■しゅごキャラ!どきっ 第100話「誕生!2つのキャラなり!」
 

「こ、これは…!?唯世君、一体どうなってるの!?」

「僕にも分からない、いきなり強い光に包まれて…」

ついに開錠されて辺り一面に物凄い光を放ち出したハンプティロック。思わずあむ達が目を閉じて身構えると、
気づいた時にはシャボン球に包まれた妙な光の空間の中にいました。
なんだか大魔王バーン様に”瞳”にされた状態を思い出しますな。悪いけどクロコダインのおっさんは戦力外ってことか…(えー

「イ、イクトは…?」

「あむちゃん。あれ!」

「えっ…イクト!?」

どうやらこの空間の中にいるのは、あむ・唯世・ミキ・スゥだけのようで、イースターの面々やイクトの姿は見当たりません
ところがその時、辺りをキョロキョロ見回すあむの前に、幼い頃のイクトの映像が映し出されました

「うっ…ひっく…お母さんに会いたいよぉ…!」

「お母さんは寝てないとダメだって…体の負担になるから会えないんだ」

「うぅ…やだぁぁ!お父さんもいなくなっちゃったのに…寂しいよぉ…!」

どうやらこれは、アルトが失踪した直後にイクト母が心労で倒れてしまった時の映像のようですな…
ある日突然両親が目の前から消えてしまい、わんわん泣きじゃくる歌唄をイクトは気丈に励ましていましたが…

「歌唄、泣いちゃダメだ。俺達みたいな子は泣いちゃダメなんだ。泣いたらみんなに同情される」

「どうじょう…って、なに?」

「可哀想って思われること」

「かわいそうだと、ダメなの…?」

「えっ」

どうやら人から同情されるのだけは嫌だと思っているらしいイクト。歌唄にも他人に同情されないようにしろと言い聞かせますが、
「同情されると何か悪いことがあるの?」と言われると「えっ」と言葉に詰まってしまいます。お、おいおい!
「だってなんとなく嫌じゃん」とかそういう理由ですかイクト!?そんなんで人にまで強要しなくても!

「かわいそうに…」「まだ小さいのにねえ…」「かわいそう…」

「…」

しかしその後の暮らしの中で、イクト達は知りもしない他人から、会う人会う人口々に哀れみの言葉を投げかけられてしまいます。
確かにこれは鬱陶しくてたまらんですな…「俺の人生は見世物じゃないんだ」と、うわべだけの同情を嫌うのも仕方ないのかもしれません
同情するなら金をくれ!同情するなら金をくれ!!(えー

「おにいたーん!ふふふ、あははっ」

「今日からイクト君と歌唄ちゃんは、うちで預かることになったのよ」

「おにいたん、一緒に住むの!?」

「(にこっ)」

「2人ともとても可哀想な子達なのよ、唯世、優しくしてあげなさいね」

「…」

そして次に映し出されたのは、唯世きゅんの家に引き取られてきた場面。最初はじゃれついてくる唯世に笑顔を見せていたイクトでしたが、
唯世ママに「可哀想」と言われて微妙な表情に…ああ…イクトが唯世ママにつっけんどんな態度してたのはこういうことだったのか
でもなあ、ただ同情するだけで完結して何もしない連中と、イクトを引き取って家族同然に育ててくれた唯世ママとじゃ
同じ同情でも全然意味が違うと思うけどなあ。今のあむにしたって「ボロボロのイクトが可哀想」って気持ちで動いてるわけですから。
「可哀想なイクトを助けたい」って意味じゃ、あむと唯世ママとの間に違いなんてないと思うけどなあ

「可哀想なんかじゃないよ」

お前は黙っとれクソバカ司この野郎!(えー  人がせっかく話をまとめた時に空気の読めてない奴め
というか相変わらず「本当の事を知ってるのは僕だけさ」みたいな、いちいち見透かした話し方がどうも好きになれないな…

「誰だっていつかは巣立って一人立ちして行くんだ。それが遅いか早いかだけの違いさ」

早すぎるだろ…小学生で一人立ちは早すぎるだろ!
なんかもう言ってることがムチャクチャですよ!同情する必要ないとか一人立ちできるとか
それって極端な話、別に可哀想じゃないから引き取る必要ない、一人立ちできるから追い出したって関係ないってことに
なるじゃないですか!もう頼むから司は口を開かないでくれおねがい:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「イクト君、これを。入院したお母さんから預かっていたんだ」

