■イナズマイレブン 第4話「ドラゴンが出た!」
「これで豪炎寺は雷門中サッカー部の一員だ!みんな仲良くやろうぜ!」
「ご、豪炎寺さんが俺達と一緒に!」
「これで恐いものなしだね!」
「待てよ!そいつに何の用がある!?雷門中には俺の必殺シュートがあるじゃないか!」
ついにサッカー部へ入る決意を固めた豪炎寺、その加入を雷門イレブンは誰もが喜んでいましたが
やはり唯一染岡さんだけはいちゃもんをつけていました まあ当然こうなりますわな…
「染岡、雷門中のストライカーが2人になるんだぜ!こんな心強いことはないじゃないか!」
「ストライカーなら俺一人で十分だ!!」
「結構つまらない事にこだわるんだな」
「なっ…!つまらない事だとォ!!」
円堂がなだめようとしても「うるせー馬鹿」と全く話を聞かない染岡さん、豪炎寺が口を開けばさらに激しく怒り狂うばかりです
この人は本当年がら年中こんなことやってばっかだな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
そんなウルトラ短気な染岡さんのご機嫌を取る方法は何一つ思いつかず、
結局雷門中はそのまま尾刈斗中との練習試合の日を迎えてしまうのでした
「へ〜え…豪炎寺は正式に入部したようだな」
「ふふ…」
って鬼道さんは今日もまた観戦しに来てくれたんですか!なんやかんや言って雷門の試合の半分以上は見に来てますよね鬼道さん
雷門の方は帝国の試合を誰一人見に行ってやったことがないというのに、なんて健気な片思いだろう:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
というか一緒にいる佐久間は、風丸に対する宮坂みたいに鬼道さんマンセーの後輩キャラかと思ってたんですが
タメ口ききまくりな同級生だったみたいですね、これはちょっと意外だな…
「尾刈斗中監督・地木流灰人(じきるはいど)です、よろしく。君が豪炎寺君ですね?」
「…」
「君が帝国戦で撃ったシュート、見せてもらいましたよ。いやはやまったくもって素晴らしかった…!
今日はお手柔らかにおねがいしますね」
「ちょっと待てよ…!アンタ達の相手は豪炎寺じゃない!俺達全員だ!!」
「ハァ?これは滑稽ですねぇ…我々は豪炎寺君と戦ってみたいから練習試合を申し込んだのですよ?
弱小チームである雷門中など興味はありません、せいぜい豪炎寺君の足を引っ張らないようにしてください」
「な…なにィ!?」
そして試合開始前に挨拶を交わす両チームでしたが、尾刈斗中の監督はまたずいぶんなクセ者のようですな…
豪炎寺のことはベタ誉めしておきながら、染岡さんのことは滑稽なサル野郎としか見ていないようで
完全に舐められっぱなしの染岡さんは早くも爆発寸前です
ピピィィーッ!!
《さあキックオフです!果たしてどのような試合になるのか!》
「よし、みんな上がれ!少林!」
「はい!豪炎寺さ…うっ!?」
そして試合開始と同時に一斉に攻め上がる雷門イレブン!しかし尾刈斗中は、なんと豪炎寺に3人がかりでの徹底マークを開始!
「豪炎寺にしか興味がない」という言葉は本当のようですな…しかし豪炎寺にこれだけ人数を割いてしまえば、
もう一方の染岡さんがフリーになるのは当然!少林からパスを受けた染岡さんは、即座に自慢のドラゴンクラッシュを撃ちに行く!
「見せてやるぜ…!俺の必殺シュート!
ドラゴンッ!!クラアアアアッシュ!!」
ズッバアアアアアン!!
無警戒な相手ゴールへ豪快に突き刺さるドラゴンクラッシュ!こうして貴重な先取点が雷門に…って
「私のダーリンがゴールを決めてくれたわー!!」と言いたげに一番大はしゃぎなのはやはり春奈です
て、帝国の時といいやっぱり春奈は染岡さんのことを…!!鬼道さんなんとか言ってあげてー!!(えー
「ドラゴンッ!!クラアアアアッシュ!!」
ズッバアアアアアン!!
