■長髪ルーク編・その2■
・タルタロスからセントビナーへの道中
ガイ「そういや自己紹介がまだだっけな。俺はガイ、ファブレ公爵のところでお世話になってる使用人だ」
(ガイ、イオンと握手)
(ガイ、ジェイドと握手)
(ガイ、ティアを見て物凄い勢いでのけぞる)
ティア「何…?」
ガイ「…ひっ!」
ルーク「…ガイは女嫌いなんだ」
ジェイド「と言うよりは、女性恐怖症のようですね」
ガイ「わっ…悪い、キミがどうってわけじゃなくて…その…」
ティア「私のことは、女だと思わなくていいわ」
(ティアが一歩近づく、ガイが一歩離れる)×3
ティア「…わかった。不用意にあなたに近づかないようにする、それでいいわね?」
ガイ「すまない…」・スキット449、「みんなの力」(戦闘で30ヒット以上出す)
ミュウ「ご主人様、すごいですの〜♪」
ルーク「あ?なんのことだよ」
ミュウ「戦闘の時ですの、攻撃がすごく当たってるですの!ボク数えてたですの、少なくとも30は連続で当たってたですの」
ルーク「…たいしたことね〜よ。でも、連携考えて技を使わないといけないから…」
ミュウ「ティアさんとか皆さんの攻撃がどんどん当たって、ジェイドさんの魔法だったら魔物なんてイチコロですの♪」
ルーク「ぎぎ…このっ!」
ミュウ「い、痛いですのぉ!ご主人様、どうして蹴るですの〜!?」
ルーク「…フンっ!」・セントビナー道中のキャンプ
ガイ「きつかっただろ、突然外に放り出されたんだもんな」
ルーク「俺…知らなかった、街の外がこんなにやばいとこだったなんて」
ガイ「魔物と盗賊は倒せば報奨金が出ることもある。街の外での人斬りは、私怨と立証されない限り罪にはならないんだ」
ルーク「おまえ、今までどれぐらい斬った?」
ガイ「さあな、あそこの軍人さんよりは少ないだろうよ」
ルーク「怖くないのか…?」
ガイ「怖いさ、怖いから戦うんだ。死にたくねえからな…俺にはまだやることがある」
ルーク「やること…?」
ガイ「…復讐」
ルーク「へ?」
ガイ「なんて、な」・セントビナー道中のキャンプ
ジェイド「どうしました?思いつめた顔で」
ルーク「…ジェイドは、どうして軍人になったんだ?」
ジェイド「…人を殺すのが恐いですか?」
ルーク「…」
ジェイド「あなたの反応は、まあ当然だと思いますよ。軍人なんて仕事はなるべくない方がいいんでしょうねえ」
ルーク「俺はどうしたらいいんだろう…」
ジェイド「安心なさい、バチカルに着くまでちゃんと護衛してあげますよ。死なれては困りますから」
ルーク「ば…バカにするな!」
ジェイド「バカになんてしていませんよ。逃げることや身を守ることは恥ではないんです。
大人しく安全な街の中で暮らして、出かける時は用兵を雇いなさい。普通の人々はそうやって暮らしているんですから」・セントビナー道中のキャンプ
ミュウ「ご主人様、もう寝るですの?」
ルーク「…まだだ」
ミュウ「でも疲れてるみたいですの…」
ルーク「…うぜぇなあ」
ミュウ「ごめんなさいですの、でも…」
ルーク「うぜーっつってんだろ!ほっとけ!」
ミュウ「みゅう…」・セントビナーに到着
ルーク「なんでオラクル騎士団がここに…?」
ガイ「タルタロスから一番近い町はこのセントビナーだからな。休息に立ち寄ると思ったんだろう」
ジェイド「おや、ガイはキムラスカ人の割にマルクトに土地勘があるようですね」
ガイ「卓上旅行が趣味なんだ」
ジェイド「これはこれは、そうでしたか」・セントビナー、街の中に入るために
ローズ「カーティス大佐じゃないですか!それに確か…ルークだったかい、旅の人」
ルーク「おばさん、わりいけど馬車にかくまってくれねぇか?」
ガイ「セントビナーへ入りたいのですが、導師イオンを狙う不逞の輩が街の入り口を見張っているのです。ご協力いただけませんか」
ローズ「おやおや、こんなことが起きるとは生誕祭のスコアにも詠まれなかったけどねえ」