「これは…父さんのバイオリン…」

「お父さんの気持ちが篭もったバイオリンは、やはり君が持っておくべきじゃないかな?」

「…あの人のせいで…母さんや歌唄は不幸になったんだッ!そんなバイオリン弾けない!」

「それは誰に言われたこと?幸せってなんだろう、不幸せって何かな?」

さて…このシーンですが、ちょいと会話の流れがややこしいことになってます。一見イクトのセリフは
親父が逃げたせいで母さん達は不幸になった、そんな奴のバイオリンなんて弾きたくない」と言ってるように見えますが、本当のところは
親父の不幸を呼ぶ演奏のせいで母さん達は不幸になった、そんな縁起悪いバイオリンなんて弾きたくない」と言いたいようで、
それを受けて司が「不幸を呼ぶ演奏っていうのは誰に言われたこと?本当にそんな演奏してたのかな?」と答えているわけですな
うーん…しかし演奏なんて関係なしに逃亡したこと自体が思いっきり歌唄と母さんを不幸にした
と思うんですがどうなんだ…歌唄はあんだけ号泣して母さんはショックで死にかけてるっていうのに…
演奏なんて何も関係ねーじゃん!確認するまでもなく明らかに不幸にされてますよ!

「知りたいと思わない?僕と一緒に探しに行こう、お父さんの本当の気持ちを」

「…」

やめろー!イクト聞く耳を持つなー!と言いたいところですが、イクトが司と旅に出てしまうことはこの間明かされた通り。
こうして司の口車に乗ってしまったイクトは、アルトが不幸を呼ぶ人間なのかを確かめるために、司と旅に出てしまうのでした

「どこへ行くんですか、おにーたーん!」

「あ…」

「ま、待って!待ってぇ!(どてっ)あぅっ…!」

「…うぅ…!」

(唯世、歌唄…!ごめん…!ごめんな…!)

そして霧の深いあの早朝、旅立ちを唯世に見つかってしまうシーン。こうしてイクト視点で見てみると
唯世視点の時より物凄く辛そうな顔をしております。唯世視点の時はすごい無機質なツラで去っていったのに!
うーん…まあこの辺は、霧が深いから唯世からはイクトの表情がよく見えなかったってことでしょうか。
ただこの「ごめんな」を声に出して言っていれば、唯世からの印象もかなり違ったと思うんだけどな…ガン無視されるのは辛いよ…

「イクト兄さん…そんな思いで出て行ったなんて…!ちゃんと言ってくれれば…!」

そんなイクトの本心をようやく知ることができ苦悩する唯世。
ちゃんと言ってくれれば…ほんとその一言に尽きますよね…今までだって何度も何度もイクトにそう訴えてきたしなぁ
話してくれれば済むことを、こんなハンプティロックのスーパーパワーを使わないと教えてくれないなんて、イクトの難しい性格にも困ったもんです

「えっ!?お金がない!?」

「うーん、お財布ごと見つからないんだよねえ」

「それ絶対落としたかスラれたんだろ!?今日の宿とご飯どうすんだよ!
 人のこと散々連れ回しといて!結局父さんのアテなんて何もなかったじゃないか!」

「「ひ…ひどい…」」

「司さんてもっと頼りになる人だと思ってたけど…」

「どっちが大人か分かりませんね…」

そして遠い異国の地へやって来たものの、到着して早々うっかり全財産をどっかへなくした司
やむなくそれからの生活費は、すべてイクトが路上のバイオリン演奏で稼ぐハメになってしまいます。
これにはあむ達もほとほと呆れるばかり、イクトが楽器上手くてよかったなぁ
もしイクトに才能がなかったら2人仲良くのたれ死にしてるじゃないですか!(えー

ぴろりり〜ん♪ぴろりろり〜ん♪

というわけで毎日のように路上でバイオリンを弾きながら、数々の町を渡り歩いてアルトの手がかりを探すイクト達。
行けども行けどもなかなかをれを見つけることは出来ませんでしたが、
ある日とうとうアルトをよく知っているというお婆さんを発見します

