■しゅごキャラ!どきっ 第97話「唯世とイクト、運命のホロスコープ!」
 

「ええ!?イクトと唯世って、一緒に住んでたのぉ!?」

「確かに仲良さそうな写真でちゅ!」

「僕が小さかった頃、僕の家とイクトの家は仲良しだった。だからイクトの両親がいない間、
 イクトと歌唄ちゃんを預かることになったんだ。イクトはこの頃からあまり喋らなくて、全然笑ったりしなかった…
 でも、僕は大好きだった。そんなイクト兄さんが…」

洗脳されたイクトとこれまで何度も刃を交えながら、そのたびに愛憎入り混じったような表情を見せていた唯世。
これまではその複雑な胸の内を明かさずにいましたが、ようやくあむ達に話す決心がついたようで
とうとうイクトと自分の関係について詳しく語り始めました。
というかショタ唯世がかわいすぎてもう!ああ!!(えー  しゅごキャラで最も可愛いのはやはり(以下略

「ここがおにーたんと、うた、うた…うーたんの部屋!」

「う・た・う!人をサルみたいに!」

「自分の家だと思って好きに使ってね」

「(ぷいっ)」

「あ…荷物、タンスに移しておくわね」

「平気です。自分達でやりますから」

「あ、そ、そう…?」

まだ唯世が幼かった頃、父の失踪・母の病気という不幸が重なり、唯世の家で居候暮らしを始めることになったイクトと歌唄。
唯世はそんなイクトや歌唄に兄弟同然の好意を持っていたようですが、唯世ママは無愛想で何を考えてるんだか分からないイクト
常にギクシャクしたものを感じていたようです。しかし「うーたん」がサルっていうのは何のこっちゃと思いましたが、
要するに「私の名前がオランウータンみてぇだとォ!?」ってことか…(えー

「不幸を呼ぶバイオリン…?」

「はい、月詠アルトのバイオリン演奏を聴いた人が、死んだとか…不幸になったとか…」

「そんなものは迷信です」

「分かっています…でもあの子を見ていると、なんだか不吉な黒猫のような気がして…」

しかしそんなある日、イクトと歌唄の父・アルトの黒い噂を聞きつけてきた唯世ママは、祖母に相談を持ちかけていました
なんでもアルトは「私は全人類にとって迷惑な存在なのだ」と呪いの演奏を繰り返していたとかなんとか…(えー
その噂が本当かどうか知りませんが、少なくとも幼いイクトと歌唄をほっぽってトンズラこいたクソ親父なだけに
ロクな父親じゃなさそうですな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「父親の失踪が心の傷になって、人を信じる心を失っているのです。あなたが信じてあげなくてどうするのです」

「でも…私、恐くて…」

「…唯世さん、あなたはどう思っているのです?」

「おにーたん?好きです、大好き!ずうっと一緒にいるんだ!」

「そう…では、信じてあげなさい」

キリンさんが好きです、でもゾウさんはもうっと好きです!(えー
まさに幼い子ならではの魅力、唯世きゅん可愛いなぁ、唯世きゅん可愛いなぁ!(2回言った)

だんだんとイクトへの不信感を募らせている唯世ママ、今はイクトを温かく見守るべきだと語る唯世祖母、
そしてイクトを心の底から信じきっている唯世…それぞれのイクトに対する温度差も大きくなってきた感じです
というかショタ唯世は喋り方がまんまクラウドきゅんなのでマシュマロ信者の私には正直たまらんものが:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「あれっ?おにーたん…?どこ行くんですか?」

「…」

ところがそんな唯世の信頼は、思わぬ形で裏切られることになってしまいます。祖母に「信じてあげなさい」と言われて数日もしないうちに
ある日の早朝こっそりと家を抜け出したイクト。偶然それに気づいた唯世は、イクトに何度も何度も声をかけますが…

「待ってください、おにーたん!おに…あうっ!(どざああっ)」

「…」

「ま、まって…おにーたん…まって…!」

「…」

足早に去っていくイクトを必死に追いかける唯世、しかしイクトは転んだ唯世に目もくれず行方をくらましてしまいます
それ以来一切の連絡を絶ち帰って来なかったイクト、ひとり残された歌唄もやがて退院した母親に引き取られていったという…
親子そろって放浪癖のろくでなしかよ!クソッタレー!!(えー
イクトやアルトにどんな思惑があるんだか知りませんが、歌唄のことを考えるととても擁護する気にはなれませんな
ある日突然父が消え、母が倒れ、兄に捨てられって歌唄の境遇マジ哀れすぎる…
関係ないんですがこのシーン、「まってぇ、まってぇ」とイクトをとたとた追いかける唯世きゅんがあまりにも可愛すぎて(以下略)

「月詠イクトの行方はそれっきり分からなくなった…それから少しして
 退院したお母さんが歌唄ちゃんを引き取りに来て、イースターの専務と再婚した…
 それからも僕はずっと信じて待っていた…
 でも、心のどこかでいつも『なぜ、どうして』っていう思いが消えなかった…」

そんなイクトの裏切りを受けながらも、「何か理由があるんだ」とイクトを信じて何年も帰りを待ち続けた唯世。
しかし、あまりにも不可解なイクトの行動は、唯世の心にもわずかな疑念を生む結果となってしまいました。そりゃそうですな…
そして今からちょうど2年前のある日、唯世はさらに衝撃的な光景を目にすることになってしまいます



(C)荒木飛呂彦/集英社

ボッギャアアアアア!!

