■機動戦士ガンダムOO23話 「世界を止めて」

「機体に蓄積した高濃度圧縮粒子を全面解放し、一定時間スペックの3倍に相当する出力を得る…」

「オリジナルの太陽炉のみに与えられた機能、トランザムシステム…」

「へっ、イオリアの爺さんも大層な置き土産を残してくれたもんだ」

「でもトランザムを使用した後は、機体性能が極端に落ちる…まさに諸刃の…」

←一定時間スペックの3倍に相当する出力を得る


(C)鳥山明/集英社

←使用した後は機体性能が極端に落ちる

やっぱり界王拳システムじゃないか!(えー
前回のトランザムシステムについてあれこれ話していたスメラギ達。
「オリジナルの太陽炉のみ使える」ってことは、GNドライブのモビルスーツでもスローネやジンクスは無理で
刹那たちのガンダムだけが使えるシステムみたいですね

「ん?刹那からの暗号通信だ」

《エクシア、トレミーへの帰投命令を受領。報告用件がある、
 地上にいた擬似太陽炉搭載型モビルスーツが全機宇宙に上がった》

「やはり…」

《また、ガンダムスローネの一機が敵に鹵獲》

「鹵獲!?」

「国連軍か…?」

「スローネを奪取したパイロットは、アリー・アル・サーシェス…以上」

「…!アリー・アル・サーシェス…どこまでコケにするつもりだ…!!」

ターゲットのジンクス達が宇宙に上がったので、プトレマイオスへ帰るコールを入れる刹那。
しかし、アリーの名前を聞いたロックオンさんは激しい怒りの表情を…
そういえばアリーは、ロックオンさんにとって家族を殺した元凶みたいなものでしたっけね。これだけ怒るのも分かる気がします

「…?何者だい?」

「傭兵だと聞いているが」

「ロックオンなんで怒ってんの?」と相変わらずアレルヤ置いてけぼり!
あんた例の話聞かされてなかったのかー!「傭兵だよ」とか言われても
ロックオンさんが怒ってる理由とかアレルヤはチンプンカンプンですよ!
「イチローってどんな人?」「日本人だよ」って言われてるようなもんだよなぁ、かわいそうなアレルヤ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「…!?トレミーが、国連軍の艦隊を捕捉!?」

しかし刹那が帰還しようとしていた途中、その到着を待たずに再びジンクス部隊がプトレマイオスを襲撃!
しかも今回は、この間のユニオン+AEUに加えて人革連まで参戦しての最強布陣です
な、なんてこった…人革連ってことはソーマがいるから、それだけでもうアレルヤは戦力にならないじゃないか!(えー

「キュリオス、ヴァーチェ、防衛戦用意!デュナメスはトレミーで待機!」

「おいおいそりゃねえだろ…!」

過去最大のピンチだというのに、ケガを理由に待機を命じられてしまうロックオンさん。
「ふふん命令は破るためにあるのさ!」と勝手に出撃しようとしますが、誰かが部屋にカギをかけたせいで出ることができません

「く…ロックがかかってやがる!」

「…少し強引じゃないか?」

「口で言って聞くタイプじゃない。私は前回の戦闘で彼に救われた…
 だから今度は私が彼を守る!」

そのカギをかけたのはティエリア!もう完全にティエリアデレデレ状態ですよ!
一人称も「私」になっちゃって好感度最高潮じゃないですか、これではもはやフェルトの出る幕が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「先制攻撃を仕掛ける!行けェーーッ!!」

チュボオオオオ!!

「なに!?」

「新装備か!」

ロックオンさんと刹那抜きで出撃したティエリア達は、たったの2機でジンクス26機+スローネツヴァイと戦闘開始!
どう考えても勝ち目はないな…と思いきや、こんなこともあろうかと
キュリオスには機動性アップのブースターと、メタボビーム級の2連ビーム砲が、
ヴァーチェにはバリアの強化と、メタボビーム二刀流の追加装備がなされていました
付け焼き刃かと思いきや意外なまでの戦力アップ!いい感じに敵を落としていくキュリオスと、攻撃をバシバシ弾き返すヴァーチェ。
予想以上に2人はジンクス相手にかなりの健闘を見せます

「攻撃が効かねえ…!」

「任せろやぁぁぁ!行けよファングッ!!」

「スローネか!?ぐっ!があああぁーっ!!」

「後は好きにしなぁ!」

チュドドドドドドド!

「ティエリア!…ぐっ!?あ、頭が…!ソーマ・ピーリスか…!ぐああああーっ!!」

しかしふとしたきっかけで形勢逆転!アリーのファングを皮切りに、バリアが弱まったところを集中攻撃されるティエリア!
さらにアレルヤもソーマと接近してしまい、いつもの頭痛で一気に戦闘力低下!
一瞬にしてさっきの優勢ムードが消し飛んでしまいました、このままでは2人がやられてしまうのも時間の問題に…

「キュリオス、テールブースター破損!」

「ヴァーチェ、敵モビルスーツの集中攻撃を受けています!」

「…ガンダムに後退命令を」

《ブリッジ!聞こえるか、デュナメスが!》

《デュナメス、出撃する!》

「ロックオン!?」

そんな2人のピンチにロックオンさん出撃!どうやってあの部屋抜け出したんだろう(えー
しかしそんなことはどうでもいい!こんな状態で出撃したら死にに行くようなもんですよ!
フェルトもめちゃめちゃ心配そうな表情です。やっぱりロックオンさんが気になるんだなうへへってそんな場合じゃねえ!

「GNアーマーで対艦攻撃を仕掛ける。あんたの戦術通りにやるってことだ」

《でもその体で…!》

「ハロ…悪いが付き合ってもらうぜ」

「了解!了解!」

そ、そんな…「付き合ってもらうぜ」って特攻する時の決まり文句みたいなもんじゃないですか!死亡フラグ立てまくり!
やめてくれ…ロックオンさんが死んじまったら、俺は一体何を楽しみにOOを見ればいいんだ(´;ω;`)ぶわっ





「落ちろガンダムッ!!」

「ト…トランザム…!」

バッヒョオオオオオ!!