「こ、この写真…!父さん!?」

「アルトさんは、学生の頃に演奏のバイトをしながらヨーロッパを巡っていたんだって。
 このお婆さんのお店でも働いていたらしいよ、演奏を聴きに来た人達でお店は繁盛して、
 お客さんの一人と娘さんが結婚までしたらしい。
 お父さんに出会えたら”みんなに幸せをありがとう”と伝えて欲しいって」

「不幸を呼ぶ音色」と黒い噂の絶えなかったアルトの演奏ですが、しかし実際は不幸どころか幸福を呼び込んでいたようです
そんな事実を知ったイクトは「やったー父さんの演奏は悪いもんじゃなかったんだワーイ」と…
うん…まあ…さっきも言ったけど、それが分かっても別に母さん達の不幸とは関係ないよな…(えー
「10年くらい前にアルトの演奏は人を幸せにしてました」って言われても、今アルトに捨てられて傷ついた母さんや歌唄には関係ないし。
ただ単にイクトがアルトのバイオリンを弾くのに抵抗なくなっただけっていう…
わざわざこの旅する必要あったんだろうか…唯世きゅんの人生まで歪めて強行したっていうのに:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「このバイオリンは…誰かに不幸を呼んだりしてなかったんだ…!」

「そうさ…誇り高きノラ猫くん。もう大丈夫だ、君は誰かに同情されたり、
 指図されたりしなくていい」

「うっ…うっうっ…うう…!」

しかし「これで何もかも解決だね」というように話をまとめてしまう司。えー!?


(C)渡辺保裕/新潮社

まとめに入ってんじゃねぇよッ!!(えー

そ、そんな…「アルトの演奏は不幸の元じゃない」ってことが確認できたら全て解決!?こんなバカな!
不幸になったイクト母や歌唄がそれで救われるとでも言うんでしょうか、正直話の流れについて行けてません

とにかくこれで憑き物が落ちたかのように、翌日からは晴れやかな顔でバイオリンを弾き始めたイクト。
「これからが俺の人生の始まりだ」とでも言うような、新たな門出を思わせるシーンですが…

「ようやく見つけたぞ」

「なっ…!?」

ところがそんな幸せな時間もつかの間、突如現れた黒服の男達に連れ去られてしまうイクト!
そう、イクトの行方を追って日本から追いかけてきたイースターの連中です。幼いイクトでは大の男相手にどうすることもできず、
あえなく日本まで連れ帰られてしまいます。ちなみに司は、そんなイースターの接近に気づかず
町でパン買ってるうちにイクトを誘拐されてしまいました。あーあ

「手こずらせてくれたなイクト、これからは私がお前の父親だ」

「な…!?お、お前は…!?」

「お前の母親は私と再婚した。イースターは私の物だ、これからは私の命令に従ってもらう」

そして帰国したイクトの前に姿を現したのは、新たなイクトの父親を名乗るクソ外道専務!
イクトの母親は元々イースター会長の娘…専務はそんなイクト母と結婚する事で、イースターを完全に掌握しようと企んでいるようです
ちなみにアルトも結婚する時には「うちの娘と結婚するなら、イースターの世継ぎになってもらうけど大丈夫なの?」と条件を出されて
「はい!大丈夫です!」と承諾して結婚したそうですが、「やっぱやーめた」と突然全てを放り出して
行方をくらましてしまったのです。なんかもう本当にどうしようもねえ父親だな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「イクト…私は事務所のマンションで暮らすわ。あんな人達、お父さんでもお母さんでもないよ」

それから数年の月日が流れ、成長した歌唄は両親に愛想を尽かして家を出て行ってしまいました
どうやら母親は退院してもずっとアルト失踪のショックから立ち直れていないらしく、そんな母親の弱い姿が歌唄には我慢ならなかったようです
というかやっぱりあの旅はなんの解決にもならなかったなぁ(えー
「アルトの演奏は不幸と関係ないんだ!」って、そんな事実はお母ちゃんに何の効果もないんじゃないですか
「これで全部解決だね」とあの時イクトと司が喜んでいたのがマジで理解できません。司は一体何がしたかったんだ…

