■戦場のヴァルキュリア
第6話「従軍記者、奮闘す!」
(とうとう来たわ…!このアマトリアン基地には格好のネタがある。
今義勇軍の中で…いえ、このガリアで一番の注目を浴びている人物
ウェルキン・ギュンター少尉!この私があなたを丸裸にしてあげるわ!!)
冒頭から「丸裸にしてあげるわ!」などとエロスな宣言をしながら登場したニュースキャスター・エレット。
このところ優秀な戦果を挙げているウェルキンを取材するために、ウェルキン達が駐留する基地へ足を運んできたようです
それにしても…確かにウェルキンは第3話、第5話と「こんな作戦無理に決まってんべ」という困難な作戦を成功させてきましたが、
国の中で一番注目浴びてますってのは少々大げさじゃなかろうか…
それとも、ウェルキンの親父のギュンター将軍っていうのがすごい英雄みたいなんで、そのおかげもあるんでしょうかね?
「しゅ、取材…ですか?」
「はい!今回は第7小隊、特にウェルキン・ギュンター少尉にフォーカスを当てて取材したいと思っています!」
(た、確かにウェルキンは戦果も挙げてるし、知らない人が見れば優秀そうに見えるけど…
でも現実は…いつもボヤッとしてて何考えてるか分からない、ただの変人…!
それが公になったら義勇軍の評判はガタ落ち!守らなきゃ…この私が第7小隊を…!義勇軍の名誉を!)
ところがウェルキンのことをただの変態としか思ってないアリシアは、ウェルキンが取材されると聞いて激しく動揺してしまいます
確かにウェルキンは常にぼけーっとしてる昼行灯みたいな性格ですが、そこまで変態扱いしなくてもいいんでは…
でもそういえば初めてアリシアと会った時、ウェルキンに「こんなところで何をしているの!」ってアリシアが銃を向けたら
「マスをかいているんです(性的な意味で)」という
とんでもない答えが返ってきたこともあったけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「ではまず最初に、義勇軍に志願した理由からお聞かせ願えますか?」
「ええ、それはですね…」
「博愛と愛国の精神にのっとり帝国の侵略を排除し!平和なガリアの大地を
取り戻すために志願いたしました!と、前に隊長は言っていました!」
「え、そうだっけ?」
「でしたよねぇ!!」
「だ…だそうです」
「…で、では次はバーゼル市での戦闘について…あの戦いはあなたにとっての初陣だったと思うのですが、
ズバリ勝因は何だと思いますか?」
「あ〜、あれは元はと言えば売り言葉に買い言葉でぇ」
「うわああああ!!そ、そうじゃなくて!第7小隊全員が一丸となって
迅速かつ冷静な判断の下行動したことが、一番の勝因である!
と、隊長は言っておりました!」
「だ…だそうです」
ウェルキンが口を開こうとするたびに、ぎゃーぎゃーと騒ぎ立てて取材を妨害しまくるアリシア。
ちなみにウェルキンが初陣で戦果を挙げた理由っていうのは、
「うちの妹がいじめられてたからついがんばっちゃったんだぁ、てへ☆」とかそんな感じですよね(えー
そんなことを言われてたまるかと必死なアリシアは、取材をするエレットにも明らかにけむたらがられているようです
「…あのう、2人にしてもらえません?」
「残念ですが!私は第7小隊隊長ウェルキン・ギュンター少尉付きの下士官です!
私には隊長と行動を共にする義務があります!!」
「そうだっけ?」
「そうなの!!」
「だ…だそうです」
結局アリシアの剣幕に押されて「だそうです」しか喋らせてもらえないウェルキン。まるで取材になりゃしない!
