■ヴァン復活編・その2■

・ザレッホ火山(2回目)にて
ガイ「しかし…暑いな…」
ジェイド「火山の中ですからねぇ。息を吸うだけでも、喉や肺が焼かれるようです(涼しげに)」
ルーク「なんでジェイドは涼しそうなんだよ…」
ジェイド「いえいえ。暑くて死にそうですよ」
ガイ「…なんか、むかつくな」
ティア「…前に来た時より暑くなってる気がするわ」
ナタリア「ミュウ、セフィロトはまだですの?」
ミュウ「う〜ん、もうちょっとですの〜」
ティア「たどり着く前に、この暑さにやられそうね」
ジェイド「アニスの狙いはそれかもしれませんねぇ。私たちを一気に始末する…」
ルーク「ジェイドッ!!」
ジェイド「冗談です」
ルーク「ったく…」
ジェイド「――半分は」
全員「…」
ミュウ「皆さ〜ん、こっちですの〜!」
ジェイド「ご苦労様です、ミュウ」
ミュウ「はいですの!」
ルーク「アイツ、無駄に元気だな…」
ガイ「ジェイドといいミュウといい、余計に疲れるな…」
・スキット322、「涼しげな男」
ルーク「…毎度毎度、暑いところに行くと思うが、ジェイドってなんか自分だけ涼しい譜術とか使ってんじゃね?」
ナタリア「…そうですわね。だんだんそんな気がしてきましたわ」
ミュウ「ずるいですの…」
ジェイド「いやですね。そんな器用なことができる訳ないじゃないですか」
ガイ「…いや、何か秘密があるはずだ…まさかその服に秘密が…」
ナタリア「マルクト軍が開発した、空冷服なのかもしれませんわね…」
ルーク「……脱げ」
ジェイド「は?」
ガイ「そうだ、脱げ!」
ナタリア「ええ、お脱ぎなさい!」
ミュウ「ぬーぐーでーすーのー」
ジェイド「…み、皆さん、目が据わってますよ?ちょっ、何を…!」
ティア「30代後半の男性軍人を脱がせるなんて正気とは思えないわよ、暑苦しい!」
「はっ!?」「はっ!?」「はっ!?」「はっ!?」「ホッ…」
・ザレッホ火山(2回目)、ドラゴンと遭遇
ナタリア「まあ!ドラゴンですわ!」
ガイ「火山の中に住んでいるとは、大した生命力だねぇ」
ジェイド「このまま進んでいくと、彼との対決は避けられませんね。いや、彼女かな」
ナタリア「あら、大佐。ドラゴンの性別がお分かりになるの?」
ジェイド「ブレスの吐き出し方で…」
ルーク「すげぇ。ジェイドって何でも知ってるなー」
ジェイド「…分かると面白いなーと思っただけです」
全員「…」
ジェイド「さあ、行きますよ」
ガイ「…そんなこったろうと思ったぜ」
ティア「全くだわ」
・ザレッホ火山、ミュウファイア2習得
ミュウ「フォニムですの!またソーサラーリングが強力になるですの!」
ガイ「あれ?リングに刻める譜って3つだったよな。譜を刻めなきゃ、これ以上能力は増えないんじゃないか?」
ナタリア「そうなりますわね」
アニス「えーっ、ちょっと楽しみにしてたんだけどなー」
ミュウ「みゅうぅぅ…打ち止めですの…」
ルーク「でも、3つって決まってるんだって誰かに言われたわけでもないだろ。とりあえず、試すだけ試してみろよ」
ティア「そうね、一理あるわ。とりあえず、やるだけやってみましょうよ」
ミュウ「はいですの」

ミュウ「みゅうううぅぅぅ」
ティア「…どう?やっぱり駄目かしら?」
ミュウ「…駄目みたいですの」
ジェイド「おや?ちょっとソーサラーリングを見せてもらえますか」
ミュウ「はいですの」
ジェイド「一番左の譜…少し書き足されてますね。前は譜の最後の部分が、掠れて見えなくなっていました」
ティア「ということは、まさか…」
ジェイド「ミュウ、炎を吐いてみて下さい」
ミュウ「わかったですの」
ガイ「…ん?飛距離が少し伸びたか?」
ルーク「…んー、確かにな。地味だけど」
アニス「ホント、ぢみぃ〜…」
ティア「そんな…いいじゃない、可愛らしくて」
ガイ「ティアは可愛いものに弱いな」

