■しゅごキャラ!どきっ
第87話「ナナを救え!しゅごキャラナース出動!?」
「イースターによる月詠イクトを使った作戦は、近頃目立った動きがないようだ…
しかし一方で、ナゾたまによる事件はまだ続いている。今までは何とか抑えてきたけど…」
「これからは、もっと違うアプローチをするべきかもしれないね」
「ていうかさぁ、そもそもナゾたまってなんなんだろ〜」
「何だろうと、みんなの夢を利用するなんて許せないよ」
「あむちゃんの言う通りだ、とにかく今まで以上に警戒を強めよう」
冒頭の場面、ガーディアンの面々はいつものようにロイヤルガーデンに集まって、茶をすすりながらナゾたまの対策を練っていました
ナゾたま…人間の心の悩みにつけ入って怪人に変えてしまうたまごのことで、
それを退治するのに毎回あむ達はひっぱりだこになっているというわけです
ナゾたまを生み出しているのはあむの知り合いのルルなのですが、あむはそんなこと知る由もありません
「迷ってる人は…迷ってる人は…」
(ああ…アクション映画と恋愛映画…初デートを盛り上げるにはどうしたらいいんだぁ!?)
「…大した迷いじゃないけど、強い意志は感じるわね。ナナ!」
一方その頃、あむ達の警戒もむなしく今日もナゾたま抜きに躍起になっていたルル…って
こんなくだらねー迷いでナゾたま抜いちゃうのかよ!この調子だと
「今日の晩ごはんは何にしようか迷うわぁ」ってスーパーをうろつくおばさんに向かって
ナゾたまを抜く日も近そうだな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ナナ!キャラチェンジ!」
「…」
「…?ナナ、どうしたのさっきから!」
「な…なんでもにゃぁて…でぇじょおぶ…だぎゃ…」
「ナ…ナナ!?」
しかしいざナゾたまを抜こうとしたその時、ルルのしゅごキャラ・ナナが突然の体調不良でぶっ倒れてしまう!
物凄い高熱ではぁはぁと息も荒く、どうやら相当具合が悪そうです。しゅごキャラが風邪にかかるなんて聞いたこともありませんが、
とにかくナナが心配なルルは自宅でナナを休ませることに…
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
「熱があるってことは風邪かしら…大人3錠、子供2錠、しゅごキャラは…か、書いてあるわけないわね」
しかし家に連れ帰ったものの、ホイホイと風邪薬をやるわけにもいかずルルは困惑してしまいます
錠剤かぁ…大きさ的に考えれば、1錠でもしゅごキャラにはでかすぎるくらいですが
こいつらは人間サイズの食べ物でも底無しに食いまくるくらいだし、その辺からしてもうワケが分かりませんな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
プルルルルプルルルル
「もしもし?」
「う…あ、あの…ええっと…」
「ルル?どうしたの?」
(わ、私ったら日奈森あむを頼るなんて…!)
結局一人ではどうにもならず、あむに電話して相談することにしたルル。立場上あむとは敵対しているルルですが、
背に腹は代えられません。しゅごキャラの事となれば、一人で4体も所持しているあむを頼るしか…
「ちょ、ちょっと聞きたいことがあって…ナナが熱を出したの…」
「えっ、ナナが!?」
「こんな時どうしたらいいのか分からなくて…ねえ、しゅごキャラが病気になった事ってある?」
「しゅごキャラが…?」
「「「わひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」」」
「な、ないなあ…」
たかが風邪ごとき俗人には通じても我々には通じんな!!(えー
ところがあむのしゅごキャラは、数は多くても元気が取り得のアホの子だらけ。
風邪なんぞとはまったく無縁で何の参考にもなりませんでした
「ごめん、分かんないや…」
「む…ならいいわ!」
「あ、待って、ガーディアンのみんなに…」
ガチャンツーツーツー
あむがアテにならないと知るや、さっさと電話を切ってしまったルル。せっかくあむがガーディアンの仲間に聞こうとしたのに…
って、ガーディアンのしゅごキャラも似たようなアホの子ばっかだし、結局聞いても聞かなくても結果は似たようなもんか…(えー
「ふ…ふん!役に立たない子だわ!」
ピンポーン
「こんにちわ〜」
「「「ナナちゃんのお見舞いでーす!!」」」
「あ…あなた達!?」
電話を切ったルルが「使えねー女だな」と毒づいたその瞬間、なんと玄関にはお見舞いに来たあむの姿が!
