■マリア様がみてる 4th season 第6話「予期せぬ客人」
 

「むむむ…ぬあ〜!」

(僕を倒したって君は勝てないよ、僕に嫉妬しているようじゃまだまだってこと。
 こんな所に留まってないでもっと上のステージを目指せよ)

(あんなことを言われる時点で、追いつけないほど柏木さんに負けてる…もっと祥子さまの力になりたいのに)

ある日の休日、自分の部屋で編み物をしながら過ごしていた祐巳。しかし前回柏木さんに言われたことがいまだに
頭の中をぐるぐる回っているようで、ずっと悶々としたまま編み物にまるで集中できずにいました
だがそんなことがどうでもよくなるほどミニスカ!祐巳のミニスカ!(えー
登場人物みんなお上品な格好してるマリみてで、こんなミニスカが見られるなんて過去に例がありませんよ!
これこそまさに奇跡の産物!
どうでもいいけど
グロッシェ大好きって祐巳は一体何を縫おうとしてるんだ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(…!)

「はっ…?誰?」

とその時、祐巳は不意に誰かに呼ばれたような、不思議な感覚に襲われます
とはいっても実際に呼ばれたと言うより、なんだか心の声が聞こえたって感じですが…
多分どっかの誰かが
ご近所でトランザムライザーでも使ってるんじゃないのかな(えー
祐巳が聞こえた声っていうのはきっと
ゴロゴロしたいとかなんとか多分そんな感じの歌が:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ん…んん〜〜」

とりあえず
布団の上をゴロゴロしながら外の様子を見てみた祐巳。しかし玄関先には誰かが来たような様子はありません
しかしミニスカで足をバタバタさせてえらい格好ですこと…この瞬間に「おーい祐巳〜」とか祐麒が部屋に入ってきたら
確実にパンツ丸見えだよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  まあ祐巳は祐麒に
平然とおっぱい当てるような性格だし、
パンツくらい見られてもどってことないのかもな…(えー

「お母さーん、私のこと呼んで…」

「…?」

「…ないよね」

家の外が違うなら中はどうかなーと部屋を出てみた祐巳。しかし今家の中にいたのはママ一人だけ…
そのママも祐巳の質問に目をぱちくりさせるだけでした。それにしてもずいぶん可愛らしいママさんだなぁ
いまやどんなアニメでもママは若くて美人なのが常識なのか、これはいい傾向ですね(えー



プルルルルプルルルル

「はい福沢でございます…あっ、先日はどうもお世話になりました。少々お待ちください(祐巳に電話を渡す)」

「?」

「柏木さんからよ」

な、なんと!?いきなりまったく予想もしない人から電話が!まさか柏木さんから祐巳に電話がかかって来ようとは…
祥子という接点がなければ、2人が接触することなんてまずないだけに意外な展開です
ちなみにママが柏木を知ってる風なのは、祐巳と祐麒が前回ラストで柏木カーに家まで送ってもらったからでしょうな

「もしもし?」

《あっ、祐巳ちゃん?急に電話してごめん》

「何かあったんですか?」

《あ…うん、実は瞳子のことなんだけど》

「瞳子ちゃん?瞳子ちゃんがどうかしたんですか」

《その様子じゃ行ってないか…実は昼間、家族の中でケンカって言うか…
 軽い意見の衝突があって家を飛び出したようなんだ、それで心当たりをあたっているんだけど…》

「ええ…!?」

そんな柏木さんの用件とは、なんとドリルが家出したということでした。柏木さんはドリルのいとこなので探すのを手伝ってるようですな
いつも落ち着き払っている柏木さんが少し動揺してるところを見ると、ドリルの家出はかなり珍しい事件のようです

「このこと、祥子さまには…」

《知らせようとは思ったんだが、支倉さんが遊びに来ているようで》

「令さまが…」

《松平の叔父が大ごとにしたくないと言うのでね…とにかく他をあたってみるよ、ありがとう》

「あっ…」

ドリルの家出はできるだけ内密にしておきたいようで、令の耳に入れないようにまだ祥子にも話してないようです
結局何も手がかりを得られずに電話を切ってしまった柏木さん。祐巳もドリルに好意を持ってるだけに心配そうな表情です

「何かあったの?」

「柏木さんもよく知ってる、後輩の帰りが遅いみたいで…」

「そう…それは心配ね」

「うん…」

「柏木さんって感じのいい方よねえ」

「へ?」

「あんな方が祐巳ちゃんのおムコさんになってくれないかしらぁ」

「まあそんなことは置いといて」という感じで、ドリルのことより柏木さんのことをキャーキャー話し始めてしまうママ。
ママさん今はそんな話する空気じゃないでしょ!でも柏木さんと祐巳がラブラブって確かに面白いことになりそうだな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン



「やめてよ〜お…」

しかし祐巳は
「あんな奴と結婚なんてヘドが出そうだぜ」とばかりにメチャメチャ嫌な顔です
そんなに柏木さんが嫌いか!柏木さんと結婚すれば、祥子や瞳子とも従姉妹になれて
祐巳的に美味しすぎる立場になれるというのに!(えー
柏木さんあんなにいい人なのに、
祐巳にも祐麒にも祥子にも蓉子にも聖にもウザがられててマジ可哀想:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ちょっとぉ、そのリアクション違うでしょ?そこは
 やぁん!もうお母さんったらなんてこと言うの!
 やめてちょうだぁい!でしょ!」

「はぁ〜あ…」

何このママさん最高すぎるじゃないですか(えー
面白い人だなぁ祐巳ママは、くねくねする動きとかこの歳でも十分可愛いですよ。もっと出番あればいいのに

「それで、今日は何の用?何か話があるのではなかったの?」

「………由乃に親しい下級生ができてね、中等部の3年生…有馬菜々って言う子なの」

「紹介してもらったの?」

「ううん…」

場面変わって、さっき柏木さんが言っていたように祥子の家に遊びに来ていた令。
しかし
「祥子ちゃんあそぼー」とやって来たと言うよりは、最近仲のいい由乃と菜々について相談がしたいようです
結局あの2人って仲良くなれたんですな…しかし令は、自分の知らないところで2人が仲良くしてるのが気になっているようで…

「いつどうやって知り合ったっていいわよ、でも由乃はどうして私に何も言わないわけ?(かちゃかちゃ)」

「令」

「分かってる、私は卒業するんだし、由乃は誰かを妹にするべきなのよ(かちゃかちゃかちゃ)」

「…」

「ただ、私は…(かちゃかちゃかちゃかちゃ)」

「私の由乃が私の由乃が私の由乃が」とテンパりながら、皿の上のケーキをひたすら細かく刻んでいく令
かわいそうに皿の上のケーキは原型を留めないほどぐちゃぐちゃにされてしまいました。食べ物を粗末にするなー!

