■バトルスピリッツ少年突破バシン 第13話「出現ガンスリンガーの魔物!」
ついに迎えたバトスピチャンピオンシップ当日。試合会場となるトカイ町・イセカイ界ドームには
全国からやってきたカードバトラー達が続々と集結していました。そんな中、ハイランカーパスを持つJ・スイレン・ストライカーは
一足お先にゆうゆうと決勝トーナメント控え室へ招かれますが…
「あとは一人ね」
「バシンはんだけやな、おにぃ」
「あのバカ…さっきママさんには知らせたけど、気を抜きすぎだ」
でもバシンだけはその頃自宅でぐーすか夢の中
この大事な日に大寝坊とか何やってんですかバシン!そんなバシンが寝こけている間に、早くも予選が始まってしまいます
ハイランカーパスで予選通過は決定してるからいいようなものの…
もしこれを貰ってなかったら寝坊のせいで予選敗退というどうしようもない結果で終わってたな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
しかしストライカーが連絡したバシンママも今は仕事中、家には戻れずにバシンを起こせる人が誰もいないようです
「あ〜もう待ち切れない!」
「どうしたんだストライカー君」
「あわてんぼ。私達の出番は午後の決勝から、記者会見までここで待機のはずよ?」
控え室でじっとしているのに耐えられず、そわそわと席を立ってしまうストライカー。
やはり寝坊したバシンが心配で、直接自分が迎えに行く気なんでしょうか
「だからさ、ちょっくら出てくるのさ!ガンスリンガーに!」
ってお前単にバトスピで遊びたくなっただけかー!!
なんだそりゃー!バシンのことより自分が遊ぶことを優先とか何考えてんですかストライカー!
お前ってやつは…まさかこんなに友達がいのない奴だったとは思わなかったぞ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「我々ハイランカーパス保持者は、予選に出る必要はないんだ」
「でも俺初参加だからさ…デッキの最終調整にもなる、もう待ってらんねえ!」
「なら私もーっと」
「なるほど最終調整ですか」
「最終調整じゃあ仕方がないな」とストライカーに続いて控え室を出て行くJたち。結局お前らも遊びたいのかよ!
さっきスイレンの言っていた午前の記者会見はシカトしてしまいました。なんてやつらだ
というか予選参加者からするとJ達は、決勝進出が決まってるくせに勝ち星を奪っていく邪魔な奴らなんじゃないのかな(えー
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「あっ、先生」
「おぉメガネコ、スピードスター号を見なかったか?バシンの事でママさんに伝言があるんだ」
「でも先生、バシンくんなら家でまだ寝てると思いますけど…」
「そうなんだよ…あぁいや、ただ今日はバトスピのチャンピオンシップが…」
「バシンくんが出るなら私も行きたい!」
「あ、あぁ、そのつもりなんだが…」
一方その頃、街ではバシンママを探してウロウロしている先生とメガネコが鉢合わせしていました
もしかして先生はあの冷血なストライカーに代わってバシンを迎えに行こうと…(えー
でもその割には、なんだか歯切れの悪いことばっかり言ってますねえ
バシンが家で寝てることを知ってるのに、起こしに行かずにバシンママを探してるのも変だし…
要するにただバシンママをナンパしたいだけなのかあんたは:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
結局「そのつもりなんだが…」とテキトーに話を合わせているうちに、メガネコを乗せてバシンを起こしに行くハメになってしまう先生。
ちゃんとバシンのことを考えてるのはメガネコだけですね、ほんまこの子はいい嫁さんやで
「あぁ…やっぱりまだ寝てる」
「バシンくん、起きて!」
「す〜…」
「むぅ…起きろぉぉバァシィィィン!」
「か〜…」
バシンの部屋にやってきた2人でしたが、寝ぼすけバシンにはいくら声をかけても全然反応がありません
メガネコの嫁ボイスや、先生の怒鳴り声でもまるで効果がありませんでしたが…
「Jが待ってるぞぉぉぉ!」
「んがっ!?なっなんだっ突破ぁぁぁぁぁぁ!…あん?メガネコ…?先生?」