「イクト、お前には自由はない。逃げ出せば残された者がどうなるか、分かっているな?」

「…ああ…分かっているさ」

それからのイクトの人生は、母親と歌唄を盾に脅されてイースターにがんじがらめにされる毎日でした。
アルトが逃げ出した責任も負わされて、長い間相当いいようにこき使われて来たようです
何もかもアルトのせいです(えー
一体どれだけ家族を不幸にしてるんだあのボンクラ親父は…演奏がどうとか関係なしに、どうしようもない不幸を撒き散らしてますな

「歌唄ちゃんやお母様を守るために専務の言いなりに…あっ…!?ベティ!?この記憶は…!」

そして次に唯世達の前に映し出されたのは、あのベティが死んだ日のイクトの記憶でした
唯世の視点からでは何をするだァーッ!!とイクトが惨殺したかのように見えた光景ですが、本当は何が起こっていたのか…

「くぅん…くぅん…」

「そうかい…お前は冷たい病院のベッドより、住み慣れたこの庭で眠りたいんだね…?
 待っておいで、今毛布を持ってくるから…」

ゲェー!?なんとすでに寿命で息も絶え絶えだったベティ、病院に行くより我が家で天寿を全うしたいと唯世の祖母に訴えて、
すでに庭に横たわっている状態でした。おいおいまさか…

ぴろりり〜ん♪ぴろりろり〜ん♪

「おやすみ…ベティ」

「…」

普通に寿命で死んだー!!なんだそりゃー!!ま、待ってくださいよ!
これで「ベティは何で死んだの」と唯世に聞かれてガン無視する必要性が一体どこに!?
普通に教えてあげれば済む話じゃないですか!仮に唯世きゅんがイクトの言葉を信じなかったら
それはそれで今「僕が間違っていたんだ…」と唯世きゅんが反省するシーンになるんだし…

「ベティはイクトのバイオリンを聴きながら、安らかに息を引き取ったんだね…」

「暖かい陽だまりの中で…」

「お兄さん…僕は…」

そんな真実を知って「僕はなぜお兄さんを信じなかったんだ」と自分を責める唯世ですが、
正直何度も何度もイクトから話を聞こうとした唯世きゅんの行動に落ち度はなかっただけに、
別にこれ唯世きゅんは悪くないよな…と思ってしまいます:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「誰かを傷つけるたび受けてきたイクトの痛み…イクトのなりたい自分は、
 そんな姿じゃない!!分かったよ…私が何をしたらいいのか!!」

そしてイクトの全てを知った今、ついに自分が一番やるべき事を見つけ出したあむ!
その時ハンプティロックが再び激しい光を放ち、あむ達は専務やイクトのいるあの塔へと帰還することに!

「私の心…アンロック!キャラなり!アミュレットダイヤ!!」

ダイヤキター!!ラン、ミキ、スゥとは一味違う、特別な時にしかキャラなりできないスーパー形態・アミュレットダイヤ!
これでイクトとの不毛な戦いを終わらせるつもりなんでしょうか

(私は小さくて、力も弱くて、男の子みたいには戦えないかもしれない…
 でも私には…違う強さがある!)

「流れ星に願いを乗せて!シューティングスターシャワー!」

そしてイクトに向けて必殺技を発射したあむ!これは攻撃というより癒しが目的な感じでしょうか、
無数の星と光に包まれたイクトは、どことなく安らかな表情に変わっていきます
とはいえ完全に洗脳が解けたわけではないようですが、次にあむが見せた行動とは…

(イクト…本当にイクトが欲しいもの…今分かったよ…!)

抱きつきやがったー!!ぐわあああああああああ!!
ちょ、ちょっと待ってください、「イクトが本当に欲しいものをあげる」→抱きつきって
私をあげる!?プレゼントは私ですか!?うあああこれ唯世きゅん涙目にもほどがあるんじゃないですか!?
いきなり目の前でこんな彼女の浮気現場を見せられるなんて:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「…あ…あむ…?」

「イクト…!」

(分かったわあむちゃん…それがあなたの答え…!)

