■遊戯王デュエルモンスターズ第222話
「三幻神を倒せ!」
「こ、これが…もう一人のボクの本気…!」
「オレはマジックカード”強欲な壷”を発動!デッキからカードを2枚手札に加えて
ターンを終了するぜ!(ドジリスの攻撃力2000→3000)」
「す、凄いぜ…兄サマ…!」
「なんということじゃ、まさかこんな光景を生きているうちに拝めるとは…!」
「攻撃力が下がったとはいえ、それでもオベリスクの攻撃力は2500!」
「オシリスには、召喚した相手モンスターに
2000のダメージを与える召雷弾の特殊能力…!」
「ラーだって特殊能力を使って、場のモンスターの攻撃力とライフを
攻撃力に変換すれば、その攻撃力は14999まで上がる!」
弱体化したとはいえいまだに最上級モンスターの攻撃力を持つオベリスク、
相手の召喚に対して超強力な妨害能力を持つオシリス、
場のモンスター吸収とプレイヤーのライフ吸収でケタ違いの攻撃力を発揮できるラー…
おまけに3体ともマジック・トラップ・特殊効果が効かない神のカード。遊戯はもはや完全に追いつめられてしまいました
「一人のデュエリストの場に3体の神…このスーパーヘビーデッキを回転させ、
召喚させるアテムのデュエルタクティクス…!
まさにデュエル史上に残る闘いに間違いはない!」
恐ろしいのはこの激重モンスター3体をあっさり降臨させてしまった王様の超スーパードロー。
神の他にも上級モンスターてんこ盛りで、信じられないほど召喚コスト重すぎのデッキを使っているというのに
よくこれほどスムーズに神の召喚を…
「しかしこのデュエルの勝負はすでに決した(すたすたすたすた)」
って、お、おいこらー!社長帰ろうとすんなー!!
「はいこのデュエル終了」と勝手に決めつけてスタスタ神殿を去ろうとする社長。それはいくらなんでも遊戯が可哀想ですよ!
「待てよ海馬!そんなことまだ分からねえだろ!」
「勝負はまだ終わってないわ!」
「ふぅん、神一体も操れぬ貴様らに何が分かる?ならば聞こう凡骨!
貴様に場に出揃った3体の神を、打ち負かす方法が分かるか!」
「う、そ、それは…」
「分かるまい!何故ならそんな方法はないからだ!」
「いや、きっと何か打つ手はあるはずだぜ!
なあマリク、お前ならラーの弱点を知ってるだろ!」
「…ラー1体ならまだしも、3体の神が揃った今となっては…」
「これも運命の導きかもしれません、三千年の間にファラオの剣は
収めどころがないほどに大きくなっていた…
それを受け止める者がいない以上、闘いの儀は成立しません」
「アテム、これで貴様の魂も冥界に帰らないことが決定した」
どんだけ言いたい放題なんだよあんたら! 遊戯マジ涙目すぎる
「どうやら冥界へは帰れそうもないな」とかいう言い方ならまだ分かりますけど、
「帰らないことが決定した」なんて勝手に決めないでくださいよ社長!
「行くぞモクバ」
「に、兄サマ…」
(果たしてオレに3体の神を倒すことができるか…)
すでに自分が王様とデュエルすることしか考えてない社長。
もう遊戯のデュエルのことなんて頭から吹っ飛んでますよ!なんてやりたい放題の社長…少しは自重してください!
「待って海馬くん、君には最後まで見ていって欲しいんだ!」
「遊戯!オレのロードに貴様の敗北を眺めている暇などない!」
「ボクはこのデュエルに必ず勝つ!ボクはそのために今この場に立っている!」
海馬くんゆっくりしていってね!(えー
この場の誰一人三幻神の攻略法が思い浮かばない中で、たった一人その策を見い出していた遊戯!
自分にさえ想像のつかない事をこの遊戯が…と、さすがの社長も動揺を隠せません
「バカな…!遊戯、貴様は本気で言っているのか!今この場で3体の神を倒すと!」
「うん…!」
「なっ…ふぅん、いいだろう遊戯、貴様がそこまで言うのなら…
貴様のデュエル見届けてやる!」
あっさりこの場に残る事を決めてしまいました。社長あんたって人はー!
あんだけ好き放題言っておきながら!なんて調子のいい人なんだろう…
そして中断していたデュエルもいよいよ遊戯のターンから再開です
「行くよ!もう一人のボク!」
(これは君を冥界に帰すという強い意志で作り上げた、ボクの最高のデッキだ…!
このデッキには君から学んだことが詰まっている!
どんな時でも決して闘うことを諦めない!
どんな時でも自分のデッキとモンスター達を信じる、デュエリストの勇気と誇り!)
