■あにゃまる探偵キルミンずぅ 第4話 「誰でも変身、できないの!?」

「分かっているわね?プロジェクトはすでに動き出している。あなた達の使命は、その美貌を武器に
 一人でも多くの女性に接近し、恋心を抱かせること。私達の大いなる目標が実現するかどうかは、
 あなた達アニマリアン牙組の活動にかかっていると言っても過言ではないわ」


冒頭の場面、この間も言っていた「大いなる目標」とやらのために、アニマリアン仲間の牙組を集めて指示を飛ばしていたカノンママ。
その中には前回ナギサと出くわしたオレンジ頭のイケメンの姿も…この人はカノン達の仲間だったみたいですね



((((じぃーっ))))

「ってどこ見てんのよォォォォッ!!」

ところがそんなカノンママの話はまさに
馬の耳に念仏。牙組の皆さんはカノンママの話をさっぱり聞いておらず
「クンカクンカ!あぁクンカクンカ!いい匂いだなぁ!」ひたすらメシの方ばっかりガン見していました
こいつら…外見はイケメンでも、中身はしょせん犬畜生のレベルなのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「あらカノン、ちょうどよかったわ。あなたにも話があるの」

「なあに、お母様?」

「あなたのクラスに、この神浜市の市長の息子がいるそうね」

「ああ…あのメガネの冴えない子?それがどうかして?」

「近づきなさい。あなたに恋をさせるのよ、プロジェクトを成功させるには市長の協力が必要…
 息子を取り込んでおけば、何かと役に立つわ」

「…!?い、嫌よ!だって私には…!」

「言う通りになさいカノン。全てはあなたのためだということを忘れないで」

「…」

うーん…プロジェクトというのが具体的にどんな事かは分かりませんが、さっきの牙組への命令といい
カノンママ達は
基本的に色仕掛けで人間達を骨抜きにして、自分達の都合のいいように操るつもりみたいですね
ちなみに市長の息子というのは、ケンといつも一緒にいるあの
タマオ君のことです。
いいなタマオ…カノンに誘惑してもらえるなんて超いいな…(えー

(あきらめないわ…!あの素早い身のこなし、あの美しい超音波…!
 ケンは間違いなく私と同じ、コウモリのアニマリアンなんだから!
 その証拠を見せれば、お母様だって文句は言えないはずよ!)

って…この前ケンの音痴っぷりにカノンが惚れ惚れしてたのは、音痴すぎて意味不明な超音波出してたのが
コウモリ人間のカノンには心地よかったからですか!そういうことだったのか…

それとアニマリアンっていうのは、
人間⇔動物の姿を自由に変身できる種族のことみたいですね
リコ達は
人間⇔キルミン⇔動物っていう3段階に変身しますが、アニマリアンにはキルミン形態がなくてダイレクトに動物に変身でき、
そもそも変身するのにアイテムを必要としないようです。しかしキルミン形態がないということは、
変身解除する時
ヌグミンしないので、動物→人間になる時カノンは裸になってくれません。そ…そんな…

そんなのいやあああああああ!!
ああ!!ああ!!
ふんぎごあああああああああ!!
(えー
(C)鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN

「えっ!?忍び込む!?で、でもそれって泥棒なんじゃ…」

「泥棒じゃねーよ、探偵だ!絶対おかしいぜあいつら、
 背が縮んだり動物になったり…俺の推理によると、多分宇宙人がリコ達に化けて
 地球を乗っ取ろうとしてるんだ!2人で秘密を突き止めようぜ!」

そんなある日、ケンはタマオを連れてリコの家の潜入捜査をしようと考えていました。
宇宙人が人間そっくりに化けて地球を乗っ取る…うーん、いきなりそう言われると
「んなわけねーだろアホか」と考えてしまいますが、
仮面ライダーカブトのワームなんかはモロにそれと同じ設定だっただけに、
あながち的外れな推理ってわけでもないんじゃ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「どっかに本物のリコ達が捕まってるはずだ!助けてやんねーと…
 んっ?これカッコいーじゃん!新型のゲーム機か!?」