ティア「(赤面)そ、そんなんじゃ…」
ミュウ「これでいいんですの?」
ジェイド「いいんじゃないですか?消えていた譜が書き足されて、元の能力を取り戻したわけですから」
ミュウ「なら、嬉しいですの!」
・ダアト港、ヒーリングフォース伝授イベント
ゴールドバーグ「何とぞ、何とぞ今一度我が国にお戻りください。スティール将軍」
ナタリア「ゴールドバーグ将軍!このようなところで何をしているのです!」
ゴールドバーグ「ナタリア殿下!」
ナタリア「この方はわたくしの弓術の師。無礼な振る舞いは許しませんよ」
ゴールドバーグ「滅相もない!我々は陛下のご命令で、こちらのスティール将軍を捜していたのです」
ナタリア「スティール将軍?それはもしや、あの盲目のスティール将軍のことですか?」
ルーク「誰だ、それ」
ガイ「ローテルローの戦いでマルクト軍を壊滅させた、キムラスカの英雄だよ」
ニック「ゴールドバーグ将軍、わしはもう国には戻らぬ」
ゴールドバーグ「ですが、陛下はスティール将軍の身を案じておいでです」
ニック「…視力を失って、わしは自分を見つめ直したのだ。そして、人を屠ることでしか生きられなかった自分と決別した。
    陛下にお伝えくだされ、陛下に弓術を指南したスティールはもう死んだのだと」
ゴールドバーグ「…分かりました、残念です」
ナタリア「スティール将軍…いえ、先生。先生は本当に目が見えないのですか?とてもそのようには…」
ニック「いいえ、何も見えませぬ。しかし見えずとも気配で分かりますぞ。
    ナタリア様のことも、わしから光を奪ったネクロマンサー殿のことも」
全員「!!」
ジェイド「やはり、そうでしたか…」
ニック「あれは貴公にとっての初陣であり、わしにとって生涯最後の戦となった」
ジェイド「…はい、ですが私は謝りません」
ニック「それでよい、戦場とはそういうものだ。ナタリア様、わしがこれから最後の指南を致します」
ナタリア「はい」
ニック「これはわしが使っていた中でも、最もナタリア様にふさわしいものでございます」
ナタリア「わたくしにふさわしい技…?」
・ベルケンド、禁譜イベント
ジェイド「これは禁譜の石ですね」
ティア「大佐、古文書の封印を解くと石がなくなってしまいます。誰かに許可を得て…」
ルーク「ここって父上の施設でもあるんだよな、だったら多分平気だよ。それに、こっちにはナタリアもいるし」
ナタリア「ですが、勝手にそのような…」
ジェイド「そうですか?では失礼して。《沼地の虹霓は知の追及者を照らし…》」
ナタリア「大佐!!

