■遊戯王デュエルモンスターズGX 第24話「復活!万丈目サンダー」


再放送の遊戯王GXですが、今日はファンの間でも語り草となっている万丈目サンダー神回の日!これは感想を書かざるを得ませんね



「クロノスめ…三沢大地め…遊城十代め…!」

デュエルアカデミアのエリートクラス・オベリスクブルーの万丈目準。万丈目はそのクラスでもトップエリートとして知られた男でしたが
落ちこぼれのオシリスレッドに属する遊城十代や、アニメ史上最も空気キャラの名にふさわしい男・三沢大地に
度重なる敗北を喫する屈辱を味わっていました。特に三沢とのデュエルでは、三沢の本気のデッキではなく
試しに組んでみたデッキ
に完敗し、もはやプライドはズタズタ…そんな万丈目は、船でデュエルアカデミアから飛び出していました

「水もこれで最後か…ここは一体どこなんだ?あの建物は…?開けろ!おい誰かいないのか、開けろ!」

「無駄だ…ここはデュエルアカデミア・ノース校、その門は40枚のカードがなければ開かない」

漂流するうち水や食料もなくなり、船も難破してどこかの島に流れ着いてしまった万丈目。
ひとまず目に入った建物の方に向かっていきますが、そこは偶然にもデュエルアカデミアの姉妹校・ノース校でした

「オレはここに来るまでにデッキを失くしたんだ」

「この学園の周りの洞窟やクレバスにカードが隠されている、それを見つければいい。
 でなければ、私と同じ運命だ…」

「お前、そのカードは?」

「このデッキには39枚しかない…これだけ集めるのに、ワシは体力と気力を全て使い切ってしまった…」

そんなノース校の前に座り込んでいたのは負け組のおじさん。ノース校に入るためのカードを集め切れず、
心身ともに疲れ切ってここに座り続けているようです。というかノース校に入るってことは、ここの生徒になるってことだと思うんですけど
おじさんは年齢的にもうアウトなんじゃないかなこれは:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ふん、要はただの脱落者か。ならばじじい、これでそのカードを売れ」

「い、嫌だ!これは私の生きた証なんだ、お前はそれを奪うというのか!?」

「ふん…まあいい、自分のことは自分でやる」

「き、気をつけろ、強いカードはより険しい場所にある!」

そんなおじさんからカードを奪うのは忍びないので、自力で40枚のカードを集め始める万丈目…って
こんな場所にカード置いてった奴は一体何者だよ!!
断崖絶壁の頂上だの、クソ寒い海を漂う氷の上だの!こんな場所にカードを置くこと自体がすでに命懸けじゃないか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(見ていろ十代…!必ずカードを集めてデッキを作ってやる!オレは絶対ドロップアウトなんてしない!)

しかしこんな激ヤバな場所を次々に踏破し、カードをかき集めていく万丈目!十代に負けた悔しさを上手くバネにしているようですね
エリートと言うと一度挫折すると立ち直れないイメージがありますが、万丈目はドン底を味わっても諦めないガッツを持っているようです
そして、ついに40枚のカードをコンプリートした万丈目は…

「お、おお!帰ってきよった!カードを40枚集めたのか!?」

「ああ、北海のシャチと戦い、果てしない断崖を登り、白熊と戦い、吸血コウモリと戦い…ついに揃えたぜ!」

「よ、よかった…ワシは君が去った後ずっと後悔しておった、ワシはあの時君にカードを譲るべきだったのだ…
 若い君はワシのようにはなってはならん、だが君は無事に戻ってきてくれた」

「…」

「さあ行きたまえ、扉も君を迎え入れるだろう」

「じじい、お前も一緒に行くんだ」

「え…?」

「オレがカードを一枚めぐんでやる、それでお前も40枚カードが揃うんだろう」

「な、なんと…ワシにカードを!?」

「41枚揃えたのさ、勘違いするな。ほら」

「あ、ありがたや…!あなたのお名前は!?」

「オレの名は万丈目準だ、じじい先に行け。オレは疲れた」

「万丈目さん、あんたは優しい人だ…!先に行って待っておりますぞ!」

(…ちきしょう、一枚足りなくなっちまったぜ…)

な、なんと!?40枚しか集めてこなかったカードを、惜しげもなく脱落者のおじさんに渡した万丈目!
あんな死ぬ思いをして集めてきたカードだというのに…それをなんの見返りもなく渡すとは、
まったく大した男です万丈目準。器のでかい男だよお前は

気を取り直して、もう一度40枚目のカードを集め直してきた万丈目。これでようやくノース校の中に入れましたが
そんな万丈目の視界に飛び込んできたのは、ボロボロにされて倒れているおじさんの姿でした

「…!?おいじじい!何があった!」

「あぁ…ま、万丈目さん…」

「くくくく、ちょっと新入生を歓迎してやったのさ。ようこそデュエルアカデミア・ノース校へ」

「お前は…?」

「オレはここの生徒会長!!
 人はキングと呼ぶ!!」

な、なにいいいいいいい!?まさかのキングGXに乱入!!(えー
5D’sより遥かに前のGXにすでに登場していたとは、なんて常識外れなやつだキング
まあ十六夜アキもデュエルアカデミアに通っていたそうですし、キングがアカデミアにいてもおかしくはないね(えー

「新入生はここのしきたりに従い、歓迎を受けなくちゃならねえ。
 名づけて死の50人抜きデュエル!」

「この学園は力こそが全て、厳格なランク付けが存在する。
 新入生は序列が格下の者から戦い、負けたところでランクが決まる!」

「50人抜けたらこのオレが相手をしてやる。そいつは最初のデュエルで負けた、
 だから一番ランクが下だ。存分にこき使ってやるぜ!」

「へっ…オレもしばらく振りのデュエルだ、腕が鳴るぜ」

「てめえの最初の相手はオレだ!」

「てめえじゃないッ!一!十!百!千!万丈目さんだ!!

万丈目サンダー初名乗りキター!!
なるほどこの時に「万丈目さんだ!」と言ったのがきっかけで、万丈目サンダーを名乗ることになるのか
そして50人の生徒達を相手にデュエルを始めるサンダー!烏合の衆どもめサンダーの実力を知るがいい!

「「「ぐわああああああああ!!」」」

サンダーの圧倒的な力の前にバッタバッタとなぎ倒されていく雑魚デュエリストども!
破竹の勢いで勝ち進んでいったサンダーは、あっと言う間に46人ものデュエリストを片付けてしまいました
さすがはオベリスクブルーの超エリート、そんじょそこらのデュエリストとはまるでレベルが違います

「野郎…!」

「オレたちがこの学園の四天王だ!」

「キングには指一本触れさせねえぜ!」

「目にもの見せてくれる!」

「1人2人は面倒だ…4人まとめてかかってきな!」

次にデュエルを挑んできたのは、他の奴らより骨のありそうなノース校四天王!
しかしサンダーは、なんと四天王を相手に前代未聞の4対1デュエルを始めてしまいます

「行くぜ!オレのターン!オレは切り込み隊長を召喚!
 こいつが場に通常召喚された時、レベル4以下のモンスターを特殊召喚できる!
 出でよ切り込み隊長!ククク…切り込み隊長が場に2体以上出ている時、
 相手は切り込み隊長を攻撃することはできない!」

さすがは四天王、現実でも有名な切り込み隊長のロック戦法で、いきなりサンダーの攻撃を封じてしまう!
さらにここから他の3人のターンまで続きます、本当に大丈夫かサンダー…

「オレのターン!切り込み隊長を召喚!」

「オレのターン!切り込み隊長を(ry」

「オレのターン!切り込み(ry」

ゲェーッ!!他の3人もまったく同じ戦法で、場にはいきなり8体もの切り込み隊長が!
こ、こいつら…ガラの悪いゴロツキのくせにみんな仲良く同じデッキ使ってるのかよ!(えー

「見たか、これがオレ達の切り込み隊長ロックだ!」

「文字通り八つ裂きにしてやるぜ!」

「フン。そんなに同じ奴がいたんじゃ、どいつが隊長なんだか分かりゃしないな」

しかし、これほど不利な状況でも表情ひとつ変えないサンダー!格の違いを見せてやると言わんばかりの余裕ぶりですが、
すでに何か逆転の策があるんでしょうか…

「オレのターン、ドロー!カードを2枚伏せ、巨大ネズミを守備表示で召喚!ターンエンドだ」

「そんなザコカードで守り切れると思うのか!オレのターン、ドロー!
 マジックカード発動!”連合軍”!こいつは場にいる戦士族モンスター1体につき
 200ポイント戦士族モンスターの攻撃力を上げる!」

しかしいきなり切り込み隊長の攻撃力を猛烈にアップさせてしまう四天王!
普通なら大したことのない連合軍の効果も、8体の切り込み隊長というムチャクチャな状況では
全員の攻撃力を1600アップさせるという鬼のような効果に!こ、攻撃力2800が8体…(゜д゜;)
あえなくサンダーの巨大ネズミは瞬殺されてしまい、残り7体の容赦ないダイレクトアタックが迫る!
まともに食らったらダメージ19600の超オーバーキルですよ!

