■戦国BASARA 第5話「壮絶!長篠・設楽原の義戦」
「久し振りじゃのう、竹千代」
「信玄公…!ますますのご壮健ぶり、何より!」
「某は真田源次郎幸村、お初にお目にかかり申す!」
「うむ、幾多の武勇聞き及んでおる。心配は無用だ、今ここで丸腰のお前や信玄公に斬りつけたりはしねえ」
信長のいる尾張を目指す途中、長篠で徳川軍と睨み合うことになってしまった武田・上杉連合軍。
そこで徳川の大将と顔見知りの信玄は、なんと丸腰で徳川軍に歩み寄ると話し合いでの解決を試みていました
そんな徳川の大将とは、言わずと知れたあの徳川家康…でもなんか他の武将と比べてタヌキの置物って感じで
いまいち頼りない感じだな:ぁ;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「お主が時の来るのを待っておる事、重々分かっておるつもりじゃ。
同盟の名の下、織田の傘下に置かれ屈辱に甘んじておるのも全て…」
「…いかにも。わしにとって今はまだ大きく事を起こす時ではない、今はひたすらこらえ
いつか信玄公をも超える武将となって天下を…!この手で時代を創るつもりなれば!」
「…」
さすがは鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギスの男、今はまだ天下獲りに動き出す時期ではないとして
じっと信長の下で様子をうかがうつもりのようです。それにしても「いつか信玄を超えて天下を獲る」というこの野心、
まさに信玄が幸村にそうなって欲しいと願っていることであって、幸村には決定的に欠けている要素なだけに、信玄も複雑そうな表情です
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「待ちの采配で活路が開ける時ではない、今のままでは天下を望む前に
織田に利用された挙句潰されよう…!このまま織田を野放しとすれば、
もはや国獲りどころではない。次の世に草木の一本も生えぬことは必定…
竹千代、織田に組するのをやめ、我らについてはくれぬか」
「…それは…出来申さぬ…!織田より東国の監視を任されている以上、
ここで引けば盟約違反となる…一度交わした約束は!
例え相手が非道の限りを尽くす第六天魔王であっても!
例え裏切られることがあったとしても!こちらからは絶対に反故には出来ぬ!
三河武士の名に懸けてッ!!」
「…!」
な、なんと…単に信長に歯向かうのにビビッて尻尾を振ってるのかと思ってましたが、
家康は自分が誇りとする武士道を最後まで貫くために、断腸の思いで信長に従う道を選んだのです
さすがは江戸幕府300年の礎となり歴史に名を刻んだ男、これほど誇り高き武人だったとは…
さっきはタヌキの置物とか言って本当すいませんでした:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「…戻るぞ、幸村」
(…家康殿…)
(お許しくだされ信玄公…この手で明日を創るためにござる…!)
こうして残念ながら交渉は決裂、信玄と幸村は武田軍へと戻り、ついに徳川軍との決戦の火蓋が切って落とされるのでした
ドッバゴオオオオオオオ!!
「天・覇・絶・槍!真田幸村、見参ッ!!」
ギョバオオオオオオオオ!!
「んぬううううああああああ!!」
しかし分かっていたことではありますが幸村達の強さは異常
見ろ人がゴミのようだ!(えー
武器の一振りで数百人がブッ飛ぶ幸村達の超絶パワー!これでは徳川軍が叩き潰されるのも時間の問題でしょう
「く…!さすがは信玄公…やはり数の差は如何とも出来ぬ…!
戦国最強・本多忠勝!出撃せよッ!!」
そんな劣勢を悟って家康が出撃を命じたのは、戦国武将最強との呼び声も高い本多忠勝!
史実でも57度の戦を経験し、数多くの武勲を挙げたそうですが、何より恐ろしいのはそれほどの修羅場を経験しながら
ただの一度もかすり傷を負った事がないという驚異の戦績でしょうか。
まさしく無敵の武将として、当時からその名は天下に轟いていたそうです。そんなリアルでもとんでもない武将が、
BASARA世界の超次元な強さを得たらどうなるか…
出撃せよ機動戦士ホンダム!!本多忠勝マジ有り得ねえええええええええ!!
徳川驚異のメカニズムってレベルじゃねーぞ!なんですかこのハチャメチャなロボット野郎は!?