そしてリコ達の目を盗んで、まんまとリコ達の家に侵入したケン達。2人がやってきたのは偶然にも屋根裏の研究室でした
そこでキルミンの変身アイテムを見つけた2人は、面白がってそれをいじり始めますが…
片方がヒヨコってのは分かりますけど、青い方はなんなんでしょうね、
電童のギアコマンダーとか
そんな感じのコントローラーにも見えますが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

みょんみょんみょん

《アイリス登録完了、続いて音声登録を行います。キルミンと発声してください》

「しゃ、しゃべった!?すっげぇ、やっぱゲームだこれ!」

「お、音声登録…?」

「えーと、キルミン!」

「わわっ、ケ、ケン!!」

《音声登録完了、キルミンフォーゼ開始!》

ぱあああああああああ

リコ達の時と同じように虹彩登録が終わり、音声登録を指示される2人!完全にこれをゲーム機だと勘違いしているケンは、
なんの躊躇もなく音声登録を済ませてしまいます。そして、それと同時にケンもまたキルミンの姿に変わってしまうことに…

「う、うわぁ!?タマオ、お前なんで急にでっかくなったんだ!?」

「ち、違うよ、ケンが小さくなったんだ!それにそのネズミの着ぐるみ…
 もしかしてリムさんやリコさんもこれを使って…!?」

って、ケンがキルミン化した姿はリコ達よりもえらく小さくなったネズミの姿!
さっきのコントローラーみたいな形状はネズミを意味していたのか…あれがなんでネズミなんだろう:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
ともかくこれでキルミンのことを知った2人は、リコ達が宇宙人じゃないという事にも気がついたようですが…

「ははっ、なんかメチャクチャ身軽になった感じだぜ!タマオもやってみろよ!」

「う、うん!キルミーン!」

《音声登録完了、キルミンフォーゼ開始!》

ブブー!!

《エラー、もう一度やり直してください》

「な、なんで!?今度こそ…キルミン!」

ブブー!!

《エラー、もう一度やり直してください》

こ、これは…?今までリコ、リム、ナギサ、ケンと4人とも問題なくキルミンすることが出来たのに、
なぜかタマオはエラーが出て変身することができません。どうしてタマオだけが…考えられる事と言ったら
ヒヨコの変身アイテムだけ不良品だということでしょうか(えー

「や、やっぱり誰かいる…!」

「ま、まさか泥棒!?」

「よ、よーし…捕まえてやる!こらああああーっ!!」

「うああああああ!」

「タ…タマオ君!?」

とその時、屋根裏の不審な物音に気づいて
「どこのどいつだオラー!」と踏み込んできたリコ達!
これが本当の泥棒だったら何をされても文句は言えませんが、普段からリコ達と仲の良いケン達は
「なんだケン達だったのか」とあっさり許してもらえたようです。よかったね

「お前らの秘密は分かったぜ!こいつで変身してたんだ、そうだろ?」

「あぁ〜、まあバレちゃったらしょうがないか」

「リ、リコ…」

「ホント言うと、誰かに話したくてウズウズしてたんだ!」

「仕方ないわね、もう隠しておく意味もないし」

「じゃ、私達もキルミーン!」

ついにケン達にもキルミンの事がバレてしまいましたが、考えてみたら
別にバレてもあんまり困ることもないので
特に気にした様子もないリコ。むしろキルミン仲間が出来たことを嬉しく思っているようで、
自分達の変身も見せてやろうと3人揃って変身してしまいます

