■最近のめちゃモテ委員長
 

「おっかしいなあ、この靴帰ってから履いてみたらちょっとキツくてさ…買った時はピッタリだったのに」

「あ…りかっちさん、その靴、昨日のいつ頃買ったんですか?」

「え?午前中だけど」

「だからですわ、人間の足は水分を含んでいたり体重を支えたりで、
 朝より夕方の方がむくんでいる事が多いんです。
 ですから靴を買う時は、足が大きくなっている夕方の方がいいと言われているのですわ」

「へ〜、目からウロコだな!」

「それと足元モテ子に大切なのは、靴の可愛さでも新しさでもありません、TPOが大切なんです」

「TPO?」

「タイム、プレイス、オケージョン!時と場所と場合に合わせて、チョイスすることが大切なのですわ!」

最近はすっかり生活の知恵袋となりつつあるめちゃモテ委員長ですが、
ここ数話は特に私もなるほどなーと参考にしたくなる話がいくつかあったので、今日はそれを紹介しておきたいと思います

まずはこのTPOの解説ですな、最近はやたらとあちこちでTPOTPOと使われまくってるこの言葉ですが、
それがタイム、プレイス、オケージョンの略だとちゃんと分かってて使ってる人ってのは何割ぐらいいるんでしょうか
かく言う私も「TPO?空気読めってことでしょ?」ぐらいの理解で、何の略なのかとかは考えたことありませんでした:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
またひとつ委員長に豆知識を教えられてしまった…やっぱりアニメで言われるとすんなり頭に入ってくるもんだなあ

「(はきはき)ふう、これで少しは暖かくなったけど…」

「ちょっとあんた、なんちゅーカッコしとんの!?女のフェロモン台無しやん!」

「だ、だって…」

「スカートの下にジャージ!?」

「めちゃモテないオーラ出まくりね!?」

「あ…杏樹…」

さて今度は、寒い時期の女子学生がやりがちなスカート+ジャージのファッションについて。
男の私から見ても、あれは正直だっせーから人前でやるもんじゃないよなーとよくよく思ってるもんですが、
「スカートの下にジャージ!?」
「キモーイ!!」
「スカート+ジャージが許されるのは小学生までだよねー!!」
りかっちさん達もその辺一切妥協してません。す…すげえ、いくらダメなファッションとはいえ、ここまでハッキリダメ扱いするとは(゚д゚;)

「うう…でも、朝起きたら足がパンパンになっちゃって…」

「あぁ…分かるなぁ、やっぱ冬は生足辛いよなぁ…」

「冷えるし、むくむし…」

「乾燥してカサカサになるし…」

「何が分かる分かるや!?」

「気合が足りませんわ!!私にお任せください!!」

ところが「冬にスカートは寒すぎるんだもん(´;ω;`)」という、杏樹のもっともな意見に同情してしまうりかっちさん達。
そんな中で委員長&セクシー委員長は「甘ったれてんじゃねえぞ!!」「気合が足りねえんだよ!!」
モテ子の闘魂を激しく杏樹に注入し始めます。険しすぎるよモテ子道!俺堂々とズボン履ける男でよかったわ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「素敵な生足をキープするには、お家に帰ってからのお手入れが大事なんです!
 佐野さん、時間がないからってシャワーだけの簡単入浴で済ませていませんか?」

「うっ…じ、実は…」

「まずそれがいけません!バスタイムはめちゃモテチャンスですわ!
 入浴時に温まった足の全体をボディブラシで擦ると、血行がよくなるんです!
 さらにお風呂上がりには、ボディクリームなどを使って足裏をマッサージ!」

「こうやって足の裏の両側を掴んで寄せた時に、
 中央に線が交わって人という字が出来るっちゅ!
 それが湧泉というツボで、冷え性に良いと言われてるっちゅ!」


(C)武論尊・原哲夫/集英社

「人体の経絡秘孔のひとつ
 ”湧泉”を突いた…
 モテ子を作るのはあくまでも乱世の拳!!
 北斗神拳!!」

モテ子を極めるには北斗神拳までも必要不可欠
なんと恐ろしい…血行を良くするために経絡秘孔までも駆使することになろうとは!あは〜〜いい気持ちだ〜〜ちにゃ!
しかしこんな女児向けのアニメで、血行を良くするツボなんてもが紹介されるとは一体誰が予想したでしょうか
いや私みたいな成人男性としては勉強になるから歓迎なんですけど、まったく凄まじいアニメですめちゃモテ委員長