「なっ!何をするだァーーッ!!
 ゆるさんッ!!」(えー

その日学校から帰宅した唯世が目にしたのは、物心つく前から一緒に育ってきた愛犬・ベティを無惨にも殺害したイクトの姿!
音沙汰のなかったイクトが突然なぜ、そして唯世が何より愛していたベティがなぜ…
唯世はひたすらにショックを受けながら、ともかく変わり果てた姿のベティへ駆け寄りますが…

「ベティ!?どうしたの、しっかりして!ベティ!ベティ!!あ…ああ…う…!く…!
 何したの…?ベティに何したの…!?お兄さん…!」

「…」

ところが唯世が何を聞いたところで、やはりイクトは一切口を開こうとしません。
唯世もベティを殺した犯人がイクトとは思いたくありませんが、こうまで何も話してくれないと信じろという方が無理ってもんです
さらにその時イクトの手元を見てみると、唯世が大切に保管していたはずのダンプティキーが…

「そ、それは…ダンプティキー…!?僕がお父様から貰ったものを、どうして…」

「…」

「何か言ってよ、お兄さん!」

「…」

お前のお口は飾りかー!!なんでここまで何も言わないんだよイクト!いくらなんでも無口すぎる
ちなみにダンプティキーとは、イクトの父 → 唯世の父 → 唯世の手を渡ってきた神秘のアイテムで、
あむの持つハンプティロックを開錠するために使われるものだそうです。開錠するとどんな奇跡が起こるのかは分かりませんが
あむの穴に唯世達の棒を出し入れすると凄いことが起こるなんて…(えー
そんなものをこんな朝9時半の爽やかな子供向けアニメで放送できるかどうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

それとも名前からして、ハンプティロックがダンプティキーで開錠されると無敵のARMSハンプティ・ダンプティが(以下略


↑あむのハンプティロック


↑唯世のダンプティキー

「きゃあああああーっ!!お母様!?お母様あああ!!」

「お、お婆さま!?」

「…」

さらにその時、家の中で倒れたまま動かない祖母を発見した唯世ママ!まさか祖母までもイクトの手で!?
今にも息絶えそうな状態で救急車に担ぎ込まれる祖母でしたが、イクトは結局何一つ喋らずに姿を消してしまいます
イクトに関わるたびに心が張り裂けそうな辛い思いをさせられ、しかも真相についてはただの一言も聞かせてもらえない唯世。
もはやイクトに対する疑念は大きくなるばかりです、そういえば最近も「お坊ちゃんにしては情熱的な告白だな(笑)」
唯世の告白を思いっきり踏み躙ったりしてましたからな…これで憎らしいと思わない方がおかしいか…

「さいわい処置が早くてお婆さまは一命を取り留めたけど、ベティは…
 あれが月詠イクトのせいなのか、本当のことは今でも分からない…
 でももし違うのなら、違うってちゃんと言って欲しい…!ずっと黙ってるのは、逃げてるのと同じだと思う…!」

(逃げてる…本当にそうなのかな…もし不吉な黒猫がわざと人を傷つけて、嫌われようとしてたんだったら…
 もしそうだとしたら、イクトの心はどれだけボロボロなんだろう…どれだけ傷だらけなんだろう…)

ところが話を聞いたあむの反応は、「唯世きゅんよりイクトの方がかわいそうです><」というものでした(えー
なぜそこまでイクトに同情的!?無視する方より無視される方のがどう考えても傷ついてるよ!
まあイクトも何か理由があってこんな真似して、心を痛めてるとは思いますが、それにしたって唯世きゅんへの仕打ちは酷すぎ
信頼をこっぴどく裏切り、愛犬をぶっ殺し、宝物を盗み、お婆ちゃんを半殺しにし、告白をコケにして踏み躙るなんて…
ここまでされてイクトばっかり心配されてるなんてあまりにも唯世きゅんが報われない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「た、耐えらんない…!もうダメ〜〜!!いつまでシリアスやってんの!?
 あむちんは主人公キャラじゃん!主人公だったらメソメソオーラ吹き飛ばさなきゃ!
 ややの好きな漫画もアニメもみーんなそう!悪い奴らはバシッと退治!
 捕まってる子はズバッと助けて仲直り!問答無用にハッピー解決!
 それが主人公の生きる道って奴じゃん!」

ところがそんなどんよりお通夜ムードにシリアスアニメつまんねえええええええ!!
ダダをこね始めたやや。あまりにもアホなややの暴走に圧倒されたあむ達も、思わず呆れて笑みがこぼれてしまいます
というかややは昭和特撮的なヒーローものの漫画やアニメが好きなのか、なかなかいい趣味をしてますね(えー

「ぷっ…そうだよね…ややの言う通り!行こう!イクトを助けに!
 そしてみんなでハッピーになろう!!」

「「「おおー!!」」」

「とは言ったもののどこへ行けば…?」

おっしゃー行くぜー!!と、とりあえずやる気を出してみたものの、
肝心のイクトを助けるにはどこへ行って何をすればいいのかさっぱり分からないあむ達。意味ねえー!!

「うーん…あの人なら何かヒントをくれるかも」

「あの人って…?」

「ツカサさんだよ」

通りすがりの仮面ライダーだ!!(えー  なんとこれからの事を相談するのに
仮面ライダーディケイドに話を聞きに行くことにした唯世。ここがしゅごキャラの世界か…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
というのは冗談で、司というのはあむ達の学校の理事長で唯世の親戚でもあり、
この世の全てを見透かしたような感じのうさんくさい男です。ダブルオーで言うところのリボンズポジションと言えば
分かりやすいでしょうか、まあアレとは違って味方ではありますが…