「な、なんだ!?」

「う…?ず、頭痛が?」

《脳量子波は俺が遮断してやったぜ、ブチ殺せよアレルヤァァァッ!!》

カラダ持ってくれよ!3倍界王拳だ!!
窮地のアレルヤ・ティエリアは出し惜しみなどしていれらず、ついにトランザムを発動!
というかハレルヤめ、アレルヤの頭イタイ病防いであげられるのに今まで見殺しだったのかよ!(えー

そしてトランザム版メタボビームがもんのすごい破壊力。スピードだけが上がるのかと思いきや、
そういえば出力自体が3倍なんでしたね、サテライトキャノンとでもまともに撃ち合えそうだ

「し、新兵器か!?へっ?」

ごっちーん

「おわぁぁ!?た、大佐ぁぁぁぁ〜!?」

《攻撃開始!攻撃開始!》

「悪いが今は狙い撃てないんでね…!圧倒させてもらうぜッ!!」

トランザムで持ち直したところにロックオンさんも合流!
何やら簡易版ミーティアみたいな砲撃アーマーを装備して、圧倒的火力で物凄い弾幕を展開!

それにしてもこの砲撃アーマーを見てると、何かを思い出すな〜…
はっΣ(゜д゜ )そ、そうか!ランドバイザー!ランドバイザーにそっくりだ!(えー
なるほどアムエネルギーはGNドライブすら凌駕するということか…まったくアムドライバーは最強だぜ
それとどっかのトンチンカンが隕石にぶつかってすっ飛んでいったみたいですが、まあ気にしなくて大丈夫でしょう(えー





「は、速すぎる!ぐうっ!」

「少尉!ぬうううっ!」

「くそ…!トランザムの限界時間がっ…!」

凄まじい機動性で次々とジンクスを叩いていくアレルヤ!
ソーマや中佐にも痛手を与えていきますが、完全に仕留め切れていないうちにトランザムの限界はもう目前に!
マリオで言うならスターの無敵が切れかけてフィールドの音楽が鳴り出したような状態です(えー
そうまるでスーマリ3の7−7面のような…ブラックパックンの上で無敵切れちゃらめぇぇぇぇぇぇぇ



「はっ!?撤退した…!?」

《詰めが甘えなぁ》

ってトランザム終了ギリギリでジンクス部隊撤退!時間切れを相手に悟られなくて助かりました
まさに九死に一生です、トランザムを使ったせいでガス欠になってしまったキュリオス&ヴァーチェ。
しかしまだ燃料たっぷりのロックオンさんは、なんと一人だけ先行して敵の戦艦を叩きに…
や、やめてくれ、これ以上死亡フラグを進めるなー!

「一気に本丸を狙い撃つ!」

ズガアアンドガアアアン!!

ジンクス部隊が帰ってくる前に戦艦2隻を撃沈!まさに鬼のいぬ間に洗濯、頼むこのまま帰ってこないでくれよ…
そして残る1隻に狙いを定めますが、その瞬間突然のビーム攻撃がデュナメスに直撃!
そのまま戦艦の主砲を食らってしまいランドバイザー大破!ちくしょうあとほんの少しで何事もなく帰れたのに…

「なに!?あれはスローネ…!アリー・アル・サーシェスかぁぁぁッ!!」

よりにもよって一番の強敵登場!ビームを放ったのはスローネツヴァイを駆るアリー!片目の状態でこいつとタイマンかよぉ…
憎い仇を見つけたロックオンさんはすぐさま応戦!しかし利き目がダメになっているせいで、遠距離からの攻撃ではアリーを捉えきれません

「ち…!利き目のせいで!」

ブァチィィィィッ!!

「KPSAのサーシェスだな!?アイルランドで自爆テロを指示したのはお前かァ!」

「ハッ、クルジスの小僧から聞いたか!AEUの軌道エレベーター建設に
 中東が反発すんのは当たり前ぇじゃねーかァ!!」

ならばとビームサーベルでの接近戦を仕掛けるロックオンさん!
刹那やヨハンを軽く蹴散らしたアリーを相手に、なんと一歩もひけを取らない戦いを繰り広げる!

「関係ない人間まで巻き込んでェッ!!」

「てめえだって同類じゃねえか!紛争根絶を掲げるテロリストさんよぉ!!」

「咎は受けるさ…!お前を倒した後でなァァァァッ!!」

阿修羅をも凌駕するロックオンさんキター!!
ビームサーベル二刀流でスローネの片腕を切断!すげえよロックオンさんの方が押してるよ!
さあこのまま一気に勝負を…って

《敵機接近!敵機接近!》

「そこにいたかガンダムゥゥゥッ!!」

バ、バカヤロウこんな時に!!そこに現れたのは物凄い形相でロックオンさんに突撃するダリル!
ハワードをはじめ、多くのフラッグ・ジンクスの仲間達を失ってしまったことで、ガンダムにとてつもない憎悪を抱いてしまったようです
ちくしょうなんてKYな奴だ!迎撃のミサイルを直撃させるロックオンさんでしたが、
特攻覚悟のダリルは腕や足が飛ばされようとまったく止まらない!

「俺はユニオンの…!フラッグファイターだぁぁぁぁぁぁっ!!」

グアッシャアアアアアアッ!!



ば、馬鹿あああああああ!!
爆死すると同時にデュナメスの片腕をもぎ取っていくダリル!こんなところでそんな意地見せんなー!
ぐぐ…かなりの痛手ですが、片腕と言えばスローネも同じこと。まだ勝ち目がなくなったわけでは…
と思いきや、今の特攻はアリーに最悪のヒントを与えてしまうことに!

「ヘッ…右側が見えてねぇじゃねえかぁっ!!」

ロックオンさんの死角に気づいてしまったアリー!すかさずファングを次々に飛ばしてオールレンジ攻撃を展開!
今のロックオンさんにこの攻撃は致命的、なんとか数機のファングは撃ち落としたロックオンさんでしたが、
死角から迫るファングを捉え切れずに直撃を食らってしまう!

「右にぃぃ…っ!ぐああああああーっ!!」

ズガボガアアアアア!!



ぎゃああデュナメスがー!!今ので頭部も両足も吹き飛び完全に大破!もはやダルマとなって宇宙を漂うのみです
爆発のドサクサでアリーの目から逃れられたようですが、戦うだけの力はもはや皆無…
するとロックオンさんはハロをコクピットに残し、自ら外へ飛び出してしまいます。ま、まさか生身で決着を!?