「もうやめてぇ!とっくにケーキのライフはゼロよ!
 もう勝負はついたのよ!」

「HA☆NA☆SE!!」(えー

いつまでもケーキのライフを削り続ける令を見るに見かねて、後ろからがっしと止めに入った祥子。
祥子に止められて、ようやく令はハッとフォークの動きを止めるのでした

「…ごめん」

「何をそんなに焦っているの?」

「私…リリアンの女子大に行くのやめようと思ってる」

「え…!?由乃ちゃんは知っているの?」

「言ってない」

「…その決断は、由乃ちゃんのためでもあるのね?」

「うん…由乃のことばかり見て生きてきたけど…あの子は私が守らなくても大丈夫になった。
 一生そばにいようと思っていたのに、私は取り残されたの。
 でも由乃が巣立つ前に私が子離れしないと、みじめじゃない」

なんと卒業を期に、今までの由乃べったりな生活から一人立ちしてみようと考えていた令。
由乃と令はいとこ同士で家もお隣、昔からずっと2人一緒に過ごして来ましたが
菜々との出会いから令以外の世界にも目を向け始めた由乃…自分がそれに取り残されて、いつまでも同じ場所にいたんじゃ
由乃のお姉さまとして格好がつかない、と令は考えているようです

「ありがと、聞いてくれて」

「よく決心したわね、私あなたのこと見直したわ」

「私もよ、ふふふ」

悩んでいたことを聞いてもらえてスッキリしたのか、晴れやかな表情で小笠原邸を後にする令。
令の言ってる「私も見直した」っていうのは、祥子のことじゃなくて「我ながら自分のこと見直した」って言ってるんでしょうか
まあ令にとっては人生観そのものを変えるくらいの決心だっただろうしなあ

ところでこのシーン、自宅に向かう令の自転車になんで祥子も乗ってるんだろうと思ったら
祥子は自分ちの門まで令を見送りに行こうとしてるんですね。す、すげえ…何が凄いって

この家の敷地があまりにも広すぎて、屋敷から門まで自転車で突っ走っても全然到着する気配がない
ってことですよ!
どんだけ広いんだよ小笠原家は!門から見ても
屋敷が遠すぎてまったく姿が見えないって恐ろしいな…
改めて祥子さまの大金持ちっぷりが分かるシーンですね



「それじゃ」

「令」

「なに?」

「私は、リリアン女子大に行くわ。祐巳のいるリリアンに残るから」

やっとこ小笠原家の門まで辿り着いた2人。そして祥子に見送られて、改めて自宅へ出発しようとする令でしたが
その時祥子は令と逆の道を選んだことを話します。う、ううむ、その選択自体は別にいいんですが…
何も令が「妹に会うの我慢する」って決めた直後に
「私は全然我慢しないよ」なんて言わなくてもいいんじゃ…(えー
例えるなら、
「俺タバコ吸いすぎだから禁煙しようと思うんだよね」
「へーがんばれば?俺はそんなのする気ないけど(スパスパ)あータバコ超うめえ」
って言ってるようなもんじゃないですか!(えー

「…」

「どうしたの?」

「いや…ちょっと、なんだか…感動した…」

え…か、感動!?(゜д゜;)今の話で感動!?令はなんだかちょっとうるうる来てしまってるようですが…
それ感動じゃなくて悔し涙の間違いじゃないんですか!(えー
祥子にムッとするなら分かりますが、なぜ感動…?実は心の中で
「祥子いつか殺す」とか思ってませんか令さん:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(瞳子ちゃんの行きそうなところ…)

「祐巳ちゃーん、ちょっと」

「ん…あぁ!?と、瞳子ちゃん!?」

一方祐巳の家では、祐巳もドリル探しを手伝おうとしていた矢先にいきなりドリルが玄関に!
こ、これは一体?どうやら祐麒が連れてきたようですが…

「ごきげんよう、祐巳さま」

「そこの角でばったり会ったんだよ、だからウチに寄ればって連れて来たんだ」

ほほうそこの角でばったりですか…
本当のことを言えよ祐麒…(えー
そんな偶然ばったりドリルと道で出くわしたなんて疑わしい…実は2人で今日一日デートしてきた帰りとか
そういうことなんじゃないんですか;y=_ト ̄|○・∵. ターン

と、思いきや完全にお互いのことしか見えてないドリルと祐巳。
なに2人の世界に陶酔してんですか!祐麒とかマジ蚊帳の外じゃないか、こいつら百合にもほどがある:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「はっ…と、とにかく上がって!」

「夜分遅くに申し訳ありません」

「いいのよぉ、もうすぐご飯だから食べていらっしゃい」

「いえ、すぐおいとましますから…」

「遠慮しないで、出来るまで祐巳の部屋で待っててね」

ちょうど時間はご飯時、ママはドリルにも福沢家の夕飯をごちそうしてあげることにします
ご飯の支度ができるまで祐巳と2人で部屋に行かされるドリル。しかしまだ
夕飯の支度中の時間(7時前くらい?)を
「夜分遅く」なんて言い方するとは、やっぱりドリルの家は相当門限厳しかったりするんだろうか(えー

「さ、どうぞ」

「由乃さまや志摩子さまもよく?」

「ううん、高等部に入ってから学校の人が来たのは、瞳子ちゃんが最初」

「えっ…祥子お姉さまは?」

「家の前までは来たことがあるけど…中に入ったことはないなぁ」

「そんな!じゃあダメです!祐巳さまのお姉さまや親友の皆様より、私を先にお部屋に上げるなんて!」

ところが部屋の前まで連れてきても、
「私が一番乗りなんてそんな恐れ多い!」と妙に恐縮してしまって中に入ろうとしないドリル。
でも一番乗りって話なら、すでに家に上がった人間自体ドリルが最初なんだからどうだっていいと思うんですが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「順番じゃないでしょそんなの。それとも瞳子ちゃんは、誰も毒味していない私の部屋に入るの嫌?」

「い、いえ…」

「じゃあいいじゃない、ほらほら!」

そう言うが早いか、ドリルの腕をひっつかんで強引に部屋へ引きずり込む祐巳。
そんな祐巳の部屋に入ったドリルの第一印象は「素敵なお部屋」だそうです
実際こんな突然の来客なのに、マイルームの整理整頓が完璧にされてるって大したもんですな。それに比べて私の部屋ときたら…(えー