「か、隠し扉!?なにこれぇ!?」

「またまた秘密基地発見!?しゅっぱーつ!あっははははは!」

「この学園は僕の親戚の天河家が代々運営してるんだけど、みんなちょっと不思議な人達ばかりでね…」

そんな司に会いに行くために、隠し扉を起動させて学園の地下ダンジョンを進んでいく唯世達。どーゆー展開だコレー!!
どうも理事長の家系は代々変態ばかりのようで、単なる趣味で学校にこんなワケの分からんダンジョンを大量に作ってしまったようです
ちなみに、ついこの間ややとりまが閉じ込められたのもそんなダンジョンの内のひとつ。
というかややはあの時あんな酷い目に遭ったのに何も反省しとらんな…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「学園の下がアトラクションなんてサイッコー!!」

「ややちゃんはポジティブでいいなあ」

「なーに、悪い?」

「ううん、好きだよそういうところ」

ゲェー!?な、なぎひこは何を!?めっさナチュラルに告りやがったー!!
まさかなぎひこがややにそんな好意を持っていたとは…どっちかと言うとりまとばっかり絡んでるから全然気づかなかった

「さっきのもちょっと感動したなあ」

「さっきのって、じだんだステップ?」

「うん、案外世の中をいい感じに回してるのって、ややちゃんみたいな人なのかもしれないね」

はぁ?

は…反応うっすー!!なぎひこがこれだけ誉めたり好きだとか言ってくれてるのに
「ハァ?」だけで終了なのかよやや!なんてあんまりな反応だろう…そしてなぎひこの話を聞くのに興味なさそうなややは、
先を歩くりまの方にぱたぱた走って行ってしまいました。なんつーこった…しょせんややは百合キャラにすぎないのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「やあ、時間ピッタリ。ちょうどお茶が入ったところだよ」

そして長いダンジョンを抜けてようやく司のところへ辿り着いたあむ達。しかし司はあむ達が来る事を知らされてなかったにも関わらず、
「やあ来ると思ってたよ」などと言い出して、すでに人数分のお茶まで淹れて待っていました。
相変わらず何もかも見透かしてやがるな…こういう奴は嫌いだよわたしゃ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ふむ…なるほど、そんなことが」

「月詠イクトを救い出して、きちんと話を聞きたいんです。どうして何も言わずに消えたのか…」

「そりゃ悪い事しちゃったかな…イクト君が行方不明の間、連れ回してたの僕だから

「は…?はああああああああ!?」

「あの頃のイクト君は色々と難しい立場にあってね、一時的にイースターの目をくらます必要があったんだ」

「な、ならなんで言ってくれなかったんですか!?」

「だよねぇ」

「だよねじゃありませんッ!!」

ふ、ふざけんなー!!ちょ、ちょっと待ってこれが真相!?最初にイクトが唯世の前から消えたのは
こいつと一緒にぶらぶら旅をするためだったから!?なんじゃそら!?
いやちょっ…それだったらあの時イクトが黙って出て行く必要性は完ッ璧にいらなかったわけで…
「しばらく旅に出るけど心配しないでくれ」とか言い残していくのが当然だったわけで…
司にしても、イクトを連れて行くことを唯世にも唯世ママにも唯世祖母にも歌唄にすら無断で実行ってなんなんだよ!
ただの拉致じゃねえか!司もイクトもどんだけマジキチだよ…
唯世きゅんはこんなバカげた事のために振り回されていたのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「じゃ、じゃあ2年前のベティのことは!?お婆さまのことは!?それに僕の鍵…!」

「聞きたいことが溢れて来そうだね…でも物語の鍵は自分で見つけなくちゃ。
 自分達の力で何かを成し遂げたいという気持ちはとても大切だよ」

続けてベティが死んだこと、祖母が倒れたこと、ダンプティキーのことも尋ねる唯世でしたが、
司は「うるせーな自分で調べろよ」と教えてくれる気はないようです。コイツ…
まあ確かに、この辺のことはイクト本人の口から聞くのが一番という気もしますが…
そうは言っても司は唯世に説教できる立場じゃねえだろ!
元々お前が唯世とイクトの仲をこじらせるからややこしい事になってんのに!ちょっとは反省したらどうなんだ!

「校門の前に助っ人を用意しておいたから、力になってもらうといい」

そして最後に、イクトを助けるのに役立つ助っ人を用意したと言う司。これくらいは当然だな(えー
それにしても助っ人というと誰なんでしょうか、歌唄?ルル?空海さん?空海さんは来ても役に立たないか…:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く

・唯世の母親は漫画の方だとかなりヒステリックで、イクトに強く当たってたんですが、アニメだと印象がうすくて
 かなりおとなしくなってるんですよね。結構すごい迫力だったのでそこを変えられたのは残念でした。
 イクトは歌唄と唯世の二人と並ぶと大人に見えますが、イクトもまだまだ子供だったんだと思います。
 あくまで今回の話は唯世視点からのお話なので。感想を見てあまりにもイクトが酷く言われているので、
 少しかわいそうになったのでコメントを書かせて頂きました。ご気分を悪くされたら申し訳ありません。

イクト派の言うことなんてしらないよ!おしりぺんぺん!(えー
すいません冗談です、うーん私は唯世視点のお話というより、実はイクトは悪いことしてないっていう真相が
明らかに用意されてるイクト主体の話だと思いましたね。あむも心情的には唯世よりもイクトに同情してる感じだし
要はイクトが悲劇のヒーローになるためにピエロになった唯世きゅんが哀れでああ書いたというか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
だって唯世の状況を考えたら、初代ジョジョがディオに嫌がらせされたのと同じような心境ですよ
君が泣くまで殴るのをやめないレベルですよ(えー 
「実はこういう事情があったからしょうがないね!」で済む問題じゃないと思うんだよなあ
イクトがあそこまでガン無視するんじゃなくて、唯世に何かを伝えようとしてるなら印象も違ったと思うんですけどね

