■機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン
第9話 「拭えぬ過去」
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「行けよファングゥッ!!」
「ぐっ…!は、速い!」
「前とは違う!?」
刹那達と顔を合わせた途端に先制攻撃のファングを飛ばすアリー!やっぱり「そのまさかよォ!」の時と違って
今日のアリーは見逃してくれないようです(えー
「ファングなんざアルヴァトーレの時みたく撃ち落としてやんぜ」と迎撃する刹那でしたが、
アルケーのファングはアルヴァトーレのそれとは段違いの速さ!まったく動きを追い切れずに一方的にやられてしまいます
「物足りねえなぁガンダムゥゥゥゥッ!!」
「ぐっ…!生きていたのか…!アリー・アル・サーシェスッ!!」
「おうよぉ!けどなあ、お前らのせいで体の半分がケシズミだ!
野郎の命だけじゃ物足りねえんだよォッ!!」
前期のロックオンさんとの戦いから無事生還したのかと思ったら、どうやらあの時アリーは体の半分をグシャグシャにされるという
痛手を負っていたようです。今となってはルイスのように再生治療を施したみたいですが、
「よくも半殺しにしやがって私は許しませんよーっ!」と怒り心頭な様子。その怒りをぶつけるようにGNバスターソードを振り下ろす!
「ぐっ!?貴様ァァァーーッ!!」
「再生治療のツケを払え!てめえの命でなぁぁぁぁ!!」
接近戦が得意なダブルオーでさえも、そのパワーを受けきれずに吹き飛ばされてしまう!
見た目からしてダブルオーのGNソードは取り回し重視、アルケーのGNバスターソードは破壊力重視って感じですが
実際ぶつかるとこれほど威力に差があるとは…
「貴様が…ロックオンの仇か!!」
吹き飛んだ刹那をフォローするように攻撃を仕掛けるティエリア!愛しのロックオンさんを殺した相手との戦いとあって、相当燃えているようです。
至近距離からアリーに極太ビームをぶっ放しますが、驚異的な反応でそれをかわしたアリーは肩のGNキャノンを両断してしまう!
ガシガシイッ!
「ぬ…っ!」
「仇討ちをさせてもらうッ!!」
しかし今のビームはアリーを懐へ呼び込むためエサ!目の前のアリーにすかさずセラヴィーの豪腕で掴みかかると
ティエリアは動けないアリーへ隠し腕ビームサーベルを起動する!こんなジ・Oみたいな装備あったのかセラヴィー!
「隠し腕!?こっちにもあんだよォ!!」
ズッバアアアアア!!
「なにぃ…っ!?」
しかし、そんなセラヴィーの切り札をも簡単に回避してしまうアリー!
さらに避けると同時に足に装備したビームサーベルを起動!これはイージスガンダムの足ビームサーベル!?
そしてセラヴィーの隠し腕をバッサリと両断してしまいます、隠し腕ビームサーベルvs足ビームサーベルとは燃える展開ですな
「ティエリアッ!」
「まだまだぁーーっ!!」
ブァチイイイイイイ!!
「くそ…っ!」
「へっ…ファング!!」
ドドドドドドド!!
「があああーーっ!!」
舞い戻ってきた刹那とティエリアが同時攻撃を仕掛けるも、アリーはバスターソードと足のサーベルで
2人の攻撃を巧みに受け止めてしまう!そして2人の動きが止まったところをファングで狙い撃ち!
刹那たちもいい攻めを見せているというのに、それを完全に圧倒するとは…アリーの強さはまるで次元が違いますな
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「まとめてお陀仏…!」
ドドウドウドウ!
「なに!?援軍…?4対1か、さすがに分がわりぃ…」
とその時、ライルのケルディムとアレルヤのアリオスが2人の救援に登場!
