■とらドラ!第10話
「花火」
「朝ね…」
「ああ…」
「結局寝られなかったわね…」
「ああ…あんなことがありゃな」
亜美の別荘で迎えた2日目の朝。新しい朝が来た希望の朝だと思いきや、竜児と大河の表情はどんよりと曇り切っていました
それもそのはず、昨晩2人のベッドに起きた異変…そこには何者かの大量の髪の毛と、気色の悪い液体が散乱していたのです
まるで本物のお化けが2人を呪っているかのような…こんな状況では、実乃梨を驚かせようなんて気力もすっかりしぼんでしまいました
「はあ…どうしようかしらね…みのりんが恐がりそうなこと…」
「櫛枝が恐がりそうなことってなんだ?」
「おわっ!?は、早いな北村…!」
ところがその時早起きさんな北村がぬっと姿を現してしまう!こんな時くらい寝坊しててください!(えー
話を聞いてしまった北村は、「やはりそういうことか」とあっさり2人の悪だくみを見破ってしまいます
「もしかして昨日櫛枝が騒いでいたのはお前たちの犯行か?」
「う…」
「やっぱりそうなのか…まったくなんでそんなことを、櫛枝が可哀想じゃないか」
いや北村さん…それを言うならお前のわいせつな全裸を見せたことが一番可哀想ですよ!!(えー
どう考えても一番実乃梨に精神的ショックを与えたのはあんただと思うんですが、少しは反省してください!
「プ、プレゼントなの。みのりんは本当は三度の飯よりホラーが好きなの…
驚かされて恐がるのが大好きって言ってたから、夏の思い出を…」
「む…?なるほど!どうりで櫛枝も恐がっている割に目が貪欲に光っていたわけだ!」
「お、おい北村…?」
「よし!俺も仲間に入れてくれ!みんなで協力して、
櫛枝を本格的に驚かせてやろうじゃないか!そうだ亜美も呼んでこよう!」
なんという暴走男北村!「実はみのりんは恐い思いをすると喜ぶドMな性格」という苦しい言い訳を真に受けて、
「やはりそういうことか」と完全にその話を信じ込んでしまったようです
しかし北村がやる気を出せば出すほど不安が溜まっていくから困る:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「おはよー高須君!あれ?何作ってるの?」
「え?ああ…弁当、今日はみんな一日海で遊ぶって言ってたから」
「そのために早起きしてくれたの!?こりゃいかん!シェフ、この櫛枝めもお手伝い致しますぞ!ささっなんなりと!」
「お…おう」
それからみんなの朝食を作りに台所へ向かった竜児。その後さらに昼の弁当の支度にも取りかかると
そこにちょうど起きた実乃梨がやってきます。2人で弁当作りをやることになり、竜児にとっては嬉しい時間を過ごすことに…
「いい手つきしてるなぁ、櫛枝」
「うち共働きだからさ、弟が家にいた頃はお弁当も作ってたし」
「弟いるんだ…」
「バリバリの高校球児だよ明智君!…う、うわぁしみる!?」
「お、おい大丈夫か!?」
「へへへ、どじった」
「…(ぽわーん)」
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怪人二十面相参上!とばかりに玉ねぎでモノクルの真似をする実乃梨。
ところが玉ねぎのエキスが目に入って「いてえよ〜!」と苦しみ出してしまいます
でも竜児はそんなアホの子実乃梨が可愛くてたまりません(えー
実乃梨といるうちにどんどん竜児の頬が赤く染まっていき…
「高須君てほんと料理上手なんだねー、昨日のカレーも最高だったし!」
「そ、そんな大したことしてねえけど…」
「高須君のそういうキチンとしたとこ、とっても素敵だと思います!」
「…(にやにや)」
「こんな高須君、クラスの子は知らないんだよねぇ。ちょっと優越感!」
「…(にやにやにやにや)」
「高須君のお嫁さんになる子は幸せだねぇ!」
「…きゅ、きゅしえだぁぁぁぁっ!!」
「なんだい、たきゃすきゅんっ!!」
櫛枝お前が大好きだぁぁぁぁぁ!!と気持ちが爆発して実乃梨の名前を叫んでしまう竜児!