バ、バシン貴様ー!そんなにJが好きかー!!(えー
Jの名前を出した途端いともあっさり目を覚ましてしまうバシン
メガネコの声にはまったく無反応だったのに(´・ω・`)もう少し嫁を大事にしてやれよバシン…(えー
ともかく目を覚まして今ごろ慌てだしたバシンは、先生の車に飛び乗るとイセカイ界ドームへと急ぐのでした
「ねえねえ、警備担当の団員達からナンバー2の目撃情報って聞いた?」
「噂にすぎん。ナンバー2なら、財団の資金で新型システムを開発中だろう。決戦前に余裕だな、8」
「だって、まだ(相手のバシンが)来てないしぃ」
「む…?時間切れか」
その頃イセカイ界ドームで会話していたのは、ストライカーやJにハイランカーパスを渡したナゾオトナ達でした
ナゾオトナ達はお互いのことを番号で呼んでるのか…それに自分達用のハイランカーパスも持っているようで、
決勝でバシンと一回戦で戦うのは、このナンバー8のねーちゃんのようです
というかこの人、ハイランカーパスをくれた時は普通の姉ちゃんだったのに
なんで今日はこんな痴女丸出しになってんだろう:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「バシンのやつ、もう時間切れだ…」
「あら?ガンスリンガーでの調整、もういいの?」
「そっちこそバシンのことが心配なんだろ、スイレン」
「そっ、そんなことないわよ!ったく何してんのかしら…」
バシンの乗った車が到着しないまま、予選のガンスリンガーはいよいよ終了を迎えてしまいます
ちなみに予選の方は、途中経過の順位だとJが1位、スイレンが2位、ストライカーが17位でした
決勝トーナメントで戦う8人のうち、6人はハイランカーパスの持ち主で決まっているので、予選から上がれるのはたったの2人…
そう考えるとストライカーのこの順位めっちゃ低くないか…(えー
5位とか6位でも予選敗退なわけだから、そういう人たちからすれば
「なんであのストライカーとかいう奴、あの程度の腕でハイランカーパスもらってんだよ」という不満が出て当然なんじゃ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「おにぃ大変、1位は2人やって!」
「えっ?(もう一人はスイレンか…)」
しかし最終結果が発表となる直前、「1位はJの他にもう一人いる」という臨時ニュースを仕入れてきたキョーカ。
「くそー俺としたことがスイレンに並ばれるとは」と考えるJでしたが、電光掲示板に映し出された最終順位は…
「スマイル…?初めて聞く名前だな…」
「ケケケッ…あんたが噂のJだな?」
なんとJと並んでいたのはスイレンではなく、初めて目にするスマイルという名前!その時、ちょうどそのスマイルがJの前に姿を現します
名前のイメージとは裏腹に、なんとも不気味で気色の悪い男…あんまり友達にはしたくないなこりゃ(えー
しかしこのスマイル、今日の予選にはかなり遅れてやってきたのでバトルを始めたのはJよりも遅かったのです
なので途中経過のランキングでは影も形もありませんでしたが、この短時間で一気に順位を上げてJに追いついてしまったという…
もし最初から参加していればぶっちぎりで1位になっていたでしょう。バトスピの腕は相当なもののようです
「なぁJ…これから予選の延長戦ってことで、
タイマンでガンスリンガーのチャンプを決めようぜ?ケケッ…」
「なるほど…いいでしょう、スマイル君」
ここでどっちが1位かをハッキリ決めようという、不敵なスマイルの挑戦を受けてしまうJ!なんというJ敗北フラグ…
決勝の直前にこんなところで初敗北を喫して、調子を崩さなければいいんですけど…
《我はサウザンドスピリッツ団団長、宇宙頂点王である!
全世界のバトルスピリッツ愛好者であるカードバトラー諸君、
日々の修練の結果を見せ付ける時が来た!
イセカイ界に君臨する我らサウザンドスピリッツ団に挑み、
バトルスピリッツナンバーワンの称号を手にして欲しい!
ではこれより、バトルスピリッツチャンピオンシップ・決勝トーナメントを行う!》
そんなJ達が予選会場で睨み合っている中、宇宙頂点王のありがたいお言葉によりついに決勝トーナメント開始!