「私がネコ、リムがウサギ、ナギサ姉が犬ってわけ!」

「へー!全部デザインが違うんだなぁ!」

「うっくくく…ちっちゃ!!」

「!?う、うるせーな!ネズミなんだからしょうがねーだろ!?」

ち、小さいだと!?(性的な意味で)小さいだと!?
やめろコノヤロー!男のプライドを揺さぶる一言をそんな簡単に言うんじゃない!いざという時にはちゃんと大きく:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ったく…!ちぇっ、ほんとチビだな…」

「…(じーっ)」

「な、なんだよ?」

「なんだろ…あんた見てたら、急にお腹空いてきちゃった」

「は、はぁ!?」

「お腹空いたぁ〜ん♪」

「お、おい…!その目やめろって!」

「ちょっとだけぇ…ちょっとかじるだけだからぁ!!」

な、なにー!?まじまじとネズミのケンを見ているうちに
「あれなんかケンがごちそうに見えてきた」
ネコの本能が目覚めてしまったリコ!
「ちょっと体を食べさせろ」ってあんた
そんな事ができるのはアンパンマンだけだよ!(えー
どうやらリコはガチでケンを食う気らしく、ケンは必死に逃げ回るしかありません。というか
無表情で迫ってくるリコの帽子がマジ恐いよ!

「うわああああああ!!バカバカやめろってばああああ!!」

「ちょっとだからああああーー!!」

「うああああーっ!!」

ぱあああああああ

「ケ…ケンがネズミに!?」

「変身したわ!」

とうとうリコに食われる寸前になったその時、動物変身の能力が働いて本物のネズミになってしまったケン!
うーむ、前回のリコの時もそうでしたが、動物への変身は
悟飯ちゃんの秘めた力みたいなピンチの時に発動するんでしょうか?


(C)鳥山明/集英社

マジで恐竜に食われる寸前の
悟飯ちゃんな心境ですよねケン
(えー

「ちゅうううう!ちゅっちゅう!」

「カアアアア!カアカア!!」

「う、うわあああーっ!?」

「ケ、ケンがカラスに!?」

「大変、助けなくちゃ!」

無我夢中で屋根裏部屋から逃げ出したケンでしたが、一難去ってまた一難!屋根の上をウロチョロしていたら、
なんと飛んで来たカラスに捕まってそのまま連れ去られてしまいます。ケンはそんなに美味しそうに見えるんだろうか…

(もう…どこへ行ったのよケンったら…)

「ちゅううう!ちゅうううう!!」

ピッキイイイイイイン!!

「こ…この独特な声の波長は!」

しかしケンがカラスのエサにされそうなその時、道ばたを歩いていたカノンの
ニュータイプ能力が発動!
すぐ頭上を飛んで行ったネズミがケンだと気づき、
「やったーケンはただの人間じゃなかったんだワーイ」と喜びますが…

「あれはケン!?やっぱりアニマリアンだったのね!って…なんでネズミ?コウモリじゃないのぉ…?」

「待てぇぇぇぇ!!ケーン!!」

「むっ…御子神リコ…!」

これでコウモリだったらケンが自分の旦那に決定していただけに、カノンとしては複雑な心境です
しかしリコの姿を見つけた途端、カノンは
「お前なんかにケンを渡してたまるかー!」と対抗心をムキ出しにして
自分もカラスを追い始めることに!やっぱりカノンにとっては、リコは恋のライバルで気に入らない女なんですね

みょんみょんみょん

「カアッ!?カアカアアア!!(するり)」

「うわっ!?うわあああああ!」

「(がしっ)んんっ、んんんん〜…!」

「げえっ、今度はコウモリ!?」

デビルウイングは空を飛び、デビルアローは超音波(えー
コウモリに変身してカラスの後ろについたカノンは、すかさず超音波アタックを仕掛けてケンの奪還に成功!
しかしケンにしてみれば、
「ああ俺はカラスのエサにされるのか…」と思っていたのが「ああ俺はコウモリのエサにされるのか…」
全然状況は変わってません。コウモリの正体がカノンだと分からないケンは、またしてもバタバタ暴れ出してしまいます