■しゅごキャラ!どきっ 第98話「復活!輝きの舞姫!」
 

「はぁ…なんだって僕がこんな事を…」

「司さんが言ってた助っ人って…二階堂先生の事だったんだ!?」

前回司が校門に用意したと言っていた助っ人、それはあむ達の担任の二階堂先生のことでした
なるほど、二階堂先生は歌唄やルルと同じく、以前イースター社に属していたのが今では改心した人物…
この人ならイクト救出のために必要な情報を、色々と知っているのかもしれませんね

「まったく理事長は面倒なことを押し付けて…」

「面倒な事じゃないよ!」

「先生、イクトは心配ないって言ったくせに!」

「うっ…!」

ところが「あー面倒くせえ、息をするのも面倒くせえ」とまったくやる気のない二階堂先生。
そんなだらけた態度にブチ切れたりま達は、「お前そんな事言える立場か」とガスガス二階堂先生の痛いところを突き始めます

「これが証拠でちゅ!」

《(第81話にて)君達が心配するほど、イクト君は酷い目には遭っていないと思うよ。
 イースターで今頃は十分な手当てを受けて、ゆっくり休んでいるはずだ》

「ずいぶんと話が違うようだな…」

「嘘ついた…」

「先生なのに…」

「うう…ううう…」

的外れすぎるぜ二階堂先生!そういやそんな事言ってたなあ、攫われたイクトのことをあむ達が心配してたら、
「今頃はイースターでゆっくりくつろいでるよん^^」だなんて…実際はボロ雑巾のように使われまくってて今にも死にそうだというのに!
そうして「よくも騙したなこのペテン師が」とずいずい詰め寄られた二階堂先生は、ついに観念してあむ達に協力する事になるのでした
まあ二階堂先生も別に騙そうとしたわけじゃないんで、嘘つき呼ばわりはちょっと可哀想かもしれませんけどね
大人はウソつきではないのです、間違いをするだけなのです…(えー

ぶいいーん

「それで、どうするんですか?」

「(ぺろぺろ)」

「僕が知っている科学班のアジトに行ってみよう」

「(くっちゃくっちゃ)」

「…何か手がかりが得られるかも…」

「(ばぁりぼぉり)」

「勝手におやつタイム始めるなー!!シートに食べかすがこぼれる!!」

ところが二階堂カーに乗り込んだ途端、「ウメーウメー」と好き放題に菓子を食い散らかすあむ達。なにさらすー!
荒っぽくガツガツ食ってるせいで、あっちこっちに細かい食べかすが残りまくってます。一体これを誰が掃除すると思って…

「はあ〜あ…」

「先生、後でスゥがお掃除します。リラックスで運転ですよぉ。
 はい、ミントガムどうぞ、気持ちがスーっとしますよぉ」

「え、い、いいよ自分で…」

「あ〜ん」

「あ、あ〜ん…」

そんな中スゥだけは天使です。ミントガムと一緒にスゥを食べてしまいたい:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
いつも思いますが、しゅごキャラ連中はスゥだけいればいいと思うんだ…(えー

「うーん、なんにもないね〜」

「でも、最近まで誰かが使っていたような気配はある」

「(てきぱき)まだ電気は来てるみたいだな…何か見つかるといいんだけど」

そして目的地のアジトに到着した二階堂カー。入り口を入ったところであーだこーだと話すやや達でしたが、
その間にも二階堂先生はテキパキ動いて、ブレーカーをいじくったりPCを起動してパスワードを解除したりと
イクトに関する情報を手際よく探り始めます。さすが助っ人、思ったよりずっと頼りになる感じだなー

「わぁ、先生すっごーい!」

「ん…?これは…イースターの奴ら、とんでもない事を考えているようだね
 これは特殊な音波をラジオで放送するための数式だ…
 おそらく、イクト君の演奏をラジオで放送するつもりだろう」

「ラジオ放送…?」

「イクトにまた演奏を…」

そんなパソコンの情報からイースターの次の作戦内容を掴んだ二階堂先生。どうやらラジオを通じてイクトの演奏を広範囲の人に聞かせ、
膨大な量の×たまをかき集める作戦のようです。そしてラジオと言えばちょうど今日の夜7時、
イースターが出資したテーマパークにて生放送が行われるとの噂が…

「せんせー、急いで急いで!」

「スピード違反は出来ないよ…」

「7時はもうすぐですぅ〜」

《ということで今日の放送はここまで!この後もFMインターにSTAY TUNE!》

すぐさま二階堂カーに飛び乗り、ラジオをつけながらテーマパークを目指す一同。しかしその道の途中で夜7時を迎えてしまい
ラジオで例のイクトの演奏が始まってしまいます。それと同時にあらゆる地域から大量に抜かれまくる×たまの群れ…
その信じられないような数はまるで天の川、薄気味悪い×たまの光がみょんみょんとテーマパークへ流れていくことに…

ピィーン♪ピピ…

「む…?どうした!」

「ぐ…が…あ…」

「一度休ませないと…!このままではイクト君の体が…!」

「ふん、もっと×たまを集めるのだ!!」

イクトさんのイケメン顔が台無しに!!(えー
なんかもう見るからにやばい感じですイクト、命を縮めるバイオリンを弾き続けたせいで、すでに寿命がほとんど尽きかけているようです
しかしそんなイクトの様子を見ても、「もっと人類に迷惑な演奏を続けるのだ」
ますます洗脳音叉の出力を強めるクソ外道専務。人の命をなんとも思っとらんな…このド畜生がー!!

キキキィィ!