「適当に座ってね、寒くなかった?」

「ええ、歩いていたので」

「ずっと…?」

「…ずっとです」

どうやら祐巳の家とドリルの家はずいぶん離れているようで、ドリルはここまでかなりの距離を歩いてきたようです
というか「適当に座って」って言われたのに、
2人とも迷わす背筋ピシッとして正座ってどういう私生活だよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
この辺りはさすがリリアンの生徒だな…

「考え事をしながら歩いていたら、いつの間にか遠くまで来てしまって…
 電柱に書いてある番地を見たら、祐巳さまのご住所が近かったのでどの辺りかしらって…
 でもどんどん暗くなるし、諦めて帰ろうとしたら祐麒さんと会ったんです」

「そう…」

そしてここへ来た経緯をあれこれと説明し始めたドリル。結局言いたいことは
「いや私は全然来る気なかったんだけど偶然って恐いね」
ということのようですが、これがドリルの強がりなのは明らかですな…家出の原因はなんなのか分かりませんが、
ここへは祐巳に助けを求めるような気持ちで、遠路はるばるやってきたんでしょう



そんなドリルの本心を裏付けるように、祐巳は冒頭で聞いた心の声のようなものを
今まさに何度も目の前のドリルから感じていました。これは誰かに助けて欲しいというドリルの心の叫びなのか…
しかしそんなものを敏感に感じ取れるなんて、祐巳はもはやニュータイプとしか言いようが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(瞳子ちゃんの手すごく冷たかった…今は何も言わず、冷えた体を暖めてあげたい…
 疲れた心を休ませてあげたい)

しかし今はその本心を勘ぐるよりも、心身ともに疲れているドリルをとにかく休ませてあげたいと考える祐巳。
ひたすら頭の中でドリルを癒したいと念じた結果、その時自然と祐巳の体は…

ドリルを押し倒そうとしていました。もはや本能のレベルで百合なのか祐巳よ!(えー

「わっ…」

「祐巳ー、ご飯よー!」

「はっ!?あ…あはっ、あはははははは、じゃ、じゃあ行こっか?」

「…?」

ママの呼ぶ声を聞いてようやくハッと我に返った祐巳、
「ぎええやってもうた」という感じで
自分の恥ずかしい奇行をひたすら笑ってごまかします。
ドリルはそんな祐巳を
変なものを見る目で呆れたように見つめるのでした

「ごちそうさまでした。そろそろ帰ります」

「えっ、帰るってどこに?」

「自宅です、おかげ様でほどよく頭も冷やせましたし、
 私が帰らないと両親が寿命をすり減らして心配しますので」

そして福沢家の夕食をごちそうになったドリルは、なんと食事が終わったらもう帰ると言い出してしまいます
まだ祐巳はドリルの救いになるようなことをできてないと思いますが、そんな早く帰っちゃっていいんでしょうか
こんな時ぐらいは、
祐巳と一緒に風呂にでも入ってキャッキャウフフするぐらいはしてもいいんじゃ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「お世話になりました、後日改めてお礼にうかがいます」

(む〜〜)

そしてドリルを迎えにやってきたのはまたしても柏木さん。そんな柏木さんを前にした祐巳は
「またこいつの顔見なきゃならんのか」
言わんばかりのむくれ顔になってしまいます。まあ祐巳にしてみれば、祥子に続いてドリルとの仲も柏木さんに先を行かれてる感じだからなぁ…

「ごちそうさまでした!」

「また遊びにいらっしゃい」

ブロロロロロ

「瞳子ちゃんはいい子ねぇ、あんな子が祐巳ちゃんの妹になってくれたらいいのに」

「お、お母さんったら何言うの!やめてよぉ〜!」

そしてドリルを見送りながら話すママと祐巳…って祐巳の反応さっきのママと同じだコレー!!
くねくねしながらママが言っていたセリフほとんどそのまんま!
さっきの柏木さんの時とはえらい違いですな、つまりそれだけ柏木さんはどうでもよくてドリルばっかり気になってるってことか…祐巳め…

そして翌日、「後日お礼にうかがいます」と言っていた柏木さんは本当にお礼をしに現れました。
柏木さん…たまの休日の昼間に、わざわざスーツまで着て親戚の子のために頭を下げにやってくるなんて、マジでいい人すぎるぜ

「あっ…」

「なんだい?」

「瞳子ちゃんがなんで家出したのか知っている?」

「知ってるとしたら?」

「教えてもらうわけにはいかない?」

「瞳子からは…?」

「なんとなく聞けなかった」

ちょ、ちょっと待ってください祐巳柏木さんに向かってタメ口とな!?
なんてことを!恐れ多くも柏木さんは
蓉子さま達と同じ学年だというのに!蓉子たちに向かってタメ口なんてのは
祐巳には天地がひっくり返っても無理だろうになあ…それを柏木さんにやらかすなんて
もう祐巳は柏木さんをゴミみたいにしか思ってないのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「それでもあえて聞きたいと…それは、君の気持ち次第だな」

「私の…?」

「誰かれ構わず話せる内容じゃない…でも祐巳ちゃんになら、僕の独断で…
 いいかい?君は瞳子の秘密を知ることになるんだ、それも瞳子の知らないところで…
 受け止める覚悟があるかってことさ」

「あ…私は…」

「君のために、そして瞳子のためにも、もう一度考えてから聞いてくれ。次に質問されたら僕は答えるからね」

祐巳の質問に対して、もう一度よく考えるように言ってから立ち去っていった柏木さん。
ここで答えるのは簡単ですが、うかつに教えて祐巳とドリルを気まずくさせたくはないと思ったようです
祐巳やドリルのことを思いやってあげてるんだなぁ、それなのになんで祐巳達はそんなに柏木さんが嫌いなのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「えぇぇーっ!?」

「しぃーっ!声大きい!」

「だって、今日のクリスマスパーティに有馬菜々さんを呼ぶって…」

「だから協力してって言ってるでしょ」

その日からしばらく経ったある日。祐巳と由乃は薔薇の館で、志摩子たちに聞こえないように内緒話をしていました
なんでも今日のパーティに菜々を呼ぶとかなんとか…やっぱり由乃と菜々は、もうそんなにしょっちゅう会うくらい仲良くなってたんですね

「協力って?」

「つまりね、祐巳さんが「瞳子ちゃんや可南子ちゃんを呼びたい」って言ってるわけよ」

「言ってないでしょっ」

「まあまあ、だから祐巳さんに乗っかって『それなら私も知り合い呼ぼうかなー』って、
 そんな風に持って行きたいわけ」

「なにそれぇ〜」

どうやらこのパーティを機に、由乃は菜々を令たちにちゃんと紹介しておこうと考えているみたいです
しかし何の脈絡もなく菜々を登場させるのは、さすがの由乃も気が引けるようで…
だから先に祐巳が下級生を招待してワンクッション置いてから、菜々の話を切り出したいようですね

(そういえばあの日以来、瞳子ちゃんの顔見てない…
 仲のいい乃梨子ちゃんが無邪気に誘って連れてきてくれれば、自然に会えるかも?)