「ハロ…デュナメスをトレミーに戻せ」

《ロックオン!ロックオン!》

「心配すんな…生きて帰るさ。太陽炉を…頼むぜ」

《ロックオン!ロックオン!》

「あばよ…相棒…」

だめだあああああああああああああ
行くな行ったら死ぬー!ロックオンさんあんたは生きなきゃだめだ!だからこれ以上死亡フラグ立てたらあああああああ
いつまでも呼び続けるハロを振り切り、宇宙へ出てしまうロックオンさん。そして目指すはランドバイザーの残骸…
なんと手持ちの照準と連動させて、まだ生きているビーム砲を発射しようというのです

「はっ…はっ…はっ…はっ…」

ロックオンさんにトドメを刺そうと戦場をうろつくアリー。向こうに気づかれる前にロックオンさんは照準を合わせていましたが、
利き目でない左目やダメージによる目眩のせいで、なかなか急所に狙いを定めることができません

「何やってんだろうな…?俺は…でもな、こいつをやらなきゃ…仇を取らなきゃ…!
 俺は前に進めねえ…!世界とも…向き合えねえ!だからさ…!」

「…生体反応!」

決意を込めて照準を合わせるロックオンさんでしたが、それより先にロックオンさんを発見したアリー!
弱り切った獲物を狩りに大喜びで迫る!緊張の一瞬、狙いを合わせたロックオンさんはついにその引鉄を引く!

「狙い撃つぜェェェェェッ!!」

キュボオオオオオオッ!!

凄まじい威力のビーム砲が見事にスローネを撃破!
しかしアリーも死なばもろともとビーム砲を発射し、相討ちになる形でランドバイザーを貫通!
大破したランドバイザーの爆発で、吹き飛んだロックオンさんは宇宙へと投げ出されてしまう!うぎゃああーー!!

「父さん…母さん…エイミー…分かってるさ、こんなことをしても…
 変えられないかもしれないって…元には…戻らないって…」

もはやこの宇宙を動き回る術がなく、ひたすら何もない空間を漂い続けるロックオンさん。
あとは酸素が切れて死ぬのをただ待つしかないのか…

「それでも、これからは…明日は…ライルの、生きる未来を…」

え…?(゜д゜;)ライル…?初めて聞く名前ですが、なんだかロックオンさんと深い関わりのある人物のようです
今の口ぶりからすると、ロックオンさんはライルとやらの将来のために必死で戦っていたと…?

「ん…?刹那…答えは…出たのかよ…」

「GNアームズが…?ロ、ロックオン!」

そこへ遅ればせながら刹那が到着!トランザムを使ってまで全速力でここへやってきたようです
宇宙へ放り出されているロックオンさんを見て驚く刹那。すぐにロックオンさんの救出に向かいます
ああよかった、なんとかこれでロックオンさんも犠牲にならずに済みそうですね

バチバチッ…バチバチバチィッ…

って、な、なにィ!?砲撃アーマーの残骸が!バチバチってちょ…待て、ちょっと待て!
まるで今にも爆発しそうな雰囲気です、冗談じゃない!ここまで来てロックオンさんを失ってたまるか!
急げ刹那!頼むから!バチバチってバカお前!止まれって!刹那間に合うか!?ギリギリだ…でもこれは間に合…

「よぉ…お前ら…」

「満足か…?こんな世界で…俺は…嫌だね…」

ボグアアアアアアアッ!!

間に合わなかったああああああああああああああ
なぜだあああああああああああ
刹那の目前で宇宙のチリと消えるロックオンさん…(´;ω;`)なぜだ…なぜこんなことに…

「はっ…!?デュナメスを確認!トレミーへの帰還ルートに入りました!」

「全員無事ッスね!」

「うん!良かった…!」

一方、大破したデュナメスはハロの操縦でプトレマイオスへ到着。
心配しきりだったフェルトは、ロックオンさんが無事に帰ってきたと安堵の表情を見せますが…

《ロックオン、ロックオン…》 「…?ど、どうしたの、ハロ…!?」

《ロックオン、ロックオン…》 「…まさか…」

《ロックオン、ロックオン…》 「…そんな…」

《ロックオン、ロックオン…》 「っ…ぁ…嘘だぁぁっ…」

《ロックオン、ロックオン…》 「ロックオン…ストラトス…!」

寂しげにロックオンさんを呼び続けるハロ。そして、全てを悟った仲間達は深い絶望に包まれることに…
泣き叫んだりするよりも、みんなひたすら打ちひしがれて声も出ないのが痛々しくてしょうがないぜ…

でもちゃっかりドクターモレノが映ってて吹いた
こんな時にいかにも変人っぽいグラサンドクター映すなー!前回だけの使い捨てキャラかと思ったらちゃっかり出番獲得ですか!

それとロックオンさんは、スタッフロールでも一人だけ別の席が用意されておりました…
あのスペースにはこの世とあの世の越えられない壁が存在してるのか…(´;ω;`)ロックオンさん…ロックオンさんよ…


■機動戦士ガンダムOO24話 「終わりなき詩」

「貴様だ!貴様が地上に降りたために戦力が分断された!」

「…」

「や、やめろティエリア!」

「答えろッ!なぜ彼が死ななければならない!?なぜ彼が…!」

みんな…みんな…お前が悪いんだーー!!(えー
ロックオンさんの死に耐え切れず、凄い剣幕で刹那に掴みかかるティエリア!
しかし刹那の地上降下を提案したのは他でもないロックオンさんです。刹那に責任を押し付けるのは筋違いですが、
無理矢理にでも誰かのせいにしないと、とてもやり切れるような気分ではないんでしょう

バチイイイイン!!

「敵はまだいるのよ!泣き言を言うなら手伝って!」



グダグダうるせーぞオラー!そんなティエリアにスメラギの気合注入ビンタ炸裂!
ビンタを食らってはっと我に返るティエリア。少し時間を置いた頃には、なんとか冷静さを取り戻したようです
そしてボロボロ泣きじゃくっていたフェルトも、自分の気持ちを整理しようと手紙を書き始めます

「フェルト、何してるの?」

「手紙を…天国にいるパパとママ、それとロックオンに」

「フェルトの両親は…」

「私は生き残るから、当分会えないからごめんなさいって…ロックオンと約束したから」

「その意気だフェルト、守れよその約束」

「あーあ、私も出そうかな…手紙」

「誰にです?」

「コロニーにいるママ。育ての親だけどね、いい思い出なんて何もないわ。
 逃げるように家を出て、ヴェーダに選ばれて…」

「いるだけいいさ」

「ほんとほんと」

「そう言うリヒティは?」

「両親は軌道エレベーターの技術者だったんですけどね、ガキの頃の太陽光発電紛争でアッサリっすよ」

「みんな色々あるんだ…」

今まで仕事だけの関係だった地味子達も、初めて自分たちのことを色々と話し始めます
ヴェーダが乗っ取られて守秘義務もクソもなくなったってのもあるんでしょうが、
これまでは「戦闘は刹那たちに任せとけばいーや」と思っていたのが、
ここに来てみんな一丸となって生き残ろう、という結束力が出てきたってことでしょうか

