■ミソくれよ編■
・ルーク邸、オープニング
ラムダス「おぼっちゃま、くれぐれも庭師のペールに話しかけるのはおやめください。
あれはおぼっちゃまとは身分が違います」
ルーク「…分かってるよ、うるせーなぁ。俺に命令するなっつってんだろ!」
ラムダス「失礼致しました」・ルーク邸、オープニング
ヴァン「私は神託の盾騎士団の一員として、イオン様捜索の任務につく」
ルーク「そんな!師匠が帰国したら俺の稽古は誰がつけてくれんだよっ!」
ヴァン「ふふ、私がキムラスカ王国に戻るまで部下を来させよう。だからそうむくれるな」
ルーク「ヴァン師匠がいいんだよ〜っ!」
ファブレ公爵「わがままを言うなルーク、グランツ謡将はいずれ戻られる。少しは辛抱する事を覚えなさい」・エンゲーブ、パスタイベント
おばさん「ん、なんじゃね?」
ルーク「ミソくれよ」
ティア「!!」
ティア「呆れたわ…私が頼むから下がってて。すいません、奥のお宅でお料理をしているんですがミソを切らしたらしくて…」
おばさん「あぁ、そういうことかね。だったらほれ、こんなもんでいいかい?」
ティア「ありがとうございます」
ルーク「ごくろう」
ティア「し、失礼します…」・エンゲーブ、万引きイベント
ルーク「へぇ、うまそうなリンゴだな」(売り物のリンゴをかじる)
ティア「!!」
店主「お客さん!お金!」
ルーク「なんで俺が払うんだ?」
ティア「決まってるでしょう!お店の品物を勝手に取ったら駄目なのよ!?」
ルーク「だって屋敷からまとめて支払いされるはずだろ。…ってそうか、ここはマルクトだったな」
ティア「…マルクトでもキムラスカでも、普通はお店で買い物をする時はその場でお金を払うものよ」
ルーク「金なんて持ってねーよ」
ティア「魔物が落としたお金があるでしょ!」
ルーク「ああそっか。金貨じゃねーから忘れてた」
店主「おい!金を払わないなら警備軍に突き出すぞ!」
ルーク「払わねぇとは言ってねーだろ!…で、どうしたらいいんだ?」
ティア「…じゃあ、買い物の仕方を教えるわ…」
ティア(買い物の仕組みも知らないなんて、貴族ってみんなこうなのぉ…?)・エンゲーブ、泥棒騒ぎ
ケリー「駄目だ…食料庫のものは根こそぎ盗まれてる」
村人A「北の方で火事があってからずっと続いてるな…まさかあの辺に脱走兵でも隠れてて、食うに困って…」
村人B「いや、漆黒の翼の仕業ってことも考えられるぞ」
ルーク「漆黒の翼って奴らは、食べ物なんか盗むのか?」
ケリー「…食べ物なんかとはなんだ!この村じゃ食料が一番価値のあるものなんだぞ!」
ルーク「なーにセコいこと言ってんの、盗まれたんならまた買えばいいじゃん」
村人A「なに!?俺たちが一年間どんな思いで畑を耕してると思ってる!」
食材屋「なあ、ケリーさんのところにも食料泥棒が来たって…
おまえ!?俺のところで盗んだだけじゃなくて、ここでもやらかしたのか!」
ケリー「なんだと!?まさかあんたがうちの食料庫を荒らしたのか!」
村人A「泥棒は現場に戻るっていうしな…」
ルーク「俺が泥棒だって言うのかよ!?」
食材屋「うちの店先からリンゴを盗もうとしただろうが!」
ケリー「よし、お前を役人につきだしてやる!」
ティア(…このまま捕まったほうがルークのためかしら…)・チーグルの森到着時
ルーク「おい、大丈夫か?」
イオン「だ、大丈夫です。少しダアト式譜術を使いすぎただけで…あなた方は確か昨日エンゲーブにいらした…」
ティア「私はオラクル騎士団モース大詠師旗下情報部第一小隊所属、ティア・グランツ響長であります」
イオン「あなたがヴァンの妹ですか…!噂は聞いています。お会いするのは初めてですね」
ルーク「はぁっ?お前が師匠の妹!?じゃあ殺すとか殺さないってアレはなんだったんだよ!」
イオン「殺す…?」
ティア「あ、いえ…こちらの話です」
ルーク「話をそーらーすーな!なんで妹のお前が師匠の命を狙うんだ!」
ティア「それは…」
イオン「!! チーグルです!」
ルーク「ンのヤロー!やっぱりこの辺に住み着いてたんだな!?追いかけるぞ!」
イオン「ヴァンとのこと…僕は追及しないほうがいいですか?」
ティア「すみません、私の故郷に関わることです。できることなら彼やイオン様を巻き込みたくは…」
ルーク「おーい!見失っちまうー!」
イオン「行きましょう!」
ティア「え?あ、はい!」・チーグルの森、チーグルの巣にて
イオン「では、村の食料を奪ったのは仲間がライガに食べられないためなんですね」
チーグル長老「…そうだ、定期的に食料を届けぬと、奴らは我らの仲間をさらって喰らう」