こんなモビルスーツが相手じゃあそりゃ傷つけられる奴なんか誰もおらんわ!(えー
「本多忠勝だ!討ち取って名を上げろーっ!!」
しかしそんな機動戦士ホンダムを前にして、怯むどころか「やったーこれで俺の名が上がるよー^^」と
大喜びで突撃していく上杉軍の兵が!バ、バカが!命知らずにも程がありますよ!そんなかませ犬丸出しな兵の名前は…
「我こそは上杉一番隊、直江兼続ーッ!!」
こ、このアホが直江兼続かよ!(゜д゜;)
兼続と言ったらあなた、兜にでっかい愛の字をくっつけて戦場を駆け抜けたと有名な武将じゃないですか
でもBASARA版の兼続は普通の兜をかぶってるんだな…これだけ色々メチャクチャなのに、変なところで普通なんだから:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「一番隊は無敵の俺一人!でぇやあああああーっ!!」
ガッコオオオオオン!!
「無敵なのにやられたアアアアアア!!」
か、兼続がーー!!まるっきり出オチで終わりやがったー!!(えー
無敵を自称する兼続でしたが、真の無敵武将であるホンダムとはまったく比べ物にならず!
まるでセルに「うるさい」と吹っ飛ばされたミスターサタンのごとく、かるーく払いのけただけで遥か彼方へ吹っ飛ばされてしまいました
まあどう見てもギャグキャラなんで、兼続もこれしきで死んではいないと思いますが:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「忠勝!この家康に過ぎたる物とはお前よ!…む?あれは…奥州の独眼竜か!」
ホンダムの驚異的パワーにより、みるみるうちに形勢を盛り返し始めた徳川軍!
しかしその時、そんな戦場を我関せずで横切る伊達軍が姿を現します
「武田と上杉を、徳川が阻んでおります!」
「小競り合いだ。魔王をブッ倒したら取って返して雪崩れ込む!信濃ごといただくぜ!」
苦戦中の武田・上杉軍を目にしても、「ふーん大変だねえ、どっちにしても俺がすぐ全殺しにしちゃうけど^^」と
まるで感心を示そうとしない政宗。それにしても今さらながら伊達軍の連中すげえ
政宗の馬は馬の頭が生えたバイクって話がありましたが、こんな一般兵どもまで全員馬バイクに乗ってんのかよ!
まったくBASARAはつくづく常識の通用しないアニメだぜ
(どこから見てる…?魔王さんよ…!)
そんな伊達軍の中で慶次は、この戦いを信長が見物していると読んで辺りの様子をうかがっていました
するとそんな慶次の読み通り、戦場から少し離れた崖の上にやたらヤバそうな雷雲がモクモクと!
きっとあの雲の下に信長がいるに違いありません、信長がいるだけで雷雲モクモク出てくるっていうのも
本人にしてみたら居場所バレバレなのが困り物ですね:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「はあっ!」
ドカカッドカカッドカカッ
「…あの野郎…!前田慶次はお膳立てを終えて本隊へ戻った模様です。
織田は我々と武田・上杉をこの長篠で一度にねじ伏せるつもりかと」
「上等だ、partyが派手になるってもんだぜ」
そして信長を暗殺しようとでもいうのか、一人で伊達軍から離れて信長の下へ向かった慶次。
しかしそんな慶次の行動は、「あの野郎織田軍と合流しに行きやがったふざけんな」と
完全に信長のスパイ扱いにされてしまいました
こりゃ慶次はもう伊達軍に戻って来れませんな…もしノコノコと戻ってこようものなら、確実に小十郎にブッ殺されることでしょう。
まったく小十郎はおっかないやっちゃなあ…
「うん…?俺の前に立ちはだかるとはいい度胸だな」
「克目せよ!我こそは浅井備前守長政!貴殿をここから先へ行かせるわけには行かぬ!」
「浅井長政…?」
「正義の名において、貴殿を削除する!」
そして進軍を続ける伊達軍の前に、姿を現したのは浅井長政!当然のことながら激突は必至ですな…
しかし前回から、雰囲気的にどうも普通の人という感じが否めない長政は
果たして政宗相手にどこまで食い下がれるんでしょうか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「つぅああああーっ!」
「ちいっ!」
ズッドオオオオ!!