しかし、あまりに気持ちが入りすぎてきゅしえだとセリフを噛んでしまいます。それを実乃梨に真似されてしまい、
はっと我に返って話を逸らしますが…
「あ、き、昨日のことだけど…」
「…そのことだけどさ、あれ、誰にも内緒ね?あんな話誰にもしたことないんだ、
なんちゅーか…油断した。失言だわ、でも高須君が相手で良かった…聞いてくれてありがと」
お…おお?2人だけの秘密を共有!?なんだか竜児が実乃梨の中で「特別な人」になりつつありますな、
どうやらこの旅行は竜児にとって大正解になりそうな…って、そんな2人の会話を立ち聞きしている人物が!お前か亜美!
今まで亜美はからかい半分で竜児にアプローチしていましたが、純愛路線を突き進む2人を見て何か思うところはあるのか…?
「うおー!今日も日差しがきっついぜー!ほっほー!」
「みのりん、元気…ぐ〜…」
「じゃ、あとは計画通りに」
「あれ、川島は?手伝ってくれるんだよな」
「ああ、亜美の案内で近くの洞窟に仕掛けをすることになった」
「じゃああいつがいなきゃ何も進まねーじゃん、ちょっと呼んでくる。大河、これ頼んだ」
「へ…?ふうううおおっ!!ちょ、ちょっと!」
「ほら、俺が持つよ。女子には重いだろ」
「い…いい!大丈夫だから…」
「ふふ」
そして今日のお遊びタイム午前の部。一足お先に海へ飛び出していく実乃梨でしたが、
亜美はいまだに自分の部屋から出てきてません。「んなろーいつまで待たせんだよ」と仕方なく竜児は亜美の部屋へ向かいます
というかぺたんこ座りの大河が可愛すぎて困る(*´д`)ハァハァ
とんとん
「川島ぁー、いるのか?」
「いるよー」
「みんな先行ったぞ、ったく何して…うお!?」
「見とれてたの。高須君も見る?」
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激エロス!!なんと部屋の中で超きわどいビキニ姿となっていた亜美!
まさかこれは竜児が自分を迎えに来ると読んで、悩殺しようと待ち伏せていたのか?亜美…恐ろしい子!
「ねえねえこれやばくな〜い?どうよこの谷間、ここ外れるんだよ?ほら」
「!!!!!」
胸のリボンをいじくってぶるんぶるんおっぱい揺らしまくり!これには竜児の理性も崩壊寸前です
これだけあからさまに誘惑してくるのはどういうわけなんだ、まさか既成事実を作って竜児をモノにしようと:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「あああああ!つけとけつけとけ!」
「え〜。じゃあつけて?」
「断る!」
「冷たいな〜、そんな態度取るなら協力してあげないからね」
「え?そ、そんなこと言うなよ」
「…ねえ、どうして高須君は実乃梨ちゃんを喜ばせてあげたいの?」
「ど、どうしてって…」
なんだか聞かなくても分かるようなことを改めて竜児に尋ねる亜美。
これは竜児が誰を好きなのか白黒ハッキリさせて、自分に勝ち目がないならとっとと身を引こうと考えてのことでしょうか?
ここはぜひ竜児には「愚問だな。愛以外に人を動かすものなどあるか」と
オリバさん的にビシッと決めてもらいたいところ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「教えてくれないなら協力してあげない、あと5秒ね」
「…」
「ごーお……よーん……さーん……いいの?」
「…」
「に〜〜い……い〜〜〜ち……ゼロ。協力やめ」
「あ…」
えええええええだんまりしたまま終わっちゃうのかよ!
そりゃないよ竜児!亜美も答えを待ってめちゃめちゃゆっくりカウントしてくれたのに!
まさか「この亜美のおっぱいも捨てがたいしな」とかそんなこと考えてたんじゃないでしょうね!(えー
好意的に見るなら「実乃梨を好きな気持ちは軽々しくホイホイ口にしたくない」という硬派な態度とも取れますが…
ともかくこのせいで、亜美は竜児に協力する気をまるっきりなくしてしまいます
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「おいおい、なんでだよ?お前がいないと洞窟の中のことは分からないだろ」
「だってダルイんだもん。地図書いたでしょ?悪いけど祐作一人でがんばって」
「すまん高須、亜美のやつ急に…」
「…いいさ、俺が一緒に行くよ。一人じゃ大変だろ?」
「しかし…俺たち2人が抜けると怪しまれるかもしれない。大丈夫、一人でなんとかするさ!