さすがにこの状況はまずいとトンズラしてしまうアリー。4人がかりでやっと退却ですか…これからの戦いが思いやられますね
「刹那、ティエリア、スメラギさんからの帰還命令だ」
「なぜ止める!?奴はロックオンの仇だ!」
「なっ…兄さんの仇…!?」
「逃がしてたまるかクソッタレー!」と頭に血が昇ったままアリーを追いかけようとするティエリア。
それを止めるアレルヤは、ビームサーベルをぶんぶん振り回されて冷や汗もんです(えー
そんなティエリアの叫びを聞いて、ライルはロックオンさんを殺した人間のことを初めて知ることに…
「准尉、具合はどうか?」
「もう問題ありません…ご心配をおかけしました」
「…」
「…私の体について、お聞きにならないのですか?」
「聞いて欲しいか?」
「い、いえ…お気遣い感謝します」
「部隊に戻ったらガンダム追撃作戦が始まる。今のうちに休んでおけ」
そしてこちらは、前回のパーティ会場から帰還途中のアンドレイ&ルイス。前回いきなり頭を抱えて苦しみ出してしまったルイスでしたが、
アンドレイは「話したくないことは話さなくていいんだ」と、ルイスに無粋な質問をせずに気遣う一面を…
かっこいいじゃないですかアンドレイ。女のワケアリな過去を黙って受け止める、並の男にはなかなかできない芸当です
さすがはセルゲイ大佐の息子なだけあるな…って
(ルイス・ハレヴィ…4年前、ガンダムによる攻撃で両親や親族すべてを失い、
自らも毒性を持つGN粒子を浴び細胞障害を患う…復讐か、あの若さで戦場に出る理由…
可憐なドレスこそ似合う少女が…)
こ、こいつ影でこっそり調べまくってやがるー!!(ガビーン)
全然ダメだこの人ー!「話さなくていいんだよ」ってルイスの前でカッコつけたくて言ってみただけじゃねーか!
実際は「ルイスたんの過去もっともっと知りたいんだお!」と洗いざらい調べまくりとは、なんて器の小さい奴…
こんなアホがセルゲイ大佐の息子だなんて情けなくて泣けてきます(えー
《スミルノフ少尉、ハレヴィ准尉帰還しました》
「了解した。続きを」
「ガンダムをロストしたポイントと経過時間、移動速度から…敵艦はこの辺りを航行していると
推測されます。我が隊は6機のトリロバイトでエリアを包囲し、発見次第攻撃を開始します」
「制空権の確保は?」
「MS二個小隊もあれば十分でしょう。彼らは海中から出ることがないでしょうから」
そしてアンドレイ達が帰還したアロウズの母艦では、マネキンとリントが次の作戦を立てている最中でした
「6機のトリロバイトがいれば楽勝だぜ」と自信満々に語るリント。しかしそこへ、横で話を聞いていたリヴァイヴが口を挟んできて…
「その戦術には異を唱えさせて欲しいですね。お忘れになっていませんか?
敵艦は大気圏を突破し地上に降下してきたのです、ならばその逆もあり得るかと…」
「そんなことが…!」
「私も同意見だ。ガンダムのGNドライブには、トランザムと呼ばれている
高濃度粒子全面解放システムがある。それを利用すればおそらく…」
「静止衛星軌道上に展開している部隊との連携をお勧めしますよ。
敵の作戦指揮官も、今のオーソドックスな戦術は先刻お見通しでしょうし」
ヘタにトレミーへ攻撃を仕掛けても、トランザムで宇宙へ逃げられてしまうだろうと予測するリヴァイヴ達。
さらにリヴァイヴは「お前のレベルの低い作戦じゃ敵にバレバレだお」とリントをコケにしてしまいます
さすがにこの余計な一言はリントの怒りを買ってしまい…
「ぶ、無礼な!上官である私を愚弄する気か!?」
「ライセンスがあります」
「な、なんだと!?」
「貴官もワンマンアーミーだというのか」
「ミスターブシドーと違い、大佐の戦術に従うことをお約束しますよ」
「ふふ、それはありがたいな」
「ぐぐぐ…!」
な、なんですかそりゃ!?ブシドーが言っていたやりたい放題免許をリヴァイヴも持ってるそうですが
その免許って面と向かって上官に悪口言ってもOKなのかよ!
もっとなんていうかこう、「戦闘中に独自の判断で行動していい権利」みたいな限定的なものかと思ったら
いつどこで誰相手に何をやってもOKな好き放題やれるもんなのか…こんな免許があるなんて頭おかしいよこの軍隊!(えー
「あのガンダムはなんなんだ?それに兄さんの仇って…」
「言葉通りの意味だ、あのガンダムに乗っていたアリー・アル・サーシェスがロックオンの命を奪った」
「…詳しく聞かせてくれ」
一方トレミーに帰還していた刹那たちは、ガンダムから降りるなりライルからの質問を受けていました
刹那たちも、アリーについて知っている限りのことをライルに教えてあげることにします
それにしても、前期でアレルヤの「アリーって何者?」っていう質問に対して
「傭兵だよ」の一言で終わらせた時とはえらく対応が違いますね(えー
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「なるほどね…兄さんは家族の仇を討つためにそのサーシェスって奴を…ふふ」
「何を笑う?」
「世界の変革より私怨か…兄さんらしいと思ってな」
「不服なのか」
「いいや、尊敬してんだよ。家族が死んだのは10年以上前のことだ…
俺にはそこまで思いつめることは出来ねえ」
ディランディ一家の命を奪った忌まわしい自爆テロ。それがアリー率いるKPSAによるものだと聞かされるライルでしたが
「つっても10年以上前のことだしなぁ」とアリーへの憎悪はそれほど湧いてきてはいないようです。ドライなのね
「仇がここにいるとしてもか?」
「…?どういうことだ」
「俺はKPSAに…お前から家族を奪った組織に所属していた」
「な…」
しかしその時、「なんだよお前もっと怒れよ!」とライルに自分の素性を明かしてしまう刹那!
