■イナズマイレブン 第10話「帝国のスパイ!」
フットボールフロンティア地区予選も残すところはいよいよ決勝のみ、そこで雷門中と激突するのは
常勝無敗・絶対無敵の超強豪チーム帝国学園です。前回の秋葉名戸の時と違って、さすがに試合前の練習にも熱が入る雷門イレブン。
今日もクタクタになるまで猛練習を行い、帰りにみんなで行きつけのラーメン屋に寄っていきますが…
「俺チャーハンにしよっかなぁ」
「僕チャーシューメン!」
「セレブだなぁ」
ヴィイイイイン ヴィイイイイン
「あっ…ワリィ、俺先帰るわ」
「ん?おお、じゃあまた明日な!」
そんな中、携帯にかかってきた電話に慌てて帰っていったメンバー.・土門。それにしても土門の顔はどこかで見覚えが…
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四聖剣とは
虚名にあらず!!(えー |
やあ誰かと思ったら卜部さんじゃないですか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
そんな土門にかかってきた電話の相手とは、なんと帝国学園を率いるキャプテン・鬼道!
そう、この土門は帝国へ情報を流すために雷門に送り込まれたスパイであり、以前からこそこそ帝国と連絡を取っていたのです
「はい…えっ?個人能力のデータですか…稲光修練場での…はい、はい…必ず…」
鬼道から指示されたのは、準々決勝・御影専農中との試合前に猛特訓した稲光修練場でのデータ…
それを渡してしまえば、雷門イレブンのパーソナルデータが丸裸になってしまいます
しかし「必ず渡す」と口では言っても土門の胸中は複雑…以前は「雷門のバカども、スパイがいるとも知らずにお気楽なもんだぜ」と
スパイに徹していましたが、仲間と一緒に辛い特訓を乗り越え、勝利の喜びを分かち合ってきた土門は
これ以上雷門イレブンを裏切ることに耐えられなくなっていたのです
「…」
「危ないっ!!」
キキキキイイイイイッ!!
「うわっ…!?」
「バッカ野郎ッ!!ボーッと歩いてんじゃねーぞ!!」
「土門君!大丈夫!?ぼんやりしちゃって…」
「あ、ああ…ちょっと考え事してたから」
「考え事…?元気出して、それじゃ一之瀬君に叱られるぞ!」
「…!」
思い悩んでいるうちに、赤信号に気づかず車に轢かれそうになる土門!そんな土門を大声で呼び止めたのは、
マネージャー3人娘のうち一番地味な子でおなじみの秋でした:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
何を隠そう、この秋と土門は幼なじみの間柄。土門め…地味とは言えこんな可愛い子と幼なじみとはマジ勝ち組だな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
しかし秋の口から出た「一之瀬君」という名前が気になりますね。土門の反応からして、2人の幼い頃の知り合いのようですが…
「率いるチームを決勝戦まで進めるとは…さすがだな?冬海」
「も、申し訳ありません…!まさかあいつらがここまでやるとは…」
「どんな手を使ってもいい。雷門中を決勝戦に参加させるな。いいか?
どんな手を使ってもだ。もしも失敗した時は…」
「わ、分かっております!なんとしても不参加にしてみせます…!」
「ふ…(ブツッ)」
「…だ、ダメだ…うちのチームを決勝戦に参加させたら、私は破滅だ…!」
そしてなんと、雷門中には土門の他にもう一人のスパイが!誰かと思えば顧問の先生かよ!
これは意外…この冬海(ふゆかい)先生、今まではただの陰険な名前の通り不愉快な先生って印象しかなかったので、
まさか帝国と繋がりがあるとは思いませんでした。そんな先生がビクビクしながら話しているのは、誰あろう帝国学園の総帥です
そ…総帥!?学校の総帥って一体何!?学園長とかとは違うもんなんだろうか…この辺のわけわからんセンスは
イナズマイレブンらしくて最高だな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「稲光修練場の個人能力データ…これだ…!」
そして翌日、誰もいない部室に忍び込み稲光修練場のデータを持ち出そうとする土門。
しかし、いざとなるとやはり仲間のことを考えてしまい、良心の呵責を感じずにはいられません
しばらくの葛藤の結果、ついにデータを持ち出さずに部室を後にする土門。おお最後には友情を選んだか、えらいぞ土門…って
そんな土門の前に、遠征用バスの周りで不穏な動きをしている冬海先生の姿が!