「…まさか豪炎寺君以外にあんなストライカーがいたとは、予想外でしたよ雷門中の皆さん。
いつまでも雑魚が調子に乗ってんじゃねえぞォッ!!」
相変わらず豪炎寺への徹底マークを続ける尾刈斗イレブンを尻目に、2点目のゴールを決めた染岡さんのドラゴンクラッシュ!
しかしその途端、「はじめてですよ…このわたしをここまでコケにしたおバカさん達は…絶対に許さんぞ虫ケラども!」と
フリーザのごとく猛烈な勢いでブチ切れ出した地木流監督!するとその時、そんな地木流監督の豹変が合図になったかのように
尾刈斗イレブンの動きがまるで変わってしまいます
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ぼわんぼわんぼわんぼわん |
「あ、あれ…?なんだこれ…!?」
「来るぞ!少林は9番、マックスは11番のマークにつくんだ!」
「は、はい!」
「…何やってるんだお前ら!?」
「あ…ああ!?」
まるで実体の掴めない尾刈斗イレブンの幻惑フォーメーションに、まんまと翻弄されてしまう雷門イレブン!
目の前の相手をマークしていたはずが、気がつけば仲間同士でお見合いしている状態…
「あれあれ?敵はどこ?」とオロオロしている間に、いとも簡単にゴール前まで突破されてしまいます
「みんな、落ち着いて相手の動きを見るんだ!」
「無駄だ…ゴーストロック!!」
ピキイイイイイン
「う…!?く、くそ…!」
「ふふふ…ファントムシュートォッ!!」
ドッゴオオオオン!!
さらには相手を金縛りにする技・ゴーストロックで動きを封じられてしまった円堂!
どれだけ必死にもがいても棒立ちのまま動くことが出来ず、そこにファントムシュートを叩き込まれて簡単に1点取られてしまうことに…
「…なんだったんだ今のは…」
「取られたら取り返せばいいッ!!」
「待て染岡!まずは奴らの動きを見るんだ!」
「また突き放してやる!!」
「染岡!!」
誰もが不気味な尾刈斗イレブンの技に困惑する中染岡さんだけは元気です(えー
「点なんざ取り返せば関係ねえぜー!」と強引に尾刈斗イレブンを蹴散らし、再びドラゴンクラッシュを撃ちに行きますが…
「ドラゴンッ!!クラアアアッシュ!!」
ひゅるひゅるひゅるひゅる
「な…なに!?」
「これぞゆがむ空間…どんなシュートもこの技には無力…!」
ところが相手キーパーの必殺技であっさりと防がれてしまったドラゴンクラッシュ!
ちょっと本気を出せばこうも簡単に止められるのか…この技を今まで使わなかったのは、
2点くらいいつでも取り返せるという余裕からでしょうか。実際、ゴーストロックの効果に雷門イレブンはまったく手も足も出ず
あっさりと2点目、そして3点目まで奪われてしまいます
(闇雲に向かって行っても勝てない…!)
「ちっ、腰抜けめ!黙って俺にパスを出せばいいんだ!!」
ゴーストロックを封じなければまるで勝ち目のないこの試合、豪炎寺はパス回しをしながら尾刈斗イレブンの動きを見極めようとしますが
染岡さんはそんなの知ったこっちゃありません
相変わらずの猪突猛進プレーでまたしても無謀な突撃を!しかし今は豪炎寺が攻め上がっていないので、
尾刈斗イレブンも余裕を持って染岡さんに対処できる状態…結局染岡さんはシュートすら打たせてもらえず止められてしまいます
「染岡ぁっ!」
「うぐっ!?く、くそ…!」
「半田先輩!なんで豪炎寺先輩にパスしないんですか!」
「豪炎寺さんノーマークだったのにぃ!」
「なっ…だ、だってあいつにボール回したってシュートしないだろ!」
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ついに豪炎寺派と染岡派での抗争が勃発!(えー
帝国の試合からずっと「豪炎寺さんスゲー豪炎寺さんスゲー」と豪炎寺に憧れていた宍戸達、
一方で焦りまくりな染岡さんに同情的だった半田達…ここにきてそれがプレーにまで影響するようになってしまいました
それでも染岡さんは「なんでもいいから俺にボールよこせ」と相変わらずの様子ですが…
「少林、来い!」
「…」
「染岡にボールを回せ少林!」
「だって染岡さんのシュートじゃ止められてしまいます!」
「やっぱり豪炎寺さんじゃないと点は取れないでヤンス!」
「あ、あいつら…!」
少林本当のこと言っちゃらめぇぇぇぇぇぇ!!(えー
なんてこと!染岡さんがパスを要求しても「染岡さんに点が取れるわけがないぜ」と豪炎寺にボールを回す少林!