「一斉にやっちまえーーッ!!」

「巨大ネズミの効果発動!デッキより地属性、攻撃力1500以下のモンスターを
 特殊召喚する!オレが呼ぶのは…逆ギレパンダ!!」

「攻撃力800なんざ問題じゃねえ!」

「逆ギレパンダの効果発動!こいつは相手フィールドのモンスター1体につき、
 攻撃力を500アップさせる!よってこいつの攻撃力は…4800!!」

なにぃー!?相手の数を逆手に取った逆ギレパンダの能力で、すさまじい攻撃力を実現させてしまったサンダー!
攻撃力4800だなんて…2800の切り込み隊長がゴミのようだ!このまま7体の切り込み隊長を迎え撃てば、
四天王の3人に4000のダメージ、1人に2000のダメージを与えられますが…

「さらにトラップ発動!”破壊輪”!このトラップはモンスター1体を破壊し、
 互いのプレイヤーにその攻撃力分のダメージを与える!」

「こ、こいつ!?オレ達と一緒に自滅する気か!?」

「いいや?速攻魔法”防御輪”!こいつがいかなるダメージからもオレを守ってくれる!」

社長お馴染みの破壊輪+防御輪コンボキター!!
なんと逆ギレパンダを破壊輪で吹っ飛ばすことで、一気に四天王全員に4800のダメージを与えたサンダー!
全員文句なく即死のダメージを食らってサンダーの勝利!サンダーは前にもXYZドラゴンキャノンを使ってましたし、
結構社長リスペクトのデッキ構成になってるんですね、まあ今日のは拾ったカードなんですけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「さあ、残るはお前一人だけだ」

「クク…ここまで登り詰めた気力と体力は誉めてやろう、
 だが手の内を晒しすぎたな。身の程を教えてやろう!」

「観客がいないのは
 寂しいがなぁ!
 瞠目せよッ!!
 キングのデュエルを!!」(えー

ついにキングを引きずり出したサンダー!しかしキングのデュエルは常に相手の1歩先を行き、
さらにこいつのようなキングは2歩先を行き、キングオブキングは3歩先を行く
というもっぱらの評判です(えー
そんな何歩先を行くのかよく分からないキングのデュエルにサンダーはどう立ち向かうのか…

「オレのターン!オレはマジックカード”デビルズサンクチュアリ”を2枚発動!
 2体のメタルデビルトークンを召喚!この2体を生贄に…
 出でよ!デビルゾア!(攻撃力2600)さらにカードを2枚伏せ、ターンを終了する。
 さあ…オレの前に屈するがいい万丈目!」

「万丈目さんだ!オレのターン!ちっ…オレはこのザコを守備表示で召喚!
 (おジャマイエロー・守備力1000)さらにカードを2枚伏せてターンエンドだ!」

「オレのターンだ…さらなる地獄を見るがいい!トラップ発動!
 ”メタル化・魔法反射装甲”!デビルゾアを生贄に…
 メタルデビルゾアを召喚!(攻撃力3000)
 まだだ!トラップカード”リビングデッドの呼び声”を発動!
 このカードは墓地より1体のモンスターを呼び覚ます!甦るのはデビルゾアだ!」

デビルゾアにメタルデビルゾア!?旧シリーズでバンデット・キースが切り札に使っていたモンスターじゃないか!
たったの2ターンでその強力な2体を揃えてしまったキング。攻撃力3000と2600が相手とは、いきなりサンダー瞬殺のピンチですな…

「一瞬だ!!最初からキングが
 全力でかかったら一瞬だ!!」(えー

「見たか!貴様のデッキにはこの攻撃力を凌ぐモンスターはいない。
 このデュエル、貴様のデッキを把握したオレ様が圧倒的に有利というわけだ!」

「フン、面白れえ…」

サンダーのデッキのモンスターは寄せ集めのザコばかり、攻撃力3000を超えられそうなのはさっきの逆ギレパンダのみです。
しかし、相手モンスターがたった2体では到底さっきの再現は不可能…
壁モンスターに出したおジャマイエローはデビルゾアに蹴散らされ、サンダーはメタルデビルゾアのダイレクトアタックを食らってしまいます

「ぐああああああーっ!!」

「貴様のライフはすでに風前の灯!勝負はついたな!」

「…それはどうかな…!オレはこの攻撃を待ってたぜ!トラップカード発動!
 ”ヘル・テンペスト”!このカードは3000以上のダメージを受けた時、
 互いの墓地と手札のモンスターを全てゲームから除外する!」

「なに!?」

「オレの手の内が読まれてるってんなら…!このデッキのモンスターカードを
 全部ゲームから取り除いてやるぜ!」

なんとお互いにデッキのモンスターを全て除外するカードを発動したサンダー!これが起死回生の策となるのか!?
しかし、除外するのはデッキ・手札のモンスターだけで、すでに召喚されているモンスターは残ったまま…
肝心のデビルゾア、メタルデビルゾアが残った状態で、サンダーは全てのモンスターを失ってしまいました
サンダーは一体何を狙ってこんな行動を…?

「バカめ、勝負を捨てたか!オレの場には攻撃力3000と2600のモンスターがいる!
 これを倒さん限り、貴様の負けだ万丈目!」

「万丈目さんだ!オレのターン、ドロー!貴様…このオレ万丈目準に
 戦いを挑んだことを後悔するがいい!マジックカード”カオスエンド”発動!
 このカードはオレのカードが7枚以上ゲームから除外されている時、
 相手フィールドのモンスターを全て破壊する!」

「なにィ!?」

「さらにトラップ発動!”異次元からの帰還”!ライフポイントの半分をコストに、
 ゲームから除外したモンスターを可能な限りフィールドに特殊召喚する!」 

おお、サンダーはこれを狙っていたのか!カオスエンドでキングのモンスターを全滅させ、
異次元からの帰還で除外モンスターを一気に場に揃えたサンダー!
攻撃力の低いザコモンスターばかりといえど、この数でのダイレクトアタックならキングを倒すなど造作もないこと!

ドドドドドドド!!

「ぐああああああーっ!!」

「バ、バカな…キングであるオレが
 敗れるなど…」(えー

見事に寄せ集めのカードだけでキングを撃破したサンダー!これこそデュエリストの腕の違いというやつでしょうか
とその時、そんなサンダーの勝利を称えて、このノース校の校長先生が姿を現します

「どうやら新しいキングの誕生じゃな。ワシが校長の一之瀬じゃ」

「あぁ!?じ、じじい!これはどういうことだ!」

って、そんな校長の正体はさっきの負け組おじさん!世捨て人みたいな振る舞いは演技だったのか!
ということはさっきのゴロツキどもは、校長先生を相手にあんな暴行を働いたってことか…(えー
こいつら全員退学はまぬがれないな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「お前が新しいキングとなったからには、お前がこの学校の代表ということになるな。
 デュエルアカデミア対抗試合の」

「デュエルアカデミア対抗試合…?オレが戦う相手の名は?」

「確か遊城一桁…いや、遊城二十代…?」

「遊城…!?遊城十代か!」

「おお、そうそうそいつじゃ!」

「遊城十代…このオレにもう一度奴と戦うチャンスが来ただと…フフフフフ、ハハハハハハハハ!!」

近いうちに行われるデュエルアカデミア本校との対抗試合、その試合に出ることになってしまったサンダー!
本校の代表者は因縁の遊城十代…屈辱の借りを返す絶好のチャンスを得て、サンダーは喜びに打ち震えるのでした
というか校長先生、いくらなんでも遊城一桁なんて名前はねーだろ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン 
まあ十代っていうのも十分変わった名前だけどさ…次回に続く!


