| ■コードギアス
        反逆のルルーシュ19話 「神の島」
 
 
  
 「…ランスロットは…ゼロ…?」
 
 アヴァロンから現れたナイトメアの”ハドロン砲”で、吹っ飛ばされてしまったスザクとフルーチェさん。
 あの後どうなったかと思いきや、なぜか無傷で助かっていたスザクは別の島に流れついていました
 
 「やっぱり別の島か。インカムを失くしたから連絡手段がないし、ひとまず水場を確保して
 ビバークをできるようにしておいた方がいいか」
 
 なんでそんなに冷静なんだスザク!
 あの状況でどう助かったかも分からず、一人ぼっちで無人島に流れ着いたっていうのに!
 まるでキャンプしに遊びに来たかのような落ち着きっぷりですよ!
 普通の現代っ子ならあっさり飢え死にしそうなもんですが、スザクはずいぶんサバイバル能力が高いようで…
 というわけで近くの水場へやってきたスザク。しかしそこには、なんと素っ裸で水浴びをしているカレンが!
 「カレン…?まさか…あ、あの!」
 「スザク!?うおおおおおお!!」
 
 「本当に…君なのか?」
 
 キャーエッチー!と恥ずかしがるかと思いきや、逆にナイフをぶん回して襲いかかってくるカレン!こわいよー!
 しかしスザクは裸のカレンを顔色ひとつ変えずに投げ飛ばしてしまいます。なんて動じない奴なんだ!
 
 「カレン・シュタットフェルト、君は…」
 
 「そんな名前で呼ぶな!私は紅月カレンよ、日本人の!」
 
 「…!じゃあ本当に…」
 
 「私は黒の騎士団、今さら隠す気はない!」
 
 「では紅月カレン…君を拘束する。容疑はブリタニアへの反逆罪だ」
 
 すっぱだかのクラスメイトを組み伏せて馬乗りになりながら
 冷静そのもので話を進めるスザク。いくらなんでも落ち着きすぎ!
 緊急事態とはいえよくそんな冷静に…スザクは性欲ってもんをこの世のどこかに置いてきたんじゃないでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵.
        ターン
 「植生や気温は式根島と変わりはない…そう離れた島ではないが…扇達と連絡を取るのは難しいか…ん!?」
 
 「(ぽかーん)」
 
 一方、同じ島に流れ着いていたフルーチェさんとユーフェミアも偶然の遭遇を!
 まさかのゼロと出くわしてしまい、あっけに取られるユーフェミア。フルーチェさんはそんなユーフェミアを銃で牽制しますが…
 
 「ルルーシュ…?ルルーシュなのでしょう?」
 
 「な…!?」
 
 「誰にも言っていません、本当です。だから私を撃つ前にせめて…」
 
 ゼロの正体ばれてーら!お飾りの副総督だなんだ言われてますが、意外と鋭いんですねユーフェミア
 素顔を見せてくれるように懇願すると、「ええいバレちゃ仕方がない」と意外にもあっさりとそれに応えるフルーチェさん。
 そういえばホテルジャック事件の時も、フルーチェさんはユーフェミアを見逃してましたし、
 命乞い無視してあっさり殺したクロヴィスよりは親しみを持ってるんでしょうか
 「いつから気づいていた…?」
 「ホテルジャックの時。でも確信したのは今さっき…」
 
 「そうか…あの時は思わず言い過ぎた」
 
 「ナナリー、どうしてる?」
 
 「一緒に暮らしている。でも、体の方はまだ…
 一つだけ教えてくれ、君は母が殺された事件について何か…?」
 
 「ごめんなさい…でも、お姉様は色々調べているみたい。マリアンヌ様はお姉様の憧れだったから」
 
 これはちょっと意外…ルルーシュ母はコーネリア達にずいぶん慕われてたみたいですね
 私はてっきり「庶民上がりの分際で厚かましいんじゃこのメスが!」とか忌み嫌われてると思ってたんですが:;y=_ト ̄|○・∵.
        ターン
 
