■機動戦士ガンダムOO19話
「絆」
「てめぇ何しやがるっ!」
「あたしら味方よ!?」
「違う!お前たちが…!その機体が…!ガンダムであるものかあっ!!」
ガンダムの名を汚す下衆ども死にさらせ!もはや3兄弟の存在そのものを否定するかのように、容赦なく襲いかかる刹那!
やはり一番好戦的なミハエルが剣を交えますが、刹那の攻撃をガシガシ受け止めているだけで
意外にも反撃しようとしてきません。ミハエル…あれだけケンカ売りまくりでも一応仲間意識はあったのか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ちょ、ちょっと、どうするのヨハン兄!」
「聞こえるかエクシアのパイロット!
なぜ行動を邪魔する、我々は戦争根絶のために…」
「違う!貴様はガンダムではない!」
「…錯乱したか、エクシア…」
かわいそうな子を見る目で刹那を眺めるヨハン。
いやまあ…刹那の性格を知らない人からしたら、単なる頭おかしい人に思えても仕方ないか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「こんなキチガイにつきあってらんない!」と、とうとうミハエルに応戦の指示を出すヨハン。
それを受けたミハエルは、さっそくお得意のファンネル攻撃を開始!果たして刹那にこれが避けられるのか!?
(C)荒木飛呂彦/集英社
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「そこでミハエル!
貴様が何発ファンネルを撃とうと
関係のない処刑を思いついた!!」(えー |
即座にビームダガーを取り出し次々とファンネルに投げつける刹那!
絶妙なコントロールで多くのファンネルを撃ち落とし、撃ちもらした数機もビームサーベルで刺身に!凄いじゃないか刹那
「まだあんだよォッ!」
「くっ…!?」
しかしミハエルにはまだ手持ちのファンネルが!サーベルを振り終わって体勢の崩れた刹那には、その動きを追いきれない!
チュボオオオオオオ!!
「なに!?」
「援軍!?」
「ヴァーチェ、目標を破壊する!」
「ティエリア・アーデ…!?」
その瞬間メタボビームにより吹っ飛ぶファンネル!なんと刹那の危機を救ったのはティエリアでした。
一番自分から動きそうにない人が無断出撃を…どうやらティエリアも3兄弟のやり方は相当腹に据えかねていたようです
刹那、ティエリアが3兄弟と戦っていることは、プトレマイオスにいるスメラギ達にも伝わっていました
しかし「まーいっか好きにやらしちゃえば」と、刹那たちの戦いを止めるつもりはないようです。みんな気持ちは同じってことか
「まったくとんでもないことすんなぁ、あの聞かん坊は」
《ロックオン、トメナカッタ、トメナカッタ》
「あら見てた?ぶっちゃけ撃つ気満々だ!ロックオン・ストラトス、出撃する!」
そしてロックオンさんも3兄弟の戦場へ向け発進!一応スメラギの許可を得てから出て行くところはさすが大人です
一方アレルヤは「いい子の僕はプトレマイオスで留守番するお」と唯一の居残り。
お前最近全然戦闘でいいとこないんだから、そろそろまともな戦い見せてくれよ…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
(C)ゆでたまご/集英社
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「刹那!タッグ・フォーメーションAだ!」
「待ってたぜそいつを!!」(えー |
「ふふ…まさか君と共にフォーメーションを使う日が来ようとは、
思ってもみなかった…!」
「俺もだ…!」
そして刹那とティエリアは、息の合った連携を見せ3兄弟と互角の戦闘を展開!
バリア持ちのヴァーチェが突撃し、注意が向いたところで死角から飛び出す刹那!
さらに刹那の突撃に合わせてメタボビーム発射と、流れるような連携の中で
今までいがみ合っていた2人のわだかまりも氷解していきます
「エクシア、ヴァーチェ、戦術フォーメーションを使っているみたいですよ、S32…D07…F52まで!」
「え…?刹那とティエリアが…」
「そうか…あの問題児どもが…」と遠い目をするスメラギが学校の先生のようです
普段からして「困った子たちねえ」っていうスメラギの声が聞こえてきそうだしなあ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ネーナ、ドッキングだ!」
「OK!」
「そんな時間が与えてもらえると思っているのか!」
ガッチンコしようとするネーナとヨハンでしたが、そんな暇を与えず飛び込むティエリア!