ジェイド「あ、これは失礼。うっかり解除してしまいました」
ガイ「…悪党ってのはこういう奴を言うんだよな
・スキット332、「瘴気を消すための対価」
ルーク「……」
ジェイド「まだ悩んでいるんですか?」
ルーク「ジェイド…」
ジェイド「ガイ達が心配していますよ、ルークが柄にもなく考え込んでいると」
ルーク「一万人のセブンスフォニマーの犠牲……そんなことでも起こさなきゃ、瘴気は消えないってのか…」
ジェイド「おっ…イヤミにも乗ってきませんか。これは深刻ですね」
ルーク「ジェイド!だって他には…」
ジェイド「一万人殺し」
ルーク「…!」
ジェイド「アクゼリュスを消滅させ、シェリダンの皆さんを傷つけ、大勢の『敵』と分類された名も知らぬ人々を手にかけ、
     これ以上まだ両手を血で染めますか?」
ルーク「…それは…」
ジェイド「やめなさい。あなたには無理です」
ルーク「でも、これはイオンが最後に残してくれたスコアだ…イオンにはその未来も見えていたんだ…
     教えてくれイオン、おまえならどうする…?」
・スキット333、「ローレライの剣」
ナタリア「アッシュはローレライの鍵を受け取っていますのよね」
ジェイド「そうですねぇ」
ナタリア「漆黒の翼の話を考えると、アッシュの鍵はローレライの剣…ですの?」
ガイ「アッシュは宝珠を探してるんだ、あいつが持ってるのは剣だろうな」
ルーク「ローレライの剣…セブンスフォニムを結集させる剣…」
ジェイド「…ハァ…!」
ナタリア「あら、大佐。ずいぶん大きなため息ですわね」
ジェイド「失礼。物わかりの悪い子供は苦手なものでね」
ガイ「…おまえ、なんか怒らせるよなことしたか?ジェイドのああいう態度は珍しいぜ」
ナタリア「聞くまでもありませんわ、ルークが悪いんです」
ルーク「…俺って信用ねぇなぁ…その通りだけどさ」
・ロニール雪山、アッシュを追って
ルーク「アッシュの奴、本当にここにいるのかな…せめて俺もあいつに呼びかけられればいいんだけど」
ガイ「仕方ないさ、とりあえず奥のセフィロトまで行ってみよう」
ノワール「あらん。坊やたちもローレライの宝珠を探しているの?」
ルーク「なんでおまえたちが、ローレライの宝珠のことを知ってるんだ!」
ヨーク「そりゃあアッシュの旦那がうるせぇからな」
ウルシー「あんたが宝珠を手に入れ損ねたとかで、そりゃあ旦那はご立腹でゲスよ」
ナタリア「お待ちなさい、ではここにアッシュはいるのですか!」
ノワール「あらん。あっちもナタリアナタリアうるさいけど、こっちもアッシュアッシュとかしましいねぇ」
ヨーク「ナタリアが六割、レプリカが三割、残りはヴァン。旦那の話はこれでできてるからなぁ」
アニス「…なんか想像つく」
ジェイド「同感です」
ガイ「と、とにかくアッシュはいるんだな?」
ノワール「奥で宝珠を探してるよ。あたしらはここで待機さ」
ルーク「アッシュを追いかけよう!今度こそあいつと手を組むんだ!」
ノワール「言い争いになるのがオチだと思うけどねぇ…」
・スキット335、「行き過ぎルーク」
ガイ「…うーん…」
ティア「ガイ、どうしたの?」
ガイ「ルークだよ、困ったモンだなと思って」

ミュウ「ご主人様がどうしましたですの?」
ガイ「アッシュの怒りの原因はルークにもあるってこと、全然気づいてないからな」
ティア「…彼は何でも行き過ぎなのね。図に乗りすぎ、調子に乗りすぎ、落ち込みすぎ、反省しすぎ…」
ガイ「そうだなぁ。行き過ぎといえば、ミュウへの仕打ちも凄かったよな」

ミュウ「そんなことないですの!遊んでもらって嬉しいですの!」
ティア「そ、それは違うわ!ダメよ、ミュウ…」
ミュウ「ご主人様は名前までつけてくれたですの。ボク、嬉しかったですの!」
ガイ「…まあ、い、いい名前だよな…ブ、ブタザルも…」
ミュウ「ですのーーーーー♪」
ガイ「飼い主に似るってやつか…?ミュウも行き過ぎ…」
ティア「思い込みすぎね…可哀想…」
・バチカル、インゴベルトにラルゴのペンダントを見せに
ルーク「あ、あのさ。俺一人で陛下に会いたいんだけど…」
ナタリア「まあ、どうしましたの?わたくし達が一緒では、不都合でもありますの?」
ルーク「そ、そういう訳じゃないけど…」
ガイ(ひらめきマーク)
ガイ「ははは、馬鹿だなぁ。おまえは嘘が下手なんだから正直に話しちまえよ」
ルーク「ガイ!?」
ガイ「実はねナタリア、こいつはピオニー陛下から私的な手紙を預かってるんだ」
ナタリア「まあ、ならどうしてそれを隠しますの?」
ジェイド(ひらめきマーク)
ジェイド「実はここだけの話ですが…陛下はあなたを王妃にとご所望なんですよ」
ナタリア「わ、わたくし!?わたくしにはルークが!あ、でもアッシュもいますわね、この場合どうなるのでしょう…」
ティア「…」
アニス「ナタリアずるーいずるーい!」
ガイ「ま、そんなわけで、ナタリアには秘密で手紙を渡してくれと言われてるのさ」
ナタリア「…分かりましたわ。わたくし、ここで待ちます」
ジェイド「お願いします。さあルーク、行きましょうか」
(ルークの腕を取るジェイド)
ルーク「へ?いや、俺一人で…」
ガイ「まあまあ。堅いこと言うな、行くぞ」
(ルークの腕を取るガイ。連行されるルーク)
アニス「じゃあ私たちも行こうよ」
ティア「え、ええ…」

