■遊戯王デュエルモンスターズ216話、217話
とうとう復活してしまったバクラの切り札・大邪神ゾーク。
まさしく神のごときその圧倒的な戦闘力により、ファラオに仕える6神官たちは次々と命を落としてしまいます
6神官も残るは社長の前世・セトと、双六じいちゃんの前世・シモンだけという事態に…
しかし、シモンにはまだゾークに対抗できる最後の手段が残されていました
「石版に封印されし聖5体を解き放ち、守護の力を与えよ!
出でよ我が古の精霊…エクゾディア!」
究極無敵のモンスターキター!!5体揃えばどんな敵だろうと粉砕してのける最強の守護神!
いくらゾークと言えどエクゾディアが相手ではひとたまりもあるまい!
そういえば現代でもエクゾディアのカードを元々持っていたのは双六じいちゃんでしたっけね
「ぬっ…ぐおおおお!」
さすがはエクゾディア、いきなり猛烈なパワーでゾークの片腕を強引に引きちぎる!
しかし不死身の体を持つゾークは、そんな深手をも簡単に再生してしまいます
今度はゾークも負けじとエクゾディアの片腕を粉砕!しかしエクゾディアも無敵の力を持つモンスター、
同じくやられた腕を再生してゾークと激しい戦いを繰り広げる!
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…ぐぅ!」
「クククク、不死身だと?我が力は無限の闇からやって来る…
だが人間の魂には限りがあるのだ!真の不死身には成り得ぬ!」
しかし戦いが長引くにつれ、エクゾディアの召喚で魂をすり減らしているシモンに限界が!
要するにベジータVS18号みたいな状況です(えー エクゾディアとゾークの強さは互角でも
シモンの魂を力にしているエクゾディアと、無限の闇から力を得ているゾークでは、戦える時間に圧倒的な差が…
「く…!エクゾディアよ…闇の大邪神を魂の業火で焼き払え!エクゾードフレイム!!」
ズバゴオオオオオ!!
「ぐおおおっ…!この程度の炎で闇は照らせぬ…!我は無敵!ダークフェノメノン!」
残りの力全てを賭けたエクゾードフレイム!しかしそれでもゾークを倒すことはできず、
逆にゾークの強烈な反撃を受けてしまうエクゾディア!闇の刃で無惨にもまっぷたつに両断されてしまい、
魂に同じ負担を受けたシモンもこの世を去ってしまうことに…
「シ、シモン様…!」
「お前たち人間に我を倒すことなど不可能!
我こそは闇、人間など所詮闇の前では無力なのだ!」
「違う…!この身に宿る魂こそ命の光!闇などに屈しない、魂の灯す光だ!
ゾーク、これ以上お前の好きにさせはしない!今神の力によりて…邪神を倒す!!」
しかしシモンが戦っている間に、奪われていた千年パズルを取り戻したファラオ!
その力で再び神の召喚が可能になった今、魂の力を限界まで振り絞りゾークに戦いを挑む!
「出でよ三幻神!オベリスクの巨神兵!!
オシリスの天空竜!!ラーの翼神竜!!」
夢の三幻神同時召喚!一体だけでも激しく魂を消耗する神召喚を三体同時に!まさにファラオの全てを賭けた戦いです
さすが神三体が相手とあってはゾークもまるで太刀打ちできず!
一方的にフルボッコにしまくり、一気にゾークに痛手を与えたファラオでしたが…
(C)細井雄二/講談社
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ち…力を貸せ…て…天龍…(えー |
「闇を…我が手に…!」
「な、なんなの…!?」
「ゾークが…日食を起こしているのか!?」
しかし、深手を負ったゾークは日食を起こして辺りを闇一色と変えてしまう!
闇の中のゾークはまさしく水を得た魚。みるみる闇を力に変えたゾークは、三幻神すら上回るパワーを手に入れてしまい…
(C)細井雄二/講談社
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くははどうだーっ!
この刃で斬れぬものはなにもなーい!!(えー
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「闇よ三幻神を切り裂け!
ダークスラッシャー!!」 |
エクゾディアを葬った闇の刃を無数に発射!その威力には三幻神も耐え切れずに全滅してしまう!