「ちくしょー放せえええー!!」

「ちょ、ちょっと暴れないで…!(するっ)きゃっ!?」

「うわああああーっ!!」

「ケン!?」

「危なぁぁいっ!!」

空中でカノンを振り払ってしまったケンは、あえなく地上へと真っ逆さまに落下!
それにしてもケンの
「うわあああー!!」を今日これで何度書いただろう:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そんなケンのピンチに反応したのはリコです、ケンを助けたい一心でネコの姿へと変身したリコは、
「くくくケンは私のものだぜカノンさんよ」と三つ巴のケン争奪戦に幕を引くのでした。まあ元はと言えばリコが全部悪いんですけど(えー

「ほぉおおおおーっ!!キルミン!!」

ブブー!!

《エラー、もう一度やり直してください》

「うぅ…やはり僕には才能が…」

「がんばって!私にだって出来たんだもん、きっとタマオ君も変身出来るわよ!」

「リ、リムさん…!もちろんですとも!!単なる故障に決まってます!!」

一方その頃タマオとリムは、
2人っきりで屋根裏に残って変身のレッスンを行っていました
2人っきりで…!?2人っきりで!?薄暗い屋根裏に!?
タマオオオ!!タマオオオオ!!(えー
なんてうらやましい奴なんだタマオ…このアニメの中で
ダントツにリムが好きで次にカノンが好きな私にとって
これほどうらやましい立ち位置のキャラはいないぜ

「そうだマニュアル!この装置のマニュアルがあれば故障の原因だって…(がさごそ)
 むっ?これはパソコン…?もしかしてこの中に!」

「どう…?」

「(カタカタカタカタ)思った通りです!この厳重なプロテクトは…
 恐らくこの隠しファイルの中にキルミンの秘密が!」

「すごーい!タマオ君って、パソコン詳しいんだね!」

「い、いやぁ…あっはははは!むっ?やった、解除成功です!」

「わぁぁぁ!すごいわタマオ君!!」

タマオオオオオ!!タマオオオオオオ!!(えー
なんとキルミンの情報が入っていそうなパソコンを見つけるなり、見事な手際で厳重なプロテクトを全て突破してしまったタマオ!
パソコン上手いってレベルじゃないよ!本当に小学生か!?これにはリムもタマオの凄さに惚れ惚れしております
家は金持ちで自分はスーパーハッカーでリムが嫁でカノンが愛人とかあまりにも勝ち組すぎるでしょう!?
なんてやつだタマオ…これでメガネ外したら実は美形とかだったら…タマオオオオオオオオオ!!

《あー…これで映っとるのかな?》

「「「おじいちゃん!?」」」

《ワシはついに、逆進化推進装置・通称キルミンの試作品の開発に成功した!
 キルミンとは進化の系統図を遡ることにより、一般人類の遺伝子内に眠るアニマリアン因子を人為的に発生させ…》

「む、難しくてさっぱり分かんねえぞ…?」

「タマオ君、分かる?」

「いや、僕にもよくは…」

《すなわち!これを使えば誰でも動物に変身できる可能性があるというわけじゃ!》

そんなタマオが発見した隠しファイルの中には、リコ達の祖父が残したキルミンの解説動画が残されていました
帰ってきたリコやケンとも一緒にそれを見ますが、アニマリアンという単語を初めて聞くリコ達には、動画の意味が分からないようです
要するにキルミンは、
人間の中に眠るアニマリアンの遺伝子を刺激して変身したものってことでしょうか?
タマオが変身できないのは、多分アニマリアンの血が薄くて変身するだけの因子がないからとか…