というか宇宙頂点王、もっと傲慢で横柄な変態キングかと思いきや、意外にも「みんな頑張ってね、応援してるからね」という
まともなコメントの言える人だったんですね。さては息子の前で張り切ったんだなバシンパパ!(えー
《一回戦はサウザンドスピリッツ団でもセクシークイーンとして知られる、ナンバー8選手!
対するは、初選抜・ハイランカーパス保持者バシン選手の入場!》
「んもう、いい女をこんなヤキモキさせるなんて」
「ああ!やっぱりハイランカーパスのうっかりお姉さんだ!」
「はい、あの時は遅くなってごめんねぇ?でもこれでおあいこ、
勝負も当然手かげん無しよ!」
「もちガチだぜ!正面突破で天下トォォォタル!!」
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ででーん!! |
全国大会でもいきなりこれかー!!今日も今日とて最初からクライマックスすぎるバトスピクオリティ
ともかくギリギリ試合時間に間に合ったバシンの第一試合です。そんな11ターンの場の状況は
バシン |
ナンバー8 |
残りライフ:5
場のスピリット
・ゴラドン(LV1:BP1000)
・アイバーン(LV1:BP2000)
・メタルバーン(LV1:BP3000)
・ロクケラトプス(LV1:BP1000) |
残りライフ:3
場のスピリット
・ショックイーター(LV1:BP3000)
・フライングミラージュ(LV1:BP2000)
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となっているようで…ライフもスピリットの数も有利で、いきなりバシンが押せ押せですね
「メタルバーンでアタック!」
「ショックイーターでブロック!」
「アイバーンでアタック!」
「フライングミラージュでブロック!」
手はじめに2体のスピリットで攻撃を仕掛けるバシン!それを迎え撃ったナンバー8のスピリットはどれもBPが互角です
相討ちが続いてお互いのスピリットが消し飛びますが、残った2体のスピリットでさらに攻撃を仕掛けるバシン!
まんまとナンバー8のライフを1まで削り、早くも勝利目前となってしまいました
「やるわねぇ寝グセちゃん」
「へへっ、やっと目が覚めてきたぜ!」
「ビートビートル、フライングミラージュ、ヘラクレスジオを召喚!
ふふ…お次は”無限蟲の蟻塚”!無限地獄で苦しみなさい!」
しかしすかさず3体ものスピリットを召還するナンバー8!ガラ空きの場が早くも埋められてしまったな…
さらに無限蟲の蟻塚という切り札っぽいネクサスを発動!どうやらまだまだやられる気はないようです
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無限蟲の蟻塚の効果はご覧の通り…どうやら自分のスピリットを疲労状態から回復するカードのようですね
似たようなカードにストライカーの”隠されたる賢者の樹”がありますが、
あれはエンドステップにスピリットをすべて回復させるのに対して
このカードはアタックステップにスピリットを1体だけ回復させるという違いがあるようです。
アタックステップとエンドステップの回復で何が違うか…それはアタックステップの場合、
攻撃している真っ最中に回復できるので、その分だけ連続攻撃が可能になるということです
このカードさえあれば、相手がいくらザコを揃えようと強いスピリット1体で片付けられるわけか…
まあ”スピリットを破壊した時回復する”効果だから、プレイヤーへの攻撃では回復できませんけどね
でもストライカーのキングタウロス大公とムチャクチャ相性いいよなこれ…
大公の効果は”敵スピリットを破壊した時、相手のライフを1つ削る”効果…これと合わせれば、連続攻撃で複数のザコを片付けて
一気に相手のライフを奪い去ることが可能なはずです。さすがXレア…
まったくジークフリードには逆立ちしたって真似できない芸当だぜ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ならアタックされる前にこれだ!”フレイムテンペスト”!
BP3000以下のスピリットを全て破壊!」
ところが、そんな連続攻撃を警戒して一気に場のスピリットを片付けたバシン!なかなかいい判断じゃないか!
お互いのザコスピリットが全て吹っ飛んで、残ったのはナンバー8のヘラクレスジオ1体のみ。
バシンの場はガラ空きですが、すかさずバシンは新たなスピリットを召喚!
