■イタズラなKiss
第11話 「夢でKissKissKiss」
「入江くん、おばさまが下でお茶にしましょうって…あれ、何やってるの?」
「今忙しいから」
「これって…医学書!?ね、ねえ、なんでこんなの見てるの!?」
「うるさいな、勉強してるんだよ」
「え?入江くんがどうして…」
「…医学部に編入するんだ、親父やお袋にはまだ言うなよ」
入江の医者フラグが着々と!やはり前回のKOTOKOの提案は入江のスイッチを押してしまったようで、
医学部に編入するべく猛勉強を開始した入江。大学受験から解放されたと思ったら、もう編入試験の準備だなんて!
自発的にこんな勉強するなんて大したやっちゃなー
しかしさすがの天才入江も、ゼロからのスタートとなると相当な努力が必要らしく
来る日も来る日も夜遅くまで勉強を続ける毎日です
そして半年後…ってまたそんなに時間飛ぶのかよ!(゜д゜;)
「入江くん、手続き終わった?すごいよね〜!一発で合格しちゃうなんて!」
「当然だろ、この俺が勉強したんだから」
大した奴だ…やはり天才か…(えー
編入試験をあっさりパスして見事に医学部編入を決めてしまった入江。ここまでの子とは…
そして半年経った今はちょうど春休みの時期です。今までずっと禁欲生活を送ってた入江は、さすがに遊ぶ金が欲しいのか
ロマン村というテーマパークでバイトを始めることにしますが…
「入江くーん!来ちゃったー!」
「お兄ちゃーん!」
「…なんとなく嫌な予感はしてたんだ…」
ワハハハ入江、もはやのがれることはできんぞ!
そんな入江を追っかけてKOTOKO&裕樹もロマン村へ!
それだけではありません、KOTOKOと同じく入江目当ての熟女山本、山本の妹、須藤先輩までロマン村にやってきてしまいます
それにしても三つ編みKOTOKOの可愛さときたら…(*´ω`)
三つ編み茶髪最高!いつだったか実写版赤毛のアンに萌え狂って以来、三つ編み茶髪は俺のジャスティスです(えー
そして今回初登場の山本妹。どうやら姉と同じく、入江にかなりの興味を持っているようで…
「入江さんイメージ通りだなぁ…そのルックスで頭もいいなんてサイッコーよね!私も狙っちゃおうかなー」
「な、なに言ってんの!?」
「ばうばうわう!」
「え?あ、うわはあああー!!な、何コレ!?熊!?え!?た、助け…」
「大丈夫だよー、こいつはペンションの番犬でチビっていうんだ。可愛いやつだろ?」
「チ、チビ!?これのどこが!う、あ、な、あ、あ…」
「大歓迎じゃないか、よかったな」
「ま、待って、入江く…!ぐぐ、お、重い…なんでこうなるのよ…ぐふぇうええええ…」
さんざんにKOTOKOを犯しまくるケダモノ登場!(えー
いきなりバカでかい犬に押し倒されて、顔面をべろんべろんに舐め回されるKOTOKO。らめえええええ
来て早々さんざんな目に遭わされるKOTOKOでしたが、その後もずっと山本姉妹のせいでちっとも入江に近づけません
お前さえいなければ!こんなことにはならなかったんだッ!とKOTOKOの怒りの矛先は須藤先輩へ…
「もう!あの2人のせいでちっとも入江くんに近づけないじゃない!
どーしてくれるんですか!春休みが終わっちゃう…もううぅふぅうぅううぅ…」
「お、お、落ち着いて…大丈夫、俺にはとっておきの作戦があるんだって」
すごい声で泣き叫ぶKOTOKOにタジタジの須藤先輩。しかし入江から熟女山本を引き離したいのは先輩も同じです
実は明日そのための秘策を用意してあるとか…KOTOKOは「こうなったら明日にすべてを賭けるぜ!」と燃えまくり
それに備えてデート対策本を読みふけります。しかし、花言葉がうんたらかんたら…との記事を読んでいるうちに
あっという間にぐーすか寝こけてしまい…
「琴子…琴子!琴子、おい!」
「…ん…うぇっ!?い、入江くん!?」
「やっと起きたか…ちょっと散歩でもしないか」
そんな居眠り中のKOTOKOをわざわざ起こしにきた入江!さらに2人きりの散歩のお誘いまで!
