■イナズマイレブン 第17話「鬼道の決意!」
2回戦のためならえんやこら。今日の雷門イレブンは、来たる2回戦の戦いに備えて稲光修練場の特訓に励んでいました
そしてこの日はちょうど帝国学園が1回戦を戦う日…まあしかし、世宇子と当たるまでは余裕で勝ち進んでくれるでしょう
「てっ、帝国学園が…!」
「初戦突破か?よし!」
「10対0で…」
「けっこうな点差だな!」
「世宇子中に…完敗しました…!」
いきなり世宇子中と当たりやがったー!!ちょっと待ってえええええええ
そ、そんな…40年無敗な帝国のメンツのためにも、準決勝くらいまでは勝ち進ませてくれると思いましたが
まさか1回戦で姿を消すとは…帝国かわいそうすぎる(´;ω;`)スタッフはどんだけSなんだ!
「う…嘘だろ音無…!」
「それも10対0って…帝国が1点も取れないなんて有り得ないッスよ!?」
「ガセじゃねえのか!?あの帝国が初戦で負けるわけがねえだろ!」
「見たこともない技が次々決まって…帝国が手も足も出なかったそうです…」
世宇子やべえええええええ!!
見るも無惨にえぐり取られたグラウンド、そしてズタズタの姿で倒れ伏す帝国キーパー源田!源田死んでるううううう
そして今までどんな強力なシュートでもネットすら破れることのなかったゴールがグシャグシャに…
世宇子の実力がいかに桁外れかよく分かるというものです。
というか「手も足も出なかったそうです」って、鬼道さんは雷門の一回戦ちゃんと見に来てくれたのに
帝国の試合は妹の春奈ですら見に行ってやらなかったのかよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
「あの帝国が…!?そんなわけない!あいつらの強さは戦った俺たちが
一番よく知ってる!あいつら本気で強いんだ…!鬼道がいるんだぞ!」
「お兄ちゃん…出なかったんです…」
「えっ…」
「お兄ちゃん、うちとの試合で怪我したじゃないですか…相手はノーマークの学校だったから、
大事をとって控えに回っていたんです…そしたら相手が圧倒的で…
傷を押してお兄ちゃんが出ようとした時には、もう…」
な、なんてこった…鬼道さんの全国大会は試合にすら出られずに終わってしまったのか(´・ω・`)
戦うことすらできずに仲間が全員再起不能にされるのを見てるしかなかったとは、どれだけ無念だったことでしょうか
しかも「俺たちの帝国サッカーはここから始まるんだ」と決意して初めての戦いでこれとは…
正直イナズマイレブンの悲劇より鬼道さんの悲劇の方がよっぽどひどいよ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン スタッフはなんて鬼畜なんだ
「ぐっ…そんなこと絶対ありえねえ!」
ドタドタドタドタ!
「キャ、キャプテン!?」
(あいつらが負けるなんて…帝国が1点も取れないなんて…!)
いてもたってもいられなくなり、一心不乱に帝国学園へ向かって駆け出す円堂!
そして帝国学園に到着するなりグラウンドに飛び込むと、そこでは鬼道さんが一人呆然と立ちつくしていました
「鬼道っ!」
「よう、円堂…笑いに来たのか」
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鬼道さんしっかりしてー!!
もはや絶望のあまり薄ら笑いさえ浮かべていた鬼道さん。いつもの表情と別人すぎてやばい(゜д゜;)
そんな鬼道さんを見ていられない円堂は、なんとか気合を入れてやろうと鬼道さんへボールを蹴りますが…
ぼかっ
「…」
「鬼道…どうした、蹴り返せよ…!」
棒立ちのままボールを食らった鬼道さんは、よたよたと倒れてそのまましりもちを!
鮮やかなプレーで天才の名を欲しいままにした鬼道さんがこんな姿を晒すとは…(´;ω;`)
そしてふらふら立ち上がった鬼道さん。ボールを見ているうちにまたあの悔しさがこみ上げて来てしまったようで…
「……く…ぐ…っ!40年間無敗だった帝国学園…俺たちは、その伝説を終わらせたんだ…
ただひたすら勝つことだけを考えて戦い続けてきた…
それが、ボールに触れる前に試合が終わっていたんだ…!」
「…」
「今までずっと、寝ても覚めてもサッカーのことしか考えてこなかった…!
