込むティエリア!君の行いは万死に値する!!(えー
まだ言い訳を並べようとする沙慈ですが、ティエリアは容赦なく「お前が悪い」と沙慈に現実を突きつけます

「ティエリア…う?」

「…刹那か」

「どういうことだ、あれは」

「アロウズの仕業だ、そしてその原因は彼にある」

「…沙慈・クロスロード…」

そんな2人の前に現れたのは…ってな、なぜ刹那が!?「どういうことだ」ってお前の方がどういうことだよ!(えー
ま、まさか刹那が…前回出会ったアリーを普通に放置して帰ってくるなんて!
そりゃないですよ!刹那にとって因縁の宿敵で、ロックオンさんの仇で、刹那の愛するガンダムで国を焼いていたというのに…
「まあいいや帰ろう」ってそんなのありですか!アリーもアリーで「そのまさかよォォォ!」ってただ言ってみただけ
刹那に何もしないとか、お前ら一体何を考えてるんだ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「アザディスタンには戻らなかったの?」

「シーリン…!アザディスタンが、私達の故国が…!」

「アザディスタンが…?」

「都市部の主要施設は、そのほとんどが破壊されていたわ…警察も軍も機能していなかった…
 それでも私はあの国に…ラサーに託された国を…」

「よく戻ってきたわね…」

「刹那が…強引に…」

刹那と一緒にカタロン支部へ帰ってきた貧乏姫。それにしてもシーリンの奴、貧乏姫が刹那とカタロン支部を去ろうとした時は
「マリナと別れるなんてイヤあああああ誰か発進を止めて!」とわめいていたのに、いざ貧乏姫が戻ってきた途端
「あれあれ?おうちに戻ったんじゃないの?」みたいに言うとは面倒臭い女ですね(えー
それにしても「刹那が…強引に…」ってこのセリフだけ聞くと妙にエロいものが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


(C)鳥山明/集英社

うふんくすぐったい、だめよ
もうすぐままがかえってくるんだから

と、まりなはいったのだが
せつなはごういんに…
(えー

「彼に感謝しなきゃね」

「なによ…!私は死んでもよかった!アザディスタンのためなら…私は…!」

「マリナ…」

「うっ…うっうっ…うう…!」

国のためなら命を懸けてもいいとさえ思っていたのに、自分より先に国の方が潰されてしまったという悲しみ。
やり場のない気持ちを抱えたマリナは、再びシーリンに抱きつくと号泣してしまいます
というかこの場面、シーリンじゃなくて刹那が相手だったら良かったのにな…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
どうもシーリンがいると、貧乏姫は刹那よりシーリンに寄って行ってしまうからダメですよ!


(C)鳥山明/集英社

ティエリア――!!
はやくきてくれ――っ!!
(えー

これは刹那×マリナを最もプッシュしている男ティエリアさんにもっと頑張ってもらわないと…

「あ…あ…!」

《なんのために生まれ、なんのために死す…それを運命と言うなら、抗うことかなわず…
 見えない道を旅し、行き着く先にあるものは…命の終焉…それこそが、神の導き…》

《エミリオ!エミリオーッ!》

一方、プトレマイオスからカタロン支部の様子を見ていたスメラギ。しかし無惨な破壊と殺戮の跡を見ているうちに
スメラギに過去のトラウマが鮮明に甦ってしまいます。それはこの間言っていた、エミリオという男の死の瞬間のようで…

(…エミリオ…)

《俺は君の戦術予報を信じる。戦争から目を背けず、早期終了のために尽力する君を、僕は尊敬する》

《誤った情報から君たちはそれぞれに予報をし、それによって友軍同士が戦うことになってしまった…
 優秀すぎたんだよ君達は。マネキン、クジョウ》

(私の…エミリオ…)

トラウマ再発と同時に、気絶して夢の中へと旅立ってしまうスメラギ。そんなスメラギの夢とは、やはりエミリオが死んだ事件のことでした
当時、AEUの戦術予報士として部隊を率いていたスメラギ…しかし、友軍に対して戦闘を仕掛けるというとてつもないミスを犯してしまい
その戦闘で恋人エミリオの命を失ってしまったようです。さらに、スメラギと戦ったその友軍にはマネキン大佐の名前が…

「ガンダムの横やりで2機を失ったとは言え、反連邦組織の秘密基地を叩くことに成功しました。
 これは勲章ものですよ?マネキン大佐」

「黙れ」

「おや?掃討戦はお嫌いですか?私は大好きですが」

「人殺しを喜ぶと言うのか…!」

「なぜそれほどまでに興奮なさっているのですか?あなたも以前同じようなことをやっているではありませんか。
 いやはや、あれはとても不幸な事故でした。誤情報による友軍同士の戦い、
 あの時あなたはAEUの戦術予報士だったはず…」