■遊戯王デュエルモンスターズGX第25話 「VS万丈目サンダー(前編)アームドドラゴンの脅威」
 

「「「キング!キング!キング!キング!」」」

「これより我が校の代表となった万丈目準に、このノース校に伝わる
 必殺カードを委ねる!万丈目…お前ならこのカードを使いこなせるはずだ!」

「うむ」

「さあ手にするがよい、キング万丈目!いいや、万丈目サンダーよ!」

「「「サンダー!サンダー!万丈目サンダー!!」」」

ついに十代とのリベンジマッチを迎えることになった万丈目サンダー!懐かしのデュエルアカデミアへいざ出発というその時、
ノース校の生徒達が見守る中で、由緒正しい必殺のカード・アームドドラゴンを校長に授けられます
そしてこの校長が「万丈目サンダー」と名づけたことが、記念すべき万丈目サンダー誕生の瞬間ということですな

・サンダーの「万丈目さん、だ!」という訂正はアカデミアにいるころからずっとやってるですよ?主に十代に対して。
・デュエルアカデミアにいたころから同学年には「さんだ!」を強要してませんでしたっけ?>万丈目サンダー
・「万丈目さんだ!」だ訛ったのはあるけどそれは最初から十代に言ってるし
 万丈目(兄)戦のエピソードでカードの精霊達が万丈目サンダーと連呼してたのが初めじゃないかなーと語ってみるテスト

なのに君達は何を意味分からないイチャモンつけてるんですか!(えー
私はノース校で「一・十・百・千・万丈目さんだあああ!」をやったのが
万丈目サンダー誕生のきっかけになったって言ってるだけで
サンダーがさん付けを強要したのはあれが初めてなんて言いたいんじゃないんだよ!さんざん人を間違ってる呼ばわりしくさって…
間違ってるのは俺じゃない世界の方だ!!(えー

「お前達ィ!このオレを覚えているかァ!!この学園でオレが消えて
 せいせいしたと思っている奴!オレの退学を自業自得だとほざいた奴!
 知らぬなら言って聞かせるぜ、その耳かっぽじってよく聞くがいい!
 地獄の淵から不死鳥のごとく復活してきたオレの名は!」

一!十!!「「「百!千!!」」」

万丈目サンダー!!

「「「ウオオオオオ!!万丈目サンダー!!」」」

「オレはァ!!」「「「サンダー!!」」」

「万丈目ェ!!」「「「サンダー!!」」」

「行くぞ十代…!このデュエル、負けるわけには行かないからな!」

「来い、万丈目!」

「万丈目さんだ!!」

そしていよいよデュエルアカデミアに乗り込んだ万丈目サンダー、観客を完全に味方につけて十代とのデュエルを開始する!
やっぱりサンダーの名乗りが炸裂すると否が応でも盛り上がりますなぁ
この頃はこんなに輝いていたのに、2年生以降のサンダーときたら…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


■遊戯王デュエルモンスターズGX 第34話「湯けむり旅情!ブルーアイズ・ホワイトドラゴン」
 

「ぐぐ…!ま…負けた…!?」

「アニキ!アニキィィーッ!」

「しょ、翔…!隼人!うあああああーっ!!」

オシリス・オベリスク・ラー達三幻神に匹敵すると言われる邪悪なカード・三幻魔…
その封印を解こうと暗躍するセブンスターズとの戦いで、心身ともに疲労した十代は悪夢にうなされていました
何しろセブンスターズとの戦いは、ライフが削られるごとに自分や仲間の命が失われていく闇のデュエル…
あまりにも過酷なデュエルの連続で、さすがの十代もかなり参ってきているようです

「なあ翔、今はそんな気分じゃ…」

「いいからいいから!嫌なこと全部忘れようよアニキ!」

そんなブルーな十代を元気づけようと、ムリヤリ十代を温泉へと連れてきた翔と隼人。
サンダー達も交えてまったり湯に浸かる一同でしたが、その温泉の底には地底深くへと続く謎の大穴が!
やがてその大穴は渦潮のように十代達を引きずり込み、深い深い水中へと十代達を沈めてしまうことに…
まさかこれもセブンスターズが仕掛けた罠なのか…

ドサドサドサッ!!

「ぶはっ!あ、あれ!?」

「ふ、服着てるんだな…?」

「精霊に導かれしデュエリストとは貴様達のことか!」

あああああ!?(゜д゜;)か、海馬社長ーー!!
謎の大穴を抜けたその先には、なぜかブルーアイズの変な仮面を被った海馬社長が!
社長こんな所で何をやってるんですか!?それにその仮面は一体…
今までブルーアイズのジェットだのスタジアムだの銅像だの船だの帽子だの、さんざんブルーアイズのグッズを作りまくって
自分自身もブルーネクタイホワイトスーツに身を包んだりしてきた社長ですが…ついにそれだけでは飽き足らず、
ブルーアイズになりきろうとコスプレまで始めてしまったんでしょうか(えー

「カ、カイバーマン様ァ!」

「カイバーマン…?あんたがここのリーダーか?」

ところが、この変人は社長ではなくカイバーマンというカードの精霊のようで…
海馬ーマンっておい…あまりにも社長丸出しすぎて怪しさ満点な男ですが、
とにかくカイバーマンと言ったらカイバーマンということのようです:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「なんでオレ達をこんな所に呼んだんだ?ちゃんと帰す気はあるのか?
 それともあんたもセブンスターズの一人なのか…?」

「ふぅん。質問が多いぞ貴様」

色々事情を聞こうとする十代ですがふぅんの一言で片付けられてしまいました(えー 
なんとも破天荒な男ですなカイバーマン。誰かさんにそっくりです

「『デュエルをすれば全て分かる』と常々ほざいているそうではないか。
 それともオレとデュエルをするのが恐いのか?闇のデュエルとやらが恐ろしいのか?
 ふぅん。意気地のないことだ」

「く…!」

「恥を知れいッ!!己が頂点を目指すというのなら、このオレを乗り越えて行け!!」

「な、なんかムチャクチャ強引なんだな…」

「がっかりさせるな。こいつが貴様と戦いたいと言っている」

「ブ…!ブルーアイズ・ホワイトドラゴン!?」

「伝説のデュエリスト…海馬瀬人の忠実なるしもべと呼ばれたカード!?」

 

「聞きたいことはデュエルすりゃ分かるだろ」と言いながら、カイバーマンが見せびらかすように取り出したカード…
それはなんとブルーアイズ・ホワイトドラゴン!この世にたった一人、海馬社長だけが持つ幻のカード…
それを目にした十代たちは、そんな伝説のモンスターと戦ってみたいと、激しくデュエリスト魂を刺激されてしまいます

「どうした、ブルーアイズを前に臆したか?」

「ブルーアイズ…!受けて立つぜカイバーマン!」

「ふぅん」

「「デュエル!!」」

ついにカイバーマンの話に乗りデュエルを開始した十代!そして先攻を取ったのは十代、その1ターン目の様子は…

「オレのターン、ドロー!エレメンタルヒーロー・バブルマンを攻撃表示で召喚!
 バブルマンのモンスター効果発動!自分のフィールドに他のカードがない場合、
 デッキからカードを2枚ドローできる!」

いきなり強欲なバブルマンを召喚ですか!(えー  ”デッキから2枚ドロー”という強欲な壺と同じ効果を持つことで、
あらゆるデュエルで十代の手札増強に役立ってきたこのバブルマン。このデュエルでもしょっぱなから現れるとは流石です
攻撃力はたったの800と心もとないですが、十代はそれを補うべく装備魔法の”バブルショット”で攻撃力を1600まで強化!
これならそこそこ戦えますね

「ターンエンドだ!」

(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン…相手にとって不足はない!
 だが…このデュエルが、もし闇のデュエルだったら…!)