アイデア賞ものの仕掛けを3つも思いついたんだ!櫛枝は恐怖で半狂乱間違いなし!」
「そ、そうか」
亜美が抜けてしまったことは正直かなりの痛手でしたが、その分はなんとか北村のファイトで穴を埋めてくれそうです
こういう時にこいつのやる気は素直に頼りになりますね、やはり持つべきものは友達か…
「おおーい!櫛枝ー!逢坂ー!」
「なーにー!?」
「俺ー!トイレー!!」
「…???」
って、わざわざ数十メートル先の実乃梨達に「うおおお俺は便所に行くぞオオオオオ!」と謎のアピールをして去っていく北村!
お前はアホかー!!なんでわざわそんなことをする必要があるんだ!「いや私にトイレ宣言されても…」とさすがの実乃梨も目が点です
しかし水が恐くてぷるぷる震える大河のなんと可愛いことよ(*´д`)やっぱヒロイン3人の中じゃ大河がダントツに好きだわ
「おっ、俺がいない間に昼飯かー?」
「もー北村君!君はなんなのさ!?女の子相手におトイレ宣言してぇ!」
サンドイッチをほおばりながら北村の帰りを待っていた竜児達。しかし実乃梨は「お前デリカシーないよ!」と北村に少々ご立腹です
うーむ…食事時に全裸で登場した北村には大喜びしてたのに
食事時にトイレ宣言した北村にはプンプンする実乃梨って一体…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「(ぼそぼそ)準備万端だ」
「(ぼそぼそ)お…おう」
「なになに?なんの相談?」
「おお櫛枝、実はだな」
「ねえみのりちゃん、入江の方にとっても綺麗な洞窟があるんだけど、私のとっておきの場所なんだ。
後でお散歩しに行かない?」
「洞窟とな!?いいねえ行こう行こう!楽しみー!」
「…?」「…?」
あとは実乃梨を洞窟へ誘い出せば…というその時、なぜか協力する気ゼロだった亜美が自らその役を買って出ます
一体どういう風の吹き回しで…?意味が分からず顔を見合わせる竜児&北村。私も亜美が何を考えてるのかサッパリです
「へ〜えここかぁ!あーみんのとっておきの…お…おさん…ぽ…?」
洞窟探検やったるぜー!と張り切ってその場所へやってきた一同でしたが、その洞窟とはモロに死臭漂うヤバげな場所。
「どう見てもこれ心霊スポットじゃねーか」と速攻で実乃梨の足が止まってしまいます
「よしでは入ってみよう!」
「で、でも…なんか出そうじゃない…?」
「お〜未確認生物との遭遇か!」
「いや…生きてるものならいいんだけど…」
「そうだな出来れば生け捕りにしよう!ん〜俄然盛り上がってきたじゃないか!
行くぞ北村探検隊、黄金のフタクビコブラを見つけるのだ!」
「…あいつを味方にしたのは正解だったな」
「あの口車カッコいい…」
こんなとこ入りたくないオーラをビンビンに出しまくる実乃梨でしたが、そんなもの北村にはまったく通用しませんでした
有無を言わさず一方的に押し切って全員洞窟へ突入!中は一切明かりがないせいで真っ暗、
こんな時のために用意しておいた懐中電灯を片手に奥へと進んでいきます
「う〜…暗いよ狭いよ恐いよぉ〜…」
「この先一段低くなるから、気をつけろよ」
ニマアッ
(まずは第一の関門…!)
先頭の北村の後を恐る恐るついて来る実乃梨。しかしその時「おたのしみはこれからだぜ」と北村の眼鏡がギラリと光る!
すかさず用意しておいた『第一のトラップ』を作動させる北村。すると、天井からぶら下がった油揚げが実乃梨めがけて飛んでいき…
べちょっ
「ぶべっ」
「わっ、何?」
「…油揚げ?はあ…そうだった、北村って頭はいいけど…」
「アホなのよね…」
「き…北村君を悪く言うな」
「この先道が一段低くなるぞー」と言っておきながら罠を作る時は全然それを考えてなかった北村
油揚げは段を降りた実乃梨の頭上をスカッて後ろの大河を直撃!
実乃梨はトラップのことを何も気づかず先へ行ってしまいました。北村…いざという時本当に役に立たないな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ん…?ケチャップの臭いがする」
「ちょっと何してんの?」
気を取り直して洞窟の奥へと進んでいく一同。すると、大河はその途中で辺りがケチャップ臭いことに気づきます
なんなんだろうと周辺を懐中電灯で照らしてみると、壁にはケチャップで書いた血文字がべったりと!