パアアアアアアア

「え…?この感じ…キャラなり…!?」

そんなあむの愛の力でついに正気を取り戻したイクト!さらにその時、あむの「本当になりたい自分」を感じ取ったダイヤは
あむを第5のキャラなりへと導いていく!そう、あむが4つもの形態にキャラなりできるのは、
それだけ「あんな風にもなりたい、こんな風にもなりたい」という気持ちの表れで、本当に一つだけなりたいものが決まっていないから…
しかしそれが今、ついにあむの中で確かに形になったようです。第5のキャラなりとして現れた、あむが本当になりたい自分とは…

仮面ライダー電王クライマックスフォーム!
しゅごキャラ4体が合体して俺は最初っからクライマックスだぜぇぇぇぇって何じゃこれはー!?
お嫁さん!?あむが本当になりたいものはお嫁さんですか!?
い、いやまあ「将来の夢はお嫁さんです」って、それ自体は女の子らしくていいと思うんですが
シチュエーション的に完全にイクトの嫁だこれ!唯世きゅんはどうなっちゃうんですか!!
スタッフは一体どこまで唯世を可哀想な目に遭わせれば気が済むんだ…
今まで散々イクト達に振り回されてきたあげく、大好きな彼女が目の前で浮気してイクトの嫁になるとかもう…もう…
救いはないんですか!?もうどんな感情より「唯世きゅんが可哀想」としか考えられねーよ:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

あ、そうそう、イクトも本当になりたい自分を見つけたようで、ヨルとのキャラなりでセブンシーズトレジャーという海賊姿になってました。
これは「もう俺は何にも縛られない、俺は自由だ」っていう心の表れなんだろうなあ。しかしそんな事より唯世きゅんが(ry  次回に続く!


■しゅごキャラ!どきっ 第101話「破かれた絵本!悲しき秘密!」
 

「あ、新しいキャラなり…?」

「何をしているイクト!戦え!戦えーい!」

「…」

「ぐ…!役立たずがぁっ!!」

これが目に入らぬかぁー!!冒頭の場面、セブンシーズトレジャーと化したイクトに向かって、まだ見苦しく
洗脳音叉をぶんぶん振り回す外道専務。しかしそんなオモチャは、今となってはイクトになんの効果もありませんでした。あわれなオッサンよのう

ぞわわわわわ

「む…!?な、なんだ!?」

ところがその時、今までここに集まった大量の×たま達が、どんどん一箇所に集まり巨大な×キャラへと変わっていく!
イクトの演奏が止んだせいでコントロールを失ったんでしょうか、完全に合体を遂げた×キャラは、
ただメチャクチャに暴れるだけの巨大怪獣と化してしまいました

ブオオオオオ!!

「あ…!?」

「あむちゃんっ!!」

とその時、力任せにあむめがけて巨大な腕を振り下ろした×キャラ!無防備なあむは潰されるしかありません、死ぬー!

「く…!エメラルドラインッ!!」

ズッバアアアアン!!

しかしすんでのところで、切れ味鋭い剣・エメラルドラインを取り出し助けに入ったイクト!
さすがは今回初公開の武器、×キャラの腕を軽く吹き飛ばしてあむの救出に成功します

「平気か?お姫サマ」

「ちょ、ちょっと何この体勢!?」

「あれ、ありがとうじゃねーの?」

「それはこっちのセリフ!誰のおかげで元に戻れたか分かってんのっ!?」

「ああ、だから…今度は俺が、お前を守る」

「えっ…」

イチャイチャすんなあああーー!!(えー
お姫様だっこ!?そのうえ「俺がお前を守る」って告白する時の常套句じゃないですか!完全に2人の世界だ…
2人とも、横でそれを見てるあわれな王子様の身にもなってください:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「イクト兄さん!あの巨大×キャラの体は、沢山の×たまで出来ている!
 まずは斬り崩して動きを止めないと!」

「俺ら2人…同じ気持ちらしいな?」

「うん…!」

しかしそんなイチャイチャシーンを見せられても、気丈にイクトと協力して×キャラに挑む唯世。健気すぎて泣けてくるぜ…
今の2人は「あむを守る」という意味で思いは同じ、それぞれにエメラルドラインとホーリーセイバーという自慢の剣を構えると
巨大×キャラに飛びかかり、その巨体をみるみる切り裂いていく!


(C)細井雄二/講談社

くははどうだーっ!!
この剣で斬れんものは
なにもなーい!!
(えー

「エメラルドライン!!」

「ホーリーセイバー!!」

ズバアアアンドバアアアン!!