《そこで!ワシが自らキルミンによる変身を体験し、装置が持つ様々な可能性を検証して…(ぶつっ)》

「…?なに?」

「カメラの電池切れでは…」

「「「「ええええええええ!?」」」」

「こ、ここで終わり!?」

「そんなぁ…!」

「くっそー!電池くらい確認しとけよなぁ!!」

な…なんか役に立つのか立たんのか分からん動画だったな…(えー
視聴者には多少は「なるほど」と思わせる内容でしたが、リコ達にとっては
クソの役にも立たんゴミ動画ですよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
結局キルミンについて詳しいことはさっぱり分からなかったリコ達。とりあえず今日はもう元の姿に戻ろうとしますが…

「なあ、ところでこれってどうやって脱ぐんだ?」

「「「はっ!?」」」

《変身解除を行う時はヌグミンと発声してください》

「おお、サンキュー!」

「あぁ!?」

「ま、待って!」

「それを言うと…!」

「ヌグミン!!」

や、やりやがったー!!おま…変身した時からもしやとは思っていたが!丸出し!?ヌグミンで丸出しですか!
まったくこのタイミングでさっきのリコの
「ちっちゃ(笑)」が飛び出していたらどうなっていたことか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
それにしてもタマオの頭でちょうどケンの股間が隠れてますが、このアングルだとタマオがケンの
ピーーピーーしているように見えて
ある意味非常にやばい映像に:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!


■あにゃまる探偵キルミンずぅ 第5話 「追跡!まろちゃんを探せ!?」
 

「…」

「…?ねえユカリ、どうしたの?お腹でも痛いの?」

「まろが…まろが帰って来ないの」

「まろ…?」

ある日の昼休み、リコ達がお弁当を食べようとしていると、クラスメイトのユカリがずっと沈んだ顔でふさぎ込んでいました
話を聞いてみると
麻呂が帰って来ないというなんだかヘンテコな答えが…(えー
多分
画像を貼らずにスレ立てをしてしまったので、怒って出て行ったんじゃないかな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
関係ないけどリコ達の学校って、小学校なのに給食じゃなくてお弁当なんですね

「まろって、ユカリちゃんが誕生日にもらった子猫のこと?」

「うん…おとといの朝、窓を空けて勝手に飛び出しちゃったみたいで…一生懸命探したんだけど…」

「警察には届けたの?」

「うん…でも忙しくて手が回らないんだって…」

「ねえ!それじゃあ私達が探してみるから!」

話を聞いてみれば、まろというのは麻呂じゃなくて子猫のことだったようです
ユカリも相当頑張って探しているようですが、まったく見つからなくて困り果てている様子。そこでリコ達も手を貸すことになりますが…
でもネコ探しっていうと、ついこの間ライラをさんざん探し回ったばかりなので
まただよ(笑)と思ってしまいますね(えー
これは報酬に
ジュースをおごってくれる約束でもしてくれないと割に合わないと思う:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「世界遺産の調査?カノンの母ちゃんってすげーんだなぁ」

「まあね、ちょっと口うるさいけど、ケン君ならきっと気に入られると思うわ」

「ふうん…?」

こ、これは!?学校が終わってまろを探し始めたリコ達でしたが、その頃ケンを
家にお持ち帰りしていたカノン!
目指すは
親公認の仲!?マジですか!ケンも普通についてきてるあたり、結構まんざらでもないような…

「本日皆様にお集まりいただいたのは、この神浜市全域を世界遺産に相応しいエリアにするための基礎調査です。
 今回の調査には、神浜市の未来を担う子供達・カトレア学園初等部から元気な3名にも来てもらっています」

って、ケンが連れて来られたのはカノンの家ではなく、人間たちの排水で汚れた川の岸辺でした
そこにはカノン母や牙組、そしてタマオ父やその部下の女の人の姿も…ちなみに小学生の3人というのはケン・タマオ・カノンのことです
どうやらカノン母がプロジェクトプロジェクトと言っているのは、この町を
世界遺産に登録することのようですな
実際にカノンが最近まで住んでいたヴラドニアでも、カノン母の手によって世界遺産の登録がなされたようですが…
しかしその裏で企んでいることというのは、一体なんなんでしょうね