さすがに「俺もお前の家族を殺した一員だぜ」と面と向かって言われては、ライルも少し険しい表情に変わってしまいます
でも刹那は単にKPSAに所属してたってだけで、ディランディ一家の亡くなった自爆テロとはあまり関係はないんでは…
と、思いきやここで驚きの事実が!なんとあの自爆テロを行った実行犯は、刹那のごく近くにいた馴染み深い少年だったのです
自爆テロをやると聞かされた当時、刹那は「やめなよ死んじゃうよ」とその少年を止めていましたが
逆に「臆病者はすっこんでろ」と言い負かされてしまったのです
あの時自分がなんとしてでもその少年を止めていれば…刹那がそう罪の意識を感じるのも無理のない話ですね
「あの時…俺が仲間を止めていれば…!ニール・ディランディはマイスターになることもなく…」
「…その時お前が止めてたとしても、テロは起こってたさ。そういう流れは変えられねえんだ」
「だが…!」
「すべて過ぎたことだ。昔を悔やんでも仕方ねえ…俺たちは過去じゃなく、未来のために戦うんだ」
ところが、それでも「そいつがやらなくても他の誰かがやっていた」とあのテロのことを割り切るライル。
大したもんですねライルは…確かにそれは正論ですけど、家族が殺されたとなれば感情で納得できないのが普通です
よっぽど自制心が強い人間じゃないと、こんなことはさらっと言えないんじゃないかな
アンドレイも少しはこの自制心を見習ってくださいよ本当に:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
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「やはり新型を開発しているか」
「グラハ…!いいや、今はミスター・ブシドーだったね」
「勝手にそう呼ぶ…迷惑千万だ」
「気に入ってるのかと思ったよ」
一方その頃、新型MSを開発中のビリーを訪れていたミスターブシドー!
そんなブシドーを目にしたビリーは「グラハ…」と何やら言いかけますが、一体何を言おうとしたんでしょうね
私には何のことだかまったく予測がつきません(えー
「ところで今日はなんの用だい?」
「試作段階のあの機体を、私色に染め上げて欲しい。最高のスピードと最強の剣を所望する」
「がってん承知。その代わり確実に仕留めて欲しい、ソレスタルビーイングを」
「…?無論だ、私はそのためだけに生きている」
そしてブシドーがわざわざここへやってきたのは、「今作ってるやつは俺の専用機な」とツバをつけるためだったようです
それにしても「私色に染め上げる」って…これってアルヴァトーレで戦ってる時にアレハンドロが言ってたセリフですよね
つまりブシドーの正体はアレハンドロだったんだね!?これは驚愕の事実が明らかになりましたよ(えー
「敵、水中用MA6機を確認しました!各員所定の位置についてください!」
そんなブシドーがビリーくん家で遊んでいるその時、ついにトレミー追撃を開始したマネキンのアロウズ部隊!
手始めにトリロバイト6機が猛烈な速さで接近してきました、それに対してスメラギ達の行動は…
「攻撃予測時間まで0004を切ったです!」
「まだよ…!ギリギリまで引きつけて!」
「敵部隊に反応!大型魚雷です!」
「アリオス、ケルディム、セラヴィー!トランザム開始!GNフィールド最大展開!
トレミー緊急浮上!」
「南無三ッ!!」
やはりマネキンの予測通り、トランザムを使って宇宙への進路を取るスメラギ!ただし唯一予測と違うのは
トリロバイトの魚雷が直撃する寸前まで粘っての行動ということ…上を向いたトレミーのすぐ後ろで魚雷が爆発したことで、
ロケットスタートを切ったトレミーはすさまじい初速で上昇していく!スーパーアタックランディング!(えー
「や、奴ら本気で大気圏を!?」
「こ、このスピードは…!?」
「艦船の速度じゃ…!」
「私の予測より速い…!?トリロバイトの攻撃を初期加速に利用したか!」
海から飛び出してきたトレミーを待ってましたと迎え撃つルイス達!しかし、トレミーは目にも留まらぬ速さでルイス達をあっと言う間に置き去りに!