最初は由乃の話に乗り気じゃない祐巳でしたが、これは自分もドリルに会うためのいい口実になりそうです
ここは由乃の作戦に協力しておくべき。さっそく祐巳は乃梨子にドリルを誘ってくれないかと話してみることに…

「今日のパーティね、ちょっと寂しいからあと何人かご招待したいと思ってるんだけど、
 志摩子さんや乃梨子ちゃんは誰か呼びたい人はいる?」

「ううん…私は別に、乃梨子はいる?」

「特には…」

「だったら瞳子ちゃんや可南子ちゃんは?」

「それいいわね」

「乃梨子ちゃん、2人を誘ってみてくれない?」

なるべく自然にドリル達の話題を持ち出そうと、2人で口裏を合わせて志摩子達に話しかけた祐巳達。
何も知らない志摩子達からしたら、
「確かにそれがいいかもしんない」となんとか話に乗ってくれそうな感じですね
乃梨子もドリルと一緒に盛り上がりたいだろうし、これなら祐巳たちの思惑通りに…


(C)荒木飛呂彦/集英社

「だが断る」(えー

「嫌です」

「はっ…?い、今なんて…」

「嫌だと言ったんです」

「な、なんで…?どうしてパーティに呼びたくないの?」

「私から誘うのが嫌なだけです、二人を誘いたいのは祐巳さまでしょう?
 それなら祐巳さまが声をかけるのが筋じゃありませんか」

な、なんと!?
乃梨子まさかの完全拒否!NOと言える日本人にもほどがありますよ乃梨子!(えー
祐巳とドリルの関係は自分がでしゃばる事じゃないと考えているようですが、もう少し先輩を立てるとかそういう配慮をですね…

「とにかくこの件はお断りします」

「あ…」

「それじゃあ私が行くことにするわ」

「え…!?お姉さまが行かれることはないです!私は祐巳さまに…!」

「どうしても祐巳さんにお願いしなければならないのなら、その理由をおっしゃい。
 それだってあなたのこだわっている筋のひとつじゃないの?」

ところがそんな乃梨子に代わってなんと志摩子が立候補!ううむ…もしや乃梨子が祐巳を手ひどくやりこめてしまったのを見て
「うちの妹が申し訳ありません(´・ω・`)」という埋め合わせにこんな立候補を…?
これに慌てたのは乃梨子です。祐巳に行かせるつもりで言ったのが、自分の大事なお姉さまの手をわずらわせてしまうとは…

「ごっ、ごめん志摩子さん!私が行くから!」

「じゃあ一緒に行きましょうか」

「あ…乃梨子ちゃん、面倒なこと頼んでごめんね」

「…」

円満にドリルを迎える作戦だったはずが、妙に気まずいことになってしまった祐巳たち。
結局祐巳と志摩子にくっついて乃梨子と由乃もついてきてしまい、全員でゾロゾロと廊下を歩いていくハメになってしまいます

「…」

そんな4人の中で一番「ちくしょうなんでこんなことに」という顔をしているのは乃梨子でした
こんな事態を招いた自分の一言もそうですが、それ以上に祐巳に腹を立てているのかも…
「祐巳のやつが瞳子相手にトロくさいことしてなけりゃこんなことには…」くらいは思ってるかもしれません(えー

「ごめん」

「…?何がごめんなんですか?」

「えっと、こうなった原因って私かなって…だからごめん」

そんな乃梨子に声をかけたのは、
今まですっかり空気になっていた由乃でした(えー
この流れの原因はそもそも由乃だったというのに、いつの間にやら一番蚊帳の外みたいな感じになってるな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「そもそも瞳子ちゃんと可南子ちゃんを、パーティに呼ぼうって言ったのは私なのよ…
 私はある下級生をパーティに呼ぶことにしてるわけ、だから責められるべきは私なんだ…」

「責めるだなんて、そんな…」

「でもそれを聞いて、少し祐巳さんに感じてた反発が薄らいだでしょ?」

「あ…」

「本当はこう言いたかったんでしょ、『瞳子を誘いたかったら祐巳さまが自分で誘えばいいのに。
 祐巳さまにとって瞳子はその程度の存在なんですか』って…」

正直に自分の企みを白状して頭を下げる由乃。乃梨子が本当に言いたかったこともズバリ言い当てます
でも乃梨子の心中がそんな
生ぬるい表現だったとはあまり思えませんな
本当はこう言いたかったんでしょ。『てめーのケツくらいてめーで拭けばいいのに、
祐巳さまはいつまでも瞳子を妹にできないウスノロなんですか』
って(えー

「えっ、今日ですか?」

「無理…?」

「ちょっと夕方から用事がありまして…」

「瞳子ちゃんは?」

「私は…私も、ちょっと…」

そしてドリルと可南子の教室にやって来た祐巳たち。しかしいきなり今日
「パーティやるから来て」と言われても、
話が急すぎて来るのはちょっと難しいようです。でもドリルの方は、用事があるというより気まずくて行きづらいような感じが…
もしかして、祐巳のお宅訪問のせいで祐巳と顔を合わせづらくなっちゃったとか?
あれで仲良くなったのかと思いきや、逆にギクシャクするとはよく分からん性格だなドリル…

「そう…じゃあ…」

「あっ、でも途中で抜ける失礼をお許しいただければ、ぜひ参加したいです!ねっ瞳子さん!」

「えっ、あの…」

「ミサが終わったら薔薇の館ですね、私達に出来ることがあったらなんでも言ってください」

ところがその時、ドリルが変な遠慮をしていることを察した可南子がナイスな助け舟を!
「いや私はいいから…」みたいにおずおずとドリルが伸ばした手を、がっしと掴んで「いいから参加しとけ」と言いたげに
一気にまくしたてて参加を決めてしまいます。意外に空気の読める子なんですね可南子