 「私も聞いていいかしら…」
 
 「ん?」
 
 「あなたはゼロ…?それとも…」
 
 「ルルーシュだよ。今ここにいるのは、君の知っているルルーシュだ」
 
 「ル、ルルーシュ…!」
 
 さっきからどうも遠慮がちだったユーフェミア。やっぱり敵同士なことを意識してギクシャクしていたようです
 しかし、今はそんな立場を置いておき優しい言葉を返すフルーチェさん。
 なんというかフルーチェさんって、友達とか家族とか親しい人はずいぶん大事にする人だなぁ
 
 「(ぐきゅ〜)あ…安心したらお腹が空いちゃいました」
 「ほ、本当に大丈夫?」
 「フンや足跡からここが野生動物の通り道だと分かる…ん…くっ…
 中世からの罠に…ぐぐ…!アレンジを加える…チャンスだっ…!」
 
 それじゃ晩メシの支度でもすっかー!と額に汗して肉体労働を開始!なんてレアな姿のフルーチェさんだ
 どうやら落とし穴で動物を捕獲するつもりのようで、フルーチェさんはえっほえっほと穴を掘り続けますが…
 
 「ぜえ…ぜえ…ぜえ…ぜえ…テ、テコを使っても…」
 
 「わ、私も手伝うから」
 
 「こ、皇女殿下に…肉体労働は…大丈夫、システムは完璧…!はあ…はあ…」
 
 「えっと…じゃ、じゃあ果物か何か探してきますね!」
 
 「気をつけるんだぞ…」
 
 「はい!」
 け、計算が違った…!肝心の穴を掘るルルーシュに体力が足りん…!(えーまだまだ穴は完成に程遠いのに、全身汗だくでバテバテになってしまったフルーチェさん。
 落とし穴実際に作るのって超しんどいんですよね、スコップでも相当疲れるのにこんな棒っきれじゃ…
 しかしそんなヘロヘロでも「汗を流すのは男の仕事だお!」と奮闘するフルーチェさん。がんばれフルーチェさんお前がナンバーワンだ!(えー
 
 「…」
 
 「どうしたの?美味しいのに」
 
 「…」
 
 「明日には出来ると思いますよ、落とし穴」
 
 「うぅ…」
 
 でもやっぱり無理なもんは無理ですた(´・ω・`)
 結局落とし穴は出来ずじまい。ユーフェミアが取って来た木の実を前に、しょんぼりと落ち込みまくりなフルーチェさん。
 まさにヘタレ萌え。こういう微妙に情けないところが母性本能を刺激するんでしょう:;y=_ト ̄|○・∵.
        ターン
 
 「はー満足ー!食べすぎちゃった」
 
 そんなフルーチェさんとは反対に、海の幸をわんさか取りまくっていたスザク。
 なんという超人…マシンガンをも上回るスザクの反応速度には、魚を捕えることなんぞ造作もないということか…
 「いや〜まさか浮遊航空艦とはねぇ、実用化はデータを取ってからとか言ってませんでした?」
 「君等が作るものは、みな興味深いからね。つい実現したくなるんだよ」
 
 「ハドロン砲も?」
 
 「まずはやってみないとね」
 
 その頃アヴァロンでは、ロイド&セシルがシュナイゼルと顔を合わせていました
 セシルは初対面のようですが、ロイドはシュナイゼルとかなり親しい仲みたいですね
 というかアヴァロンやハドロン砲の技術にもロイドが関わってるのか…どうりで異常なまでにハイテクなわけです
 
 「一度お会いしたかった、セシル・クルーミーさん。シュナイゼル・エル・ブリタニアです、さあお手をどうぞ」
 
 「シュ、シュナイゼル殿下!?」
 
 まさに白馬の王子様。物腰柔らかな好青年のシュナイゼルにセシルはもうメロメロです
 私はてっきりシュナイゼルは、スーパーエリートで血も涙もない冷徹キャラかと思ってましたが…なんだかずいぶんまともな人みたいですね
 
 「はっ…待ってください、昨日の命令は殿下が…!」
 
 「…私ですセシルさん、ハドロン砲もね。あの状況で忘れてはならないことは優先順位です、
 そしてイレギュラーが起これば彼が助かる可能性もあった。そこに賭けたのです、
 ユフィの騎士であり特派の重要なパイロットである、枢木スザク君…」
 