それが、こんな形で終わるなんてな…俺のサッカーは終わったんだ」
40年間無敗だった帝国学園、それがまさかの地区予選敗退、過去の功績のおかげで参加した全国大会でも初戦敗退…
さらに仲間は全員病院送り、汚いサッカーを捨て正々堂々としたサッカーに目覚めた矢先の決定的な挫折…
正々堂々としたサッカーも、父親、総帥、春奈、土門、染岡達に責められながら、やっとの思いで掴んだものだというのに…
鬼道さんがサッカーに持っている希望を全て失ったに等しいこの仕打ち、なんで鬼道さんばかりがこんな酷い目に(´;ω;`)
「そんなことはない…お前が見捨てない限り、サッカーはお前のものだ!鬼道ッ!!」
「…っ!?」
バコオオオオン!!
しかしその時、今度は背後からでなく正面からボールを投げつけた円堂!
自分に向かって飛んでくるボールが目に入った瞬間、鬼道さんの体が反応してボールを見事に蹴り返す!
自分の意志と関係なく体が動いてしまうほど、骨の髄までサッカーが染みこんでいる鬼道さん。
そんな自分を改めて実感し、鬼道さんはやはり自分にはサッカーしかないことを悟るのでした
「うおーすっげえすっげえ!こんな広い部屋に一人かよ!
ん?すげえ古いサッカー雑誌だな…」
そして鬼道さんは、「まあ上がっていけよ」と円堂を自分の家に招くことに…って
円堂その雑誌触っちゃらめええええええ!鬼道さんまた切れちゃう!(えー
「まあな…俺がなんでサッカーやり始めたか知ってるか?」
あ、あれ?(゜д゜;)総帥の時は「汚い手で触るんじゃねー!!」ってブチ切れてたのに円堂には全然…
やっぱり円堂と総帥じゃ人望が全然違うってことか。そしてこの雑誌は、鬼道さんがサッカーを始めたことに関係しているようです
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「俺の両親、飛行機事故で死んだんだ…父さんも母さんも海外勤務が多くてさ…
俺と春奈は2人っきりだった。そしてあの事故で本当に2人っきりになっちまった、
家族の写真一枚残ってない…小さかったから父さんや母さんの記憶もほとんどない…
残ったのはこれだけ、これだけが父さんと俺を繋ぐ絆なんだ。
だからサッカーを始めた…ボールを蹴れば父さんと一緒にいるような気がした」
ううむ、鬼道さんは両親まで事故で亡くしてたのか…どんだけ不幸なんだこの人は
そして唯一両親の形見として遺されたのが、このサッカー雑誌だったと…
鬼道さんにとってサッカーは単なる趣味ではなく、今は亡き家族のぬくもりを感じる特別なものだったんですね
「お前も同じだったんだなぁ…俺もさ、死んだじいちゃんがすっごい選手で…
そのじいちゃんの特訓ノートなんかを読んで、俺もボールを蹴り始めたんだよ」
「…お前と同じか…」
「なんだよ、嫌なのか?」
「いや…そうじゃない」
じいちゃんの形見のノートを読んでサッカーを始めた円堂、確かに2人は同じような理由でサッカーを始めた仲間ですね
そして自分にもそんな仲間がいると分かった鬼道さんは、ほんの少し辛さがやわらいだような笑みを…
2人というものはいいものだ、楽しい時は2倍楽しめる、そして苦しい時は半分で済む(byブロッケンJr.)
これで鬼道さんが少しは楽になってくれればいいんですが…
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「お父様の容態はどう?」
「はい、安定しております。ああ…それから旦那様からのご伝言です」
一方その頃、お嬢は入院中の理事長に代わって学校で仕事に励んでいました。さすが理事長代理
というかお嬢の碇ゲンドウポーズは物凄くエロくて最高だな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
そんなお嬢に何やら理事長から手紙が届けられます、さっそくお嬢はそれに目を通すことにしますが…
「な、何よこれ…」
『―――というわけでバスは横転した。しかしイナズマイレブンの選手達は這ってでも試合にしようとした…
だがその事態を見透かしていたかのように、大会会場に一本の電話がかかってきた…
「試合には参加しません」と…それは影山からの電話だった。
他にもある、御影専農中学を覚えているだろうか?あの中学のバックにも彼がいたことが確認されている。
夏未、影山は中学サッカー協会副会長とはいえ、何を考えているか分からない…
表舞台から消えても十分注意して欲しい』
そこに書かれていたのは、理事長が知っている限りの総帥の悪事をまとめたものでした。
やっぱりイナズマイレブンが事故った時に、会場へ電話したのは総帥だったのか…
この時はまだイナズマイレブンの一員だったろうに、仲間のバスを事故らせるとかマジで常軌を逸してますね
そして今度は世宇子中を使って何を企んでいるのやら…理事長の言うとおり何を考えてるのか分からない男です
そうこうしているうちに、いよいよ雷門中が二回戦を戦う日はもう目前に迫っていました
いつものように春奈が集めた相手校の情報をもとに、円堂達は部室で対策を練ることにします
「みんな、全国大会二回戦の相手は千羽山中だ!」
「千羽山中は山々に囲まれ、大自然に鍛えられた選手たちがいます。
彼らは無限の壁と呼ばれる鉄壁のディフェンスを誇っていて、未だかつて得点を許していません」
「えっ…全国大会まで?」
「ええ、1点たりとも…シュート力には難点がありますが、この鉄壁のディフェンスでここまで勝ち抜いて来たんです」
て、鉄壁のディフェンスを誇るですって!?とりあえず染岡の見せ場がまったくないことが確定しました(えー
そんな相手にドラゴンクラッシュが通用するわけがないよ!ドラゴントルネードでも歯が立たないだろうなあ…
得点するにはやはり豪炎寺がらみのスーパープレーしかないでしょう、どんどん染岡のいらない子化が加速していく:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「その無限の壁とかいう鉄壁のディフェンスを破ればいいんだな?