ブルーアイズとの闘いに胸が躍る一方で、心の隅に闇のデュエルの不安がつきまとう十代…
その予感が当たっていたら、またしても自分や仲間の命が危険に晒されることに…
直接デュエルをしている自分の命だけならまだしも、デュエルと直接関係のない仲間の命まで脅かされるというのが
十代には何より耐えられないようです

「考え事は済んだか?オレのターン、ドロー!オレの引いたカードは…
 ”正義の味方カイバーマン”!!」

ゲエエー!?自分召喚しやがったー!!
その場にぬーんと現れた正義の味方カイバーマン!こんな変人仮面男が2人も並ぶなんて…(えー
そんなカイバーマンの攻撃力はなんとたったの200!よ、よええー!クリボー以下の攻撃力じゃないか!
こんな弱くて正義の味方がつとまるんだろうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「このカードを生け贄に…伝説を見せてやろう!見るがいい、
 そしておののくがいい!降臨せよ!ブルーアイズ・ホワイトドラゴン!!」

「な…っ!!」

「こ…攻撃力3000!!」

1ターン目からブルーアイズキター!!カイバーマンの持つ恐るべき特殊効果、それは
カイバーマンを生け贄に捧げることでブルーアイズを特殊召喚できるというもの…
通常召喚じゃなくて特殊召喚ってところがミソですな…普通にブルーアイズを呼び出すには、
生け贄2体を捧げて通常召喚(1ターンに1度しかできない)しなければなりませんが、これは特殊召喚だから
こんな風にカイバーマンを通常召喚 → ブルーアイズを特殊召喚と1ターンでブルーアイズを呼び出すことができるのか…

「ブルーアイズ・ホワイトドラゴンの攻撃!滅びのバーストストリーム!!」

「ぐうっ!!バブルショットのカードを破壊して…戦闘ダメージを0にする!」

そしてバブルマンを襲うブルーアイズの攻撃!普通なら十代が大ダメージを食らうところですが、
”受けたダメージを1度だけ肩代わりする”というバブルショットの効果で、十代はなんとかブルーアイズの攻撃をしのぎます
しかしバブルショットは消えてなくなり、場にはまた攻撃力800のバブルマンが残るだけ…これではとてもブルーアイズに太刀打ちできません

「オレのターン、ドロー!マジックカード”融合”を発動!
 バブルマンと手札のクレイマンを融合し、
 エレメンタルヒーロー・マッドボールマンを守備表示で召喚!(守備力3000)」

そこで得意の融合を使い、強力な壁モンスターのマッドボールマンを召喚した十代!
その守備力はブルーアイズの攻撃力と互角、ひとまずこれならブルーアイズの攻撃をしのいでくれそうですね

「ならばオレのターン!マジックカード”滅びのバーストストリーム”を発動!」

「ブ、ブルーアイズの必殺技と同じ名前のカード!?」

「ブルーアイズ専用のマジックカードだ…!」

「自分のフィールドにブルーアイズが存在している時に発動できるカード!
 相手フィールド上のモンスターを全て破壊する!」

いきなりマッドボールマン死んだー!!な、なんてこった…せっかく召喚したマッドボールマンが、
即座にマジックカードの餌食になって吹っ飛ばされてしまいました
現実のカードでも存在するブルーアイズ専用マジックカード・滅びのバーストストリーム…
目障りなモンスターを簡単に破壊できる強力なカードですが、これを使ったターンはブルーアイズが攻撃できなくなるので
ひとまず攻撃を食らう心配はありません



「う…ぐっ!」

「このターン、ブルーアイズの攻撃がなくて安心したか?
 甘いぞ!貴様もその辺に転がっているポンコツデュエリストと同じなのか!
 貴様と戦いたがっていたブルーアイズをがっかりさせるな!」

しかしブルーアイズが攻撃できなくとも、まだまだターン終了せずに十代を追いつめるカイバーマン!
それにしてもポンコツデュエリストって…嫌でも某凡骨デュエリスト君を想像してしまいますな
まぁあれは一応ドーマ編で選ばれし3人のデュエリストに入ってたし、一応その辺に転がってるレベルではないのか…(えー

「手札からマンジュ・ゴッドを召喚!このカードが召喚された時、
 デッキから儀式モンスター、または儀式カードを1枚手札に加えることができる!
 そして儀式魔法”白龍降臨”を発動!マンジュ・ゴッドを生け贄に、
 ナイトオブホワイトドラゴンを攻撃表示で召喚!(攻撃力1900)」

このターンまだ行っていなかった通常召喚で、マンジュ・ゴッドを呼び出したカイバーマン。その効果で白龍降臨を手札に引き入れると
それを使ってナイトオブホワイトドラゴンを儀式召喚!やばいですな…こいつにはさっきのカイバーマンと同じような特殊効果が…

「ナイトオブホワイトドラゴン!プレイヤーにダイレクトアタック!」

ズドオオオオオオ!!

「うぐあああーっ!!(十代LP:4000→2100)」

「さらに教えてやろう!このナイトオブホワイトドラゴンを生け贄に捧げることで、
 あるモンスターを特殊召喚することができる!」

「な、何を…だ…!?」

「ふぅん。ブルーアイズ・ホワイトドラゴンを特殊召喚!!」

「な…!なに!?」

ずっとカイバーマンのターン!(えー
いつまでも終わらない2ターン目のコンボで、早くも2体目のブルーアイズをも召喚してしまったカイバーマン!
あのナイトオブホワイトドラゴンは、儀式召喚やらなんやらと呼び出すのが面倒臭い代わりに
『手札から』でも『デッキから』でもブルーアイズを召喚できるという強力な効果を備えていたのです
わざわざブルーアイズを引き当てなくとも呼び出せるというこの効果、それについてはカイバーマンの効果より強烈ですな
ただし、このカードからブルーアイズを召喚した場合、ブルーアイズは次のターンになるまで攻撃不能というデメリットはありますがね

「オレのターン、ドロー!マジックカード”死者転生”を発動!」

「手札1枚をコストに、墓地からモンスターを呼び戻すカードなんだな…!」

「ネクロダークマンを捨て、墓地からクレイマンを手札に加える!」

「そんなザコモンスターを手札に加えたところで、何が出来る?」

「オレのデッキに…ザコなんていない!!」

「ぬ…」

「それにオレの狙いは、クレイマンを呼び戻すことじゃない…!
 オレが墓地に送ったのはネクロダークマン!このカードが墓地にある時、
 一度だけ上級モンスターを生け贄なしで召喚できる!
 エレメンタルヒーロー・エッジマンを攻撃表示で召喚!(攻撃力2600)」

しかし、これほど追いつめられても気後れせずに反撃する十代!ここで鍵となったのは墓地からの活躍に定評のあるネクロダークマン…
その便利な効果のために、毎回あの手この手で墓地に捨てられる可哀想な子ではありますが(えー
そのおかげで十代デッキでも指折りの攻撃力を持つモンスター、エッジマンの召喚に成功します

「さらに手札からフィールド魔法”スカイスクレイパー”を発動!
 このカードはエレメンタルヒーローの戦闘時、相手より攻撃力が低い場合
 攻撃力を1000ポイントアップする!」

さらにここでお馴染みの切り札・スカイスクレイパーを発動する十代!さほど攻撃力の高くない十代のヒーローデッキでは
攻撃力の底上げに重宝するこのカード…ここでもエッジマンの攻撃力を3600までアップさせ、見事にブルーアイズ1体を撃破!