「マッサージして温まった後は、ルームソックスやルームシューズで
 保温を忘れないようにしてください!」

「さらに寝る時は、足下に枕を挟んで足を高くすると足のむくみも解消や!」

「で、でもやっぱり、外に出ると冷えちゃうよぉ…」

「外では外のケアの仕方がありますわ!
 授業中など、足裏を押せない時に足が冷えてきた場合は、
 椅子に座ったままカカトを上下する運動をすると、血行がよくなります!」

「休み時間など体が動かせる時には、その場足踏みも効果的っちゅ!」

「あっ、本当だぁ!足がポカポカしてきた!」

さらにその後も、ひたすら足の血行を良くする方法を次々に教える委員長達。何はともあれ血行血行!
足の寒さ対策には血行を良くするのが一番ってことでしょうか
しかしこれって、単に冬のスカート対策ってだけじゃなくて、足の冷え性に悩む世の成人女性にも凄いためになる話ですよね
何しろ世間の成人女性は、実に6割もの人が冷え性に悩んでいるとか。
足全体のブラッシング、足裏マッサージ、北斗神拳、ルームシューズ、足元枕、カカト運動、その場足踏みと、
これだけやったらそんな冷え性も改善できるかもしれませんね

それとカカト運動ってのは、乗り物に長時間座ってる時になりがちなエコノミークラス症候群の予防にも使えるかもしれんな…
あれは座ってる時間が長くて下半身が圧迫された結果、血行が悪くなって症状が出始めるって話ですからね
血行を良くすれば未然に防げるのが道理ですよ、なんてことだ、モテ子は人命をも救うというのか…(えー

「でも…デートの時は、ナミ君の前で足踏みなんて出来ないかも…」

「それやったら任しとき!めちゃメロ!セクシーチェンジ!大作戦や!
 冬のオシャレに大活躍のカラータイツ!カラータイツも正しく穿くことで、
 足の血行を良くできるんや!タイツを穿く時は椅子に浅く腰かけ…
 足の指が曲がった状態で固定されへんよう、
 一本一本の指を広げたり、回したりしながら穿くんやで!最後は立ち上がって
 前かがみでお尻部分をすっぽり収めると、隙間なくきちんと穿けるで!
 これならめっちゃ足を出すようなコーディネートでも、あったかセクシーやろ?」

さらに今度はセクシー委員長から「どうしても寒いならタイツ使え」とのアドバイスが。
これは血行を良くすると言うより、ズボン履いてるみたいなもんだから物理的にあったかいという点が大きいですな
つまりももひき最強ってことか…(えー  最近はレギンスだとかおしゃれな言い方してますがありゃももひきだから!
みんなも古き良きももひきを履いてあったかくなりましょう。もう春だけどね:;y=_ト ̄|○・∵. ターン


■極上!めちゃモテ委員長 第50話「伝説のヤンキー!やんちゃなレディーにさよならですわっ」
 

「時は、今を去ること2年前のことっちゅ!未海ちゃんはまだ中学生だったっちゅ!
 中学時代の未海ちゃんは…」

「北神〜、まだハデにケンカしたんだって?」

「まったく毎日毎日ケンカ三昧じゃねーか」

「あ?ケンカなんてしてねぇーよ。今日はまだ2回しかな」

「ははは、さすが伝説のヤンキー北神未海さまだ!」

さて今回のめちゃモテは、「俺も昔はワルだった」という委員長の過去が明かされるお話です
今までの話でも一度だけ、過去のヤンキー姿の写真がちらっと出てきたことはありましたが
本格的に過去の描写がされるのはこれが初めて。見てみると、ベンチに座る姿ひとつとって見ても
まるっきりオヤジ丸出しなポーズで、委員長にとっては黒歴史としか言えないような時代ですなぁ(えー