ルーク「おいガイ!ジェイド!アニスにティアまで…」
ティア「ごめんなさい、なんだか成り行きで…」
ガイ「おまえ、ロニール雪山でロケット拾ってたよな。それのことじゃないのか?」
ルーク「う、うん…なんだ、ばれてたのか」
ガイ「そりゃ、港で深刻な顔して拾ったロケット見つめてれば気になるさ」
ジェイド「ええ。野次馬根性です」
アニス「で〜す」
ルーク「……ナタリアには黙ってろよ」
・バチカル、ナタリアの乳母を訪ねにケセドニアへ
ジェイド「驚きましたね、ナタリアがあのラルゴの娘とは」
ルーク「まだ決まった訳じゃない」
ガイ「…だが、本当にそうだとしたら辛いところだな」
アニス「どうするの?ケセドニアへ行く?でも下手な誘導すると、ナタリアにばれちゃうよ」
ティア「勝手にスコアを読んでいるスコアラーがいたわね。
    あのスコアラーが、ケセドニアに向かったと情報を仕入れたことにしたらどうかしら」
ルーク「うん、それならナタリアも納得しそうだな」
アニス「だけどいずれはナタリアに話すんでしょ?ナタリア…傷つくんじゃないかな」
ティア「…そうね、血の繋がった家族が敵になるのは辛いと思うわ」
ルーク「うん。特にナタリアは、あれでもろい所があるから心配だな」
ティア「…」


ナタリア「お、お帰りなさい。あの、お父様はなんて…?」
ルーク「いや、アッシュがいるからって言ってたけど…」
ナタリア「アッシュが?お父様はアッシュとわたくしをと考えていますの?ではあなたは…」
ルーク「あー、いや、だから、俺かアッシュかってさ」
ジェイド「それより、城の中で気になる話を聞きました。例のスコアラーがケセドニアへ向かったとか。
     ついでですから追いかけてみましょう」

ナタリア「まあ、もしかしたらそのままマルクトへ向かうのかもしれませんわね。
     分かりましたわ、テオドーロさんへのご報告はその後でよろしいかしら」

ティア「え、ええ。もちろんよ」
ルーク「…じゃあ、ケセドニアへ行ってみよう」
アニス「…大佐ってホントに嘘が上手ですよね、しれっとしてますもん」
ジェイド「いえいえ。心苦しくて仕方ありません」
ガイ「よく言うよ…」
・ケセドニア、新生ローレライ教団を語るシンクと会話後
ナタリア「それにしても、新生ローレライ教団のことは気になりますわね」
ティア「とにかくお祖父様に相談しましょう」
ガイ「となるとユリアシティだな、俺はあの街が好きなんで嬉しいね」
ティア「あら、そうだったの。でもどうして?」

ルーク「音機関、音機関」
ティア「ああ…」
ガイ「な、なんだよ、その冷たい声は…まあいいや、行こうぜ」
・ケセドニア、法の番人イベント
ルーク「あれ、ディンいないぞ」
ジェイド「ふむ…外出中のようですね、これはいい機会です」
ルーク「ちょ、ジェイド、何してるんだよ」
ジェイド「いえ、ディンの扱っているものは、取引が規制されているものも含まれていそうなのでね。
     一度調べないといけないと思っていたのですよ」
ルーク「そんなの本人を問いただせばいいじゃないか」
ジェイド「遠慮します。おそらく私はディンとは会話できません。
     私とディンは別の生物だと思います、言葉が通じる気がしません」
ルーク「はは…」
ジェイド「ふーむ。意外にも法を犯している様子はありませんね」
ディン「こるぁ!おどれらなにさらしとるんでしゅ!」
ジェイド「む…」
ルーク「あ、ディン」
ディン「渡世人、ぺろぺろするつもり?あん?」
ジェイド「…ルーク、説明を頼みましたよ」
ルーク「マジかよ…」

ディン「なんと…ジェイドしゃんは法の番人だったのでしゅね」
ルーク「まあ、ちょっと違うけどそんな感じではあるかな」

ディン「でもウチは法を犯してないでしゅよ!ウチに誓って!」
ルーク「自分に誓っても仕方ないだろ…」
ジェイド「まあ、見たところそのようですねぇ」
ディン「これからも世のため人のため、法を守って商売にはげむだす!安心するだに!」
ルーク「あ、ああ。それじゃまた来るよ」
ディン「あいあい」