(あむちゃん!この姿も長くは持たないわ、早く!)

「うん!今…×を取ってあげる!
 ネガティブハートにロックオン!オープンハート!!」

久方ぶりのオープンハートキター!!ルル編以来まったく使ってなかったから、なんだか懐かしいとさえ感じますな
そんなオープンハートのパワーも、このアミュレット・フォーチューンの姿では今までと比べ物にならんほど強力になっております
あれほど大量に集まっていた×たまを一体残らず全て浄化し、戦闘を終えたあむ達はキャラなりを解くのでした
しかしルルの時もそうでしたが、しゅごキャラはボス敵との戦闘がすごくあっさり片付くな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

ぱあああああああ

「あ…あれは!?」

「エンブリオ!」

「来たか…!やれ!今度こそ捕まえるのだ!」

「は、はい!エンブリオキャッチャー始動!」

ところがこれで一件落着かと思いきや、×たま浄化に紛れてまた姿を現したエンブリオ!
そういえば大量浄化するとこいつが出てくるんでしたな…それを狙っていた専務はすかさずエンブリオキャッチャーを作動させ、
捕獲弾をエンブリオめがけてどかんと発射!前に使ったときは何か分からんが食らえー!
とりあえず武器を投げつけたあむにより撃墜されたエンブリオキャッチャーですが、今回はキャラなりを解いていたために
あむ達は何も出来ずまんまとエンブリオを捕まえられてしまう!

「あぁ!?」

「はははは…!ついに捕まえたぞッ!今こそ御前の下に…!!」

「えっ?せ、専務、我々は…」

ぶわわわわわわ

「ば、×たま!?バイオリンの音色は止んでるのに…まだ影響が残ってるんだ!
 町中の×たま達が暴走してる!?」

ついにエンブリオをその手に掴んだ専務は、「もうこんな所に用はねーぜ」と手下を置いてさっさと自分だけ姿を消してしまいます
そしてオロオロうろたえる手下やあむ達の前に、またしても数え切れないほどの大量の×たま達が!
この塔に集まっていたのが全部じゃなかったのか…どうやらまだここに到着していない×たまが星の数ほどいるようで、
バイオリンのパワーの残り香を追うように次々集まって来ているようです

「ホワイトウイング!!」

ドドドドドドド!!

「歌唄!?やや!」

「りまとナギーも!」

「ここは私達に任せて!あむ達はエンブリオを!」

そんなあむ達を助けに現れたのは、歌唄・やや・なぎひこ・りまの4人!歌唄さんは本当に頼りになるお方
エンブリオを持って逃げた専務を追うために、×たまの群れは歌唄達に任せてあむ達は先を急ぐことにします

「イクトも行って!イクトの手で…私達の運命に決着をつけて!」

「ああ…!俺はもう目を逸らしたりしない、自分の自由は自分で掴む…!
 今までありがとうな…歌唄」

「…うん…!」

こ、これは!?久々に歌唄×イクトのハァハァ描写ですよ!ばんざーいばんざーい
やっぱイクトには歌唄が似合うと思うんですよね…どうしてあむは唯世きゅんだけで我慢できないんだよ!(えー

「ねえ、御前…イースターのボスって、どんな人なの?」

「さあな…俺も声しか知らない。御前は誰の前にも姿を見せないんだ」

「自分の部下にも…?」

「ああ」

「それだけ支配力が強いということだな…」

「エンブリオを手に入れるように命令したのも御前だ…これから俺達が行く先に奴が…!」

(エンブリオ…絶対取り返すんだ…!)

専務の乗って行ったエレベーターに乗りながら、イースターのボス・御前の情報を聞かされるあむ達。
ふむ…要するにあの専務が地獄大使で、御前はショッカー首領とかそういう関係みたいですな(えー
それにしてもこの3人でエレベーターって、ある意味すんげぇ気まずいと思うんだけどみんな平気なんだろうか:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

バアアアアン!!