とにかく参加してくれるみたいでよかったよかった、とドリル達の教室を後にする祐巳達。
しかしその時、歩き出した祐巳がふとドリルの方を振り向くと、そこには
「この間はありがとう」の意味を込めて
顔を真っ赤にしながら頭を下げているドリルの姿があったのでした。
えっと…もしかしてドリルは祐巳と会いたくなくて断ったんじゃなくて、妙に意識しちゃって恥ずかしいだけだったのか!?
まったくツンデレってやつは扱いが難しいな…(えー  次回に続く


・多分皆さん既にこの指摘されてると思いますがマリ見ての祐巳さんが編まれてるのはクロッシェというカギ編みですよー。
 私も昔編みましたが、女子高の家庭科ではほぼ定番課題でやらされるレース編みの基本がこれです。

な、なんですって!?
クロッシェ大好きにそんな秘密があったなんて…なるほどこれはクロッシェって編み方の教本だったんですね
今ごろやっと意味が分かりました:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  また今日も無知を晒してしまったな…
でも他に指摘してくれた人なんていないよ!無知なのはみんな同じさ!(えー
女子校定番のレース編みっていうのも初めて聞いたなぁ、まあ私は男なんでしょうがないんですけど
さっきから女子校行ってる人の話をよく聞きますね、みんな結構行ってるもんなんだなぁ
私は男子校なんて死んでも行きたくないと思うけど…(えー

■マリア様がみてる 4th season 第7話「未来の白地図」
 
 

「遅くなりましたぁー、あっ祐巳さま…今朝は申し訳ありませんでした」

「ううん、こっちこそごめんね。乃梨子ちゃん一人?」

「可南子さんと瞳子は、じきに来ます。私はこれを運ぶように言われましたので…」

これから行われるクリスマスパーティのために、授業が終わると同時に薔薇の館に集まってきた山百合会の面々。
そして祐巳や由乃に続いてやってきた乃梨子は、部屋に入ってくるなり
「今朝は申し訳ありません」と…
一体何を謝ってるんだろうと思いましたが、前回乃梨子と祐巳が小競り合いしたりドリル達を誘ったのって
この日の朝の話だったんですね。祐巳達っていつもあんな風に早めに登校して、優雅にお茶してるんだろうか…

「わぁ!蓉子さまの字!」

そして乃梨子が持ってきたダンボールに目を輝かせる祐巳。どうやらこのダンボール、
先代の薔薇さま達がパーティに使った小道具が色々入ってるみたいです。
それにしても蓉子さまの字って一目で分かるとは…やっぱり
デキる女の蓉子さまは字も相当な達筆だってことか

ってめちゃめちゃ平凡な字じゃないか!!これ本当に蓉子さまが書いたんかい!
まるで俺でも書けそうな平凡っぷりですよ!(えー  ああ見えて字の方はものっそい普通だったのな蓉子さま…
まあギャル文字とかで書いてなかっただけマシと考えるべきか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「祐巳さま、本日はご招待いただきありがとうございます」

「お待たせ」

「ごきげんよう皆さま、今年もお招きありがとうございます!」

パーティの準備も一通り終わった頃、次々と集まってきた今日の参加者達。
可南子やドリル、祥子、去年に続いて写真係の蔦子、そして今回の目玉の菜々…
菜々自身はわりかし平然としているようですが、令と由乃は菜々を意識しまくりでガッチガチになっているようです

「じゃあ始めましょうか、まずは簡単な自己紹介と近況報告をしましょう」

(あ、そっか。有馬菜々さんのために)

とりあえず席に着いた一同は、初対面の菜々のために全員が自己紹介をすることに。
自己紹介かぁ…なんだかこの空気、この間の茶話会を思い出して嫌な予感しかしないな(えー

「2年松組、武嶋蔦子です。写真部所属、自己紹介タイム終了と共にカメラマンに徹する所存です」

「ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトンの二条乃梨子です。趣味は仏像鑑賞、期末試験が終わったら
 仏像鑑賞の小旅行をしようとしていましたが、行きそびれてしまいました」

なんというか、初対面でいきなり仏像仏像言いまくる乃梨子って結構凄い奴だよな…(えー
普通こんな趣味いきなりカミングアウトされたら
「え…?(゜д゜;)仏像?え、仏像!?」って目が点になると思うんですが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そして次の順番はある意味注目の令です、ここは由乃のお姉さまとして菜々にビシッとしたところを見せてやらないと…

「ふぅ〜〜…ロサ・フェティダの支倉令です。所属は剣道部ですが、活動は実質今年一杯になりそうです」

最初にでかい深呼吸をしてから、なんだか凄く無難な自己紹介を始めた令。
さっきの乃梨子とは対照的に、
「実はお菓子作りが得意で女の子向け小説が好きで凄く少女趣味です」なんて
自分の変わった趣味を暴露したりはしないんですね(えー  まあそれが普通だろうけど…

「う〜ん、後は何かあるかな…あ、そうだ、最近ひょんな事から年下のボーイフレンドが出来ました」

「「「ええええええ!?」」」

とか思ってたらなんだかえらいことを!いきなり飛び出した令の発言に大仰天の山百合会、彼氏なんてものはここにいるメンバーのうち
誰一人としていないので、祐巳達にとってはさぞかし令が
手の届かない世界にすっ飛んで行ったような感じでしょう(えー

そんな中でまったく動揺してないのは祥子と由乃。そう、2人はすでにそのボーイフレンドのことを知っていたのです

「ふふふ、その方おいくつだったかしら?」

「10歳かな?」

「じゅ、10歳?あは、あはは…」

10歳の彼氏!?令さまがそんなショタコンだったなんて!!…と、驚くでもなく
「なーんだそうだったのか」
と気の抜けたような笑いを浮かべる祐巳たち。
令の言ってる10歳のボーイフレンドというのは、前回祥子の家でちょっとだけ話していたお見合いの話ですな
この辺原作では詳しく描写されてるみたいですが、アニメではカットされたので私もなんのことだかよう分かりません:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「じゃあ祐巳ちゃん、タッチ」

「えっ、あ、2年松組福沢祐巳、ロサ・キネンシス・アン・ブゥトンです。
 えっと、休み中はお姉さまと遊園地に行きました。帰りにお姉さまの自宅に寄って
 お母さまの手作りミルフィーユをいただきました。おいしかったなぁ〜〜」

 

な、なんて自己紹介ですか祐巳!これじゃただの食い意地張ってる子って印象しかないよ!(えー
この表情がまた本当にアホの子というかなんというか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  これがあと3ヶ月でロサ・キネンシスになる人間なのか…