っていうかいつの間にかバシンのターンになってるんですけど、い、一体何が…;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ゴラドンとアイバーンを召喚!ゴラドンでアタック!」
「ヘラクレスジオでブロック!」(ゴラドンを返り討ちにする)
《ネクサスの効果で、ヘラクレスジオが疲労状態から回復したぁ!》
「まだまだ!アイバーンを召喚!」
「ヘラクレスジオでブロック!」(アイバーンを返り討ちにする、さらにヘラクレスジオは疲労状態から回復)
「キリがねぇ…緑のネクサスは厄介だ!」
なにを意味のない攻撃続けてんですかバシン!!
ア、アホですか!相手よりBPの低いスピリットで攻撃しまくってことごとく返り討ちって!
召喚したスピリットを自分から全部殺してやっと「緑のネクサスは厄介だ!!」って気づくの遅すぎるわー!!
バシンのアホアホ戦術ここに極まれり…まさかここまで頭の弱い子だとは:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
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「フライングミラージュでアタック!ショックイーターでアタック!
次のショックイーターでアタック!」
バキバキバキイイイン!!
「くっ…!」
「そろそろ分かって来たでしょう、これが決勝トーナメントよ!」
ダイレクトアタック3連発を食らって一気にライフを削られるバシン!ナンバー8の場にはまだヘラクレスジオがいますが、
ここで攻撃すると次のターンで疲労状態になってしまうので、バシンの攻撃に備えてここは残しておいたんでしょう
このヘラクレスジオと無限蟲の蟻塚、これさえ破れればバシンにも勝ち目はありますが…
「行くぜ!”ダブルドロー”!」
「あーらどんな手かと思えばただのダブルドロー?
その手札3枚はさぞかし凄いカードなんでしょうねえ」
「ふん…!ゴラドン、龍皇ジークフリードを召喚!」
「エ…Xレア!?」
「いや〜どんな凄いカード(笑)を引いたのかな〜」と皮肉っていたら、本当に凄いカードを出されて涙目のナンバー8(えー
しかしXレアを出したとはいえ、召還したジークフリードはLV1…BP4000では、LV3のヘラクレスジオ(BP6000)を倒すことができません
このBP差をバシンはどうやって埋めるつもりなのか…
「行くぜ!ゴラドンでアタック!」
「ヘラクレスジオでブロック!」(ゴラドンを返り討ちにする)
ま、また同じことの繰り返しだとー!?バシンもうそれいい加減にしてくださいよ!
一体何度スピリットを無駄死にさせれば…って
「最後のカード…!”バスタースピア”!ネクサスをひとつ破壊!」
「なっ!なんですってぇ!?」
なんと、その瞬間場のネクサスを破壊するマジックを発動したバシン!破壊するネクサスはもちろん無限蟲の蟻塚!
このカードを失ったことで、ヘラクレスジオは疲労状態から回復できなくなってしまいます
これでナンバー8のスピリット達は全て疲労状態!無防備となったナンバー8に、ジークフリードがダイレクトアタックを仕掛ける!
「龍王ジークフリードでアタック!!」
「ま、負けた…!?」
「いよぉぉぉし!初戦突破で天下トォォォタル!!」
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ついにナンバー8相手に勝利を収めたバシン!さあ大観衆よ我に拍手をー!
…って、試合が終わったというのにシーンと静まり返っている観客席。「あれあれ?みんなどうしたの?(゚д゚;≡;゚д゚)」とバシンが辺りを見回すと、
誰もが予選会場で戦っているJとスマイルに注目していました。
みんな少しは決勝トーナメントの方にも興味持ってやれよ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「まさか…本当に帰国していたのか…?ナンバー4…」
「先生…?」
しかしその時、Jと戦うスマイルを見て意味深なことをつぶやく先生。ナンバー4ということは、あのスマイルもナゾオトナ達の仲間なのか…?
そしてそれを知っている先生もまたナゾオトナ…?そういえば、さっきナンバー8が「ナンバー2の目撃情報がある」とか言っていましたが
このナンバー2というのが先生のことを指しているんでしょうか…次回に続く!
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