「…先生?」
「!?…なんだ…君でしたか。おどかさないでくださいよ」
「こんなところで何やってたんですか?」
「さあ?なんでしょうねえ。ああ…一つだけ忠告しておきますよ、このバスには乗らないことです」
(…!?これも…総帥のご命令か…!)
な…何ぃぃぃぃぃ!?こいつ一体バスに何をしやがったー!!
冬海先生がやっていたのは、まず間違いなく総帥から指示された絶対に雷門中が決勝に参加できなくなる方法…
そう考えるとバスのエンジンかけた瞬間大爆発くらいの恐ろしい仕掛けを用意したということなのか!?
それをニタニタ語るとは信じられない…こいつそこまでの人間のクズだったのかよ!
「ファイトォー!ファイトォー!」
「…」
「あっ…ねえ、土門君見てきて」
「えっ、どうしたんですか?」
「なんかね、様子がおかしいの」
「はーい!部員の精神状態もケアするのが、マネージャーの務めですものね!」
「ずいぶん土門君のこと気にかけるのね?」
「昔の知り合いだから気になるだけよ」
「ふふ、そうなの?」
その日の放課後、やはり冬海の悪事が気にかかるせいか、練習にも身が入らずランニングから抜け出す土門。
そんな土門が心配な秋は、土門が何を悩んでいるのか聞いて欲しいと春奈に頼みます。
というか「部員の悩み解決なら喜んでやります!」って張り切りまくってる春奈は
「ボクの悩みは女の子と一発やりたくて仕方ないことなんです!」っていう
格好のエロネタに:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン 土門だって思春期まっただ中の少年なんだから仕方ないね(えー
「稲光修練場のデータは?」
「…まだ…手に入っていません」
「…ならなぜ呼び出した」
「鬼道さん…!本気なんですか!?いくらなんでもやり過ぎですよ!
移動用のバスに細工するなんて!」
「…なんだと…?」
「…やっぱり、鬼道さんも知らなかったんですね。総帥は一体何を考えているんです!?」
「…」
「俺…もう総帥のやり方について行けなくなりました。
あの人は強引すぎる!そんなにまでして勝ちたいんですか!?」
「それ以上言うな。俺たちに総帥の批判は許されない」
「でも…!」
そんな土門を木陰で待っていたのは鬼道さん!どうやら土門が直接「総帥のやってることはクズ」と伝えるために呼び出したようです
鬼道さんもやはり人の子か、データを盗むだけならまだしも人殺しまでやりかねない総帥の暴走ぶりには
胸クソが悪くなっているようです。しかし、それでも帝国の一員である自分にとって総帥は絶対的存在…
「それ以上ガタガタぬかすな」と土門を咎める鬼道さんでしたが…
「お兄ちゃん!?」
「…!?」
な…なんだそれええええええええ!?
こここここれは!?急にとんでもない事実発覚!お前ら2人って兄妹だったのかよ!!
今まで2人に接点がまったくなかっただけに意外すぎる…まさか春奈にこんな重要な設定があったとは…
(お、音無と鬼道さんが…兄妹…!?)
「雷門中の偵察にでも来たの…?」
「…」
「待ってお兄ちゃん!」
「放せ…!俺とお前は会っちゃいけないんだ」
「あっ…」
春奈に気づかれないよう咄嗟に身を隠した土門。そして鬼道さんは、冷たく春奈の手を振り払うとその場から立ち去ってしまいます
妹に会うことが許されないとは、ずいぶん複雑な家庭の事情がありそうですね…
やはりあれか、ある日春奈に欲情して襲いかかった鬼道さんが親に見つかって勘当されたとか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「テストの結果はどうだった?」
「数学と英語は100点でした」
「国語は?」
「…97点です」
ギロ…!!