「あの塔から放送しているみたいだね…!イクト君は多分あそこに!」

「イクト!今行くにゃあああ!!」

「これは…ガーディアンが侵入しました!」

「ふん、思ったより早く嗅ぎ付けたか…ドリームエッグランドの記念すべき
 最初の客だ、ゆっくり楽しんで来てもらおう」

そしてついに二階堂カーでテーマパークに乗りつけたあむ達!ひときわ高くそびえる塔に×たまが集結しているのを見て
そこにイクトがいるだろうとテーマパークを駆け抜けます。が、そのうちにどっかの誰かさんみたく一人だけ息が上がってしまう人物が!(えー
誰かと思えばりまです、どうも運動は苦手なのかみるみるうちにあむ達から遅れてしまい…

「はぁ…はぁ…はぁ…!」

「あっ、み、みんな待って!りまたんが!」

「くっ…みんなは先に行ってて!」

そんなりまを見捨てて行くわけにもいかず、一人だけフォローに走るなぎひこ!先を急ぐあむ達はやむなくりまの事を任せると、
3人だけで再び塔を目指して走り始めます

「はぁ…はぁ…みんな速すぎ…」

「大丈夫、りまちゃん!さあ行こう」

「(ギロ…)嘘つきの手は借りない!」

「えっ…な、なんの話…?」

ところが、舞い戻ってきたなぎひこの顔を見るなり「嘘つき野郎が触んなカス」と鋭い目線を向けるりま!
思わぬりまの態度にうろたえるなぎひこでしたが、確かになぎひこにはあむ達にひた隠しにしている秘密が…

番組開始当初はなでしことして女の格好をしていたなぎひこ。実家が女性舞踊を重んじる家系であり、
その関係で日頃から女として振る舞っていたわけですが、最近はその事で悩みを抱えて女装をやめてしまったのです
そして女の時はなでしこ、男の時はなぎひこというように、同一人物なのにあむ達には「僕ら双子の兄妹なんで」と騙しているという…

「なぎひこ、あなたもしかして…」

「あ…やれやれ、参っちゃったな…もう少しだけ、みんなには内緒にしてもらえるかな?」

とうとうその秘密をりまに感づかれてしまい、そっとなでしこ時代のしゅごキャラ・てまりを取り出して耳打ちするなぎひこ。
というか最近はこの2人、妙にややに対して「好きだ」やら百合やらフラグ立ててましたが
やっぱりややは放っといてこの2人がペアになった方がしっくり来る気がするなぁ

「だって。どうするクスクス」

「お…お願いします…」

でもなぎひこが頭下げるまで認めてやらないりま。まったくりまさんは真性のドSやで…(えー
って、2人がそんなお喋りをしている間に、周囲に続々と集まってきた×たまの群れ!
先を行くあむ達を邪魔するように×たまが飛んでくるのを見て、りまとなぎひこは仲間を守ろうとキャラなりして戦闘を開始します

「ふん、私一人で十分なのに…!」

「まあそう言わないで…僕ら秘密の仲じゃない!」

しかし、なんとも数の多すぎる×たま相手に少々苦戦気味の凸凹コンビ。次第に追いつめられて周囲を囲まれてしまい、
さらにその時×たまの元になった人々のコンプレックスが、やかましく2人の耳に響いてくるという事態に!

 

「足が遅いから…」「勉強したって…」「不器用だから…」「算数苦手だし…」「英語喋れないし…」

どうせ俺なんて… 私なんて…

(こ、これは…この気持ち…僕には分かる…)

そんなネガティブすぎる声をさんざん聞かされてしまった結果、とうとう「欝だ死のう」と同じ気持ちになってしまうなぎひこ。(えー
それもそのはず、なぎひこが急に女装をやめて男の暮らしを始めたのは、なでしこ時代に感じたコンプレックスが原因だったのです

以前なでしことして数々の大きな舞台を経験していた時のこと、とあるインタビューの最中に言われたことがあり…
「女の名前なのに…なんだ…男か!!」(えー
「あんた男のくせに何やってんの?」という記者の質問を受け、男女という性別の壁に思い切りぶち当たってしまったなぎひこ。
確かにこれから先、自分の体はどんどん男らしくなっていくばかり。今までのように女を演じることもできなくなってしまいます
しょせん自分は本物の女にはかなわない存在、だったら今までなでしことして生きてきたのは何だったんだ…というのが
なぎひこのコンプレックスの正体です。そのせいでなでしこ時代のしゅごキャラ・てまりも、今では卵の状態に戻ってしまったという…

「くだらない…!無理無理って自分で決めつけて、言い訳してるだけじゃない!!」

「…あ…!」

「苦手な事だって出来ないことだって、それだって立派な個性なんだから!!
 お笑いだってスポーツだってどんな事だって、自分の個性を活かして
 技と芸を磨けばいいのよ!」

ところがその時、「ぐだぐだうるせーな根性なしどもが!!」と×たまどもを一喝するりま!かっけーぞ!
これにはりまの周囲を囲んでいる×たまの方がひるんでしまいます、そして気力を失いかけていたなぎひこも
このりまの言葉で奮い立つことになり…

「言い訳…か…!僕が×たまの注意を逸らすよ…!りまちゃんはそのスキに攻撃して!」

そして必殺技をぶっ放しながら×たまの群れに突撃していくなぎひこ!一見すると無謀な行動ですが、
ただでさえ身軽なビートジャンパーの能力、さらに迷いを吹っ切って鋭さを増したなぎひこの動きには
×たま達はまるでついて来れずに翻弄されるばかり!



(そうだ…!そうなんだ…!”男の子だから女の子らしく踊るなんて無理”…
 そんなの言い訳に過ぎない…!僕は逃げていただけなんだ、
 女の子の物真似を踊るしか出来ない自分から…!
 でも女の子の真似をする必要なんてないんだ!僕には僕にしか出来ない踊りが、
 女の子として育った僕にしか出来ない踊りが…きっとある!!)

ついに自分の抱えていたコンプレックスを完全に吹っ切ったなぎひこ!男か女かで悩むことなんてどうでもよいこと、
どっちにしたってなぎひこはきゃわいいんだからそれでいいじゃない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そしてなぎひこから心の迷いが消えたその時、たまごに封印されていたてまりが再び姿を現すことに!