「中等部3年の有馬菜々と申します、このたびはご招待ありがとうございました」

そして祐巳の次はいよいよ注目の有馬菜々。さすがにみんなすでに見知った他の顔より、じっと気になるように視線を集中しています

「ひょんなことから島津由乃さまとお知り合いになりまして、パーティの話をうかがい
 是非ともお連れいただきたいとお願いした次第です。若輩者のため不調法があるかと存じますが、
 何卒ご指導よろしくお願いします」

こ、これが中学3年生の自己紹介だと!?
菜々凄すぎだろ…不調法なんて言葉、私は生まれてこのかた聞いたこともないよ。それを日常レベルで使いこなすとかどういうことなの…
こうなると、菜々の直前に自己紹介した祐巳との差がありすぎて泣ける:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
かたや
えっとえっと言いながら「おいしかったなぁ〜」で、かたやすらすら淀みなく「若輩者で不調法ですが」って
この時点ですでに祐巳の威厳はないも同然だろ…(えー  3ヶ月後のロサ・キネンシスが今から不安で仕方ないぜ

というわけで菜々の自己紹介は無事終了し、その後は祥子・可南子・志摩子とテンポよく巡ってドリルの番がやってきますが…

「1年椿組、松平瞳子です。演劇部所属(以上終わり)」

テ、テキトーすぎる!そんだけ言って自己紹介終わりですかドリルさん!
なんだか
「こんなパーティ来たくもないのに無理矢理連れてきやがって」と完全にヘソを曲げてしまったようです
誘った時は内心まんざらでもない感じだったのに、手のかかる奴だなもう…

「それだけ?」

そんなドリルに優しく次の言葉をうながすように話しかける可南子。これはナイスフォローですよ
自己紹介を終えようとしていたドリルも、こう言われては何か他にも喋らざるを得ません

「お坊ちゃま、私は結構でございます。はぁーっ、はぁーっ
 まあ、西洋のならわしで、貧しい子供に施しをしようとなさいましたのね」

は…はい!?(゜д゜;)な、なんじゃこりゃ!?ドリルは突然頭がおかしくなったのか!?(えー
突然わけの分からない小芝居を始めたドリル。なんだろう、もしかして自分の芸を披露してるつもりなんだろうか…
なんにしろ、あまりにも唐突に変なことをやり始めたのでなんだかついていけません

「…?」

「ありがとうございます、お坊ちゃまはなんて親切なお方なのでしょう」

(はっ…!分かった!小公女だ!)

「仕方ないわ、服はボロボロだしいつもお腹を空かせているし、
 可哀想な子に間違われたって…」

あ、あぁ、これって小公女の芸をやってるのか…私なんて小公女知らないからまったくのイミフですよ!
せめて最初に「ではひとつ芸を披露いたします」とか断ってくれたら心の準備ができていたのものを…
いきなり変なことをやり始めたので、どう見てもドリルがタミフルな子になったようにしか見えない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「こんなものでいいかしら可南子さん?特にご報告することもないので、ご挨拶代わりに」

(たったあれだけの時間で見る者を惹きつけてしまった…瞳子ちゃんはやっぱり凄い!)



そんなドリルの一芸タイムが終わり、
「今のは凄い芸だったんだよ!みんな惹きつけられてたよ!」
視聴者へ向けてフォローを入れる祐巳。(えー  でもこの図は惹きつけられてたというより
わけが分からずポカーン(゜д゜ )とあっけに取られて固まってるの図に見えるのは私だけですか!

ドリルを演じている釘宮理恵も、この小公女の最中さほど声色変えてたわけじゃなかったしなぁ…
野沢雅子に例えるなら、
悟空の声色から青年悟飯の声色に変わったぐらいの微妙な違いだったかと…
なので最初はドリルが演技してるのかそうでないかも分かりませんでした
まあ話をまとめると
ドリルは変なことやらずに普通に自己紹介しとけばよかった:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(その後はフリータイムとなって、ゲームをしたり話をしたりして楽しい時間を過ごした)

自己紹介の後はフリータイム、この辺の進行も茶話会と一緒なんですね。果たして無事に終わるのかどうか…(えー
そんな中で珍しいのは志摩子とドリルの会話風景です。これはびっくり、この2人が1対1で話してるなんてのはほんと珍しい…
これにはちらりと目をやった祐巳もずいぶん意外そうな様子です

そしてみんながジェンガで遊び始める中「あぁケーキうめえ」と祐巳は一人でケーキを食い、
次にみんながツイスターゲームを始めると
「あぁ紅茶うめえ」と祐巳は一人で紅茶を飲み…
祐巳ずっと飲み食いしかしてねええええええ!!
一人で何をやってるんですか!他のメンバーに混ざればいいのに、なぜに一人だけぽつんと離れて飲み食い!?
さっきの
「ミルフィーユおいしかったです」な自己紹介といい、もう菜々には祐巳が食い意地の塊にしか見えないだろうな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

でもこういうツイスターゲームって、普通のアニメだったら
主人公とヒロインがくんずほぐれつな体勢になって
「ちょ、ちょっとどこ触ってんのよ!」って不可抗力でヒロインのおっぱい触りまくり
とかいう
お色気描写のためにやるようなもんですが、
そんなお色気描写ははカケラもなくて、ゲームやってるとこ一瞬映って終了とは
さすがマリみて…他のアニメと一味違いますな(えー

「(すたすたすた)」

「あっ、待って志摩子さん!」

パーティがそんな盛り上がりを見せる中、志摩子はちょっとおトイレのために部屋を出て行ってしまいます
そんな志摩子とさっきのドリルの会話が気になる祐巳は、自分も部屋を出て志摩子に話を聞いてみることに…

「瞳子ちゃんのこと?瞳子ちゃんは私に家業を継ぐのかって聞いてきたのよ」

「家業?」

「うちの場合はお寺ね」

「それで志摩子さんは?」

「分からないって答えたわ。そうしたら私が継がなかった場合、お寺はどうなるのかって」

「ど、どうなるの?」

「さあ…兄が継いでくれたらいいのだけれど」

「し、志摩子さんお兄さんいるの!?」

「ええ、瞳子ちゃんにもそう言ったら、ちょっと気が抜けたような顔をされたわ」

どんな話をしてたのかと思ったら家業って…そんなヘンテコな話を、さほど親しくもない志摩子に聞くだなんて
きっとドリルは自分の悩みを解決する糸口を探してるんでしょうね。前回家出した時の家族ゲンカもそれが原因か…
「寺の跡継ぎは分かんない、兄貴がどうにかするんじゃないの?」と言ったら気が抜けたような顔をしたというのは
ドリルは一人っ子だから、そんな解決法は全然参考にならないと思ったんでしょうね