一体どうしたんだ入江…変なもんでも食ったのか…(えー
それともまさかKOTOKOの夢オチだとか…
(はっ!そ、そうだ、花言葉…えっとえっと…うーんと…この花なんだっけ?)
デート対策なんの役にも立ってねええええ!何か会話のきっかけを探そうと頭をフル回転するKOTOKOでしたが、
意外にも先に口を開いたのは入江の方でした
「お前、いつも一方的に俺のこと好きだとか言ってるけど、俺の本当の気持ち分かってんのか?」
「えっ…ええ!?あぁ、ほっほ、ほんともなにも、
だって入江くんは私のことなんていつも眼中にないって感じで、えーとだから…」
「ばーか、違うんだよ…俺は…」
100%夢オチキター!!(えー
「俺も琴子が好きだよ」などとのたまい2回目のキスをする入江!どう見てもKOTOKOの妄想丸出し!
現実の入江がこんな真似をするわけが…
「にっ…二回目ぇぇぇぇぇぇ!!にっ…にか…にか、にか…
あれ?ゆ、夢…?夢か…どうりで出来すぎだと…あ、あはははは」
激しく興奮しまくり飛び起きるKOTOKO!やっぱり入江が起こしにきたのは全部夢の中のことでした
まあ初めてキスした時は、一ヶ月間ずっと入江とキスする夢見てたそうですから、
こんな夢はKOTOKOにとって日常茶飯事なんだろうな…(えー
(でも…なんとなく唇に感触が残ってるような…?)
む…?しかしKOTOKOは、今日の夢はいつもと違う確かな感触があったと…
これは…星の数ほど入江とキスする夢を見てるKOTOKOが言うんですから間違いないのかも?(えー
まさか本当に、寝ているKOTOKOに入江がこっそりキスしていったとか…?
ってお前かーーーーー!!
KOTOKOのすぐ傍には顔を赤らめて佇む裕樹が!おいおいキスしたのお前かよ!
なんというマセガキ…普段KOTOKOに憎まれ口を叩いてるのは、
小学生特有の「好きな人にはつい口が悪くなる」というアレなのか…
「えー今日は皆さんの親睦を深めるため、カップルオリエンテーリングを行いたいと思います!
一応安全のため、カップル一組ずつ犬を連れて行くこと!」
そして翌日、いよいよ須藤先輩の温めていた秘策が披露されます
それは男女2人でペアになってのオリエンテーリング。あらかじめ用意していたあみだくじで、
入江とKOTOKO、先輩と山本が組むように仕組まれていましたが…
「ちょっと待った」
「え?あ、あー!お、折り返したとこ見んなよ」
「却下。もっと公正かつ簡単な方法にしましょう」
「あぁ…せ、せっかく…」
しかしあっさりと入江に思惑を見破られ、イカサマあみだはビリビリに!
結局ジャンケンで組み合わせを決めることになり、KOTOKOは裕樹と、入江は山本妹と、
先輩だけは幸運にも山本と組むことになってしまいます
「では5分おきに各組スタートということで、トップバッターは相原・入江弟組!」
「は〜い…」
「まったく、なんで僕が琴子なんかと…」
相変わらず口の減らない裕樹、そして連れて行く犬もバカ犬の綱吉…
道中も綱吉にションベンをかけられそうになったりと、KOTOKOは散々な目に遭わされてしまいます
「あぁ…これじゃロマンのかけらもありゃしない…」
頭を抱えながら道を進んでいくと、そこには「クマ注意」の看板が!
恐る恐る看板の横を通り抜けようとするKOTOKO達。しかしその時、茂みの奥にうごめく不気味な影を発見!
