■しゅごキャラ!どきっ 第101話「破かれた絵本!悲しき秘密!」
「あ、新しいキャラなり…?」
「何をしているイクト!戦え!戦えーい!」
「…」
「ぐ…!役立たずがぁっ!!」
これが目に入らぬかぁー!!冒頭の場面、セブンシーズトレジャーと化したイクトに向かって、まだ見苦しく
洗脳音叉をぶんぶん振り回す外道専務。しかしそんなオモチャは、今となってはイクトになんの効果もありませんでした。あわれなオッサンよのう
ぞわわわわわ
「む…!?な、なんだ!?」
ところがその時、今までここに集まった大量の×たま達が、どんどん一箇所に集まり巨大な×キャラへと変わっていく!
イクトの演奏が止んだせいでコントロールを失ったんでしょうか、完全に合体を遂げた×キャラは、
ただメチャクチャに暴れるだけの巨大怪獣と化してしまいました
ブオオオオオ!!
「あ…!?」
「あむちゃんっ!!」
とその時、力任せにあむめがけて巨大な腕を振り下ろした×キャラ!無防備なあむは潰されるしかありません、死ぬー!
「く…!エメラルドラインッ!!」
ズッバアアアアン!!
しかしすんでのところで、切れ味鋭い剣・エメラルドラインを取り出し助けに入ったイクト!
さすがは今回初公開の武器、×キャラの腕を軽く吹き飛ばしてあむの救出に成功します
「平気か?お姫サマ」
「ちょ、ちょっと何この体勢!?」
「あれ、ありがとうじゃねーの?」
「それはこっちのセリフ!誰のおかげで元に戻れたか分かってんのっ!?」
「ああ、だから…今度は俺が、お前を守る」
「えっ…」
イチャイチャすんなあああーー!!(えー
お姫様だっこ!?そのうえ「俺がお前を守る」って告白する時の常套句じゃないですか!完全に2人の世界だ…
2人とも、横でそれを見てるあわれな王子様の身にもなってください:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「イクト兄さん!あの巨大×キャラの体は、沢山の×たまで出来ている!
まずは斬り崩して動きを止めないと!」
「俺ら2人…同じ気持ちらしいな?」
「うん…!」
しかしそんなイチャイチャシーンを見せられても、気丈にイクトと協力して×キャラに挑む唯世。健気すぎて泣けてくるぜ…
今の2人は「あむを守る」という意味で思いは同じ、それぞれにエメラルドラインとホーリーセイバーという自慢の剣を構えると
巨大×キャラに飛びかかり、その巨体をみるみる切り裂いていく!
(C)細井雄二/講談社
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くははどうだーっ!!
この剣で斬れんものは
なにもなーい!!(えー |
「エメラルドライン!!」
「ホーリーセイバー!!」
ズバアアアンドバアアアン!!
(あむちゃん!この姿も長くは持たないわ、早く!)
「うん!今…×を取ってあげる!
ネガティブハートにロックオン!オープンハート!!」
久方ぶりのオープンハートキター!!ルル編以来まったく使ってなかったから、なんだか懐かしいとさえ感じますな
そんなオープンハートのパワーも、このアミュレット・フォーチューンの姿では今までと比べ物にならんほど強力になっております
あれほど大量に集まっていた×たまを一体残らず全て浄化し、戦闘を終えたあむ達はキャラなりを解くのでした
しかしルルの時もそうでしたが、しゅごキャラはボス敵との戦闘がすごくあっさり片付くな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ぱあああああああ
「あ…あれは!?」
「エンブリオ!」
「来たか…!やれ!今度こそ捕まえるのだ!」
「は、はい!エンブリオキャッチャー始動!」
ところがこれで一件落着かと思いきや、×たま浄化に紛れてまた姿を現したエンブリオ!
そういえば大量浄化するとこいつが出てくるんでしたな…それを狙っていた専務はすかさずエンブリオキャッチャーを作動させ、
捕獲弾をエンブリオめがけてどかんと発射!前に使ったときは「何か分からんが食らえー!」と
とりあえず武器を投げつけたあむにより撃墜されたエンブリオキャッチャーですが、今回はキャラなりを解いていたために
あむ達は何も出来ずまんまとエンブリオを捕まえられてしまう!
「あぁ!?」
「はははは…!ついに捕まえたぞッ!今こそ御前の下に…!!」
「えっ?せ、専務、我々は…」
ぶわわわわわわ
「ば、×たま!?バイオリンの音色は止んでるのに…まだ影響が残ってるんだ!
町中の×たま達が暴走してる!?」
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ついにエンブリオをその手に掴んだ専務は、「もうこんな所に用はねーぜ」と手下を置いてさっさと自分だけ姿を消してしまいます
そしてオロオロうろたえる手下やあむ達の前に、またしても数え切れないほどの大量の×たま達が!
この塔に集まっていたのが全部じゃなかったのか…どうやらまだここに到着していない×たまが星の数ほどいるようで、
バイオリンのパワーの残り香を追うように次々集まって来ているようです
「ホワイトウイング!!」
ドドドドドドド!!