 「は、はい…分かりました。無礼をお詫びいたします、処分はいかようにでも…」
 
 「まさか、部下を守れない私が悪いのです。申し訳なかった…」
 
 「むしゃくしゃしてやった。スザクが死ぬとは思わなかった。今は反省している」と謝るシュナイゼル。(違
 しかしこれだけシュナイゼルの優しい面を見せまくられると、逆に「本当にそう思ってんの?」と疑ってしまいますね
 いっそのこと「ゼロを仕留めるためだと割り切ってやりました」って言ってくれた方が、私としちゃスッキリするんですが…
 「思考エレベーターねえ…考古学は得意じゃないんですが…」
 「そんなに嫌がらないでくれよ」
 
 「でもねえ、僕の専門とは違いすぎて…こんなことならセシル君に頼めばよかった」
 
 そしてロイドを連れてアヴァロンを降りたシュナイゼル。フルーチェさん達のいる神根島にやってくると、
 古い遺跡の中で思考エレベーターとやらをロイドに調べさせます。しかしエレベーターが思考…?
 言ってることがよく分かりませんね、アスラーダの搭載されてるエレベーターとかそんな感じでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵.
        ターン
 
 「父君もこの手のものにはご執心らしくってね、そうなんだろうバトレー」
 
 「はい、同様のものが世界の数ヶ所で見つかっており、私が発見したここを除き
 全てが天領とされております。これは推測ですが、各国に対しての侵攻計画は
 これらのポイントに沿って行われているものかと…」
 
 な、なにぃ!?そこまで大事なもんなのか思考エレベーター!まさかそんなもののために世界侵攻を行っていたとは…
 そこまでして手に入れたいエレベーターって一体なんなんでしょう
 
 
 
 
 
 「ねえ、その明かりって本当に見たの?」
 
 「ああ」
 
 「捜索隊だろう、確認したうえで対応を決めよう」
 
 「対応…」
 
 そしてスザクとフルーチェさんは、それぞれの位置でアヴァロンのサーチライトが夜空を照らすのを確認していました
 「やっほー助けが来たぞー!」とアヴァロンを目指して動き出す2組。
 確かにアヴァロンから捜索隊は出されてるようですが、
 あくまでエレベーター研究がメインであって、捜索はそのついでってことみたいですね:;y=_ト ̄|○・∵.
        ターン
 「この辺りだと思うんだが…」
 「ルルーシュ…捜索隊がいたらこの時間も終わりなの?」
 
 「…仕方ないさ。ふふ、こんな頼りない騎士がお供じゃ食事すらね…ん!?なぜあの2人が…!」
 
 アヴァロンの近くをうろついているうちに、フルーチェさんはこちらへ向かってくるスザク達を発見!
 見つかったら殺される!慌てて草むらへ逃げ込むフルーチェさんでしたが、
 ユーフェミアはのこのことスザクの前へ姿を現してしまいます。あーバカー!
 
 「スザク!」
 
 「ユーフェミア様!?」
 
 「動くな!彼女は私の捕虜だ!」
 
 (ここは私に合わせろ…)
 いきなりユーフェミアに銃を向けスザクを牽制するフルーチェさん!スザクから逃れるにはこうするしかありません「さあ人質交換といこうかスザクさんよ」と凄むフルーチェさんでしたが、宿敵ゼロを前にしたスザクはギリギリと苦い顔をするばかり
 すると、縄抜けしたカレンがスザクを襲いその動きを封じてしまう!
 