「ターンエンド!これがエレメンタルヒーローの結束の力だ!」

「ふぅん、心が騒ぐ…!」

「オレもだぜ…!すっげえワクワクしてる!こんな気持ちは久し振りだ、
 あんたすげえよ!」

「迷いは吹っ切れたか、遊城十代!貴様の歩んで来たデュエル道などまだ入口だ、
 世界にはまだ未知のデュエルがある!見えるはずだ、
 果てしなく続く闘いのロード!なのに貴様はここで立ち止まるのか!」

「立ち止まるもんか!!」

「そうだ…!己がデュエルを、己のデッキを信じて進め!
 その踏み記したロード、それがお前の未来となるのだ!」

なんと十代に向かって激励の言葉を飛ばし始めたカイバーマン!
意外にもカイバーマンがこのデュエルを挑んだのは、十代を闇のデュエルの恐怖から解放するためだったのです
見ず知らずの十代のためにわざわざそんな真似をするとは、粋な男ですなカイバーマン…
今までブルーアイズ自慢したくてデュエル挑んできたとか思っててすいませんでした:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ブルーアイズに恐れを抱かず向かってきたことは誉めてやろう、
 だがここまでだ遊城十代!オレのターン、ドロー!
 手札からマジックカード”黙する死者”を発動!
 墓地からブルーアイズ・ホワイトドラゴンを守備表示で特殊召喚!
 さらにマジックカード”融合”を発動!」

「ゆ…融合!?」

「ゆくぞ…!ブルーアイズ3体融合!
 ブルーアイズ!アルティメットドラゴン!!」

負けフラグキター!!(えー
場に残っていたブルーアイズ、墓地から甦らせたブルーアイズ、そして手札に持っていたブルーアイズを融合させ、
攻撃力4500のアルティメットドラゴンを召喚したカイバーマン!しかしこのアルティメットドラゴン、強力な攻撃力とは裏腹に
召喚した奴は必ず負けるという嫌なジンクスを持ったモンスターでもあります(えー
こりゃカイバーマンの負けは決まったも同然か:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「どうだ…!これが史上最強にして究極のドラゴンだ!」

「あれが…アルティメットドラゴン…!」

「ゆけ!ブルーアイズ・アルティメットドラゴン!!アルティメット・バーストォッ!!」

「トラップカード”エッジハンマー”発動!エッジマンをコストに、相手モンスター1体を破壊する!
 そして破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!」

うわああああやっぱアルティメットは負けフラグだったー!!(えー
なんとエッジマンを犠牲にして、相手モンスターの攻撃力をそのまま相手に直撃させるトラップを発動した十代!
4500なんてダメージを食らったカイバーマンは文句なく即死です。ブルーアイズの攻撃で死ねるならカイバーマンも本望か…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「これでカイバーマンに4500のダメージ…!オレの勝ちだ!」

「ふぅん…なかなかの戦術だったが、詰めが甘かったな」

「な…!”融合解除”!?」

「その通り…このカードにより対象を失ったエッジハンマーは、
 空振りに終わったということだ!」

な、なんですとー!?なんと十代のトラップのさらに一手先を行っていたカイバーマン!
エッジハンマーの発動と同時に融合解除でブルーアイズを3体に戻し、アルティメットを狙ったエッジハンマーを無駄撃ちに!
場からエッジマンが消え十代の場はガラ空き…完全に形勢逆転です
このまま負けフラグを押し切って、カイバーマンの勝利となってしまうのか!?

「ブルーアイズ・ホワイトドラゴンのダイレクトアタック!滅びのバーストストリーム!!」

「く…!?」

「強靭!!無敵!!最強ォッ!!」

ドッバゴオオオオオオオオ!!

「ぐああああーーっ!!」

「粉砕!!玉砕!!大・喝・采!!
 フフフフハハハハハ!!ハァーッハッハッハッハッハッ!!」

主人公倒しやがったー!!
とんでもない男ですカイバーマン、遊戯王の主人公と言えば基本的に負けないキャラ…
初代主人公の遊戯はアニメ全編通してたったの2敗、3代目主人公の遊星は今のところ1敗、
十代も4年間で80戦ほど戦って負けたのは3回だけです。1年に1度負けるか負けないかくらいの数字…
その低確率の中にこの変人キャラが食い込んでくるとは、なんという男でしょう(えー

「己の力で立ち上がれるか?立てればよし、立ち上がれなければそこまでだ」

「ぐ…!立ち上がれるに決まってるだろ!」

「まだ負けを恐れるか?」

「いや…楽しいデュエルだったぜ…!」

「負けを恐れれば立ち止まるしかない。負けて勝て…遊城十代!」

最後に十代がデュエルの恐怖を振り払ったことを確認すると、十代たちの前から幻のように消えていくカイバーマン。
そしてふと気がつくとこの不思議な空間も消え、十代たちは何事もなかったかのように冒頭の温泉へ…
まるで夢でも見たような気分の一同でしたが、十代はカイバーマンの教えを深く胸に刻み込むのでした。次回に続く

ちなみにその次の話でも海馬社長は登場しており、
「デュエルアカデミアには貴様に負けるデュエリストなど一人もおらん。
 貴様がデュエルに勝ったら学園などくれてやるわ!」
と、サンダーの兄貴達にタンカを切ってました。というかGXは前作から数年〜十数年後が舞台となっていますが、
その針金マントいまだに愛用してるんですね社長:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


■遊戯王デュエルモンスターズGX 第36話「三沢っちVSアマゾネス!ムコとりデュエル」


「アン・ドゥ・ドロー!アン・ドゥ・ドロー!アン・ドゥ・ドロー!」

「ふああ…なんでこんな朝っぱらから…」

冒頭のシーン、セブンスターズとの戦いに備えてひたすらドローの素振りを続ける三沢から始まった今回の話。
そんな素振りが何の役に立つのかまったく意味分かりませんが、今回は他にも色々とおかしすぎるGX屈指の超カオス回です

・可愛いヒロインカードの話になって、「オレも持ってるよー」と細木数子的ブサイクカードで有名なディアン・ケトを迷いなく取り出す隼人
・「ヒロインカードなんて軟弱すぎてバカみたい」と否定しながらも、白魔導師ピケルにうっかり萌えてしまう三沢
・声は可愛いのに見た目は筋肉モリモリマッシブ女というセブンスターズの濃すぎる女・タニア
・そんなタニアと自分が戦って勝ったらタニアが嫁になる負けたら自分が婿になるという結婚強制デュエルをやらされる三沢
・「誰がお前なんか嫁にするか」と言いながらも、デュエルを進めるうちにうっかりタニアに骨抜きにされてしまう三沢

とかもう色々と突き抜けすぎ。三沢が主役の回のGXは本当に面白いな
問題は三沢がメインを張る回なんて、残り150話くらいあるうちの2〜3話あるかないかってことくらいなんだけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


■遊戯王デュエルモンスターズGX 第51、52話「vsカイザー前編、後編」
 

・1ターン目
「オレのターン!”融合”を発動!手札から3枚のサイバードラゴンを墓地に送り…
 サイバーエンドドラゴンを特殊召喚する!(攻撃力4000)」

・3ターン目
「装備魔法”未来融合(フューチャー・フュージョン)”を発動!
 デッキからサイバードラゴン3体を墓地に送り…
 サイバーエンドドラゴンを特殊召喚!(攻撃力4000)」

・4ターン目
「マジック発動!”融合解除”!サイバーエンドドラゴンをデッキに戻し、
 サイバードラゴン3体を特殊召喚!さらにマジックカード発動!”パワーボンド”!
 サイバーエンドドラゴンを特殊召喚!(攻撃力8000)
 パワーボンドで特殊召喚したモンスターは、攻撃力が2倍になる!」

・5ターン目
「手札からマジックカード”時間融合(タイム・フュージョン)”を発動!
 手札を1枚ゲームから除外し…次のターンに召喚条件を無視して、
 サイバーエンドドラゴンを特殊召喚する!(攻撃力4000)」

・7ターン目
「”パワーボンド”発動!さらに速攻魔法”サイバネティック・フュージョン・サポート”!
 ライフ半分をコストに、機械族の融合に必要なモンスターをこのカードで代用する!
 融合召喚!サイバーエンドドラゴン!!(攻撃力8000)」

これぞ遊戯王史上最も自重しないデュエル!
遊戯王の歴史の中でぶっ飛んだデュエルは数あれど、今回のイカれた突き抜けっぷりは間違いなく最強!
1ターン目からして手札5枚のうちサイバードラゴン3体と融合1枚という時点で鬼畜すぎるチートドローですが、
その後も攻撃力4000のサイバーエンドドラゴンを、何度も何度も何度も何度も召喚するカイザーで完全に目が点です
ほとんど毎ターンサイバーエンド召喚してやがる!しかしそれでも、このデュエルが本当にとんでもないのはまだまだここからだった!