「来たか、だが一歩遅かったようだな」

「ついに手に入れたぞ…」

「…御前!?」

ねんがんの エンブリオをてにいれたぞ!エレベーターを降りとうとう御前の部屋に飛び込んだあむ達、
ドアを開け放った先にとうとう御前の姿を目にしますが、その正体とは…

「き、君はいつかの…!?どうして…!」



な…謎ショタ!?以前たい焼きを食わせてやった謎ショタじゃないですか!
最近出番がないと思っていたらまさかラスボスだったとは:;y=_ト ̄|○・∵. ターン 
敵だとしても中ボスくらいかと思ってましたが…これは意外な展開ですね

「僕はひかる。君達が御前と呼ぶイースターの会長だ」

「そんな…あんな小さな少年が!?」

「エンブリオはいかがですか?御前」

「ふう…思ったよりもちっぽけだな

「え…」

「ただ光っているというだけで、手に入れるほどのものでもなかったかもしれない」

え…(゜д゜)え、えー!?ちょっ、そ、そんな!今まで散々エンブリオエンブリオ言っといて、いざ手に入ったら
「なんかこれしょぼいなぁ」でお終いなんですかひかる!そりゃないですよ!
どんな願いでも叶う神秘のたまごだって言うんですから、何か願い事のひとつくらい…

しゅううううううううううう

「あ…!?エンブリオが…輝きを失っていく…!」

「なんだ…もう光らなくなった。つまらない(ポイッ)」

おい、きたないから片づけておけよ、そのボロクズを!ってゲェーッ!?
ずっとひかるに持たせていたら、なんとエンブリオが願いを叶えた後のドラゴンボールみたいに薄汚れた石コロに!
賞味期限!?賞味期限が過ぎてしまったんですか!?(えー
ううむ…まあ元々×たま浄化したらいきなり出てくるよく分からんたまごだし、何が起こっても不思議じゃありませんが…

「あぁ…!?どうしてなのひかる君!君はエンブリオが欲しかったんでしょ!?」

「水晶、翡翠、宝石…この部屋にあるものは、価値の高い石ばかりだ。
 エンブリオを加えれば、コレクションが完璧になるはずだった…
 それが何の価値もないただの石コロだったなんて」

「ほ、宝石…?コレクション…?」

「…そんな…それだけのために、大勢の子供達の心に×をつけて探していたの…?」

あ…?あ…?ひかるの口から飛び出した信じられない事実、イースターの総力を挙げてエンブリオを探し回っていた目的はなんと、
単に光りモンが好きというひかるの趣味によるものでした。そ…そんな…
これまで100話以上もかけてきた戦いは一体なんだったんですか!

「もう興味は失せた。僕は無価値と無能は要らない。
 星名専務、お前も無能のようだな、もう要らない」

「…!?そ、そんな…!わ、私は確かにエンブリオを…!」

「エンブリオはただの無価値な石コロだ」

さらには「星名専務はいらない子」と外道専務にまでも容赦ないリストラを言い渡すひかる!なんという鬼畜…
この就職氷河期に職を失った専務はこの先一体どうやって生きていけば:;y=_ト ̄|○・∵. ターン

「それは違うよ」

あぁ!?とその時、あむ達の前に何の前触れもなく司登場!いつもの事ですが神出鬼没にもほどがあるな…

「エンブリオは宝石じゃない、エンブリオは夢を叶える魔法のたまご…
 みんなの夢のたまごだ。君は覚えているだろうか、失われた物語の続きを」

「知らない」

「いいや、思い出せるはずだよ」

なんだか出て来ていきなり妙な話を始めた司。どうやらこの2人、以前に会ったことのある知り合いのようです。
司の問いに対してしらばっくれるひかるでしたが、「なら思い出させてやるよ」と司はひかるに関する昔話を始めます

「生まれてすぐに両親が事故で亡くなってしまって…
 君はお祖父さんに引き取られることになった」

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「おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ…」

「泣くんじゃない。月詠アルトやその息子に何が出来る…!
 長年イースターに仕えて来た私こそが、私の孫であるお前こそが、
 イースターの後継者に相応しいのだ!」

赤ん坊の頃に両親と死別して、祖父に引き取られたひかる…って、外道専務がそのじいちゃんだったんですか!?
あらら…まさか外道専務も
実の孫から不当なリストラを言い渡されるとは思っていなかったでしょうな:;y=_ト ̄|○・∵. ターン
そしてどうやら
専務は、イースターの後継者にアルトが選ばれた事に相当不満を持っていたようです
まあ確かに…自分は何十年もかけて、平社員から専務になるまでがんばって出世して来たのに
いきなりどこの馬の骨かも分からん男が会長の娘たらしこんで世継ぎになったなんて話、面白いわけがないですな…