イオン「ひどい…」
ルーク「ふん、知ったことか。弱いモンが食われるのは当たり前だろ
しかも縄張り燃やされりゃ、頭にも来るだろーよ」
イオン「確かにそうかも知れませんが、本来の食物連鎖の形とは言えません」
ティア「ルーク。犯人はチーグルと判明したけど、あなたはこの後どうしたいの?」
ルーク「どうって…こいつらを村に突き出して」
ティア「でもそうしたら、今度は餌を求めてライガがエンゲーブを襲うでしょうね」
ルーク「あんな村、どうなろうと知ったことか」
イオン「そうは行きません、エンゲーブの食料はこのマルクト帝国だけでなく世界中に出荷されています」
ルーク「じゃあどうするんだよ」
イオン「ライガと交渉しましょう」・チーグルの森、ミュウが仲間に
ルーク「へぇ〜、ソーサラーリングってのは翻訳みたいなことができるだけって訳じゃないんだな」
イオン「もともとは譜術の威力を高めるものなんです。キャパシティコアの一種ですよ」
ティア「でも、その大きさの炎だとあまり実戦向きとは言えないわね…」
ミュウ「みゅうううぅぅ…」
ルーク「だけど炎を吐くなんて面白いじゃねえか、おい、ブタザル」
ティア「ルーク!ひどいわ!」
ルーク「るっせえなー、こんなちっこい変な奴、ブタザルで十分なんだよ
いいかブタザル、俺が命令したら炎を吐くんだぞ」
ミュウ「…みゅうぅぅぅううう…わかりましたですの…」・チーグルの森、ライガの巣へ
ティア「ライガの住処ってこの先なのよね?」
ミュウ「そうですの、この川を渡った先ですの」
ルーク「川を渡るって言っても…橋が架かってねーじゃん」
イオン「仕方ありませんね…川の中を歩きましょう」
ルーク「マジかよぉ…靴もズボンも濡れるじゃねーか!俺は嫌だね」
ティア「それならあなたはここに残るといいわ。服や靴の汚れを気にする人は足手まといになるから」
ルーク「なんだとぉーっ!?」
ルーク「(ひらめきマーク)おいブタザル、お前あの樹の根元に炎を吐け」
ミュウ「みゅっ?」
ルーク「おらもー、さっさと吐けよっ!」
ミュウ「みゅみゅみゅううぅぅ」・タルタロスにて、ジェイドと協力
ジェイド「ローレライ教団は、イオン様を中心とする改革的な導師派と
大詠師モースを中心とする保守的な大詠師派とで、派閥抗争を繰り広げています」
イオン「モースは戦争が起きるのを望んでいるんです。僕はマルクト軍の力を借りて、モースの軟禁から逃げ出してきました」
ティア「導師イオン!何かの間違いです、大詠師モースがそんなことを望んでいるはずがありません。
モース様はスコアの成就だけを祈っておられます」
アニス「ティアさんは大詠師派なんですね、ショックですぅ…」
ティア「わ、私は中立よ、ユリアのスコアもは大切だけど、イオン様の意向も大事だわ」
ルーク「おーい!俺を置いてけぼりにして勝手に話を進めるな!」
ジェイド「ああ、すみません、あなたは世界のことを何も知らない『おぼっちゃま』でしたねえ」
ルーク「なんだとぉ!?」
イオン「教団の実情はともかくとして、僕らは親書をキムラスカへ運ばなければなりません」
ジェイド「しかし我々は敵国の兵士。いくら和平の使者と言っても、すんなり国境を越えるのは難しい。
ぐずぐずしていては大詠師派の邪魔が入ります、そのためにはあなたの力…いえ、地位が必要です」
ルーク「おいおい、おっさん。その言い方はねえだろ?それに人にものを頼む時は、頭下げるのが礼儀じゃねーの」
ティア「そういう態度はやめた方がいいわ。あなただって戦争が起きるのは嫌でしょう?」
ルーク「うるせーな…で?」
ジェイド「やれやれ」
マルコ「師団長!?」
ジェイド「どうかお力をお貸しください、ルーク様」
ルーク「あんた…プライドねえなぁ」
ジェイド「あいにくと、この程度のことで腹を立てるような安っぽいプライドは持ち合わせていないものですから」
ルーク「ち…分かったよ。伯父上に取りなせばいいんだな」
ジェイド「ありがとうございます、私は仕事があるので失礼しますが、ルーク様はご自由に」
ルーク「呼び捨てでいいよ、キモイな」
ジェイド「わかりました。ルーク『様』」・コーラル城にて
ルーク「ここがウチの別荘だったのか…」
ガイ「ルーク、あんまり離れるなよ」
ルーク「っせぇなー、わかってるって…」
ティア「ルーク!後ろ!」
ルーク「へっ?」
ガイ「だから言ったろ…離れるなって」
ティア「あなたが油断したために、みんなの陣形が崩れて戦闘準備もろくに整えられなかったわ。反省して」
ルーク「るせー!知るかよ!大体なんなんだよっ、あれは!」