ティア「お願いします」
(近寄ってきたティアから飛びのくガイ)
ローズ「いいさ、泥棒騒ぎで迷惑をかけたからね。お乗りよ」
ジェイド「助かります」
ルーク「で、アニスはここにいるんだな」
ジェイド「マルクト軍のベースで落ち合う約束です…生きていればね」
ルーク「イヤなこと言う奴だな…じゃあ行こうか」
ティア「オラクルに見つからないよう、派手な行動は慎んで」
ルーク「わかってるよ、いちいちうるせーなぁ」
ガイ「なんだ〜?尻にしかれてるなルーク。ナタリア姫が妬くぞ」
ティア「…」
(ティアがガイに腕をからめる)
ガイ「…うわっ!!」
ティア「くだらないことを言うのはやめて」
ガイ「わ、わかったから俺に触るなぁっ!!」
(倒れてピクピクするガイ)
イオン「この旅で、ガイの女性恐怖症も克服できるかもしれませんね」・セントビナー、マルクト軍基地にて
老マクガヴァン「おお!ジェイド坊やか!」
ジェイド「ご無沙汰しています。マクガヴァン元帥」
老マクガヴァン「わしはもう退役したんじゃ、そんな風に呼んでくれるな。
お前さんこそそろそろ昇進を受け入れたらどうかね、本当ならその若さで大将にまでなっているだろうに」
ジェイド「どうでしょう、大佐で十分身に余ると思っていますが」
ルーク「ジェイドって偉かったのか?」
ガイ「そうみたいだな」・セントビナー、宿屋にて
ルーク「そうだジェイド、お前は?アンチフォンスロットって、体に影響はないのか」
ジェイド「多少は身体能力も低下します。体内のフォンスロットを閉じられたわけですから」
ミュウ「ご主人様、優しいですの」
ルーク「(赤面)ち、ちげーよ!このおっさんにぶっ倒れられると迷惑だから…」
ガイ「照れるな照れるな」
ルーク「照れてねぇー!」
ティア「全解除は難しいですか?」
ジェイド「アンチフォンスロットは、一定時間で暗号が切り替わる鍵のようなものなんです。
少しずつ解除してはいますが、もう少しかかりそうですね。
まあ元の力が違うので、多少の低下なら戦闘力はみなさんと遜色ないかと」
ルーク「むかつく…」
ジェイド「すみません、根が正直なもので」
ルーク「ふん。じゃあお強い大佐様にイオンを任せるとして、俺達も寝ようぜ」・スキット34、「セントビナーの大木」
ティア「あの大木は素敵ですね」
ガイ「あれはソイルの木だな、ここセントビナーの象徴さ。一説には樹齢2000年とも言われてるらしいな」
「2000年!?」「2000年!?」「2000年!?」
ジェイド「あー、あくまでも一説に過ぎませんよ。実際、樹齢を正確に計る方法は確立されていませんから」
ミュウ「あの木よりミュウのお家の方が大きいですの〜」
ティア「確かに大きかったわね」
ジェイド「人間の手が入っていない土地ですからね、成長もしやすいのでしょう」
ミュウ「そうですの、ミュウのお家の方が大きいから勝ちですの〜!」
ルーク「勝ち負けの問題じゃねぇだろーがこのブタザルがーっ!」
ミュウ「みゅううぅぅ…」・スキット42、「痴話喧嘩!?」
ルーク「お前、なんで師匠と仲良くできねぇんだよ。兄妹なんだろ?」
ティア「言ったでしょう?信用できないからよ。兄はまだ何か隠しているような気がするの」
ルーク「お前だってまだ隠してることあるじゃねえか」
ティア「…」
ルーク「だんまりかよ」
ミュウ「け、喧嘩しないでですの〜…」
ルーク&ティア「…!」(ミュウを睨む)
ミュウ「み、みゅう…」
ガイ「ミュウ、やめとけ。痴話喧嘩は犬も喰わないって言うぜ」
ルーク&ティア「…!」(ガイを睨む)
ガイ「み、みゅう…」・スキット44、「ルークの日記」
ミュウ「ご主人様、今日も日記をつけてるですの?」
ルーク「んー…めんどくせぇけど、やらねーと母上たちが心配すっからな」
ミュウ「ミュウもお手伝いするですの!」
ルーク「はあ?なに言ってんだ、このブタザル」