だったらこっちはダイヤモンドの攻めをすればいいんだよ!」
「「「は、はぁ…?」」」
「鉄壁のディフェンスが崩れるまで攻める!それがダイヤモンドの攻めだ!
そのためには特訓だぁぁぁ!」
「「「お、おぉ〜…」」」
今日も絶好調で意味不明ですキャプテン円堂
同じ意味不明でも「二筋縄で三筋縄」の時はみんなやる気を出してくれたのに!
さすがに今回は「いやその理屈はおかしい」と全員脱力してしまいました。大丈夫なのかこんなんで(´д`;)
「宍戸!パス!」
(1…2…3!)
ぼかっ
「うわっ!?」
「す、すいません!いつもみたいにパスしたつもりなんですけど…」
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「栗松っ!」
ギュゴオオオオオオ!!
「どわーーっ!?」
「あ、あれ…もしかして俺のボール、スピード違反だった?」
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「「ドラゴンッ!!トルネエエエドッ!!」」
ぼひゅーん
「なっ…!?」
「ち、調子悪いのか?」
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こ、これは一体?練習を始めたイレブン達でしたが、今日はお互いの動きがまったく噛み合っていません
宍戸のパスを置き去りにする風丸、破壊力がありすぎる土門のパス、単なるへっぽこシュートと化したドラゴントルネード…
ドラゴントルネードが使えないなんてえらいことですよ!これでは完全に染岡さんの存在価値が:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「何よ、みんなたるんでるわね」
「みんな変だわ…それにドラゴントルネードが決まらないなんて」
「体がなまってるんだわ」
「そんなことないですよ、みんな動きは格段に速くなってます」
「じゃあ気持ちがなまってるんだわ。稲光修練場で特訓かしら」
何言われても「たるんどる」の一言で一蹴ですかお嬢!
ちょっと待ってくださいよ!風丸のダッシュ力や土門のキック力が異常に高いのを見て「たるんどる」ってのは
いくらなんでも的外れすぎる:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
「修練場のせいだ」
「え…?どういう意味です?」
「個人的な技術や体力は格段に上がったが、身体能力が向上してもそれを感覚として捉えていない。
相手の身体能力がどれくらい上がったかが感覚的に分からないから、タイミングが合わせられない」
「そんな…能力の向上が裏目に出るなんて…」
さすが監督はちゃんと異変の原因を分かってました。みんな稲光修練場で基礎能力を短期間に上げまくったせいで、
動きが良くなりすぎて今まで通りの連係ではタイミングが合わなくなってしまったのです
時間をかけて慣れれば問題ないんでしょうが…試合がすぐ後に控えている今はとてもそんな暇はありません
今教えても選手の不安を増やすだけと判断した監督は、お嬢たちに口止めして普段通りに振舞わせるのでした
「はーい、ちょっと休憩!」
「スポーツドリンクで水分補給!」
「レモンのハチミツ漬けもあるわ」
て、手作り!?お嬢の手作り料理!?なんて異常な光景なんだ…すさまじく普段通りからかけ離れているぜ!(えー
とは言うものの、お嬢の手料理とはうらやましい話ですなぁ(*´д`)みんな嬉しそうにはむはむ食いまくりです
それにしても、すっぱい表情の豪炎寺がまるでニコニコしてるみたいに見えますね
ニコニコ顔の豪炎寺なんてレアすぎてここでしか拝めないぜ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そして染岡さんのオチ担当な顔ときたら…(えー
「夏未さん、いつの間にハチミツ漬けなんて作ったの?」
「ヒマだったのよ」
「やっぱりみんなのことが気になる?」
「…負けてうちの評判を落とされると困るだけよ」