「来い相棒!お前のターンだぜ!」
「ボクのターン!ドロー!ボクのターンを迎えたことで、
サイレントソードマンのレベルがアップ!(攻撃力2500→3000)
ボクは手札のマグネットウォーリアα・β・γを生贄に!
磁石の戦士マグネットバルキリオンを攻撃表示で特殊召喚!(攻撃力3500)」
「相棒の場に新たなモンスターが召喚されたことで、
オシリスの特殊能力を発動するぜ!行けオシリス!召雷弾!」
非常に高い攻撃力を持つユニオンモンスター・マグネットバルキリオンを召喚した遊戯!
しかし、その召喚に対してすかさずドジリスの特殊能力が発動してしまいます
召喚されたモンスターの攻撃力を2000も削るドジリスの特殊能力・召雷弾…
ドジリスが場に陣取っている限り、攻撃力2000以下のモンスターは場に残ることもできず粉砕され、
ブルーアイズのような攻撃力3000の強力モンスターを召喚しても、
たちまち攻撃力1000の雑魚に変えられてしまうという…実に恐るべき特殊能力です
「ボクは速攻魔法を手札から発動する!”ミラージュマジック”!」
「う…!?」
「ミラージュマジックは、味方モンスターが攻撃を受けた時発動できるカード!
その効果を無効にし、攻撃力分のライフを回復する!(LP1400→3400)」
「遊戯が召雷弾を防いだ!?」
「オシリスの特殊能力を利用し、自分のライフを回復するとは…
だが神の前では、その程度のライフはないも同然…!」
しかし、すかさず魔法カードを発動して召雷弾を防いだ遊戯!おまけに自分のライフまで回復してしまいます
神に魔法カードは効かないはずですが、今のミラージュマジックはマグネットバルキリオンを対象にしたから効いたのか…
なんだかんだ言って結構神に使えるカード多いな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ともかくこれでマグネットバルキリオンの攻撃力を下げられずに済みました、さすがに攻撃力5000のラーには届きませんが
3000のドジリスと2500のオベリスクならこれでなんとか…って
「ボクは場に2枚の伏せカードをセット!ターンエンドだ!」
「あれ…?遊戯くんは攻撃しないの?」
「したくても出来ねえんだよ…」
「うかつな神への攻撃は、自滅を招くだけさ」
あ、あれー!?(゜д゜;)せっかく攻撃力を保っておいたのに何もしないんですか!?
攻撃したくてもできないってどういうことなんだろう…ドジリスやオベリスクを狙っても、
ラーにそれを生贄にされたら返り討ちにされるってことでしょうか?
「んなことより気になるのは、遊戯の場のモンスターは
すべて攻撃表示のままだぜ…!あれじゃ3体の神の攻撃は受けきれねえ!」
(誘っているのか相棒…?)
「オレのターン、ドロー!この瞬間オレの手札は4枚!
よってオシリスの攻撃力が4000にアップ!
行くぜ相棒!オシリスの天空竜、サイレントソードマンに攻撃!」
「トラップカード発動!」
「相棒!神にトラップは通用しない!」
「ぐうっ…!(LP3400→2400)」
「ラーの翼神竜、マグネットバルキリオンに攻撃!」
「マグネットバルキリオン…!(LP2400→900)」
「相棒…これがオレの最後の攻撃だ!
オベリスクの巨神兵の攻撃!ゴッドハンドクラッシャー!」
そして次のターン、王様怒涛の攻撃で遊戯は一気にズタボロに!ドジリスの攻撃に合わせて何かのトラップを発動していましたが、
「無駄無駄無駄ァー!!」と効果を無視されボカスカやられる一方!そしてトドメのオベリスクの攻撃が放たれますが…
パシュウウウウン
「なに!?なぜマグネットバルキリオンとサイレントソードマンが…!
まさかさっきのトラップは!」
「そう、ボクはこのカードを発動したんだ!」
「”ミラージュルーラー”…?」
「ミラージュルーラーは、相手バトルフェイズ中に
自分のモンスターが全て破壊された時に効果が発動するカード!
このターンのバトルフェイズで破壊された自分のモンスターとライフを、
バトルフェイズ前の状態に戻し、その後ライフを1000払う!」
「やるな…相棒!」
「ふぅん…なるほど、今度はトラップを自分の場にかけたか」
しかしオベリスクの攻撃の瞬間、遊戯のモンスター達が復活しダメージを受けたライフまで元通りに!