「瞳子ちゃん…お家で何かあったのかな」

「たぶんね…」

「私じゃダメなんだ…」

「相談には乗れるのではなくて、祐巳さんなら…。焦ったらいけないわ」

「うん…」

ドリルが悩みを抱えていることに気づきはしても、それをドリルから打ち明けてもらえないことに胸を痛める祐巳。
もっとドリルと親しくなりたいと思っていても、こう壁を作られてはどうしていいか分かりませんな
そんなドリルのことで悶々としながら、祐巳は志摩子との話を終えて部屋に戻るのでした

「そんな令ちゃんの一大事を、なんで私だけが知らないのよ!!」

「…!?」

って、部屋のドアを開けた途端にいきなり由乃の怒声が!な、なにが一体!?部屋を出た時はあんなにみんな和気あいあいとしていたのに…

「な、何があったの…?」

「…由乃さんがね、ロサ・フェティダのところへ菜々さんを連れて行って…」

恐る恐る祐巳が蔦子に事情を聞いてみると、
「大学行っても今と同じ学校なんだし、菜々に剣道教えてやってよー」と寄ってきた由乃に対して
「私リリアンの大学なんて行かねーから。祥子も知ってるから」と令が自分の進路のことを伝えてしまったようで…

「どうして教えてくれなかったの!なんで他の大学へ行くの!?」

「…ごめん。リリアンにはない学部の勉強をしたいから」

「それはなに…!?」

「体育の勉強をしようと思う。継ぐかどうかは分からないけれど、うちの道場とは関わっていくと思うから…
 知識として、体の機能や運動のことを身につけるのは無駄じゃないし、何よりも私が学びたい」

「…」

ふーむなるほど…単に由乃から一人立ちしたいだけかと思いきや、令が別の大学を選んだ理由は他にもきちんとあったんですね。
というか実家の道場を継ぐことを視野に入れているこの話、
ついさっき家業を継ぐことについて質問したドリルにとっては
物凄く興味深いことを言ってるんじゃないでしょうか。そして令は自分のやりたいことと家の道場を継ぐこと、
そのどちらも立てるような道を選んだわけですね

「…そういう話は2人きりで聞きたかった…ちゃんと話してくれたら、反対なんてしないのに…」

「ごめん」

「誰よりも先に知ってたかった…」

「ごめん…」

さすがの由乃もこの選択が令自身と道場、両方のための決断とあっては何も言えずに涙ぐんでしまいます
ちょっと由乃には可哀想な結末となりましたが、これで黄薔薇姉妹のケンカは一件落着…って

「はっ、お姉さまは!?お姉さまは進路をどうなさるおつもりですか!?」

「…私、そういう話はもっと落ち着いた場所で、2人きりで話したかったわ」

「す、すみません」

「ふふ、リリアンの大学に行くわよ」

「そうですか…え!?えええ!?」

(良かったぁ!お姉さまと離れないで済む!)

ゆ、祐巳まるで空気読めてねえええええ!!
そりゃあんまりですよ祐巳!たった今由乃が令との別れを知ってしょんぼりしているというのに、
わーいわーいまたお姉さまと一緒だわーいって自分だけ大喜びとか!由乃みじめすぎだろ!
なんということを…由乃にしてみれば
今すぐ祐巳をブン殴りたいだろうによく我慢してると思う:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「….」

しかしそんな祐巳の姿を見ていたドリルは、何を思ったかいきなり荷物をまとめて部屋を出て行ってしまいます
ま、まさか嫉妬!?祥子さえそばにいれば幸せいっぱいの祐巳を見て、自分の入り込む余地なんてないと思ってしまったとか…?

「ま、待って!帰るの…?」

「ええ、途中で帰ってもいいというお話でしたから。可南子さんもいつの間にか帰ってしまったし…
 どうして一緒に来るんですか」

「あっ、ちょっと一緒に歩きたいと思っただけ」

「私の気持ちはお構いなしですか?」

「…迷惑?」

「…いえ…」

しかし部屋を出たドリルをすぐに追いかけてきた祐巳。そんな祐巳にドリルは
「寄ってくんじゃねーよ私は帰るんだよ!」
やたらツンケンした態度を取りますが、祐巳がうるっとした顔になった途端に
「あっあっ(´・ω・`)別に来てもいいですよ」
あっさり同行を認めてしまいます
。なんて分かりやすいツンデレなんだ…(えー

「令さまにはびっくりしたねぇ、他の大学へ行くなんて」

「祥子さまはリリアンに残られるのですから、祐巳さまは喜ばしいでしょう?」

「ま、まぁつまり、3年生は自分の思い描く未来へ向けて、着実に歩み出しているって言うか…」

「思い描いた通りに出来る人ばかりじゃありませんよ」

お喋りしながら校門へ向かっていく2人でしたが、ドリルは「あんたは祥子さまさえいりゃいいんだろ」とか
「みんながみんな思い通りに生きてると思うなよ」とか物凄い皮肉を連発。なんなんだこの凄まじいまでのツンツンぶりは…
誰だよドリルの性格が分かりやすいとか言ったのは:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そして「思い描いた未来」の話題は特にやばかったようで、それを聞いた途端ドリルの足がビタッと止まってしまいます。
や、やばい、まさかこの話は地雷…?(゜д゜;)

「…」

「と…瞳子ちゃん?」

「初等部の時、社会の時間に新しい白地図をもらって
 その時私すごく幸せな気分になったんです」

ま、また唐突に変な話が始まった!(えー
さっきの自己紹介といいドリルの話にはまるで脈絡がないな…こっちは話についていくだけで精一杯ですよ

「私はこれからここに山や町を作る、誰にも負けない印刷されたような完璧な地図を作る…
 でも授業が進んでいくと気づいたんです、そんなに上手くいくものではないんだって…
 出来上がったページは、自分が思い描いていたものとは全然違っていた…
 白地図帳一冊ですらそうなんです、人生だってそんなに上手く行くはずない、そう悟っただけなんです」

よく分かりましたドリルさん!つまり今の話はロリ時代のドリルは可愛いと、そういうことですね!(えー
コーネリアもそうでしたけど、ロリな時はみんな可愛いのに歳を取るとどうしてこう:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
まあバカな冗談は置いといて、ドリルはこの塗り絵みたいな白地図が思い通りに書けなかったことで
「人生なんて何も思い通りに行かない、期待するだけ無駄」ということを幼くして悟ってしまったと…
ドリルめ…たった1度の挫折で人生あきらめるなんて打たれ弱すぎるぞ!(えー


(C)LEVEL-5/FCイナズマイレブン・テレビ東京

昔のこと聞いたよ。
いっぺん地図が思い通りに
書けなかったからって
それがどうした!?
人生まだまだ
終わってねえぞ!!