「て…てまり…!」

「お久し振り、なぎひこ…探していた答えが見つかったようですわね」

「ああ…!待たせてごめんね…!」

「てまり、選手交代だ!」

「はいな!」

「僕の心、アンロック!!」

「キャラなり、大和舞姫!!」

復ッッ活ッッ!なでしこ復活ッ!なでしこ復活ッ!なでしこ復活ッ!なでしこ復活ッ!
…したはいいけど、やっぱり男と分かってこれを見ると少々キツイもんがあるな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン  次回に続く!


■しゅごキャラ!どきっ 第99話「思いは一つ!ガーディアンの戦い!」
 

「ふふ、この姿では初めまして」

「あ…あなたが…前クイーンのなでしこなのね…」

「ええ」

ついにてまりとのキャラなりを果たし、なでしことしての自分を取り戻したなぎひこ。
ついさっきまで「お前なんか信用してねーから」という態度を見せていたりまも、あまりの美しさにほけーっと見惚れてしまいます
そしてそれは×たま達も同じ。なんと周囲を囲んでいた大量の×たま達まで、このうるるんビームに悩殺されて
次々にぼとぼと落っこちて失神してしまいます

「ヒュー!やるなあてまり!…ん?また来た!」

「どうしよう、どんどん来るよ!」

「あむなら浄化できるのに…!」

しかし今度はまたより一層の大群で新たな×たまが出現!さすがにこの数はうるるんビームだけで撃退できそうにありません(えー
×たま達と戦う事はできても、それを浄化する術は持っていないりま達。こうなってくると「こりゃ浄化できないと辛いっすわー」
りまも不安げな表情を浮かべますが…

「りまちゃん、2人で力を合わせましょう」

「え…?」

「このまま私のリズムに乗って」

しゅぱあああああああああ

「「クイーンズワルツ!!」」

ゲェー!?なんと2人のガチ百合ダンスにより、とてつもない浄化パワーの巨大な柱を生み出す2人!
なんかあむ達の数倍は強力な気がするんですがこんなんでいいのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
それにしてもなでしこに対して、完全デレまくりで常にうっとりした目を向けているりまときたら…
こいつついさっきまで、なぎひこにはモロに嫌な顔しか向けてなかったのに!なでしこになった途端これですか!
あむハァハァ→ややハァハァ→なでしこハァハァって、りまのガチ百合っぷりはマジで節操ねえな…(えー

「できちゃったぁー!×たま浄化!」

「はいな!」

「みんなサイコーだぜ!」

「うふふ」

クイーンズワルツで周囲の×たま達を一匹残らず片付けて、ふーやれやれとキャラなりを解いた2人。
しかしなぎひこは変身を解いても「うふふ」と女喋りのままで、髪形もポニーテールに変わっております。
まさかオカマキャラに生まれ変わりを!?(えー

「ねえ、なんでまだなでしこのままなの?」

「なんとなく。どっちも本当の私だから気にしないで」

「ふーん…ふふっ」

そんななでしこに「まあいいや」とにっこり微笑みかけるりま。なぎひこの時と明らかに態度違います
あんだけ不信感丸出しだったのになでしこになった途端これかよ!男と女ってだけでこんなに違うなんて…
まったくこれだから百合キャラは:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

グルルルル…グルルルル…!

「な、なに!?」

「狼だよ狼!」

「×たまの臭いがするにゃ!」

「ば、×たま…!?」

「気をつけて…こっちの動きをうかがってる!」

そしてりま達のおかげで先を進んでいたあむ達でしたが、イクトの塔を登っていく途中ででっかい狼と遭遇!
いかにも凶暴そうな猛獣って感じです、どうやら×たまの力を注入されてあむ達の足止めを命じられているようですが…

「ワンワンさん、恐い顔はやめてください、落ち着いて話を…」

「グオオアアアアア!!」

「ひゃあああああ!?」

なんとか穏便に説得を試みるスゥでしたが、「そんな事よりぱんつ見せろよ」と話を聞かずにスゥを吹っ飛ばしてしまう狼!
スゥのぱんつ!ぱんつううううううう  うーんしかしずいぶん色気ないやつを履いてるんだな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ぜ、全然話を聞いてくれませぇん!」

「先へ進むには…戦うしかない!」

「うん…!」

「ちょおおっと待ったあああああ!!」

もはや強行突破するしかないと身構えるあむ達でしたが、ずいっとそんな2人の前に出て来たやや!
そして即座にキャラなりを始めます、もしかしてさっきのなぎひこ達のように、「ここは俺に任せて先に行け!」
一人で狼の相手を引き受けるつもりなのか!?

「キャラなり・ディアベイビー!!あむちん、唯世、ここはややに任せて行って!
 ややを信じて!!」

「(゜д゜ )ポカーン」

「やや…何言ってんの…?」

「何そのリアクション!?りまたんの時と全然違うじゃあん!!
 キミたち…完全にややの事をナメてますね!?」

ぐわーやや全然信用されてねえー!!
なんと「いやどう考えてもお前じゃ無理だろ…」と完全にややの言動にあっけに取られてしまうあむ達。なんてこと!
まあ実際ややのキャラなりは、ガーディアンの中でもとびっきり弱いというかなんというか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「今こそややの凄さを目の当たりにしてもらうんだから!新必殺技・アヒルちゃんダッシュ!!」

くらってくたばれ皇帝ペンギン2号ー!!と、まるで鬼道さんのように召喚したアヒルをすっ飛ばして攻撃を開始するやや!
直撃されたらタダでは済まないミサイルのような勢い!しかし、それを見た狼が身の毛もよだつ物凄い雄叫びを…、
すると完全にビビッたアヒル達は、全員が戦闘不能になってしまいました。アヒルー!!
お前らそれでいいのか!そのザマじゃお前らアヒルじゃないチキンや!(えー

「ア、アヒルちゃーん!!」

「グオオオオオオオ!!」

「びええーっ!!やっぱり恐いいいいい!!」

「やや、下がって!」

「ここは僕たちに任せて!」

「キャラなり・アミュレットハート!!」

「キャラなり・プラチナロワイヤル!!」

そんな頼りにならないややに代わって、いつものバトル担当の2人がキャラなりして戦闘を開始!
ここは余計な時間をかけずに、とっとと片づけて先へ進みたいところ。変身して早々必殺技をブチかますあむでしたが…

「そこを通してもらうよ!スパイラルハートスペシャル!!」

「ガルルオオオオオッ!!」

ズッバアアアアン!!