「そういや、こんな風にお互いのこと話したのも初めてだな」

ちょ、お前はなんも自分のこと話してないじゃん!!なに調子いいこと言ってんですか!
みんなの秘密を聞くだけ聞いといて…ラッセめちゃっかりした奴…





「刹那?」

「フェルト・グレイス…どうした?」

手紙を書き終わったフェルトは、それを持って大破したデュナメスの下へ。
そこにはロックオンさんの死を偲んでいた刹那が…そういえばこの2人って直接話すの初めてですね

「手紙書いたの、ロックオンに…刹那は手紙送りたい人はいる?」

「…いないな」

「…そう、寂しいね」

こ、こら刹那!そこは一応姫様のこと思い浮かべるとかしといてくださいよ!(えー
ヒロインなのにまったくこの終盤に出てくる気配がないとは、なんて哀れな姫様…
というかフェルトの返答が受け取り方によるとなんかアレですね
「手紙送る友達がいないなんて寂しい奴だな(笑)」って言われてるみたいで:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「Eセンサーに反応!敵部隊を捕捉しました!」

「敵の総数は!?」

「13機です!でも…その中に凄く大きいものがいます!」

しかし、ゆっくり死者を悼んでいる暇もなく襲撃して来るジンクス部隊!
ジンクスだけならガンダム3機のトランザムでなんとかなりそうですが、敵部隊の中にはひときわ異彩を放つモビルアーマーが!

「忌々しいイオリア・シュヘンベルグの亡霊どもめ…!
 この私アレハンドロ・コーナーが、貴様らを新世界への手向けにしてやろう!」

あ…あんですとー!?まさかのアレハンドロ出撃!!
今までずっと傍観者気取りだった奴が、自らこんな最前線にまで出向いてくるとは…
宇宙服も機体も金ピカでなんとも趣味が悪いですが、アレハンドロのモビルアーマー・アルバトーレは
7基ものGNドライブを搭載した超バケモノ機体!ビーム砲の威力も射程もまさに驚異的。
想像を絶するアルバトーレの長距離砲撃に、いきなりプトレマイオスは撃沈の危機に晒されてしまいます

《強襲コンテナ出撃!目標、敵モビルアーマー!キュリオスとナドレはトレミーの防御を!》

「しかし粒子貯蔵量の少ないナドレでは…」

「それでもやるさ…!私はロックオンの仇を討たなければならない!」

「あまり熱くならない方がいい…」

「そうは行かない…!」

刹那とラッセはエクシア+GNアームズの強襲用コンテナで、直接アルバトーレを叩きに向かう!
一方メタボ君はこの間の戦いでの損傷がひどく、やられた装甲を取っぱらってナドレ状態での出撃です
というかティエリアロックオンさんのこと愛しすぎ
なんかもう完全にロックオンさんなしじゃ生きられない人になってますね、まさかここまでフラグが進行しようとは:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「あの機体は…!?貴様かぁぁっ!!」

「ヒャッハハハハハァ!悪いなアレルヤ?俺はまだ死にたくないんでねぇ!!」

ゲェー!出撃した瞬間いきなり鬼畜ハレルヤモード発動!
なんとトランザムも使わずに並み居るジンクスを蹴散らし、因縁のソーマを見つけて猛攻を仕掛ける!

「被験体E−57ァァッ!」

「はいはぁい」

「な…!」

な、なんて強さだこいつー!!そこらのジンクスどころか、気合十分のソーマですらも鼻歌混じりで圧倒!
中佐や他のジンクスが加わってやっと互角の戦いです、まさかハレルヤがここまで飛びぬけた実力を持っていたとは…

ズボアアアアアアア!!

「…!?なんだ!?ぐおあああああっ!!」

あー事故キター!!
順調に戦っていたその時、プトレマイオスを狙ったアルバトーレの極太ビームがキュリオスを直撃!
そのせいでキュリオスは機体の右半分を吹っ飛ばされてしまいます、早くも戦闘不能か!?
一方、プトレマイオスも今のビームで相当な被害を被ってしまい…

「第三・第四コンテナ大破!右側面の被害甚大!」

「スメラギさん、メディカルルームが!」

ドクターモレノ終わったー!!
ちゃっかりカメラに映ることに定評のあるドクターモレノが!
すいませんこの呆けた顔で思わず吹き出してしまいました:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「勝手に逝くな…!バカヤロウッッ!」

あ、あれ?(゜д゜;)ドクターモレノの死に対して整備のおじさん大爆発!そういえばこの間も2人で一緒にいたけど、
もしかして2人はそういう仲だったんでしょうか(えー
冗談はさておいて、今のダメージでプトレマイオスはGNフィールド展開不能に!
バリアがなくなった以上、ジンクスから身を守るためには弾幕を張るしかありません。
スメラギと整備のおじさんは備え付けの強襲用コンテナに乗り込み、寄って来るジンクスへビームを撃ちまくります

「よくも…!トランザムッ!!」

プトレマイオスの危機にティエリア激昂!トランザムを発動してジンクス部隊に襲いかかる!
そこらのジンクス乗りではまるでトランザムの相手にならず、
次々に撃墜を重ねたティエリアは次なる標的をコーラサワーに定める!

「な、なんだぁこいつは!?」

「ナドレ!目標をッ!!」

ドッバアアアアアア!!

「なに!?ぐああああーーっ!!」

ま、またきたー!!またもプトレマイオスを狙ったアルバトーレのビームが、不運にもナドレを巻き込む結果に!
片足を吹き飛ばされたナドレはトランザム状態も強制解除!
ガス欠で動けなくなったところを、コーラサワーに蜂の巣にされてしまうことに…

「こいつはラッキィー!」


「ま、まだだ…!まだ死ねるか…!計画のためにも…
 ロックオンのためにもオオオッ!!」

コ、コーラサワーー!!
執念で放ったビームがコーラサワーを直撃!ジンクスの上半身は粉々に消し飛びコーラサワー死亡!
まさかコーラサワーが逝くとは…どんな酷い目に遭っても絶対生き残るギャグキャラだとばかり…





「お願い!当たって!」

ボヒュウボヒュウ!!