とりあえずドリルはイナズマイレブン11話を100ペン見ればいいと思います。それと修造動画もね

悔しいだろ、分かるよ。思うように行かないことたくさんあるよな!
人生思うように行かないことばかりだ!
でもそこで頑張れば絶対必ずチャンスが来る!頑張れよ!
俺だってこのマイナス10度のところ、しじみが取れるって頑張ってんだよ!
ずっとやってみろ!必ず目標を達成できる!だからこそNever Give Up!


「…世迷言を言いました。忘れてください」

「あっ…」

そしてドリルはこんな弱音を漏らすつもりはなかったらしく、気恥ずかしさのせいか足早に祐巳の前から去ってしまいます。
そんなドリルの背中を寂しそうに見つめる祐巳。しかし何かを決意したように顔を引き締めると、すぐにドリルの背中を追いかけていきます

「瞳子ちゃん!!」

「…?」

「私の…妹にならない?」

おおお!?
ついにスールの誘いキター!!今まで消極的だった祐巳もついにハッキリと!
視聴者的にも
「妹はドリルで決まりだろうから早く誘えばいいのに」って感じでしたしね、
きっとドリルも内心悪い気はしていないはず…

「は…?」

「私じゃ…ダメ?」

「祐巳さま…」

ゆっくりと自分のロザリオを外してドリルにかけようとする祐巳。ドリルも
「私じゃダメ?」という祐巳の問いに口をつぐんでしまいます
ドリルの性格からいって、否定の言葉が出てこないってことはOKと見ていいんでしょうかね?
そしていよいよロザリオがドリルの首にかかろうというその瞬間…

「ありがとうございます、祐巳さまはなんて親切なお方なんでしょう…」

 

「なんて、私が言うとでも?」

おわああああああ
な、なんじゃこの悪い顔は!!こ、こんなニマアッって!
もしかして妹になってくれって話は
完璧に地雷踏んだ!?
なんてこった…しかし断るにしても、こんな顔されるとはまったくの予想外でしたよ

「ぁ…」

「私は小公女の主人公のようないい子じゃないんです。聖夜の施しならよそでなさってください」

「と、瞳子ちゃ…」

「とにかくそのロザリオは受け取れません。失礼します」

「そんな同情でめぐんでもらったロザリオなんていらねえよ」という言葉を残して、ドリルはその場から立ち去ってしまいました。ぎえー
うーむ…ドリル的にはどうやら、祐巳のロザリオが同情の施しのように見えたのが気に入らなかったようですな…
単純に祐巳への好感度で言えば妹になってもいいと思っているだろうに、渡し方のニュアンスひとつでこうも結果が違ってくるとは…
本当めんどくさい性格してんなあドリルは(えー
そりゃ祐巳はドリルを救ってあげたいと思ってただろうけど、それは同情と言うよりは
単純にドリルが好きだからってことだと思うけどなぁ。その結果こうなっちゃうなんて一体どうしたらいいのやら…

「はー…はー…あっ」

「祐巳」

「お姉さま!?」

「ここで待っていれば二人になれると思って」

失意の祐巳が手をはぁはぁ暖めながら戻ってくると、薔薇の館の前では祥子がずっと祐巳を待っていました
この寒い中わざわざそうしていたのは、祐巳とクリスマスプレゼントを交換するためのようですね

「わぁ…!ハンカチですね!」

「開けてみて。去年と同じで芸がないと思わないでね?今年は自分で手を加えてみたのよ」

「あっ、薔薇…紅い薔薇…ありがとうございます!」

確か去年のプレゼントは、祐巳には
祥子がいつも愛用しているハンカチ、祥子には祐巳がいつも愛用しているリボン
渡したんでしたっけね。祥子の今年のプレゼントは、そのハンカチに自分で薔薇の刺繍を加えたもののようです

「そ、そうだ、私も…」

「まぁ…」

そして祐巳も事前に用意していたプレゼントを祥子へ…これは手編みの手ぬぐいでしょうか?
前回祐巳が自分の部屋で編み物してたのって、このクリスマスプレゼントのためだったんだなぁ

「まあ、ブックカバー!これは薔薇ね?ふふ、気が合うこと」

ブ、ブックカバー!?これ手ぬぐいじゃないんですか!?(えー
すいません完全に素で手ぬぐいだとばかり…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  よくブックカバーなんて分かったな祥子…
手ぬぐいじゃないとしても
「まあ、手編みのぞうきんね」とか「まあ、手編みのナベ敷きね」とか言ってしまいそうだよ(えー

「ありがとう、冬も夏も使うわ」

「あはは…夏は…暑いです、よ…」

「…?どうしたの…?」

祥子とのプレゼント交換の間気丈に振る舞っていた祐巳。しかしやはりドリルに拒絶されたショックは隠し切れず、
涙がポロポロこぼれ出して言葉に詰まってしまいます



「お姉さま、私…」

「瞳子ちゃんと、何かあったの…?」

「ロザリオ…受け取っ…もらえなかっ…た…」

「…そう…瞳子ちゃんだけが1年生じゃないわ」

「でも…」

この祐巳の悲しみようを見て、いっそドリルのことは諦めるよう慰める祥子。しかし祐巳は
「はいそうですね」とは答えられずに
諦めきれないような様子…ここまで冷たくされても、祐巳にはドリル以外を妹にすることが考えられないようで…

「…そうよね…だったら諦めなければいいわ。私、志摩子に断られた時、別に志摩子でなくてもいいと思ったわ。
 でも祐巳に断られた時は違ったの、意地でもロザリオを受け取らせようっていう気になった」

「あ…」

「一度断られたくらい大したことではないわ、胸を張って」

「は…はい…!」

まだ志摩子が聖の妹になっていなかった頃、一度志摩子に姉妹の申し込みをして断られたことがある祥子。
その時は
「ちょっと気に入ったから妹にしてもいいかも」くらいの気持ちでしたが、その後祐巳に申し込んだ時は
断られても絶対妹にしてやろうと諦めたりはしませんでした。これは今の祐巳にとっていい見本になるかもしれませんね

「でも…切ないわね…」

「…はい…あの…やっぱり、ちょっと泣いていいですか…?」

「ええ…」

「う…う…う…うわぁぁぁぁん…!」

まだまだここで諦めないと決めたものの、湧き上がる悲しさはどうしようもなく号泣してしまう祐巳。
祥子の胸に抱きとめられながら、わんわんと感情のままに泣き続けるのでした。次回に続く





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