メタボビームのチャージ時間に四苦八苦してる普段と正反対の光景ですね
ティエリアもうそうした戦闘の駆け引きを覚えつつあるということか
しかし、メタボ君の機動性では一歩及ばず2人の分離を許してしまいます
「その機動性では!」
「いっただきぃ!」
「キャストオフ!!」
惜しみなくナドレ発動キター!!やはり少数精鋭を相手にする場合はナドレの方が有利か…って
その姿を現した途端、みょんみょんと怪しげな波動を周囲に放ち続けるナドレ。この間分離した時はこんなのなかったはずですが…?
「なんだ…!?機体の制御が!」
「システムダウン!?きゃああああっ!!」
「ヴェーダとリンクする機体をすべて制御下に置く…
これがガンダムナドレの真の能力!ティエリア・アーデにのみ与えられた、
ガンダムマイスターへのトライアルシステム!」
一切の制御を失って落下するヨハン&ネーナ!まさかナドレにこんな裏技があったとは…
この波動を受けたガンダムはすべてティエリアの思い通り。
射程外のミハエル機は無事のようですが、ヨハン機とネーナ機はもはや指一本動かすことすらできません
「君たちはガンダムマイスターに相応しくない…
そうとも…万死に値するッ!!」
死ねよやー!ビームサーベルを抜き放ち、デク人形と化した2機へ突撃するティエリア!
しかし2機の目前まで迫ったその瞬間、突然トライアルシステムが解除され2人の自由を許してしまうことに!
「なっ!?トライアルシステムが…強制解除された…!?
一体何が…まさか、やはりヴェーダは…!」
そう、普段から暇さえあればヴェーダとリンクしているティエリアでしたが、
ここ最近何者かがヴェーダをいじくったような妙な痕跡を発見していたのです。
このトライアルシステム強制解除も、何者かにヴェーダが少しずつ乗っ取られつつあるということの片鱗か…
「ちくしょう俺のヴェーダが寝取られていたなんて!」と一瞬無防備になるティエリアでしたが、
その隙をカバーするように遠方からの援護射撃が!
「またガンダム!?」
「デュナメスか…!」
「これで3対3だ!フェアプレーの精神と行こうぜ!」
ロックオンさん定刻通りただ今到着!
刹那&ティエリアだけでも手を焼いていたのに、ロックオンさんも加わっては3兄弟の苦戦は間違いありません
このまま戦うのはまずいと判断したヨハンは、すぐにミハエル達を連れて撤退していくのでした
「ミハエル、ネーナ、後退するぞ!」
「逃げんのかい?」
「君は私たちより先に戦うべき相手がいる。
そうだろう…ロックオン・ストラトス、いやニール・ディランディ」
「…!」
「ニール…ディランディ?」
「貴様、俺のデータを…!」
「ヴェーダを通して閲覧させてもらった」
「なに…!?レベル7の情報を…!」
去り際に「やあニール君、戦うなら他をあたってくれよ」と一言残していくヨハン。
ここでもヴェーダの極秘情報がだだ漏れになってるわけですか
「俺だけのヴェーダ」が実は不倫しまくりだったというティエリアの心境はいかばかりか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ロックオン、君がガンダムマイスターになってまで復讐を遂げたい相手は、
君のすぐ傍にいるぞ?」
「なに…?」
「クルジス共和国の反政府ゲリラ組織・KPSA…
その構成員の中にソラン・ニブラヒムがいた」
「…!」
「あぁん…?誰だよそいつは!」
「ソラン・ニブラヒム…コードネーム刹那・F・セイエイ。