「さらにマジック発動!”リミッター解除”!このカードは、自分のフィールド上に存在する
 機械族モンスターの攻撃力を倍にする!」

倍率ドン!さらに倍!パワーボンドで倍にした攻撃力をリミッター解除でもう一度倍に!
これによりサイバーエンドドラゴンの攻撃力は16000までアップ!ぎええー!
パワーボンドはターン終了時モンスターの攻撃力が自分へのダメージになる
リミッター解除はターン終了時モンスターが破壊されると、それぞれデメリットはありますが
このターンで攻撃を1発食らわしてしまえば文句なく即死!対する十代は、エレメンタルヒーローでも屈指の攻撃力を持つ
シャイニングフレアウィングマンを召喚していますが…それでも攻撃力は4900…
普通に考えればブルーアイズアルティメットドラゴンをひねり潰せるくらい凄い数値なのに、今のサイバーエンドにとってはカス同然です

「バトルッ!!」

「速攻魔法!”決闘融合(バトルフュージョン)”!
 相手のモンスターの攻撃力分だけ、自分のモンスターの攻撃力をアップする!」

ところが十代にもまだ切り札が!相手の攻撃力を自分に上乗せするというバトルフュージョンの効果により
16000の攻撃力を得たシャイニングフレアウィングマンは攻撃力20900まで上昇!ありえねー!

「ふ…タイミングを見誤ったな!速攻魔法!”決闘融合(バトルフュージョン)”!」

「なに!?」

お前までそのカード持ってんのかよ!!なんてこった、カイザーまでがバトルフュージョンを使ったせいで
サイバーエンドにはさらに20900の攻撃力が上乗せ!攻撃力36900!!もうどうしようもねえええええ!!

「やっぱカイザーは強え…!パーフェクトだぜ!受け取れカイザー!
 トラップ発動!”決戦融合(ファイナルフュージョン)”!」

「なっ…ふふ、負けず嫌いが…!」

「このカードによりオレ達は、お互いのモンスターの攻撃力の
 合計分のダメージを受ける!行くぜ!」


(C)サンライズ

「了解!ファイナルフュージョン!!
 プログラム…ドラアアアアアイブ!!」
(えー

最後の最後、十代が発動したファイナルフュージョンは相討ち狙いのトラップカード!
2体のモンスターの攻撃力をプラスした数値がお互いのダメージとなり、20900+36900で2人が受けたダメージは
57800!!即死ってレベルじゃねえええ!!フルにライフ4000あったって10回死んでも全然足りないじゃないですか!
ちなみにカイザーの叩き出した攻撃力36900というのは、攻撃力∞とかいうアホなカードを除いて
遊戯王全シリーズ史上最高の攻撃力です。まさに空前絶後の超展開…
しかしここまでぶっちぎった展開をこんなストーリー序盤のうちからやらかすからGXは困る(えー


■遊戯王デュエルモンスターズGX161話 「シャル・ウィ・デュエル?ペアデュエルへの招待」
 

「オレのターン!ドロー!ネオスペーシアン・フレアスカラベを召喚!
 さらに”フェイク・ヒーロー”によって、エレメンタルヒーロー・ネオスを特殊召喚!
 この2体をコンタクト融合!現れろ!エレメンタルヒーロー・フレアネオス!(攻撃力2500)
 フィールド魔法”ネオスペース”発動!(攻撃力2500→3000)
 マジックカード”ヒートハート”発動!(攻撃力3000→3500)
 まだまだ!”受け継がれる力”を発動!
 サイバーエンジェル・弁天を墓地に送り、その攻撃力がフレアネオスへ加算される!(攻撃力3500→5300)
 さらにフレアネオスのモンスター効果!
 フィールド上のマジック、トラップカードの枚数×400ポイント攻撃力がアップ!(攻撃力5300→6500)
 フレアネオスでアステカの石像を攻撃!」(相手LP4000→0で即死)

ずっとオレのターン!なんという鬼畜ワンターンキル…
昨日の双六じいちゃんのコンボはすげーなーと感心したのに
今日の十代のコンボはひでーなーと苦笑いしてしまうのは一体なぜだろう:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
十代のデュエルっていつも「さらに特殊効果発動!」「さらに特殊効果発動!」だからなんかインチキ臭く見えるというか…
社長のブルーアイズアルティメットドラゴンとか、カイザーのサイバーエンドドラゴンみたいに
特殊効果持ってなくて攻撃力激高モンスターの方が、分かりやすくて私は好きだなあ


■遊戯王デュエルモンスターズGX179話 「さよなら十代!涙の卒業式」

「待っていたよ結城十代君、さあ始めようか、ボク達の本当の卒業デュエルを!」

うおおおおおおお!!ついにこの時が来たか!!
GXの最終回では前作のキャラも出てくるのかな、なんて前から漠然と考えてはいましたが、
まさかラスト2話まるまる使って遊戯VS十代の特別デュエルが始まるとは!前作ファン冥利に尽きるってもんです

今回は手始めにブラックマジシャンを使った戦いが中心でしたが、
次の最終回はオベリスク・オシリス・ラーの三幻神や、ブラックマジシャンガールなどなどてんこ盛りの内容!
さらに次回は意外なあの人物も現れるのか…!?来週が待ち遠しいぜ!

というかチラシの城之内がおなじみの猪木顔だったりとか、GXスタッフの前作リスペクトはすげえや


■遊戯王デュエルモンスターズGX180話 「真の卒業デュエル!十代VS伝説のデュエリスト」

「遊戯さん!あなたのデッキの象徴がブラックマジシャンなら…
 オレのデッキの象徴、それがエレメンタルヒーロー・ネオス!
 勝負はまだこれからだ!」

「来い!十代君!」

互いのデッキの主役とも言うべき2体がそれぞれの場で睨み合う!
ブラックマジシャンとネオス、どちらも攻撃力2500・特殊効果なしとまったく互角の能力です
両方とも大量のサポートカードがあることで知られるモンスター。ここからどうサポートを展開していくかが腕の見せどころですね

「オレのターン、ドロー!カードガンナー(攻撃力400)を召喚!
 カードガンナーはデッキのカードを3枚墓地へ送ることで、
 このターンのみ1枚につき攻撃力を500ポイントアップする!
 さらに装備魔法”ネオス・フォース”を発動!
 装備したネオスの攻撃力を800ポイントアップ!
 そして、ネオスがバトルで相手のモンスターを破壊した時、
 破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える!」

さっそく十代はネオス専用のサポートカードを発動!攻撃力アップに加えて貫通ダメージまで与えるという効果のため、
遊戯はモンスターを攻撃されたら3300の激ヤバダメージを食らうことに!その後カードガンナーに攻撃されたらもうオシマイですよ!

「行けェッ!ネオス!」

「迂闊だよ十代君!トラップ発動!”聖なるバリアミラーフォース”!
 相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する!」

超ガチカードキター!!防御系トラップでも1・2を争う使いやすさのこのカード!
せっかくのネオスとカードガンナーを一掃されてしまい、十代の方がフィールドガラ空きのピンチになってしまいました

「ぐっ…カードガンナーの効果発動!カードガンナーが破壊された時、
 デッキからカードを一枚ドロー!さらにトラップ発動!”デスアンドリバース”!
 自分のターンのバトルで通常モンスターが破壊された時、
 相手フィールドのモンスター1体を破壊して、
 破壊された自分のモンスターを特殊召喚する!
 オレが破壊の対象に選ぶのはブラックマジシャン!」

しかし転んでもタダでは起きない十代!自分モンスター復活+相手モンスターあぼーんのトラップで、
ネオスを復活させブラックマジシャンを破壊する!

「ならばボクもトラップ発動!”シフトチェンジ”!このカードの効果で、
 ボクはブラックマジシャンへの指定を”翻弄するエルフの剣士”に変更!」

エルフの剣士涙目
何の活躍もできずにブラックマジシャンの身代わりで死亡かよ!
遊戯とつきあい長いのに、死ぬためだけに召喚されるとは哀れなやつ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

そしてデスアンドリバースの効果で復活するネオス!再びブラックマジシャンとの対決の時がやってまいりました
しかし今度は互角の攻撃力のまま両者激突!相討ちとなって墓地へ消えていき、両方ともモンスターが全滅してしまいました

(今の攻撃をかわすとは…!さすが遊戯さん!)