しかし闇の刃を数発叩き落としたラーとは違って、あっと言う間に瞬殺されてるドジリスはもう流石としか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「何をしても無駄だ、お前ではオレに勝つことはできない」
(バクラ君のペースに乗っちゃダメだ…冷静に状況を見極めて待つ、
きっとチャンスは来る!もう一人のボクならきっとそう言う!)
「オレ様のターン、ドロー!」
そんなファラオとゾークの戦いが行われていた時、遠く離れた遺跡ではもう一つの戦いが行われていました
それは遊戯とバクラ(分身)のデュエル。闇遊戯の本当の名前を求めてこの遺跡にやってきた遊戯は、
その最深部でバクラの分身に行く手を塞がれていたのです。
デュエルを開始した2人は、これまでお互い一歩も引かない戦いを見せていましたが…
「リバースカードオープン!”呪いのネクロツインズ”!」
「な、なんだぁ!?あの不気味な人形は…」
「互いのプレイヤーは赤い箱と黒い箱、どちらかを選ぶ…どちらかが呪いの箱だ。
さあ遊戯どっちを選ぶ!」
その時デュエルの流れを変えるバクラのキーカード発動!なにやら赤と黒の箱を持っている2体のキモイ人形が現れ、
遊戯はそのどちらかの箱を選ばされてしまいます
片方はラッキーな箱で片方はペナルティの箱…どっちの結果が待っているのか息を呑みながら、遊戯が選んだのは…
せっかくだから俺はこの赤の箱を選ぶぜ!!(えー
「ククク…よかったなぁ遊戯。互いの墓地にカードが置かれるたび、
お前は200ポイントのライフを得ることができるぜ」
遊戯が選んだのは幸運にも当たりの箱!ざまーみろバクラは自分のカードでわざわざペナルティを…って、
外れの箱を押しつけられたバクラはなぜか余裕綽々です
「バクラ君…黒い箱の効果は?」
「クククク…呪いをありがとよぉ…呪いの箱を開けたプレイヤーの墓地は消滅する!」
「い、一体どういうこと…!?」
「おやおやぁ?墓地がなくなったせいで死んだモンスターが浮遊霊として出現したか。
だが安心しな、浮遊霊はフィールドに存在するが
攻撃・守備・効果を発動することはできない。貴様に危害を加えることもない」
ぼ、墓地がなくなる…?(゜д゜;)言ってることがよく分かりませんが、今までバクラの墓地にあったカードは
ぼわんぼわんとフィールドの周囲に浮遊霊となって出現してしまいます。
これってつまり、死者蘇生をはじめとした墓地がらみのカードが使えなくなっちゃったってことなんでしょうか?
バクラのオカルトデッキは、そういう墓地の利用をメインに戦うカード構成のはず…バクラには相当な痛手のはずでは…?
しかし、にも関わらず不気味な笑みを浮かべたままのバクラ。この状況から展開できる何かがあるようです
「遊戯ぃ…死の儀式の準備はできたぜ!オレ様は手札から、
永続魔法”死札相殺”を発動するぜ!」
そしてついにベールを脱ぐバクラの悪夢のコンボ!バクラの発動したこのカード、
”互いのプレイヤーは自分ターン終了時、フィールド上に存在するモンスターの数だけデッキのカードを墓地へ送る”という
毎ターン互いにカードを捨てまくるカードなのですが…
「フィールド上のモンスターの数だけ墓地に…?そ、それじゃ…!」
「場のモンスターの数」と聞いた途端に青ざめる遊戯!そう、今は浮遊霊が存在しているせいで
場には普通よりはるかに多いモンスターが存在している状態!そんな数だけカードを捨てさせられては、
あっと言う間にデッキ切れを起こしてしまうことに…
「でもバクラ君だって…同じリスクを背負うはず!」
「ハハハハハハハ!残念だがよぉ遊戯!
オレ様にはカードを捨てようにも、捨てる墓地がねえのよ!