「フェルト!デュナメスの太陽炉に不具合があるわ、接続状況に問題があるみたい!」

「…?そんなデータは…」

「急いでッ!このままじゃやられる!」

「りょ、了解!」


(C)鳥山明/集英社

はやくしろっ!!
間にあわなくなっても
しらんぞ――――っ!!
(えー

一方プトレマイオスで、ジンクス相手に必死の応戦を試みていたスメラギ達。
しかしジンクスの動きをまるで捉えられず、いつ攻め込まれるか分からないような状況でした
ブリッジが危険なことを悟った地味子は、わざとフェルトをスメラギ達の下へ行かせるような嘘を…

「今の、嘘でしょ?」

「…分かる?」

「はは、そりゃあ」

「あ…!一機こっちに向かってくる!」

「生き延びますよ!」

「分かってる…!フェルトにもう叱られたくないもの!」

そして危惧していた通り、一機のジンクスがプトレマイオスへ迫る!
フェルトを逃がしたとはいえ、生き残ることを決して諦めていない地味子とリヒティ。
しかしそんな2人の決意もむなしく、ジンクスは巧みにビーム砲の死角を突いてブリッジへ接近してしまう!

「あ…!?」

「クリスゥゥッ!!」

ドバゴオオオオオッ!!

「クリス!?リヒティッ!!」

「ぐ…!このォーーッ!!」

あああああああああ
ジンクスのビームで無惨にも潰されてしまうブリッジ!スメラギ達のコンテナがなんとかジンクスは撃墜したものの、地味子とリヒティの安否は…!?

「リ…リヒティ…あ…!?」

「だ…大丈夫っすよ…親と一緒に巻き込まれて、体の半分が…こんな感じ…」

身を挺して地味子を守っていたリヒティ!その代償に、右半身を吹き飛ばされてひどい重症に…
しかし、その怪我の箇所から見えたのは機械の体。なんとリヒティは、親が死んだという事故の時からこんな体になっていたのです
前に水着着てた時、全身が隠れるようなのだったのもそのせいなんでしょうか…
目立たない脇役キャラかと思いきや、相当重たい過去を背負っていたようです
そして「大丈夫」という言葉とは裏腹に、リヒティは大量の血を吐き目はうつろ…いつ事切れてしまってもおかしくありません

「リヒティ…バカね私…すぐ近くにこんないい男…いるじゃない…!」

「…ほんと…っすよ…」

「見る目ないね…私…」

「ほん……と………」

わずかに残っていた命の灯火もついに消え、この世から去っていくリヒティ…
最後の最後まで地味子を安心させようと、必死に微笑みを作って散って行きました。お前はよくやったぞ…

「リヒティ…!」

《リヒティ応答して!クリス!》

「スメラギさん…?」

《クリス!無事だったのね、リヒティは!?》

「…」

《あ…》

「フェルト…いる?」

《…います!》

「もうちょっと…おしゃれに…気を使ってね。ロックオンの分まで…生きてね」

な、なに…?(゜д゜;)地味子は一体何を!?せっかく助かったというのに、これじゃまるで遺言…
って、今まで見えなかった地味子の背には、深々と刺さった鋭い破片が!な、なんてこった…
途端に咳き込んで大量の血を吐く地味子。さらに破壊されたブリッジがスパークを始め、辺りに爆発の前兆が!

「お願い…世界を…変えて…!お願い…!」

ボグアアアアッ!!

《クリスゥゥゥッ!!》

《リヒティーッ!!》

《ああ…!あ…あ…!》

スメラギ達の悲痛な叫びの中、爆発の中でリヒティと共に散って行った地味子。まさかこんな悲壮感の漂う展開になろうとは…

「攻撃が効かない…!」

「なら懐に飛び込んで…!直接攻撃だッ!!」

一方、アルバトーレと交戦中の刹那&ラッセ!
強襲用コンテナの強力なビームをもってしても、鉄壁なアルバトーレのGNフィールドはまるでビクともしません
ならばとバリア同士をぶつけてGNフィールドをこじ開けるラッセ!
しかし、すかさずアルバトーレはアームを伸ばして強襲用コンテナを捕獲してしまう!

「くそッ!!」

バチイイイイッ!

「ちっ…!刹那!」

放せコノヤロー!とアームにビームを撃ち込むラッセでしたが、なんと直撃にも関わらずアルバトーレのアームは無傷!
コンテナを力任せに引きちぎられそうになり、ラッセと刹那はすかさずGNアームズとエクシアで脱出!

「エクシア、刹那・F・セイエイ…目標を駆逐するッ!!」

愛機と共にアルバトーレに戦いを挑む刹那!過酷なこの死闘もいよいよ最終局面へ!次回へ続く!


■機動戦士ガンダムOO25話 「刹那」

「く…!」

「刹那、コンテナを狙え!上手くいけばあの腕ぐらい吹っ飛ばせる!」

「了解!」

分離したエクシアでアルヴァトーレに最後の戦いを挑む刹那!
しかしアルヴァトーレの激しい弾幕に阻まれ、刹那はなかなか得意の接近戦に持ち込めずにいました
そこでラッセの助言により、もぎ取られたコンテナにビームかまして大爆発!やったぞざまあみろ!…と思いきや、
アルヴァトーレはコンテナの爆風を屁とも思っていませんでした。なんて頑丈な奴だ

ボシュボシュボシュボシュ!

「あの武器はスローネと同じ…!」

「刹那、ドッキングだ!」

「了解!」

次々とファングを発射し反撃を開始するアレハンドロ!
しかし刹那とラッセは巧みにファングを撃ち落としつつ、火力アップのためにGNアーマーへのドッキングを行います
それにしてもファングをビームで撃ち落とせるなんて、刹那の射撃スキルも大分上達してるみたいだなぁ

「狙い撃つ!」

「フィールド展開!突っ込むぞ刹那ァッ!」

「馬鹿の一つ覚えとはな!」

うるさいファングを叩き落としながら、アルヴァトーレへ猛突進を仕掛ける2人!
「バカめ何度やっても同じだぜ」と余裕のアレハンドロでしたが、
GNアーマーの刃はアルヴァトーレの片腕を斬り裂き、続け様にブチ込んだビームで残る片腕をも吹き飛ばす!