ミュウ「ミュウ、フォニック文字書けるですの」
ルーク「………じゃあ、書いてみろよ」
ミュウ「うーんと、うーんと…きょうは、ごしゅじんさまに、さんじゅうはちかい、ぶたざるといわれたですの〜」
ルーク「…つーか数えてんじゃねーよっ!このブタザルがぁっ!」
ミュウ「みゅううぅぅぅ…39回目ですの…」・カイツール軍港に到着
ルーク「…ああ?なんだぁ?」
ティア「魔物の鳴き声…」
アニス「あれって…根暗ッタのペットだよ!」
ガイ「根暗ッタって…?」
(ガイをポカポカ叩くアニス)
ガイ「ひっ!」
アニス「アリエッタ!六神将妖獣のアリエッタ!」
ガイ「わ、わ…わかったから触るな〜っ!!」
ティア「港の方から飛んできたわね、行きましょう」
ジェイド「ほらガイ、よろこんでないで行きますよ」
ガイ「嫌がってるんだぁ〜〜〜〜っ!!」・コーラル城に到着
ルーク「ここがウチの別荘だったのか…」
ガイ「ルーク、あんまり離れるなよ」
ルーク「っせぇなー、わかってるって…」
ティア「ルーク!後ろ!」
ルーク「へっ?」
ガイ「だから言ったろ…離れるなって」
ティア「あなたが油断したために、みんなの陣形が崩れて戦闘準備もろくに整えられなかったわ。反省して」
ルーク「るせー!知るかよ!大体なんなんだよっ、あれは!」
ジェイド「侵入者撃退用の譜術人形のようです。これは比較的新しい型のものですね、見た目はボロボロですが」
アニス「や〜んルーク様〜!アニス超怖かったです〜!」
ガイ「まあ、ああいう魔物もいるから…」
ルーク「わかったよっ!気をつけりゃあいいんだろ、くそっ!」・コーラル城、フォミクリー施設にて
ルーク「なんだぁ!?なんでこんな機械がうちの別荘にあるんだ?」
ジェイド「これは…!」
アニス「大佐、何か知ってるんですか?」
ジェイド「…いえ…確信が持てないと…いや、確信できたとしても…」
ルーク「な、なんだよ、俺に関係あるのか?」
ジェイド「…まだ結論は出せません。もう少し考えさせてください」
ガイ「珍しいな、あんたがうろたえるなんて…俺も気になってることがあるんだ
もしあんたが気にしてることが、ルークの誘拐と関係あるなら…」
(ネズミに驚いてアニスがガイに抱きつく)
アニス「きゃ―――っ!!」
ガイ「…………う、うわぁっ!!やめろぉっ!!」
アニス「な、何…?」
ガイ「あ…俺…」
ジェイド「今の驚き方は尋常ではありませんね…どうしたんです」
ガイ「すまない、体が勝手に反応して…悪かったな、アニス。怪我はないか?」
アニス「う、うん」
イオン「何かあったんですか?ただの女性嫌いとは思えませんよ」
ガイ「悪い…わからねぇんだ、ガキの頃はこうじゃなかったし。
ただ、すっぽり抜けてる記憶があるから、もしかしたらそれが原因かも…」
ルーク「お前も記憶障害だったのか?」
ガイ「違う…と、思う。一瞬だけなんだ、抜けてんのは」
ティア「どうして一瞬だと分かるの?」
ガイ「分かるさ…抜けてんのは、俺の家族が死んだ時の記憶だけだからな…俺の話はもういいよ、それよりあんたの話を」
ジェイド「あなたが自分の過去について語りたがらないように、私にも語りたくないことはあるんですよ」・スキット58、「女性恐怖症を治そう」
アニス「うーん…」
ジェイド「アニス。どうしました?とりあえずルークと結婚するためには、
ティアが邪魔だというので暗殺計画でも立てているんですか?」
アニス「そんな物騒なこと考えてませんよぅ!ガイのことです」
ジェイド「ああ、女性恐怖症ですね」
アニス「あれだけマジびびりされちゃうと、からかいにくくなっちゃうとゆーか…」
ガイ「マジびびりで悪かったな…」
アニス「はぅあ!」
ガイ「いいさ、そんなに気を遣うなよ。イオンの言葉じゃないが、からかわれてる内になにげに克服できるかもしれないしな」