「こんだけ男気あると、逆に女らしい北神とか見てみてえよな!」

「ムリムリ絶対無理!」

「ちょっと待った…行っとくけどよ、アタシの辞書に無理って言葉はねぇんだよ!」

「いいっていいって、無理すんなって」

「だから無理じゃねえよ!売られたケンカは買ってやるぜ?
 明日はメチャクチャ女らしくなってやるからな!」

そんな荒ぶる野獣のような毎日を送っていた委員長ですが、クラスメイトの男子相手にムキになって
一日限定でモテ子になって学校に来ることを約束してしまいます
それにしてもこのクラスメイト達、伝説のヤンキー相手に命知らずな冗談を連発しすぎだろ!お前ら殺されるぞ…(えー

「ぐ…女の子らしく…全然分かんねー!!一体どんなのが女の子らしいんだ!だぁもぉぉぉ!!」

「ちょいとそこのやんちゃなレディ、お行儀悪いわよ。その座り方」

「ハァ?オッサンなんなんだよ、何か用でもあんのかよ」

「お、おっさんはやめて!私はユージ!ノーモアおっさん!」

そんなわけで公園のベンチでファッション誌を読み始めた委員長。しかし、何から手をつけていいかまったく分からず
メチャクチャにギャースカ荒れ狂ってしまいます。そこに通りがかったのが、ファッションに詳しそうなユージというオカマの男…
ユージは「オシャレってなんなんだクソァ!!」と暴れている委員長を見かねて、それについてのアドバイスを始めますが…

「オシャレってのはね、自分からドンドン動いてバンバン行動していかないといけないの。
 雑誌を見ているだけじゃダメよ、見て考えているだけじゃなく、行動が必要なのよ」

「行動…?それなら得意だ、任せとけ」

「じゃあこの中から、気になる髪型を探してごらんなさい」

「ん…?ヘアカタログ…?」

とりあえず「そのボサボサの髪なんとかしろよ」というわけで、手持ちのヘアカタログを委員長に渡したユージ。
その中から気に入った髪型を選ばせて、そのセットの仕方を教えてあげるつもりのようですね

「む?これだこれ!このフワフワして女の子っぽいのが!」

「オッケー!これはね、こうやって固めの三つ編みにするとね…(ねじりねじり)」

「んぁ!?オイ何すんだよ!アタシがいいと思ったのはコレ!
 こんなダサ三つ編みじゃねぇんだよ!!」

「あぁ〜…固めの三つ編みにしてからほどくと、こういうフワフワになるのよ」

「なってねーじゃん!!アタシがオシャレじゃねーからって、からかってんだろ!?」

そんなカタログの中で、ボリュームのあるウェーブがかった髪型を気に入ったらしい委員長。
その髪型は一度しっかり三つ編みを作ってからほどくとセットしやすいらしく、ユージがそのコツを教えてあげようとしますが、
「誰が三つ編みにしろっつったカス」とせっかちな委員長は話を聞いちゃくれません
三つ編みも編んでる途中でさっさとほどいてしまったので、ほどけた後フワフワになっているはずもなく…

「ったく、無駄な時間使っちまった!じゃあな」

「あっ、固く三つ編みにしてそのまま寝るのよ!いい!?
 朝軽くスプレーしてからほどけば、フワフワヘアの完成だからね!」

「うるっせえっ!誰がお前の言うことなんて聞くかよ!」

「はぁ…まったくやんちゃなレディなんだから…あんなにいい素材なのに
 自分で気づいていないなんて、勿体ないわぁ」

そしてすっかりユージのことを口からでまかせのホラ吹きヤローと思い込んでしまった委員長、
それ以上話を聞こうともせずさっさと帰ってしまい、ユージが別れ際に残したアドバイスも無視してしまうのでした

「んーっと…これでどうだ!」

わしゃわしゃ

「これはねーか…?」

わしゃわしゃ

「これって女の子っぽいのか…?」

しかしオシャレになろうという気持ちだけは捨て切れないらしく、委員長は家に帰ってから自己流で自分の髪をいじっていました
なにしろ初めてのことなので相当奇抜な頭が完成してますが、左下のやつは割と可愛いと思うのは俺だけでしょうか
作画のおかげでそう見えるだけかな…めちゃモテの2D作画はいつも妙に可愛いから困る。
でも確かガンダムOOのフェルトも一期でこんな頭してましたよね。
あ、でもフェルトも一期じゃオシャレに全然気を使ってないって設定のキャラだったっけか(えー

「だぁーもうやめやめ!これ以上女の子らしくする方法なんて思いつかねぇ!」

(固く三つ編みにしてそのまま寝るのよ、いい?
 朝軽くスプレーしてからほどけば、フワフワヘアの完成だからね)