しかし発見したのは先頭から3番目の大河なので、2番目を歩く実乃梨は何も気づかず先へ行ってしまいました。
というかこれって先頭の北村が「あ、あれはなんだー!?」とか言って実乃梨に見せるべきじゃないんですか!?
それをしなかったってことは北村自身この罠忘れてたのかよ!何やってんだ北村ー!!
「もしかしてこれが二つめの…」
「やっぱアホだわ…」
「き、北村君を悪く言うな!」
「はあ…(ぬちょっ)ん…?なんだ?こ、これって…!?」
アホの子すぎる北村に思わず溜め息をつく竜児。なんの気なしに洞窟の壁に手をつきますが、
その竜児の手に得体の知れない感触が!目を凝らして見てみると、
それは昨夜ベッドをグチャグチャにしていた髪の毛とドロドロの液体!ま、まさか本当にここは亡霊の…
「おーい、どうしたの…うぉわぁ!?たたたた高須君!?そ、それは!?」
「いや、あの…」
「うわああああ!!女の髪の毛だあああ!傷心旅行でこの洞窟に迷い込んで
非業の死を遂げた失恋女性の呪いだああああ!!」
「み、みのりん落ち着いて!」
「(ぼそぼそ)ナイスアシスト高須、お前も仕込んでいたんだな?」
「い、いや、あの…」
「ほーら櫛枝!気をしっかり持て!」
「…」
「やっぱり北村君は有能ね、みのりんすっごく恐がってたよ」
「…北村じゃない。やらせじゃない」
「え…?じゃ、じゃあ…」
「昨夜と同じ…マジだ…!」
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本物の亡霊の仕業と聞いて、ガクガクブルブルしながら実乃梨に飛びつく大河。
もはや実乃梨を脅かすどころじゃありません、むしろ亡霊に怯える同じ立場の仲間です
「よーし先に進むぞ!北村探検隊レッツゴー!」
「は〜あくっだらない…私、近道で先帰るね」
「お、おい川島!?北村!?」
しかし、亡霊のことに気づいているのは大河と竜児のみ。北村のしょうもない罠に呆れた亜美は先に帰ってしまいます
亜美に気づかず先にずんずん進んでしまう北村たち。一人取り残された竜児が取った行動とは…
「っ……川島ぁっ!!」
置いてっちゃヤダー!と亜美の後を追走!えええええ実乃梨達の方に行かないのか!
亜美なんて別に放っておいていいじゃない:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン それとも一人にするのは危ないと無意識に判断してのことなのか…
「待てってば川島!お前ほんとに道分かってんのか!?」
「当たり前でしょ。恐い?私と離れ離れになると不安?寂しい?」
「お、おい…」
「私と離れたくないって思ってる?私が必要?」
「そ、そういう場合じゃないだろ!?」
「早く実乃梨ちゃんのところに帰りたい?」
「だから!」
「高須君にあの子は合わないと思うよ。だって高須君は月だもん」
「…なんだそりゃ?」
「実乃梨ちゃんは太陽、そばにいたら焼き尽くされて消えるだけだと思うな」
「…」
すいません今正直色恋沙汰がどうこう言ってる場合じゃないんですけど!(えー
急に「さあ私が必要だって言いなさい」的なことをバンバン言い出す亜美。どうやら竜児のことをマジで好きになりつつあるみたいですな…
実乃梨と竜児は相性悪いから諦めろとまで言い出します。付き合う前からそんなの気にしてもしょうがないと思うけどなぁ
竜児と実乃梨は月と太陽だそうですが、それどころか月とスッポンなのに結ばれた入江とKOTOKOなんて人達もいる:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「高須君は実乃梨ちゃんのことぶったりできないでしょ?
憧れだけじゃ対等になれない、対等になれるのは…私みたいな」
「きゃああああああああ!!」
「櫛枝の声だ!!」
「私なら高須君と相性最高よ」と言おうとしたその時、洞窟の奥から実乃梨の尋常でない悲鳴が!