ジェイド「大げさな反応をしたのは背中からでしたねぇ…それだけ気をつけて、あとはいじり倒したらいいんじゃないですか?」
アニス「了解!からかいまくりまーす!ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた」
ガイ「ややや…やめろぉぉおおおぉぉぉぉ!」
「ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた」「はいはーい、ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた」
ガイ「も、ものには限度があるんだよぉっ!それとジェイドも悪乗りするなーっ!」
ジェイド「かぷっ」・連絡船キャツベルトにて
ガイ「この船には女性仕官がいないんだ。ホッとしたような、寂しいような…」・連絡船キャツベルトにて
ジェイド「…もしも、自分が自分でなかったらどうします?」
ルーク「はぁ?何言ってんの?」
ジェイド「いえ…我ながら馬鹿なことを聞きました。忘れてください
いつかあなたは、私を殺したいほど恨むかもしれません。…いや、もう恨まれているか」・スキット59、「初めての海」
ルーク「せっかくの船なのに頭痛とかきやがるし。ったく…ま、でも悪くないかもな…海も…」
ミュウ「すごいですのー!周りみんな水だけですの〜!」
ルーク「ウゼー!いちいちはしゃぐんじゃねえー!」
ミュウ「みゅぅ…ボク、海は初めてなんですの、びっくりしたんですの」
ルーク「ちっ…ったく。海ったって大したことねーじゃねぇか。やることもねーし!飽きちまったっつーの」
ミュウ「でも、ご主人様さっき悪くないって言ってたですの」
ルーク「バッカ!このブタザル!俺が喜んでるってのか?あん!?」
ミュウ「みゅ、みゅぅ…」・ケセドニアに到着
ノワール「あらん、この辺りには似つかわしくない品のいいお方…ゥ」
ルーク「あ?な、なんだよ」
ノワール「せっかくお美しいお顔立ちですのに、そんな風に眉間にしわを寄せられては…ダ・イ・ナ・シですわヨ」
アニス「きゃう…アニスのルーク様が年増にぃ…」
ノワール「あら〜ん、ごめんなさいネお嬢ちゃん。お邪魔みたいだから行くわネ」
ティア「待ちなさい」
ノワール「あらん?」
ティア「盗った物を返しなさい」
ルーク「へ…?あーっ!財布がねぇーっ!」
ノワール「はん…ぼんくらばかりじゃなかったか。ヨーク!後は任せた!ずらかるよ、ウルシー!」
(財布を受け取るヨーク。すかさずナイフをつきつけるティア)
ティア「動かないで。盗ったものを返せば無傷で解放するわ」
(財布を返して逃げ出すヨーク)
ヨーク「…俺たち漆黒の翼を敵に回すたぁ、いい度胸だ。覚えてろよ」
ルーク「あいつらが漆黒の翼か!知ってりゃもうぎったぎたにしてやったのに!」
ティア「あら、財布をすられた人の発言とは思えないわね」
ルーク「…」
ティア「ところで大佐は、どうしてルークがすられるのを黙って見逃したんですか!」
ジェイド「や〜、ばれてましたか。面白そうだったので、つい」
ルーク「教えろよバカヤロー!」・ケセドニア、ディンの店にて
ルーク「あんた、商売する気あるのか?」
ディン「でーもー、品が手に入らないとどうすることもできましぇん」
ルーク「ふーん…どんな品を扱うつもりなんだ?」
ディン「交易品ってやつ〜。それを職人達に卸してアイテムを作成依頼しようと思ってるんだけども〜」
ルーク「俺たち、なんか交易品って持ってなかったか?」
ディン「うっほ!まじぽん?」
ルーク「あ、やっぱ持ってねぇわ」
ディン「も、弄ばれた!!」
ルーク「人聞きの悪いこと言うな!」
ディン「ともかく君、名前なんて?」
ルーク「俺?ルークだけど…」
ディン「したらルー君。弄んだ責任を取って交易品をウチに届けてねー」
ルーク「おい、なんだよそれ!俺は関係ないだろ!」