「ぐっ…三つ編みか…」

「未海ちゃん、やっぱりフワフワヘアーが気になってるっちゅね…」

そしてとうとう自己流でのやり方に限界を感じた委員長は、渋々ながらユージのアドバイスを試してみることに…って
テモテモはこの頃から相変わらずですか!?こんな荒れ狂ったご主人様の下で今と同じ性格を!?
それにしても、この頃からテモテモなんて名前つけてもらってたんでしょうか、当時の委員長の性格からして
夜露死苦とか愛羅武勇とかそんな感じの名前つけてそうな気がしますけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ふわふわ

「おお…!おおおおお!!ホントにフワフワじゃんか!女の子らしいじゃん!」

「き、北神が女っぽくなってる…!」

「マジかよ…!?か…可愛いかも…」

ざわざわざわざわ

「はは…フワフワはいいけど、なんか調子狂うな」

そんなわけでユージの言う通りにして一晩経ってみれば、委員長の髪は見事にハーマイオニーのようなフワフワヘアになっていました
これには委員長をからかっていたクラスメイト達も、ただただ仰天するばかり…
「可愛い」という誉め言葉まで飛び出して、委員長はなんとも言えない戸惑いを感じているようです
しかしオシャレをする楽しさも確かに実感している様子、このままヤンキー生活から足を洗う事になりそうな…って

「待ってたぜぇ?北神未海!」

「あん?またお前らか?こりねー奴らだな」

「なんだぁその頭?」

「今さら女っぽくしてもおせーんだよ!ヒャハハハ!」

「今日こそお前をブッ飛ばす!伝説のヤンキーの座は俺がもらうぜ!」

「はッ…上等だ!!」

ところがその時、委員長にいきなり因縁をふっかけてきた不良三人組が出現!
どうやら毎度のように委員長にケンカを売っては、返り討ちにされている不良連中のようですが…
こいつらにとっては委員長の外見がどうなろうが全然関係ないようで、容赦なく三人がかりでの攻撃を始めてしまいます

ドガバキイイッ!!

「あぐぅ!?」「へぎ!?」

「ふん」

「て、てめぇ…ナメんじゃねえーッ!!」

ズダダァン!

「ううっ!?」

そんな3人のうち2人を一瞬にしてブチのめした委員長ですが、残った一人に髪を掴まれて押し倒されてしまうことに!
やはりこの髪はケンカには向いてないんでしょうか、おかげで普段なら遭遇しないようなピンチになってしまいます
そうこうしているうちに、さっき倒した二人もダメージから回復し、いよいよもって委員長は袋叩きにされてしまう状態に!

「図に乗りやがって…もう許さねぇぞ!」

「ヤンキーのクセにしおらしくしようとしたのが命取りだ、
 伝説のヤンキーの座は今日限り返上するんだなぁ!」

「くぅっ…!?」



ドバッギャアアアアン!!

「うぉがああーーっ!?」

「か弱い女の子を寄ってたかって…お前ら本当に最低だな」

って、い、いきなりなんじゃぁ!?その場に突然謎のジャージ男が颯爽と登場!正義のジャージ男は委員長の髪を掴んでいた男に
物凄いシャイニングウィザードをお見舞いすると、残る二人も一瞬でボコボコにしてしまいました
一体誰なんでしょうかこのジャージ男は…声を聞いてみると潮と同じなんですけどまったくもって謎です。正体不明の男です(えー

(…!?す、すごい、アタシより強いかも…)

「きょ、今日のところはこれで許してやるが…
 今度会ったらタダじゃ済まねえからな!?覚えてやがれぇーっ!!」

「ふう…平気か?髪は女の子にとって大切なものなんだろ」

「えっ、あ…」

「じゃあな(すたすた)」

「あっ…な、名前聞くの忘れた…つーか顔もちゃんと見てないじゃん…」

(…初めて女の子扱いされた…なんだろ…こんな気持ち初めてだ…
 もっと女の子っぽく可愛くなったら…あいつにも、モテるかなぁ…)

そして不良達を片づけた後は、委員長を女の子として気遣う言葉を残して去っていったジャージ男。
委員長はそんなジャージ男にすっかり一目惚れしてしまったようで…どうやらこの初恋が、委員長を普通の女の子へと導く
第一歩になるみたいですね。次回に続く