「この女がいる場所じゃ話にならねーぜ」と悟ったエレットは、
その後アリシアのいないタイミングを見計らって、ウェルキンに接近を試みますが…
「ギュンター少尉、お隣いいですかぁ?」
「ダメぇぇぇぇぇ!!」
「よし…ギュンター少尉〜?」
「何してるんですかぁ〜?」
しかしウェルキンと接触しようとするたびに「バキくん助けてぇぇぇぇッッ」と呼ばれたバキのごとく
猛スピードですっ飛んでくるアリシア。覗きの趣味があったのかい?(えー
これではどうあがいてもウェルキン本人へのインタビューは無理そうです、そこで発想を変えたエレットは
本人から話を聞くのは諦めて、ウェルキンの部下である第7小隊の面々から情報を仕入れてみることに…
「ではまず、ギュンター少尉についてお聞かせください」
「あ〜まあなんだ、あいつは大した奴だ。
それよりちょっと俺に野菜について語らせてくれないか!」
「は、はぁ!?」
「こう見えて野菜にはちょっとうるさくてな!!」
まず話を聞いたのはガテン系オヤジのラルゴ…って急に「実はボクこんな趣味があったんです!」と
ワケの分からん趣味をカミングアウトし始めました
いきなり何を言い出すんだお前は!別にお前の隠れた趣味なんて誰も興味ないから安心してくれよ!(えー
肝心のウェルキンについては「大した奴だ」で終了です、使えない奴だなラルゴ…
「誰が野菜の話なんて聞きたがるってんだよ!」
ドバゴオッ!!
「ぐおぉ!?」
「それよりあたいに一曲歌わせてくれよ!こう見えても前は酒場で歌ってたんだよ!
らんらららららぁ〜♪」
「あ…?あ…?」
そんなラルゴを「お前が野菜フェチなんて知るかボケ」と正論を言いつつ押しのけたロージー…って
こいつも急にジャイアンリサイタルを開催し始めました。なんなんだお前らはー!!
しかも今度はウェルキンのこと一言も喋ってすらいません、こうなるとロージーよりラルゴの方がまだマシだった気が…
「あ、あのう、隊長のことを一言…」
「そうね〜え、私の好みから言うと中の上ってとこかしら!
やっぱり硬さが一番なのよぉ!それと伸縮性としなやかさねぇ!」
「…」
次から次へと出てくるのは変態ばかりか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
初登場だというのにひどい登場の仕方ですヤン・ウォーカー、オカマなうえにガチホモかよこの男!
どうやらヤンの好みのタイプは太いんだよ!硬いんだよ!暴れっぱなしなんだよォ!!とか
そういう雄雄しい男性のようで…もう好きにしてくれよ本当に(´・ω・`)
「しょ、少尉についてお聞かせください…」
「有能な指揮官であり、大胆な作戦立案の下、それを実現する行動力があります。
かつ私生活でも隊員みんなに分け隔てなく面倒見がよく、適度なユーモアも持ち合わせた懐の深い人物で…」
「う、うんうん!」
「あっ、す、すいません言いすぎました!兄さんは…そんな人です…(ぽっ)」
(み、身内かよ…!)
「この部隊変態しかいねえのかよ…」とエレットの心が折れそうになる中、ついにまともに話をしてくれる人物が!
それはおなじみ最強妹のイサラでした、イサラかわいいよイサラ
しかし終始ブラコンフィルターを通して「兄さんハァハァ」って感じの兄さん萌えな話しか聞くことができず、
客観的にインタビューに使えるかと言うとまた微妙そうです、まあ今までのバカどもよりは100倍マシですけど:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ぱふぱふぱふぱふぱふぱふ
「あの〜…」
「あ、も、もうちょっと待っててください、すぐ終わりますから!」
そして次にエレットがやってきたのは、インタビューと聞いて物凄い勢いで肌のお手入れをする女性陣のところでした
インタビューと言ってもラジオなんで見た目は全く報道されないんですが:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
その中には脇役なのに無駄に可愛いとある意味注目なイーディさんの姿も。今日もまた無言のまま終わってしまうんでしょうか
「写真撮るんですわよねっ!私を写すのなら右斜め45度から撮っていただくのが
一番美しく写ると思いますわぁ!」
って、イ、イーディが喋っただとおおおおお!!ついにこの日が来たのか!珍しいこともあるもんだ…
今まで全くセリフのない激しく地味な役回りだったのに、結構自己主張の強い性格してるんですね
しかも「右斜め45度これ俺の角度ね」と仮面ライダーゾルダ北岡秀一をリスペクトとはやってくれます(えー
「い、いやラジオだから…どうやって写真出すんだい…?」
「う、嘘!?それじゃあ私の写真載らないんですの!?」
「「「そんなあああああああああ!!」」」
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イーディ可愛すぎて惚れてまうやろおおおおおおおおおお!!(えー
ガチマゾ少年ホーマー君にラジオだと教えられて、わんわん泣き出すイーディが可愛すぎる