「なに!?」

やったなコンチクショー!アルヴァトーレの反撃ビームで手痛いダメージを食らうGNアーマー!
ラッセ自身も額から出血してしまいますが、怯んでたまるかとアルヴァトーレにビームを直撃させる!

「まだまだ!もう一撃ィッ!!」



強いぞラッセ!頼れる奴じゃないか!
ラッセの気迫によりかなりのダメージを与えられましたが、しぶといアルヴァトーレは再び反撃のビーム砲を続けざまに発射!

ドドドドドドド!

「刹那…!俺達の…存在…を!」

ボガアアアアアッ!!

「ラッセ!?く…っ!!貴様ァァァーーッ!!」

ラッセ逝っちまったー!!この戦いでかなりの活躍を見せただけに惜しいな…(´・ω・`)結構好きだったのに…
ラッセを殺され怒りをあらわにする刹那!半壊したGNアーマーで決死の突撃をかけ、アーマーを激しく壊されながらも
アルヴァトーレのフィールドジェネレーターを強引に叩き潰す!

「な…なにィ!?」

「ぬううううああああああーーッ!!」

すかさずアーマーをパージしての連続攻撃!フィールドの消えたスキを逃さず、刹那はエクシアで一気に畳みかける!

「バ…バカな!ガンダム一機に私のアルヴァトーレが…!」

ボッゴアアアアアアッ!!

GNソードでメッタ斬りにされアルヴァトーレ大爆発!なんとトランザムも使わずにラスボスを倒してしまいました
まあロックオンさんもトランザム使わずにアリーと戦ったしな…この方が自力で勝ったって感じでいいのかもしれません

「しくじったぜ…ったく!」

《ハレルヤ…》

「あぁ?引っ込んでろアレルヤ!生死の境で何もできないテメェにゃ用はねえ!」

一方、前回半身を吹き飛ばされてソーマ達から身を隠していたハレルヤ。
何か言いたげなアレルヤでしたが、「役立たずが何の用ですか?」とハレルヤは話を聞いてくれません

「俺は生きる…!他人の生き血をすすってでもな!」

《僕も生きる…!》

「…なに?」

《僕はまだ世界の答えを聞いていない、この戦いの意味すら…
 それを知るまで僕は死ねない…!》

「はっ、ようやくやる気になりやがったか…
 ならあの女に見せつけてやろうぜ…!本物の超兵ってやつをな!!」

その言葉と共に前髪をかきあげ、両目をあらわにするハレルヤ!ま、まさか人格融合!?
そして隠れていた隕石から飛び出すと、ソーマ達の方角へ急接近!それに気づいたソーマ達は迎撃を試みますが…

「直撃コース…」「避けてみせろよッ!!」

まるでスピードを落とさずに迎撃ビームを回避する2人!機体はボロボロだというのに、まるでそんなハンデを感じさせません

「軸線を合わせて!」「足とォ!」「同時攻撃をッ!!」

ガッシャアアアアアッ!!


(C)細井雄二/講談社

同時攻撃(ダブルアタック)だーーっ!!(えー

ソーマ機に蹴りを入れると同時にカニバサミで中佐機の腕を切断!やりやがったなー!とビームを連射する中佐でしたが、
2人にまるでスキはなく、ビームはまったくカスリもしない!

「く…動きが違う!?」

「あの機体でどうして…!」

「今までのようには行かねえッ!!」「そうだろ…!ハレルヤ!!」

なおも2人の猛攻は続く!カニバサミで中佐機の残る片腕をもぎ取り、武器のなくなった中佐は戦闘不能に!
やむなくソーマが一人で応戦を試みますが、今のハレルヤ達が相手ではまるで太刀打ちできません

「な、なぜだ…!私は完璧な超兵のはずだ!!」

「分かってねーなあ女…お前は完璧な超兵なんかじゃねえ!
 脳量子波で得た超反射能力…だがテメエはその速度域に
 思考が追いついてねえんだよ!!動物みてえに本能で動いてるだけだ!」

「そんなことォォッ!!」

ドドドドドドドド!!

「だから動きも読まれる」

「…!?」


(C)荒木飛呂彦/集英社

猿が人間に追いつけるか?
お前はこの俺にとっての
モンキーなんだよ女ァァァァァ!!
(えー

どれだけ反応速度が速くともしょせんは無意識の行動!「俺らは同じ速さでも色々頭働くもんね」という言葉通り、
ハレルヤ達はソーマの攻撃をまるで寄せ付けない!この思考スピードも二重人格のなせる技なのか…

「反射と思考の融合…!それこそが!超兵のあるべき姿だッ!!」

ギュオオオオアアアアア!!

ダメ押しのトランザムキター!!ただでさえ押されっぱなしなのに、これを使われてはもはやソーマに勝ち目なし!
一瞬にして右手・右足を吹っ飛ばされ、トドメの一撃がコクピットへと叩き込まれる!

「さよならだ!女ァァーーッ!!」

「少尉ーーッ!!」

そこへ咄嗟にかばいに入る中佐!ハレルヤのカニバサミはモロに中佐機を直撃!ぐわー中佐も死んでしまうのか!
と思いきや、コクピットのすぐ横にブチ当たったもののなんとか軽傷で済んだ中佐。
カニバサミだったのが不幸中の幸いでしたね…これがビームサーベルだったらロックオンさんの悲劇再びですよ

「ぐうううううっ!!」

「中佐!?」

「今だ…!ビーリス!!」

「く…!うおあああああーっ!!」

ドドドドドドド!!