いやまったくもってその通りなんですけど、こんな本当のことを言っちゃって少林が無事でいられるのか心配:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ちぃ…!ボールをよこせえーっ!!」
「やめろ染岡!確かめたい事があるんだ!」
「俺がシュートを決める!!」
「染岡ぁっ!!」
「な…何やってんだあいつら!?」
「ククッ、バカな連中だ。頼んでもいないのに仲間割れを始めてくれたぜ」
染岡さんの暴走はもはや誰にも止められない!(えー
なんと自分にパスが回してもらえないと見るや、「いいもんね豪炎寺のボール奪ってやるから」と
ドリブル中の豪炎寺を襲撃する染岡さん!これには風丸や尾刈斗の面々もすっかり呆れております
そしてまたドラゴンクラッシュを撃つ染岡さんでしたが、今度もまたゆがむ空間で簡単に防がれてしまい…
「この程度のシュート、何本撃とうが俺には通用せん」
「お…俺の…ドラゴンクラッシュが…」
「あぁ〜…」
「やっぱり…」
「あーあやっぱり無理だったか」って少林マジ正直すぎるよ!
まあ今のは豪炎寺からボールを奪ったあげく自爆した染岡さんが、どう考えても一番悪いんですけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
しかしこんな体育会系の部活で先輩に暴言連発してしまった少林寺の運命やいかに…
試合後に「おい少林ちょっと顔貸せよ」って部室の裏に連れて行かれてかわいがられる少林寺の姿が目に浮かぶぜ…(えー
ところで今気がついたんですけど、尾刈斗のキーパーってモロに鬼道さんじゃないですか?
この髪型はどう見ても鬼道さんだよ!観戦しに来ただけかと思ったら何やってるんですか!
さては妹にいいところを見せてやろうと、尾刈斗キーパーが仮面男なのをいいことにこんな入れ替わりを:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
《さあ一斉に上がる尾刈斗中FW!防ぎ切れるか雷門中!?》
(あと1点取られたら逆転は難しいぞ…!絶対に止めてみせる!!)
「ゴーストロックゥゥッ!!」
ピキイイイイイン
「ぐ…!動け…!動けぇぇッ!!」
2−3のこの状況から追加点を取られたら致命的、なんとしても尾刈斗イレブンの攻撃を防ごうとする円堂でしたが
やはりゴーストロックの前にはどうにもならず棒立ちになるのみ!
もはやこれまでか…というその時、円堂の耳に「止まれ〜止まれ〜」とブツブツ言っている地木流監督の声が聞こえてきます
(゜д゜;)え…?ちょっ、これってまさか…
「はっ…!?そ、そうか!」
「ファントムシュートォッ!!」
ドッバアアアアン!!
「ごろごろごろどっかーん!!」
なんか恥ずかしいかけ声でゴーストロック攻略完了!!うぇえええええええ!?