どんだけルルんちに来るの早いんだよあむ!(えー
電話を切ると同時に「役に立たない子だわ!」
→ その1秒後にインターホン鳴ってあむ登場って
は、早い…早すぎる…時間でも止められたみたいに早すぎる!!(えー
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「辛そうだね…」
「ここはやっぱり!」「私達の出番!」「ですぅ〜!」
そしてナナの辛そうな様子を見るなり、張り切ってずいずい前に出るあむのしゅごキャラ達。何かいい案でもあるんだろうか…って
そんなことよりスゥのぱんつが見えたような気がするのは俺だけですか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「しゅごキャラのことは!」「しゅごキャラが一番!」「ナナちゃんのお世話をしちゃいます!」
「「「しゅごキャラナースにお任せぇー!!」」」
「先生、38度5分です!」
「ふーむ、やっぱり風邪だろうか…」
「こんな時は安静にして、栄養をつけることが大事です!」
とりあえずナース服に着替えた3人はナナの体温を…ってこんな小さい電子体温計どっから持ってきたー!!(えー
なんというミニマムサイズ…全長3ミリくらいしかないんじゃなかろうか、もしかして自分達で作ったのか
しゅごキャラの科学力は人類を遥かに凌駕しているぜ;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ぼこぼこぼこ
ぼこぼこぼこ
「す…凄い色ね…」
「う、うええ…」
「にんにく、しょうが、ネギに梅干し、体にいい物が沢山入ってます〜」
そしてナナに栄養をつけさせようということで、乾貞治さん考案スーパー野菜汁を作り始めたスゥ。
出来上がったものは、下痢ピー色の汁に青黒い湯気がもうもうと上がるゲテモノ汁でした。うげえー
それを飲まされたナナは「うおっほんぐぅぅべぇあ」という謎のうめき声を残してぱったりダウン…
これは具合をよくするというよりトドメを刺したという方が近いのでは:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「…」
「ルル?どこに行くの?」
「ナナの好きな物を買ってくるわ、それくらいしか出来ないから」
なんだかんだ言って身の回りの世話はしゅごキャラの方がやりやすく、ラン達があれこれ世話している間
手持ちぶさたになってしまったルル。ただ見守っているだけでは落ち着かないのか、
町でナナの好きな名古屋料理をあれこれ買ってくることにします
「味噌…味噌は…」
「あったよー!」
「それは白味噌よ!味噌かつには八丁味噌でしょ!」
「へっ?ご、ごめん…」
愛知出身の俺ですらルルの言ってることが分からない…(えー
八丁味噌ってどんなんだっけ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン というか愛知でちゃんと味噌かつ食べたことあったかなぁ
まあ愛知の人と言ってもみんなマクドナルドとか吉野家で飯を済ませるから分からなくてもしょうがないんだよ…(えー
「ナナ!名古屋名物よ!これを食べれば元気になるわ!」
「うっ…あ、あんまり食欲は…」
そして張り切って味噌かつ、エビフライ、手羽先、その他もろもろクソ油っこい名古屋名物を大量に並べるルルでしたが
こんな油ギトギトのメシを食いたがる病人はこの世にいるんだろうか…(えー
案の定ナナも「うっぷ見ただけで胸焼けしそう」と口をつけずにベッドに潜り込んでしまいます
「あ…?あ…?ナ…ナナが名古屋名物に…食べ物に見向きもしないなんて…(よろよろ)」
しかし普段一日中でも名古屋名物をむさぼっているナナを見ているだけに、気の遠くなるような思いでふらふらとよろめいてしまうルル。
ところがその時、ふらついた拍子に足が当たってゴミ箱をすっ倒してしまいます。
するとゴミ箱の中から、100個ぐらいはありそうな大量のようかんの空き袋が…
「バ…バナナようかん…?もしかして、買い溜めしてたの全部食べたの!?」
「ひとつ食べたらまたひとつ…止まらんくなって…」
「ま、まさか…バナナようかんの食べ過ぎで熱が出たとか…」
「そ…そんなことで…あぁぁ…」
なんと実際は風邪でもなんでもなく、ようかんの食い過ぎという超バカらしい理由で熱を出していたナナ。しかしこの空き袋だらけのゴミ箱は
神羅万象チョコ発売日の我が家のゴミ箱を見ているようで笑えんな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
神羅チョコ新シリーズの発売日には、いつもこれくらいの空き袋をゴミ箱に詰め込んで
残された数十個のウエハース地獄と格闘するのが俺のジャスティス(えー
別に熱が出たりはしないけど、10個を超えた辺りからだんだん精神がやられてくるので注意が必要:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
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「あっ、もうこんな時間…?そろそろ帰んなきゃ…」
「でも、ナナ大丈夫かなぁ」
「まだ少し熱もあるし…」
体調不良の原因が分かったとはいえ、まだまだ調子が悪そうでスゥ達のお世話がないと辛そうなナナ。
しかしもう日が暮れてしまい、よい子のあむは帰る時間です。そういえばあむってまだ小学生なんだっけな…
とても信じられる話じゃないけど…(えー
「あむちゃん!晩ご飯食べていくでしょ?そうだ、どうせなら泊まってかない!?」
しかしあむが躊躇していたその時、突然部屋に突撃してきたルルのママが「ゆっくりしていってね!!」と
今日は泊まっていくよう強引に話をまとめてしまいます。とはいえ、ナナが気がかりなあむとしては願ってもない展開…
お言葉に甘えて今日はルルの家に泊まることにするのでした
「やっぱりルルのママって素敵だね」
「まあね。でもママは映画に出てる時が一番素敵なの、次の映画もきっと素晴らしい作品になるわ」
「へえ…!映画に出るんだ!?楽しみだね!」
「…え、ええ…」
そして頬を赤らめながら見つめ合う2人…ってなぜそこでそうなる!?百合展開なんて認めるかー!!(えー
あむお前という奴は、唯世きゅんという者がありながら百合に走るとは…わたしは許しませんよーっ!!