 「くっ!?」
 
 「おやめなさい!」
 
 「黙ってろ、お人形の皇女が!一人じゃ何も出来ないくせに!」
 
 「んぬ!?構いませんスザク!私のことなど気にせず戦いなさい!」
 
 「こ、皇女殿下…?」
 
 子供のケンカが始まっちゃったよ!(えー
 「バーカバーカ能なし王女は黙ってな!」「うわーんあいつがいじめるよスザク!」と妙にヒートアップしてしまう2人。
 そしてカレンの気がそれた瞬間脱出するスザク!あっと言う間に間合いを詰めて、フルーチェさんからユーフェミアを奪還してしまいます
 バシュオオオオオオオオオ!!
 「うう!?」
 
 「なっ!?」
 
 その瞬間、なぜか突然地面からバカでかいギアスの輝きが!
 フルーチェさんの右目も激しく反応しているようです、一体なんでこんなものが!?
 わけの分からないまま、みるみるうちに沈んでいく地面!なす術もなくフルーチェさん達が下へと沈んでいくと…
 
 「く、枢木少佐!?それとまさか、ゼロ!?」
 
 そこはブリタニア軍のド真ん中!!落ちた先にはエレベーター研究中のロイド達が!
 不思議のダンジョンで言うとこの落とし穴落ちたらモンスターハウスだったって感じです。フルーチェさん終わったー!!
 「く…!」
 「ユーフェミア様もおられる!確保だ、確保しろ!」
 
 「ゼロ、あそこにナイトメアが!」
 
 「よし…!あれを使えば!」
 
 しかし不幸中の幸いか、ユーフェミアがすぐ横にいるのでブリタニア兵は銃撃できない!
 そのスキにフルーチェさん達は、例のハドロン砲を持つナイトメア・ガウェインへと一直線に走る!
 
 「ありがたい!無人のうえに起動もしているとは!」
 
 こ、こいつ動くぞ!エレベーターとの接続のために、運悪くエンジンかけっぱなしの状態だったガウェイン。
 まんまとガウェインに乗り込んだフルーチェさんは、辺りのサザーランドを蹴散らし飛行能力で空高く飛翔!
 あっひゃっひゃっひゃと高笑いを浮かべながら姿を消してしまうのでした
 そんなフルーチェさんの大暴れの最中、ほげぇ〜〜と意識がどこかにぶっ飛んでいたスザク。完全に目がイッちゃってますよ!一体何に反応してこんなことに…?さっきのギアスの紋章も謎ですし、分からないことだらけですね
 
 「あぁあ、ガウェインが、我々のガウェインが…」
 
 「よい、所詮は実験機。それより2人の無事を祝おう」
 
 「シュナイゼルお兄様!」
 
 久々の再会を喜ぶユーフェミア&シュナイゼル。スザクの意識もようやく戻ったようで、とりあえずは一件落着のようですが…
 
 「殿下、それでは予定通り」
 
 「あ、ああ…」
 
 「枢木スザク少佐、第二級軍規違反の容疑で逮捕します」
 
 「え!?」
 
 突然のスザクタイーホ!!そんな逮捕されるようなこと何かやったか!?
 まさか「奴は大変なものを盗んでいきました、ユーフェミア様の心です」とかそんな理由じゃあるまいし:;y=_ト ̄|○・∵.
        ターン
 
 
 
 
 
 と、ここで場面はあのハドロン砲発射シーンに戻ります。あの生死を分ける一瞬に何があったのか…
 
 「この分からず屋がァッ!!」
 
 「!?」
 
 「”生きろ”!!」
 
 スザクが死を覚悟したあの瞬間、フルーチェさんは咄嗟にギアスを発動!
 絶対にスザクだけには使わないと誓っていましたが、2人とも死ぬくらいならこうする他になかったのです
 
 「…!」
 
 《枢木少佐!命令を!》
 
 「うるさい!!知った事かそんなもの!俺は生きなきゃいけないんだァッ!」
 命令なんぞ知ったことか!俺がルールブックだ!大暴言を残してランスロットでトンズラしてしまったスザク。こういう理由で助かったのか…逮捕されても仕方ないな…
 って、フルーチェさんはスザクと一緒にランスロット乗ってたからいいとして
 生身でドタドタ走ってたカレンはどうやって助かったんですか!(えー
 それにハドロン砲から逃げ出した後、なんであの4人が神根島に流れ着いたのか分からないな…
 わざわざナイトメアを降りて海に飛び込んだとしか思えないんですが…なんだか今回は終始謎だらけでしたね。次回に続く
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