「言うなァッ!!」

「また味方に手をかけるのですか?あんなことがあれば、
 二度と戦争に関わりたいと思わないはず。それがなかなかどうして…
 尊敬させていただきますよ?マネキン大佐」

気になるマネキン大佐の方でも同じ話題が出ていました。あの事件は、マネキン大佐にとっても忌まわしいトラウマとなっているようです
そんな他人のトラウマをほじくり返してニヤニヤするリント。なんという最低ゴミ男
こいつも少しでもいい所があると思ってたのに…私が馬鹿だった!(えー

「ソレスタルビーイングが、ここを離れる資材や食料を早急に手配するそうだ。
 他の施設への移送が完了するまで、俺達が防衛に回る」

「そうか…助かると彼らに伝えてくれ。一体…誰がここの情報を流したんだろうな…」

「…スパイの俺にそれを聞くのかぁ?」

そして刹那達の次なる行動とは、生き残ったカタロンの人達のために資材を提供し、
全員ここから無事に逃げられるまでアロウズから守ることでした。それを聞いたクラウスは感謝の言葉を口にしますが、
それと同時に「ちくしょう誰がこんな事を」と情報を流した人間へのやり切れない気持ちが…
どうやらティエリアは沙慈をかばうために、ライルやクラウスには沙慈のことを内緒にしているみたいですね
まあライルやクラウスが他の奴らより物分かりがいいとは言え、沙慈のことを知ったらタダで済ませるわけがないだろうしなぁ…





「お優しいことね、新生したソレスタルビーイングは。一体誰の影響かしら」

そして刹那達が物資の調達を頼んだ相手は没落チャイナ。とりあえず引き受けてはくれたようですが、
わざわざカタロンのお世話をしてあげるなんてお優しいねえ〜と内心呆れているようです。俺こいつ嫌いだよ!(えー

「お嬢様、その手配は私に…」

「ネーナ・トリニティにお願いするわ」

「何故です…!」

「あなたに脳量子波が使えて?イノベーターを欺くためには、彼女の能力が不可欠…
 あなたでは分不相応なのよ紅龍。いいえ、お兄様」

「………」

そして付き人の紅龍に意外な事実発覚!「あなたは役立たずなのよお兄様」ってあんたら兄妹だったのか!
一体どんな経緯があってこんな歪んだ関係に…それにしても、妹に敬語使って散々こき使われたあげく
今となってはお使いレベルの任務すら任せられない無能呼ばわりされるとか、紅龍哀れすぎるだろ…(つдT)
特殊な力はなくてもかなり有能な人物だろうになぁ。さらに可哀想なのはあまりにも脇役すぎて、この人とチャイナとの関係を
知りたがってる視聴者がどれだけいるか謎すぎる
という残酷な事実:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(あれが…いいえ、あれこそが本当の戦場…)

ピピピピ、ピピピピ

「…?大佐からの暗号文?」

一方アロウズ母艦の自室にこもっていたソーマ。今もあの惨劇が瞳に焼きついたまま胸を痛めていると、
ちょうどその時セルゲイ大佐からのメッセージが送られてきました

《手の込んだ連絡をしてすまない、アロウズに気づかれたくなかったのでな…
 中尉がカタロン殲滅作戦に参加したことを聞いた。そのことで私は君に謝罪しなければならない》

「謝罪…?あっ…大佐が入手した情報で、あの掃討作戦が実行された…!?
 そんな…大佐自身も辛いはずなのに、私をこれほどまで気遣って…」

そのメッセージの内容とは、あの作戦で傷ついているソーマを励ますためのものでした。
あの作戦で辛い思いをしたのは互いに同じ、しかし自分だけでなく他人の辛さまでも気遣うセルゲイ大佐…
その言葉にソーマは強く胸を打たれます。そんなソーマの頭に浮かんできたのは、養子の話を大佐に切り出された時のことでした



「私を…養子にですか!?」

「無論、君がよければの話だが」

「わ、私は…」

「さすがにソーマ・スミルノフという名前は語呂が悪いか」

「そんなこと…!でも…ピーリスという名がなくなるのは、少し寂しく思います」

「気に入っていたのかね?」

「その名で呼ばれていたことを、忘れたくないのです」

養子になるのもまんざらでない感じのソーマでしたが、自分の名字を捨てるのも少し勿体ないと感じていたようです
ピーリスの名に愛着があるのは、今までずっと「超兵1号」としか周りに扱われてこなかったのが
大佐と会って初めて「ピーリス」と呼ばれ、人間らしい時間を過ごしたからでしょうか
しかしソーマ・スミルノフか…はっ!?Σ(゜д゜ )ま、まさか!1話でソーマが養子の話で頬を赤らめていたのは、
「ソーマ・スミルノフになるなんてなんだか大佐の奥さんになるみたい」と妄想していたからだったんだよ!!(えー