鷹村さん助けてー!とKOTOKO達は夢中で逃げ出してしまいます
「ぎゃああああああああああああ!!」
「…あれぇ?琴子の声がしたと思ったんやけどなぁ」
ま、またお前は性懲りもなく!
がさごそ動いていた影の正体は、今日もまたKOTOKOを追っかけてきた金ちゃん!なんてしつこいやつ…
そして金ちゃんにびびったKOTOKOと裕樹は、メチャクチャに山道を走りまくってルートを大きく外れることに!
その途中で滑って転んだKOTOKOは、ガケ下に帽子を落っことしてしまい…
「はっ!?あ、あれは…琴子の帽子や!
ま、まさか…えらいこっちゃ!琴子!今助けに行くさかいなあ!」
そしてKOTOKO達の後を追ってきた金ちゃん、ガケに引っかかっているKOTOKOの帽子を発見!
「俺のKOTOKOがガケ下に!」と勘違いしてしまった金ちゃんは、意を決してガケを下っていきますが…
「うおっ!?うあっ!ああああああーーっ!!」
金ちゃん死んだー!!ロープ代わりのツタがぶっ千切れて、まっさかさまに落ちていく金ちゃん!
まさにミイラ取りがミイラに…こんな形で人生を終えるとは可哀想なやつ…(えー
「…!?琴子…?帰ろう」
「え?ちょ、ちょっと!」
そして、金ちゃんの落とした帽子は正規ルートを辿っていた入江の元へ…
その帽子からただならぬ事態を感じた入江は、山本妹をほっぽってすぐにペンションへ引き返します
ところが日が暮れた頃になってもKOTOKO達は戻ってこず…
「な、なんか寒くなってきたね…ねえ、やっぱり帰り道探したほうが…」
「だから、下手にウロウロすると危ないって言ってるだろ!」
その頃KOTOKO達は、あちこち動き回るより助けを待った方がいいと判断して
巨木の下で座り込んでいました。確かに、真っ暗な山の中をガムシャラに歩き回っていたら
金ちゃんの二の舞になってしまうかもしれません(えー
「ほら」
「え?ゆ、裕樹くんすごい!あれだよね!ええっと備え、備え…備えあればうれしいな!」
「備えあれば憂いなしだろ…」
「あ、あはは、そうそうそれ!頼りになるね…裕樹くんって」
「ふん…お前が頼りなさすぎなんだよ」
そして寒がるKOTOKOに、ぶっきらぼうに毛布を手渡す裕樹。
さらに、リュックの中には食料・飲み物・懐中電灯など、こんな時のための道具が色々と入っていました
やるな裕樹…これはKOTOKOとのフラグが一気に進行しそうな予感が…(えー
グルルルルルル…
「なに!?ひっ…お、お、オオカミ!?」
「の、野良犬だろ!?綱吉、お前追い払えよ!相手は一匹だぞ!」
しかし、いい雰囲気だった2人の元へいきなり野犬登場!
いかにも凶暴そうなワン公です、かよわい女子供の2人は綱吉の活躍に期待するしか…って
「つ、綱吉あんた何やってんのお!?」
「あ、あんの裏切り犬ー!!」
綱吉こいつどうしようもねえー!!
なんと野犬に立ち向かうどころか、こともあろうにさっさと相手に寝返る綱吉!どこまで駄犬なんだよお前は!
やむなく木の棒を構えてKOTOKOをかばう裕樹!
口だけでガタガタ震えてるタイプかと思いきや、勇敢にも野犬と渡り合っております。凄いじゃないかガキンチョ!