「(ぐびぐび)」

「う、うっへえええ!?」

「す、すごい、直接舌で水の成分を!?」

ゲェーッ!?な、なんと、このゴミだらけのきったない川の水を
直接ぐびぐび飲んで水質調査を始めた牙組!死ぬぞー!!
いくらアニマリアンとはいえそんなもん飲んで平気なのかよ!むしろこういう川だと動物が飲んで死ぬパターンが多い気が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「い、いやあ、ずいぶんと献身的な調査方法ですな…」

「この土地を肌で感じるには、これくらい当然ですわ」

「き、君たちもヴラドニアのスタッフを見習って、すぐに取りかかりたまえ」

「えぇ…?マ、マジ…!?」

そんな牙組に続いて、タマオ父に
「お前らも頑張れ」とこの川の調査を命じられてしまうお姉さん2人組。
さすがにあそこまで体を張った調査ではありませんが、この汚い川を手足を突っ込むことに躊躇しているようで…

「あぁもう…どうやって向こう岸を調べれば…(がばっ)きゃ、きゃあ!?」

「ハローマドモアゼル。あなたの可憐な足を濡らさぬよう運んで差し上げましょう」

「あぁ…!?サ、サンキュー、グラッチェ、ベリーメルシー…」

牙組さんマジイケメンすぎるだろ!なんというイケメン、川をどう渡るか躊躇していたお姉さんをお姫様抱っこして
ジャバジャバと自分の足を汚して川を横断!たくましいイケメン王子にすっかりお姉さんはメロメロです
前回カノン母は「とにかく女に恋心を抱かせなさい」と命令していましたが、この感じで行けば何人でも落としていけそうですね
そしてもう一人のお姉さんの方も…

「あ、すいません、もう少し右にお願いしま…きゃあ!?」

「(すりすり)あぁ…このうるおい…いつかあなたの水質調査を
 させていただきたい…(くんくん)」

「え、ええ!?す、水質って…!」



お前何やっとんだー!!ダメだろお前ー!!こいつはとんだセクハラエロ親父ですよ!
水質調査っておいおい!人間が水を出す場所と言ったら
もうアレしかないんだが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
まったく信じられん奴だな…もしもブサイクな奴がこんな生足にすりすりくんくんしながら同じセリフを言ったら
刑務所に即ブチ込まれても文句は言えませんよ(えー  これでもこのお姉さん的にはときめいちゃったりするんだろうか
これこそまさに「※ただしイケメンに限る」というやつだな…(えー

(ふふふ…その調子…ちゃんと手なづけなさい)

「さあ、あなた達の意見も聞かせて。この川はどうしたらもっと素敵になると思う?」

「あ、はい!僕の考えでは…まず周辺の家庭の排水を綺麗にするように、浄化設備の徹底を呼びかけます!
 川の中にも汚れを吸着する多孔性素材を配置して、護岸の上は花壇にしたらいいと思います!」

「素晴らしいわぁ…!とても素敵なアイデア!タマオ君は将来
 総理大臣や大統領になれるかもしれないわねぇ(ちらちら)」

「ふーん。なんか教科書みたいで味気ないわねぇ。ねえケン君!あなたはどう思う?」

「へっ?どうって言われたって…山の中の川みたいにでっかい岩とか、
 草むらとかあった方がおもしれーんじゃないか?その方が釣りしたり、もっと遊べそうだし」

「わぁ!さいっこぉぉ!ここをもっと自然に戻して、親水公園みたいにするわけね!」

「ま、子供らしい意見には違いないわねぇ」

そしてタマオやケンの意見を聞き始めたカノンママでしたが、
カノンママは
「ひゃあタマオさん天才だわ凄いわああああ!それに比べてケンとかいうのはボンクラもいいとこだな」
カノンは
「ケンの意見は刺激的だわ最高だわああああ!それに比べてタマオは何を話してもつまらんな」
明らかに片方の意見をひいきしまくりです  カノンの彼氏をどっちにするかで、凄い火花を散らしてますな…