「歌唄!?やや!」
「りまとナギーも!」
「ここは私達に任せて!あむ達はエンブリオを!」
そんなあむ達を助けに現れたのは、歌唄・やや・なぎひこ・りまの4人!歌唄さんは本当に頼りになるお方
エンブリオを持って逃げた専務を追うために、×たまの群れは歌唄達に任せてあむ達は先を急ぐことにします
「イクトも行って!イクトの手で…私達の運命に決着をつけて!」
「ああ…!俺はもう目を逸らしたりしない、自分の自由は自分で掴む…!
今までありがとうな…歌唄」
「…うん…!」
こ、これは!?久々に歌唄×イクトのハァハァ描写ですよ!ばんざーいばんざーい
やっぱイクトには歌唄が似合うと思うんですよね…どうしてあむは唯世きゅんだけで我慢できないんだよ!(えー
「ねえ、御前…イースターのボスって、どんな人なの?」
「さあな…俺も声しか知らない。御前は誰の前にも姿を見せないんだ」
「自分の部下にも…?」
「ああ」
「それだけ支配力が強いということだな…」
「エンブリオを手に入れるように命令したのも御前だ…これから俺達が行く先に奴が…!」
(エンブリオ…絶対取り返すんだ…!)
専務の乗って行ったエレベーターに乗りながら、イースターのボス・御前の情報を聞かされるあむ達。
ふむ…要するにあの専務が地獄大使で、御前はショッカー首領とかそういう関係みたいですな(えー
それにしてもこの3人でエレベーターって、ある意味すんげぇ気まずいと思うんだけどみんな平気なんだろうか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
バアアアアン!!
「来たか、だが一歩遅かったようだな」
「ついに手に入れたぞ…」
「…御前!?」
ねんがんの
エンブリオをてにいれたぞ!エレベーターを降りとうとう御前の部屋に飛び込んだあむ達、
ドアを開け放った先にとうとう御前の姿を目にしますが、その正体とは…
「き、君はいつかの…!?どうして…!」
な…謎ショタ!?以前たい焼きを食わせてやった謎ショタじゃないですか!
最近出番がないと思っていたらまさかラスボスだったとは:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
敵だとしても中ボスくらいかと思ってましたが…これは意外な展開ですね
「僕はひかる。君達が御前と呼ぶイースターの会長だ」
「そんな…あんな小さな少年が!?」
「エンブリオはいかがですか?御前」
「ふう…思ったよりもちっぽけだな」
「え…」
「ただ光っているというだけで、手に入れるほどのものでもなかったかもしれない」
え…(゜д゜)え、えー!?ちょっ、そ、そんな!今まで散々エンブリオエンブリオ言っといて、いざ手に入ったら
「なんかこれしょぼいなぁ」でお終いなんですかひかる!そりゃないですよ!
どんな願いでも叶う神秘のたまごだって言うんですから、何か願い事のひとつくらい…
しゅううううううううううう
「あ…!?エンブリオが…輝きを失っていく…!」
「なんだ…もう光らなくなった。つまらない(ポイッ)」
おい、きたないから片づけておけよ、そのボロクズを!ってゲェーッ!?
ずっとひかるに持たせていたら、なんとエンブリオが願いを叶えた後のドラゴンボールみたいに薄汚れた石コロに!
賞味期限!?賞味期限が過ぎてしまったんですか!?(えー
ううむ…まあ元々×たま浄化したらいきなり出てくるよく分からんたまごだし、何が起こっても不思議じゃありませんが…
「あぁ…!?どうしてなのひかる君!君はエンブリオが欲しかったんでしょ!?」
「水晶、翡翠、宝石…この部屋にあるものは、価値の高い石ばかりだ。
エンブリオを加えれば、コレクションが完璧になるはずだった…
それが何の価値もないただの石コロだったなんて」
「ほ、宝石…?コレクション…?」
「…そんな…それだけのために、大勢の子供達の心に×をつけて探していたの…?」
あ…?あ…?ひかるの口から飛び出した信じられない事実、イースターの総力を挙げてエンブリオを探し回っていた目的はなんと、
単に光りモンが好きというひかるの趣味によるものでした。そ…そんな…
これまで100話以上もかけてきた戦いは一体なんだったんですか!
「もう興味は失せた。僕は無価値と無能は要らない。
星名専務、お前も無能のようだな、もう要らない」
「…!?そ、そんな…!わ、私は確かにエンブリオを…!」
「エンブリオはただの無価値な石コロだ」
さらには「星名専務はいらない子」と外道専務にまでも容赦ないリストラを言い渡すひかる!なんという鬼畜…
この就職氷河期に職を失った専務はこの先一体どうやって生きていけば:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「それは違うよ」
あぁ!?とその時、あむ達の前に何の前触れもなく司登場!いつもの事ですが神出鬼没にもほどがあるな…
「エンブリオは宝石じゃない、エンブリオは夢を叶える魔法のたまご…
みんなの夢のたまごだ。君は覚えているだろうか、失われた物語の続きを」
「知らない」
「いいや、思い出せるはずだよ」
なんだか出て来ていきなり妙な話を始めた司。どうやらこの2人、以前に会ったことのある知り合いのようです。
司の問いに対してしらばっくれるひかるでしたが、「なら思い出させてやるよ」と司はひかるに関する昔話を始めます
「生まれてすぐに両親が事故で亡くなってしまって…
君はお祖父さんに引き取られることになった」
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「おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ…」
「泣くんじゃない。月詠アルトやその息子に何が出来る…!