「輝斬・十文字ィィッ!!」
「イヤッハアアアアッ!!」
ギュボオオオオオ!!
ってまともにやり合ってやがるー!!
なんてこった浅井長政、てっきりBASARAにおけるヤムチャ的ポジションかと思ってましたが
なかなかどうして政宗にひけを取らない相当な腕前です。「必ず勝って市を救ってみせる」という意気込みもあってか、
これは一筋縄で勝てる相手じゃなさそうですな…
ドバオオオオオン!!
「いいぞ忠勝!もうすぐ織田の鉄砲隊が来る、我ら徳川軍も…うっ!?」
「うおおおおおーっ!!戦国最強・本多忠勝殿とお見受けする!
真田幸村…!全力でお相手致すッ!!いざ尋常に勝負ゥゥッ!!」
一方その頃、快進撃を続けていたホンダムの下へ姿を現した幸村!
やはりホンダムの無敵伝説はBASARA界でも天下に轟いているらしく、
幸村も「天下無敵の本多忠勝」と知った上で勝負を挑んできたようです
「うおるああああーっ!!」
ガギョオオオオオオッ!!
「うおおおおおおお…っ!!」
ギョギョギョギョギョギョ!!
そして飛びかかってきた幸村に向けて、超巨大ゲッタードリルを繰り出すホンダム!
その凄まじいパワーにはさすがの幸村も一気に後方へと弾かれる!
「ぐううううう…っ!み・な・ぎ・るぅぅぅぅぉおおおおお!!」
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ゲッタードリルがなんぼのもんじゃー!!
凄まじい火事場のクソ力でホンダムのドリルを強引に弾き返した幸村!
これには家康も「忠勝を止めただとー!?」と目ん玉飛び出てしまいます
そして今ので体勢を崩されたホンダム!その懐に飛び込むには絶好のチャンス!
バッゴオオオオオン!!
「うぉぐあああーーーっ!!」
ってこいつスキがねえー!!
なんとすかさずスラスターを大噴射して、幸村を超特大ホームランのようにかっとばすホンダム!
そして間髪入れずにゲッタードリルで追い討ち!今度は空中なので受け止める余裕はない!
そこで幸村は槍を使ってひらりと身をかわします、うーむ手に汗握る超次元バトルですな
「旦那ァッ!!」
「ん…!?佐助!」
「ぬうううおうあああああ!!」
「お館様!?某1対1で!」
「一人で倒せる相手では…ない!」
そんな幸村の下へ、信玄と猿飛佐助が加勢に登場!「なんでタイマン勝負の邪魔すんだよー」と納得が行かない幸村でしたが、
確かに勝てるかどうか分からない戦いをやらせて、幸村が殺されたら元も子もありません
何しろホンダムは、生粋のパワーファイターである信玄すらも上回る恐るべきパワー…
そんなホンダムと幸村達は、3人がかりでなんとか互角以上に渡り合うのでした
(ぐっ…!織田の鉄砲隊は…まだなのか!)
「光秀。家康に与えるはずの鉄砲隊はどうなっておるのだ」
「浅井の後方支援に当てがいました。伊達の機動力には、一層の警戒が必要かと」
頼みのホンダムも幸村達に押さえ込まれ、もはや信長の鉄砲隊が来なければ敗戦濃厚となってしまった徳川軍。
しかし光秀は、なんとそんな家康との約束なんざ守る気ゼロで長政の援護に鉄砲隊を向かわせていました
これほど奮闘してる徳川軍を見殺しかよ!やはりこの光秀、他人を手の平の上で弄ぶことしか考えていないのか…
「…!?明智様…あのまま鉄砲隊に攻撃をさせるのですか…?」
「独眼竜を足止めしておく必要があります」
「そ…それでは…長政様が…!」
しかし長政の援護に向かった鉄砲隊に目をやると、それは援護と言うより長政もろとも伊達軍を攻撃するための立ち位置!
こ、この外道がー!徳川軍だけでなく、長政までここで殺してしまおうというのか!