ジェイド「侵入者撃退用の譜術人形のようです。これは比較的新しい型のものですね、見た目はボロボロですが」
アニス「や〜んルーク様〜!アニス超怖かったです〜!」
ガイ「まあ、ああいう魔物もいるから…」
ルーク「わかったよっ!気をつけりゃあいいんだろ、くそっ!」・ケセドニア初到着時
ノワール「あらん、この辺りには似つかわしくない品のいいお方…ゥ」
ルーク「あ?な、なんだよ」
ノワール「せっかくお美しいお顔立ちですのに、そんな風に眉間にしわを寄せられては…ダ・イ・ナ・シですわヨ」
アニス「きゃう…アニスのルーク様が年増にぃ…」
ノワール「あら〜ん、ごめんなさいネお嬢ちゃん。お邪魔みたいだから行くわネ」
ティア「待ちなさい」
ノワール「あらん?」
ティア「盗った物を返しなさい」
ルーク「へ…?あーっ!財布がねぇーっ!」
ノワール「はん…ぼんくらばかりじゃなかったか。ヨーク!後は任せた!ずらかるよ、ウルシー!」
(財布を受け取るヨーク。すかさずナイフをつきつけるティア)
ティア「動かないで。盗ったものを返せば無傷で解放するわ」
(財布を返して逃げ出すヨーク)
ヨーク「…俺たち漆黒の翼を敵に回すたぁ、いい度胸だ。覚えてろよ」
ルーク「あいつらが漆黒の翼か!知ってりゃもうぎったぎたにしてやったのに!」
ティア「あら、財布をすられた人の発言とは思えないわね」
ルーク「…」
ティア「ところで大佐は、どうしてルークがすられるのを黙って見逃したんですか!」
ジェイド「や〜、ばれてましたか。面白そうだったので、つい」
ルーク「教えろよバカヤロー!」・ケセドニア、ディンの店にて
ルーク「あんた、商売する気あるのか?」
ディン「でーもー、品が手に入らないとどうすることもできましぇん」
ルーク「ふーん…どんな品を扱うつもりなんだ?」
ディン「交易品ってやつ〜。それを職人達に卸してアイテムを作成依頼しようと思ってるんだけども〜」
ルーク「俺たち、なんか交易品って持ってなかったか?」
ディン「うっほ!まじぽん?」
ルーク「あ、やっぱ持ってねぇわ」
ディン「も、弄ばれた!!」
ルーク「人聞きの悪いこと言うな!」
ディン「ともかく君、名前なんて?」
ルーク「俺?ルークだけど…」
ディン「したらルー君。弄んだ責任を取って交易品をウチに届けてねー」
ルーク「おい、なんだよそれ!俺は関係ないだろ!」
ディン「往来のみなさーん!このルークって人はウチを弄んでおいて…」
ルーク「だー!やめー!誤解されるっつーの!ったくどんな強引さだよ…わーったよ、交易品を持ってくればいいんだろ」
ディン「あい、頼んだ〜。したらとっとと探しに行っちゃってね〜」
ルーク「…」・バチカル初到着時、謁見の間にて
兵士「ただいま大詠師モースが陛下に謁見中です。しばらくお待ちください」
ルーク「モースってのは戦争を起こそうとしてるんだろ?伯父上に変なことを吹き込まれる前に入ろうぜ!」
兵士「おやめ下さい!」
ルーク「俺はファブレ公爵家のルークだ!邪魔をするならお前をクビにするよう申し入れるぞ!」
イオン「ルーク、いいのでしょうかこんな強引に…」
ルーク「いいんだよ」
モース「マルクト帝国は首都グランコクマの防衛を強化しております。エンゲーブを補給拠点としてセントビナーまで…」
アルバイン「無礼者!誰の許しを得て謁見の間に…」
ルーク「うるせぇ、黙ってろ!」
インゴベルト「そのほうは…ルークか?シュザンヌの息子の…!」
ルーク「そうです、伯父上」
インゴベルト「そうか!話は聞いている、よくマルクトから無事に戻ってくれた。すると横にいるのが…」
ルーク「ローレライ教団の導師イオンと、マルクト軍のジェイドです」
イオン「ご無沙汰しております陛下。イオンにございます」
モース「導師イオン…!?お、お探ししておりましたぞ」
イオン「モース、話は後にしましょう。陛下、こちらがピオニー九世陛下の名代、ジェイド・カーティス大佐です」
ジェイド「御前を失礼致します。我が君主より、偉大なるインゴベルト六世陛下に親書を預かって参りました」
ルーク「伯父上、モースが言ってることはでたらめだからな。俺はこの目でマルクトを見てきた。
首都には近づけなかったけど、エンゲーブやセントビナーは平和なもんだったぜ」
モース「な、何を言うか!私はマルクトの脅威を陛下に…」
ルーク「うるせっ!戦争起こそうとしてやがるんだろうが!おまえマジうぜーんだよ!」
インゴベルト「ルーク、落ち着け。こうして親書が届けられたのだ、私とてそれを無視はせぬ。
皆の者、長旅ご苦労であった。まずはゆっくりと旅の疲れを癒されよ」