「あっち行け…!こいつ!」
「きゃあああ!?だ…誰か!入江くーーん!!」
しかしいつ野犬の恐ろしい逆襲が来るか分かりません、やはりここは颯爽と入江が登場してくれるのを待つしか…
とその時、突然現れた大きな影が野犬に体当たりを!吹っ飛ばされた野犬は脱兎のごとく逃げ出します
やっと助けに来てくれたか入江!…って
お、お前は盛りのついたケダモノ!(えー
助けてくれたのはあのエロ犬のチビでした。いざという時頼りになるんだなあ
いざという時もそうでない時も頼りにならない綱吉とはえらい違いです:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「裕樹、琴子、無事か!」
「入江くん!」
「おお、相原たちいたか!」
そして全てが終わった後に登場した入江。もうちょっと早くやってきてくれよ…
ともかくこれでみんな一緒にペンションへ帰れます。は〜やれやれ…というその時、遠くから再び野犬のような叫び声が…
うおおおおお〜〜ん
「…?今の声は…」
しかし、その声を聞いて何やら考え込む入江。そう、声の主は野犬ではなく
「死にたくねえー!」と泣き叫んでいる金ちゃんだったのです
それに気づいた入江は、先にKOTOKO達を須藤先輩と帰らせると
チビと一緒に金ちゃんの救出に向かうことに…
「誰かあああーー!!誰かいてんかーー!!」
「ほら、捕まれよ!」
「ひ、人!?た、助かった!おおーい!」
「早くしろよ…」
「そ、その声…?まさか入江!?よ、余計なお世話じゃ!誰がおどれの助けなんか!」
「あっそ…助けなくてもいいんだ」
「あ、ああこら、待たんかい!」
誰もあんたに助けてなんて言ってないんだから!(えー
と、こんな時にも意地を張ろうとする金ちゃん。しかし入江は、下手すると自分も落ちそうなガケから
やっとの思いで金ちゃんを救出します。まさかこんな形で男の友情を深め合う結果になるとは…
「金ちゃん?ううん、来てないよ…え、ほんと?うん、じゃあね」
「おじさんから?」
「うん、金ちゃんが店にずっと来てないって怒ってる。今日来ないならクビだって」
「あ、あかん!大将ごっつ怒ってはる!ワシすぐ帰らな!」
入江の肩を借りつつ、命からがらペンションまで辿り着いた金ちゃん。しかしその時、雇い主のKOTOKO父から怒りの電話が!
それを知った金ちゃんは、目にも止まらぬスピードでKOTOKO父の店へすっ飛んでいくのでした。あんたは一体なんなんだ!
(は〜あ…せっかくロマン村まで行ったのに、ロマンチックなことなんて何もなかったな)
結局入江とは何もないままロマン村を去ることになったKOTOKO。
裕樹とKOTOKO、入江と金ちゃんのフラグが進行しただけとは、何てハズレイベントだったんだ…(えー
「直樹…ちょっと来なさい、話がある」
そして住み慣れた我が家に帰ってきた一同。しかし、帰宅早々入江パパは神妙な顔で入江に話があるようで…
「今日大学から電話があった…直樹、お前医学部に編入するっていうのは本当なのか」
「ああ、この4月から編入する」
「なに!?ワシは聞いてないぞ!」
「黙っていたのは悪かったよ、ただ俺も俺なりに考えたんだ」
入江パパの剣幕にも一歩も引かない入江!というか親に黙って編入ってのはさすがにまずいですよ!
何しろ医学部の学費は他の学部とワケが違いますからね、
普通の学部が200万〜300万くらいなのに対して、医学部は2000万〜3000万もかかるとか…
さすがにこれを「だって自分で決めたんだもん」だけで通すのは無茶ってもんですよ!
ちゃんと親を説得してお金を出してもらわないと…
「直樹、ワシはお前に後を継いで…!」
「俺は医者になるよ。親父の会社は継がない、もう決めたんだ」
「な、なお…!うぐ!?ぐぐ…!ぐぐぐう…!」
「…お、親父!?親父、どうした!」
あくまでも入江パパの話を拒み続ける入江。するとその時、声を荒げようとした入江パパが
突然胸を押さえて倒れてしまう!ただごとではないその苦しみように、すぐに救急車を呼ぶ入江!
というかこの人たち、毎度のように誰かがバタバタ倒れてますけど大丈夫なんでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン 次回に続く!
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