な、なんだこの攻略法は…あの監督のブツブツ言ってる声が原因だったのは分かりますが、
「ごろごろどっかーん」は中学2年生としちゃ恥ずかしすぎないか円堂よ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「へへっ!見たか俺の熱血パンチ!」
「え、円堂お前…どうして動けたんだ!?」
「分かったんだよゴーストロックの秘密が!コロコロ変わるフォーメーションで
グルグルになった俺達の頭に、あの監督が”止まれ”って暗示を刷り込む…
つまり俺達は、目と耳をごわんごわんにされていたんだよ!」
「…?そ、それはつまり?」
「つまり、視覚と聴覚に訴える催眠術だったのですよ」
「そ、それでキャプテンごろごろどかーんて…」
「そう、止まれという暗示を打ち消したんです」
「そんな単純な秘密だったなんて…」
「それを気づかせないために、あの監督はわざと挑発して冷静さを失わせたのでしょうね」
な、なんつー…なんつー突っ込みどころ満載の技なんだゴーストロック!(えー
あの不可思議な幻惑フォーメーションを「コロコロ変わるフォーメーション」の一言で片づけないでくれ円堂:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
そもそも監督に挑発されて冷静さを失ったのは染岡さんだけだったとか、まあ突っ込み出したらキリがないのでやめましょう
「さあ反撃はこれからだ!少林!FWにボールを回すんだ!」
「で、でもキャプテン!染岡さんのシュートじゃ…」
「あいつを信じろ少林!あの監督の言う通り、俺達はまだまだ弱小チームだ…!
だから一人一人が力を合わせなきゃ強くなれない!
俺達が守り、お前達が繋ぎ、あいつらが決める!
俺達の1点は、全員で取る1点なんだ!」
「俺達…全員…」
「さあ!行こうぜみんな!!」
そして少林へとボールを託し、熱い叫びでイレブン達の抱えていたわだかまりを一蹴する円堂!
さすがはリーダーシップに定評のある男です円堂、豪炎寺派と染岡派に分かれていたみんなの気持ちをひとつに繋げ、
少林寺も今度は迷わず染岡さんへのパスを出すことに!…って
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なんというきれいな染岡さん(えー
「やったー!パスもらえたよー!」って少林寺からパスを受けた瞬間この表情ですよ
実は少林達にハブられて心の中でしくしく泣いていたんでしょうな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「染岡!奴の手を見るな、あれも催眠術だ!平衡感覚を失ってシュートが弱くなるぞ!」
「ご、豪炎寺お前…?」
そしてゆがむ空間のカラクリを見破り、染岡さんにアドバイスを送る豪炎寺!
ボール強奪なんてバカな真似をしでかした自分にそんな助言を…それに比べてなんと自分の器の小さいことか…
豪炎寺に持っていた敵意や対抗心、そんなバカバカしいものを投げ捨てた染岡さんは、決意の表情でドラゴンクラッシュの体勢に入る!
(…やっぱ凄え奴だぜ…それに比べて俺は…俺は…!)
「豪炎寺ィィィィッ!!」
「…!!」
「うおおおおおおーーっ!!」
「「ドラゴンッ!!トルネエエエエドッ!!」」
ズドバッゴオオオオオオ!!
ついに結束した2人のドラゴントルネード炸裂!2つの必殺技が合わさった凄まじい威力は、ゆがむ空間を難なく吹き飛ばし
同点のゴールに突き刺さる!そんな新必殺技の誕生を目にした鬼道さんは、ニヤニヤしながらグラウンドを後にしてしまいます
「いいのか?最後まで見なくて」
「フン…結果は見えている」
鬼道さん自分が点取られたからってそんなすぐ帰らなくても…(えー
関係ないけど私服姿の佐久間がなんか妙に目を引いてしまうなー
パッと見ちょっと強気な女の子みたいでこいつ可愛すぎじゃないか?:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「「ドラゴンッ!!トルネエエエエドッ!!」」
ズドバッゴオオオオオオ!!
「ふぅ〜ん…面白い奴らじゃないか」
そして鬼道さんの予想通りに決勝点となるドラゴントルネードが…ってめっちゃ悪そうな土門キター!!
いかにもチンピラって感じでワルの雰囲気出てますなぁ土門、帝国の奴らはみんな私服でも
ちょっと不良な感じが出てて面白いですな
「勝ったぁ!勝ったんスね俺達!」
「ふん…エースストライカーの座は、譲ったわけじゃないからな」
「ふふ」
「よぉーしみんな!フットボールフロンティアに乗り込むぞォ!!」
「べ、べつにエースストライカーの座は譲ったわけじゃないんだからね」と染岡さんもツンデレ化して一件落着、
こうしてフットボールフロンティアへの出場権を手にした雷門イレブンは、まだ見ぬ強敵達との戦いを前に闘志を燃やすのでした。次回に続く
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