それにしても何考えてるんだか分からない変人に始まり、野菜フェチにジャイアンにオカマホモにガチマゾとか…
この部隊は本当にロクな人間がいないな:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ちなみにイーディの隣にいる女の子のアイシャはまだ12歳だとか…この上まだロリまでいるのか!なんでもありだなこの部隊は
「あれだけ一生懸命やられたら、少しくらいなら協力してあげてもいいんじゃないかな」
「これも義勇軍の名誉のためよ。エレットさんが諦めて帰るまでは、あなたの傍を絶対に離れないから」
「絶対かぁ…でもそりゃ難しいんじゃないかな」
「どうして?」
「ここまでついて来るつもり?」
「え…ひゃっ!?」
「悪いね、出来るだけ早く戻るから」
「い、いいから早く済ませてよ…!」
その頃相変わらずアリシアにべったりくっつかれながらも、「お兄さまおしっこ!」と一人トイレに入って行ったウェルキン。
さすがのアリシアもトイレの中までは一緒に入って行けず、廊下でうろうろしながらウェルキンを待ちますが…
ガチャッ
「やっほー」
「…や、やっほー」
って何しとるんじゃお前はー!!トイレの中にはずっと待ち伏せていたエレットが!
ちょっと待て、これウェルキン以外の人間が「う〜トイレトイレ」って入って来たら一体どうするつもりだったんだ!(えー
「最初に言っとくわ。言うことを聞いてくれなかったら、服を破いて大声を出すから」
そしていきなり服をはだけておっぱいをウェルキンに見せつけるエレット!
な、なんてことを…これってウェルキンがちょっとスケベな奴だったら、この場で即エレットを襲っておっぱじめるんじゃなかろうか(えー
「なるほど女の武器かぁ」
「悪く思わないでね、あの子がいないうちに話を聞きたいだけだから」
ところが目の前でおっぱい見せられて、さらにグイグイ胸を押し付けられてるのに
「あっはっはっは女の武器かぁ参ったなぁ」とまるで動じる様子がないウェルキン。
凄いぜウェルキン、お前は仙人か!?それとも俺らのような童貞にはまったく及びのつかないくらいに経験豊富なのか!?(えー
「…遅い…いくらなんでも遅すぎる…」
その頃トイレの前のアリシアは、ウェルキンがいつまで経っても出てこないことを不審に思って
おずおずと男子便所のドアを開けていました。するとトイレの奥からウェルキン達の話し声が聞こえてきて…
「私、あなたのこともっと知りたいのぉ…あなたのことを理解したい、
そのためだったら何でもしてあげるわ…だからねぇ、お・ね・が・い…」
「…!!!」
なんとそこでは「男は度胸!なんでも試してみるものさ、きっといい気持ちだぜ」というくそみそな会話が:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
ともかくやたらとエロいエレットの喘ぎ声を聞いて、真っ赤になったアリシアは猛然とトイレの中に突撃してしまいます
「ちょ、ちょっと2人とも!そんな所で何してんのッ!!」
「「インタビュー」」
「…あ…そ、そうみたい…」
「こんな所でちちくりあってんじゃねー!!」と便所のドアを開け放ったアリシアでしたが、
そこには便器を挟んで健全にインタビューを行っている2人の姿があったのでした。ちゃんちゃん
というかこのトイレ、うん○用なのに鍵くらいかからないのかよ:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「みんな聞いてくれ!今日は従軍記者のエレット女史が、
第7小隊のために肉を用意してくれた。エレットに感謝して存分に楽しんでくれ!」
(どんなお願いされるのかと思ってたけど、これでウェルキンの口が滑らかになるなら安いものよ)
結局トイレの中でもロクに話を聞けなかったエレットでしたが、「何でもするからお話聞かせてぇ〜ん」というさっきの言葉に対して
「じゃあ肉くれよ」などと言い出したウェルキン。そして第7小隊の仲間を集めて焼肉パーティを始めてしまいました
あれはどう考えても単なる色仕掛けの言葉だと思うんだが…ウェルキンに性欲というものは存在しないのか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「偉そうにしやがって…!義勇軍一の精鋭は俺たち第1小隊なのによ!」
「取材ってのも気に食わねえ、なんで先にファルディオ隊長じゃねえんだ!」
「まったくだ…!」
そんな焼肉パーティに第1小隊のメンバー達もお呼ばれすることになりましたが、
みんな揃って言うことは「俺達のファルディオ隊長がシカトされるなんて…くやしい!(ビクッビクッ)」というウェルキンへの嫉妬でした。
こいつら…前回アリシアに「俺のファルディオ隊長とお喋りしてんじゃねー!」と切れてたことといい
どいつもこいつもファルディオ隊長ハァハァなホモ野郎ばかりか:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「オラァーーッ!!」
「食らいなぁぁぁ!!」
どんがらがっしゃーん!!