:極上!めちゃモテ委員長 第51話「委員長誕生!涙のミラクルチェンジですわっ」

「えーっと、オシャレっていうのは確か、自分からどんどん動いて
 バンバン挑戦するんだったよな!ふっふっふ…もっと!もっと可愛くなってやるぜ!」

川原で出会ったジャージ男に恋してからは心機一転、不良人生とおさらばしてついにモテ子への道を歩み始めた委員長。
しかしその第一歩はご覧の通りのスーパー厚化粧でした。いつぞやの化粧を大失敗したりかっちさんと同レベルのギトギトな顔!
ま、まあ化粧するのも生まれて初めてみたいですからな…加減の仕方がさっぱり分からないのも仕方のないことか…

「うんうん!イケてる!」

(や…やりすぎっちゅ…)

「まあ!頑張ってオシャレを続けてるのね、なかなか根性あるじゃない!」

「ユージ!ああ!でもまだまだ、もっと可愛くならないと!」

って、そんな格好で委員長が町をねり歩いていると、偶然にもあのユージと再会!
「なによその化粧ふざけてるの?」とか顔のことを何か言われるかと思いきや、そんなことよりユージは
委員長がオシャレの努力を始めたことが何より嬉しいようです。すっかり気をよくしたユージは、
委員長を喫茶店に連れて行き可愛くさアップのアドバイスをすることに…

「ふふ、もっと可愛くなる秘訣ってなんだと思う?」

「うーん…思いっきりオシャレする事かな!」

「それだけ?」

「いや、オシャレって何か勇気をもらえるんだよな。
 自分が可愛くなる自信っていうか…自信が生まれると、
 自分で自分のことが好きになって、もっともっと可愛くなろうと思うんだ!」

「へえ…!分かってるじゃない!自分で自分を好きになること、それが始まりよ!」

ところがユージがアドバイスするより先に、一番大事なことに自然と気がついていた委員長。
それは「自分を好きになること」…ふむ、これはちょっとマジメな話をすると、オシャレに限らず人生訓としても大事なことですな

私もそういうのはかなり気にしてる方で、例えば誰も見ていないところでも
ゴミをポイ捨てしたり、仕事をサボってみたり、誰かの陰口叩いたり
っていうモラルに反することはしたくないんですよ
なんでかっていうと、例え他人の目がなかろうがそんなことやってると自分に負い目ができるから。
そんな負い目が増えていくと自分を嫌いになっていくんですよね。そうなるとどんどん気分が下向いていってどんどん毎日がつまらなくなる。
人生を楽しむ秘訣はやはり自分を好きになることですよ
私の将来の夢は「我が生涯に一片の悔いなし!!」って自分を好きなまんま安らかに死ぬことです(えー

「(さわさわ)うーん、髪だいぶ痛んでるわね…タオルドライはどうしてます?」

「えっ?そりゃ普通にバスタオルでちゃちゃっと」

「ダメよ、それってキューティクルを剥がしてるようなものよ」

「そ、そうなの…?」

「髪は拭くんじゃなくて、地肌や髪の毛の水分をそっと取るような感じでね。
 こうやって、優しく優しく押さえるように…ドライヤーは地肌を乾かすつもりで、根元から当ててね」

「ふむふむ…優しく優しく…」

それからの毎日、ユージの経営する美容院に通っては、ユージと客のやり取りから美容のテクニックを学び始めた委員長。
髪をゴシゴシ拭くっていうのはキューティクルをどんどん引っぺがしちゃってるのか…そう言われるとなんか恐いな…
まあ私はキューティクルってのがどういうもんなのか全然分かってないんですけど:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
要は髪が痛むっていうことですよね、男みたいな短髪でも気にした方がいいのかなあ
キューティクル剥がしすぎると将来ハゲるとか言われたら、俺も今日からタオルでこするのやめるけど…(えー

「うんうん、合格!最近はお手入れもよく行き届いてるわ」

「ほ、ほんとか!?」

「ふふふ、言葉遣いはまだまだだけどね」

「やったぁ!めちゃモテになるためにミラクルチェンジだ!いや…ミラクルチェンジですわ!」

そんな毎日をずっと送っているうちに、とうとうユージから太鼓判を押されるほど自分を磨き上げた委員長。
そしてこの時から、今までのガサツな自分とは決別して、現在のような丁寧語で話す性格になったという…
なるほどミラクルチェンジ大作戦の第一号は、他でもない委員長自身のチェンジだったんですなあ