 

「う…うっ…う…!ありがとうございます大佐…!大佐のおかげで、
 私は超人特務機関の超兵1号であることを再認識しました!
 私は兵器です…!人を殺すための道具です!幸せを…!手に入れようなどっ…!」

しかしボロボロと涙を流しながら、人間らしい暮らしを捨てて兵器として生きる誓いを立ててしまうソーマ。
その涙は大佐の優しさに心動かされている証拠…しかし、それでも自分は超兵なんだと必死に言い聞かせているようです
穏やかに生きることの幸せを知った大佐との暮らし。ソーマにとってそれは何より大事な宝物でしょうが、
この薄汚れたアロウズと自分が超兵であるという事実は、そんな幸せを捨てさせる決意をさせてしまったようです





「失態ですねぇスミルノフ大佐、カタロンの構成員に逃げられてしまうとは。これではわざわざ足を運んだ意味が…ない!!」

パッシイイイン!!

「…!」

「た、大佐!?貴様上官を!」

「我々は政府直轄の独立治安維持部隊。連邦軍の階級と同じにしてもらっては困ります」



その頃のセルゲイ大佐は、なんと沙慈を逃がした責任を問われてリントの平手打ちを食らわされるハメに!
リントお前、さっきマネキン大佐に殴られそうになった時は「あれれ〜味方を殴るなんて最低ですよね〜」みたいなこと言ってたくせに!
さらに「失態ですねぇスミルノフ大佐」って、お前グッドマンに「失態だなぁリント少佐」ってネチネチ言われたの絶対根に持ってるだろ!
上司には文句言えないので他人で憂さ晴らしするとか、会社の同僚にしたくない男ナンバーワン決定だな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「…申し訳ありません、今回の責任はひとえに自分にあります」

「上層部からの指示があるまで、任務を続行してください」

「はっ」

こんな理不尽な目に遭いながらも、文句のひとつも言わずに謝罪の言葉を述べる大佐。なんて立派な社会人なんだ(えー
どんなに理不尽なことがあってもいじけて自暴自棄にならないこと、家庭を支えるお父さんはいつの時代も大変です:;y=_ト ̄|○・∵. ターン




(私は超兵…どんな任務でも忠実に実行する、そのために生み出された存在…)

「あっ…お、お邪魔してしまいましたか、失礼しました」

「いえ…あなたは?」

「補充要員として着任しました、ルイス・ハレヴィ准尉です」

そして部屋を出て格納庫へとやってきていたソーマ。泣きはらした目でMSを眺めながら戦いの決意を固めていると
そこで偶然ルイスと出会うことに!意外なところで意外な2人に接点が…

「あなた…無理をしてる?」

「えっ…?」

「私の脳量子波がそう感じる、あなたは心で泣いている」

「そんなことは…」

「誰かをずっと思っている」

ニュータイプと似たような能力を持っているソーマは、戦争に疲れたルイスの心を一目で見抜いてしまいます
でもルイスからしたら、明らかに今までボロ泣きしてた人から「あなた無理をしてるわね」って言われるのも
いやそんだけ泣いてるあんたこそ大丈夫かっていう気分になるんじゃないのかな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「中尉、ここにおいででしたか。ブリーフィングの時間で…はっ!?き、君は…!」

「ルイス・ハレヴィ准尉です」

「(ぽかーん)」

「…少尉?返礼を」

「はっ、ア、アンドレイ・スミルノフ少尉です」

「…?」

(…乙女だ…!)

そんな2人の前にやってきたアンドレイ…ってなんと初めて会ったルイスに一目惚れ!うおおなんだこの展開!
ルイスを見るなり乙女って…ソーマを見るなり乙女と言ったセルゲイ大佐とはやっぱり同じ遺伝子を持っているんだな…(えー
というか「乙女」=「この人めっちゃ好みのタイプ」っていう意味なら、やはり大佐はソーマに惚れていたということに:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「監視衛星がソレスタルビーイングの所在を掴んだ。MS隊はプランE−3の戦術にて…」

「肩に動力がある2個付きのガンダムは、私が相まみえる。干渉、手助け一切無用!」

「…なんだと?」

「いいではありませんか大佐。ライセンスを持つ噂のミスターブシドー、その実力拝見したいものです」

「ご期待にはお応えしよう。しからば」

そして始まるアンドレイの言っていたブリーフィング。しかしブシドーのせいでもうブチ壊し
自由行動の免許があるからって無茶苦茶ですよ!なんて協調性のない人だ…だから友達ができないんだよ!(えー





「間もなく戦闘空域に入るです!」

「カタロンの人たちを守るんですよね!?僕にも何か手伝わせてください!」

「気持ちだけ受け取っとくよ」

「アロウズと思われるMSの編隊を確認しました!」

(何か…何かしなきゃ…!)

