ド派手な光線技でウルトラファンの度肝を抜いたFERのCM。私も楽しみに発売を待っていたソフトなのですが このゲーム、前作FE3の後に出てしまったことが最大の誤算だったと思います FE3は「こんなマニアックな技まで使えるのかよ!」「まだこんな隠し要素あったのか!」と こちらの予想の上を行く要素がてんこ盛りだったのに対し、 FERは「え、こんなことも実現してくれなかったの…?」「使えるウルトラマンが少ないよ」と FE3で膨らんだ期待に応えられない結果になってしまったと思います。 まあ題名をFE4ではなくFERにしたと言うことは「FE3は関係なくもう一度FE1を作り直してみよう」 というコンセプトで開発されたんだと思いますが、やっぱり期待と不満の落差は大きかったんじゃないかなぁと |
では具体的な不満点あれこれ。まずはやたら厳しいウルトラモードの難易度。 正直言って最初のブルトンで詰まります。一番最初の敵がなんでこんなにクセの強いヤツなんですか! 前作のウルトラモードはやりたい順にステージを選んでいけたのですが、今回は一本道のシナリオになっているので 最初のブルトンで詰まると他の面が一切プレイできません。 というかお子様はコントローラーぶん投げて泣き出しますってこんなの!私もそうしたいくらいだった! ブルトンや改造タイラントUには特殊な攻撃をしないと倒せないのですが、ゲーム中には倒し方に関して ヒントがないのには正直参りました…先にやり込んでいた友人に聞くまで、一体何度やり直したことか…(´・ω・`) ウルトラモードの不満その2。ストーリー性がない 今回ウルトラマンの数が前作の半分以下になり、代わりに改造レッドキングなどのオリジナル怪獣が参戦したのは 「きっとウルトラモードをオリジナルストーリーで深く掘り下げるためなんだろうな」と思っていたんですが 今回の話の流れは基本的に「怪獣○○が現れた!がんばれウルトラマン△△!」という感じなので この時戦う怪獣やウルトラマンって別に誰でも良かったんじゃんというのが正直な感想です。 特にCMでも紹介されているカオスロイド(偽ウルトラ戦士)は、ウルトラマン達とどんな因縁があるのかと思いきや ラスボスの前座に突然出てきて終わりという謎の仕様。 一体こいつら何だったんですか!こんなのよりエースとか新マン使わせてよ! ウルトラモードはストーリーやシチュエーションを楽しむ、バトルモードは戦いを楽しむものだと思うんですが 今回は2つのモードの差別化が上手くできてなかったように思います |
次は戦闘について。 今回最大のウリである派手な光線の演出ですが、これにもまた不満が… 派手なことはとりあえずいいんです、ただ使える光線が少なすぎ。例えば前作のエースは11個の光線技の中から 使いたいものを自由に選べたんですが、今回は多いキャラでも3個。それも固定です 喩えて言うならプロ野球12球団が突然3球団になってしまったようなもの 技の数がないと同じ技を何度も使うことになるので、いくら演出が凄くてもすぐに見飽きてしまいます 技によっては演出に何十秒とかかったりするので、見飽きた技はその最中チャンネル変えたりとか 普通にやってしまう始末。今までの光線より演出で魅せるために派手にしたはずなのに、これでは本末転倒です スタッフ側はもっと色々冒険したかったそうですが、大人の事情でことごとくダメ出しされてしまったようですね それで何だか小さくおさまったようなゲームになってしまったような…うーんもったいない作品だったと思います |
個人評価:70点 |