「…」

そんな様変わりした委員長の日課とは、あのジャージ男と出会った川原でひたすら再会の日を待ち続けることでした。
委員長にはこの場所以外にジャージ男との繋がりがないので、出来ることと言ったらここでずっと待つしかないんですな…

タッタッタッタッ

「はっ…はっ…はっ…」

「あ…あぁ…!?」

って、一体何ヶ月かかるんだろうと思ったらわりかし早くジャージ男と再会の時が!(えー
なんという僥倖…ラッキーとしか言いようがない偶然ですが、ともかく委員長にとってこんなに嬉しい事はありません。
今の自分の姿を見たら、ジャージ男も自分のことを好きになってくれるんだろうか…
そんな思いを胸いっぱいに抱えながら、委員長はジャージ男へと駆け寄りますが…



「ふがふがふが…」

「ゲェーッ!?」

うわああああああああああ!!そ、そんな!ジャージ男の正体はこんな爺ちゃんだったのか!!
委員長を助けてくれた時も顔は見えてませんでしたが、まさかこんなシワシワのじーちゃんだったとは…これほどの年で
あんな切れ味鋭いシャイニングウィザードかましてたのかこのじーちゃんは…まったく生涯現役とはこのことですな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

(あ…諦めませんわ…!いつか必ず、あの人に会えますわ!)

ってバカな冗談は置いといて、今の爺ちゃんは似たようなジャージを着ていただけのまったくの別人でした
やはりジャージ男との再会は、そう簡単には叶わないようで…しかし、それでも委員長は決して諦めようとはしませんでした
ジャージ男を再会できることを一途に夢見て、来る日も来る日もひたすら川原で待ち続けることに…

「…今日も…会えませんでしたわ…」

タッタッタッタッ

「はっ…はっ…はっ…」

「え…!?あ…あれは…!」

そんなある日の夕暮れ、数え切れないほどの日々を川原で待ち続けた委員長の前に、ついに現れた念願のジャージ男!
委員長にもさすがに悲壮感が漂い始めていただけに、この再会の喜びといえば一体どれほどでしょうか
背格好、髪型、そして若さからしてあの時の男に間違いはないようで…(えー

「あ…あの人…ですわ…!」

(リップOK…髪型OK…服装OK…北神未海、今日もパーフェクトですわ!)

念願の再会に気が動転しながらも、ジャージ男が駆け寄ってくるわずかな間に、身だしなみの最終確認をする委員長…って
こ、このセリフは!「オッスオラ悟空!」みたいに毎回話の最初で委員長がささやいてるセリフ!?
な、なんと…毎回この「リップOK、服装OK」で番組が始まるのって、
いつでもどんな時でも、ジャージ男と再会した時に最高の自分を見せられるように、常に委員長は自分を確認してるっていう
そういう意味でのセリフだったのか…なんだかそう思うと、このセリフにも50話分の重みを感じるなぁ



「あ…あのっ!」

「ん?」

「いつかは…ありがとうございました!」

「え…?」

そしてついにジャージ男に勇気を出して話しかける委員長!しかし、ジャージ男の反応はなんとも微妙というか…
ま、まさか、委員長を助けたことをすでに忘れてしまっているのか!?「ごめん覚えてない」とかそんなことを言われそうな予感が…

「あの…私…あれからずっと、あなたの事が好きでした!つき合ってください!」

「えっと…悪い、僕つき合ってる子がいるんだ」

「え…!?」

「同じクラスの委員長なんだ。可愛くてさ…それに優しくてしっかり者、パーフェクトな委員長なんだ」

「…」

「ごめん、じゃあね!」

って普通に振られたー!!うわあああああああああ!!
そ、そんな…予想とは違いましたが、なんとも報われない結果になってしまったというか…
すでに彼女持ちで委員長のつけ入る余地などなかったジャージ男。今まで一途に待ち続けていたのがなんてことに…

しかし…気になるのはこのジャージ男の声が潮とは違うということでしょうか
最初は単に中学時代だから今と声が違うのかと思ってましたが、
委員長が助けられた時は確かに潮の声をしていたわけですから、このジャージ男というのもやはり…?