このミラージュルーラーというカード、自分のモンスターが全滅した時にそれをリセットする効果のようです。(ライフは1000払うけど)
オベリスクの攻撃力を上回るサイレントソードマン達が復活してしまい、王様も急遽オベリスクの攻撃をストップさせることに…
ってちょっと待ってください、「モンスターが全滅したら発動」ってことは、片方のモンスターだけ倒した時は当然発動しないわけで…
つまり、ラーの攻撃力を14999まで上げて片方のモンスターだけ攻撃すれば遊戯はもう負けてた:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
王様が「トラップは効かないぜー!」なんて調子乗らないでちゃんとトラップの効果じっくり読んでたら
こんなことにはならなかったのに!(えー
(なんとか神の攻撃をかわすことはできた…
でも次に神の攻撃を受けたらボクに勝ち目はない…!)
(どうする遊戯、オレにも見つけられぬ神の弱点…
神を倒すと言うのならそれを見つけてみろ!
オレの想像を超えたデュエルをしてみろ遊戯!)
(…あれはターンジャンプ前から伏せられているカード…
けどもう一人のボクは、一度も発動する気配を見せてはいない…
考えられる可能性はただ一つ、ボクがターンジャンプ以降
一度も攻撃を仕掛けていないからだ…!ボクの読みが間違っていなければ、
あのカードは”聖なるバリアミラーフォース”…!
万に一つの可能性かもしれないけど、
ボクのデッキには神を倒すコンボが一つだけある!
ボクの手札はゼロ…次のドローに全てが懸かっている!)
なんとか王様の攻撃をしのいだものの、さっきと状況は何も良くなっていないまま…
あの手この手で神とのバトルを避け続けるのもそろそろ限界です。そんな中、逆転に向けて遊戯が最も重要と考えていた要素…
それは王様の場に伏せられたままのリバースカード。おそらくミラーフォースが伏せられていると読んだ遊戯は、
それこそが神を倒すカギとなると考えているようですが…
「ボクのターン!ドロー!行くよ…!もう一人のボク!
マグネットバルキリオンの特殊効果発動!
マグネットバルキリオンを生贄に捧げることで、
墓地のマグネットウォーリアα・β・γを特殊召喚する!」
「…血迷ったか遊戯!?強力モンスターを分解し、
弱小モンスターを新たに召喚するなど…!神の前では自殺行為!」
そして次のターン、なんと遊戯はせっかく合体させたマグネットバルキリオンを分離してしまう!
3体となったマグネットウォーリア達はすべて攻撃力2000以下のモンスター、
これではドジリスの召雷弾で全員吹き飛ばされてしまいます
「何やってんだよ遊戯!攻撃力2000以下のモンスターは全部破壊されちまうぜ!」
「行けオシリス!召雷弾!」
「この時を待っていた…!トラップカード”マグネットフォース”!マグネットフォースは、
岩石族および機械族モンスターが攻撃を受けた時に発動できるカード!
そのターンに受けた効果を、相手モンスターに移すことができる!」
「今度は自分のモンスターにかけるトラップだと…!?」
その途端、遊戯は特殊能力を反射するトラップカードを発動!
今度はマグネットウォーリア達が対象のトラップなので、やはり神にも有効なようです
そしてマグネットウォーリア3体への召雷弾が、そっくりそのまま神3体に弾き返される!
その結果、神の攻撃力が全員2000ポイントダウンすることに!ドジリスお前ってやつはー!!
「これならどの神も、遊戯のモンスターで倒すことが可能だぜ!」
「サイレントソードマンレベル5!オベリスクの巨神兵に攻撃!」
「甘いぜ相棒!トラップカード発動!”聖なるバリアミラーフォース”!」
攻撃力たった500となったオベリスクに攻撃を仕掛ける遊戯!しかし、それに合わせて王様もリバースカードを発動する!
やはり遊戯の読み通り、王様が伏せていたのはミラーフォース…その効果は”相手の攻撃表示モンスターを全て破壊”ですが、
遊戯はこれをどう利用するつもりなのか…って
ばきんばきんばきんばきーん
何もせず効果食らいやがったー!なんだそれー!!全部攻撃表示だった遊戯のモンスターは一気に全滅!
何かカウンターでカードを使うもんだと思ってたのに!一体これがなんで神を倒すコンボになるというのか…
関係ないけど「ほわああ〜」とか変な声出してやられたサイレントソードマンが実に間抜けです:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「残念だったな相棒、オレの伏せカードを見破れなかったのは」
「ううん…君の伏せカードは読んでいた!
君のミラーフォースが発動したことで、ボクの神を倒すコンボは完成した!」
「なに!?」
しかしなんと、やはりミラーフォースでモンスターを全滅させられることが狙いだった遊戯!
フィールドがら空き+手札一枚の状態でありながら、神の撃破を確信するとは一体どんな策が…?
そして手札に残っているのは、さっき「このドローに全てが懸かっている」と言った時に引いてきたカード…
今の大ピンチな状況こそが、そのカードを使うのに最適な状態ということなのか…?次回に続く!
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