つまりこの効果は遊戯!てめえだけに発動されるってことさ!」
バクラはふしぎなおどりをおどった!(えー
カードテキストを最大限利用した恐怖の戦略!確かに「デッキのカードを墓地へ送る」というこの効果は、
墓地のないバクラには何の意味もありません
ネクロツインズ(外れの箱)の効果も、死札相殺の効果も、片方だけなら単なるデメリットでしかないもの…
それが組み合わさった途端にこれほど凶悪な効果を発揮するとは…
「こ、このコンボ…かなりやばいぜ…!」
「クククク…まだまだモンスターは増えるぜ?
オレはネクロマネキンを守備表示で召喚!さらに永続トラップ”ネクリサイクル”を発動!
場にネクロマネキンが存在する時、1ターンに一度ネクロマネキンを特殊召喚できる!
さ〜あ遊戯、場には一体いくつモンスターが揃ったかな?ハハハハハハハッ!!」
ますますモンスターを増やして遊戯のデッキ破壊を進めるバクラ!
これで場に存在するモンスターは10体…すでにデッキ40枚のうち半分近くを消費している遊戯には、
恐らくこの先たったの2ターンか3ターンしか残されていないでしょう
その短い時間で、守備モンスターを増やしまくっているバクラをどう仕留めればいいのか…
「く…ボクのターン、ドロー!この瞬間サイレントソードマンは
レベル5からレベル6となる!(攻撃力3500→4000)」
「だがネクリサイクルのトラップ効果は続くぜぇ?よってネクロマネキンをもう一体召喚!
これで場のモンスターは合計11体となったぜ!」
「ちくしょう…!ネクリサイクルがある限り、毎ターンモンスターが召喚されちまう!」
「そして”狭き回廊”の永続効果で、遊戯は1ターンに2体までしか攻撃が許されない…!」
「モンスターを破壊してもフィールドを離れることはない、浮遊霊となるだけだ。
さあ…どうする遊戯ぃ?」
「それでもボクは…!サイレントソードマンでネクロソルジャーを、
サイレントマジシャンでネクロマネキンを攻撃する!」
「ふえ〜♪むごいことするねぇ、無駄な殺戮を!」
ポコポコと数を増していくバクラの守備モンスターに対して、遊戯が攻撃できるのはたったの2体だけ!
これではまるでバクラに攻撃が届きません。まさに絶体絶命、それでも守備モンスターを攻撃する遊戯でしたが…
「さあ儀式だぜ遊戯、場のモンスターと同じ数だけカードをデッキから墓地へ捨てな!」
「くう…っ!」
「ククククッ…!これでてめえのデッキにカードは17枚…けど良かったじゃねえか?
てめえの選んだネクロツインズの赤い箱の効果によって、
墓地へ送ったカード一枚につき200ポイントのライフアップができるんだからなぁ!」
「…ターンエンド…!」
「オレ様のターン!ドローだ!ネクロウォールを守備表示で召喚…!
ネクロウォールの特殊効果は、場のアンデッド族モンスターと同じ数だけ、
ネクロウォールトークンを特殊召喚することができる!」
「そ、そんな…!」
「オレ様の場にアンデッド族モンスターは2体!
したがってもう2体ネクロウォールトークンを呼べるってことだ…!
これでモンスターは14体!ターンを終了するぜ!」
このうえさらに守備モンスターを増やしまくるバクラ!
当たりの箱のおかげて捨てたカードの分だけライフを回復する遊戯でしたが、
いくらライフがあろうがデッキ破壊の前ではなんの意味もありません
そろそろ何か手を打たなければ、デッキ切れによる敗北が待っているのみです
「ボクのターン、ドロー!ボクはサイレントソードマンレベル7、
サイレントマジシャンレベル2でネクロウォールトークン2体を攻撃!」
「よし!トークンなら墓地へ行くことなくその場で消滅する!
浮遊霊としてフィールドに残ることもねーしな!」
なるほど、トークンを狙えばモンスターの合計を減らすことができるのか…
ネクロウォールを2体片付けた遊戯でしたが、バクラの壁モンスターはまだ残り3体、そして場のモンスターは合計12体…
まだまだ焼け石に水の状態です。そこで遊戯は続けてマジックカードを発動する!
「さらにボクは、手札からマジックカード”彼方からの詠唱”を発動!