というかこいつの声何か聞き覚えあるなぁと思ったら
上条さんじゃねーか!!
おま…委員長の告白は幻想だからぶち殺しに来た
とでもいうんですか!?お得意の幻想殺しですか!?
学園都市に帰れ!帰れよぉ!(えー
(C)鎌池和馬/冬川基/アスキー・メディアワークス/PROJECT-RAILGUN 
 

ザアアアアアアアアア

「…」

「あ…!?」

そんな上条さんのせいで、失恋のショックに打ちひしがれてしまった委員長。
この日のために不良をやめて、人生を大きく変えたのに…あれほど努力を重ねたのに…長い時間ずっと待ち続けたのに…
その全てが無駄となってしまった今、委員長には雨の中カサをさすような気力もなく、とぼとぼとユージの美容院へやってくるのでした

「…私…やっぱり…無理なのかも…」

「…一度の失敗で諦めちゃうの?」

「…でも…もうめちゃモテになる意味も…なくなっちゃったし…」

「しっかりしなさい。やんちゃなレディ!」

いいじゃないか…仮に負けても…!
何かをして…
仮にそれが失敗に終わってもいい…!
思うようにならず…傷つくっていうか…
イラつくっていうか…そういうの…
悪くない…!まるで悪くない…!
俺は、いつもそう考えてきた…
バ…バカなっ…!
メチャクチャ…!
どこがいいっていうんですか!?
そんな人生…
そんな失敗の人生の…!
無論…気持ちは分かる…!
誰だって成功したい…そういうものに
憧れる、欲する…!分かるか…?
成功を目指すな、と言ってるんじゃない…!
その成否に囚われ…思いわずらい…
止まってしまうこと…!
熱を失ってしまうこと…!
これがまずい…!

だから恐れるな…!失敗を恐れるなっ…!

「一度の失敗が何よ、大切なのは自分を磨くことでしょう!」

アカギ先生お説教ありがとうございます!(えー
失恋してしまったショックのあまり、もうモテ子を目指していた足もここで止めそうになってしまった委員長。
しかし、確かに最初はジャージ男のためだけに始めたこのオシャレですが、
今では他にも大事なことがあると委員長は気づいていたはずです。自分に自信が持てる、自分が好きになる、毎日が楽しくなる…
そんな自分を磨くことの良さを、こんなところで手放してしまうのか…と、ユージは委員長をもう一度奮い立たせようとします

「…そう…ですわ…可愛くなるために、努力を続けなくちゃ…!
 いつも自分の事が好きでいられるように、努力をし続けなくちゃ!」

「ええ!めちゃモテの道は一日にして成らずよ!」

そんなユージの言葉に揺り動かされて、足を止めそうになっていたモテ子道をもう一度歩き始める気になった委員長。
こうして今なおその努力を続けている委員長は、現在みなさんご存知のような生活を送っているわけですが…

(未海ちゃん…未海ちゃんは気づいていないっちゅ。
 あの時告白した男の子は、人違いだったっちゅよ。
 未海ちゃんが恋をしたのは、告白した彼じゃなく…)

ところが、失恋を吹っ切ってたくましく生きている委員長に向けて、テモテモから意味深な一言が…
初めてジャージ男が委員長を助けに入ったあの時、委員長からはジャージ男の顔がまったく見えませんでしたが、
テモテモはハッキリとその顔を目撃していたのです

「これが俺の本体のハンサム顔だァ!!」(えー
やはりというか本当のジャージ男の正体は潮!さっき告白した相手は瞳の色が青でしたが、潮は黄色をしてるんだなあ…
やっぱり別人だったのか…って、テモテモはそのことに気づいてるんなら、なんで教えてあげないんだろう?
どうやらテモテモって、いつもあれだけ人の言葉をペラペラ喋ってるように見えて実はまったく人には伝わってないっぽいですね。
あれ全部一人言だったのかよ!な、なんと…第1話を見た時はなんで人語を解するハムスターがいるのか
まったくの意味不明でしたが、まさかテモテモのセリフは単なる一人言だったとは…

それにしてもこの川原、白い帽子に青いジャージでランニングしてる奴多すぎだろ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
なんでみんなまったく同じ格好でランニングしてんだよ!次回に続く!






トップに戻る