実乃梨の危機を察してすぐにその場を駆け出す竜児!亜美の告白は哀れにもスルーされてしまいました
だから今は色恋沙汰やってる場合じゃないって言ったのに:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
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「北村!櫛枝は!?」
「何があったの!?」
「それが…櫛枝が何かに…!」
「な、何かってなんだよ…?」
「分からん…だが何かがいる…!」
ふしゅるる…ふしゅるる…
「な…なにこの音…!?声…!?」
「櫛枝!今行くぞ!」
「お、おい北村!?」
「ぐああああああーーっ!!」
まるで神隠しに遭ったかのように忽然と消えてしまった実乃梨、そして後に追った北村までも同じように消えてしまう!
さらに辺りに響くふしゅるふしゅるという不気味な声、竜児達はもはや完全にパニックに陥ってしまいます
「おいっ!?北村ぁぁぁぁぁっ!!」
「北村君!?北村君!北村君ーーーっ!!」
ふしゅる…ふしゅるる…
「な、なによ…!?なんなのよこれぇぇっ!!」
ブッチィィ!!
「…なんでもいいわよ…こうなったら…!やったるううううううっ!!」
「た、大河!?」
「ううううおおおおおおおお!!」
北村はいいヤツだった…本当にいいヤツだった…一番の仲間…
こ…こなごなにしやがって…!!(えー
今まで恐怖と不安に震えていた大河も、北村を消された怒りが全てを凌駕して暴走開始!
脇目も振らず北村達が消えた通路に突撃してしまう!これでは大河も同じ結果に…って
バッシャーン!!
「ぷおっ!?お、溺れる!溺れぶぶぶ!」
「北村君、事故発生!大河を救出せよ!」
「了解!大丈夫か逢坂!」
「き…北村君…?」
ところがそこには、まったくもって平然としている北村達の姿が!あれー!?
そして大河が溺れそうになっていたのは、単にすっ転んで水溜まりに顔を突っ込んでいただけでした
数センチくらいしかない水溜まりですら溺れるとは…大河は常にビート板と一緒じゃないと生活できないな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「遅かったねえ明智君」
「く、櫛枝!?」
「そう…我こそは櫛枝実乃梨、通称みのりん。
犯人は私だぁぁぁぁぁ!!で、共犯はこいつだー!!」
「高須の部屋の髪の毛と…」
「大河の部屋の散らかった服…その他もろもろは私達の仕業だったのだぁぁぁぁぁぁ!!」
「すんませんでしたぁぁぁぁ!!」
なんだそりゃー!!亡霊の話は全部こいつらの嘘っぱちですか!しかも北村が最初から実乃梨の手下として動いていたとは…
ひたすら( ゜д゜)ポカーンとしか言いようがありません。今までのことが全部演技とかこいつら何者なんだ…(えー
「いやぁ君たち2人の驚かせ方が甘々だったからさ、教えてあげたくなったのよ」
「てことは…バレてたのか…?」
「あんだけ2人でこそこそしてればね。だから北村君を仲間に引き入れて、
逆にこっちから仕掛けたってわけ。でも楽しかったよ、ありがとね」
「お、怒らないのか?」
「怒んないよん。だって私ホラー大好きだもん」
「ええ!?」
「いわゆる饅頭恐いメソッドですわ、お化けが恐いオカルトが恐いとか言ってると
必ず誰かが驚かせてくれるのね。私はそれを美味しくいただくってわけ」
「…はあ…」
ええええええええ今回の冒頭どころか、実乃梨のホラー嫌いについては何もかもが演技だったのか…
てっきり前回の実乃梨は素で恐がってて、「よくもやってくれたなコノヤロー」という仕返しに今回だけ演技してたのかと思いましたが、
最初から全てが計算づくで恐がりの振りをしていたとか…正直これじゃ普段の実乃梨まで信じられなくなりそう:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ともかく亡霊騒ぎはこれにて一件落着。そしてこの旅行を締めくくる花火タイムで、竜児たちは別荘の最後の夜を過ごします
花火に興味がないのか亜美はとっとと部屋に引っ込んでしまい、自然と竜児&実乃梨、北村&大河ペアに分かれて話をすることに…
「あのさ…あ、ありがとな。完全に騙されたし、マジで恐かったけど…」
「…?」
「お前といると楽しい、どんな時も…」
ぐっは!!なんだか聞いてるこっちが恥ずかしいセリフ来たー!!(えー
ここまで言ったらもう告白しちゃった方がいいような気もしますが、実乃梨本人から「今は恋愛には興味ない」って言われてるからなぁ
もどかしいもんですね
「あはは…それってこっちのセリフ。私も本当に楽しかった…カレーも美味しかったし、
私の変な話も笑わないで聞いてくれた、高須君はちゃんと分かってくれた…恐がらせて本当にごめんね、
高須君に幽霊見せてあげたくて悪ノリしちゃった」
「俺に…?」
「うん、幽霊見たいって言ってたから」
「えっ、ああ…」
いやそういう意味で言ったんじゃないだろ!!