ディン「やばいやばい。虫の知らせとはよう言うたもんじゃわ…」
・スキット346、「迷ってイライラ…」
ナタリア「似たような建物ばかりで、今どこにいるのか分からなくなりそうですわ」
ルーク「何言ってんだ?さっきあの右の方から来たんだから、今度はまっすぐ行って左に…」
ティア「違うわルーク、さっきは左の方から来たのよ」
ルーク「あれ?」

ジェイド「ルーク。野生の魔物が帰巣本能を失っては、ただの家畜ですよ」
ルーク「うおーい!誰が魔物だ!つーか何が家畜だ!」
ガイ「家畜は自分のくせに」
ジェイド「…ガイ?何か言いましたか?」
ガイ「いいえいいえ。ピオニー陛下のブウサギの名前が何だったかなんて、そんなこと言ってません」
ジェイド「んぐっ…はぁ…」
・グランコクマ、エルドラントの対処について
ノルドハイム「地上の警戒は、我がマルクト軍で行いましょうぞ」
ナタリア「我がキムラスカも協力致します」
ティア「ねえ、ナタリア。それならスコア会議について今提案してみたらどうかしら」
ルーク「そうか。そこでキムラスカとマルクト、それにローレライ教団が足並みを揃えられれば、
     新生ローレライ教団に対抗できるよな」

ナタリア「そうですわね、今こそその時かもしれませんわ」
ジェイド「陛下たちが話し合いの席を持ってくれれば、エルドラント攻略のための話もできますね」
ピオニー「どういうことだ?」
ジェイド「ガイ。説明を」

ガイ「いっ…?それはナタリアの仕事だろうが…ま、いいか」

ピオニー「よし、承知した。いつでも日程を空けよう。場所はダアトで構わないのか」
ナタリア「はい、それがいいと思います」
・スキット349、「超振動の力」
ルーク「擬似超振動…ティアと俺が吹き飛ばされた…」
ガイ「擬似とはいえ、超振動であることには違いない。威力は…」
ジェイド「六割減と言われています。それでも物質は崩壊する」
ルーク「俺の超振動と変わらないのか…」
ジェイド「あなたの超振動が本気で発動したら…塵一つ残らず分解されます。
     アクゼリュスが一部でも残った状態で崩落したのは、あなたの力が劣化していて不安定だからです」
ルーク「…そう…なのか」
ジェイド「アッシュが戦いに超振動を利用しないのも、その威力の大きさゆえです。
     超振動は大気すら消滅させる。擬似超振動でよかった…と、思うべきなのでしょうね」
ガイ「とはいえ、レプリカの大地が出現するたびにオリジナルが消滅してみろ。とてもよかったなんて言ってられないぜ」
ルーク「…くそ…エルドラントをなんとかしないと」
ガイ「その為には…プラネットストームだの新生ローレライ教団だの、問題が山積みだがな」
・スキット353、「掛け違い」
ミュウ「森が静かですの…」
ルーク「六神将が来てるからかな」
ミュウ「そうですの、多分そうですの…」
ガイ「森の魔物も、これから起こることに気付いているのか…」
ミュウ「ボクも、アリエッタの仇ですの…ボク…本当に駄目なチーグルですの…」
ルーク「ライガのことか…いや、あれはみんながみんなボタンを掛け違ったからだよ。誰が悪かったわけでもない…」
ミュウ「ボクは洋服を着ていませんですの…」
ルーク「あぁ……」
・スキット356、「それぞれの想い。かなえたい願い」
ティア「六神将はみんな、自分の命と引き換えにしてでも叶えたい想いがあるのかしら…」
ルーク「スコアの消滅…か?」
ガイ「ヴァンの理想に従っているんだから、そういうことだろうな。
   もっともスコアを消したいからなのか、ヴァンに協力したいからなのかは人によって違うんだろう」
ルーク「命と…引き換えにしても…か」
ティア「…私も以前はそうだった。そうであるべきだと思ったし、そのことに何の疑いも持たなかった」
ガイ「今は違うのかい?」
ティア「命を賭けることだけが、本気である証なの?私は…揺れて来ている…」
ガイ「へぇ、ならティアは俺の考え方に近くなってきたんだな」
ルーク「ガイは、命を賭けることが本気じゃないって言うのか?」
ガイ「人それぞれだろ。俺は、生きることに執着するからこそ、世界を変えたいと強く思うんじゃないかって考える。
   良い悪いじゃない。そういう『信念』かな」
ルーク「生きることへの執着…命を賭けても叶えたい想い…」
ティア「そう…多分どちらも正解だから、私は揺れるのね」
ガイ「この世には正解なんてない、その代わり間違いも多分ないのさ。決めるのは、自分自身だ」
・バチカル、レプリカの問題に落ち込むルーク
ガイ「さて、と。どうするルーク。このまま屋敷に戻るか?」
ルーク「うん…」
ティア「ルーク、どうしたの?」
アニス「うん、ルーク変だよ。なーんか考え込んじゃって…」
(精神感応するルーク)
ルーク「いてぇっ…!」
ティア「ルーク!?」
ガイ「ローレライか?それとも…」
アッシュ(レプリカ。今、どこにいる)
ルーク「アッシュ…!今は…」
アッシュ(いや、いい。見えた。バチカルか)
ルーク「…おまえばっかり俺に声を送って、俺の目で物を見やがって!」
アッシュ(…俺もバチカルの近くにいる。おまえに会いに行くから、街を出るなよ)
ルーク「…俺は屋敷にいるから、会いたいなら勝手に来い」
アッシュ(駄目だ。港かどこかに…)
ルーク「俺は自分の家に帰りたいんだ!」
アッシュ(…好きにしろ!)