なぜかやたらとツンデレお嬢をからかって面白がる秋。これはきっと「ずいぶん土門君のこと気にかけるのね〜」って
10話でからかわれたことの仕返しですな。でも秋さんそこは「やっぱり円堂君のことが気になる?」って聞いたほうが
もっと面白いことになると思うんですが(えー
「円堂、本気で無限の壁を突き崩す気か?」
「ああ、正面からズバーンとな!」
「今の俺たちに出来るのかね…」
「…大丈夫さ、俺たちには炎の風見鶏もイナズマ一号だってある!」
「決められればな…」
お嬢のハチミツレモンで気分をリフレッシュしたものの、ドラゴントルネードを使えないことがやっぱり不安な豪炎寺たち。
円堂は「ドラゴントルネードがダメなら炎の風見鶏とか使えばいいじゃない」と言いますが、
豪炎寺はそれらの合体技も成功率はガタ落ちしてると考えているようで…
「土門君、トライペガサスだったら?」
「おお!トライペガサスか、あれなら!」
「なに?それどんな技?」
「一之瀬と俺と、もう一人の奴の技だったんだ」
そんな豪炎寺たちに新技トライペガサスの習得を勧める秋。確かに今から新技を習得してしまえば、
今までのタイミングに惑わされることはないですもんね。まあ習得できればの話ではありますが
「3人技かぁ…!なあ、その一之瀬ってどんな奴?」
「私と土門君がアメリカに留学してた時の友達。サッカーすっごく上手かったんだ」
「ああ、俺たちのチーム
をアメリカ少年リーグ優勝に導いた立役者だったんだ。
天才だったよ〜!フィールドの魔術師って呼ばれてた」
「フィールドの魔術師…会ってみてえ〜!なあ、その一之瀬ってどこにいんの?」
「(空を指差す)」
「うん?」
「死んじまった」
「ねえ土門君、あなたならあの技をみんなに教えること出来るんじゃない?」
「一之瀬だったらもう死んじゃっていないよん」と飄々と答える土門。
…のように見えますが、さっきまで上を向いてた土門の眉毛が途端に下を向いちゃったところを見ると、
やっぱり一之瀬が死んじゃったことは今でも辛いんでしょうなあ
「え?なんで死んじゃったの?」とか円堂が反応する暇もなく、速攻で一之瀬の死から話題を変えた秋も
そんな土門の心中を察して気遣ってるのかもしれません
「かもなあ…うーん」
「…」
「う〜〜ん」
「…」
「う〜〜〜〜〜ん」
「早く教えろよ!?」
「言葉にするのムズいんだよぉ」
でも全然覚えられそうにないぞトライペガサス!(えー
なんだかよっぽどめんどくさい技のようで、土門の口から説明するのはかなり難しいみたいです
どう考えてもこれは短時間で習得できそうにないなぁ
「ふむふむ、ふむふむ、ふむふ…ん?あっ!」
その時、やたらふむふむ言いながらグラウンドを見回してメモを取りまくっていた春奈。選手の状態でもチェックしてるんでしょうか
しかしその時何かに気がつくと、とてとて駆け出して校門の外へ出てしまいます
「お兄ちゃん!何よコソコソして、もうそんなことしなくたっていいじゃない」
鬼道さんこんなところで何やってんすかー!?
頭隠して尻隠さず!電柱にこっそり隠れて髪だけはみ出してる鬼道さんに萌えた
「…今の俺には、あいつらが眩しすぎるんだよ」
「あ…お兄ちゃん…」
でもそんなお間抜けな姿とは裏腹に、鬼道さんは相当なマジモードのようです
むう…多分鬼道さんは、サッカーの練習がしたくても出来なくなっちゃったからここへ来たんでしょうね
いつも一緒に練習してる帝国イレブンは全員重傷だから、帝国スタジアムに行っても一人ぼっちだし…
なんとなく円堂たちのいる雷門に来てみたものの、ひたむきに努力する姿は挫折した鬼道さんには眩しすぎたんだな…(´・ω・`)
「…聞いたよ、世宇子中のこと…残念だったね」
「残念…?残念なんてものじゃない…!俺の目の前で仲間があんなことに…
こんな悔しいことがあるか…!」
荒れてます鬼道さん。気遣おうとする春奈に向かって「お前にこの悔しさは分からんわクソが」と冷たく言い放ってしまいます
2人の間に流れる気まずい空気…しかしその時、そんな2人に向けて突如すさまじい威力のシュートが飛来する!