「(うろうろ うろうろ)」

「ん…!?あ、あれ、まさか…!」

「何か?」

「あ、ちょ、ちょっと俺ションベン!」

ところがその時、まろを探してやってきたリコ達が川原の周りをうろうろと!キルミンの姿でうろついているリコ達を見たケンは、
「バッカおめー人前で何やってんだ」と、慌ててリコ達の下へ駆けつけます

「はぁ?なーんだ、大事件かと思って来たのに、たかが迷子の子猫探しか」

「たかがじゃないでしょこのアホネズミ!まろはまだ子猫なんだから、
 町には危険が一杯なの!」

「わ、分かった分かった…で、なんだ?この狭い穴に逃げ込んだらしいってのか」

「狭すぎて私達じゃどうにもならないね…」

「そうだネズミ小僧、あんたちょうどいいからこの穴の中探してきて」

「ええ!?なんで俺が!」

「お願いケン君!早く見つけてあげないとまろちゃんが…!」

「は…はい!ガッツ一発でぇーっす!!」

ナギサさんのためなら例え火の中水の中!ってマジですか!
ナギサの美貌にコロリとやられて、あっさりとまろ探しの手伝いを始めたケン!
なんてこった、一番ケンの中で好感度が高いのは、リコでもカノンでもなくナギサだったのか
まあキルミンの状態じゃ確かに
ナギサが一番可愛いですもんね、変身前の状態だったらリムが一番可愛いですけどね
リコはまぁ…私にはドンマイとしか…(えー

「キルミーン!ちゅっちゅっちゅーう!」

「ありがとうケン君!頑張ってぇ!」

「ったくお調子もんなんだから…」

「リム、ケン君の鳴き声を追って!」

「うん!」

というわけで、まろが逃げていったらしい排水溝の中をとてとてと駆けて行ったケン。
そして耳のいいリムがケンの鳴き声を聞き取りながら、それを追いかけることに…
って、
ナギサは鼻がいい、リムは耳がいい、ケンは小さいからどんな場所でも入り込める
キルミンの状態ではそれぞれに特徴がありますが、
リコは…リコは何かあったっけか…(えー
えーと…これまでの描写だと
ネズミを食いたくなるとか、鳥を食いたくなるとか、すばしっこいものを見ると殴りたくなるとか、えーと…
なんてこった、一生懸命長所を探してるのにさっぱり思いつかんぞ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ん…?出口か!」

「にゃあーん」

「うおあ!?」

「にゃあん、にゃんにゃーん」

「うわああよ、よせ!俺は獲物じゃない!」

そして排水溝を抜けた先にまろを発見したケンですが、なんと今回もまた
「こんなところに美味そうなエサが!」と襲われる結果に!
これで食われそうになるの何度目だよケン!ネズミ姿のケンは
そこまで美味そうに見えるんだろうか…

「ケン!?ケーン!無事なら返事して!」

「ちゅっちゅうう…へっぶちゅ!」

ぼわんぼわんぼわん

「へっ…?」

「「「ひぎゃあああああああああ!!」」」

「どわああああっちゃちゃちゃちゃ!?」

ゲェー!?ヌグミン!?なぜいきなりヌグミン!?
ネズミ姿のケンが偶然くしゃみをしたかと思いきや、
勝手にヌグミンが発動してすっぱだかにされてしまったケン!これは一体!?
変身状態でくしゃみをすると強制的にヌグミンが発動するんでしょうか?


(C)板垣恵介/秋田書店

つまりリム達も変身中にくしゃみをすると裸に…

やったアアアアアア!!(えー

というわけでそんな体を張ったケンのおかげで捕まったまろ。さあ次回はこのヌグミンとくしゃみの関係について
じっくりとリム達が自分達の体で実験するべき:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!





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