「星名専務が…あの子のお祖父さん!?」

「君を後継者にするために、お祖父さんは前会長の一人娘…
 そしてイクト君の母親である星名奏子さんと結婚した。子供達の安全を保障すると言われ、
 奏子さんも断ることは出来なかった」

「な…!?」



さらにイクトの母親に専務が言い寄った本当の目的も発覚。てっきり専務自身が次期会長の座を狙っての結婚かと思ってましたが
実際はひかるを世継ぎにするためだったんですな…しかもイクト母も、「アルトさん失踪してから欝だしもうどうにでもな〜れ」
頭がタミフルになって専務との結婚を受け入れたのかと思ってましたが、イクト達を盾に脅されてやむなく結婚していたとは…
こんなバカ専務と再婚した母親に失望していたイクトも、真実を知って意外そうな表情です

「そしてお祖父さんは、君を厳しく教育した…」

それからというもの、専務から徹底的な英才教育を受け、世継ぎに必要な帝王学を叩き込まれる事になったひかる。
しかしそのやり方はあまりに行き過ぎており、ひかるには毎日の中で勉強以外の時間が一切与えられていませんでした

遊びや友達など全く知らずに勉強だけで育てられた結果、ひかるは喜怒哀楽の感情が欠落したような人間に育ってしまったという…

「綺麗な小石を集めているんだね」

そんなひかるの趣味と言えば、イースターの事業を視察に訪れた際の小石拾いぐらいのものでした。
この石集めが転じて今の宝石集めの趣味になったのか…そしてある日の川原で、石を拾っている時に偶然司に出会ったようです

「そう…君のお父さんとお母さんは、もういないんだね」

「その言い方は正しくない。僕の両親はいなくなったのではなく、死んだんだ」

「…寂しくはないの?」

「僕はイースターの頂点に立つ人間だ。そのために帝王学を学び、必要な勉強をしている。
 寂しいなんて思う時間は不必要なもの、僕は価値あることだけを学ばなければいけない」

「…そう…でもね、君の心の中にもたまごはあるんだよ?」

まるっきり人間らしい感情がなく、夢も希望もないロボット野郎のひかると話すうちに、少し悲しそうな顔になる司。
司はそんなひかるに
、「こころのたまご」という絵本を渡してあげることにします。
「子供は誰でも心の中にたまごを持っている」…しゅごキャラで言うこころのたまご、それは「なりたい自分」という夢のことです
司はこれをひかるに読ませて、ひかるにも夢の大切さを教えてあげようとしたようですが…

「…こんなの…こんなのは絵空事だ。何の価値もない!!」

こんな絵本なんざヘソで茶を沸かすぜ!!
いきなり激昂して絵本をビリビリに破いてしまったひかる!ぐわー何をする!
今までイースターの世継ぎとなるためだけに生きてきたひかるにとって、それ以外に「なりたい自分」なんて話をすること自体が
腹立たしいことだったようです。そして司の言う「失われた物語」とは、その破いたページのことのようですが…


「…思い出してくれたかな?」

「そんな不必要な本の事は知らない。返せるページもない」

「いいや、あるのさ。でもこのままじゃあダメだ、君の心は空っぽだ」

ここまで言われてもまだ「知るかボケ」としらばっくれるひかる。しかし司は、そんなひかるの胸を指差しながら
「ページはここにある」と言います。要はひかるの記憶の中になら、文章がまだ残っているということでしょうか?
しかしただ言葉だけをひかるから聞き出しても無意味、ひかるが人間らしさを取り戻して初めてそれを聞く意味があると、
司は考えているようですが

ズズズズズズ

「…?×たまの動きが…!?」

「い、嫌な予感…!」

ところがその時、外で×たまと戦っていた歌唄達の方に異変が!×たまがいきなり束になって集まったかと思うと
狂ったように暴れ出し、やや達をはじき飛ばしてあむ達のいる部屋へ物凄い勢いで飛んで行ってしまいます
一体何が起こっているのか…どうやら石コロと化したエンブリオに引かれているようですが…次回に続く!





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