「ふぅぅっ…鬼道財閥の人間は常にトップでなければならない。分かっているな?」
「…はい」
とか言っていたら鬼道さんの親御さんあらわる!物凄い大邸宅で父親と高級料理を食する鬼道さん。意外にも大金持ちの跡取りだったのね
しかしその親父はメチャクチャな完壁主義者のようで…テストが97点だったと聞いたら汚物を見るような目で怒り出してしまいました
中学2年の定期テストって言ったら、100点取るのは相当厳しいものがあるだろうになあ
というか「常にトップでなければならない」って、97点でも十分余裕で一位だったんじゃなかろうか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
サッカーの練習で勉強時間確保するのも難しいでしょうに、鬼道さんも大変ですね(´・ω・`)
「父さん、鬼道家の人間としての義務は果たします。
でもフットボールフロンティアで、僕が3年間連勝し続けた時は…」
「分かっている。妹の春奈のことだな?安心しなさい、約束は守る。
それに3年連続優勝などたやすいことだ、影山さん(総帥)に任せておけばな」
「…」
こ、これは…?鬼道さんがあんな総帥の下で勝利にこだわっているのは、
春奈のことで父親と何かの約束があり、それを叶える条件が3年間全ての試合で勝ち続けることだからということか…
そこまでして妹にしてやりたいことって、一体なんなんでしょう。というか全然関係ない話で悪いんですけど
鬼道さんその変なゴーグル家で飯食う時すら外さないのか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
親父も親父で97点取ったら怒るくせに変なゴーグルつけて食卓につくことは怒らないって一体どういう性格だよ!(えー
「君も偉くなったものだねえ…この私に意見するようになったのだから。ええ?鬼道」
「いえ…意見というわけではなく」
「では批判かね。冬海にやらせたことが気に入らないと?」
「…」
ああっ!?なんと鬼道さん、翌日には総帥を訪ねて冬海の工作をやめさせるよう直訴を!
今まで変態マントゴーグル男だと思ってたけどいい人だな鬼道さん(えー
私の中で鬼道さんの好感度が急上昇しております
「安心したまえ、私はバスに小細工をしろなどという命令はしていない。
雷門中が決勝戦に出るのを阻止しろとは言ったがな。ククク…」
「…そんなことをしなくても…!」
「勝てると言いたいのか」
「(こくり)」
「100パーセント!絶対に勝てると言い切れるのかッ!!」
「…!」
「一つ教えてやろう。優れた司令塔がいるチームは、試合が始まる前に
勝っているということだ。君は私の言う通りに動いていればいい…何も考えずにね」
以前の雷門と帝国の練習試合では、20対1という大差で勝っている鬼道さん。今度も勝ってみせると言い切りますが
本当に100%勝てんの?絶対?命賭ける?何時何分何秒?地球が何回回った時?(えー
と言い返されて言葉に詰まってしまいます。これほど頭のネジが飛んでいる総帥が相手では、
残念ながら鬼道さんの説得もまったく通じそうにありませんな…
「あら…?これは…」
(これでいいんだ…鬼道さん、すみません…)
そしてついに総帥や冬海の悪行に我慢ならなくなった土門。置き手紙でお嬢に冬海の仕掛けた罠をバラしてしまいます。内部告発キター!
さらに帝国と完全に縁を切るべく、鬼道さんの連絡先を携帯から削除…ってこれ以上鬼道さんをいじめるなー!(えー
妹に責められ、親父に罵られ、総帥に怒鳴られ、土門に逃げられ…鬼道さんがんばってるのにマジ可哀想です:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
わざわざ総帥に直訴にまで行ってくれたんだし、雷門中のデータくらいはプレゼントしてあげても(えー
「ほーらパスパスゥッ!!」
「なんか土門君元気よね…?昨日はあれからどうだったの?」
「あっ、え、ええっと、その…と、途中で見失ってしまいました!」
「ぷっ、新聞部でしょ、しっかりしてよぉ」
「で、ですよねえ…」
帝国のことを吹っ切って活き活きと練習に参加する土門。心配していた秋もこれで一安心です
しかし「土門君とはどうだったの?」という質問に対して春奈のこの慌てぶり、
傍から見るとやはり春名がHな手ほどきをしてやって土門がやる気を出したようにしか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
バカな冗談は置いといて、これまであまり目立たなかった半田と宍戸に驚きの展開が。
今まで積み重ねてきた練習がついに実を結び、この2人も新たな必殺シュートを習得!