(ボクのミラーフォースを読んでカウンターを仕掛けてくるなんて…!)

「ボクのターン、ドロー!マグネットウォーリアα(攻撃力1400)を召喚!
 十代君にダイレクトアタック!」

「ネクロガードナーの効果発動!墓地にあるネクロガードナーをゲームから除外し、
 攻撃を一度だけ無効にする!」

墓地からの活躍に定評のあるネクロ連中キター!!
戦闘で使われるより、とにかく墓地へ捨てられまくってサポートに徹することが多いネクロな方々。
死んだ後までこき使われるとは可哀想な連中です:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(そうか…!さっきのカードガンナーの効果の時、
 すでにネクロガードナーを捨てていたんだ!
 凄い…十代君は自分のデッキをまるで手足のように操っている!)

「オレのターン、ドロー!来いスパークマン!(攻撃力1600)スパークフラッシュ!」

「くっ、マグネットウォーリアが…ボクのターン、ドロー!
 疾風の暗黒騎士ガイア(攻撃力2300)を召喚!
 疾風の暗黒騎士ガイアは、手札がこのカードだけの時生贄なしで召喚できる!」

互いにじわじわと攻撃力の高いモンスターを召喚し、一進一退の攻防が続く!
ガイアにもそんな効果あったんだなぁーって、「手札がこのカードだけの時」ってもう遊戯は手札ゼロですか!
これはガイアをやられてしまったら一気に形勢不利になりそうな…

「く…オレのターン、ドロー!ネクロダークマンの効果発動!
 ネクロダークマンが墓地にある時、
 一度だけエレメンタルヒーローを生贄なしで召喚できる!
 現れろ!エレメンタルヒーロー・エッジマン!」

エッチマンキター!!
融合なしで召喚できるEヒーローでは最強の攻撃力を持つモンスター!初期の十代デッキで活躍したモンスターです
そしてここでもカードガンナーの時に捨てられたネクロな人がサポート。本当捨てられるためにいるような奴らだな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「さらに装備魔法”インパクトフリップ”!
 このカードを装備したモンスターがバトルで相手モンスターを破壊した時、
 相手のデッキのカードを一枚墓地へ送る!行けエッジマン!」

エッチマンの攻撃力2600がガイアを襲う!たまらずガイアは吹き飛んでしまい、
これで遊戯はフィールドがら空き+手札ゼロ状態。こいつはいよいよやばくなってまいりました

「ボクのターン、ドロー!マジックカード”天よりの宝札”!
 互いのプレイヤーは手札が6枚になるようドローする!」

ってたっぷり手札増強しやがった!社長いわく「最強の手札増強カード」天よりの宝札!この局面でこれを引いてくるとは、
「さすが遊戯のドローは違うぜ」としか言いようがない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ボクはワタポンを特殊召喚!ワタポンはマジックの効果で手札に加わった時に
 特殊召喚できる!そしてワタポンを生贄に!現れろ、ブラックマジシャンガール!」

( ゚∀゚)o彡°B・M・G!B・M・G!
きましたよ!ある意味ブラックマジシャンよりも遊戯のデッキを代表するモンスター!
その登場回数はマジでブラックマジシャンを上回ります
そして墓地にブラックマジシャンがいるので、BMGの攻撃力は2000から2300にアップ!
しかしそれでもエッチマンには届きませんが…

「こ、これが遊戯さんのブラックマジシャンガール!翔にも見せてやりたかったぜ!」

「行けブラックマジシャンガール!ブラックバーニング!」

「…バカな!?エッジマンの攻撃力は2600…
 自分より攻撃力の高いモンスターを攻撃するなんて!」

「そんなことはないよ」

「う…!?これは!」

「さっきインパクトフリップの効果で墓地に送ったボクのカードは、
 ギルファーデーモン!このモンスターは墓地に送られた時、
 相手の装備カードとなって攻撃力を500ポイントダウンさせる!」

おおおおおおここでギルファーデーモン登場とは!
バトルシティ編の遊戯デッキでいぶし銀の活躍をしたモンスター!スタッフもいいところに目をつけてくるなぁ
「へへ…オラも一緒に死んでやらあ!」とギルファーデーモンに攻撃力を落とされ、あえなく散っていくエッチマン!
さらに3枚ものリバースカードをセットしてターンを終了する遊戯。
モンスターがいない十代に対してこの鉄壁の布陣!これを一体どう切り崩したらいいのか…

(やっぱりこの人はとんでもないデュエリストだ…!
 オレが繰り出す攻撃のすべて上を行く!)

「ふふ…あっははは!遊戯さん…強すぎだよ!
 マジ強え…!こんな強い人に会ったことがないってくらい!」

「ふふふ、それは君だよ!ボクも君ほど
 デッキと深い絆で結ばれたデュエリストを知らない!」

こんなやばいときだってのにわくわくしてきやがった…!
遊戯に追い詰められながらも、むしろ最高に楽しいこのデュエルに笑みがこぼれる十代。
というか「十代が一番デッキと深い絆で結ばれたデュエリスト」って社長涙目ですね
生贄にする時とかも「ごめんねブルーアイズ(´・ω・`)」っていちいち謝るくらいなのに:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(オレはきっと、このデュエルで自分の失ったものを取り戻せる…!
 デュエルが誰とでも楽しいわけじゃないことを知った…デュエルに重大な責任が伴うことも知った…
 それを引き受ける覚悟が大人になるということで…けど、決して忘れちゃいけないことがある…!
 それをこの人なら…この人の強さなら…!取り戻させてくれる!)

自分の命を賭けたデュエル、仲間が次々に死んで行くデュエル、世界の命運がかかったデュエル…
今まで外道のような連中と過酷なデュエルを繰り返してきた十代は、心の底からデュエルを楽しむ感覚を忘れてしまっていました
初期の頃は無邪気で常にピーカン笑顔だった十代も、今は落ち着きのある影を帯びた性格。
しかし、今までの敵とはまったく違う強敵と書いて「とも」と読む最強の相手を前にして、
十代にも失っていたものがふつふつと甦ってきます

「オレのターン!ドロー!全力で行くぜ…!遊戯さん!」

「来い!十代君!」

「永続魔法”ヒーローズ・ギルド”発動!
 互いのプレイヤーは、デッキの一番上が戦士族だった時、そのカードを手札に加え
 そうでなければ墓地に置く!オレのカードは…」

十代の引いたカードはグランモール!強力な敵モンスターを簡単に手札に戻してしまう効果を持つため、
外道モグラと現実でも恐れられている優秀なモンスターです。しかし外道モグラは戦士族ではなく岩石族…
これでは墓地に置くしかありませんが、そこで十代はさらなるマジックカードを発動します

「速攻魔法”コードチェンジ”発動!カードに記された種族を
 自分の指定した種族に変更できる!オレはヒーローズギルドに記された戦士族を…」

「そうはさせないよ!トラップ発動!”精霊の鏡”!魔法効果をこの鏡の中に封印する!」

す、すげえ精霊の鏡まで使ってくるとは!これは遊戯と洗脳城之内が命懸けのデュエルをした時、最後に勝敗を決した印象的なカードですね
コードチェンジを妨害して、ゆうゆうと自分もヒーローズギルドの効果でカードをめくる遊戯。
しかし遊戯のカードも戦士族じゃないので墓地行きに…って、こ、このチラリと見えた赤いカードは!
まさかアイツが降臨する伏線なのか!?まさかーーっ!?

「だがオレの全力はまだまだこんなものじゃない!
 マジックカード”亜空間バトル”!お互いのプレイヤーは
 デッキから3体のモンスターを選び、一体ずつ同時に見せる!
 攻撃力の低いモンスターを出したプレイヤーは、
 500ポイントのダメージを受けそのカードを墓地に送る…
 攻撃力の高いモンスターを出したプレイヤーは、そのカードを手札に加える!」

へえ…なんだか面白いカードが出てきましたね、要するにデッキから自由にモンスターを選んでバトルを行い、
勝ったモンスターは手札に入れて、負けたモンスターは墓地に行ってダメージを食らうと…

そして遊戯が選んだのは、カオスソルジャー、バスターブレイダー、マグネットバルキリオンと
遊戯デッキでも屈指の攻撃力を持つ3体!そういえばオレイカルコスの神相手に召喚したモンスターも、ちょうどこの3体でしたね
それに対して十代の選んだモンスターは…!?