「ぐっ!?がああああーーっ!!」

しかし動きが止まったハレルヤは蜂の巣に!コクピットもドカドカ爆発してしまい顔面から激しい流血が!うはあ痛そー
大打撃のハレルヤにトドメを刺すには絶好のチャンス!しかし、それよりソーマは中佐の救助を優先してしまいます

「何をしている!私に構うな、戦え少尉!」

「できません!」

「…!?」

「中佐がいなくなったら…私は一人になってしまう…」

「少尉…」

おじさまラブラブ おじさまラブラブ(えー
すでに中佐をパパのように慕っていたソーマ。今のソーマにとっては、中佐を失うことほど辛いことはなかったのです

「うぐ…あううう………はっ!?マ…マリー…!?なぜ…なぜ君が!」

そんな2人を目にしたアレルヤはソーマの顔に激しく驚愕!ただごとではないような驚きようです
昔からの知り合いだったんでしょうか?ここに来てまた新たな伏線が…

「そ、そんな…ソーマ・ピーリスがマリーだったなんて…!知っていたのかハレルヤ…!?」

《知ったらお前はもう戦えねえ…死ぬだけだ》

「ぐ…」

《まあいいさ、どっちみち同じだ…はは、先に行ってるぜ…》

「…ハレルヤ…?まさか…そんな…!ハレルヤ…!」

な、なんと!最期の言葉を残すと同時にハレルヤの人格が消滅!
まさかケガで右目をやられたから消えちゃったんでしょうか…ハレルヤ人格の時はいつも右目を出してたし…
ソーマの正体といいハレルヤ消滅といい、アレルヤにとっては特大ショックのダブルパンチですね
これで精神崩壊とかにならなきゃいいんですが…

「ラッセ!応答しろラッセ!…うっ!?」

「さすがはオリジナルの太陽炉を持つ機体だ…!
 未熟なパイロットでここまで私を苦しめるとは!」

一方、刹那が倒したかに見えたアレハンドロは、なんとアルヴァトーレから新たなモビルスーツ形態に分離!
その名もアルヴァアロン!…なんだか言いにくい名前ですね、見た目も金ぴか羽つきジムって感じだし:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
というかアレハンドロ、「さすがガンダムはすごいなーパイロットはザコだけど」とかぬかしてますが
お前の方がはるかに性能頼りなだけのザコだろ!!GNドライブ7基ロボで暴れてるだけの分際で!

「お前か…!イオリアの計画を歪めたのは!何が望みだ!!」

「破壊と再生だ!ソレスタルビーイングの武力介入により世界は滅び、
 統一と言う再生が始まった…!そして私は、その世界を私色に染め上げる!」

「支配しようと言うのか!」

「正しく導くと言った!その新しい世界に君の居場所はない…!
 塵芥と成り果てろ!エクシアアアアアッ!!」

ズボアアアアアアッ!!

アルヴァアロンの形態でも驚異的なパワーは健在!回避不能なほどの極太ビームを撃ち込まれるエクシア!
跡形もなく消えたエクシアにご満悦のアレハンドロ。
しかし次の瞬間、トランザムを発動していたエクシアが目にも止まらぬ速さでアルヴァアロンに迫る!

「なに…!?あれはエクシア…!イオリアのシステムか!」

「見つけたぞ世界の歪みを…!そうだ…!お前がその元凶だッ!!」

「再生はすでに始まっている!まだ破壊を続けるか!」

「無論だッ!!」

トランザムの力で猛攻撃を開始する刹那!しかし、相変わらず強力なGNフィールドにことごとく攻撃が弾かれてしまいます

「GNフィールド…!くっ…!」

《刹那、なぜエクシアに実体剣が装備されてるか分かるか…?
 GNフィールドに対抗するためだ。計画の中には対ガンダム戦も入っているのさ、
 もしもの時はお前が切り札になる…任せたぜ…刹那!》

そんな刹那の脳裏に甦るロックオンさんの言葉。どうやらGNフィールドはビーム兵器に対して絶大な防御力を持つみたいですね
キュリオスにも一応カニバサミという実体武器がありますが、あっちはあまりアテにされてなかったようです:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「分かっている…ロックオン!俺は戦うことしか出来ない破壊者…だから戦う!
 争いを生む者を倒すために…!この歪みを破壊する!!」

エクシアの武器はこの瞬間のために!全身全霊を込めた刹那の一撃がGNフィールドを突き破る!

「き…貴様ぁぁぁっ!!」

「武力による戦争根絶…!それこそがソレスタルビーイング!」

ガガギイッ!!

「ガンダムがそれを成す!」

ドズウッ!!

GNショートブレード、ロングブレードの連続攻撃でGNフィールドが消滅!
こうなればアレハンドロはカカシも同然、刹那はさらにビームサーベル、ビームダガーを次々と叩き込む!

「俺と…!共に!」

ガスガスッ!!

「そうだ…俺がッ!!」

「俺達が!!ガンダムだッ!!」

バッシャアアアアアッ!!

ついにGNソードでの一撃がアルヴァアロンを両断!完膚なきまでに叩きのめされたアレハンドロは、
爆発寸前の機体の中で最期の時を迎えようとしていました。すると、そこに
愛しのエンジェルからの通信が…

「リ、リボンズ…?」

「アレハンドロ・コーナー、あなたはいい道化でしたよ」

「なに…!?」

「これはイオリア・シュヘンベルグの計画ではなく、僕の計画になっていたのさ。
 統一された世界の行く末は僕に任せてもらうよ」

「き、貴様…!コーナー一族の悲願を…!」

「そういう物言いだから、器量が小さいのさ」

「リィィボンズゥゥゥッ!!」

誰もが期待していた腹黒展開キター!!やはり本性は真っ黒だったのかリボンズ…
リボンズに手ひどくコケにされ怒りに震えるアレハンドロ。ちょうどその時機体が限界に達し、アレハンドロは爆発の中に姿を消していくのでした

「ハァ…ハァ…ハァ…く…!?まだ居るのか!?」

ついにラスボスを撃破して心身ともに限界の刹那。しかし、そんな刹那の下へ急接近する新たな機体が!

「会いたかった…!会いたかったぞ…!ガンダムッ!!」

お前今さら何しに来たー!!なんとフラッグにGNドライブを搭載した秘密兵器でグラハム登場!
こんなヘロヘロの刹那相手にそれかよ!空気読めてなさすぎ!ダリルといいフラッグ乗りは空気読めてない奴ばかりか(えー

「ハワードとダリルの仇、討たせてもらうぞ!このGNフラッグで!」

「…通信!?貴様は…!」

「なんと…!あの時の少年か!やはり私と君は、運命の赤い糸で結ばれていたようだ!」

普段はひたすら独り言を連発するグラハムでしたが、今日は最高にハイなせいか刹那に通信を開始!
いつも以上に変態的な言葉で刹那にラブコールを飛ばします

「ようやく理解した!君の圧倒的な性能に、私は心奪われた!この気持ち…!
 まさしく愛だ!!」

「あ…愛!?」

変態大爆発キター!!いきなり何を言い出すかこいつはー!!
とんでもないことを口走ってます、さすがの刹那もグラハムの変態ぶりにまったくついて行けてません

「だが愛を超越すれば、それは憎しみとなる!行き過ぎた信仰が内紛を誘発するように!」

「…!それが分かっていながら何故戦う!?貴様は歪んでいる!」

「そうしたのは君だ!ガンダムという存在だ!だから私は君を倒す…!
 世界などどうでもいい!己の意志でッ!」

最初は戸惑っていた刹那でしたが、グラハムの話を聞くうちにみるみる怒りの表情に!
世界を変えるために散っていったソレスタルビーイングの仲間や、戦争根絶のために全てを賭けている自分のことを考えると、
「世界なんて知ったことじゃねーよ(笑)」と襲いかかってくるグラハムは、よほど刹那にとって腹立たしい存在だったんでしょうか