「ええ!?」

「グルルウウウウッ!!」

バチイイイイイッ!!

「ぐっ…!?なんてパワーだ…!!」

ところがなんと、あむの放った必殺技を鋭いツメで迎撃し、軽々とそれを引き裂いてしまった狼!
さらに唯世へ猛然と襲いかかると、防御力に定評のある唯世バリアをも力任せに突き破ってしまう!
なんてやつだこの狼、どう見ても使い捨ての中ボスキャラのくせに相当強いじゃないですか!(えー



そして「げっへっへ姉ちゃんのパンツはどんなかな」今度はあむのぱんつを丸見えにする狼(えー
まったくこの狼のパンツ好きにも困ったもんだな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
というかアミュレットハートの時はスカートの下にスパッツを履いてるんですね、ちぇっ…今からでも他の形態にチェンジを!(えー

「グルルルルル…!」

「…んんっ!!」

バッ!!

「や、やや!?」

とうとう狼にパワー負けしてしまったあむ達は、地面に倒れたところを襲われてしまい絶体絶命!
しかしその時、そんなあむ達をかばうように再びややが狼の前に立ちふさがり…

「本当は赤ちゃんでいたい…!ずうっと末っ子のまんまがいい…
 みんなに守ってもらえて、おんぶに抱っこしてもらえて、
 みんなに可愛がってもらえるのが好き…!弱くったって…
 だってやや、そういうキャラだもん…!でも…赤ちゃんだって…
 たまにはみんなをおんぶしちゃうんだからッ!!」

見せてやるぜ火事場のクソ力!!あむ達を守るために、臆病な心を押し殺してかつてない気迫を見せるやや!
そして「見てて2人とも!」と凄まじい力を漲らせた必殺技の体勢に入る!
こんな奴らのためにィッ!!これ以上誰かの涙は見たくない!
みんなに笑顔でいて欲しいんです!だから見ててください、俺の…!!

「めりぃ〜めりぃ〜」

見ててください俺の…えっ…え、ええ〜…?(゜д゜;)
メリーメリーかよ!!ガランゴローンと赤ちゃんをあやすアレを生み出すだけの技じゃないですか!
こんなのを出したところで一体何が…って、敵の狼はそれに大喜びしてキャインキャインとじゃれ始めてしまいました。えー!?
いくら強くてもしょせんは犬畜生だったか…(えー

「今のうち!行って2人とも!」

「でもやや…!」

「大丈夫!赤ちゃんは無敵だもん!」

そして狼の注意がメリーメリーに向いているスキに、2人を先へ進ませようとするやや!
しかし相手はあむ達が2人がかりでも敵わなかった猛獣、いくら今はこんなメダパニ状態とはいえ、
おいそれと「そんじゃ後の事はよろしく」と丸投げするのも気が引けてしまいます。



「何してるの、末っ子の頑張り…受け止めてあげなさいよ!」

「う、歌唄!?どうして!?」

「どうしてもこうしてもないわよ。あんたにイクトを任せても、いまいち頼りないから」

な、なにィー!?最強キャラ歌唄キター!!なんとこの状況で颯爽とあむ達の加勢に現れた歌唄!
どうやらややの奮闘に免じて、この狼とのバトルに自ら参戦してくれるようです。
なるほど中ボスのくせにやたら強いこの狼は、このくらいじゃないと歌唄の相手がつとまらないという
ストーリー上の都合によるものだったのか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「がんばってるじゃない。空海の話だともっと甘い子かと思ったけど」

「う、歌唄ちゃん…!」

「末っ子だって色々あるのよね、分かるわ。私も妹系キャラだから

え…妹…?(゜д゜ )歌唄さんあなたあむ達の中で最年長じゃないっすか…そんなご冗談を…(えー
というか「空海から聞いた」って、またあんたらこっそりデートまがいの事をしてたんですね!?
そ、そんな…勝ち組な空海さんなんて俺の空海さんじゃない!(えー

「い、妹系…」

「確かに妹ではあるけど…」

「なによ。ボーッとしてないでさっさと行きなさい!
 唯世、男の子なんだからあむをしっかり守りなさいよ」

「う、うん!」

「あむ、頼んだわよ。あんたの事、信じてあげてるんだから」

「あ…うん!ありがとう歌唄!」

とにかくこれで「歌唄がいるなら安心だ」と後腐れなくイクトへの道を進めるあむ達。
なんというかやはり歌唄は、妹系というよりあむ達を正しい道へ導いてあげる年長者キャラって感じですな

「やっと行ったわね…さてと」



「イタズラが過ぎる子には、お仕置きの時間よ」

そしてあむ達がいなくなった途端このドSヅラ!歌唄さん妹系キャラはこんな顔しません!(えー

「ホワイトウイング!!」

ドドドドドドドド!!