ゲームから除外されているマジックカード一枚を選択し発動する!
ボクが選ぶカードは…”死霊の封印剣”!死霊の封印剣で、
サイレントソードマンレベル7を封印する!」
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そ、そんな!?
ご乱心じゃー!!(えー |
何を思ったか攻撃力4500のサイレントソードマンを封印してしまう遊戯!なぜ切り札を自分から捨てるような真似を!?
「な、なんで俺がぎゃああー!!」と串刺しにされたサイレントソードマンが実に哀れです(えー
「サイレントソードマンを封印!?」
「でもこれで…やっとフィールドからなんとか3体モンスターを減らしたわ」
あ、あぁ、そうかモンスターの合計を減らすためにこんなことをしたのか…
って、それならどうしてマシュマロンやサイレントマジシャンの方を封印しなかったのかという新たな疑問が:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ターンエンドだ…!」
「なら捨てろや遊戯ぃ…!デッキから11枚!
これでてめえのデッキにカードはあと5枚…
ククク、次のてめえのターンでデッキは完全に破壊される!」
「…!」
「オレ様のターン、ドロー!ククク…とっととオレ様のターンを終わらせて、
お前のターンにしてやろうかと思ったが…
ネクロポッド(攻撃力1100)を攻撃表示で召喚!サイレントマジシャンを攻撃だ!」
「バカな、サイレントマジシャン(攻撃力2500)の方が攻撃力は上なのに!」
バキイイイイイン!
「あぁ〜あ!これでオレ様のライフは200になっちまったなぁ」
さっきから自重しないバクラの演技凄すぎ
松本梨香すげえ…バクラの黒すぎる大フィーバーをこれでもかというほど上手く表現してるよ!
やっぱりこの人はサトシみたいな明るい役より、こういう真っ黒な役の方が最高にハマってる:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「なんてなァ?ネクロポッドの特殊効果発動!
このモンスターが破壊された時に発生する、戦闘ダメージ300ポイントにつき、
1枚相手デッキのカードを墓地に送る!」
「…!?」
「4枚だ…遊戯!デッキから4枚墓地へ送れ!」
「よ、4枚だと…!?てことは遊戯のデッキは…残り1枚!?」
「クククク…本当はこれでジ・エンドだったんだがよ、
サイレントソードマンが除外されちまったせいで惜しくも一枚残しちまった…
これでターンエンドだ!」
ネクロポッドの戦闘でバクラが受けたダメージは1400、よってさらにデッキを4枚削られ遊戯のデッキはたったの1枚に!
さっきの死霊の封印剣のおかげでなんとかデッキ0枚は防げたものの、
あまりにも絶望的すぎる状況に遊戯の心は折れそうになってしまいます
「遊戯、てめえ弱えーなあ。王様がいねえと何も出来ねえのか?」
(…もう一人のボク…ボクはいつだって君と一緒に戦ってきたつもりだった、
だけど本当は君を追いかけていただけだったのか…?)
もはやこれまでか…と遊戯が敗北を悟ったその時、遠く離れた地で大邪神ゾークを相手に苦しむファラオの様子が伝わってきます
(もう一人のボク…!?ダメだ…ボクが諦めちゃ!ボクは約束したんだ、
君の本当の名前を必ず見つけるって、君を助けるって!だから…!)
「ボクは諦めない…!ドロー!最後のこのカードに全てを託す!」
「このドローに全てを賭ける!」=逆転のカードを引いてくるフラグキター!(えー
闇遊戯のために戦うと誓った闘志を揺り起こし、最後の希望となるカードを引く遊戯!この追い詰められた状況を打破するそのカードとは…
「場のマシュマロンとサイレントマジシャンを生贄に捧げ!破壊竜ガンドラを召喚!
バクラ君…ボクのデッキには、君のアンデッドロックデッキを破るカードが
一枚だけ眠っていたんだ!」
「オレ様のアンデッドロックを…破るだと!?」
「破壊竜ガンドラの特殊魔法攻撃!”デストロイ・ギガレイズ”!」
全身から眩い光を放ち奇跡の反撃を起こすガンドラ!そしてバクラのモンスターは次々と消滅していき…次回に続く!
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