「貴様は自分のエゴを押し通しているだけだ…!貴様のその歪み!
 この俺が断ち切るッ!でえあああああああっ!!」

「よく言ったガンダム!うおおおおおおおおっ!!」

激しい斬り合いの末に、すさまじい気迫の突撃でぶつかり合う2人!
その結果は刺し違える形となり、双方の剣が深々と互いを貫くことに!

「ハワード…ダリル…!仇は…!」

ドッゴアアアアアアア!!

ぎゃーグラハム吹っ飛んだー!!ここまで来るとキャラ死にの一斉処分大セールって感じですね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そして相討ちになった刹那も相当やばい状態です、ピクリとも動かないしまさか刹那まで…?

「う…うう…ここで…終わりではない…まだ計画は、継続している…」

一方、完全にスクラップと化したナドレの中で息も絶え絶えになっていたティエリア。こっちも相当危険なようです
最期の意地でGNドライブを切り離したティエリアは、それをスメラギ達へと送り届けて満足げな笑みを…

「こ…これで…やっと行ける…あなたの下へ…ロック…オン…」

そんなにロックオンさんが好きかー!!(えー
いくらなんでもロックオンさんの虜になりすぎですよティエリア。そしてロックオンさんの待つ天国へと旅立ってしまったのか…





《マリナ・イスマイール…あなたがこれを読んでいる頃には、俺はもうこの世には…》

その頃アザディスタンでは、ちょうど姫様が刹那からのメールを受け取っているところでした
前回刹那は「手紙送りたい人はいない」と答えてましたが、やっぱり実は姫にこうしてメールを送っていたんですね

《武力による戦争の根絶…ソレスタルビーイングは戦うことしか出来ない俺に、戦う意味を教えてくれた…
 あの時のガンダムのように…俺は知りたかった、なぜ世界はこうも歪んでいるのか…
 その歪みはどこから来ているのか…なぜ人には無意識の悪意というものがあるのか…
 なぜその悪意に気づこうとしないのか…なぜ人生すら狂わせる存在があるのか…
 なぜ人は支配し、支配されるのか…なぜ傷つけあうのか…なのになぜ、人はこうも生きようとするのか…
 俺は求めていた、あなたに会えば答えてくれると考えた…
 俺と違う道で、同じものを求めるあなたなら…その答えを…》

「刹那…」

ポロポロと涙をこぼしながら刹那の手紙を読む姫様。
刹那の今までの奇行の数々にはそんな意味が…しかし、グラハムとの戦いで力尽きてしまった以上
それも叶わぬ夢となってしまったのか…





そして月日は巡り、そんな刹那たちの戦いから4年の年月が経過します。そんな4年後の世界の様子とは…

アリーもグラハムもコーラサワーもティエリアもみんな生きてました、めでたしめでたし
ふ、ふざけんなー!!一斉処分セールだけでもアレなのに、みんな生きてるとかなんなんだ!
…って、このティエリアそっくりの人はどうもリジェネとかいう別人のようですよ(゜д゜;)どういうこった…?
声優も代わってるので本当に別人のようですが…なぜルイスと一緒にいるのか見当もつかないな…

そして4年経った後も相変わらずテレビっ子なマリナ・イスマイール29歳。(えー
この年に誕生日を迎えたらもう29歳とは…ヒロインとしては相当ギリギリですね;y=_ト ̄|○・∵. ターン
お目付け役の陰険メガネ・シーリンさんも、そんな姫様に愛想を尽かして出て行ってしまったようです(えー

それと気になるのはリボンズの後ろにいる五人組…なんなんだこの美少年戦隊は…
というかリボンズ自身も、4年経ったというのに少年の姿のまま変わっていませんね
こいつにもかなりの謎が隠されてそうだなあ…

というわけで、まだまだ気になることは色々あるんですが、ここでひとまず
ガンダムOO第一部・完

序盤の頃は正直駄作だなーと思ってたOOですが、今となってはかなり好きになりました
スローネ登場あたりから、戦闘シーンが格段に面白くなったのが印象的でしたね
あれだけのスピード感がある戦闘を、まったく戦闘バンク使わずに最後までやり抜いたのは凄いと思います

あとはやっぱりロックオンさんの存在がでかいなあ。愛機のデュナメスもカッコよかったし大好きでしたよ
刹那も最初はただの電波って感じでしたけど、今では結構気に入ってます。
今回ラッセの指示を尊重するところとか、ラッセの安否を気にするところとか、
あの刹那も成長したなあ(つ∀・)と少しほろりとしてしまいました

ただ終盤の死亡ラッシュと復活ラッシュはどうかと思いましたけどね…
あとライルとかマリーとかリジェネとか、新たな伏線が3つも4つも出現したりとか。
それよりティエリアの正体とかを第一部のうちに消化して欲しかったよ…

あとグラハムのGNフラッグもちょっと余分だった気がしますね
登場するタイミングがピッコロ大魔王倒した後にヌンチャク持って現れたヤムチャみたいだったし(えー
ガス欠のエクシア+ヘロヘロの刹那相手に、新品同様のGNフラッグ+最高にハイなグラハムで相討ちとは…
グラハムこの程度かよ!って印象が強かったと思います
というかフラッグにGNドライブ載せるっていうのもどうなんだろう…
例えば「俺は絶対ホンダの車しか乗らねえ!」って言ってる人がいたとして、
じゃあ「ホンダの車にトヨタのエンジン載せました」って言ったらその人は
「わーい!これならホンダの車だね!」って納得してくれるんでしょうか(えー

というわけで最後にちょっと不満が残る形になってしまいましたね…
でも全体としてはかなり好きな作品だったと思います。
二期もマリナ・イスマイール29歳とか気になるし、楽しみに待ちたいですね
何はともあれスタッフの皆さんお疲れ様でした





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