しかし怒涛の百合の流れには誰も逆らえず、いざ就寝時間となれば魅惑の同衾タイム開始
さすが同衾に定評のあるあむが一人で寝るわけがなかったか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「きょ…今日は…」
「ねえルル、しゅごキャラって不思議だよね」
「えっ…」
「今はいるのが当たり前になっちゃったけど、最初は凄くびっくりしたなぁ」
そして「今がツンデレの真骨頂を発揮するチャンスだわ!」とあむにお礼を言おうとするルルでしたが、
残念ながらあむの微妙に空気読めない話でそれは遮られてしまいます(えー
もしやこれは「私相手に百合フラグを立てようとしても無駄だぜ」とあむが予防線を張ったのでは:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「おっはようさーーん!!みんないつまで寝とるんでゃー!!」
結局そのままぐうぐうと眠りこけてしまった2人、すると翌朝すっかり元気になったナナのバカでかい声で叩き起こされることに…って
この2人の寝起き姿の色気ときたら!俺がこの場に居合わせたならば1秒たりとも辛抱できない自信があります
2人の間の微妙な距離はきっといつ俺が飛び込んで来てもいいように空けてあるんだよ!(えー:
しかしこうして見るとあむの胸のなさがすごい:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ルルはちゃんと膨らみが感じられるのにあむは本当全然だな…むしろえぐれてるようにすら見えるのは俺だけですか(えー
「昨日は世話になったねゃー!お礼にエビフリャー奢ったるがねー!!」
「もう…散々迷惑かけといて、のん気だこと!」
「とにかく元気になって良かったじゃん!」
「あ…」
「ん?」
「あ、あの…昨日は…あ、ありがと」
百合フラグを折られたらもう一度立てればいいじゃない!
めげない女ルル、昨晩あむに折られた百合ツンデレフラグをもう一度立てるの巻。
その甲斐あって、またしても2人で赤面しながら見つめ合う百合空間発動ですよ。百合嫌いの俺もこれには負けたよ…
というか今回ルルの可愛さが凄すぎてやばいです、今までにコロコロと変わってきた「しゅごキャラで一番可愛いキャラ」も
今度こそルルに決定ということでよろしいですね!(えー
「ふふっ…」
「な、なによ!」
「なんか、ルルらしいなぁって」
「でぇりゃあー!!どぉりゃあー!!エビフリャー!!」
「ちょっと、うるさいわよ!」
「なんか力がみなぎっとるんでゃー!
おーっし、今日こそナゾたま抜きまくってエンブリオを見つけるでぇー!!」
「…え…?」
バ、バカがー!!なんとテンション上がりすぎた結果、自分たちがナゾたま騒ぎの真犯人だと暴露してしまったナナ!
これをデスノート風に言うならおーっし今日もデスノート書きまくって犯罪者殺しまくるでぇー!!と
ライトがLの目の前で言ってるようなもんです。もう完全にオワタ
「ど…どういうこと…」
「…っ…そうよ…私が…ナゾたまを抜いていたの。エンブリオを手に入れるためにね」
そうだ、僕がキラだとルル自身も自分の罪を認めてしまい、完全に凍り付いてしまうあむ。
ようやく2人が心を通わせたと思った瞬間にこれとは…どうやらナゾたま編もクライマックスのようですな。次回に続く
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