あれって恋愛についての例え話だろ!「高須君は私の話をちゃんと分かってくれた」と言ってますが
実乃梨は竜児の話をちゃんと分かってないんかい!あんな幽霊がどうのこうのとか回りくどい話するから…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「高須君はさ、なんで私を恐がらせようと思ったの?」
「えっ、そ、それは…お前がホラーが苦手だって、大河が教えてくれたから…」
「からかってやろうって?違うね、高須君は人が嫌がることは絶対にしない。
人を喜ばせることをいつも考えてる人だもんね」
「…」
「その高須君がどうしてこんなことをしたんだろう。私はそれが知りたいと思ってる、本当に不思議に思ってるの」
さあ実乃梨からまた答えにくい質問が飛んできてしまいました。慌てて言った言い訳もあっさり実乃梨に嘘だと見抜かれてしまいます
ここはやっぱりだってお前のこと好きなんだもん!と本当のことを言うしかないのか…
「…見せたかったんだ、幽霊を。幽霊はいるって信じさせたかったんだ、
見えないからって諦めるのはまだ早い…そう思ったから」
え…ええ!?いや何を言ってるんですか竜児!「幽霊が見えない」って実乃梨の話を聞いたのは昨日の夜で、
それ聞く前から実乃梨のことはおどかしまくってたじゃないですか!
むしろ幽霊の話を聞いてから実乃梨にやったトラップって、全部北村の仕掛けた奴だけだよな…
あれは全部気づいてもらえなかったから幽霊の話聞く前にしかおどかしてないよ!
もう言ってることメチャメチャだよ竜児!幽霊の例え話はほんとややこしくなるだけだったなぁ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
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「そっか…高須君、次はUFOを探そっか。人工衛星じゃない本物!」
「え?」
「UFOの次は…そうだなぁ、ツチノコがいい!そうやって見たいものを見つけて行ったら、
私の世界を変えて行ったら、そしたら…」
そしてまた突拍子もない話を始める実乃梨。要するに恋愛を知らない自分の世界を変えて行きたいということかな?
そのためには、今まで自分が「実在しないと思ってたもの」を色々この目で見て行きたいと…
でも本物のUFOとかツチノコとか、とてもじゃないけど見つけられそうにないんですけど
これじゃ実乃梨が恋愛できる日なんて一生やって来そうにない:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「…櫛枝!」
その時、何かに気づいて海の向こうに目をやる竜児。すると、どこか遠くで打ち上げられた花火がドンドンと夜空に輝いていました
おお、UFOだとか現実離れしたものじゃないけど、これはこれでいい夏の思い出に…
「…爆発した?UFOが…夢みたい!ほんとに見ちゃった!見ちゃったよぉぉ!
銀河戦争勃発だぁぁ!!あははっ、地球は私達が守るんだー!」
は…はいいいいいいいい!?(゜д゜;)
い…一体なんでそうなるんだ!?花火がUFOって…たった今ただの人工衛星じゃ嫌、本物のUFOがいいって言ってたばかりなのに
ただの花火を見て「わーいやった本物のUFOだ」と大騒ぎするとは…一体どういう理屈なんですかそれは!
(C)大場つぐみ・小畑健/集英社
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…何が何だか わからない…(えー |
前回もそうでしたが実乃梨の話はあまりにも意味不明すぎる…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
正直言ってついていけないなぁ、やっぱとらドラのヒロインは大河が最強だわ
そしてラストシーン。その大河が少々意外なことになってきました
旅行から自分達の町へ戻ってきて、竜児と2人で自宅に戻ろうとした大河。しかし竜児の背中を見るその表情は…
何この恋する乙女の顔
なぜ竜児に向けてこんな表情を!?まさか実乃梨と竜児が仲良くなるのを見ているうちに、
竜児を好きな気持ちが目覚めてせつなさ炸裂してしまったとか…(えー
この間なんか「竜児は私のだ」って言ってたくらいだしなあ。でもそうなると大河、実乃梨、亜美みんな竜児を好きってことになって
ただのハーレムアニメになりそうで嫌だな…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
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