長年イースターに仕えて来た私こそが、私の孫であるお前こそが、
イースターの後継者に相応しいのだ!」
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赤ん坊の頃に両親と死別して、祖父に引き取られたひかる…って、外道専務がそのじいちゃんだったんですか!?
あらら…まさか外道専務も実の孫から不当なリストラを言い渡されるとは思っていなかったでしょうな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
そしてどうやら専務は、イースターの後継者にアルトが選ばれた事に相当不満を持っていたようです
まあ確かに…自分は何十年もかけて、平社員から専務になるまでがんばって出世して来たのに
いきなりどこの馬の骨かも分からん男が会長の娘たらしこんで世継ぎになったなんて話、面白いわけがないですな…
「星名専務が…あの子のお祖父さん!?」
「君を後継者にするために、お祖父さんは前会長の一人娘…
そしてイクト君の母親である星名奏子さんと結婚した。子供達の安全を保障すると言われ、
奏子さんも断ることは出来なかった」
「な…!?」
さらにイクトの母親に専務が言い寄った本当の目的も発覚。てっきり専務自身が次期会長の座を狙っての結婚かと思ってましたが
実際はひかるを世継ぎにするためだったんですな…しかもイクト母も、「アルトさん失踪してから欝だしもうどうにでもな〜れ」と
頭がタミフルになって専務との結婚を受け入れたのかと思ってましたが、イクト達を盾に脅されてやむなく結婚していたとは…
こんなバカ専務と再婚した母親に失望していたイクトも、真実を知って意外そうな表情です
「そしてお祖父さんは、君を厳しく教育した…」
それからというもの、専務から徹底的な英才教育を受け、世継ぎに必要な帝王学を叩き込まれる事になったひかる。
しかしそのやり方はあまりに行き過ぎており、ひかるには毎日の中で勉強以外の時間が一切与えられていませんでした
遊びや友達など全く知らずに勉強だけで育てられた結果、ひかるは喜怒哀楽の感情が欠落したような人間に育ってしまったという…
「綺麗な小石を集めているんだね」
そんなひかるの趣味と言えば、イースターの事業を視察に訪れた際の小石拾いぐらいのものでした。
この石集めが転じて今の宝石集めの趣味になったのか…そしてある日の川原で、石を拾っている時に偶然司に出会ったようです
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「そう…君のお父さんとお母さんは、もういないんだね」
「その言い方は正しくない。僕の両親はいなくなったのではなく、死んだんだ」
「…寂しくはないの?」
「僕はイースターの頂点に立つ人間だ。そのために帝王学を学び、必要な勉強をしている。
寂しいなんて思う時間は不必要なもの、僕は価値あることだけを学ばなければいけない」
「…そう…でもね、君の心の中にもたまごはあるんだよ?」
まるっきり人間らしい感情がなく、夢も希望もないロボット野郎のひかると話すうちに、少し悲しそうな顔になる司。
司はそんなひかるに、「こころのたまご」という絵本を渡してあげることにします。
「子供は誰でも心の中にたまごを持っている」…しゅごキャラで言うこころのたまご、それは「なりたい自分」という夢のことです
司はこれをひかるに読ませて、ひかるにも夢の大切さを教えてあげようとしたようですが…
「…こんなの…こんなのは絵空事だ。何の価値もない!!」
こんな絵本なんざヘソで茶を沸かすぜ!!
いきなり激昂して絵本をビリビリに破いてしまったひかる!ぐわー何をする!
今までイースターの世継ぎとなるためだけに生きてきたひかるにとって、それ以外に「なりたい自分」なんて話をすること自体が
腹立たしいことだったようです。そして司の言う「失われた物語」とは、その破いたページのことのようですが…
「…思い出してくれたかな?」
「そんな不必要な本の事は知らない。返せるページもない」
「いいや、あるのさ。でもこのままじゃあダメだ、君の心は空っぽだ」
ここまで言われてもまだ「知るかボケ」としらばっくれるひかる。しかし司は、そんなひかるの胸を指差しながら
「ページはここにある」と言います。要はひかるの記憶の中になら、文章がまだ残っているということでしょうか?
しかしただ言葉だけをひかるから聞き出しても無意味、ひかるが人間らしさを取り戻して初めてそれを聞く意味があると、
司は考えているようですが…
ズズズズズズ
「…?×たまの動きが…!?」
「い、嫌な予感…!」
ところがその時、外で×たまと戦っていた歌唄達の方に異変が!×たまがいきなり束になって集まったかと思うと
狂ったように暴れ出し、やや達をはじき飛ばしてあむ達のいる部屋へ物凄い勢いで飛んで行ってしまいます
一体何が起こっているのか…どうやら石コロと化したエンブリオに引かれているようですが…次回に続く!
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