そしてマネキン率いるアロウズ部隊がトレミーへと迫る!しかし両部隊が交戦したその位置は、
あのカタロン支部からはかなり離れた場所でした。そう、これはカタロンの人達が逃れる時間を稼ぐための陽動作戦…
自ら囮役を買って出た刹那達は、わざとこの場所で監視衛星に見つかってアロウズをおびき出したのです

「被験体E−57…!」

「この感覚…まさかマリーなのか!?」

「ダブルオーに向けて突進してくる機体があるです!とんでも速いです!?」

「…!あの新型は!」

「射撃も上手くなった…!それでこそだ少年ッ!!」

しかし戦闘を開始して間もなく、刹那はブシドーと、アレルヤはソーマとの厳しい戦いを強いられる!
自分達からおびき出したとは言えこれほどのアロウズの戦力、下手をすれば一気に押し切られてしまいそうです

「さすがアロウズ…手練れが多い!」

「オートでの砲撃だと相手に当たらないです!」

「くそ…!リヒティがいてくれれば!」

少し距離を置いた位置から援護射撃を撃つトレミー!しかし、機械任せの砲撃ではまるでアロウズを捉えられません
狙撃手がきちんと狙いをつけないことには…元々トレミーの操舵士はリヒティ、狙撃手はラッセ。
しかしリヒティが死んでしまった今となっては、操舵士の代わりをラッセが務めなければならず、狙撃手は誰もいないという状況でした

「俺がサードブリッジに行って砲撃を担当する!操艦に集中しろ!」

「おやっさん…!了解!」

「イアンさん、僕にも手伝わせてください!」

「…!覚悟はあるんだな?」

「あの人達を守りたいんです!」

「分かった…!ついて来い!」

そこで臨時の狙撃手に名乗り出たのはイアンのおっさん!そして話を聞いていた沙慈も協力を申し出ます
深刻な人手不足のせいで猫の手でも借りたいトレミー、やむなくイアンは沙慈を連れて砲座へ向かいますが…

「操作方法は分かったな?」

「はい!」

《敵機が2機、本艦に接近中です!》

「突破されたか…!撃て、攻撃だ!」

「…ぁ…!」

「何してる!?撃て!」

《人を殺せば君たちと同じになる…!》

「どうした!早くッ!!」

《戦えばまた罪のない人が傷つく!》

「く、来るな…!」

《君たちは憎まれて当たり前のことをしたんだ!あの子供たちも君たちの犠牲者だ!》

「ぼ、僕は…!僕はぁぁぁぁアアアアアッ!!」


利根川先生のワンポイントアドバイス

ハハハハ…!まるで悲鳴だな。
罪の意識だけでその気になる…
そんなものは偽りの本気、偽もいいとこ…!
内心は恐怖に身も心も震えている。
あんなまやかしの決起は
戦場に出て数秒で吹っ飛ぶ!
(えー

敵機が目前に迫っていながら引き金を引けない沙慈!攻撃をしようとするたびに、沙慈の脳裏には
「お前ら人殺しどもは結局クズの集まり」と刹那を罵った自分の言葉が甦ってしまいます。
今まで脇から文句だけを言っていた命のやり取りの世界。初めてそこに足を踏み入れた沙慈は、自分の手を汚す覚悟がないまま
ひたすら躊躇ばかりを続けてしまいジンクスVの接近を許してしまうのでした


アカギさんのワンポイントアドバイス

苦しくなるとどうしても顔を出す
保留と言う名の逃げ…
奴は死ぬまで保留する(えー

「手を抜くか…!?それとも私を侮辱するか!」

「このままでは…!」

「やめてくれマリー!僕だ、アレルヤだ!」

「私は…!超兵だァッ!!」

その一方で、徐々にライバルの猛攻に押され始めていた刹那&アレルヤ!
やはりパイロット精度ではブシドー達の方が一枚上手のようです
そして一瞬の隙を晒してしまった刹那達に、ブシドー達のビームサーベルがうなりを上げて振り下ろされる!

「ガンダム!引導を渡すッ!!」

「…っ!!」

ドギュウウウウウウン!!

「はああああーーっ!!」

「ぐああああっ!マ…マリィィィィーッ!!」

ドバッシャアアアアア!!

すかさずトランザムを発動し反撃に転じる刹那!ビームサーベルをモロに食らって機体大爆発のアレルヤ!
2人の明暗分かれすぎだコレー!同じようなピンチを迎えたのに結果はまったく逆ですか!
今日もまたザコっぷりを晒してしまったアレルヤときたら…(´・ω・`)相変わらずアレルヤの今後が不安な次回に続く

(C)福本伸行/講談社・ VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ
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