ギュゴオオオオオ!!
「!?」
「きゃああっ!?」
「く…っ!!」
バッコオオオオン!!
「こんなボールを蹴ることが出来る奴は…豪炎寺か!!」
それは紛うことなく豪炎寺のファイアトルネード!泣き言を言っている鬼道さんへ喝を入れに来たのか!?
というか今のはモロに春奈への直撃コースですよ豪炎寺!恐ろしいやつめ…
でもさっき背後からのボールをモロに食らった鬼道さんが、今のに反応できたのは春奈の危機を察したからかもしれませんね
「豪炎寺先輩!?お兄ちゃんは別にスパイをしてたわけじゃないんです!本当です!」
「…お兄ちゃんか…来い!!」
止めに入ろうとする春奈でしたが、「お兄ちゃん」という言葉を聞いてますますいきり立ってしまう豪炎寺
そ、そんな!まさか豪炎寺、俺も妹にお兄ちゃんって呼んでほしいのにお前ばっかり!って
鬼道さんに八つ当たりしてこんな真似を!?(えー
「鬼道ッ!そんなに悔しいか!!」
「悔しいさ…!世宇子中を俺は倒したいッ!!」
「だったらやれよ!!」
「無理だ!!帝国は…フットボールフロンティアから…敗退したっ…!」
夕日の川原で殴り合…もとい、ボールを蹴り合って互いの気持ちをぶつける2人!
なんとしても世宇子と戦いたい、仲間の仇を取りたい…そう訴える鬼道さんでしたが
それは叶わぬ願いなことは身に染みて分かっていること…鬼道さんは晴らしようのない気持ちを抱えて肩を落としてしまいます
「自分から負けを認めるのか!鬼道ォォォォーッ!!」
ズギャギャギャギャギャパァァン!!
ファ、ファイアトルネードつえええええーー!!
土手にこんなでかいクレーター作ってボール破裂させやがった!こんな殺人的シュートをさっき春奈に撃ったんかお前は!(えー
そういえばこれを円堂のどてっ腹にブチ込んだこともあったっけなぁ、豪炎寺さんあんたそのうち人を殺すでホンマ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ひとつだけ方法がある…お前は円堂を正面からしか見たことがないだろう。
あいつに背中を任せる気はないか」
「なっ…」
そしてなんと、世宇子と戦う方法がたったひとつだけあると言い出す豪炎寺。
そのためには円堂に背中を任せろと…その言葉の意味するところは、まさか…!?
どよどよどよどよ
「そろそろ始めませんか…?」
「いいや、まだだ。もう一人来る」
「監督、いい加減にしてください!」
「もう一人もう一人って、全員揃ってるじゃないですか!」
そして次の日、スタジアムで始まろうとしていた雷門中vs千羽山中の全国大会2回戦。
しかし響木監督は頑として試合を始めようとせず、じっと誰かを待ち続けていました
「いいですか?大会規定により、あと3分以内にフィールドに出ないと
試合放棄とみなされます」
「えええっ!?」
「監督どうしたんです、誰を待ってるっていうんです!」
「円堂君キャプテンでしょ、監督に何か言ってよぉ!」
「よ、よく分かんないけど…監督がまだだって言ってるからまだなんじゃないか?」
「もぉっ!」
「あと1分…」
「試合放棄なんて勘弁してください!」
「来る来るって誰が来るんですか!?」
「もう誰も来ませんよ、全員揃ってるんですよ!?」
「なんで試合を始めないんですか監督ぅっ!」
なんという来る来る詐欺(えー
試合放棄まで残りたったの1分を切ってしまい、もはや雷門イレブンは気が気じゃありません
なんとしても監督を説得しようとしますが、これだけ一斉にまくしたてられても監督は動こうとせず
とうとう残り30秒もないような状態に…
スタ…スタ…スタ…スタ…
「来たな」
鬼道さんきたああああああああああ!!
赤のマントを青へと変えて鬼道さんなんと雷門入り!というか鬼道さん試合放棄寸前の大遅刻をかましたというのに
なにそんな超のんびり歩いてるんですか!(えー
それに「負けた学校の選手が転校して出場!?」とみんな思っていることでしょうが
まあ超次元サッカーなのでルールも超次元ということでここはひとつ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
なんにしろ次からの鬼道さんの活躍が楽しみだぜ…次回に続く!
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