■ガイセリフ集その他編■
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ティア「…あなたって、本当に馬鹿だわ」
ルーク「ティア…」
ティア「みんなの話は聞いた?みんなあなたを引き止めてくれたんじゃないかしら、でも…私は止めないわ。
私は自分がパッセージリングを起動して、自分が病んでいくのを受け入れようと決めた。あなたもそれを許してくれた…
あなたも決心したというなら、それだけの考えがあってのことだと思うわ。でも、あなたのすることを認めたわけじゃない。
あなたがその選択をして、そして瘴気が消えたとしても…私はあなたを憎むわ。みんながあなたを賛美しても、私は認めないから」
ルーク「……うん」
ティア「……ばか……」
・ルーク邸、自分の部屋にて、寿命が迫ってきているルーク
ルーク(俺…消えるのか。いつ?いつ消えるんだ…)
(ノックの音がする)
ルーク「は、はい!入っていいぞ」
ティア「ルーク…」
ルーク「な、なんだティアか。どうした、深刻な顔して…」
ティア「…あなた、フォニムが乖離しているって本当?」
ルーク「!!…誰からそんな話を…」
ティア「ミュウよ。あなたが大佐と話していたことを、私に教えてくれたの」
ルーク「あいつか…くそ…」
ティア「症状はどうなの?治るの?」
ルーク「もう治らないって…」
ティア「そんな…!」
ルーク「…ティア。これは俺とティアの秘密にしてくれ、他にはジェイドしか知らないんだ」
ティア「みんなにずっと隠しておくつもりなの?」
ルーク「言っても言わなくても症状は変わらないんだから、心配かける必要ないよ」
ティア「どうして…どうしてそんなこと…」
ルーク「どうせ死ぬんなら、生きている時間を楽しく過ごしておきたいんだ。
…いや、違うな。怖いんだ。みんなに言ったら、みんなが俺に気を遣うだろ。
そうされるたびに、俺…死ぬんだって自覚させられそうで…怖いんだ」
ティア「ルーク…震えてるわ…」
ルーク「…臆病だろ?今ですらこうなんだぜ。みんなに知られたら、俺…ずっと震えて泣いて、だらしなく引きこもると思う。
だからせめて…強がって、みんなと…」
ティア「……ばか……」
ルーク「……ホント。俺って……馬鹿だな……ティア、心配かけてごめん」
ティア「…わかったわ、ルーク。でもお願い。もう私に隠し事はしないで」
ルーク「うん……わかった」
・エルドラント決戦前
ティア「いよいよ……明日ね」
ルーク「…うん。それまで俺の体、保ってくれるといいんだけどな」
(ルークの隣にやってくるティア)
ティア「保つわ」
ルーク「ティア…」
ティア「明日も…明後日も、明々後日も…ずっと…」
ルーク「…ティア。あのさ、俺…」
ティア「何?」
ルーク「…やっぱ、いいや」
ティア「変なルーク」
ルーク「…変なことないだろ!ただ…そう、お礼が言いたかっただけだよ」
ティア「何、突然…」
ルーク「ずっと見ててくれたから…」
ティア「…ばかね。この後もずっと見てるわ、あなたのこと」
ルーク「…馬鹿なのはおまえじゃん。俺……消え……」
(ルークの口を押さえるティア)
ティア「…いいの」
ルーク「なんだかさ、妙な感じだよ。今、すごく幸せだなって思うんだ。仲間がいて…ティアもいて、俺は俺だって…
やっと、そう思えるようになって…今が、俺の人生で一番幸せな時なのかもな」
ティア「…え?」
ルーク「『今』が一番幸せなんじゃないって…思えればいいのに」
ティア「…」