な…なんじゃこりゃー!!
まるで相手になんねー!!どいつもこいつも攻撃力カスのクレイマン、キモイルカ、フレアスカラベって!
守備表示用のモンスターとか融合用のモンスターとか、まるで攻撃に向いてないやつばかりです
あっと言う間に瞬殺されて1500ものダメージを食らう十代!どう見てもわざと負けたようですが、
こんなダメージを食らってまで墓地に送った理由とは一体…?

「ようし…!これでオレの準備は整った!行くぜ遊戯さん!
 これがエレメンタルヒーローデッキの力だッ!マジックカード”ミラクルフュージョン”!
 墓地から決められたモンスターを除外し、エレメンタルヒーローを特殊召喚する!
 墓地のフレイムウィングマンとスパークマンを除外し…!
 現れろッ!シャイニングフレアウィングマン!!」

久々にシャイニングフレアウィングマンキター!!十代の融合モンスターの中でも爆発的な攻撃力を持つモンスター!
初期の頃はよくトドメ役で出てきてましたが、ネオス中心のデッキになって以来使われるのは久しぶりです

「シャイニングフレアウィングマンの攻撃力は、
 墓地のエレメンタルヒーロー1体につき300ポイントアップする!」

墓地に眠るE・ヒーローはエッチマン、クレイマン、ネクロダークマン、フェザーマン、バブルマン、バーストレディの計6体!
よってシャイニングフレアウィングマンの攻撃力は4300!どへえー
しかし十代のターンはこれだけでは終わらない!

「さらにマジックカード!”ミラクルコンタクト”!
 墓地の融合素材モンスターをデッキに戻し、ネオスと融合したモンスターを特殊召喚する!
 墓地のネオス、グランモール、フレアスカラベをデッキに戻し…
 トリプルコンタクト融合!現れろ!!
 エレメンタルヒーロー・マグマネオス!!
 マグマネオスの特殊能力で、フィールドに存在するカード一枚につき
 攻撃力を400ポイントアップする!
 さらにフィールド魔法”ネオスペース”!マグマネオスの攻撃力を500ポイントアップする!」

マグマネオス+ネオスペースの効果で攻撃力3500!さらにフィールドに存在するカードは、
遊戯のリバースカード1枚目、2枚目、BMG、
十代のマグマネオス、シャイニングフレアウィングマン、ヒーローズギルド、ネオスペース…
合計7枚でマグマネオスの攻撃力6300!とんでもねー!

「攻撃力4300と6300のモンスター!?す、すごい…すごいよ!」

「これがオレのエレメンタルヒーロー達の可能性だ!遊戯さん!」

それにしても、普段のデュエルではどちらか一体だけでも十分ケリがついてしまうだけに、
これだけのダブルコンボで同時召喚っていうとさすがに胸が躍るぜ…
言うなれば王貞治と長嶋茂雄が同時に打席に入ってるような感じです(えー 
これぞ最終回ならではの超豪華コンボ!

「行けマグマネオス!スーパーヒートメテオ!」

「けどボクのブラックマジシャンガールも、
 全ての攻撃を跳ね返す魔術を持っている!トラップ発動!”マジックシリンダー”!
 マジックシリンダーは相手の攻撃を無効にし、その攻撃を跳ね返す!」

またガチトラップキター!!攻撃力の高いモンスターほど反射されて涙目のこのカード、
確かアニメや原作ではフィールドに魔術師がいないと使えないんでしたか…
魔法の筒に阻まれてしまった攻撃力6300の一撃は、そのまま弾き返されてマグマネオスを襲う!

「なに!?速攻魔法”コンタクトアウト”!マグマネオスの融合を解除する!」

咄嗟の融合解除で攻撃を回避する十代!マグマネオスが消えたので、攻撃対象を失った反射弾もどこかへ消えてしまいます

「マジックシリンダーをかわした…!」

「オレにはまだシャイニングフレアウィングマンの攻撃が残ってる…!行けッ!!」

シャイニングフレアウィングマンは攻撃力貫通効果を持つモンスター!
つまりブラックマジシャンガールを倒せば、4300の攻撃力が遊戯に直撃して文句なく即死!

「遊戯さん!このデュエルはもらったッ!」

《それはどうかな》

「え…!?」

《来るぞ…!キングオブデュエリストに眠るもう1つの魂が!》

おおおおおおおおおおおおお
ついに!ついに!ついにこの時が!俺たちは君を待っていた!どこに行っていたんだデュエルキング!
王様の登場だーー!!
さらに闇遊戯降臨と同時に始まるBGM!これは前作おなじみの”熱きデュエリスト達”!(これの冒頭でかかってる曲です)
おおお…なんという遊戯王ファン感涙ものの演出、正直何度見ても鳥肌もんの盛り上がりです

「あ、あれが…伝説の名も無きファラオの魂!?」

「相棒、ここはオレにやらせてくれないか」

《もう一人のボク?》

「彼の強さにオレのデュエリストの魂が、さっきからうずいて仕方ないのさ…!」

《うん、任せたよもう一人のボク!》

「行くぜ十代君!トラップ発動!”黒魔族復活の棺”!
 相手がモンスターを召喚した時、そのモンスターと自分のモンスターを生贄に、
 墓地の黒魔族を一体復活させる!
 オレは君のグランモールとブラックマジシャンガールを生贄に、
 墓地のモンスターを復活させる!」

「ま、まさかブラックマジシャンを!?」

「いいや…この瞬間、精霊の鏡に映されたコードチェンジの効果を発動する!」

「ま、まさか…!」

「そう…!オレが呼び出すのは黒魔族ではなく…神!
 現れろッ!!オシリスの天空竜!!」

ドジリスキターー!!!
やはりさっき捨てられてたのはあんただったのか!ドジリスの天空竜!絶対的な強さを誇る神の中でも
無限ループでハメ殺されたり、丸焼きにされて死んだり、頭吹っ飛ばされて死んだり、
うっかり自分の技で死んだりしてる
ドジっ子ドジリス!(えー  でも俺は神の中で神の中で一番ドジリスが好きだぜ(*^ω^*)

話の都合上そんな風に負けることが多いドジリスですが、能力だけならまさしく神のごとき圧倒的強さ!
手札枚数が多いほど攻撃力を増すその能力で、ドジリスの攻撃力はシャイニングフレアウィングマンを超える5000まで上昇する!

「こ…これが…神!!」

「十代君、君ほどのデュエリストならその相手は神こそがふさわしい!」

「ええ…!望むところですよ!こんな相手と戦えるなんて…超ワクワクするぜ!」

「そう来なくては…!本当の勝負はここからだ!」

(遊戯さん…!オレは忘れない!あなたがオレに送ってくれた最高の贈り物、
 最高の時間!あなたのおかげで取り戻せた…!
 オレが知らない間に失っていたもの、
 どんな大人になっても決して忘れてはいけないものを!
 もうどんなことがあっても忘れない!
 どんな時でも素直にデュエルを楽しむ気持ちを!)

オレ達の戦いはこれからだ!!(えー
決着つかずに突き抜けたー!!ううむ、まあどっちも主人公だし、どっちが上かなんて決めるのも無粋ですよね…
しかし思ってたより最高に面白い最終回でした
遊戯も十代も使うカードが思い出深いカードばかりで、まさに今までの集大成と呼ぶにふさわしいデュエルだったと思います
三幻神VSゴッドネオスの神対決とか、ブラックマジシャンガールVSカードエクスクルーダーの萌え対決とかも妄想してましたが、
そういうのがなくても十分すぎるくらい面白かったなぁ。

この対決は十代がデュエルの楽しさを思い出すためのものでしたが、
視聴者も改めてデュエルの面白さを再確認する対決だったと思います。
まさしくこの言葉で締めくくるにふさわしい

「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!!」





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