「だ、駄目よぉ!ケンカなんて野蛮な行為は…!(どかっ)なんじゃこのボケェ!!」
そしてとうとう険悪な雰囲気が大爆発、双方のメンバー全員入り乱れての大乱闘が開始!
イーディまで棍棒を振り回して戦ったり、とばっちりを食らったヤンは元斗皇拳のファルコ顔でキレ出したりともうメチャクチャです
焼肉パーティってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
金網の向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
こんな焼肉パーティだったら、あの吉野家コピペを考えた人も大満足ですね!(えー
がしゃーんどしゃーんぐわっしゃーん
「…ハンス…どこ行ったんだろ」
そんな大喧嘩の真っ最中で、まるで台風の目のようにぽつんとメシを食い続けていた女性が一人。大人しい無口系キャラのマリーナです
そのマリーナが気にしていたのは、前回仲間になった羽ブタのハンスがどこにもいないということ…
ふーむ、マリーナの話をまとめるとこうです。ついさっきまでマリーナと一緒にいたハンスが急にいなくなってしまい、
次の瞬間どこで調達したのかみんなの前に大量の肉が運ばれてきたという…
えーと…この肉ってもしかして数分前まで生きてたくらいすごく新鮮な豚肉なんじゃ…
いや…気のせいだなきっと、ハンスのことは忘れることにしよう:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
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「い、嫌あああはぁぁぁん!うへへへふふふふ…嫌ぁもう!嫌あっはぁぁーん!!」
そして相変わらずの大乱闘の中一人だけヘブン状態で大喜びしていたヤン。
お前は一体なんなんだー!!初登場なのにとんでもない男ですねヤン、今回の話の全てをコイツ一人が持っていった気がします
今後もコイツが大活躍する様が目に浮かぶようです。あぁ…ははは…これは楽しみだぁ…:;y=_ト ̄|○・∵.
ターン
「いいの…?あっちは…」
「いいんじゃない、たまには」
「羽目を外すことも必要ってこと?」
「まぁ、そんなところかな」
そんな喧騒から逃れたウェルキンとエレットは、少し離れた道をスタスタ散歩していました
これだけの大乱闘でもウェルキンは落ち着いたもんで、「まあいい息抜きになったんじゃないの?」ぐらいにしか思ってないようです。
なんというかウェルキンは本当に動じない奴だな…
「あなた、軍人っぽくないのね。とらえ所がないっていうか…普通の軍人はもっと堅苦しいし、偉そうにしているわ」
「みんな同じじゃつまらないだろ?それに向いてないんだ、そういうの。はははは」
「なるほど…そういうことか…じゃ、始めましょっか!取材よ取材!」
お堅い軍人たちとはイメージのかけ離れた、のほほんとした雰囲気のウェルキン。
アリシアが必死に隠そうとしていたウェルキンの性格を知り、エレットもようやく合点が行ったようです
しかしそこはそれ、まだまだウェルキンの取材をし足りないエレットは、その後2人きりでたっぷりとウェルキンから話を聞きだすのでした
「ラジオ始まるよぉー!」
「も、もうダメ…!これで義勇軍の名は地に堕ちるのよ…!」
「まあまあ、何はともあれご苦労だったねアリシア」
結局あれだけインタビューを妨害しまくったにも関わらず、最後は「うめー肉うめー」と肉をドカ食いしてる間に出し抜かれてしまったアリシア。
この世の終わりのような後悔に打ちひしがれながら、アリシアはエレットの意気揚々としたラジオを聞かされるハメになるのでした。次回に続く
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