「に、兄様…!やめさせて…長政様を殺さないで!」
「光秀。貴様…興が過ぎるわ」
「これは申し訳ございません」
光秀の非情な作戦に泣き叫ぶ市でしたが、信長は「んもう光秀クンは遊び好きなんだから」とだけ残してどこかへ行ってしまいました。
妹の願いなど一切聞く耳なし!相変わらず情けなどカケラも持たない男です信長、このまま長政は殺されるしかないのか…
「に…兄様…!」
「お市様。まだ…間に合いますよ?」
そんな絶望の淵にいる市にニマアッと笑いかけながら、「急げばまだ長政を助けられるよぉ〜」などと言い出した光秀!
こ、こいつ…もしや市を助けに向かわせて、市まで長政と一緒に殺してしまおうというのか!
一体長政が何をしたー!!なぜここまで長政を徹底的に陥れようとするのか…トンでもねえゴミクズ野郎です光秀
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「待ちなさい慶次!」
「う…!謙信!?」
「初めからそのつもりだったのですね…私達東国の武将を連合させ抑止力とし、
前田の名をもって魔王に近づき説得する…残念ながら体制は不完全です」
「…やってみなきゃあ分からねえだろ!?戦いが拮抗してる今なら…!」
一方その頃、信長の下へと向かう慶次を止めに入っていた謙信!そして同盟軍を組んだ慶次の真の思惑も明らかに…
それはなんと、信長を倒すのではなく同盟軍の強さに信長がビビったところを説得するというものでした
なんてこった…それはいくらなんでも甘ちゃんすぎるぜ慶次:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
慶次はついこの間政宗の説得すら上手く行かなかったのに、信長を説得なんてどんだけ無謀なのかと(えー
「魔王の返答などすでに自明…!あなたは人の善を信じすぎています」
「魔王だって、初めから魔王だったわけじゃないだろ…!?」
「悲しいかな、生まれながらの魔性もこの世にはある。
友として…死にに行かせるわけにはいきません」
「…」
「信長相手に説得とかお前バカなの?死ぬの?」と至極もっともな意見と共に、力づくでも慶次を止めようとする謙信。
謙信はもともと慶次とかなり親しい間柄のようで、だからこそ慶次に無謀な説得をして死んで欲しくはないようです
「天空…!烈翔剣ッ!!」
ザッシャアアアアアッ!!
「フッ…」
「あんた…上等だ!!」
「な!?」
「エェェェェェックスッ!!」
ズドドッゴオオオオオ!!
「う…ぐうう…!わ…我が正義は…不倒…不屈なり…!」
場面変わって長政vs政宗の死闘は、最後に一枚上を行った政宗の勝利に終わろうとしていました
政宗の必殺技JET−Xを食らって満身創痍の長政、それでもなおボロボロの体で戦い続けようとしますが…
「長政様!長政様、逃げてぇぇーっ!!」
「い…市!?」
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そんな長政に駆け寄ってきたのは市!そして長政が市の方を振り向くと、市の背後にはニヤリと笑う光秀と大量の銃兵達が…
「クククク…さあ、仲良く踊っていただきましょう」
ドドドドドドドドウ!!
うああああああああ!!非情なる命令の下放たれた銃兵達の一斉射!
その銃弾は次々と長政の体を貫き、屈強な武将の肉体にもやすやすと致命傷を与えてしまいます
「うっ…!うう…うぐおおっ…」
「…!!」
「…う…あ……い…市……」
ドドドドドドドドウ!!
さらに放たれた非情の第二射!!てめえ等の血は何色だー!!
第一射ですでに致命傷を受け、命尽きる前に愛する妻へと歩み寄ろうとした長政…
しかしそれすらも許されず、第二射を受け市の目の前で命を散らしてしまうのでした
しかし長政哀れすぎるな…信長のためにこれだけ体を張ったのに、なぜここまで無念な死に方をさせられなければならんのか
それに「仲良く踊っていただきましょう」と言いつつどう見ても撃たれたのは長政だけっていうのがもうね
光秀は長政によっぽどの恨みでもあるんとちゃうんかと。そうでもなけりゃここまでやる理由って一体なんなんだ…
ところでBASARAってBGMの方もかなり秀逸ですね、あちこちで思わず熱くなるようなBGMが使われてますが
中でも特別気に入ったのは、長政が政宗に天空烈翔剣を叩き込む場面のやつかなぁ
あそこは感想書いてる途中でも何回繰り返して見たか分かりません、あれはもっとバトルの最中じゃんじゃん流して欲しいぞ。次回に続く
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