「キャイイーン!!」

手始めに無数の羽手裏剣を飛ばして狼にバスバスブチ当てる歌唄!さっきあむの必殺技を軽く弾いた狼がまるで手も足も出ておりません
相変わらずぶっちぎりの強さです歌唄

「私にも暴れさせろーい!エル、交代だ!」

「ラジャーなんです!」

「キャラなり・ルナティックチャーム!!」

さらに今度は天使姿のセラフィックチャームから、悪魔姿のルナティックチャームへと変身!
あむ達の仲間になってからはセラフィックチャームばっかり使ってたから、欲求不満だったんですねイルさん(えー

「ナイトメアローレライ!!」

ドドドドドドドド!!

「ギャオオオーン!!」

そして無数の蝶を発射して攻撃するナイトメアローレライで、さらに狼へのダメージを与える歌唄!
連続で歌唄の必殺技を食らってしまった狼は完全にグロッキー。そして「そろそろ終わりにしてやるか」
再びセラフィックチャームに変身した歌唄は、浄化技のエンジェルクレイドルで完全に狼を倒してしまうのでした。ゲー!!

もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな…(えー

歌唄さんマジ強すぎっす。まさにしゅごキャラのRX的存在です。
そういえば広範囲浄化技って言うと、あむ&唯世のプラチナハート、なでしこ&ややのクイーンズワルツ、
歌唄のエンジェルクレイドルがありますが、一人でこれだけ大量に浄化できるのも歌唄くらいだよな…まったく歌唄は最強すぎるぜ

「これでもう安心ね。あとは…」

「うん…!」

(みんなの力でここまで来れたんだ…!絶対にイクトを助けるんだ!)

「イクト兄さん!」

「イクトおおお!」

「はあ…はあ…はあ…」

そしてついに塔の最上階へと駆け上がったあむ達!するとそこには、すでに息も絶え絶えになりながらバイオリンを弾かされている
イクトの姿がありました。モタモタしてると今にも寿命が尽きてしまいそうです、早いところ洗脳音叉を取り上げて
イクトの演奏をやめさせなければ…

「いいタイミングだなガーディアン、たっぷり楽しんでもらおう。このメインアトラクションでな!」

「ぐああっ…!ダークナイト…ストーム!!」

ところがそんなイクトの命を搾り取るように、容赦なく洗脳音叉であむ達への攻撃を命じる専務!まさに外道!
しかしあの世に片足突っ込んでるような体なのに凄いパワーですイクト、そんなイクトの必殺技を食らってしまったあむは…

ドッガアアアアン!!

「きゃああああーっ!!」

「あむちゃん!」

「か…体が…動かない…」

なんとたった一撃で戦闘不能!ゲー!!もうちょっと頑張ってくださいよ主人公!
なんか歌唄やさっきの狼が強いって言うより、あむがかなり弱っちいっていう気がしてきたな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「ぐっ…!はあ…はあ…はあ…!」

「イクト兄さん…!あなたが弱って、傷ついて操られているのは分かってる…
 でも彼女を傷つけようと言うなら…僕は戦う!」

そして身動きが取れなくなってしまったあむを守るため、剣を手に取りイクトと激しい斬り合いを始める唯世!
あむを一発で倒したイクトともまともにやり合っております、つえーぞ唯世きゅん
それにしてもイクトのクスリの切れた麻薬ジャンキーみたいな顔やばすぎ
いつものイケメン顔は完全に影も形もありません、こりゃあマジで早く助けないと死んでしまいますぞ

ガキイイン!ガキイイイン!!

「なんで…どうして2人が戦わなきゃいけないの…?」

「それはきっと、男の子だから…イクトも始めは大切な人を巻き込みたくなくて…
 唯世君も大切な人を守りたくて…たとえ本当は望んでいなくても…」

「悲しいです…憎しみ合っているわけじゃないのに…」

…?(゜д゜;)あ、あのう、なんか話が変な方向に向かってますが、「男の子だから…」とかいう話をする前に、
「わーっはっはイクトよもっとガーディアン共に迷惑をかけるのだー!!」
狂喜乱舞してるクソジジイをさっさと成敗してくださいよ!(えー
こいつから洗脳音叉取り上げれば全部解決なのに!イクトは洗脳されてるだけで本人の意思も何もないんだし、
なんで「男の子の悲しい性」みたいな話になるのか俺には分からない:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「はああああーっ!!」

「ぐうっ!!」

スパアアアアアン!!

そしてイクトとの戦いのさなかに、とうとう一瞬の隙をつき鋭い斬撃を見舞う唯世!
かろうじて直撃は避けたイクトでしたが、その拍子に首から下げていたダンプティキーの鎖を断ち斬られてしまう!

「あっ…!ダンプティキー!?」

そしてあむの持つハンプティロックに吸い寄せられるかのように、あむの手元へと吹っ飛んできたダンプティキー!
これはいよいよハンプティロックを解錠する時が来たということなんでしょうか

(やっぱり…こんなのやだよ…戦いたくないのに、戦うなんて分かんない…私は女の子だもん、
 でも、女の子にはきっと…女の子の戦い方がある!)

「ダンプティキー、ハンプティロック!私に力を貸して!」

女の子の戦い方=自分の穴に棒をうわああああ日奈森あむ12歳の初体験!初体験ですよ!
こういう時はとりあえず赤飯を炊いてお祝いを:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
というかまさか自分で入れることになるとは思わなかったな…てっきりダンプティキーを入れるのはイクトか唯世のどっちかで
入れた方があむのダンナになるとかそういう事だと思ってたから…(えー

「あ…あ…!あああっ…!」

さあそして12歳にして初めて体験する感触に身もだえしてしまうあむ。こんなエロアニメを爽やかな土曜の朝に流すなんて!
果たして解錠されたハンプティロックは何を起こすのか、そもそもエロすぎて放送禁止にならずに済むのか?(えー  次回に続く!






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