彼は君の両親と妹を殺した組織の一員、君の仇と言うべき存在だ」
「な…!?刹那だと…!?」
ロックオンの次は刹那の本名まで!しかも2人には意外な過去の因縁が…
それにしても、ロックオンとか刹那とかオサレな偽名使ってて本名バラされるのって凄く恥ずかしいんじゃないかな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
というか中東出身のソラン君は、何がどうなって刹那なんて偽名つけることになったんだろうなぁ(えー
「本当なのか?刹那…お前はKPSAに所属していたのか」
「…ああ。ロックオン、トリニティの言っていたことは…」
「事実だよ…俺の両親と妹は、KPSAの自爆テロに巻き込まれて死亡した…」
どこかの島に降りて、刹那に事の真相を確認するロックオン。気まずい空気の中でロックオンの過去語りが始まります
「すべての始まりは、太陽光発電計画に伴う世界規模での輸出規制が始まってからだ…
『化石燃料に頼って生きるのはもうやめにしよう』ってな…
だが一番割りを食うのは中東諸国だ、輸出規制で国の経済が傾き国民は貧困にあえぐ…
貧しき者は神にすがり、神の代弁者の声に耳を傾ける…
そんでもって、20年以上にも及ぶ太陽光発電紛争の出来上がりってわけだ…
神の土地に住む者たちの聖戦…自分勝手な理屈だ…
だが神や宗教が悪いわけじゃない、太陽光発電にしたってそうだ…
けどな、どうしてもその中で世界は歪む…!その歪みに巻き込まれ、俺は家族を失った…!」
太陽光発電で世界に石油が必要なくなって以来、クルジスやアザディスタンなど中東の石油産出国は貧乏国家に早代わり。
そして極貧生活に苦しむ刹那たちの前に現れたのは、「俺たち神の子が世界を正すべきだお!」と
神の使いをかたり戦いに駆り立てたアリー達のKPSAでした。そして刹那たちは、アリーの言葉を信じて血で血を洗う戦いを繰り返すことに…
末端の構成員の刹那はずっとクルジスで戦っていたようですが、KPSAのテロ活動は世界中に飛び火して
ロックオンの家族もそのテロの犠牲となってしまったようです
「お前がKPSAに利用されていたことも、望まない戦いを続けていたことも…
それくらい分かってる…!
だが刹那、俺は今無性にお前を狙い撃ちたい…!
家族の仇を討たせろ、恨みを晴らさせろ…!」
「ロックオン!」
だが理解することと納得することは違う!
刹那がロックオンの家族を殺した連中と関わりがないとはいえ、
「同じ組織の人間だった」というだけで殺意をぶつけずにはいられないロックオン。
例えばショッカーの怪人に家族を殺された人が、他のショッカー戦闘員を見かけたらどんな風に思うでしょう。
変なたとえですいません:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
それにしても「無性にお前を狙い撃ちたい」って、これ物凄い腐女子的口説き文句だなぁ(えー
おそらく次のコミケでは、このセリフを吐きながら刹那とベッドインするロックオンの本で溢れるに違いない:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「…俺は神を信じていた。信じ込まされていた…」
「だから俺は悪くないってか?」
「この世界に神はいない…この世界に神はいない」
「答えになってねえぞ!」
同じこと2回言った!一体何が言いたいんだ刹那!