その名もローリングキックとグレネードショット!見た目的にファイアトルネードとドラゴンクラッシュの劣化版ぽいけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
しかしだからと言って悲観することはありません。見た目が似てるということは合体技の期待が持てます
ローリングキックとファイアトルネードを同時に使ってローリングトルネード!
グレネードショットとドラゴンクラッシュを同時に使ってグレネードクラッシュ!
そんでもってドラゴントルネードの要領で4つのシュート全てを合わせれば…
グレネードローリングトルネードクラッシュなんて超大技の出来上がりなんだよ!(えー
「冬海先生、お願いがあるんですけど宜しいかしら?」
「ははは、お嬢様の願いを断る理由はありませんよ?」
「遠征に使用するバスの調子が見たいので、動かしていただけません?」
「バ…!バスをですか…!?」
「…?」
さあそして冬海の悪行を知ったお嬢の問い詰めタイム開始!予想だにしていなかったお嬢の「いいこと思いついた、お前バス運転しろ」という言葉に、
冬海は激しい動揺を見せてしまいます。そんな冬海の尋常でない叫びを聞いて、雷門イレブンもキョトンと2人を見守ることに…
「い、いきなりそんなことを言われましても…!私は大型免許を持っていませんし…」
「それは問題ありません。校内は私有地ですから、免許など要りませんわ。
それにちょっと動かして下さればいいだけですし」
「し…しかし…!」
「あら…断る理由はなかったんじゃなくって?」
「は…はあ…」
「冬海先生ッ!!」
「はっ…はい!!」
なんとか会話の逃げ道を作ろうとする冬海でしたが、お嬢はそれを許さない!
「大型免許がない」とは上手い言い訳だなと思いましたが、それをあっさり論破するとは凄いなお嬢
確かに私も自動車免許を取りに行った時、私有地でなら免許がなくても運転できると習ったような気がします
そんなお嬢の凄まじい剣幕に押された冬海は、自らの罠にガクガク怯えながらバスの運転席に座らされることに…
「発進させて止まるだけでいいんです」
「う…ううっ…」
「どうなさったんですか?冬海先生」
「い…いや…」
「早くエンジンをかけてください」
今すぐにここから逃げ出したい冬海、しかしすぐ横からお嬢がバリバリにプレッシャーをかけてくるのでどうしようもありません。
「早くエンジンかけろ」と急かされまくっては言う通りにするしか…しかし往生際の悪い冬海は、
キーをわざと半回しにしてエンジンがかからないフリを続けます
「あ、あれ?おかしいですねえ…バッテリーが上がってるのかな」
「ふざけないでくださいッ!!」
「は…はいッ!!」
お嬢つええええええええええ!!
冬海の苦し紛れの行動ごとき一切通用せず!お嬢かっこいいよお嬢、俺もお嬢に激しく罵られたい:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
怒れるお嬢に呑まれた冬海は、ついにバスのエンジンをかけてしまいます
とりあえずエンジンかけたら即ドカンという仕掛けではなかったようですが…この先発進したら一体何が起こるんでしょうか
「さあバスを出して!!」
「うう…ううう…」
「どうしたんです冬海先生?」
「…で…出来ませんッ…!!」
「どうして?」
「どうしてもですっ…!!」
「…ここに一枚の手紙があります。これから起きようとしたであろう、
恐ろしい犯罪を告発する内容です」
「う…!?」
「冬海先生。バスを動かさないのは、あなた自身が
バスに細工したからではありませんか?この手紙にあるように」
「う…くうっ…!」
とうとう恥も外聞もなげうって「それだけは出来ない」と突っ伏してしまう冬海。それほどヤバイ仕掛けを施していたということか
そしてお嬢は土門の手紙を取り出すと、いよいよ冬海の外道な行為を直接問い詰めにかかります
周りのイレブン達も状況を理解して厳しい顔つきに…それにしても、今までポカーンと成り行きを見守っていた春奈が
話の流れを理解した途端すかさずメモを取りまくってるのはさすが新聞部だな…(えー
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「ほ、本当かよ…」
「嘘だろ…?」
「答えてください冬海先生!」
「ふ…くっくっくっくっく…ふっはっはっはっは!」
「…!?」
「そうです、私がブレーキオイルを抜きました」
そうです僕がやったんですぅーと開き直って高笑いを始める冬海!みんなよけろ!ふゆかいだけはゆるせない!(えー
そして冬海の仕掛けた罠とは、バスのブレーキを効かなくしての自動車事故だったんですね
ちなみにゲーム版の冬海はマジでバスに爆弾仕掛けて皆殺しにするつもりだったそうです
こ、この人殺しがー!「サッカーの試合に出させない」って目的なだけで、なんでそこまでする必要があるんだ!