ディン「往来のみなさーん!このルークって人はウチを弄んでおいて…」
ルーク「だー!やめー!誤解されるっつーの!ったくどんな強引さだよ…わーったよ、交易品を持ってくればいいんだろ」
ディン「あい、頼んだ〜。したらとっとと探しに行っちゃってね〜」
ルーク「…」・スキット61、「フォンディスクの解析」
ルーク「ガイ、そのフォンディスクの解析してどうするんだ?」
ガイ「んー?どうするってことはないけど、六神将が持ってたものだしなんか面白いことが分かるかも、と思ってな」
ルーク「ふーん…」
ジェイド「確かに貴重な情報が得られそうですよ、初歩の譜業技術の記録かもしれませんけどね」
ガイ「日記とかだったりしてな」
ルーク「んなわきゃねえだろ〜」
ジェイド「いやいやいやいやいや!それならそれでまた、別のおもしろみが」
ルーク「うぇー、悪趣味だなぁ」
ガイ「ははは、まぁ解析してからのお楽しみってとこだな」・ケセドニアからバチカルへ出港
シンク「くっ、逃がしたか…」
ディスト「ハーッハッハッハッ!ドジを踏みましたね、シンク」
シンク「アンタか…」
ディスト「後はこの私に任せなさい!超ウルトラスーパーハイグレードな私の譜業で、あの陰湿なロン毛メガネをぎったぎたの…」
(さっさと帰るシンク)
ディスト「待てーっ!待て待ちなさいっ!私の話がまだ終わっていない…」
シンク「あのガイとかいう奴はカースロットで穢してやった、いつでも傀儡にできる。
アンタはフォミクリー計画の書類を確実に始末してよね」
ディスト「ムキ―――!!偉そうに、覚えていなさい!復讐日記につけておきますからね!」・バチカルへの船上で
キムラスカ兵「た、大変です!ケセドニア方面から多数の魔物と、正体不明の譜業反応が!」
ティア「いけない、敵だわ!やっぱりイオン様と親書をキムラスカに届けさせまいと…」
ガイ「船ごと沈められたりするんじゃねえか!?」
ミュウ「ご主人様、大変ですの!ミュウは泳げないですの〜!」
ルーク「うるせぇ、勝手に溺れ死ね!」・バチカルへの船上、甲板で
ディスト「ハーッハッハッハッ!ハーッハッハッハッ!野蛮な猿ども!とくと聞くがいい、美しき我が名を!
我こそはオラクル騎士団、薔薇の…」
ジェイド「おや、鼻垂れディストじゃないですか」
ディスト「薔薇!バ・ラ!薔薇のディスト様だ!」
アニス「死神ディストでしょ」
ディスト「黙らっしゃい!そんな二つ名認めるかぁっ!薔薇だ、薔薇ぁっ!」
ルーク「なんだよ、知り合いなのか?」
アニス「私は同じオラクル騎士団だから…でも大佐は?」
ディスト「そこの陰険ジェイドは、この天才ディスト様のかつての友」
ジェイド「どこのジェイドですか?そんな物好きは」
ディスト「何ですって!」
ジェイド「ほらほら、怒るとまた鼻水が出ますよ」
ディスト「キィ―――!!出ませんよ!」
ルーク「…あ、あほらし」
ガイ「こういうのを置いてけぼりっていうんだなぁ…」
ディスト「まあいいでしょう…さあ、フォンディスクのデータを出しなさい!」
ジェイド「これですか?」
ディスト「ハハハッ!油断しましたねぇジェイド!」
ジェイド「差し上げますよ、その書類の内容はすべて覚えましたから」
ディスト「ムキ―――!!猿が私を小馬鹿にして!この私のスーパーウルトラゴージャスな技を食らって後悔するがいい!」
(戦闘後、空の彼方に吹き飛んでいくディスト)
ルーク「おい、あれ…」
ジェイド「殺して死ぬような男ではありませんよ、ゴキブリ並みの生命力ですから。それよりブリッジを見てきます」
ガイ「俺も行く。女の子たちはルークとイオンのお守りを頼む」
アニス「あれぇ?ガイってばもしかして私たちが恐いのかな?」
ガイ「ちっ、違うぞ!違うからな!」
ルーク「俺たちは…」
ティア「怪我をしている人がいないか確認しましょう」
イオン「そうですね」
アニス「平和の使者も大変ですよねぇ…」
ルーク「ホントだよ…」