なんというか刹那って電波っていうより、自分を言葉で表現するのが苦手な人っていう気がしますね
小さい頃からゲリラ活動やらされて、国語の授業とか受けてる暇なかったんだから仕方ないんだろうけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「神を信じ、神がいないことを知った…あの男がそうした…
KPSAのリーダー、アリー・アル・サーシェス…!奴はモラリアでPMCに所属していた」
「民間軍事会社に…?ゲリラの次は傭兵か、ただの戦争中毒じゃねえか…!」
「モラリアの戦場で、俺は奴と出会った」
「そうか、あの時コクピットから降りたのは…」
「奴の存在を確かめたかった。奴の神がどこにいるのか知りたかった…
もし、奴の中に神がいないとしたら…俺は…今まで…」
これまで見せなかった悲しげな表情で語る刹那。そして今まで疑問だったアリーと刹那の関係も見えてきました
やはりアリーは神の使いをかたり、自分の都合のために刹那たちを利用していた戦争ジャンキー。
刹那がアリーと交戦した時「お前の神はどこにいる!」と語りかけていたのも、
アリーの言う神が本当にただ捏造されたものだったのか知りたかったのです
その神が捏造だとしたら、アリーは刹那やその仲間、そして彼らと戦った相手などすべての命を弄んだ存在。
刹那があれだけ怒りを露わにして戦っていたのも分かる気がします
「刹那!これだけは聞かせろ…お前はエクシアで何をする」
「戦争の根絶…!」
「俺が撃てば出来なくなる」
「構わない…代わりにお前がやってくれれば…この歪んだ世界を変えてくれ…
だが生きているなら俺は戦う…!ソラン・イブラヒムとしてではなく、
ソレスタルビーイングのガンダムマイスター、刹那・F・セイエイとして…!」
「…ガンダムに乗ってか?」
「そうだ…!俺が…ガンダムだ…!」
このセリフと繋がったー!!ここでこの迷言を持ってくるのか!
あの意味不明な「俺がガンダムだ」にも、改めてこういう心の流れがあったことが分かります
物心ついた頃から悲惨な戦争の中で生きてきたため、自分の人生全てを賭けてそれを止めたいと考えている刹那。
ロックオンやティエリアも、今まで「何考えてんだか分かんない奴」だった刹那の心境を理解し、
同じガンダムマイスターとして戦っていくことを決意したようです
「ははっ、アホらしくて撃つ気にもなんねえ。まったくお前はとんでもないガンダム馬鹿だ」
「ありがとう」
「は…?」
「最高の誉め言葉だ…」
「ははっ、はははは、あっはっはっはっは!」
刹那流のギャグなのかそれは!それともマジで言ってるのか!どっちにしても笑えるぞ
過去の因縁に縛られずに戦う覚悟を決めた刹那とロックオン、そんな2人を眺めながら微笑むティエリア。
刹那やティエリアが微笑んだシーンってこれが初めてじゃないでしょうか
今までのギスギスした関係から抜け出し、3人にも本当の仲間意識が芽生えてきたようです
一人だけのけ者状態のアレルヤマジ涙目。
ただでさえ役に立たないのに、いつの間にか自分置き去りで3人が仲良くなってるなんて!
3人が絆を深める一方で、いよいよアレルヤが正真正銘のいらない子になりつつあるな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
そして入院中のルイスにつきっきりの沙慈。あれから献身的にルイスの世話をしていたようですが、
意外にもそのルイスから別れの言葉を聞かされることに…
「沙慈、日本に帰って…学校休んじゃダメだよ。一緒にいてくれるのは嬉しいけど、
でもいつまでも居たらいけないよ」
「そんなことできないよ!ルイスを一人にして帰るなんて!」
「沙慈の夢は宇宙で働くことでしょ?私のせいで沙慈の夢が叶わないのは嫌…」
「でも…!」
「今一緒にいても、後で辛くなるよ…私はずっと引け目を感じて、沙慈は後悔し続ける…」
「そんなこと!」
「ね…私の夢を沙慈に託してもいい?『夢を叶えて』…それが私の夢なの。だから私の夢を叶えて…沙慈」
「ルイス…」
「約束よ」
(C)2003 佐藤順一・HAL・GDH/カレイドステージ
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「私の夢になってよ…沙慈!」(えー |
親も親戚も亡くし天涯孤独となってしまったルイス。沙慈はそんなルイスを放っておけずに残ろうとしますが、
結局ルイスに根負けする形で日本へ戻っていくことに…
病院の窓から笑顔で沙磁を見送るルイス。しかし沙磁の姿が見えなくなると、悲しさをこらえきれずにボロボロと涙が…
ルイスはこの先どうなっちゃうんだろうなあ…沙慈もいなくなっちゃったし、どう物語に関わってくるのかまったく予想がつきません
まさか「もう失うものなど何もない!ガンダムに死を!」となくした左手を銃にでも改造して、
恐怖の女戦士に早変わり:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン 次回に続く!
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