「何のためにそんなことを!」
「あなた方をフットボールフロンティアの決勝戦に参加させないためです」
「な…何だって…!?」
「あなた方が決勝戦に行くと困る人がいるのです、その人のために私はやった」
「…帝国の学園長か!帝国のためなら生徒がどうなってもいいと思ってるのか!」
「あなたのような教師は学校を去りなさい!これは理事長の言葉と思ってもらって結構です!」
まったく悪びれた様子もなく自分の企みを明かす冬海!いい加減にしろこのクズ野郎!
救いようのない冬海にこの学校からの追放を言い渡すお嬢。理事長(父親)から学校経営を全面的に任されてるお嬢にとって、
こんなゴミを追放することくらい、独自の判断で十分に可能なのです
「クビですか?そりゃあいい、いい加減こんなトコで教師やってるのも飽きてきたところです。
しかしこの雷門中に入り込んだ帝国のスパイが、私だけとは思わないことだ」
「え…!?」
「ねえ…土門君?」
「…!」
「では失礼します。ふふははは…!」
こ、こいつはー!!土門まで道連れにしやがったー!!
「俺一人だけ責められっぱなしなのムカつくわ」と土門にまで非難が集中するよう仕向ける冬海!
どよどよと部員達に動揺が走る中、冬海はゆうゆうとその場から立ち去っていくのでした。ほんとに不愉快な奴だなこいつは…
「そ、そういえば帝国学園にいたって…」
「そんなのありかよ…!」
「土門さん…ひどいっす…!」
ざわ…ざわざわ…
「バカなこと言うな!今まで一緒にサッカーやってきたじゃないか!
その仲間を信じられないのか!?」
「…円堂…冬海の言う通りだよ…ごめん…!」
「え…!?土門!」
今は仲間思いな円堂の言葉が耳に痛い…(´・ω・`)言い逃れのしようがない事実にいたたまれなくなった土門は、
とうとう仲間に背を向けて学校を飛び出してしまいます。そんな土門が行き着いたのは、子供達がサッカーで遊んでいる河川敷…
そこの芝生に座り込み、しばらくの間ぼんやりと佇んでいると…
「昔の私達、あんなだったわよね」
「…」
そんな土門に優しく声をかけたのは、学校から追いかけてきた秋でした。今は裏切り者と責めることより、
打ちひしがれている土門を励ましてあげたいようです。優しい子だのう、こんな幼なじみいいのう(えー
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幼い頃、いつも一緒の仲良し3人組で集まっては、サッカーボールを夢中で追いかけていたことを思い出す秋。
その3人というのが土門と秋、それと秋の言葉にあった一之瀬という少年です。
サッカーが何より大好きで、アメリカ少年リーグでチームを優勝に導くほどの才能に溢れていた一之瀬。
しかしそんな一之瀬に、ある日突然の不幸が降りかかってしまったのです
「あれからボールを見るのも嫌だったなぁ…」
「…」
トラックから子犬を救おうとした末に起きた悲劇…2人の目の前で一之瀬は2度と帰らぬ人になってしまいました
このトラックの下に親友の体があると思うと…(´;ω;`)うっ
そんな一之瀬の死は2人にとって相当なトラウマとなってしまったようですが…
「でもね、こっちに帰ってきて円堂君に会ったの。あの子おっかしいんだ、雨だろうが何だろうがボール蹴って、
いつまでもどこまでも…それもすっごく楽しそうに。まるで一之瀬君みたい」
「あいつは…一之瀬とは違うよ」
「えっ?」
「俺はいつも見てるしかなかった、一之瀬の背中を…追いかけても追いかけても追いつけない。
でも円堂は違うんだよ、隣を走ってるんだ。あいつとなら…いつまでも走っていられそうな気がする」
「土門君…」
そんな2人を再びサッカーに夢中にさせたのは円堂の存在でした。
「サッカーが何より大好き」という一之瀬に似ている部分に惹かれた秋、
「才能に恵まれなくても、仲間との努力で強くなっていく」という、一之瀬とは違う部分に惹かれた土門…
理由は違えど、2人が同じ円堂を特別に思っていることには変わりありません。
そんな円堂が率いる雷門イレブンは、2人にとってかけがえのないチームになっていたのです
「みんな…怒ってるんだろうな」
バコオオオオン!