・バチカル、ルーク邸にて
ルーク「それじゃあ、ローレライの宝珠がどこにあるかは…」
アッシュ「わからない。だが、ローレライは地核からセフィロトを通じて鍵を流した。
      おまえが受け取っていないなら、セフィロトのどこかに辿り着いてるはずなんだ」

アニス「だけどセフィロトはアッシュが探したんでしょ?もしかして探し損ねてるとか」
アッシュ「俺はそんな間抜けじゃない!こいつじゃあるまいし」
ルーク「…どういう意味だ」
ティア「剣と宝珠は反応しあうそうだわ。見つけられないはずはないと思うけど…」
ルーク「宝珠が見つからなけりゃ、師匠たちの思うつぼなんだよな」
アッシュ「ちっ、八方塞がりか…障気のせいで、街の奴らも新生ローレライ教団よりだしな…」
ルーク「障気か…アッシュ…超振動で障気を中和できるって言ったらどうする?」
アッシュ「…何を言っている?そんなこと出来る訳がないだろう」
ルーク「できるんだよ、ローレライの剣があれば!命と引き替えになるけど…」
ティア「ルーク、それはどういうこと?」
アニス「そんなの初めて聞いたよぅ」
ガイ「…」
アッシュ「…それで?おまえが死んでくれるのか?」
ルーク「お…俺は…」
アッシュ「レプリカはいいな!簡単に死ぬって言えて」
ルーク「………俺だって、死にたくない」
アッシュ「…ふん、当然だな。俺も…まだ死ぬのはごめんだ」
ルーク「ま、待てよ!」
アッシュ「話は終わった。それに俺にはやることができたからな」
ルーク「俺は終わってないっ!あと十分、いや五分つきあえ!」
アッシュ「は、放せっ!」
ガイ「つきあってやれよ、アッシュ」
アッシュ「…わかった…」

シュザンヌ「ルーク!…ルーク!?」
ファブレ公爵「…おまえは!」

ルーク「…父上、母上。本物のルークを連れてきました」

アッシュ「貴様!何を考えて…」
ルーク「俺たち、庭にいますから!」

シュザンヌ「ルーク!ルークなのですね!」
アッシュ「…ご、ご無沙汰しています。母上」
ファブレ公爵「オラクル騎士団にいたのか」
アッシュ「はい…」
ファブレ公爵「…大きくなったな。ルーク」
アッシュ「父上…」

・スキット363、「尽きない悩み」
ナタリア「ようやくですわ、あとはこの国際会議に変な横槍が入らないようにしなければ」
ルーク「…うん…」
ガイ「三勢力の長が顔を揃えるんだ、警備は万全だろう。それに今さら、お互い無理難題をふっかけるとも思えない」
ルーク「…うん…」
ティア「だけど、人が警備を担当する限り絶対はないわ。私たちも警備に協力するべきじゃないかしら」
ルーク「…うん…」
ミュウ「ご主人様、お腹でも痛いですの?」
ルーク「…うん…」
ジェイド「あなたのお父様はいずれハゲますね」
ルーク「…うん…」
アニス「だめだ…ルーク、てんで上の空だよ」
ジェイド「下手の考え休むに似たり…なんですがねぇ」
ガイ「瘴気の中和、か…アホだろ、こいつは」
ティア「ルーク…」

 







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