それでも取り逃がすまいと必死に追いすがり、ビームを乱射しまくるルイス達MS部隊。
しかしトランザムで強化されたトレミーのGNフィールドは、並大抵のビームを食らったところでビクともしない!
「効かねえじゃねーかぁ!」
「全砲門開きました!」
「一斉発射!」
ドドドドドドド!!
「くぉのおおおおっ…!!」
ボッゴオオオオン!!
「またかよォォォォ!?」
そしてトレミーから放たれた反撃ビーム&ミサイルの雨あられ!一直線にトレミーを追いかけるのに必死なMS部隊は、
とても回避行動を取る余裕などなく、面白いようにボカボカ落とされていきます
落とされてナンボな不死身のコーラサワーもやっぱり撃墜。今日もまた無駄な不死身っぷりをアピールしてしまうのでした(えー
(なんという豪胆な戦術だ…やはり…!?)
「リバイバル大尉ッ!」
「上昇角度の変更はたったの3度…このガデッサには容易いこと!!」
もはやMS部隊を完全に引き離し、「やったー逃げ切ったよー」と戦線を離脱したかに見えたトレミー。
しかし、そんな超上空でトレミーを待ち受けている1機のMSが!そう、この事態を予測していたマネキン大佐によって
ガデッサを駆るリヴァイヴがこの場に配置されていたのです
ギョバアアアアアアア!!
「ちょ、直撃!?」
「大丈夫です」
「角度を変えられた…!?敵の指揮官、本当にやる…!」
(第一シークエンス終了、敵のトランザムには限界時間がある…
あとはジェジャン中佐次第…!)
ガデッサから発射された極太ビーム・GNメガランチャー!トレミーはモロにその直撃を食らってしまう!
すさまじい射程と威力のこのビームですが、トランザム中のGNフィールドによりなんとかトレミーは無事のようです
しかしリヴァイヴが言っているように、このビームの狙いはトレミーの飛んでいく角度をねじ曲げること…
まんまとその術中にはまってしまったトレミーは、宇宙で待ち受けているアロウズ部隊の目前に姿を現してしまいます
「トレミー、高度1万キロ!低軌道リングを越えました!」
ドドドドドド!
「敵部隊の攻撃です!?」
「トランザム、限界時間を突破!再チャージまでGNフィールドが消失します!」
「敵は粒子量を使い切った…一気に畳みかける!」
ついにトランザムが終了してしまい、電池切れ状態となってしまうトレミーと3機のガンダム達!
頼みのGNフィールドも消失して万事休すです。そんなトレミーに襲い来るのはリー・ジェジャン中佐率いる部隊…
ジェジャン中佐は、第一話でグッドマン准将の片腕的ポジションにいたキャラですね。これは手強そうですよ
トレミー側で戦えるのは刹那のダブルオーだけ、一体どうやってこのピンチを切り抜けるのか…
「一気に本丸を狙い撃つ!ダブルオー、目標を駆逐する!」
「なっ…あ!?」
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ってジェジャン中佐メチャクチャよええええええ!!
ちょ、ちょっと待って瞬殺!?瞬殺ですか!?マネキン大佐がこれ以上ないお膳立てをしてくれたのにこのザマ!?
どんだけ役立たずなんだよジェジャン中佐!まさかこれだけ有利な状況で、一瞬にして落とされるとは思いませんでした
やっぱり無能准将グッドマンの片腕はしょせん無能だったということなのか…
無能の者はアロウズには不要だぞグッドマン准将(えー
「スメラギさん、敵MSから有視界通信によるメッセージが届きました」
「メッセージ…?」
「”ソレスタルビーイングのリーサ・クジョウの戦術に敬意を表する。
独立治安維持部隊大佐カティ・マネキン”以上です」
「マネキン…!?カティ・マネキン…そう…逃げられないのね…」
刹那の活躍で母艦を撃墜し、蜘蛛の子を散らすように撤退していったアロウズ部隊。
ですがその時、マネキン大佐からスメラギに向けたメッセージが届けられます。そう、マネキン大佐は今の戦いから
トレミーを指揮しているのがスメラギであることに気づいていたのです
AEU時代、誤った戦術予報から味方同士の殺し合いを招いてしまった2人…
さらにスメラギの回想によると、マネキン大佐とは大学時代からの友人だったようです
その2人が、こうも殺し合いをしなければならないという奇妙な因縁…
スメラギはその因縁から逃れられないことを悟り、やり切れない気持ちを抱えるのでした。次回に続く!
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