「…!?」
「サッカー!やろうぜ!」
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「もうあのチームに戻れないのか…」と落ち込む土門の前に、サッカーボールと一緒に現れた円堂!
土門がスパイをやっていたかどうか…そんなことより円堂にとって遥かに大事なのは、
今ここにいる土門が心からサッカーのことが大好きな仲間だということです
2人の間に必要なのはただこの言葉だけ、トシ…サッカー好きか?(えー
「あなたは土門君のこと、気づいてたんじゃない?」
「円堂も気づいてたさ、土門のサッカーへの熱い気持ちをな」
遠くから様子を見ていた豪炎寺&お嬢も、活き活きとサッカーを始めた円堂達を微笑ましげに見つめていました。
「土門君のこと(スパイ活動)に気づいてたんでしょ?」と尋ねるお嬢に対して、
「円堂も土門のこと(サッカーへの熱い気持ち)に気づいてたさ」と返す豪炎寺。
やはり豪炎寺にとっても、今の熱いサッカー魂を持つ土門は大事な仲間。帝国のスパイ・土門はもうどこにもいないということなのでしょう
そんな豪炎寺達の気持ちがイレブンにも通じたんでしょうか、円堂達が部室に戻った時には
土門のことを非難するメンバーは誰一人としていませんでした
「冬海先生がいなくなってせいせいしたっすね!」
「バレた時の冬海の顔ったらなかったよな?」
「さすが夏未さんね!」
「ふふ」
「これで気持ちよく地区大会決勝だ!」
「…ひとついいですか?このフットボールフロンティア規約書によると、
監督不在のチームは出場を認めないとありますが」
「「「ええええええ!?」」」
「お、お前知ってたのかよ!?」
「…し…知ってたわよ!だ、だからあなた達はすぐに監督を探しなさい、
これは理事長の言葉と思ってもらっても結構です!」
「「「ええええ〜!?」」」
最後にお嬢の大ドジ来たー!!いい話でまとまったかと思ったその矢先、
クビにした冬海の代役をまるで考えてなかったというお嬢の大ポカが発覚!
「も、もちろん最初から気づいてたわよ」と慌てて取り繕うお嬢は間抜けな子ですね!でも可愛いから許す!(えー
この監督探しもまたひと波乱ありそうな感じですが果たして…?次回に続く!
それにしても今回は、帝国と雷門の間で揺れる土門とか、土門を健気に心配し続ける秋とか、
カリスマ女王ぶりを見せつけたお嬢とか、宿敵の妹キャラというおいしい設定の春奈とか、
単なる冷血男かと思いきや実は人間くさい鬼道さんとか、それぞれのキャラがしっかり立ってて素晴らしい脚本でしたね
必殺技の飛び交うトンデモサッカーだけが目玉じゃなくて、ストーリーの方もこれだけ質が高くて楽しめるとか
マジで最高すぎるぜイナズマイレブン。今週は裏番組の鬼太郎がメラ可愛い幼女回で、
あっちを見れなかったのもすっごいすっごい悲しかったんですが
あまりにもイナズマイレブンが神すぎるから仕方ないね(えー
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